JPH1175728A - 極微細米粉・デンプンの製造方法。 - Google Patents
極微細米粉・デンプンの製造方法。Info
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- JPH1175728A JPH1175728A JP9301372A JP30137297A JPH1175728A JP H1175728 A JPH1175728 A JP H1175728A JP 9301372 A JP9301372 A JP 9301372A JP 30137297 A JP30137297 A JP 30137297A JP H1175728 A JPH1175728 A JP H1175728A
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- rice
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Abstract
(57)【要約】
【課題】米の微細化を進めるにはデンプンの周りを覆っ
ている蛋白質・セルローズ・ヘミセルローズ・ペクチン
の接着性を破壊し、デンプンを解離しやすいようにしな
ければならない。解離しない状態で乾式製粉・湿式製粉
では接着性が再生するので極微細な米粉・デンプンの大
量製造は難しい。そこで本発明による加熱法によってこ
の問題を解決しようとするものである。 〔解決の手段〕米粒を加熱することによって蛋白質を変
性化し、セルローズ・ヘミセルローズペクチン等の接着
糖質細胞膜を軟化して水の浸透を容易にする。水浸漬後
水中粉砕して接着性物質とデンプンを解離し、接着性の
再生を防止して極微細米粉・デンプンを製造するを解決
の手段とする。
ている蛋白質・セルローズ・ヘミセルローズ・ペクチン
の接着性を破壊し、デンプンを解離しやすいようにしな
ければならない。解離しない状態で乾式製粉・湿式製粉
では接着性が再生するので極微細な米粉・デンプンの大
量製造は難しい。そこで本発明による加熱法によってこ
の問題を解決しようとするものである。 〔解決の手段〕米粒を加熱することによって蛋白質を変
性化し、セルローズ・ヘミセルローズペクチン等の接着
糖質細胞膜を軟化して水の浸透を容易にする。水浸漬後
水中粉砕して接着性物質とデンプンを解離し、接着性の
再生を防止して極微細米粉・デンプンを製造するを解決
の手段とする。
Description
【0001】〔発明の属する技術分野〕米の輸入自由化
で、日本の米産業は大変な苦境に入ろうとしている。う
まい新米は追求され心配なかろうが、中級米や外米は余
剰米として古米・古々米として大量に残り農業収入の減
少となって生産意欲の喪失につながる。これではいけな
い。その活性化の1ッとして米の細粉化が計られてい
る。現在の製法による米粉をつかってパン・麺・菓子・
料理等に用いられているが細粉化の点でいま1ッ満ち足
りないものがある。本発明はこの点に係るもので、2〜
5ミクロンの極微細な米粉・デンプンを製造するもので
ある。
で、日本の米産業は大変な苦境に入ろうとしている。う
まい新米は追求され心配なかろうが、中級米や外米は余
剰米として古米・古々米として大量に残り農業収入の減
少となって生産意欲の喪失につながる。これではいけな
い。その活性化の1ッとして米の細粉化が計られてい
る。現在の製法による米粉をつかってパン・麺・菓子・
料理等に用いられているが細粉化の点でいま1ッ満ち足
りないものがある。本発明はこの点に係るもので、2〜
5ミクロンの極微細な米粉・デンプンを製造するもので
ある。
【0002】〔従来の技術〕従来の製粉技術は古来色々
な方法が使はれてきた。古くから知られている石臼又は
擂鉢による磨砕擂潰・水挽法・搗いて粉にする胴搗法・
ジェット気流による粉砕法・酵素による接着糖質細胞膜
を消化せしめて接着性を減じようとする方法又はアルカ
リ液を使う方法がある。これらは皆乾式法か湿式法で製
造されているので細胞膜の接着性は失はれることがなく
極微細なものは大量製造は不可能であった。
な方法が使はれてきた。古くから知られている石臼又は
擂鉢による磨砕擂潰・水挽法・搗いて粉にする胴搗法・
ジェット気流による粉砕法・酵素による接着糖質細胞膜
を消化せしめて接着性を減じようとする方法又はアルカ
リ液を使う方法がある。これらは皆乾式法か湿式法で製
造されているので細胞膜の接着性は失はれることがなく
極微細なものは大量製造は不可能であった。
【0003】〔発明の解決しようとする課題〕従来、製
造された米粉は20ミクロン位の大きさで、米デンプン
の2〜5ミクロンには未だ及ばない、尚一属の細粉化を
計るにはデンプンの周りを覆い接着している蛋白質・セ
ルローズ・ヘミセルローズ・ペクチンを破壊し、デンプ
ンを解離しやすいようにしなければならない。解離しな
い状態で従来の乾式製粉や湿式製粉では接着性が再生す
るので極微細なものを大量に製造することは難しかった
それで米を加熱することによって、蛋白質を変性化し、
接着糖質細胞膜の接着性を解消し、尚接着性の再生を防
ぐことによって問題を解決しようとするものである。
造された米粉は20ミクロン位の大きさで、米デンプン
の2〜5ミクロンには未だ及ばない、尚一属の細粉化を
計るにはデンプンの周りを覆い接着している蛋白質・セ
ルローズ・ヘミセルローズ・ペクチンを破壊し、デンプ
ンを解離しやすいようにしなければならない。解離しな
い状態で従来の乾式製粉や湿式製粉では接着性が再生す
るので極微細なものを大量に製造することは難しかった
それで米を加熱することによって、蛋白質を変性化し、
接着糖質細胞膜の接着性を解消し、尚接着性の再生を防
ぐことによって問題を解決しようとするものである。
【0004】〔課題を解決するための手段〕米の粒子は
周知の通り、デンプン間は蛋白質・セルローズ・ヘミセ
ルローズ・ペクチンで接着されているので水は中々浸透
しにくく、極微細なデンプンは製造し難いのである。本
発明はこの接着膜を破壊し、極微細なデンプンを製造す
るために米を加熱する方法をとった。蛋白質は変性蛋白
質となり、セルローズ・ヘミセルローズ・ペクチン等の
接着糖質細胞膜は軟化され水の浸透を容易にする。尚こ
れを水の中で粉砕し、極微細米粉・デンプンを解離し、
接着性の再生を防止する方法を製造手段とする。
周知の通り、デンプン間は蛋白質・セルローズ・ヘミセ
ルローズ・ペクチンで接着されているので水は中々浸透
しにくく、極微細なデンプンは製造し難いのである。本
発明はこの接着膜を破壊し、極微細なデンプンを製造す
るために米を加熱する方法をとった。蛋白質は変性蛋白
質となり、セルローズ・ヘミセルローズ・ペクチン等の
