JPH1176901A - コーティング装置 - Google Patents

コーティング装置

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JPH1176901A
JPH1176901A JP9241460A JP24146097A JPH1176901A JP H1176901 A JPH1176901 A JP H1176901A JP 9241460 A JP9241460 A JP 9241460A JP 24146097 A JP24146097 A JP 24146097A JP H1176901 A JPH1176901 A JP H1176901A
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JP
Japan
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coating
coating material
flow path
base material
supply flow
Prior art date
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Pending
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JP9241460A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Sakai
良幸 酒井
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置製造に特に高精度な作業を必要とするこ
となく、より平滑で高精度な塗布面が得られ、かつ充分
な塗工速度が得られて生産性を向上させる。 【解決手段】 搬送される基材31に対し所定の隙間を
形成する状態で相互に対向して上ダイ37及び下ダイ3
9を設ける。上下各ダイ37,39は、塗布剤入口流路
103,105を経て塗布剤が流入する塗布剤供給流路
97,99を備えており、その吐出口101,102か
ら塗布剤が吐出して基材31に塗布される。上下各ダイ
37,39の、塗布剤供給流路97,99の流路部97
b,99bに対応する位置に設けたアキューム片11
9,121が、流路部97b,99bから離れる方向に
移動して塗布剤を引き込み、吐出口101,102から
の塗布剤の吐出を停止して非塗工部を形成し、上記アキ
ューム片119,121の往復動の繰り返しにより、塗
工部と非塗工部とが繰り返される間欠塗工がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬送される基材
の表面に対し搬送方向に沿って間欠的に塗布剤を塗布す
るコーティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコーティング装置としては、例
えば図7に示すようなものがある。このコーティング装
置は、リチウムイオン2次電池における電極基材に塗布
剤である電極合剤を間欠的に塗布する、いわゆる間欠塗
工を行うもので、ローラ1に巻き付けられて矢印A方向
に搬送される基材3に対し、ローラ1の側方に配置した
スリットダイ5から塗布剤7を供給する。
【0003】スリットダイ5は、先端に吐出口を備えた
塗布剤供給流路を備えており、この塗布剤供給流路に、
塗布剤タンク9内の塗布剤をポンプ11の作動によって
スリットダイ5に送り込む。スリットダイ5の上流側の
配管13には、この配管13内の流路を開閉する開閉弁
15が設けられ、この開閉弁15の開閉動作は、制御部
17によってなされる。制御部17は、すでに塗工した
部分における塗工部相互の間の非塗工部をセンサ19に
よって検出することで、開閉弁15を閉じて非塗工部を
形成する。また、スリットダイ5は、支持軸20を中心
に、実線位置からに二点鎖線位置へ回動可能となってい
る。
【0004】一方、図8に示すコーティング装置は、ロ
ーラ21に巻き付けられて矢印B方向に向かって搬送さ
れる基材23に対し、このローラ21とは逆方向に回転
する塗布用ローラ25によって塗布剤を塗布する。塗布
用ローラ25には塗布剤27が供給されるとともに、そ
の上部には、ナイフ29が塗布用ローラ25に対して接
近離反する方向に往復移動可能に配置されている。
【0005】ナイフ29の先端を塗布用ローラ25の表
面に接触あるいは近接させることで、塗布剤を除去し、
