JPH1176416A - トルクデバイス - Google Patents

トルクデバイス

Info

Publication number
JPH1176416A
JPH1176416A JP9240966A JP24096697A JPH1176416A JP H1176416 A JPH1176416 A JP H1176416A JP 9240966 A JP9240966 A JP 9240966A JP 24096697 A JP24096697 A JP 24096697A JP H1176416 A JPH1176416 A JP H1176416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
torque device
slit
chuck
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9240966A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ogawa
篤志 小川
Shuji Isozaki
修二 磯崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANEKA MEDICS KK
Original Assignee
KANEKA MEDICS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANEKA MEDICS KK filed Critical KANEKA MEDICS KK
Priority to JP9240966A priority Critical patent/JPH1176416A/ja
Publication of JPH1176416A publication Critical patent/JPH1176416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療用ワイヤーを、輪状に巻かれた状態で保
持することのできるトルクデバイスを提供すること。 【解決手段】 医療用ワイヤーに回転力を付与するとき
に使用されるトルクデバイスであって、前記医療用ワイ
ヤーにおける複数の線条部分を把持する手段(スリット
または挟持手段)を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用ワイヤーに
回転力を付与するときに使用されるトルクデバイスに関
し、さらに詳しくは、当該医療用ワイヤーを、輪状に巻
かれた状態に保持することのできるトルクデバイスに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば動脈瘤を塞栓するための血管内手
術においては、動脈瘤内に先端開口が位置されるよう、
カテーテルを生体内に導入する必要がある。カテーテル
を生体内に導入するに際しては、当該カテーテルの内腔
にワイヤー(ガイドワイヤー)を挿入し、このガイドワ
イヤーに対して生体の外部から回転力および押圧力を作
用させる。これにより、ガイドワイヤーが内腔に挿入さ
れている前記カテーテルは、当該ガイドワイヤーにガイ
ドされながら、目的部位に至る血管内を移動することが
できる。
【0003】ここに、ガイドワイヤーに回転力を付与す
るときに、回転力(回転トルク)の伝達手段として、図
1に示すようなトルクデバイスが知られている。図1
(イ)に示すトルクデバイスは、円筒状のチャック1
と、締付キャップ(チャック回し)2とからなるチャッ
クタイプのトルクデバイスである。このトルクデバイス
によれば、締付キャップ2を回転させることにより、内
部に挿通されているワイヤーWが締め付けられて固定さ
れ、これにより、当該ワイヤーWへの回転トルクの伝達
が可能となる。
【0004】図1(ロ)に示すトルクデバイスは、後端
部3を軸に拡開するよう形成された上側部材4および下
側部材5からなる挟み込みタイプのトルクデバイスであ
る。このトルクデバイスにおいて、上側部材4の先端部
(凸部)4Aと、下側部材5の先端部(凹部)5Aとを
嵌合させることにより、押圧面4Bと押圧面5Bとによ
ってワイヤーWが挟持されて固定され、これにより、当
該ワイヤーWへの回転トルクの伝達が可能となる。
【0005】血管内を移動するカテーテルの先端開口が
目的部位(動脈瘤内)に到達したところで、前記ガイド
ワイヤーが、カテーテルから引き抜かれ、これにより、
カテーテルが生体内に留置される。そして、カテーテル
から引き抜かれたガイドワイヤーは、手術の妨げになら
ないよう、輪状に巻かれた状態で、手術台やテーブルな
どの上に載置される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、輪状に
巻かれた状態のガイドワイヤーは、元の形状(直線状)
に戻ろうとする力(バネ弾性による復元力)が大きく、
直線状に復元されたガイドワイヤーが、手術台から落ち
たり、その先端部分が不衛生なものと接触したりするこ
とがある。
【0007】しかして、手術台などの上に載置されたガ
イドワイヤーが直線状に復元されることを防止するため
には、当該ガイドワイヤーを、輪状に巻かれた状態でケ
