JPH1177166A - 曲げ加工方法および曲げ加工装置 - Google Patents

曲げ加工方法および曲げ加工装置

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JPH1177166A
JPH1177166A JP24841297A JP24841297A JPH1177166A JP H1177166 A JPH1177166 A JP H1177166A JP 24841297 A JP24841297 A JP 24841297A JP 24841297 A JP24841297 A JP 24841297A JP H1177166 A JPH1177166 A JP H1177166A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料のロット間での材料特性値にばらつきが
あってもスプリングバック角度および駆動金型の最終追
い込み位置を精度良く推定し、これによって極めて高い
角度精度を有する曲げ加工を実現できるようにする。 【解決手段】 ワークの曲げ加工中に前記駆動金型の少
なくとも2箇所の仮追い込み位置でワークの実曲げ角度
を検出し、これら各仮追い込み位置に係る追い込み量の
変化分と実曲げ角度の変化分との関係に基づき、予め記
憶されている当該曲げ加工の加工条件におけるスプリン
グバックの挙動に関するデータを用いてワークのスプリ
ングバック角度を求めるとともに前記駆動金型の最終追
い込み位置を求め、この求められた最終追い込み位置ま
で前記駆動金型を駆動する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動金型と固定金
型とにより板状のワークを挟圧して曲げ加工を行う曲げ
加工方法および曲げ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレスブレーキなどの曲げ加工
機を用いて板状のワークのV曲げ加工を行う際には、ワ
ークの塑性変形に関わる挙動が材料の特性値によって変
化し、このためにたとえ同一材料であってもロット間で
その特性値のばらつきによって曲げ角度が大きく変化し
てしまうことが知られている。このことから、駆動金型
の追い込み量を精度良く制御することは極めて困難であ
り、実際の曲げ加工においては、熟練のオペレータの勘
に頼ることが多いのが実情であった。
【0003】そこで、このような問題点に対処するため
に、曲げ工程中にワークの曲げ角度を検出し、この検出
される曲げ角度に基づき駆動金型の最終追い込み量を制
御するようにしたプレスブレーキがいろいろと提案さ
れ、実用化されてきている。
【0004】例えば特開平6−328136号公報にて
提案されているものでは、曲げ工程の途中で一旦上下の
金型を離間移動させて除荷し、その除荷の前後において
ワークの曲げ角度を計測することによりワークのスプリ
ングバック角度を求め、この求められるスプリングバッ
ク角度と、金型を離間移動させる前のワークの曲げ角度
とから最終的な追い込み量を演算するようにされてい
る。
【0005】また、例えば特開平7−265957号公
報にて提案されているものでは、曲げ加工途中で金型が
ワークを加圧している状態でワークの曲げ角度を計測
し、この計測結果に基づき駆動金型の最終追い込み量を
演算するようにされている。この場合、スプリングバッ
ク角度のデータを予めワークの材質,板厚毎に層別して
記憶させておき、この記憶データを用いてワークの曲げ
角度に対する追い込み量の関係を補正するようにされて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記前
者(特開平6−328136号公報)の方法では、スプ
リングバック角度を計測するのに、曲げ工程の途中で一
旦上下の金型を相対的に離間移動させるようにしている
ために、ワークが非対称形状の場合に、除荷時にワーク
が倒れて金型とワークとの接触点がずれる可能性がある
ことから、何らかの手段でワークの倒れを防ぐ必要があ
るという問題点がある。
【0007】一方、前記後者(特開平7−265957
号公報)の方法によれば、加圧状態でワークの曲げ角度