接着糖質細胞膜は軟化され水の浸透を容易にする。尚こ
れを水の中で粉砕し、極微細米粉・デンプンを解離し、
接着性の再生を防止する方法を製造手段とする。
【0005】〔発明の実施の形態】米粒をセ氏75度以
上に加熱するとデンプンを糊化することなくデンプン間
を接着している蛋白質を変性化し、接着糖質細胞膜を軟
化して水の浸透し安い状態となる。水に浸漬し軟化、水
の中で粉砕する。この粉砕によって乾式製粉・湿式製粉
でみられるような接着性は再生することなく、極微細な
米粉・デンプンを製造することができる。
上に加熱するとデンプンを糊化することなくデンプン間
を接着している蛋白質を変性化し、接着糖質細胞膜を軟
化して水の浸透し安い状態となる。水に浸漬し軟化、水
の中で粉砕する。この粉砕によって乾式製粉・湿式製粉
でみられるような接着性は再生することなく、極微細な
米粉・デンプンを製造することができる。
【0006】〔実施例〕必要とする米粒を容器に入れ、
全粒がセ氏80度になるよう均等に30分以上加熱す
る。加熱後多量の水に投入し2時間以上放置浸漬する。
のち適宜水洗し、限定しないが2〜3倍の水の中で粉砕
機で粉砕し懸濁液を造る。水より分離し、乾燥、粉化を
経て所要の極微細な米粉・デンプンを製造する。
全粒がセ氏80度になるよう均等に30分以上加熱す
る。加熱後多量の水に投入し2時間以上放置浸漬する。
のち適宜水洗し、限定しないが2〜3倍の水の中で粉砕
機で粉砕し懸濁液を造る。水より分離し、乾燥、粉化を
経て所要の極微細な米粉・デンプンを製造する。
【0007】〔発明の効果〕 1、加熱法で行うと吸水性が強く3〜4日を要する米粒
の軟化が3〜8時間で済まされる。 2、極微細な米粉・デンプンを大量に効率よく製造する
ことができる。 3、製造工程がシンプルで腐敗の心配がない。 4、季節に左右されることなく年中自由に製造が可能で
ある。 5、従来得られなかった極微細な米粉・デンプンである
ので新しい用途が期待できる。
の軟化が3〜8時間で済まされる。 2、極微細な米粉・デンプンを大量に効率よく製造する
ことができる。 3、製造工程がシンプルで腐敗の心配がない。 4、季節に左右されることなく年中自由に製造が可能で
ある。 5、従来得られなかった極微細な米粉・デンプンである
ので新しい用途が期待できる。
Claims (1)
- 【請求項1】米の蛋白質を加熱によって変性化し、セル
ロース・ヘミセルローズ・ペクチン等の接着糖質細胞膜
を軟化し、水の浸透を容易にし、水中粉砕で極微細米粉
・デンプンを製造する方法.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30137297A JP3289184B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 極微細米粉・デンプンの製造方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30137297A JP3289184B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 極微細米粉・デンプンの製造方法。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1175728A true JPH1175728A (ja) | 1999-03-23 |
JP3289184B2 JP3289184B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=17896086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30137297A Expired - Lifetime JP3289184B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 極微細米粉・デンプンの製造方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3289184B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013176435A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Panasonic Corp | 自動製パン器 |
CN104605258A (zh) * | 2015-02-08 | 2015-05-13 | 王建军 | 一种生产面皮专用米粉的方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04287652A (ja) * | 1991-03-18 | 1992-10-13 | Niigata Pref Gov | 微細粒米粉並びにその製造方法並びに当該微細粒米粉を使用した加工食品 |
JPH05268890A (ja) * | 1991-03-21 | 1993-10-19 | Shimada Kagaku Kogyo Kk | 極微細米粉及びそれを使用した食品 |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP30137297A patent/JP3289184B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04287652A (ja) * | 1991-03-18 | 1992-10-13 | Niigata Pref Gov | 微細粒米粉並びにその製造方法並びに当該微細粒米粉を使用した加工食品 |
JPH05268890A (ja) * | 1991-03-21 | 1993-10-19 | Shimada Kagaku Kogyo Kk | 極微細米粉及びそれを使用した食品 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013176435A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Panasonic Corp | 自動製パン器 |
CN104605258A (zh) * | 2015-02-08 | 2015-05-13 | 王建军 | 一种生产面皮专用米粉的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3289184B2 (ja) | 2002-06-04 |
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