JPH1177091A - 超純水製造装置 - Google Patents

超純水製造装置

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JPH1177091A
JPH1177091A JP9254323A JP25432397A JPH1177091A JP H1177091 A JPH1177091 A JP H1177091A JP 9254323 A JP9254323 A JP 9254323A JP 25432397 A JP25432397 A JP 25432397A JP H1177091 A JPH1177091 A JP H1177091A
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water
ultraviolet
hydrogen peroxide
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Madoka Tanabe
円 田辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウエハー表面の自然酸化膜形成に結
びつく超純水中に存在する原因因子を除去する超純水製
造装置を提供すること。 【解決手段】 一次純水を、少なくとも185nm付近の
波長を照射可能な紫外線酸化装置26、合成炭素系粒状
吸着剤を充填した酸化性物質分解装置27、膜式脱気装
置50、非再生型イオン交換装置28の順に通水して超
純水を得るように設置した超純水製造装置とすることに
より、過酸化水素濃度及び溶存酸素濃度の極めて少ない
超純水を得ることができ、例えば、シリコンウエハー表
面の自然酸化膜形成を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超純水の製造装置
に関し、特に、過酸化水素濃度が極めて低い超純水の製
造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体産業におけるシリコンウエ
ハの洗浄等に用いられる超純水は、図4に示すように前
処理システム4、一次純水システム8及び二次純水シス
テム10(サブシステム)から構成される超純水製造装
置で工業用水、市水、井水等の原水を処理することによ
り製造されている。
【0003】図4において、凝集、沈澱、濾過装置等か
らなる前処理システム4では、原水中の懸濁物質やコロ
イド物質の除去を行う。脱塩装置12、逆浸透膜装置1
6、真空脱気装置20を備える一次純水システム8で
は、原水中のイオン、有機成分及び溶存酸素の除去を行
う。紫外線酸化装置26、カートリッジポリッシャ(非
再生式イオン交換樹脂装置)28及び限外濾過膜分離装
置30を備える二次純水システム10では、水の純度を
更に高め超純水にする。
【0004】一方、半導体装置のシリコンウエハー表面
は、上記超純水製造装置により製造された超純水により
洗浄を行っているにもかかわらず、該表面には自然酸化
膜が形成されるという問題がある。この自然酸化膜がシ
リコンウエハー上に形成されると、低温でのエピタキシ
ャルSi薄膜の成長を妨げたり、非常に薄いゲート酸化
膜の膜圧・膜質の精密制御の妨げとなり、また、微小断
面積のコンタクトホールのコンタクト抵抗の増加原因と
なるため、当該自然酸化膜の形成は極力抑制されること
が好ましい。
【0005】上記の課題を解決するものとして、その原
因が超純水中の溶存酸素であるとし、これを低減するた
めに、少なくとも紫外線酸化装置26とイオン交換純水
装置(ポリッシャ)28とを有するサブシステムにおい
て、該イオン交換純水装置の後段に膜式脱気装置50を
配置した図3に示すような超純水製造装置が提案されて
いる(特開平9−29251号公報)。すなわち、この
イオン交換純水装置の後段に膜式脱気装置50を配置し
た方法は、紫外線酸化装置26においては、見掛け上溶
存酸素濃度は低下するものの、同時に過酸化水素が生成
し、これが後段のポリッシャ28で分解され、再度酸素
が発生するためポリッシャ28出口水の溶存酸素濃度が
上昇するとし、従って、この溶存酸素を膜式脱気装置5
0により除去すれば、超純水中の溶存酸素値を低下させ
ることができるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法によれば、超純水中の溶存酸素値は低下するものの、
依然として、シリコンウエハーの表面上に自然酸化膜が
