JPH1176465A - 中空ゴルフボールの製造方法 - Google Patents
中空ゴルフボールの製造方法Info
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- JPH1176465A JPH1176465A JP9246679A JP24667997A JPH1176465A JP H1176465 A JPH1176465 A JP H1176465A JP 9246679 A JP9246679 A JP 9246679A JP 24667997 A JP24667997 A JP 24667997A JP H1176465 A JPH1176465 A JP H1176465A
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Abstract
優れ、かつ良好な反発性能を有する中空ゴルフボールお
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、(i)中空センター用熱可塑性
樹脂または熱可塑性エラストマーまたはその混合物を成
形して椀状半球体を形成する工程、(ii)該椀状半球体の
接合部分のみを溶融し、該椀状半球体を2個接合し、中
空センター(5)を形成する工程、(iii)該中空センター
(5)上に外殻層(3)を形成し、中空コア(6)を形成する工
程、および(iv)該中空コア(6)上にカバー(4)を形成する
工程を含む、中空部(1)とそのまわりの熱可塑性樹脂か
ら成る内殻層(2)とから成る中空センター(5)、該中空セ
ンター上に形成された1層以上の外殻層(3)を有する中
空コア(6)、および該中空コア(6)上に形成されたカバー
(4)から成る中空ゴルフボールの製造方法に関する。
Description
の製造方法に関し、更に詳述すると、製造歩留りが高
く、耐久性に優れ、かつ良好な反発性能を有する中空ゴ
ルフボールの製造方法に関する。
発特性の向上については限界に達しているため、その開
発方針が打出角を高く、スピンを少なくする方向へと移
行してきている。スピンをより少なくする方法としてゴ
ルフボールの中心を中空にして慣性モーメントを大きく
することが考えられる。慣性モーメントを大きくするこ
とにより、飛行中のスピンの減衰を小さくすることがで
きるため、弾道の最高点から揚力を大きくすることがで
き、飛距離を伸ばすことが可能である。
ルのソリッドコアを中空にした中空コアを用い、これに
アイオノマーカバーを被覆した中空ゴルフボールを提案
した(特願平8-288131号および特願平8-288136号)。こ
の中空ゴルフボールは、前述のように慣性モーメントを
大きくすることができるので、初期スピンを抑制する効
果および飛行中のスピン減衰を抑制する効果があるため
に、飛距離が増大する。しかしながら、コアを中空に成
形することは手間がかかる上に、得られたゴルフボール
の耐久性が非常に悪くなるので、未だに市販されている
ものはない。
として、ゴム組成物を半球状ハーフシェルに一旦加硫成
形した後、接着剤で貼り合わせてコアを作製し、これを
カバーで被覆する方法が提案されている。この方法によ
り得られた中空ゴルフボールは反発性能は良好となる
が、打撃により割れ易く耐久性が極めて劣る。また、ゴ
ム組成物を加硫して半球状ハーフシェルを作製して接着
剤で貼り合わせて中空センターを形成した後、別のゴム
組成物中に埋め込んで成形することにより2層ゴム構造
の中空コアを作製し、これをカバーで被覆して中空ゴル
フボールを得る方法も提案されている。この方法で得ら
れた中空ゴルフボールは、反発性能および耐久性は良好
であるが、コア成形時に中空センターの中空部分が割れ
てしまうことが多く、製造の歩留りが非常に低いという
問題があった。
アの中空センターを熱可塑性樹脂から製造する方法も提
案した(特願平8-288099号)。この方法によれば、熱可
塑性樹脂から一旦椀状半球体を形成し、この半球体2個
を接着剤で接合して中空センターが得られる。熱可塑性
樹脂を使用する椀状半球体を成形することは容易になる
が、接着剤を用いていることにはかわりはなく、接着部
分の弱さが原因でコア成形時に中空センターが潰れるこ
とが多く発生する。
な中空ゴルフボールの製造方法の有する問題点を解決
し、耐久性および反発性能が良好で、かつ製造歩留りを
向上させた中空ゴルフボールの製造方法を提供すること
を目的とする。
達成すべく鋭意検討を行った結果、中空センター(5)と
上記中空センター上に形成された外殻層(3)とから成る
中空コア(6)、および上記中空コアを被覆するカバー層
(4)から成る中空ゴルフボールの製造方法において、熱
可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーまたはその混合