を計測していることから、前述のワークの倒れの問題を
解消することができる。しかし、図9に示されているよ
うに、スプリングバック角度は、実際にはロット間の材
料特性値のばらつきにより若干のばらつきを有している
ので、より高精度の曲げ加工を実現するには、このスプ
リングバック角度を精度良く推定もしくは検出すること
が必要となる。なお、この図9は、6種類の同種で異ロ
ットの冷延鋼板における種々の曲げ角度でのスプリング
バック角度を示したものであって、ロット間の材料特性
値のばらつきによりスプリングバック角度が±0.3°
程度ばらつくことを示している。
【0008】また、この後者の公報に記載の方法では、
予め記憶されているワークの曲げ角度に対する追い込み
量の関係を補正するだけであるので、最終追い込み量の
推定精度が劣る場合がある。すなわち、図10に示され
るように、駆動金型の追い込み量と曲げ角度との関係は
曲げ加工されるワーク素材の機械的性質の代用特性であ
り、このワーク素材の変更により曲げ精度が大きな影響
を受けることになる。したがって、予め記憶されている
材料の機械的性質に近い材料の曲げ加工を行う場合に
は、この方法でも精度良く曲げ加工を行うことができる
が、機械的性質が大きく異なる材料の場合には追い込み
量と曲げ角度との関係が大きく異なることとなって、曲
げ角度精度が悪くなる恐れがある。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、材料のロット間での材料特性値に
ばらつきがあってもスプリングバック角度および駆動金
型の最終追い込み位置を精度良く推定し、これによって
極めて高い角度精度を有する曲げ加工を実現することの
できる曲げ加工方法および曲げ加工装置を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による曲げ加工方
法は、駆動金型と固定金型とにより板状のワークを挟圧
して曲げ加工を行う曲げ加工方法において、ワークの曲
げ加工中に前記駆動金型の少なくとも2箇所の仮追い込
み位置でワークの実曲げ角度を検出し、これら各仮追い
込み位置に係る追い込み量の変化分と実曲げ角度の変化
分との関係に基づき、予め記憶されている当該曲げ加工
の加工条件におけるスプリングバックの挙動に関するデ
ータを用いてワークのスプリングバック角度を求めると
ともに前記駆動金型の最終追い込み位置を求め、この求
められた最終追い込み位置まで前記駆動金型を駆動する
ことを特徴とするものである。
【0011】本発明においては、ワークの曲げ加工に際
して、まず最初の仮追い込み位置まで駆動金型が駆動さ
れてその位置でワークの実曲げ角度が検出され、この後
次の仮追い込み位置まで更に駆動金型が駆動されてその
位置で再度ワークの実曲げ角度が検出される。このよう
にして少なくとも2箇所の仮追い込み位置でワークの実
曲げ角度が検出されると、これら各仮追い込み位置に対
応する各追い込み量の変化分と各実曲げ角度の変化分と
の関係に基づいて、予め記憶されている当該曲げ加工の
加工条件におけるスプリングバックの挙動に関するデー
タを用いてワークのスプリングバック角度が求められる
とともに、駆動金型の最終追い込み位置が求められる。
本発明によれば、同一材質におけるロット間での特性値
のばらつきを考慮した場合に、スプリングバック角度に
最も大きな影響を及ぼす特性値であるn値(加工硬化指
数)の代用特性として、少なくとも2箇所の仮追い込み
位置における各追い込み量の変化分と各実曲げ角度の変
化分との関係が用いられ、この関係に基づきスプリング
バック角度を求めるようにされている。また、同様に、
この少なくとも2箇所の仮追い込み位置における各追い
込み量の変化分と各実曲げ角度の変化分との関係に基づ
き、言い換えれば材料の機械的性質の代用特性値である
追い込み量と曲げ角度との関係を考慮して、目標となる
曲げ角度が得られる最終追い込み位置を曲線近似もしく
は直線近似により求めるようにされている。したがっ
て、例えば材料のロット間での材料特性値にばらつきが
あってもスプリングバック角度および駆動金型の最終追
い込み位置を精度良く推定することが可能である。
