JPH1176321A - 流体圧利用マット装置 - Google Patents

流体圧利用マット装置

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JPH1176321A
JPH1176321A JP9260829A JP26082997A JPH1176321A JP H1176321 A JPH1176321 A JP H1176321A JP 9260829 A JP9260829 A JP 9260829A JP 26082997 A JP26082997 A JP 26082997A JP H1176321 A JPH1176321 A JP H1176321A
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air
mode
fluid pressure
fluid
mat
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JP9260829A
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Takeshi Kamijo
健 上條
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Marelli Corp
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Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動的に寝返り状態を作り出し、しかも、エ
アポンプの騒音による睡眠障害を防止できる流体圧利用
マット装置を提供する。 【解決手段】 マット本体を構成する平面状に配置され
た複数の空気袋3,4であって、圧縮空気が内部に導入
および導出可能に構成し、空気袋の内部に送り込む圧縮
空気圧力を発生するエアポンプ6と、平面状に配置され
た複数の空気袋のうちのいずれかに接続してある駆動配
管系21,22と、各駆動配管系毎に設けられ、ポンプ
と駆動配管系とを接続して駆動配管系内部に圧縮空気を
導入する状態と、各駆動配管系の内部の圧縮空気を抜き
取る状態との二つの状態に切り換えることができる切換
弁7と、全ての空気袋が膨張している状態を維持し、次
に、いずれか一方の空気袋内の圧縮空気を抜き取り、所
定時間経過後に、いずれか他方の空気袋内の圧縮空気を
抜き取るように、切換弁を制御する制御回路とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば寝たきり
患者などの褥瘡(圧迫性壊疽(えそ)の一種であり、重
症患者が長期間臥床している時、皮下脂肪の減少、皮膚
循環の障害により、体重がかかる部分にできる潰瘍やと
こずれのこと)を予防するためなどとして好適に用いら
れる空気マットなどの流体圧利用マット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開平8−52180号公報に
示すように、褥瘡予防用空気マット装置として、2系統
の空気袋群と、空気ポンプと、空気ポンプからの空気を
2系統の空気袋群へ切換供給する切換弁と、切換弁の切
り換えを制御する制御装置とを備えたものが開発されて
いる。
【0003】このような空気マット装置では、片方の空
気袋に空気を送り膨張させることにより患者の身体を身
体軸回りに傾斜させることができる。また、一定時間後
に、膨張状態にあった空気袋の空気を抜き、患者の身体
を元の仰向け状態とした後、もう片方の空気袋に空気を
送り膨張させることにより、患者の身体を身体軸回りに
上記と逆に傾ける。このような制御方法により、患者を
自動的に寝返りさせることができる。その結果、自力で
寝返りすることができない患者にも自動的に寝返りを行
わせ、褥瘡を防止できることが期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の空気マット装置では、自動的に寝返りを行わ
せるために、空気袋内にエアポンプから圧縮空気を入れ
る制御を行っていたため、特に就寝時に、エアポンプの
作動音がうるさく、安眠を妨げることがあった。