形成されるという問題は解決されない。従って、超純水
中の溶存酸素以外の原因因子を見出し、これを除去して
シリコンウエハー上の自然酸化膜の形成を抑制する抜本
的な解決が望まれていた。
【0007】従って、本発明の目的は、シリコンウエハ
ー表面の自然酸化膜形成に結びつく超純水中に存在する
酸化性物質、特に、過酸化水素を除去する超純水製造装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、紫外線酸化装置で生
成した過酸化水素は、後段のポリッシャとの接触では分
解が十分ではなく、また、その分解率は1か月程度の早
期に低下すること、従って、溶存酸素と同様の酸化性
物質であり、且つ寿命の長い過酸化水素は除去されず、
超純水中に漏出してくること、この超純水中に存在す
る過酸化水素は合成炭素系粒状吸着剤を充填した酸化性
物質分解装置で長期間に亘り効率的に分解できること、
更に、254nm付近の波長は照射するが、185nm付
近の波長はほとんど照射しない、所謂紫外線殺菌装置を
用いれば、過酸化水素の分解が期待できるため、後段の
合成炭素系粒状吸着剤の負荷を低減し、使用期間の延長
又は充填量の低減が図れること等を見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、一次純水を、少なく
とも185nm付近の波長を照射可能な紫外線酸化装置、
合成炭素系粒状吸着剤を充填した酸化性物質分解装置、
膜式脱気装置、非再生型イオン交換装置の順に通水して
超純水を得るように設置したことを特徴とする超純水製
造装置を提供するものである。かかる構成を採ることに
より、紫外線酸化装置で生成した過酸化水素は後段のカ
ートリッジポリッシャで十分に分解されず、また、時間
の経過と共に殆ど分解されずに該カートリッジポリッシ
ャの出口水に残存するが、カートリッジポリッシャの前
段に設置した合成炭素系粒状吸着剤を充填した酸化性物
質分解装置及び膜式脱気装置で除去して、過酸化水素濃
度が極めて低い超純水を得ることができる。また、溶存
酸素は膜式脱気装置で除去されるため、過酸化水素濃度
及び溶存酸素濃度が共に極めて低い超純水を得ることが
でき、シリコンウエハ上の自然酸化膜の形成を抑制でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、一次純水とは、
原水を通常使用されている一次純水システムで処理した
純水である。該一次純水を得るには、例えば、図4の装
置において、まず、工業用水等の原水を前処理システム
4に通水して、原水中の懸濁物質及び有機物の一部を除
去した後、濾過水槽6を経て、一次純水システム8に供
給し、該供給水を水中の不純物イオンの除去を行う脱塩
装置12、水中の無機イオン、有機物、微粒子等の除去
を行う逆浸透膜装置16、水中の溶存酸素等の溶存ガス
の除去を行う真空脱気装置20、残存するイオン等を除
去して高純度の純水を製造する再生型混床式脱塩装置2
2に順次通水させれば一次純水を得ることができる。
【0011】本発明において、紫外線酸化装置として
は、被処理水に少なくとも185nm付近の波長を照射可
能な紫外線ランプを備え、被処理水中の有機物を分解可
能なものであればよい。紫外線酸化装置は、185nm付
近の波長の紫外線に加えて、それより有機物分解能力が
低い254nm付近の波長の紫外線も照射可能な装置であ
る。なお、254nm付近の波長は照射するが、185nm
付近の波長はほとんど照射しない紫外線照射装置もある
が、このものは主に殺菌の目的に用いられ、一般に紫外
線殺菌装置といわれており、上述した紫外線酸化装置と
は区別して用いられている。本発明においては、185
nm付近の波長の紫外線及び254nm付近の波長の紫外線
を共に強く照射可能な紫外線酸化装置を用いることが、
有機物を良好に分解できる点で好ましい。また、用いる
紫外線ランプとしては、特に制限されないが、低圧水銀
ランプが好ましい。また、紫外線酸化装置としては、流
通型及び浸漬型等が挙げられ、このうち、流通型が処理
効率の点からも好ましい。
【0012】本発明において、酸化性物質分解装置に充
填された合成炭素系粒状吸着剤は、合成有機重合体の熱
分解物であり、好ましくは、巨大多孔性合成有機重合体
の部分的熱分解粒子である。該合成炭素系粒状吸着剤と
しては、例えば、特公昭63−17485号公報及び特
開平1−308817号公報に記載されたものを用いる
ことができる。