ース内に収容したり、輪状に巻かれた状態のガイドワイ
ヤーにおける複数の線条部分を、鉗子によって把持した
りすることが考えられる。
【0008】しかしながら、迅速性が要求される手術中
において、ガイドワイヤーをケース内に戻すなどの付加
的な操作は行わないことが望ましい。また、ガイドワイ
ヤーにおける線条部分を鉗子で把持する場合には、その
ために滅菌処理された鉗子を用意しなければならない。
更に、金属製の鉗子によって、ガイドワイヤーが損傷し
たり、変形したりすることがある。
【0009】本発明は、以上のような事情に基いてなさ
れたものである。本発明の目的は、医療用ワイヤー、例
えば、カテーテルから引き抜かれて台上に載置されてい
るガイドワイヤーを、輪状に巻かれた状態に保持するこ
とのできるトルクデバイスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のトルクデバイス
は、医療用ワイヤーに回転力を付与するときに使用され
るトルクデバイスであって、前記医療用ワイヤーにおけ
る線条部分を把持する手段を有し、当該医療用ワイヤー
を、輪状に巻かれた状態に保持することができるトルク
デバイスである。また、本発明のトルクデバイスは、医
療用ワイヤーに回転力を付与するときに使用されるトル
クデバイスであって、前記医療用ワイヤーにおける複数
の線条部分を把持する手段を有し、当該医療用ワイヤー
を、輪状に巻かれた状態に保持することができるトルク
デバイスである。
【0011】本発明のトルクデバイスは、線条部分を把
持する手段として、スリットが形成されてなることを特
徴とする。本発明のトルクデバイスは、チャックと、締
付キャップとを有するチャックタイプのトルクデバイス
であって、チャックの後端部にスリットが形成されてな
ることを特徴とする。また、チャックの後端部に形成さ
れているスリットは、深くなるに従って幅が狭くなるテ
ーパー状であることが好ましい。また、テーパー状のス
リットを区画する内壁面の少なくとも一面に、線条部分
の案内溝が形成されていることが好ましい。
【0012】本発明のトルクデバイスは、チャックと、
締付キャップとを有するチャックタイプのトルクデバイ
スであって、締付キャップの側周面にスリットが形成さ
れてなることを特徴とする。また、線条部分の収容空間
が、スリットの内側(回転軸側)に形成されてなること
が好ましい。本発明のトルクデバイスは、線条部分を把
持する手段として、当該線条部分を挟持する挟持手段を
有してなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のトルクデバイスに
ついて具体的に説明する。 <第1の実施形態>図2(イ)は、本発明のトルクデバ
イスの一例を示す斜視図、同図(ロ)は、当該トルクデ
バイスの後端部の断面(縦断面)を示す説明図、同図
(ハ)は、当該トルクデバイスによって、複数の線条部
分が把持されている状態を示す斜視図である。
【0014】図2に示すトルクデバイスは、ポリアセタ
ールなどの樹脂材料から成形され、ワイヤーが挿通され
る円筒状のチャック11と、締付キャップ(チャック回
し)12とからなるチャックタイプのデバイスである。
このトルクデバイスの内部に挿通されるワイヤーに回転
トルクを伝達するためには、前記締付キャップ12を回
転させて当該ワイヤーを締め付ければよい。
【0015】このトルクデバイスを構成するチャック1
1の後端部には、回転軸(ワイヤーに回転トルクを伝達
するときの回転軸)と垂直方向に配列される複数の線条
部分を把持するためのスリット15が形成されている。
【0016】図2(ロ)において、スリット15の幅
(a)および深さ(b)は、それぞれ、使用するワイヤ
ー(把持される線条部分)の外径によって異なる。ここ
に、ワイヤーの外径をdとするとき、幅(a)は0.8
d〜0.9dの範囲にあることが好ましい。斯かる範囲
に幅(a)を調整することにより、線条部分をスムーズ
に挿入することができ、しかも、挿入された線条部分に
対して、樹脂材料による好適な弾性(把持力)を付与す
ることができる。また、スリット15の深さ(b)は、
2d〜20dであることが好ましい。さらに、スリット
15の長さは、チャック11の外径に等しく、3〜10
mm程度であれば十分である。
【0017】図2(ロ)に示すように、チャック11の
後端部に形成されているスリット15は、矩形の断面形
状を有するものであるが、図3(イ)に示すような三角
形の断面形状を有するスリット16、図3(ロ)に示す
ような台形の断面形状を有するスリット17が形成され
ていてもよい。このような断面形状を有するスリット
(16,17)、すなわち、深くなるに従って幅が狭く
なるテーパー状のスリットによれば、種々の外径の線条
部分を把持することができ、そのようなスリットを備え
てなるトルクデバイスは、種々の外径のワイヤーに適用
することができる。
【0018】さらに、図3(ハ)に示すように、テーパ
ー状のスリット(台形の断面形状を有するスリット1
8)を区画する内壁面(18A,18B)に、線条部分
の案内溝181〜188が形成されていてもよい。この
ような案内溝(181〜188)が形成されていること
により、当該案内溝に沿って配列される複数の線条部分