【0005】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、長時間エアポンプを作動させなくとも、自動的に寝
返り状態を作り出し、褥瘡の予防効果に優れ、しかも、
エアポンプの騒音による睡眠障害を防止することができ
る流体圧利用マット装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る流体圧利用マット装置は、マット本体
を構成するように平面状に配置された複数の膨張袋であ
って、それぞれ、流体が内部に導入および導出可能に構
成してある複数の膨張袋と、前記膨張袋の内部に送り込
む流体圧力を発生する流体圧発生手段と、前記平面状に
配置された複数の膨張袋のうちのいずれかに接続してあ
る2系統以上の駆動配管系と、前記各駆動配管系毎に設
けられ、前記流体圧発生手段と駆動配管系とを接続して
駆動配管系内部に所定圧力の流体を導入する状態と、前
記各駆動配管系の内部の流体を抜き取る状態との少なく
とも二つの状態に切り換えることができる切換弁と、全
ての膨張袋が膨張している状態を所定時間維持し、次
に、特定の駆動配管系に接続してある膨張袋内の流体を
抜き取り、所定時間経過後に、順次、その他の特定の駆
動配管系に接続してある膨張袋内の流体を抜き取るよう
に、前記切換弁を制御する制御手段とを有する。
【0007】本発明に係る流体圧利用マット装置では、
全ての膨張袋が膨張している状態を所定時間維持し、次
に、特定の駆動配管系に接続してある膨張袋内の流体を
抜き取り、所定時間経過後に、順次、その他の特定の駆
動配管系に接続してある膨張袋内の流体を抜き取るよう
に、切換弁を制御する。このため、エアポンプを駆動す
ることなく、所定時間毎に、膨張袋の膨張状態が切り替
わり、エアポンプの騒音による睡眠障害が生じない。ま
た、患者の横臥姿勢が変化し、患者を自動的に寝返り動
作させることが可能となることから、褥瘡の予防にもな
る。
【0008】前記マット本体の厚み方向に複数の膨張袋
が積層してあることが好ましい。膨張袋を積層し、これ
ら膨張袋の内部の流体排出を別々に順次行うことで、患
者の横臥姿勢変化のバリエーションが増え、エアポンプ
を使用しない時間を長くすることができる。
【0009】前記マット本体の両側には、長手方向に沿
って常時膨張状態にある側部空気袋が装着してあること
が好ましい。常時膨張状態にある側部空気袋をマット本
体の両側に設けることで、患者の横臥姿勢が寝返り状態
に傾いたとしても、身体がマット本体からずり落ちるこ
とを有効に防止し、横臥姿勢を安定化させることができ
る。
【0010】前記側部空気袋を除く空気袋の上には、体
圧分散板が積層してあることが好ましい。体圧分散板と
しては、通常のマットまたはマットレスなどを用いるこ
とができる。体圧分散板は、本発明においては必ずしも
必要ではないが、体圧分散板を積層することで、体圧が
分散されて膨張袋に作用するため、患者の腰のみが沈み
込むことなどがなくなり、寝心地が向上することが期待
できる。
【0011】前記制御手段が、タイマー手段を有し、予
め設定された就寝時刻となった場合に、前記制御手段に
よる制御が開始し、就寝モードに成っていることが好ま
しい。特に患者が寝ている時間において、エアポンプが
作動せず静かであることが好ましいからである。
【0012】前記タイマーに設定された就寝時刻を変更
するための入力手段をさらに有することが好ましい。人
によって就寝時刻が異なるので、それに合わせるためで
ある。また、同じ人でも、日によっては就寝時刻が異な
ることもあり、それに合わせるためである。なお、就寝
時刻のセットを忘れた場合には、標準就寝時刻(午後1
0時)には、自動的に就寝モードになることが好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0014】図1〜4は本発明の1実施形態に係る流体
圧利用マット装置の作用を示す概略断面図、図5は各膨
張袋の駆動配管系と切換弁との関係を示す概略図、図
6,7は図5に示す切換弁を制御する制御回路のフロー
チャート図である。
【0015】図1に示すように、本発明の1実施形態に
係る流体圧利用マット装置は、たとえばベッドの上に置