【0013】特公昭63−17485号公報に記載され
た合成炭素系粒状吸着剤は、スルホネート、カルボキシ
ル、アミン、ハロゲン、酸素、スルホン酸塩、カルボン
酸塩及び四級アミン塩から選ばれる炭素固定成分を含有
し、かつエチレン系不飽和単量体の1種若しくはそれ以
上を縮合して巨大多孔性(マクロポーラス)重合体を生
じ得る単量体又はこれらの混合物から誘導される巨大多
孔性合成重合体を、不活性雰囲気中において約300〜
約900℃で熱分解して得られる部分的熱分解粒子であ
る。この中で好ましいものとしては、巨大気孔率を有す
るスルホン化スチレン/ジビニルベンゼン共重合体の部
分的熱分解物である。
【0014】特開平1−308817号公報に記載され
た合成炭素系粒状吸着剤は、ポリスルホン化された巨大
多孔性の架橋されたビニル芳香族ポリマーを、約300
〜約1200℃で熱分解して得られる部分的熱分解粒子
であり、マルチモード孔径分布及び約0.02cm3 /g
の最小微小孔容積を有するものである。マルチモード孔
径分布とは、孔径分布において少なくとも2つのピーク
が存在することをいい、微小孔とは、平均径約0.10
〜約3.5nmの孔をいい、ポリスルホン化とは、芳香核
当たり平均1より多くのスルホン基を導入するスルホン
化法をいう。
【0015】合成炭素系粒状吸着剤の具体的としては、
ロームアンドハース社製のアンバーソーブ(商品名)が
挙げられる。アンバーソーブは、巨大網目構造を有する
スチレン/ジビニルベンゼンタイプのスルホン酸型イオ
ン交換樹脂の熱分解物である。アンバーソーブの中で
は、グレード572が特に好ましい。アンバーソーブ5
72は、表面積1100m2/g程度、孔容積0.84cm
3 /g程度、ミクロ孔容積0.41cm3 /g、メソ孔容
積0.19cm3 /g程度、マクロ孔容積0.24cm3
g程度、灰分含有率0.05%以下、粒子径0.300
〜0.850mm(ふるいNO.(ASTMによる)50
〜20)、嵩密度0.49g/cm3 程度の物性値を有す
るものである。
【0016】本発明において、膜式脱気装置は、気体分
離膜で仕切られた一方の室に被処理水を流すとともに、
他方の室を減圧することにより、被処理水中に含まれる
ガスを気体分離膜を通して他方の室に移行させて除去す
る装置である。気体分離膜としては、通常、テトラフル
オロエチレン系、シリコーンゴム系等の疎水性の高分子
膜を中空糸膜状等の適宜形状に形成したものが使用され
る。本発明において、脱ガス装置として膜式脱気装置を
用いたのは、真空脱気塔や加熱脱気装置等の脱ガス装置
を用いた場合には、これらの装置から水中に不純物が混
入したり、装置の充填物から水中に不純物が溶出したり
することがあり、装置が大型化するからである。これに
対し、膜脱気装置を用いれば、このような問題は生じな
い。
【0017】本発明において、非再生型イオン交換装置
としては、特に限定されないが、例えば、強酸性陽イオ
ン交換樹脂と強塩基性陰イオン交換樹脂との混床による
イオン交換装置(混床1塔式)、強塩基性陰イオン交換
樹脂の単床によるイオン交換装置(単床1塔式)、強塩
基性陰イオン交換樹脂の単床層を入口側、強酸性陽イオ
ン交換樹脂と強塩基性陰イオン交換樹脂との混床層を出
口側に設けた複層式イオン交換装置(複層1塔式)、及
び強塩基性陰イオン交換樹脂の単床による樹脂塔を前段
側、強酸性陽イオン交換樹脂と強塩基性陰イオン交換樹
脂との混床による樹脂塔を後段側に設けたイオン交換装
置(2塔式)が挙げられる。このうち、混床1塔式イオ
ン交換装置を用いた場合には、混床層内のいずれの位置
においても水のpHの変化がないため、効率の良いイオ
ン交換ができるという利点が得られる。
【0018】次に、本発明の超純水製造装置を用いて超
純水を製造する手順を図1を参照して説明する。図1は
本発明に実施の形態における超純水製造装置を示す系統
図である。各種前処理工程により得られた、例えば、T
OC濃度2ppb 以下の一次純水は、二次系システム10
の純水貯槽24に供給される。純水貯槽24に蓄えられ
る一次純水の抵抗率は、通常、10MΩ・cm以上であ
る。純水貯槽24を出た純水は、紫外線酸化装置26で
処理される。紫外線酸化装置26は、高い有機物分解能
力がある185nm付近の紫外線も強く照射可能な低圧水
銀ランプを備えた紫外線酸化装置であり、水中の有機物
を炭酸や有機酸に分解するために設置されている。紫外
線酸化装置26の前後の溶存酸素濃度を測定したとこ
ろ、該溶存酸素濃度が22ppb から6ppb へと激変する
