JPH1177308A - 溶接線検出方法およびその装置並びに溶接装置 - Google Patents

溶接線検出方法およびその装置並びに溶接装置

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JPH1177308A
JPH1177308A JP9248793A JP24879397A JPH1177308A JP H1177308 A JPH1177308 A JP H1177308A JP 9248793 A JP9248793 A JP 9248793A JP 24879397 A JP24879397 A JP 24879397A JP H1177308 A JPH1177308 A JP H1177308A
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信雄 柴田
Akiyoshi Imanaga
昭慈 今永
Mitsuaki Haneda
光明 羽田
Kiyotsuyo Naruse
聖剛 鳴瀬
Kazutaka Hosokawa
和孝 細川
Takeshi Araya
雄 荒谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接ビードが盛られた開先内の溶接線を正確に
検出することができる溶接線検出方法およびその装置並
びにこの溶接線検出装置を用いた溶接装置を提供する。 【解決手段】被溶接物1、2にスリット状の光12を照
射する投光手段11と、被溶接物1、2からの反射光を
受光してアナログ画像信号に変換する受光手段14と、
このアナログ画像信号をA/D変換して、アナログ信号
の大きさに対応するディジタル信号に変換して多値画像
データを出力し、この多値画像記憶部に記憶された多値
画像データを所定の閾値によって二値化して、二値画像
データから抽出された直線の線要素データを抽出し、こ
の線要素データに基づいて基準直線を創成するととも
に、極大点を算出し溶接線を検出する画像処理装置20
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層盛溶接におけ
る開先と溶接ビードの境界、溶接ビード間の境界を検出
し溶接線を高精度に検出するための溶接線検出方法およ
び溶接線検出装置並びに溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層盛溶接において溶接トーチを移動さ
せる溶接線は、溶接ビードを盛る前の被溶接物の突合せ
位置、被溶接物と溶接ビードの境界線および溶接ビード
と溶接ビードの境界線(以下、これらの位置をビード境
界位置という)などがある。
【0003】自動溶接装置において、溶接線を認識する
技術として、たとえば、特開平5−228634号公報
に開示されたものが提案されている。この技術は、表面
形状検出手段により被溶接物の表面の形状を検出し、こ
の検出された表面形状データに基づいて複数の直線によ
り被溶接物の表面の形状を近似した後、近似された直線
群のうち各継手形状にたいして予め設定された直線の交
点または端点より溶接線を認識するようにしている。
【0004】そして、被溶接物の表面形状を検出する手
段として、被溶接物の溶接線と直交するスリット状の光
線を照射し、被溶接物からの反射光をエリアセンサで受
光することが開示されている。
【0005】このような溶接線の認識技術は、被溶接物
あるいはその開先が直線で形成されている場合、すなわ
ち、溶接ビードを盛る前の被溶接物の突合せ位置を、そ
の溶接線として正確に検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶接ビードが
盛られた開先内には、複雑な凹凸が形成されるため、そ
の形状を検出し直線化処理して、その直線の交点あるい
はその端点を溶接線として認識する方法では、直線化処
理した際に多数の直線が発生し、溶接線を正確に特定す
ることが困難になる。すなわち、溶接ビードが盛られた
開先内の溶接線を正確に検出することはできない。
【0007】前記の事情に鑑み、本発明の目的は、溶接
ビードが盛られた開先内の溶接線を正確に検出すること
ができる溶接線検出方法およびその装置並びにこの溶接
線検出装置を用いた溶接装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本出願の第1の発明は、被溶接物の開先を含む表面
に照射されたスリット状の光の反射光を二次元の光切断
画像として受光し、直線化処理して溶接線を検出する溶
接線検出方法において、直線化処理された線要素群をそ
の始端の座標にしたがって配列し、その両端に相当する
最初と最後の線要素の外側の端点を結ぶ基準直線を創成
し、前記各線要素の始端および終端から前記基準直線に
垂線を仮定してその距離を算出し、算出された距離情報
に基づいて極大点を求め、この極大点の中から選択され