【0012】次に、前記第1発明による曲げ加工方法を
具体的に実現するための第2発明による曲げ加工装置
は、駆動金型と固定金型とにより板状のワークを挟圧し
て曲げ加工を行う曲げ加工装置において、(a)ワーク
の加工条件毎のそのワークの曲げ角度に対する前記駆動
金型の追い込み量の関係および追い込み量の変化分と実
曲げ角度の変化分との比に対するスプリングバック角度
の関係を記憶する記憶手段、(b)ワークの曲げ加工中
の曲げ角度を検出する角度検出手段、(c)前記駆動金
型の少なくとも2箇所の仮追い込み位置にて前記角度検
出手段により検出されるワークの実曲げ角度の変化分お
よびそれら各仮追い込み位置に係る追い込み量の変化分
と、前記記憶手段に記憶されている追い込み量の変化分
と実曲げ角度の変化分との比に対するスプリングバック
角度の関係よりワークの目標曲げ角度でのスプリングバ
ック角度を演算するとともに前記駆動金型の最終追い込
み位置を演算する演算手段および(d)前記駆動金型を
前記仮追い込み位置まで駆動した後に前記最終追い込み
位置まで駆動する金型駆動手段を備えることを特徴とす
るものである。
【0013】本発明においては、予め記憶手段に、ワー
クの加工条件毎のそのワークの曲げ角度に対する前記駆
動金型の追い込み量の関係および追い込み量の変化分と
実曲げ角度の変化分との比に対するスプリングバック角
度の関係が記憶されている。ワークの曲げ加工に際して
は、まず金型駆動手段により最初の仮追い込み位置まで
駆動金型が駆動されてその位置で角度検出手段によりワ
ークの実曲げ角度が検出され、この後次の仮追い込み位
置まで更に駆動金型が駆動されてその位置で再度ワーク
の実曲げ角度が検出される。このようにして少なくとも
2箇所の仮追い込み位置でワークの実曲げ角度が検出さ
れると、前記記憶手段に記憶されている、追い込み量の
変化分と実曲げ角度の変化分との比に対するスプリング
バック角度の関係よりワークの目標曲げ角度でのスプリ
ングバック角度が演算され、この演算されるスプリング
バック角度と、各仮追い込み位置に対応する各追い込み
量の変化分と各実曲げ角度の変化分との関係とに基づい
て、前記駆動金型の最終追い込み位置が演算される。そ
して、この演算された最終追い込み位置まで駆動金型が
駆動されて曲げ加工が終了する。こうして、少なくとも
2箇所の角度検出位置にて検出される実曲げ角度に基づ
いてワークのスプリングバック角度および駆動金型の最
終追い込み位置が推定されるので、前記第1発明と同
様、材料のロット間での材料特性値にばらつきがある場
合でも、スプリングバック角度および最終追い込み位置
を精度良く推定することができ、この最終追い込み位置
に基づいて曲げ加工が実行されるので、極めて高精度の
曲げ加工を実現することが可能となる。
【0014】本発明において、前記少なくとも2箇所の
仮追い込み位置は、前記記憶手段に記憶されているワー
クの曲げ角度に対する駆動金型の追い込み量の関係およ
びワークの曲げ角度に対するスプリングバック角度の関
係から演算され得る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による曲げ加工方法
および曲げ加工装置の具体的な実施の形態について、図
面を参照しつつ説明する。
【0016】図1には、本発明の一実施例に係る曲げ加
工装置のシステム構成図が示されている。
【0017】本実施例の曲げ加工装置(プレスブレー
キ)においては、固定テーブル1上にダイベース2が固
着されるとともに、このダイベース2上に下型3が取付
けられ、この下型3に対向してその下型3に対し近接離
隔するように昇降駆動されるラム4の下部に上型5が取
付けられている。曲げ加工されるべき板状のワークWは
下型3と上型5との間に挿入され、このワークWの端部
をバックストップ装置6に突き当てた状態でラム4を下
降させてそのワークWを下型3と上型5とで挟圧するこ
とによって、ワークWの曲げ加工が行われるようにされ
ている。
【0018】前記固定テーブル1の前部には、ワークW
の曲げ工程中にそのワークWの曲げ角度を検出する角度
検出ユニット7が設けられている。この角度検出ユニッ
ト7は、ワークWの折り曲げ外面にスリット光を投光す