現象が認められる。この現象は、紫外線酸化装置26の
被処理水中の溶存酸素が有機物の酸化のための酸素源と
して消費されたり、紫外線と水との相互作用によるラジ
カル、オゾン及び過酸化水素等の生成によって消費され
たりするためと考えられる。従って、紫外線酸化装置2
6の前後の過酸化水素濃度は数ppb から50ppb へと増
加する。
【0019】次に、紫外線酸化装置26で処理された水
を、酸化性物質分解装置27に通水し、該装置に充填さ
れた合成炭素系粒状吸着剤に接触させることにより、処
理水中の過酸化水素を分解する。この場合、合成炭素系
粒状吸着剤への被処理水の接触は充填方式で行うことが
過酸化水素の除去効率の点で好ましい。このような充填
方式で被処理水を合成炭素系粒状吸着剤に接触させる場
合、通水条件は線流速100m/h 以下、特に20〜50
m/h とすることが好ましい。線流速が100m/h を超え
ると過酸化水素が十分に除去されないことがある。
【0020】次に、酸化性物質分解装置27で処理され
た水を膜式脱気装置50に通水して、処理水中の溶存酸
素を1ppb 以下、全溶存ガス濃度を3000ppb 以下に
低減する。
【0021】次に、この処理水を非再生型イオン交換装
置であるカートリッジポリッシャ28に通水して、前記
膜式脱気装置50から発生する溶出イオンを含む一次純
水中のイオンを更に除去する。このように、処理水を酸
化性物質分解装置27→膜式脱気装置50→カートリッ
ジポリッシャ28の順に通水することにより、膜式脱気
装置50からの溶出イオンを有効に除去できるが、処理
水を酸化性物質分解装置27→カートリッジポリッシャ
28→膜式脱気装置50の順に通水したのでは、膜式脱
気装置50からの溶出イオンを除去できないばかりか溶
存酸素や過酸化水素によるカートリッジポリッシャ28
の酸化劣化を有効に防止できない。
【0022】また、限外濾過膜分離装置30は、水中の
残存微粒子等を除去して超純水を製造し、この超純水は
使用場所32に供給される。該超純水は使用している時
及び使用していない時のいずれの場合でも二次純水循環
配管34を通って純水貯槽24に戻り、純水貯槽24→
紫外線酸化装置26→酸化性物質分解装置27→膜式脱
気装置50→カートリッジポリッシャ28→限外濾過膜
分離装置30→純水貯槽24からなる閉ループを常時循
環している。
【0023】また、本発明においては、図2に示すよう
に、前記紫外線酸化装置26の出口水を、前記酸化性物
質分解装置27に通水する前に、254nm付近の波長は
照射するが185nm付近の波長はほとんど照射しない紫
外線殺菌装置25に通水することが好ましい。図2にお
いて、図1と同一構成要素には同一の記号を付してその
説明を省略する。この紫外線殺菌装置25により、過酸
化水素の分解が期待できるため、後段の合成炭素系粒状
吸着剤の負荷を低減し、使用期間の延長又は充填量の低
減が図れる。
【0024】また、本発明の超純水製造装置は、超純水
製造供給システムの循環ラインの適切な箇所にオゾンを
連続的に注入し、超純水中のバクテリア数を最低レベル
に制御する方法にも適用できる。すなわち、オゾンの注
入と紫外線酸化装置の分解作用により生じた過酸化水素
の除去を後段の合成炭素系粒状吸着剤を充填した酸化性
物質分解装置及び膜式脱気装置により行えば、超純水製
造装置の機能を高めることができる。
【0025】本発明において、水中の低濃度過酸化水素
の定量方法としては、公知の方法、例えば、特公昭56
−54582号公報に記載の方法に従えばよい。すなわ
ち、過酸化水素を含んだ検液30mlを正確にビーカーに
採取し、4×10-3Mのフェノールフタリンアルカリ溶
液0.3mlを加え、更に、4×10-4Mの硫酸銅溶液
0.3mlを加え、穏やかに撹拌し、数分間放置する。放
置により桃赤色を呈する液を50mmの比色セルに移し、
540nmの波長で分光分析して吸光度を測定し、測定し
た吸光度に基づいて予め作成した吸光度−過酸化水素濃
度の検量曲線から過酸化水素の濃度を決定すればよい。
【0026】次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。実施例1一次純水(溶存酸素40ppb 、抵
抗率17.5MΩ・cm)を図1の装置及び下記装置仕
様によって処理して6か月に亘り超純水を製造すると共
に、超純水中の過酸化水素量及び溶存酸素量の経時的変
化を調べた。検液水の測定点は紫外線酸化装置の出口及