かれるマット本体20を有する。マット本体20は、マ
ットを構成するように平面状に配置された複数の空気袋
(膨張袋またはエアセルとも言う)3,4を有する。本
実施形態では、複数の空気袋3,4は、マット本体20
の長手方向(身体軸方向)に沿って平行に配置してあ
り、その数は特に限定されないが、説明の容易性から、
図1に示すように、左右1対の数で配置してある。これ
らの空気袋3,4は、それぞれ単一の空気袋でも良い
が、複数の空気袋群であっても良い。なお、これらの空
気袋3,4の外側には、常時膨張状態にある側部空気袋
1,2が配置してある。
【0016】空気袋3,4には、図5に示すように、そ
れぞれ駆動配管系21,22が接続してある。各駆動配
管系21,22には、それぞれ切換弁7,7が装着して
あり、各切換弁7,7を介してエアポンプ6に接続して
ある。また、側部空気袋1,2には、駆動配管系23が
接続してある。駆動配管系23には、切換弁13が装着
してあり、切換弁13を介してエアポンプ6に接続して
ある。
【0017】各切換弁7には、ソレノイド8,9とスプ
リングが装着してあり、ソレノイド9がオンでソレノイ
ド8がオフの場合には、駆動配管系21または22はエ
アポンプ6と接続し、エアポンプ6からの圧縮空気が駆
動配管系21または22を通して、空気袋3または4へ
と導入されるようになっている。また、ソレノイド9が
オフでソレノイド8がオンの場合には、駆動配管系21
または22は、大気開放端15と連通し、空気袋3また
は4の内部の圧縮空気は、大気開放端15から大気へと
放出されるようになっている。さらに、ソレノイド8お
よび9がいずれもオフの時には、駆動配管系21または
22の内部は切換弁7により閉塞され、空気袋3または
4の内圧は所定圧力に保持される。
【0018】また、側部空気袋1,2の駆動配管系23
に装着してある切換弁13は、エアポンプ6が作動時
に、ソレノイド14がオンとなるように制御され、エア
ポンプ6からの圧縮空気が側部空気袋1,2の内部に導
入される。エアポンプ6が作動しない通常時には、切換
弁13のソレノイド14は、常時オフであり、駆動配管
系23の内部は切換弁13により密閉され、空気袋1,
2の内圧は所定圧力に保持され、空気袋1,2は膨張状
態を維持し続ける。
【0019】本実施形態では、図1に示すように、側部
空気袋1,2を除く空気袋3,4の上に、体圧分散板5
が積層してある。体圧分散板5は、たとえば一般的なマ
ットあるいはマットレスなどで構成してあり、その下の
空気袋3,4の膨張状態により、図1〜4に示すパター
ンで傾斜あるいは水平に保持される。図2に示す傾斜モ
ードは、患者の右側が下になる右下寝返りモードであ
り、図4に示す傾斜モードは、患者の左側が下になる左
下寝返りモードである。これらの傾斜モードにおける傾
斜角度は、体圧の開放と寝心地の観点から、15〜20
度程度になるように、空気袋3,4の膨張時の厚みが決
定してある。
【0020】なお、図1,3に示す水平モードは、患者
が仰向け状態となるモードである。
【0021】次に、図6および7に基づき、図5に示す
切換弁7の制御を行う制御手段のフローチャートについ
て説明する。
【0022】図6に示すステップ30では、まず就寝モ
ードが設定されているか否かを判断する。就寝モードが
設定されていない場合には、図7に示すステップ45以
降の処理を行う。まず、ステップ45以降の処理につい
て説明する。
【0023】ステップ45以降の処理は、就寝モードで
はない処理であり、通常の寝返り動作モードの処理を行
う。すなわち、ステップ45にて、図5に示すエアポン
プ6を駆動し、ステップ46にて、タイマーをリセット
し、時間Tを計測開始する。そして、ステップ47で
は、図5に示す切換弁7を制御し、左側の空気袋3とエ
アポンプ6とを連通し、右側の空気袋4と大気開放端1
5とを連通する。次に、ステップ48では、タイマーに
よる計測時間Tが所定時間t0以内であるか否かを判断
し、t0以内であれば、ステップ47を繰り返し、図2
に示す右下寝返りモードを維持する。この場合の所定時
間t0とは、たとえば1時間程度であり、就寝モードで
の同一体位維持時間よりも短く設定できる。患者が起き
ている時間であり、睡眠障害のおそれがないからであ
る。