た一つの極大点を溶接線として検出するようにした。
【0009】また、第2の発明は、被溶接物の開先を含
む表面に照射されたスリット状の光の反射光を二次元の
光切断画像として受光し、直線化処理して溶接線を検出
する溶接線検出方法において、直線化処理された線要素
群をその始端の座標にしたがって配列し、直線化処理さ
れた線要素に欠落部分があるか否かを確認し、欠落部分
があるときには、欠落部の直前の線要素の終端と直後の
線要素の始端とを結ぶ新たな線要素を発生させ、線要素
群を再配列した後、その両端に相当する最初と最後の線
要素の外側の端点を結ぶ基準直線を創成し、前記各線要
素の始端および終端から前記基準直線に垂線を仮定して
その距離を算出し、算出された距離情報に基づいて極大
点を求め、この極大点の中から選択された一つの極大点
を溶接線として検出するようにした。
【0010】また、第3の発明においては、被溶接物に
スリット状の光を照射する投光手段と、被溶接物からの
反射光を受光してアナログ画像信号に変換する受光手段
と、このアナログ画像信号をA/D変換して、アナログ
信号の大きさに対応するディジタル信号に変換して多値
画像データを出力する画像入力部と、多値画像データを
記憶する多値画像記憶部と、この多値画像記憶部に記憶
された多値画像データを所定の閾値によって二値化して
二値画像データを出力する二値化処理部と、この二値化
処理部によって得られた二値画像データを記憶する二値
画像記憶部と、この二値画像記憶部に記憶された二値画
像データから抽出された直線の線要素データを記憶する
線要素記憶部と、前記二値画像記憶部に記憶された二値
画像データから直線の線要素データを抽出し、線要素記
憶部に記憶された線要素データに基づいて基準直線を創
成するとともに、極大点を算出し溶接線を検出する演算
処理部とを設けた。
【0011】また、第4の発明においては、前記演算処
理部を、前記二値画像記憶部に記憶された二値画像デー
タから直線の線要素データを抽出し、かつ、直線化処理
された線要素に欠落部分があるか否かを確認し、欠落部
分があるときには、欠落部の直前の線要素の終端と直後
の線要素の始端とを結ぶ新たな線要素を発生させ、線要
素記憶部に記憶された線要素データに基づいて基準直線
を創成するとともに、極大点を算出し溶接線を検出する
ようにした。
【0012】さらに、第5の発明は、前記第3、もしく
は第4の発明による溶接線検出装置を備え、その投光手
段および受光手段を、溶接トーチを支持する可動部材に
溶接トーチと所定の間隔で支持させた。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図13は、本発明の第
1の実施の形態を示すもので、図1は、本発明による溶
接線検出装置を用いた溶接装置を示す要部の構成図、図
2は、前記の溶接線検出装置における溶接線の検出方法
を示すフローチャート、図3ないし図13は、溶接線の
検出過程を示す工程図である。
【0014】図1において、1、2は被溶接物で、開先
3が形成され、その内部に溶接ビードb1〜b9が盛ら
れている。そして、溶接ビードb7と溶接ビードb9の
境界を溶接線として矢印Wに沿って新たな溶接ビードb
10を盛っている。
【0015】4は全体制御装置。5は制御装置で、全体
制御装置4からの指令により溶接トーチの位置を制御す
る。6は溶接電源で、全体制御装置4からの指令により
溶接トーチに溶接電流を供給する。7は位置制御機構
で、平面上を自立して走行する自走式溶接ロボット、配
管の外周に設けられた走行軸上を走行するロボットある
いは、多間節溶接ロボットで構成される。
【0016】制御装置5の指令に基づいて溶接トーチの
位置を制御する。
【0017】8は溶接トーチで、溶接電源6に接続さ
れ、かつ位置制御機構7に支持されている。そして、位
置制御機構7の作動により被溶接物1、2に対して所要
の溶接姿勢をとる。9は溶接ワイヤで、図示しない送給
装置で送り出され、溶接トーチ8を通して溶接位置に供
給される。
【0018】10は投光手段の制御回路。11は投光手
段で、ブラケットなどを介して位置制御機構7に溶接ト
ーチ8とともに一体に取り付けられ、制御回路10から
の指令によりスリット状の光線12を被溶接物1、2の
開先部に照射して、光切断線Qを形成する。
【0019】13は受光手段の制御回路。14は干渉フ
ィルタ14aとITVなどの二次元受光カメラ14bで
構成された受光手段で、ブラケットなどを介して位置制
御機構7に溶接トーチ8および投光手段11とともに一
体に取り付けられ、被溶接物1、2上に形成された光切
断線Qを撮影する。
【0020】20は画像処理装置で、前記全体制御装置
4と各制御回路10、13に接続され、以下のように構
成されている。21は画像入力部で、制御回路13を通
して印加される二次元受光カメラ14bからのアナログ
画像信号をA/D変換して、多値画像データとして出力
する。22は多値画像記憶部で、画像入力部21から出