これにより塗布用ローラ25上に塗布剤が間欠的に付着
し、この間欠的に付着した塗布剤を、基材23に転写す
るようにして間欠塗工を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
7に示したコーティング装置においては、次のような問
題がある。
【0007】(1)スリットダイ5の上流の配管13で
開閉弁15を開閉して塗布剤の供給遮断を行うので、遮
断した際にスリットダイ5内の塗布剤供給流路における
残圧により、吐出口から液だれが生じ、平滑な塗布面が
得られないものとなる。これを防止するために、スリッ
トダイ5は、二点鎖線位置へ回動可能となっているが、
このような動作を繰り返すと、塗工速度が上がらず、生
産性の低下を招く。
【0008】(2)片面ずつの塗工であるうえ、すでに
塗工した部分の非塗工部を検出しての間欠塗工であるた
め、塗工速度に遅れが生じ、充分な塗工速度を得ること
ができない。
【0009】(3)スリットダイ5内の塗布剤供給流路
における残圧により、塗布剤を遮断した後の塗工開始部
が、塗布剤が盛り上がった状態となり、平滑な塗布面が
得られない。
【0010】一方、図8に示すコーティング装置におい
ては、次のような問題がある。
【0011】(1)回転中の塗布用ローラ25に対し、
ナイフ29の接近離反移動で塗布剤の間欠を行うため、
塗布用ローラ25とナイフ29との間のギャップ設定を
高精度に行う必要がある。
【0012】(2)塗布用ローラ25に供給された塗布
剤が流れるので、平滑な塗布面が得られない。
【0013】(3)ローラ21に巻き付けられた基材2
3と塗布用ローラ25との間の寸法により、塗布剤の転
写量が変動するので、塗布用ローラ25の高精度化が必
要であり、装置製造に困難を要する。
【0014】そこで、この発明は、装置製造に特に高精
度な作業を必要とすることなく、より平滑で高精度な塗
布面が得られ、かつ充分な塗工速度が得られて生産性を
向上させることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、搬送される基材の表面に塗布剤
を塗布するためのダイ要素を、前記基材の表面に近接さ
せて配置し、前記ダイ要素は、吐出口が開口する塗布剤
供給流路を備えるとともに、この塗布剤供給流路の途中
に位置し、塗布剤供給流路に対し接近した状態で基材表
面に塗布剤を供給する塗布剤供給位置と、塗布剤供給流
路に対し離反した状態で塗布剤供給流路に連通する塗布
剤引込空間を形成して基材表面への塗布剤供給を停止す
る塗布剤供給停止位置との間を往復移動可能なアキュー
ム片を備えている構成としてある。
【0016】上記構成によれば、アキューム片が塗布剤
供給流路に接近した状態では、塗布剤供給流路を流れる
塗布剤は、吐出口から吐出されて基材に供給され塗布さ
れる。一方、アキューム片が塗布剤供給流路から離反し
て塗布剤引込空間を形成すると、塗布剤供給流路を流れ
る塗布剤は、この塗布剤引込空間に引き込まれて吐出口
へは流れず、基材への供給が停止される。このように、
塗布剤の基材への供給及び供給停止を、アキューム片の
往復移動によって行うことで、搬送される基材は、その
搬送方向に間欠的に塗布剤が塗布され、間欠塗工がなさ
れることになる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、塗布剤供給流路の吐出口は、基材のほぼ全幅
にわたって設けられ、これに対応してアキューム片及び
塗布剤引込空間も、基材のほぼ全幅にわたって設けられ
ている。
【0018】上記構成によれば、基材のほぼ全幅にわた
って間欠塗工がなされるものとなる。
【0019】請求項3の発明は、請求項1の発明の構成
において、塗布剤引込空間は、塗布剤供給流路の吐出口
近傍に設けられている。
【0020】上記構成によれば、塗布剤供給流路の吐出
口と塗布剤引込空間との間の塗布剤供給流路は短いもの
となるので、この部位に流れる塗布剤は確実に塗布剤引
込空間側に引き込まれ、より高精度な間欠塗工が可能と
なる。
【0021】請求項4の発明は、請求項1の発明の構成
において、アキューム片の塗布剤供給流路側への移動を
規制する規制部をダイ要素に設け、前記アキューム片
は、この規制部側に対しスプリングによって押圧される
とともに、カムによって前記スプリングの弾力に抗して
前記規制部とは反対側に移動する。
【0022】上記構成によれば、アキューム片がスプリ
ングによって押圧されて規制部に当接する状態では、塗