る光源8と、この光源8によりワークWの外面に形成さ
れた線状投光像を撮像するCCDカメラ9とを含み、こ
のCCDカメラ9により取り込まれた画像を画像処理す
ることによってワークWの曲げ角度を検出するものであ
る。なお、この角度検出ユニット7は固定テーブル1の
前方だけでなく後方にも設けることができ、このように
固定テーブル1の両側に設けてワークの2つの折り曲げ
外面の曲げ角度を検出することによって角度検出精度の
向上を図ることができる。
【0019】前記CCDカメラ9によって取り込まれた
画像は図示されないモニターテレビに映し出されるとと
もに、画像データとして曲げ角度演算部10にて処理さ
れる。そして、この曲げ角度演算部10における演算に
よってワークWの曲げ角度が算出され、その演算結果が
NC装置11に入力される。このNC装置11は、ワー
クWの曲げ条件(加工条件)毎の追い込み量の変化分と
実曲げ角度の変化分との比に対する複数のスプリングバ
ック角度の関係、およびワークの曲げ角度に対する複数
の金型追い込み量の関係等を記憶する記憶手段12を備
えるとともに、この記憶手段12に記憶されているデー
タと、ワークWの曲げ条件(材質,板厚,曲げ形状,金
型形状,機械情報等)とに基づき上型5の仮の追い込み
位置および最終追い込み位置(下死点)を演算する演算
手段13を備えている。
【0020】ところで、板状のワークWを曲げ加工する
際に生じるスプリングバック(弾性による戻り)角度
は、材料の引張強さ,縦弾性係数,加工硬化指数(n
値)等に相関があるとされているが、同一材質における
ロット間での特性値のばらつきのみを考えれば、このス
プリングバック角度に最も大きな影響を及ぼす特性値は
n値であると考えられる。なお、図2には、冷延鋼板に
おいてn値とスプリングバック角度との相関を調べた結
果が示されている。一方、図3に示されているように、
n値と材料の曲げ半径とには高い相関があることが分っ
ており、また図4に示されるように、ワークWの曲げ半
径が異なると、同じ下死点(上型の追い込み位置)にお
けるワークWの曲げ角度に変化が生じることが分ってい
る。すなわち、ある下死点において、ワークの曲げ角度
が小さな材料は、曲げ半径は大きく、n値が大きく、結
果的にスプリングバック角度が大きくなるという関係が
成り立つことになる。このことから、所定位置において
ワークWの曲げ角度を検出することでスプリングバック
角度を推定することが可能となり、この結果に基づいて
駆動金型である上型5の追い込み量を制御することで、
材料のばらつきに依らずに高い寸法精度の曲げを実現す
ることが可能となる。
【0021】本実施例では、スプリングバック角度に最
も大きな影響を及ぼす特性値である前記n値の代用特性
として、少なくとも2箇所の仮追い込み位置における各
追い込み量の変化分dDと各実曲げ角度の変化分dθと
の比dD/dθを算出し、この比dD/dθとスプリン
グバック角度θs との関係に基づいて、目標曲げ角度に
おけるスプリングバック角度を算出するようにされてい
る。
【0022】また、前述のようにして求められる目標曲
げ角度におけるスプリングバック角度と、少なくとも2
箇所の仮追い込み位置における各追い込み量の変化分d
Dと各実曲げ角度の変化分dθとの関係とに基づいて、
目標曲げ角度が得られる最終追い込み位置(下死点)を
算出するようにされている。
【0023】次に、本実施例における金型追い込み量の
制御フローを図5に示されるフローチャートにしたがっ
て順次説明する。
【0024】S1:予め入力されて記憶手段12に記憶
されているワークWの曲げ条件(材質,板厚,曲げ形
状,金型形状,機械情報等)を読み込む。 S2:ワークWの曲げ角度θに対する金型追い込み量D
の関係(図6参照)およびワークWの目標曲げ角度に対
するスプリングバック角度の関係からデフォルト(NC
装置が有している初期値)の関係式を選択して上下両金
型を近接移動させたときの仮追い込み位置、言い換えれ
ば角度検出位置をn箇所(n≧2)演算する。なお、こ
れら仮追い込み位置は、ワークWを曲げ過ぎない範囲
で、少なくとも1箇所は目標曲げ角度にできるだけ近い
位置であるのが望ましい。