力される多値画像データを記憶する。
【0021】23は二値化処理部で、多値画像記憶部2
2に記憶された多値画像データを、所定のしきい値に基
づいて二値化し、二値画像に変換する。24は二値画像
記憶部で、二値化処理部23で二値化された二値画像を
記憶する。
【0022】25は外部機器制御部。26は線要素デー
タ記憶部で、二値画像を直線化処理することによって得
られた線要素を記憶する。27は各種変数記憶部で、二
値化のためのしきい値、線要素抽出のパラメータなど、
処理に必要な各種のパラメータを記憶している。28は
演算処理部で、多値画像データの二値化、線要素の抽
出、溶接線の検出などを行う。29は主制御部で、画像
入力部21から演算処理部28を統括的に制御する。
【0023】前記の溶接線検出装置の動作を、図2に示
すフローチャートおよび、図3ないし図13に示す工程
図を用いて説明する。
【0024】制御回路10の指令により投光手段11が
スリット状の光線12を被溶接物1、2に照射して、光
切断像Qを形成する。この光切断像Qを受光手段14で
撮像された多値画像データを、光切断画像として画像入
力部21を介して多値画像記憶部22に記憶させる(ス
テップS1)。
【0025】この時、多値画像記憶部22に記憶される
画像は、図3に示すように、光切断像Qと、二次反射像
(開先面に照射された光が溶接ビードなどに反射されて
他の部分に再照射されてできた像)A、B、C、Dがあ
る。
【0026】なお、図示では、輝度が高く明るい部分を
黒、輝度が低く暗い部分を白として表現してある。ま
た、各像の輝度は、像Q、A、Bが明るく、像C、Dが
暗いものとする。
【0027】二値化処理部23は、各種変数記憶部27
に記憶されたしきい値に基づいて、多値画像記憶部22
に記憶された多値画像データを二値化し、二値化画像デ
ータとして二値化画像記憶部24に記憶する(ステップ
S2)。この時、二値化された画像は、図4に示すよう
に、輝度が低い像C、Dが消去され、輝度の高い像Q、
A、Bが抽出される。
【0028】演算処理部28は、二値化画像記憶部24
に記憶された二値化画像データを矢印X方向に走査し、
光切断線部分と背景との境界位置の座標(2点)を求
め、その中心位置を算出して図5に示す線画像データQ
を生成する(ステップS3)。
【0029】さらに、線画像データQを、各種変数記憶
部に記憶された線要素抽出のパラメータにしたがって直
線化し、図7に示すように、複数の直線を構成する線要
素データq1〜q13に分割し、ラベル(番号)付けを
行うとともに、図8に示すように、各線要素データq1
〜q13をデータテーブル上に配列する。(ステップS
4)。
【0030】この時、ラベル付けは、図5における画面
の左上を原点として、始点のY座標の小さいものから順
番に番号を割り付ける。また、始点のY座標が同一のも
のが複数発生した場合には、その中で始点のX座標の小
さいものから順番に番号を割り付ける。
【0031】なお、直線化処理における直線の定義につ
いては、例えば、ヘッセの標準形を用いる。各線要素に
ついて、XY座標系の原点を始点とし任意の直線に直交
するベクトルの距離rと、XY直交座標系のX軸に対す
る傾きθを計算して、XY直交座標系の距離rと傾きθ
のパラメータ空間に写像することになる。
【0032】すなわち、図6に示すように、各線要素
は、XY直交座標系で座標原点を始点とし、任意の直線
Lに直交するベクトルをaとし、その距離をr、座標系
のX軸と成す角度をθとすると、この任意の直線Lは、 X・COSθ+Y・SINθ=r で表すことができる。
【0033】また、各線要素データq1〜q13の特徴
量としては、線要素データq1〜q13の構成長さ(X
Y座標系における垂直方向の長さ)、画面(XY座標
系)上での始点位置、終点位置、重心位置などの座標値
などがある。
【0034】図7における各線要素データq1〜q13
に対してその評価を行い不要な線要素データを削除する
とともに、欠落部分が発生している場合にはその修正を
行う(ステップS5)。
【0035】まず、図3に示すように、光切断像Qは、
ほぼ連続した線画像として得られることを前提として各
線要素データq1〜q13を追跡評価する。たとえば、
図7において、線要素データq4は、その始端位置のY
座標が線要素データq3の終端位置のY座標より小さい
ことから、線要素データq3につながる線ではなく二次
反射像として削除される。同様に、線要素データq8も
二次反射像として削除して、図9に示すように、線要素
データq1〜q11のラベルの付替を行う。同時に、図
8に示すデータテーブルの配列を訂正する。
【0036】ついで、線要素データq1〜q11の連続
性をチェックする。線要素データq1を起点として、X
Y座標のY軸方向に、線要素データq1の終点と線要素
データq2の始点、線要素データq2の終点と線要素デ
ータq3の始点のように対象とする線要素データqiの
始点とその直前の線要素データqi-1のY軸方向の座標