布剤供給流路を流れる塗布剤が吐出口を経て基材に供給
され、一方アキューム片がカムによって塗布剤供給流路
から離れる方向に移動することで、塗布剤が引き込まれ
る塗布剤引込空間が形成されて塗布剤の基材への供給が
停止される。
【0023】請求項5の発明は、請求項1の発明の構成
において、アキューム片は、スプリングによって塗布剤
供給流路と反対側に押圧されるとともに、カムによって
前記スプリングの弾力に抗して前記塗布剤供給流路側に
移動する。
【0024】上記構成によれば、アキューム片がカムに
よってスプリングの弾力に抗して押されて塗布剤供給流
路側に向けて移動した状態では、塗布剤供給流路を流れ
る塗布剤が吐出口を経て基材に供給され、一方アキュー
ム片がスプリングによって塗布剤供給流路から離れる方
向に移動することで、塗布剤が引き込まれる塗布剤引込
空間が形成されて塗布剤の基材への供給が停止される。
【0025】請求項6の発明は、請求項1の発明の構成
において、ダイ要素は、基材に対向するよう配置され、
基材の両面に対して塗布剤を塗布する。
【0026】上記構成によれば、搬送される基材に対す
る搬送方向の間欠塗工が、基材の両側に配置されたダイ
要素によって両面同時に行うことが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0028】図1は、この発明の実施の一形態を示すコ
ーティング装置の全体構成を示す正面図である。ここに
おける基材31は、リチウムイオン2次電池の、アルミ
ニウム箔または銅箔からなる電極基材であり、この基材
31の両面に電極合剤である塗布剤を塗布すべく、図中
で左から右方向に向けて搬送される。
【0029】上記基材31は、一対のフィードローラ3
3を備えたフィードユニット35により搬送され、この
フィードユニット35の搬送方向前方側に、基材31の
表面に対し塗布剤を塗布するためのダイ要素である一対
の上ダイ37,下ダイ39を備えた塗布ユニット41が
配置され、さらにその搬送方向前方側に、塗布された塗
布剤を乾燥させる乾燥ユニット45が配置されている。
そして、基材31の幅方向両端部には、これらのガイド
を兼ねて非塗布部が設けられている。
【0030】フィードユニット35は、基台36が、基
材31の搬送方向に対し左右両側方に一対配置され、左
右一対の基台36にフィードローラ33の両端部が支持
されている。塗布ユニット41も、基台47が、基材3
1の搬送方向に対し左右両側方に一対配置され、これら
各基材47の相互に対向する側には、基材31を境にし
て上下一対のシリンダ49,51がそれぞれ取付けられ
ている。したがって、図1は、図中手前に位置する一方
の基台47を省略した状態での正面図である。
【0031】上記各シリンダ49,51は、基材31側
の端部が支持軸53,55によって回動可能に支持さ
れ、これと反対側に突出するピストンロッド57,59
の先端に、支持ピン61,63を介して揺動アーム6
5,67の一方の端部が回動可能支持されている。
【0032】揺動アーム65,67は、その長手方向の
ほぼ中心部が揺動支持軸69,71を介して基台47に
揺動支持され、他方の端部には、相互に対向する側に前
記上ダイ37,下ダイ39をそれぞれ備えた位置決めス
ライダ73,75が取付けられている。この位置決めス
ライダ73,75は、基材31に対し上ダイ37,下ダ
イ39を位置決めするためのもので、基台47の側面に
対しガイド部77,79を介して上下方向にスライド移
動可能であり、上ダイ37,下ダイ39が設けられた側
と反対側の端部付近に設けた連結ピン81,83が、揺
動アーム65,67に設けた長孔85,87に挿入され
て揺動アーム65,67に連結される。
【0033】上下の位置決めスライダ73,75相互間
には、基台47の基材31に対する搬送方向前方側の側
面から、搬送方向前方に向けて突出する位置決め用の突
起47aが形成されている。一方、位置決めスライダ7
3,75の相互に対向する面には、その部位が拡大さ
れ、かつ上ダイ37,下ダイ39を断面とした図2に示
すように、上記突起47aの上面,下面にそれぞれ当接
して上ダイ37,下ダイ39の基材31に対する位置決
めを行う位置決め凸部89,91が設けられている。位
置決め凸部89,91は、位置決めスライダ73,75
から突起47aに向かう突出量を、内蔵するボールねじ
などの機構により、変化させることができ、これにより
位置決めの微調整がなされる。
【0034】上ダイ37は、左右一対の基台47にそれ