の各々に対して均等な把持力(スリット内壁による押圧
力)を作用させることができ、これにより、開口側に位
置する線条部材がスリット18から脱落することを防止
することができる。
【0019】また、図3(ニ)に示すように、スリット
191の幅(w)よりも大きい直径(D)を有する円柱
状の空間192が、当該スリット191に連通するよう
形成されていてもよい。このような空間192が形成さ
れていることにより、チャック後端部における当該空間
192の周囲が薄肉となり、この結果、スリット191
内における複数の線条部分の各々に対して均等な把持力
(スリット内壁による押圧力)を作用させることがで
き、開口側に位置する線条部材がスリット191から脱
落することを防止することができる。更に、スリット1
91の幅(w)よりも十分に大きい外径(例えば1.1
w〜1.5w)の線条部分を保持することが可能とな
る。
【0020】また、図3(ホ)に示すように、円柱状の
空間193に連通するスリット194を区画する内壁面
に線条部分の案内溝が形成されていてもよい。
【0021】さらに、図3(ヘ)に示すように、スリッ
ト195および円柱状の空間196とともに、チャック
の側周面に開口を有し、当該チャックの軸方向に伸びる
空間197が形成されていてもよい。このような空間1
97が形成されているチャックの後端部に対し、矢印
(x)方向に押圧力を加えると、スリット195の開口
が広がり、これにより、線条部分の把持操作(挟持操
作)を容易に行うことができる。更に、スリット195
の幅(w)よりも十分に大きい外径(例えば1.1w〜
2.0w)の線条部分を保持することが可能となる。
【0022】図2(ハ)に示されるように、チャック1
1に形成されたスリット15によって複数の線条部分が
把持されることにより、ワイヤーWの形状(輪状に巻か
れた状態)が確実に保持される。
【0023】<第2の実施形態>図4(イ)は、本発明
のトルクデバイスの他の例を示す斜視図、同図(ロ)
は、当該トルクデバイスを構成する締付キャップの断面
(トルクデバイスの横断面)の形状を示す説明図、同図
(ハ)は、当該トルクデバイスによって、複数の線条部
分が把持されている状態を示す斜視図である。
【0024】図4に示すトルクデバイスは、ナイロンな
どの樹脂材料から成形され、ワイヤーが挿通される円筒
状のチャック21と、締付キャップ(チャック回し)2
2とからなるチャックタイプのデバイスである。このト
ルクデバイスの内部に挿通されるワイヤーに回転トルク
を伝達するためには、前記締付キャップ22を回転させ
て当該ワイヤーを締め付ければよい。
【0025】このトルクデバイスを構成する締付キャッ
プ22の側周面には、回転軸(ワイヤーに回転トルクを
伝達するときの回転軸)と平行に配列される複数の線条
部分を把持するためのスリット25が形成されている。
また、図4(ロ)に示すように、スリット25の内側に
は、少なくとも1本の線条部分を収容することができる
収容空間26が形成されている。
【0026】スリット25の幅(c)は、使用するワイ
ヤー(把持される線条部分)の外径をdとするとき、
0.7d〜0.9dであることが好ましい。斯かる範囲
に幅(c)を調整することにより、収容空間26内に線
条部分をスムーズに挿入することができる。なお、スリ
ット25の長さは3〜10mm程度であれば十分であ
る。また、収容空間26の径は、少なくとも1本の線条
部分を収容する観点から、使用するワイヤーの外径をd
とするとき、0.8d〜3dであることが好ましい。
【0027】図4(ハ)に示されるように、締付キャッ
プ25の側周面に形成されたスリット25および収容空
間(26)によって複数の線条部分が把持されることに
より、ワイヤーWの形状(輪状に巻かれた状態)が確実
に保持される。また、チャックの内部にワイヤーを挿通
した状態で、スリットまたは収容空間によって1本の線
条部分を把持させても、ワイヤーの形状(輪状に巻かれ
た状態)を確実に保持することができる。
【0028】<第3の実施形態>図5(イ)は、本発明
のトルクデバイスの他の例を示す斜視図、同図(ロ)
は、当該トルクデバイスを構成する締付キャップの断面
(トルクデバイスの横断面)の形状を示す説明図であ
る。
【0029】図5に示すトルクデバイスは、ポリカーボ
ネートなどの樹脂材料から成形され、ワイヤーが挿通さ
れる円筒状のチャック31と、締付キャップ(チャック
回し)32とからなるチャックタイプのデバイスであ
る。このトルクデバイスの内部に挿通されるワイヤーに
回転トルクを伝達するためには、前記締付キャップ32
を回転させて当該ワイヤーを締め付ければよい。
【0030】このトルクデバイスを構成する締付キャッ
プ32の側周面には、回転軸(ワイヤーに回転トルクを
伝達するときの回転軸)と水平方向に配置される線条部
分を把持するためのスリット(35A,35B)が形成
されている。また、図4(ロ)に示すように、スリット
(35A,35B)の内側には、それぞれ、少なくとも
1本の線条部分を収容することができる収容空間(36
A,36B)が形成されている。
【0031】スリット(35A,35B)の幅(ca
b )は、使用するワイヤー(把持される線条部分)の