を比較し、その差が前記二次元受光カメラ14bの1画
素以下であればその2つの線要素データqi、qi-1
連続しているとみなし、2画素以上であればその2つの
線要素データqi、qi-1の間は欠落しているとみな
す。図9の例では、線要素データq3と線要素データq
4の間と、線要素データq9と線要素データq10の間
が欠落している。
【0037】対象とする線要素データqiとその直前の
線要素データqi-1の間に欠落が発生している場合、図
10に示すように、直前の線要素データqi-1の終点の
座標を(exi-1,eyi-1)とし、対象とする線要素
データqiの始点の座標を(sxi,syi)としたと
き、その始点の座標を(exi-1,eyi-1+1)、そ
の終点の座標を(sxi,syi−1)とする線要素デ
ータqoを新たに発生させる。
【0038】新たに発生させた線要素データqoについ
て、それぞれの特徴量を算出するとともに、データテー
ブルに追加し線要素データの並べ替えを行い、図11に
示すように、連続した線要素データq1〜q13を生成
する。
【0039】図12に示すように、連続した線要素デー
タq1〜q13のうち、線要素データq1の始点psと
線要素データq13の終点peを結ぶ基準直線Pを生成
する(ステップS6)。この基準直線Pについて、XY
座標の原点からの距離rと傾きθを算出して記憶する。
なお、図12は傾きθが0の場合を示している。
【0040】前記基準直線Pと各線要素群を構成する各
画素との間隔lを算出し、極大値を求める(ステップS
7)。
【0041】最大値の算出は、図13に示すように、線
要素を構成する任意の点(画素)hsから基準直線Pと
直角に交わる線を引き、基準直線Pとの交点をheとす
る。そして、点hsと交点heの距離lを求める。この
時、点hsの座標を(Xs,Ys)とし、基準直線Pの
原点からの距離をrk、傾きをθkとすると距離lは、 l=rk−Xs・COSθk+Ys・SINθk で算出することができる。
【0042】線要素を構成するすべての画素に付いて基
準直線Pとの距離lを算出した後、図13に示すよう
に、基準直線Pの右側に位置し、かつその前後に隣接す
る距離lより長い距離lをもつ位置(すなわち、基準直
線Pの右側で、凸の頂点に相当する位置)を極大点MX
と定義し、Y軸方向の座標値の小さいものから順に極大
点MX1、MX2、MX3、MX4として抽出する(ス
テップ7)。
【0043】これらの極大点MX1、MX2、MX3、
MX4をビード境界位置の候補点とし、これらの候補点
の中から、予め定められたルール(例えば、画面の中心
に最も近い極大点)にしたがって、例えば極大点MX3
をビード境界位置として確定する(ステップS8)。
【0044】このようにして、二次元受光カメラ14b
の画面上で確定されたビード境界位置の座標(x,y)
を、光学系の取付け位置、角度、二次元受光カメラ14
bの倍率等の諸定数からセンサ座標系(Y,Z)に変換
する(ステップS9)。
【0045】画面上の中心位置の座標を(xo,y
o)、α1〜α6を定数とすると、座標系の変換は、 Y=α1(y−yo)/α2−α3(y−yo) Z=α4(x−xo)/α5−α6(x−xo) で行うことができる。
【0046】このようにして検出されたビード境界位置
が妥当であるか否かを評価する(ステップ10)。例え
ば、検出されたビード境界位置が前回検出したビード境
界位置と比較して予め設定された範囲外にある時、検出
結果が異常であると判断する。そして異常が発生した場
合には、エラー表示を行い処理を終了する。
【0047】なお、上記の手順では、開先の光切断像が
画面のY方向に延びる画像を入力した場合について説明
したが、光切断像が画面のX方向に延びる画像を入力し
た場合も、画面のX方向とY方向に関する処理を、画像
の方向にあわせて変えるだけで上記と同様にビード境界
位置の検出が可能である。
【0048】図14ないし図16は、本発明の第2の実
施の形態を示すもので、図14は、被溶接物と投光手段
および受光手段の配置を示す構成図、図15および図1
6は、溶接線の検出過程を示す工程図である。なお、同
図において図1と同じものは同じ符号をつけて示してあ
る。
【0049】この実施の形態は、被溶接物1、2を、被
溶接物1の溶接ビードb1の端点bsと被溶接物2の溶
接ビードb2の端点beの間を矢印Wに沿って溶接して
接合するものである。投光手段11からスリット状の光
線12を矢印Wと平行に照射して光切断線Qを形成し、
この光切断線Qを受光手段14で受光している。
【0050】図15は、このようにして受光された光切
断像Qを示す。ここで、Qhは溶接ビードb1からの反
射画像。Qbは溶接ビードb1の端点bs付近の被溶接
物1からの反射画像。Sは検出すべきビード境界位置で
ある。
【0051】このような光切断像Qに対し、前記図2の
ステップS3からステップS7までの処理を行った結果