ぞれ設けられた位置決めスライダ73相互間に挟持固定
されるようにして支持され、下ダイ39も同様に、左右
一対の基台47にそれぞれ設けられた位置決めスライダ
75相互間に挟持固定されるようにして支持されてい
る。
【0035】上ダイ37,下ダイ39は、相互に結合さ
れている第1のブロック93,94と第2のブロック9
5,96との結合面に、塗布剤供給流路97,99が形
成されている。塗布剤供給流路97,99は、第1のブ
ロック93,94側に凹部となって形成されている容積
部97a,99aと、容積部97a,99aの一端が連
通し、他端が基材31の表面に対向して吐出口101,
102となって開口する流路部97b,99bとからな
り、基材31のほぼ全幅にわたって設けられている。第
1,第2の各ブロック93,95及び第1,第2の各ブ
ロック94,96は、図2中で紙面に直交する長手方向
両端に、図示しない端板が装着されて、塗布剤供給流路
97及び99の両端がそれぞれ閉塞されている。
【0036】第2のブロック95,96、には、容積部
97a,99aに一端が連通する塗布剤入口流路10
3,105が形成され、塗布剤入口流路103,105
の他端は、外部に開口して第2のブロック95,96に
装着された口金107,109内の通路に連通し、この
口金107,109に、図示しない塗布剤供給配管が接
続されて、図示しないポンプの作動によって塗布剤が上
ダイ37,下ダイ39にそれぞれ供給される。
【0037】第2のブロック95,96の流路部97
b,99bに対向する位置には、その部位が拡大された
図3に示すように、流路部97b,99bに一端が連通
する連通孔111,113が形成され、連通孔111,
113の他端は、連通孔111,113より大径のアキ
ューム片挿入孔115,117に連通している。アキュ
ーム片挿入孔115,117には、流路部97b,99
bに対して接近離反する方向に移動可能なアキューム片
119,121が挿入されている。
【0038】アキューム片119,121は、ロッド部
119a,121aの先端に摺動部119b,121b
が設けられ、摺動部119b,121bの外周部にはシ
ール材123,125が設けられて連通孔111,11
3側とアキューム片挿入孔115,117側との間のシ
ールがなされている。また、摺動部119b,121b
と、アキューム片挿入孔115,117の外部への開口
部に装着されたガイドボス127,129との間には、
スプリング131,133が介装され、このスプリング
131,133によりアキューム片119,121が連
通孔111,113側に付勢されて、摺動部119b,
121bが、連通孔111,113とアキューム片挿入
孔115,117との間の規制部となる段部135,1
37に当接し、アキューム片119,121の流路部9
7b,99b側への移動が規制される。
【0039】アキューム片119,121の第2のブロ
ック95,96から外部へ突出した端部には、図2に示
すように、フランジ119c,121cが設けられ、こ
のフランジ119c,121cのロッド部119a,1
21a側の面に、カム139,141が配置されてい
る。このカム139,141の回転により、アキューム
片119,121は、図2及び図3に示す位置(塗布剤
供給位置)と、図3に二点鎖線で示す位置(塗布材供給
停止位置)との間を往復移動する。アキューム片11
9,121が二点鎖線位置となった状態で、連通孔11
1,113とアキューム片119,121の摺動部11
9b,121bとの間に、塗布剤引込空間143,14
5が形成される。
【0040】上記した構成のコーティング装置におい
て、シリンダ49,51の作動により位置決めスライダ
73,75が相互に接近する方向にスライド移動し、そ
の先端の位置決め凸部89,91を基台47側の突起4
7aに当接させ、これにより上ダイ37,下ダイ39の
吐出口101,102が形成された端面が、基材31の
表面に対して微小な隙間(例えば、0.2mm)を隔てた
位置に位置決めされる。
【0041】この状態で、搬送中の基材31に対し塗布
剤を塗布するために、まず図示しないポンプの駆動によ
り塗布剤供給配管から供給された塗布剤が、上ダイ3
7,下ダイ39における塗布剤入口流路103,105
を経て塗布剤供給流路97,99の容積部97a,99
aに流入し、流路部97b,99bを経て吐出口10
1,102から基材31に向けて吐出される。
【0042】塗布剤が吐出口101,102から吐出さ
れる状態では、アキューム片119,121は、摺動部