【0024】次に、ステップ48において、タイマーに
よる計測時間Tが所定時間t0を超えたと判断した場合
には、次にステップ49へ行き、タイマーをリセット
し、再度時間Tの計測を開始する。次に、ステップ50
では、図5に示す切換弁7を制御し、今まで膨らんでい
た左側の空気袋3の駆動配管系21を大気開放端15と
接続し、左側の空気袋3の空気も抜く。これにより、図
3に示すように、両側の空気袋3,4の内部は、共に空
気が抜かれた状態となり、マット本体20の上に横臥し
ている患者は仰向けモードとなる。
【0025】ステップ51により、このモードも、約1
時間程度継続し、その後ステップ52へ行き、タイマー
がリセットされ、再度、時間Tを計測する。その後、ス
テップ53では、今度は、右側の空気袋4を膨らまし、
図4に示すように、左下寝返りモードとし、ステップ5
4により、このモードも、約1時間程度継続し、その後
ステップ55へ行き、タイマーがリセットされ、再度、
時間Tを計測する。その後、ステップ56では、今度
は、右側の空気袋4の空気を抜き、図3に示す仰向けモ
ードに戻し、このモードもステップ57により約1時間
程度継続させた後、ステップ30へ戻すことで、右下寝
返りモード→仰向けモード→左下寝返りモード→仰向け
モードを所定時間t0毎に繰り返すことになり、自分で
寝返りすることができない患者にも自動的に寝返り動作
を生じさせ、褥瘡を効果的に防止することができる。
【0026】なお、図6に示すステップ30にて、就寝
モードがセットされていることを判別した場合には、次
にステップ31へ行き、セットされた就寝時刻t1 と起
床時刻t2 とから、睡眠時間を算出し、この睡眠時間
を、採用し得るモード数で割ることにより、各モードの
継続時間t3 を算出する。本実施形態では、採用し得る
モードは、図1〜3に示す三通りであるので、各モード
の継続時間t3 は、(t2 −t1 )/3で計算される。
たとえば睡眠時間が9時間であるとすると、各モードの
継続時間は、3時間である。モード数が増えるほど、各
モード当たりの継続時間を短くすることができる。
【0027】次に、ステップ32では、現在の時刻がセ
ットされた就寝時刻t1 を過ぎているか否かを確認し、
過ぎていない場合には、前記のステップ45以降の通常
の自動寝返り制御を行う。そして、既に就寝時刻を過ぎ
ている場合には、ステップ33にて、既に起床時刻t2
を過ぎているか否かを判断する。過ぎている場合には、
前記のステップ45以降の通常の自動寝返り制御を行
う。そして、過ぎていない場合にのみ、ステップ34以
降の就寝モードの制御を行う。
【0028】ステップ34では、まず、図5に示すエア
ポンプ6を駆動し、ステップ35では、切換弁7を制御
し、エアポンプ6から圧縮空気を空気袋3,4の内部に
送り込み、ステップ36において、所定の充填時間が経
過したかを判断し、経過するまで圧縮空気を空気袋3,
4内に送り込む。そして、ステップ36にて、所定の充
填時間が経過したと判断された場合に、ステップ37へ
行き、エアポンプ6を停止し、ステップ38にて、切換
弁7を切り換え、図1に示すように、両側の空気袋3,
4を膨らました状態で、空気袋3,4の内部を密封す
る。同時に、ステップ39にて、タイマーを作動し、時
間tを計測し、ステップ40にて、時間tが、各モード
の継続時間t3 を超えたか否かを判断する。超えない場
合には、ステップ38へ戻り、図1に示す両側の空気袋
3,4が膨張している仰向けモードを継続する。
【0029】また、ステップ40にて、各モードの継続
時間t3 を超えたと判断した場合には、ステップ41へ
行き、図5に示す切換弁7を制御し、左側に配置された
空気袋3の内部と大気開放端15とを連通し、空気袋3
の内部空気を大気中に排出する。その結果、図4に示す
ように、体圧分散板5が左下がりに傾斜し、患者の左側
が下になる左下寝返りモードとなる。ステップ42で
は、タイマーで計測された時間が、2×t3 を超えたか
否かを判断し、超えない限り、ステップ41を繰り返
し、図4に示す左下寝返りモードを継続する。その継続
時間は、t3 である。
【0030】次に、ステップ42で、タイマーで計測さ
れた時間が、2×t3 を超えたと判断した場合には、ス