【0025】S3〜S5:オペレータによりワークWを
セットして曲げ加工を開始し、n箇所の仮追い込み位置
のうちの最初の仮追い込み位置まで上型5を下型3に対
して近接移動させる。そして、この仮追い込み位置に到
達すると、角度検出ユニット7によってワークWの曲げ
角度を検出する。 S6:角度検出回数Nがnに達していない場合(N<
n)には、第2の仮追い込み位置まで再度上型5を移動
させ、この第2の仮追い込み位置にて再度ワークWの曲
げ角度を検出する。なお、この処理はN=nになるまで
繰り返し行う。
【0026】S7:上述のn箇所の角度検出結果から、
追い込み量の変化分と実曲げ角度の変化分との比を算出
する。例えばn=2の場合には、2点の角度検出位置で
の追い込み量の差dDと検出角度の差dθとの比dD/
dθを算出する。そして、予め記憶されている比dD/
dθに対するスプリングバック角度θs の関係、言い換
えればdD/dθ〜θs 曲線(図7参照)を用いて、上
述のように算出された比dD/dθに相当するスプリン
グバック角度θs を求める。こうして、目標曲げ角度で
のスプリングバック角度θs を推定する。ここで、前記
比dD/dθを算出する際に、角度検出位置(仮追い込
み位置)が2箇所(n=2)の場合には、曲げ角度θに
対する金型追い込み量Dの関係を示すグラフ上におい
て、2つの検出値に基づきそれら2点を通る直線を求め
ることにより比dD/dθを求めることができる。ま
た、角度検出位置(仮追い込み位置)が3箇所以上(n
≧3)の場合には、3つの検出値に基づき最小自乗法等
の手法を用いて比dD/dθを求めることができる。な
お、図7は、比dD/dθに対するスプリングバック角
度θs の関係を実験値データとともに示したものであ
る。
【0027】S8:上述のn箇所の角度検出結果より得
られる追い込み量の変化分dD(=d1 −d2 )と実曲
げ角度の変化分dθ(θ1 −θ2 )との関係および上述
のようにして求められた目標曲げ角度θT に対するスプ
リングバック角度θS を用いて、目標曲げ角度θT が得
られる最終追い込み位置dT を求める(図8参照)。こ
こで、この最終追い込み位置dT を算出する際、角度検
出位置(仮追い込み位置)が2箇所(n=2)の場合に
は、曲げ角度θに対する金型追い込み量Dの関係を示す
グラフ(図8参照)上において、2つの検出値に基づき
それら2点を通る直線を求めることにより前記最終追い
込み位置dT を求めることができる。また、角度検出位
置(仮追い込み位置)が3箇所以上(n≧3)の場合に
は、3つ以上の検出値に基づき最小自乗法等の手法を用
いて最終追い込み位置dT を求めることができる。
【0028】S9:推定された最終追い込み位置dT
基づいて上型5をその位置まで再度駆動する。 S10:加工を終了してフローを終了する。
【0029】このフローで示される処理は、毎回の曲げ
工程毎に行われても良いが、材料ロットが変更される時
等といった任意の工程でオペレータが補正操作を指示す
ることもできる。
【0030】本実施例においては、曲げ角度を検出する
角度検出手段として、スリット光を投光する光源と、線
状投光像を撮像するCCDカメラとよりなる角度検出装
置を用いるものを説明したが、この角度検出手段として
は、他に、静電容量式のもの、光電式のもの、接触式の
ものなどいろいろなタイプのものを採用することができ
る。
【0031】本実施例では、下型(ダイ)を固定式のも
のとして上型(パンチ)を駆動させる所謂オーバードラ
イブタイプのプレスブレーキに適用したものを説明した
が、本発明は、上型を固定式にして下型を駆動させる所
謂アンダードライブタイプのプレスブレーキに対して適
用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る曲げ加工装置
のシステム構成図である。
【図2】図2は、n値とスプリングバック角度との相関
を示すグラフである。
【図3】図3は、n値と材料の曲げ半径との相関を示す
グラフである。
【図4】図4は、同一下死点における曲げ半径と曲げ角
度との関係を説明する図である。
【図5】図5は、金型追い込み量の制御フローを示すフ