119b,121bが段部135,137に当接した状
態にある。このときの塗布剤は、連通孔111,113
にも入り込んでおり、吐出口101,102を含む塗布
剤供給流路97,99の全体に充満している。図4
(a)は、このときの上ダイ37側のみの動作を示す模
式図である。
【0043】この状態から、図2に示すカム139,1
41が90度回転すると、アキューム片119,121
は、連通孔111,113から離反する方向にスプリン
グ131,133の弾力に抗して移動し、摺動部119
b,121bが図3の二点鎖線で示す位置となる。この
結果、摺動部119b,121bと連通孔111,11
3との間に、塗布剤引込空間143,145が形成され
る。
【0044】塗布剤引込空間143,145が形成され
ることで、塗布剤供給流路97,99に継続して供給さ
れている塗布剤が、流路部97b,99bから連通孔1
11,113を経て塗布剤引込空間143,145に引
き込まれる結果、吐出口101,102周辺の塗布剤
が、図4(b)のように塗布剤供給流路97,99の内
部に入り込んだ状態となり、吐出口101,102から
の塗布剤の吐出が停止される。これにより、基材31上
には塗布剤が塗布されない非塗工部が形成される。
【0045】塗布剤引込空間143,145が形成され
る状態から、カム139,141がさらに90度回転す
ると、アキューム片119,121は連通孔111,1
13に接近する方向に移動して摺動部119b,121
bが段部135,137に当接し、この結果塗布剤引込
空間143,145内の塗布剤が押し出され、吐出口1
01,102周辺の流路部97b,99bに再び塗布剤
が入り込む。この間においても塗布剤は、外部から継続
して塗布剤供給流路97,99に供給されており、この
ため吐出口101,102から塗布剤が吐出されて基材
31上に塗布され、塗工部が形成される。
【0046】したがって、カム139,141の継続回
転により、アキューム片119,121を、アキューム
片挿入孔115,117内にて繰り返し往復移動させ
て、塗布剤供給位置と塗布剤供給停止位置とに交互に変
位させることで、図5(a),(b)に示すように、塗
工部Pと非塗工部Qとが交互に発生する間欠塗工が、基
材31の両面に対して同時に行うことが可能となり、生
産性が向上する。
【0047】なお、上記図5(b)では、基材31の両
面の間欠塗工パターンが同形状となっているが、上ダイ
37,下ダイ39のカム139,141のパターンを相
互に変化させることで、アキューム片119,121の
移動形態が変化し、これにより例えば、図5(c)に示
すように、両面で間欠塗工パターンを異ならせることも
可能である。
【0048】上記したコーティング装置によれば、非塗
工部Qを形成するときには、流路部97b,99b内の
塗布剤が塗布剤引込空間143,145側に引き込まれ
て吐出口101,102付近には塗布剤がほとんど存在
しなくなり、流路部97b,99bにおける残圧に基づ
く、吐出口101,102からの液だれ発生が回避され
るとともに、非塗工部Qの形成後、塗工部Pの形成開始
時での塗布面の盛り上がり発生も回避され、平滑で高精
度な塗布面が得られるものとなる。
【0049】また、カム139,141の回転によって
間欠塗工がなされるので、塗工速度の遅れは発生せず、
効率よい間欠塗工が行える。さらに、アキューム片11
9,121をカム139,141の駆動によって往復動
させる構造であるので、装置製造に困難を要するほどに
高精度な作業を行う必要はない。
【0050】なお、アキューム片119,121を設け
る位置は、できるだけ吐出口101,102に近い位置
にすることで、連通孔111,113と吐出口101,
102との間の距離が短くなり、吐出口101,102
周辺の塗布剤をより確実に塗布剤引込空間143,14
5に引き込め、より高品質な塗布面が得られるものとな
る。
【0051】図6は、この発明の他の実施の形態を示
す、前記図3に相当する断面図である。上ダイ237,
下ダイ239には、アキューム片219,221が、挿
通孔219b,221b内にて摺動可能かつ回り止めが
なされた状態で設けられている。アキューム片219,
221のロッド部219a,221aの先端はフランジ
219c,221cに、同基端はボス219e,221
eにそれぞれ螺合している。
【0052】挿通孔219b,221bの流路部97
b,99b側には、フランジ219c,221cが収容