物製の椀状半球体2個を接合部分のみ溶着して上記中空
センター(5)を作製することにより、反発性能および耐
久性に優れ、かつ製造歩留りを向上した中空ゴルフボー
ルが得られることを見い出し、それに基づいて本発明を
完成させるに至った。
可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーまたはその混合
物を成形して椀状半球体を形成する工程、(ii)該椀状半
球体の接合部分のみを溶融し、該椀状半球体を2個接合
し、中空センター(5)を形成する工程、(iii)該中空セン
ター(5)上に外殻層(3)を形成し、中空コア(6)を形成す
る工程、および(iv)該中空コア(6)上にカバー(4)を形成
する工程、を含む、中空部(1)とそのまわりの熱可塑性
樹脂または熱可塑性エラストマーまたはその混合物から
成る内殻層(2)とから成る中空センター(5)、該中空セン
ター上に形成された1層以上の外殻層(3)を有する中空
コア(6)、および該中空コア(6)上に形成されたカバー
(4)から成る中空ゴルフボールの製造方法に関する。
いて説明する。図1は本発明の中空ゴルフボールの断面
を模式的に示す図である。図1に示す如く、中空部(1)
と内殻層(2)から成る球状の中空センター(5)上には外殻
層(3)が形成され、この中空センター(5)と外殻層(3)と
がコア(中空コア)(6)を形成する。中空コア(6)上に
は、カバー(4)が被覆される。
えば、射出成形等で熱可塑性樹脂または熱可塑性エラス
トマーまたはその混合物から成る椀状半球体を2個形成
し、これを溶融することにより接合する。溶融接合する
ことにより、半球体の接点が強固に接着し、コア成形時
に中空センター(5)が潰れることが激減する。溶融接合
は、超音波溶着、スピン溶着、フリクション溶着または
熱板溶着により、接合することを意味する。
状半球体を重ね合わせて基台(8)上で、超音波伝達部、
即ち超音波ホーン(7)から片方(通常は上側)の椀状半
球体に超音波振動(周波数10〜30kHzが好ましい)を与
えることにより、接合面に強烈な摩擦熱が生じて熱可塑
性樹脂または熱可塑性エラストマーまたはその混合物が
溶融軟化したところを圧力をかけて接合する方法であ
る。この方法は接合時間が非常に短いという長所を有す
る。また、図2の(9)に示すように上側の椀状半球体の
接合面の形状を鋭角に凸形にする(先端が尖っていて、
もう一方の接合面と略線接触するようにする)ことによ
り、溶着強度を向上できる。
球体を重ね合わせ、回転体(10)により上側と下側を反対
方向に、または上側または下側の一方のみを回転数6,00
0〜12,000rpmで回転させ、その摩擦熱により溶着させる
方法である。椀状半球体の接合面の形状は平坦でよい
が、溶着時間は超音波溶着に比べて若干長くなる。
復振動させてその摩擦熱により溶着させる方法である。
振動周波数は50〜300Hzが好ましく、振動方向は左右方
向と円弧方向の2種類があるが、椀状半球体の場合は円
弧方向の方が良好な溶着が得られる。
体をホールド用金型(11)に入れて、接合面を加熱された
熱板または熱器具(12)に接触させて軟化溶融させ、図5
のように圧力をかけて2つを接合させる方法である。こ
の方法は、多数個同時溶着が容易であり生産性に優れ
る。本発明の中空センター(5)の溶着方法には上記のい
ずれを用いてもよいが、溶着強度の面では、スピン溶
着、熱板溶着および円弧方向タイプのフリクション溶着
が好ましく、生産性の面では超音波溶着および熱板溶着
が多数個同時溶着が可能であり好ましい。
質としては、射出成形が可能である熱可塑性樹脂、軟質
相(ソフトセグメント)と硬質相(ハードセグメント)
とから構成される熱可塑性エラストマー、またはそれら
の混合物を使用できる。熱可塑性樹脂の例としては、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアセタ
ール、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、ポリフェニレンオキシド、ポリス
ルホン、ポリイミド等またはそれらの混合物を使用する
ことができ、また、熱可塑性エラストマーとしては、ポ
リエステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑
性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポ
リアミド系熱可塑性エラストマー等や、それらの混合物
を使用することができ、ゴルフボールとしての高反発性
を達成し得るポリエステル系熱可塑性エラストマーやウ
レタン系熱可塑性エラストマーが好ましい。更に、樹脂
中に、比重調整のための充填材、柔軟性を付与するため
のゴム微粒子、ゴム微粒子用の架橋剤などを配合するこ