を図16に示す。図16においては、2つの極大点MX
1、MX2が得られている。そして、ステップS8にお
いて、例えば、画面の中心に最も近い極大点MX1を溶
接ビードb1の端点bsとして検出することによりビー
ド境界位置を求めることができる。
【0052】同様にして、被溶接物2側について溶接ビ
ードb2の端点beを求める。そして、前記端点bsと
端点beを結ぶラインを溶接線として溶接を行う。
【0053】図17は、本発明の第3の実施の形態を示
すもので、図1に示すV形状の突合せ開先の溶接開始前
における溶接位置の検出状態を示し、前記図13、図1
6に相当する工程図である。
【0054】線要素群の始点psと終点peを結んだ基
準直線Pを基に、始点psを中心として前記基準直線P
からα度回転させた第2の基準直線PPを生成し、この
第2の基準直線PPに基づいて極大点MX1、MX2を
求めるようにしたものである。なお、基準直線Pに基づ
いて極大点MX2を求めるようにしてもよい。
【0055】図18は、本発明の第4の実施の形態を示
すもので、図1に示すV形状の突合せ開先で、突合せ部
にキャップがある場合の溶接開始前における溶接位置の
検出状態を示し、前記図13、図16、図17に相当す
る工程図である。
【0056】線要素群の始点psと終点peを結んだ基
準直線Pを基に、始点psを中心として前記基準直線P
からα度回転させた第2の基準直線PPと、始点psを
中心として前記基準直線Pからα´度回転させた第3の
基準直線PP´を生成し、この第2の基準直線PP、第
3の基準直線PP´に基づいて極大点MX1、MX2、
MX1´、MX2´と、極小点MN1、MN2、MN1
´、MN2´を求めるようにしたものである。
【0057】このように、第2、第3の2本の基準直線
PP、PP´を用いて極大点MX1、MX2、MX1
´、MX2´と、極小点MN1、MN2、MN1´、M
N2´を求めることにより、開先のギャップの大きさ
(極大点MX2と極大点MX1´間の基準直線Pと平行
な距離に相当)や、開先幅(極小点MN1と極小点MX
2´間の基準直線Pと平行な距離に相当)を検出するこ
とができる。
【0058】なお、上記の実施の形態における投光手段
11は、スリット状の光線12を照射するものに限ら
ず、レーザビームをスキャンニングさせるものであって
もよい。また、溶接線の検出タイミングは、画像処理装
置20の処理速度に合わせて適宜設定することができ
る。溶接線を間歇的に検出する場合には、新たに検出さ
れた溶接線の位置と、その直前に検出した溶接線の位置
の間を結ぶ直線を生成し、この直線を溶接線とするよう
に制御してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、溶
接開始前だけでなく、溶接ビードを含む複雑な形状の幅
広い種類の開先に適用することができるので、被溶接物
の機械加工誤差、溶接による熱変形などによって生じる
溶接トーチの狙い位置とビード境界位置とのずれを精度
よく検出して補正することができ、作業者の技量に依存
することなく高品質の溶接ビードを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶接線検出装置を用いた溶接装置
を示す要部の構成図。
【図2】前記の溶接線検出装置における溶接線の検出方
法を示すフローチャート。
【図3】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図4】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図5】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図6】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図7】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図8】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図9】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図10】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図11】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図12】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図13】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図14】被溶接物と投光手段および受光手段の配置を
示す構成図。