外径をdとするとき、0.7d〜0.9dであることが
好ましい。斯かる範囲に幅を調整することにより、収容
空間(36A,36B)内に線条部分をスムーズに挿入
することができる。なお、スリット(35A,35B)
の長さは3〜10mm程度であれば十分である。また、
収容空間(36A,36B)の径は、少なくとも1本の
線条部分を収容する観点から、使用するワイヤーの外径
をdとするとき、0.8d〜2dであることが好まし
い。
【0032】<第4の実施形態>図6(イ)は、本発明
のトルクデバイスの他の例を示す斜視図、同図(ロ)
は、当該トルクデバイスを構成する挟持手段の断面(ト
ルクデバイスの縦断面)の形状を示す説明図、同図
(ハ)は、当該トルクデバイスによって、複数の線条部
分が把持されている状態を示す斜視図である。
【0033】図6に示すトルクデバイスは、ポリアセタ
ールなどの樹脂材料から成形され、後端部41を軸に拡
開するよう形成された上側部材42および下側部材43
からなる挟み込みタイプのトルクデバイスである。この
トルクデバイスの内部に挿通されるワイヤーに回転トル
クを伝達するためには、上側部材42の先端部(凸部)
42Aと、下側部材43の先端部(凹部)43Aとを嵌
合させて、押圧面42Bと、押圧面43Bとによってワ
イヤーを挟持して固定すればよい。
【0034】図6(ロ)に示すように、このトルクデバ
イスを構成する下側部材43の押圧面43Bには、溝4
4が形成され、この溝44の底面44Bには、回転軸
(ワイヤーに回転トルクを伝達するときの回転軸)と垂
直方向に、3本のスリット(45,46,47)が形成
されている。
【0035】ここに、溝44の幅(x)および深さ(押
圧面43Bと底面44Bとの高低差)は、それぞれ、使
用するワイヤー(把持される線条部分)の外径によって
異なり、ワイヤーの外径をdとするとき、幅(x)が2
d〜4dであることが好ましく、深さが0.3d〜0.
7dであることが好ましい。また、溝44の底面44B
に形成されたスリット(45,46,47)の幅は0.
1d〜0.8d程度とされ、当該スリット(45,4
6,47)の深さは0.1d〜0.8d程度とされる。
【0036】図6(ハ)に示すように、下側部材43に
形成された溝44の底面(44B)と、上側部材42の
押圧面(42B)とによって、複数の線条部分が挟持さ
れることにより、ワイヤーWの形状(輪状に巻かれた状
態)が確実に保持される。
【0037】
【実施例】
<実施例1> (1)トルクデバイスの製造:チャック(外径6mm,
長さ50mm)の後端部に、幅0.35mm、深さ5m
mのスリットを形成することにより、当該チャックと、
締付キャップ(外径8mm,長さ10mm)とからな
る、図2(イ)に示したような構成のトルクデバイス
(0.016インチのワイヤー用)を製造した。
【0038】(2)線条部分の把持:外径0.016イ
ンチ(0.41mm)、長さ1800mmのガイドワイ
ヤーを輪状に巻き、このガイドワイヤーにおける複数の
線条部分(3箇所)を、上記(1)で製造したトルクデ
バイスのスリット(15)内に挿入することにより、当
該ガイドワイヤーの形状を確実に保持させることができ
た。
【0039】<実施例2> (1)トルクデバイスの製造:締付キャップ(外径8m
m,長さ10mm)の側周面に、幅0.35mm)のス
リットを形成することにより、当該締付キャップと、チ
ャック(外径6mm,長さ50mm)とからなる、図4
(イ)に示したような構成のトルクデバイス(0.01
6インチのワイヤー用)を製造した。
【0040】(2)線条部分の把持:外径0.016イ
ンチ(0.41mm)、長さ1800mmのガイドワイ
ヤーを輪状に巻き、このガイドワイヤーにおける複数の
線条部分(3箇所)を、上記(1)で製造したトルクデ
バイスのスリット(25)内に挿入することにより、当
該ガイドワイヤーの形状を確実に保持させることができ
た。
【0041】<実施例3> (1)トルクデバイスの製造:図1(ロ)に示したよう
なデバイスを構成する下側部材の押圧面に、幅2mm、
深さ0.3mmの溝(44)を形成し、この溝(44)
の底面(44B)に、回転軸と垂直方向に、幅0.1m
m、深さ0.05mmのスリットを3本形成し、図6
(イ)に示したような挟み込みタイプのトルクデバイス
(0.016〜0.038インチのワイヤー用)を製造
した。
【0042】(2)線条部分の把持:外径0.035イ
ンチ(0.89mm)、長さ1500mmのガイドワイ
ヤーを輪状に巻き、このガイドワイヤーにおける複数の
線条部分(3箇所)を、上記(1)で製造したトルクデ
バイスのスリット(45,46,47)内に挿入配置
し、これらの線条部分を、下側部材に形成された溝(4
4)の底面(44B)と、上側部材(42)の押圧面
(42B)とによって、挟持することにより、当該ガイ
ドワイヤーの形状を確実に保持させることができた。
【0043】
【発明の効果】本発明のトルクデバイスによれば、下記
の効果が奏される。 (1)医療用ワイヤーにおける複数の線条部分を把持す
ることにより、医療用ワイヤー(特に、カテーテルから
引き抜かれたガイドワイヤーなど、使用後において、台
上に載置されている医療用ワイヤー)を、輪状に巻かれ