ともできる。尚、外殻層(3)の加硫成形時にゴム組成物
が熱膨張反応するため、安定して凹み等のない中空球を
作製するには融点160℃以上、更に180℃以上を有する熱
可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーまたはその混合
物を使用することが好ましい。
の真球度をより向上するために、中空センター(5)の形
成時に、揮発して中空球の内圧を大きくする液体を椀状
半球体に入れて、中空センター(5)内部に上記液体を封
入することが好ましい。この液体としては、120℃以下
で揮発する水、アルコール等が良好に作用して好まし
く、加えて加硫後の冷却により内圧が緩和されるため
に、その後にゴルフボールの切断などによりゴルフボー
ル外部に漏れることがあっても危険性のない水を使用す
ることが最も好ましい。封入する液体の量は、封入する
液体の量V(ミリリットル)、中空部の体積T(ミリリッ
トル)とするとV/Tの値が0.01〜0.1であることが好ま
しく、V/Tの値が0.1を越えると、液体が多すぎて、
溶着工程において零れ易くなり、V/Tの値が0.01より
小さいと、液体が少なすぎて、中空部のつぶれ防止効果
が不十分となる。
るものではないが、慣性モーメントを大きくするには、
中空部直径5〜30mm、中空センター厚さ0.1〜12.5mmを
有することが好ましい。中空部直径を30mmより大きくす
ると外殻層に比重調整のために充填材を多量に使用する
必要があり、反発が低くなり過ぎ、よってより好ましく
は25mm以下である。5mmより小さいと中空の効果が見ら
れなくなり、よってより好ましくは10mm以上である。中
空センター厚さを12.5mmより大きくすると中空の部分が
小さくなり過ぎるため、中空の効果が見られなくなり、
よってより好ましくは6mm以下である。0.1mmより小さ
いと外部からの圧力に耐えられず、中空部の真球度が保
持しにくく、よってより好ましくは1mm以上である。ま
た、中空コア(5)の直径が35〜41mmであることから、外
殻層(3)の厚さは5〜16mmである。
に用いられるゴム組成物を加硫することにより得られ
る。ゴム組成物は通常、基材ゴム、不飽和カルボン酸金
属塩、有機過酸化物、充填材等を含有する。基材ゴムと
しては、従来からソリッドゴルフボールに用いられてい
る天然ゴムおよび/または合成ゴムが用いられ、特にシ
ス-1,4-構造90%以上を有するいわゆるハイシスポリブ
タジエンゴムが好ましく、所望により、天然ゴム、ポリ
イソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレ
ン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等を配合してもよ
い。シス-1,4-構造90%以上を有するハイシスポリブタ
ジエンゴムは、基材ゴム中の90重量%以上であることが
好ましい。
て作用し、特にアクリル酸またはメタクリル酸等のよう
な炭素数3〜8のα,β-不飽和カルボン酸の、亜鉛、マ
グネシウム塩等の一価または二価の金属塩が挙げられる
が、高い反撥性を付与するアクリル酸亜鉛が好適であ
る。配合量は基材ゴム100重量部に対して、20〜50重量
部が好ましい。50重量部より多いと硬くなり過ぎ、フィ
ーリングが悪くなり、20重量部より少ないと反撥が悪く
なり飛距離が低下する。
作用し、例えばジクミルパーオキサイドまたはt-ブチル
パーオキサイドが挙げられ、ジクミルパーオキサイドが
好適である。配合量は、基材ゴム100重量部に対して0.2
〜5.0重量部であることが好ましい。0.2重量部未満では
軟らかくなり過ぎて反撥が悪くなり飛距離が低下する。
5.0重量部を越えると硬くなり過ぎ、フィーリングが悪
くなる。
されるものであればよく、例えば無機塩(具体的には、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム)、高比重金
属粉末(例えば、タングステン粉末、モリブデン粉末
等)およびそれらの混合物が挙げられる。本発明に用い
る中空コアは通常の中実コアに比べて重量が不足する傾
向があるので、無機塩と高比重金属粉末の混合物を用い
るのが好ましい。配合量は、基材ゴム100重量部に対し
て10〜120重量部であることが好ましい。10重量部未満
では充填材の効果が見られなくなり、120重量部を越え
るとゴム重量分率が下がるために反撥性能が低下し過ぎ
る。
に、コア用金型(13)と中空センター(5)と同形の凹みを
有する中子金型(14)とを用いて、上記外殻層用ゴム組成
物で中空センター(5)と同形の凹みを有する半加硫ゴム
シェル(15)を形成し、上記半加硫ゴムシェル2個を接合
する際に、前記のように得られた中空センター(5)を封
入して、完全加硫を行う。ここで半加硫とは、ゴム組成