【図15】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図16】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図17】溶接線の検出過程を示す工程図。
【図18】溶接線の検出過程を示す工程図。
【符号の説明】
1、2…被溶接物、11…投光手段、12…光、14…
受光手段、21…画像入力部、22…多値画像記憶部、
23…二値化処理部、24…二値画像記憶部、26…線
要素記憶部、28…演算処理部 P…基準直線、q1〜q13…線要素データ、MX1〜
MX4…極大点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田 光明 茨城県土浦市神立町502番地株式会社日立 製作所機械研究所内 (72)発明者 鳴瀬 聖剛 茨城県土浦市神立町650番地日立建機 株 式会社内 (72)発明者 細川 和孝 茨城県日立市幸町三丁目1番1号株式会社 日立製作所日立工場内 (72)発明者 荒谷 雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号株式会社 日立製作所日立工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被溶接物の開先を含む表面に照射されたス
    リット状の光の反射光を二次元の光切断画像として受光
    し、直線化処理して溶接線を検出する溶接線検出方法に
    おいて、直線化処理された線要素群をその始端の座標に
    したがって配列し、その両端に相当する最初と最後の線
    要素の外側の端点を結ぶ基準直線を創成し、前記各線要
    素の始端および終端から前記基準直線に垂線を仮定して
    その距離を算出し、算出された距離情報に基づいて極大
    点を求め、この極大点の中から選択された一つの極大点
    を溶接線として検出することを特徴とする溶接線検出方
    法。
  2. 【請求項2】被溶接物の開先を含む表面に照射されたス
    リット状の光の反射光を二次元の光切断画像として受光
    し、直線化処理して溶接線を検出する溶接線検出方法に
    おいて、直線化処理された線要素群をその始端の座標に
    したがって配列し、直線化処理された線要素に欠落部分
    があるか否かを確認し、欠落部分があるときには、欠落
    部の直前の線要素の終端と直後の線要素の始端とを結ぶ
    新たな線要素を発生させ、線要素群を再配列した後、そ
    の両端に相当する最初と最後の線要素の外側の端点を結
    ぶ基準直線を創成し、前記各線要素の始端および終端か
    ら前記基準直線に垂線を仮定してその距離を算出し、算
    出された距離情報に基づいて極大点を求め、この極大点
    の中から選択された一つの極大点を溶接線として検出す
    ることを特徴とする溶接線検出方法。
  3. 【請求項3】被溶接物にスリット状の光を照射する投光
    手段と、被溶接物からの反射光を受光してアナログ画像
    信号に変換する受光手段と、このアナログ画像信号をA
    /D変換して、アナログ信号の大きさに対応するディジ
    タル信号に変換して多値画像データを出力する画像入力
    部と、多値画像データを記憶する多値画像記憶部と、こ
    の多値画像記憶部に記憶された多値画像データを所定の
    閾値によって二値化して二値画像データを出力する二値
    化処理部と、この二値化処理部によって得られた二値画
    像データを記憶する二値画像記憶部と、この二値画像記
    憶部に記憶された二値画像データから抽出された直線の
    線要素データを記憶する線要素記憶部と、前記二値画像
    記憶部に記憶された二値画像データから直線の線要素デ
    ータを抽出し、線要素記憶部に記憶された線要素データ
    に基づいて基準直線を創成するとともに、極大点を算出
    し溶接線を検出する演算処理部とを設けたことを特徴と
    する溶接線検出装置。
  4. 【請求項4】前記演算処理部は、前記二値画像記憶部に
    記憶された二値画像データから直線の線要素データを抽
    出し、かつ、直線化処理された線要素に欠落部分がある
    か否かを確認し、欠落部分があるときには、欠落部の直
    前の線要素の終端と直後の線要素の始端とを結ぶ新たな
    線要素を発生させ、線要素記憶部に記憶された線要素デ
    ータに基づいて基準直線を創成するとともに、極大点を
    算出し溶接線を検出するようにしたことを特徴とする請
    求項3に記載の溶接線検出装置。
  5. 【請求項5】請求項3もしくは請求項4に記載の溶接線
    検出装置を備え、その投光手段および受光手段を、溶接
    トーチを支持する可動部材に溶接トーチと所定の間隔で
    支持させたことを特徴とする溶接装置。
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