テップ43へ行き、図5に示す切換弁7を制御し、今度
は、右側の空気袋4の内部と大気開放端15とを連通
し、空気袋4の内部の空気を大気中に排出する。その結
果、図3に示すように、体圧分散板5が水平になり、患
者の仰向けモードとなる。ステップ44では、タイマー
で計測された時間が、3×t3 を超えたか否かを判断
し、超えない限り、ステップ43を繰り返し、図3に示
す仰向けモードを継続する。その継続時間は、t3 であ
る。
【0031】次に、ステップ44で、タイマーで計測さ
れた時間が、3×t3 を超えたと判断した場合には、起
床時刻となったことを示しているので、その場合には、
前記のステップ45以降の通常の自動寝返り制御を行
う。
【0032】本実施形態に係る流体圧利用マット装置で
は、ステップ34以降の就寝モードにおいては、図1に
示すように、両側の空気袋3,4が膨張している状態を
所定時間(t3 )維持し、次に、図4および5に示すよ
うに、左側の駆動配管系21に接続してある空気袋3内
の空気を抜き取り、次の所定時間(t3 )経過後に、今
度は、図3および5に示すように、右側の駆動配管系2
2に接続してある空気袋4内の空気を抜き取り、その状
態を所定時間(t3 )継続する。すなわち、睡眠時間中
は、図1に示す仰向けモードと、図4に示す左下寝返り
モードと、図3に示す仰向けモードとの3つのモードに
変化する。しかも、そのモードの変更または継続に際し
て、エアポンプを駆動しないことから、エアポンプの騒
音による睡眠障害が生じない。また、それにもかかわら
ず、所定時間(t3 )毎に、空気袋3,4の膨張モード
が切り替わり、その結果、患者の横臥姿勢も変化し、患
者を自動的に寝返り動作させることが可能となる。
【0033】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0034】たとえば、上記実施形態では、就寝モード
において、図1に示すモードと、図4に示すモードと、
図3に示すモードとの三つを選択したが、図1に示すモ
ードと、図2に示すモードと、図3に示すモードとの三
つを選択することもできる。すなわち、図1に示す仰向
けモードから、右側の空気袋4の空気を抜いて、図2に
示す右下寝返りモードとするのである。その後は、左側
の空気袋3の空気を抜いて、図3に示す仰向けモードと
する。
【0035】また、前記の実施形態では、空気袋3また
は4の内部から圧縮空気を抜くスピードは、比較的短時
間で行ったが、本発明では、これに限定されず、時間を
かけて、徐々に空気を抜くように構成しても良い。たと
えば切換弁7と大気開放端15との間の配管系に絞り弁
などを設けても良い。
【0036】さらに、本発明では、体圧分散板5は、必
ずしも装着しなくとも良い。
【0037】さらにまた、空気袋3,4は、それぞれ必
ずしも単一の空気袋でなく、それぞれ複数の空気袋群で
構成しても良く、また、多段に構成しても良い。空気袋
3,4をマット本体20の厚み方向に複数段に装着する
ことで、単に空気袋の空気を抜くだけの制御にも、モー
ドパターンが増大し、就寝時における各モードの継続時
間t3 を短くすることができる。たとえば、上段側の左
右の空気袋3,4のモードパターン変化を図1→図2→
図3とし、下段側の左右の空気袋3,4のモード変化を
図1→図4→図3とすることで、仰向けモード→右下寝
返りモード→仰向けモード→左下寝返りモード→仰向け
モードの5通りのパターンにすることもできる。段数を
増やすことで、さらにパターンを増やすこともできる。
【0038】また、前記実施形態では、就寝時刻および
起床時刻を患者もしくは付添人が設定する方式とした
が、制御回路に時計を内蔵させ、この時計から標準就寝
時刻および起床時刻を一義的に設定しても良い。
【0039】さらに、前記実施形態では、膨張袋の内部
に導入または導出する流体として、空気を用いたが、空
気以外のガスや、水などの液体であっても良い。ただ
し、空気が一番取り扱いやすく、安価である。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
流体圧利用マット装置によれば、全ての膨張袋が膨張し
ている状態を所定時間維持し、次に、特定の駆動配管系
に接続してある膨張袋内の流体を抜き取り、所定時間経