物を完全に加硫するのではなく、架橋反応が完了する前
に加硫を一旦中止した状態をいう。半加硫したものは、
再度加熱すると架橋が更に進行して、架橋反応を完結す
ることができる。半加硫の条件は、完全加硫の条件の加
硫時間の約半分程度である。例えば、完全加硫が150℃
で30分間の場合、150℃で約15分間加硫することにな
る。
法として、図7に示すようなラバーインジェクションが
考えられる。即ち、前記のように得られた中空センター
(5)をコア成形用金型内にホールドピン(16)によりホー
ルドしておき、上記外殻層用ゴム組成物を注入口(17)か
らインジェクションした後、加硫成形する方法がある。
本発明においては、上記のどちらの方法を用いてもよ
い。
を被覆する。カバーはソリッドゴルフボールのカバー材
として通常使用されるアイオノマー樹脂やバラタで形成
することができ、少量の他の樹脂を加えてもよい。ま
た、上記カバー用組成物には、硫酸バリウム等の充填材
や着色のために二酸化チタン等の添加物や、その他の添
加剤、例えば紫外線吸収剤、光安定剤並びに蛍光材料ま
たは蛍光増白剤等を、ゴルフボールカバーによる所望の
特性が損なわれない範囲で含有していてもよいが、通
常、着色剤の配合量はカバー樹脂100重量部に対して0.1
〜0.5重量部が好ましい。
ーの形成に使用されている一般に公知の方法、例えば射
出成形、プレス成型等により形成される。カバー層厚さ
は1〜3mmが好ましく、カバー層を被覆する際に通常、
ディンプルと呼ばれるくぼみを多数表面上に形成する。
本発明のゴルフボールは美観を高め、商品価値を上げる
ために、通常ペイントで被覆され、市場に投入される。
耐久性に優れ、かつ良好な反発性能を有する中空ゴルフ
ボールを提供する。
但し、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
半球体を作製し、それら2個をA〜Dの4種の溶着方法
により溶着して、外径19mmおよび中空径15mmの中空セン
ターを得た(中空部体積1.8ミリリットル)。上記椀状
半球体2個を溶着する際、封入する液体としての水(0.
05ミリリットル)の添加の有無による効果も調べた。
(株)製のグリラックスEH700、融点202℃) II:熱可塑性ポリアミドエラストマー(ウベ興産(株)製
のPAE1200、融点150℃) III:熱可塑性ポリアミド樹脂(ウベ興産(株)製のナイ
ロン3035U、融点180℃)
チック・ウェルダーW-3161を用いて、超音波振動周波数
20kHzおよび接合圧力1.5kg/cm2にて溶着した。 B:スピン溶着 … KLN社製のスピン溶着機を用い
て、回転数10,000rpmで、一方の椀状半球体のみ回転さ
せて溶着した。 C:熱板溶着 … KLN社製の熱板溶着機SLC45.30を用
いて、熱板温度210℃および接合圧力5kg/cm2(シリン
ダー径25mm)にて溶着した。 D:フリクション溶着 … KLN社製のFWNフリクシ
ョン溶着機のアンジュラーウェルディング(円弧方向に
振動させるタイプ)を用いて、振動周波数は100Hz、振
幅2mmおよび接合圧力1.5kg/cm2で溶着した。
成形方法a〜bにより外径38.4mmおよび重さ34.7gのコ
アを得た。 (コア成形方法) a:図6に示すようなコア金型と中子金型を予め160℃
で予熱しておき、ゴム組成物1を挿入して1分間成形
後、中子金型を取り外してハーフシェルとし、2個の中
に上記のように得られた中空センターを挿入後、図7の
コア成形用金型に挿入し、160℃で15分間加硫成形す
る。 b:図8に示すような金型内に、上記のように得られた
中空センターを中心に配置し、ゴム組成物注入口(17)よ
りゴム組成物1を注入して、160℃で15分間加硫成形す
る。
のカバー組成物を被覆して厚さ2.3mmとなるようにカバ
ー層を形成し、クリアーペイントを塗膜厚さ30μmとな
るように被覆し、直径42.7mmの実施例1〜10の中空ゴル
フボールを作製した。
成形方法c〜dにより外径38.4mmおよび重さ34.7gのコ
アを得た。 (コア成形方法) c:図6に示すようなコア金型と中子金型に、ゴム組成
物2を挿入し、160℃で15分間加硫成形してハーフシェ
ルを作製する。上記ハーフシェル2個を、前述の中空セ
ンターは挿入せずに、接着剤で貼り合わせる。 d:前述の中空センターを用いずに、ゴム組成物2を16
0℃で10分間成形して椀状半球体を作製し、接着剤で貼
り合わせて、外径19mmおよび肉厚2mmを有するゴム組成
物から成る中空センターを作製する。更に、ゴム組成物
2を用いて、成形方法aと同様にしてコアを作製する。
ア上に、上記の表2に示す配合のカバー組成物を被覆し
て厚さ2.3mmとなるようにカバー層を形成し、クリアー
ペイントを塗膜厚さ30μmとなるように被覆し、直径42.