た状態に保持することができる。 (2)迅速性が要求される手術中において、ガイドワイ
ヤーをケース内に戻すなどの付加的な操作を行う必要が
ない。 (3)医療用ワイヤーの付属品であるトルクデバイス
が、ワイヤーの保持機能(線条部分の把持手段)を有し
ているので、線条部分を把持するために鉗子などのデバ
イスを用意する必要がない。 (4)樹脂製のトルクデバイスを使用することにより、
好適な把持力を線条部分に付与することができ、しか
も、把持されることによって線条部分が傷ついたり、ワ
イヤーが変形したりすることはない。 (5)深くなるに従って幅が狭くなるテーパー状のスリ
ットが形成されてなることにより、種々の外径の線条部
分を把持することができ、種々の外径のワイヤーに適用
することができる。 (6)テーパー状のスリットを区画する内壁面の少なく
とも一面に、線条部分の案内溝が形成されていることに
より、当該案内溝に沿って配列される複数の線条部分の
各々に対して均等な把持力を作用させることができ、ス
リットの開口側に位置する線条部材がスリットから脱落
することを確実に防止することができる。 (7)チャックの内部にワイヤーを挿通し、スリットま
たは収容空間により1本の線条部分が把持することによ
っても、当該ワイヤーを、輪状に巻かれた状態に保持す
ることができる。 (8)線条部分の収容空間が、スリットの内側に形成さ
れてなることにより、ワイヤーの線条部分をさらに確実
に把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のトルクデバイスの形状を示す斜視図であ
る。
【図2】(イ)は、本発明のトルクデバイスの一例を示
す斜視図、(ロ)は、当該トルクデバイスの後端部の断
面図、(ハ)は、当該トルクデバイスによって、複数の
線条部分が把持されている状態を示す斜視図である。
【図3】トルクデバイスを構成するスリットの断面形状
を示す説明図である。
【図4】(イ)は、本発明のトルクデバイスの他の例を
示す斜視図、(ロ)は、当該トルクデバイスを構成する
締付キャップの断面形状を示す説明図、(ハ)は、当該
トルクデバイスによって、複数の線条部分が把持されて
いる状態を示す斜視図である。
【図5】(イ)は、本発明のトルクデバイスの他の例を
示す斜視図、(ロ)は、当該トルクデバイスを構成する
締付キャップの断面形状を示す説明図である。
【図6】(イ)は、本発明のトルクデバイスの他の例を
示す斜視図、(ロ)は、当該トルクデバイスを構成する
把持手段の断面の形状を示す説明図、(ハ)は、当該ト
ルクデバイスによって、複数の線条部分が把持されてい
る状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 チャック 12 締付キャップ 15,16,17 スリット 21 チャック 22 締付キャップ 25 スリット 26 収容空間 31 チャック 32 締付キャップ 35A,35B スリット 36A,36B 収容空間 41 後端部 42 上側部材 43 下側部材 42A 上側部材の先端部 43A 下側部材の先端部 42B 上側部材の押圧面 43B 下側部材の押圧面 44 溝 44B 溝の底面 45,46,47 スリット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用ワイヤーに回転力を付与するとき
    に使用されるトルクデバイスであって、 前記医療用ワイヤーにおける線条部分を把持する手段を
    有し、当該医療用ワイヤーを、輪状に巻かれた状態に保
    持することのできるトルクデバイス。
  2. 【請求項2】 医療用ワイヤーに回転力を付与するとき
    に使用されるトルクデバイスであって、 前記医療用ワイヤーにおける複数の線条部分を把持する
    手段を有し、当該医療用ワイヤーを、輪状に巻かれた状
    態に保持することのできるトルクデバイス。
  3. 【請求項3】 線条部分を把持する手段として、スリッ
    トが形成されてなることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のトルクデバイス。
  4. 【請求項4】 チャック(11)と、締付キャップ(1
    2)とを有するチャックタイプのトルクデバイスであっ
    て、 チャック(11)の後端部にスリット(15)が形成さ
    れてなることを特徴とする請求項3に記載のトルクデバ
    イス。
  5. 【請求項5】 深くなるに従って幅が狭くなるテーパー
    状のスリットが形成されてなることを特徴とする請求項
    4に記載のトルクデバイス。
  6. 【請求項6】 テーパー状のスリット(18)を区画す
    る内壁面(18A,18B)の少なくとも一面に、線条
    部分の案内溝(181〜188)が形成されていること
    を特徴とする請求項5に記載のトルクデバイス。
  7. 【請求項7】 チャック(21)と、締付キャップ(2
    2)とを有するチャックタイプのトルクデバイスであっ
    て、 締付キャップ(22)の側周面にスリット(25)が形
    成されてなることを特徴とする請求項3に記載のトルク
    デバイス。