される拡大凹部211,213が形成されている。フラ
ンジ219c,221cには、フランジ219c,22
1cより大径のゴムからなる板状のシール材223,2
25が貼り合わせてあり、このシール材223,225
の周縁部は、上記拡大凹部211,213の開口部周縁
に固定されている。
【0053】ボス219e,221eのアキューム片2
19,221と反対側の端部には、凹部219h,22
1hが形成され、この凹部219h,221hに収容さ
れたベアリング219g,221gは、ボス219e,
221eに挿入固定された軸219f,221fに支承
されている。
【0054】上ダイ237,下ダイ239とボス219
e,221eとの間には、スプリング231,233が
介装されて、ボス219e,221eが流路部97b,
99bと反対側に押圧される一方、ベアリング219
g,221gの外周面に接触する位置には、カム13
9,141が配置されている。
【0055】上記図6の構成において、カム139,1
41が図6に示す状態にあるときには、カム139,1
41によってスプリング231,233がボス219
e,221eを介して押されて撓み、このときシール材
223,225は、板状のほぼ平面状態を保持したまま
フランジ219c,221cとともに実線位置に示す状
態となっている。このとき、流路部97b,99bを流
れる塗布剤は、そのまま吐出口101,102から吐出
されて基材31上に塗工部が形成される。
【0056】上記図6の状態からカム139,141が
90度回転すると、ボス219e,221eは、スプリ
ング231,233に押されてアキューム片219,2
21とともに、流路部97b,99bから離れる方向に
急速に移動し、これと一体となっているフランジ219
c,221cも同方向に移動してシール材223,22
5が同方向に引張られて二点鎖線で示すように変形し、
流路部97b,99bに連通する塗布剤引込空間24
3,245が急速に形成される。
【0057】塗布剤引込空間243,245が形成され
ることで、塗布剤供給流路97,99に継続して供給さ
れている塗布剤が、流路部97b,99bから塗布剤引
込空間243,245に引き込まれる結果、吐出口10
1,102周辺の塗布剤が、前述した図4(b)のよう
に塗布剤供給流路97,99の内部に入り込んだ状態と
なり、吐出口101,102からの塗布剤の吐出が停止
される。これにより、基材31上には塗布剤が塗布され
ない非塗工部が形成される。
【0058】上記図6のコーティング装置においても、
非塗工部を形成するときには、流路部97b,99b内
の塗布剤が塗布剤引込空間243,245側に引き込ま
れて吐出口101,102付近には塗布剤がほとんど存
在しなくなるので、流路部97b,99bにおける残圧
に基づく、吐出口101,102からの液だれ発生が回
避される。また、非塗工部の形成後、塗工部の形成開始
時においては、カム139,141がスプリング23
1,233に抗してボス219e,221eを押圧し図
6に示す状態となるが、この状態に移行する際には、カ
ム139,141によってアキューム片219,221
が緩やかに押されてシール材23,225が二点鎖線の
位置から実線で示す位置に戻り、塗布剤引込空間24
3,245内の塗布剤が緩やかに流路部97b,99b
に押し出されるので、塗布面の盛り上がり発生も確実に
回避され、より平滑で高精度な塗布面が得られるものと
なる。
【0059】なお、上記アキューム片119,121お
よび219,221を往復移動させる機構としては、カ
ム139,141による駆動に限るものではない。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、間欠塗工を行うための塗布剤の基材への供
給及び供給停止を、アキューム片の往復移動によって形
成する塗布剤引込空間に吐出口付近の塗布剤を引き込む
ことで行うようにしたので、吐出口からの液だれや、塗
工部形成開始時での塗工膜の盛り上がりが発生せず、平
滑で高精度な塗布面が得られるとともに、塗工速度の遅
れも発生せず、生産性が向上する。また、アキューム片
を往復移動させる構造であるので、装置製造に困難を要
するほどに高精度な加工を行う必要もない。
【0061】請求項2の発明によれば、基材のほぼ全幅
にわたって平滑な塗布面を得ることができる。
【0062】請求項3の発明によれば、吐出口と塗布剤
引込空間との間の塗布剤供給流路は短いものとなるの
で、この部位に流れる塗布剤は確実に塗布剤引込空間に