ローチャートである。
【図6】図6は、曲げ角度に対する追い込み量の関係を
示すグラフである。
【図7】図7は、dD/dθに対するスプリングバック
角度の関係を示すグラフである。
【図8】図8は、最終追い込み位置dT の求め方を説明
するグラフである。
【図9】図9は、ワーク角度とスプリングバック角度の
関係を示すグラフである。
【図10】図10は、曲げ角度に対する追い込み量の関
係が材料に応じて異なることを説明するグラフである。
【符号の説明】
1 固定テーブル 2 ダイベース 3 下型 4 ラム 5 上型 6 バックストップ装置 7 角度検出ユニット 8 光源 9 CCDカメラ 10 曲げ角度演算部 11 NC装置 12 記憶手段 13 演算手段 W ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動金型と固定金型とにより板状のワー
    クを挟圧して曲げ加工を行う曲げ加工方法において、 ワークの曲げ加工中に前記駆動金型の少なくとも2箇所
    の仮追い込み位置でワークの実曲げ角度を検出し、これ
    ら各仮追い込み位置に係る追い込み量の変化分と実曲げ
    角度の変化分との関係に基づき、予め記憶されている当
    該曲げ加工の加工条件におけるスプリングバックの挙動
    に関するデータを用いてワークのスプリングバック角度
    を求めるとともに前記駆動金型の最終追い込み位置を求
    め、この求められた最終追い込み位置まで前記駆動金型
    を駆動することを特徴とする曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】 駆動金型と固定金型とにより板状のワー
    クを挟圧して曲げ加工を行う曲げ加工装置において、
    (a)ワークの加工条件毎のそのワークの曲げ角度に対
    する前記駆動金型の追い込み量の関係および追い込み量
    の変化分と実曲げ角度の変化分との比に対するスプリン
    グバック角度の関係を記憶する記憶手段、(b)ワーク
    の曲げ加工中の曲げ角度を検出する角度検出手段、
    (c)前記駆動金型の少なくとも2箇所の仮追い込み位
    置にて前記角度検出手段により検出されるワークの実曲
    げ角度の変化分およびそれら各仮追い込み位置に係る追
    い込み量の変化分と、前記記憶手段に記憶されている追
    い込み量の変化分と実曲げ角度の変化分との比に対する
    スプリングバック角度の関係よりワークの目標曲げ角度
    でのスプリングバック角度を演算するとともに前記駆動
    金型の最終追い込み位置を演算する演算手段および
    (d)前記駆動金型を前記仮追い込み位置まで駆動した
    後に前記最終追い込み位置まで駆動する金型駆動手段を
    備えることを特徴とする曲げ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2箇所の仮追い込み位置
    は、前記記憶手段に記憶されているワークの曲げ角度に
    対する駆動金型の追い込み量の関係およびワークの曲げ
    角度に対するスプリングバック角度の関係から演算され
    るものである請求項2に記載の曲げ加工装置。
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JP2015157311A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 東芝エレベータ株式会社 板金部品の曲げ角度補正システム
JP2019537515A (ja) * 2016-11-18 2019-12-26 トルンプ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 曲げ機械を駆動する方法
JP2020099935A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 株式会社豊田中央研究所 曲げ成形装置、および、曲げ成形方法

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