過後に、順次、その他の特定の駆動配管系に接続してあ
る膨張袋内の流体を抜き取るように、切換弁を制御す
る。このため、エアポンプを駆動することなく、所定時
間毎に、膨張袋の膨張状態が切り替わり、エアポンプの
騒音による睡眠障害が生じない。また、患者の横臥姿勢
が変化し、患者を自動的に寝返り動作させることが可能
となることから、褥瘡の予防にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の1実施形態に係る流体圧利用
マット装置の概略断面図である。
【図2】 図2は図1に示す流体圧利用マット装置の作
用を示す概略断面図である。
【図3】 図3は図1に示す流体圧利用マット装置の作
用を示す概略断面図である。
【図4】 図4は図1に示す流体圧利用マット装置の作
用を示す概略断面図である。
【図5】 図5は各膨張袋の駆動配管系と切換弁との関
係を示す概略図である。
【図6】 図6は図5に示す切換弁を制御する制御回路
のフローチャート図である。
【図7】 図7は図6の続きを示すフローチャート図で
ある。
【符号の説明】
1,2… 側部空気袋 3,4… 空気袋 5… 体圧分散板 6… エアポンプ(流体圧発生手段) 7… 切換弁 8,9… ソレノイド 15… 大気開放端 20… マット本体 21,22… 駆動配管系

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マット本体を構成するように平面状に配
    置された複数の膨張袋であって、それぞれ、流体が内部
    に導入および導出可能に構成してある複数の膨張袋と、 前記膨張袋の内部に送り込む流体圧力を発生する流体圧
    発生手段と、 前記平面状に配置された複数の膨張袋のうちのいずれか
    に接続してある2系統以上の駆動配管系と、 前記各駆動配管系毎に設けられ、前記流体圧発生手段と
    駆動配管系とを接続して駆動配管系内部に所定圧力の流
    体を導入する状態と、前記各駆動配管系の内部の流体を
    抜き取る状態との少なくとも二つの状態に切り換えるこ
    とができる切換弁と、 全ての膨張袋が膨張している状態を所定時間維持し、次
    に、特定の駆動配管系に接続してある膨張袋内の流体を
    抜き取り、所定時間経過後に、順次、その他の特定の駆
    動配管系に接続してある膨張袋内の流体を抜き取るよう
    に、前記切換弁を制御する制御手段とを有する流体圧利
    用マット装置。
  2. 【請求項2】 前記マット本体の厚み方向に複数の膨張
    袋が積層してある請求項1に記載の流体圧利用マット装
    置。
  3. 【請求項3】 前記マット本体の両側には、長手方向に
    沿って常時膨張状態にある側部空気袋が装着してある請
    求項1〜3のいずれかに記載の流体圧利用マット装置。
  4. 【請求項4】 前記側部空気袋を除く空気袋の上には、
    体圧分散板が積層してある請求項1〜3のいずれかに記
    載の流体圧利用マット装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、タイマー手段を有し、
    予め設定された就寝時刻となった場合に、前記制御手段
    による制御が開始するように成っている請求項1〜4の
    いずれかに記載の流体圧利用マット装置。
  6. 【請求項6】 前記前記タイマーに設定された就寝時刻
    を変更するための入力手段をさらに有する請求項5に記
    載の流体圧利用マット装置。
JP9260829A 1997-09-09 1997-09-09 流体圧利用マット装置 Pending JPH1176321A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113730128A (zh) * 2021-09-14 2021-12-03 李新仁 基于防褥抗淤透气性能佳的肿瘤癌症理疗专用床
JP2021194042A (ja) * 2020-06-09 2021-12-27 パラマウントベッド株式会社 エアセル制御装置

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