び超純水の使用場所(ユースポイント)である。また、
過酸化水素の定量は前述の方法で行った。超純水の使用
場所(ユースポイント)における測定結果を図5に示し
た。なお、紫外線酸化装置の出口での測定値は過酸化水
素量50ppb 及び溶存酸素量10ppb と6か月に亘り殆
ど変化はなかった。
【0027】(各装置の仕様等) 紫外線酸化装置; 低圧型TDFL−4(千代田工販社
製)紫外線照射量0.3kW・h/m3 酸化性物質分解装置;合成炭化系粒状吸着剤(アンバー
ソーブ572、ローム&ハース社製)を充填した円筒状
の充填塔(高さ90cm、内径30cm) 膜式脱気装置; MJ−520p(大日本インキ化学工
業社製)真空度18Torr カートリッジポリッシャ;カチオン交換樹脂とアニオン
交換樹脂とを混合充填した混床式イオン交換装置、SV
70〜80h -1 限外濾過膜分離装置;FIT−3016型(旭化成工業
社製)
【0028】比較例1 図3の装置を用いた以外は実施例1と同様の方法で行っ
た。検液水の測定点は紫外線酸化装置の出口及び超純水
の使用場所(ユースポイント)である。超純水の使用場
所(ユースポイント)における結果を図5に示した。な
お、紫外線酸化装置の出口での測定値は過酸化水素量5
0ppb 及び溶存酸素量10ppb と6か月に亘り殆ど変化
はなかった。
【0029】図5に示すように、比較例1の超純水製造
装置では、溶存酸素は十分低減されているものの、過酸
化水素は約1か月で紫外線酸化装置で生成される量のほ
とんどが漏出してくることが判る。過酸化水素量約50
ppb を含有する超純水を半導体装置のシリコンウエハの
洗浄水に用いると自然酸化膜が形成されることは極めて
明らかである。一方、実施例1の超純水製造装置で得ら
れた超純水は溶存酸素量及び過酸化水素量共に極めて低
濃度の高純度の超純水である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、紫外線酸化装置で生成
した過酸化水素は、後段の合成炭素系粒状吸着剤を充填
した酸化性物質分解装置及び膜式脱気装置で除去して、
過酸化水素濃度が極めて低い超純水を得ることができ
る。また、溶存酸素は膜式脱気装置で除去されるため、
過酸化水素濃度及び溶存酸素濃度が共に極めて低い超純
水を得ることができ、シリコンウエハ上の自然酸化膜の
形成を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超純水製造装置の実施の形態例を示す
フロー図である。
【図2】本発明の超純水製造装置の他の実施の形態例を
示すフロー図である。
【図3】従来の二次純水システム超純水製造装置の一例
を示すフロー図である。
【図4】従来の超純水製造装置の一例を示すフロー図で
ある。
【図5】使用場所における超純水中の溶存酸素量及び過
酸化水素量と通水期間の関係を示す図である。
【符号の説明】
2 原水貯槽 4 前処理システム 6 濾過水槽 8 一次純水システム 10 二次純水システム 12 脱塩装置 16 逆浸透膜装置 20 真空脱気装置 22 再生型混床式脱塩装置 24 純水貯槽 25 紫外線殺菌装置 26 紫外線酸化装置 27 酸化性物質分解装置 28 カートリッジポリッシャ 30 限外濾過膜分離装置 32 使用場所(ユースポイント) 34 二次純水循環配管 50 膜式脱気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 9/00 503 C02F 9/00 503B 504 504B 1/20 1/20 A 1/28 1/28 D 1/32 1/32 1/42 1/42 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次純水を、少なくとも185nm付近の
    波長を照射可能な紫外線酸化装置、合成炭素系粒状吸着
    剤を充填した酸化性物質分解装置、膜式脱気装置、非再
    生型イオン交換装置の順に通水して超純水を得るように
    設置したことを特徴とする超純水製造装置。
  2. 【請求項2】 前記紫外線酸化装置の出口水を、前記酸
    化性物質分解装置に通水する前に、254nm付近の波長
    は照射するが185nm付近の波長はほとんど照射しない
    紫外線殺菌装置に通水することを特徴とする請求項1記
    載の超純水製造装置。
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