7mmの比較例1〜2の中空ゴルフボールを作製した。
成形方法eにより外径38.4mmおよび重さ34.7gのコアを
得た。 (コア成形方法) e:図7のコア成形用金型にゴム組成物3を挿入後、16
0℃で15分間加硫成形して、中実コアを作製する。
配合のカバー組成物を被覆して厚さ2.3mmとなるように
カバー層を形成し、クリアーペイントを塗膜厚さ30μm
となるように被覆し、直径42.7mmの中実のゴルフボール
を作製した。
性、耐久性および中空ゴルフボールの成功率について評
価を行い、その結果を表3および表4に示す。試験方法
は以下の通り行った。
m/秒衝突させ、衝突前後の上記円筒物およびゴルフボー
ルの速度を測定し、それぞれの速度および重量からゴル
フボールの反発係数を算出した。 耐久性 ツルーテンパー社製スイングロボットにドライバーを取
付け、ゴルフボールをヘッドスピード40m/秒で打撃し、
衝突板に繰り返し衝突させて評価する。評価基準は割れ
るまでの衝突回数を測定し、比較例2を100とした指数
により表した。指数が大きいほど、耐久性が良好である
ことを示す。 製造成功率 得られた中空ゴルフボールについて、図9に示すような
3点(それぞれ直交するaa'、bb'、cc')の直径を測定
し、その最小径と最大径を求める。(最小径/最大径)
の値が90%以上の場合を成功とし、中空ゴルフボール10
00個中の製造成功率を調べた。
実施例1〜9の中空ゴルフボールは、比較例3の中実ゴ
ルフボールと同等またはそれ以上の優れた反発係数およ
び耐久性を有する。更にかつ他の中空ゴルフボールの製
造方法による比較例1および2と比較して、製造の成功
率、反発特性および耐久性のバランスが良好な結果が得
られた。比較例1の中空ゴルフボールは、中空センター
を用いずに、中空コア用のハーフシェルを加硫成形し接
着剤で貼り合わせる方法を用いるため、製造の成功率は
良好であるが、耐久性が非常に低下した。比較例2の中
空ゴルフボールは、熱可塑性樹脂から成る中空センター
を用いずに、ゴム組成物から成る中空センターを用いる
以外は、本発明の方法と同様にして製造するため、製造
の成功率が非常に低下した。
つ反発特性および耐久性に優れる中空ゴルフボールおよ
びその製造方法を提供する。
る。
超音波溶着法を説明する概略図である。
スピン溶着法を説明する概略図である。
熱板溶着法を説明する概略図である。
熱板溶着法を説明する概略図である。
る金型の断面概略図である。
の断面概略図である。
る金型の断面概略図である。
中空部直径測定位置を示す中空ゴルフボールの断面概略
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (i)中空センター用熱可塑性樹脂または
熱可塑性エラストマーまたはその混合物を成形して椀状
半球体を形成する工程、 (ii)該椀状半球体の接合部分のみを溶融し、該椀状半球
体を2個接合し、中空センター(5)を形成する工程、 (iii)該中空センター(5)上に外殻層(3)を形成し、中空
コア(6)を形成する工程、および (iv)該中空コア(6)上にカバー(4)を形成する工程、を含
む、 中空部(1)とそのまわりの熱可塑性樹脂または熱可塑性
エラストマーまたはその混合物から成る内殻層(2)とか
ら成る中空センター(5)、該中空センター上に形成され
た1層以上の外殻層(3)を有する中空コア(6)、および該
中空コア(6)上に形成されたカバー(4)から成る中空ゴル
フボールの製造方法。 - 【請求項2】 前記椀状半球体の溶融接合が、超音波溶
着、スピン溶着、フリクション溶着または熱板溶着によ
り行われる請求項1記載の中空ゴルフボールの製造方
法。 - 【請求項3】 前記工程(ii)において、椀状半球体の内
側凹部に120℃以下で揮発する液体を入れて、中空セン
ター(5)内部に該液体を封入する請求項1記載の中空ゴ
ルフボールの製造方法。
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JP24667997A JP4058137B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 中空ゴルフボールの製造方法 |
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