  8. 【請求項8】 線条部分の収容空間(26)が、スリッ
    ト(25)の内側に形成されてなることを特徴とする請
    求項7に記載のトルクデバイス。
  9. 【請求項9】 線条部分を把持する手段として、当該線
    条部分を挟持する挟持手段を有してなることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のトルクデバイス。
JP9240966A 1997-09-05 1997-09-05 トルクデバイス Pending JPH1176416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9240966A JPH1176416A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 トルクデバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9240966A JPH1176416A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 トルクデバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1176416A true JPH1176416A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17067310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9240966A Pending JPH1176416A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 トルクデバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1176416A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012511960A (ja) * 2008-12-11 2012-05-31 ボストン サイエンティフィック サイムド, インコーポレイテッド 内視鏡装置を把持するクリップ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012511960A (ja) * 2008-12-11 2012-05-31 ボストン サイエンティフィック サイムド, インコーポレイテッド 内視鏡装置を把持するクリップ
JP2014087689A (ja) * 2008-12-11 2014-05-15 Boston Scientific Scimed Inc 内視鏡装置を把持するクリップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0476540B1 (en) Device for holding tubular body ducts during surgery
US5137288A (en) Side loading wire grip
EP0994677B1 (en) Shape forming/maintaining package for sphincterotome
US20070123826A1 (en) Guide wire torque device
US20040230204A1 (en) Flexible connection catheter tunneler and methods for using the same
JP7344059B2 (ja) ダイレータ
US4966143A (en) Surgical wire guide
US7950155B2 (en) Slitting tool
US5207693A (en) Endoscopic suture dispensing tool
EP1009473A1 (en) Suture retention device
JPH06509963A (ja) 操作可能なスタイレットと操作ハンドルアセンブリ
US4253462A (en) Stylet
JP4339098B2 (ja) ガイドワイヤー導入補助具
JP2010035853A (ja) 連発式クリップ処置具
US20040073193A1 (en) Guide wire insertion tool
JPH1176416A (ja) トルクデバイス
JP3902944B2 (ja) ガイドワイヤー導入補助具
JP2009254812A (ja) 縫合器
US20190015628A1 (en) Catheter
JPH08257134A (ja) 医療用ガイドワイヤの操作保持具
JP3114592U (ja) 鉗子カバー
JP6588679B1 (ja) ダイレータ
WO2021090544A1 (ja) 医療用デバイスキットおよび医療用管状部材
JPH09253217A (ja) 医療用ガイドワイヤの操作保持具
JP6951559B2 (ja) 処置システムおよびオーバーチューブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070508