引き込まれ、より平滑な塗布面が得られ、高精度な間欠
塗工を行うことができる。
【0063】請求項4の発明によれば、アキューム片が
カムとスプリングの作用によって確実に往復移動し、よ
り高精度な間欠塗工を行うことができる。
【0064】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
の効果に加え、アキューム片は、塗布剤供給停止位置か
ら塗布剤供給位置に移行する際に、カムによって緩やか
に押され、塗布剤引込空間内の塗布剤が緩やかに押し出
されるので、より高精度な塗布面を得ることができる。
【0065】請求項6の発明によれば、搬送される基材
に対する搬送方向の間欠塗工が、基材の両側に配置され
たダイ要素によって両面同時に行え、生産性の向上に寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すコーティング装
置の全体構成を示す正面図である。
【図2】図1のコーティング装置における上ダイ,下ダ
イの部分を断面とした要部の拡大図である。
【図3】図2の要部の拡大図である。
【図4】(a)は図1のコーティング装置において、塗
布剤が吐出口から吐出されている状態を示す模式図、
(b)は塗布剤の吐出が停止されている状態を示す模式
図である。
【図5】(a)は図1のコーティング装置によって塗布
剤が塗布された基材の平面図、(b)は同側面図であ
る。
【図6】この発明の実施の他の形態を示すコーティング
装置の、図3に相当する断面図である。
【図7】従来例を示すコーティング装置の全体構成図で
ある。
【図8】他の従来例を示すコーティング装置の概略構成
図である。
【符号の説明】
31 基材 37,237 上ダイ(ダイ要素) 39,239 下ダイ(ダイ要素) 97,99 塗布剤供給流路 101,102 吐出口 119,121,219,221 アキューム片 131,133,231,233 スプリング 135,137 段部(規制部) 139,141 カム 143,145,243,245 塗布剤引込空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される基材の表面に塗布剤を塗布す
    るためのダイ要素を、前記基材の表面に近接させて配置
    し、前記ダイ要素は、吐出口が開口する塗布剤供給流路
    を備えるとともに、この塗布剤供給流路の途中に位置
    し、塗布剤供給流路に対し接近した状態で基材表面に塗
    布剤を供給する塗布剤供給位置と、塗布剤供給流路に対
    し離反した状態で塗布剤供給流路に連通する塗布剤引込
    空間を形成して基材表面への塗布剤供給を停止する塗布
    剤供給停止位置との間を往復移動可能なアキューム片を
    備えていることを特徴とするコーティング装置。
  2. 【請求項2】 塗布剤供給流路の吐出口は、基材のほぼ
    全幅にわたって設けられ、これに対応してアキューム片
    及び塗布剤引込空間も、基材のほぼ全幅にわたって設け
    られていることを特徴とする請求項1記載のコーティン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 塗布剤引込空間は、塗布剤供給流路の吐
    出口近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載のコーティング装置。
  4. 【請求項4】 アキューム片の塗布剤供給流路側への移
    動を規制する規制部をダイ要素に設け、前記アキューム
    片は、この規制部側に対しスプリングによって押圧され
    るとともに、カムによって前記スプリングの弾力に抗し
    て前記規制部とは反対側に移動することを特徴とする請
    求項1記載のコーティング装置。
  5. 【請求項5】 アキューム片は、スプリングによって塗
    布剤供給流路と反対側に押圧されるとともに、カムによ
    って前記スプリングの弾力に抗して前記塗布剤供給流路
    側に移動することを特徴とする請求項1記載のコーティ
    ング装置。
  6. 【請求項6】 ダイ要素は、基材に対向するよう配置さ
    れ、基材の両面に対して塗布剤を塗布する構成であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のコーティング装置。
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