JPH1175661A - 粒状農薬の収納及び散布袋並びに散布方法 - Google Patents
粒状農薬の収納及び散布袋並びに散布方法Info
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- JPH1175661A JPH1175661A JP19133198A JP19133198A JPH1175661A JP H1175661 A JPH1175661 A JP H1175661A JP 19133198 A JP19133198 A JP 19133198A JP 19133198 A JP19133198 A JP 19133198A JP H1175661 A JPH1175661 A JP H1175661A
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- spraying
- bag
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- spray
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Abstract
(57)【要約】
【課題】流通過程や保管時の安全性を高め、取扱いが容
易で、使い残した農薬粒剤も安全に保管でき、使用時に
は農薬粒剤の散布量も調節できる粒状農薬の収納及び散
布袋並びにそれを用いた散布方法を提供する。 【解決手段】粒状農薬を収納する気密性、不浸透性の材
料から成る袋本体の少なくとも一縁部に少なくとも一つ
の開閉自在の散布用開口が設けられる。
易で、使い残した農薬粒剤も安全に保管でき、使用時に
は農薬粒剤の散布量も調節できる粒状農薬の収納及び散
布袋並びにそれを用いた散布方法を提供する。 【解決手段】粒状農薬を収納する気密性、不浸透性の材
料から成る袋本体の少なくとも一縁部に少なくとも一つ
の開閉自在の散布用開口が設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬粒剤の収納及
び散布袋並びにそれを用いた散布方法に関するものであ
る。
び散布袋並びにそれを用いた散布方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば土壌病害虫の防除や除草などの農
薬粒剤は、使用する際の安全性や簡便性の観点からそれ
ら農薬粒剤を収納している袋から直接散布できるように
したものが開発されている。このように農薬粒剤を収納
しそのまま散布できるようにした袋としては例えば特開
平7−264963号公報に開示されているように、角底袋の
底面に複数の小穴を設け、これらの小穴を底紙で封をし
ておき、散布時にこの底紙を剥して各小穴を開口させ、
内部に収容された農薬粒剤を直接散布できるように構成
したもが提案されている。これにより散布器を使用せず
に散布でき、作業性がよく、しかも袋から散布器への詰
め換えが不要であるので散布作業者が農薬に曝露される
ことないなどの利点がある。
薬粒剤は、使用する際の安全性や簡便性の観点からそれ
ら農薬粒剤を収納している袋から直接散布できるように
したものが開発されている。このように農薬粒剤を収納
しそのまま散布できるようにした袋としては例えば特開
平7−264963号公報に開示されているように、角底袋の
底面に複数の小穴を設け、これらの小穴を底紙で封をし
ておき、散布時にこの底紙を剥して各小穴を開口させ、
内部に収容された農薬粒剤を直接散布できるように構成
したもが提案されている。これにより散布器を使用せず
に散布でき、作業性がよく、しかも袋から散布器への詰
め換えが不要であるので散布作業者が農薬に曝露される
ことないなどの利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来提案さ
れてきた農薬粒剤を収納しそのまま散布できるようにし
た上述のような構成の袋では、散布時に底紙を剥して角
底袋の底面に設けた複数の小穴を開口させ、内部に収容
された農薬粒剤を放出するので、農薬粒剤の放出量を実
質的に調整することができず、放出量を調整するために
は小穴の数または穴径の異なる袋を用意し、袋詰め工程
において同一農薬粒でも使用目的に応じて袋を使い分け
る必要があるだけでなく、流通過程でもその管理を注意
深く行う必要がある。また袋の幅いないしか散布できな
いため農圃内を何回も往復しなければならず労力がかか
る。
れてきた農薬粒剤を収納しそのまま散布できるようにし
た上述のような構成の袋では、散布時に底紙を剥して角
底袋の底面に設けた複数の小穴を開口させ、内部に収容
された農薬粒剤を放出するので、農薬粒剤の放出量を実
質的に調整することができず、放出量を調整するために
は小穴の数または穴径の異なる袋を用意し、袋詰め工程
において同一農薬粒でも使用目的に応じて袋を使い分け
る必要があるだけでなく、流通過程でもその管理を注意
深く行う必要がある。また袋の幅いないしか散布できな
いため農圃内を何回も往復しなければならず労力がかか
る。
【0004】またこの種の農薬粒剤は一般に使用前の流
通時や保管時には湿気や水分に晒されないようにしなけ
ればならず、特に土壌病害虫の防除に使用される農薬粒
剤では湿気や水分に晒されると有害なガスを発生するも
のがある。そのため、流通過程や末端ユーザーが使用す
るために購入して保管している間は袋は密封状態に保た
れていなければならない。しかしながら、散布穴を底紙
で塞いでいる構造のものでは、流通過程の取扱い時に擦
れたりぶつかったりして底紙が破れたり部分的に剥がれ
てしまったり、或いは故意に底紙を破ったり剥がされて
します危険がある。さらに、散布作業が袋に入っている
農薬粒剤を使い切ってしまった場合には問題がないが、
袋に農薬粒剤が残っている状態で作業が終了する場合に
は、その残っている農薬粒剤を外気や水分と接触しない
ように保管する必要がある。しかしながら上述のような
構成の袋では、そのようにすることは実質的に困難であ
り、他の容器や袋に移して保管しなければならない。こ
のように従来提案されてきたものでは、その取扱いや安
全性、散布量の調整などの点で問題があった。
通時や保管時には湿気や水分に晒されないようにしなけ
ればならず、特に土壌病害虫の防除に使用される農薬粒
剤では湿気や水分に晒されると有害なガスを発生するも
のがある。そのため、流通過程や末端ユーザーが使用す
るために購入して保管している間は袋は密封状態に保た
れていなければならない。しかしながら、散布穴を底紙
で塞いでいる構造のものでは、流通過程の取扱い時に擦
れたりぶつかったりして底紙が破れたり部分的に剥がれ
てしまったり、或いは故意に底紙を破ったり剥がされて
します危険がある。さらに、散布作業が袋に入っている
農薬粒剤を使い切ってしまった場合には問題がないが、
袋に農薬粒剤が残っている状態で作業が終了する場合に
は、その残っている農薬粒剤を外気や水分と接触しない
ように保管する必要がある。しかしながら上述のような
構成の袋では、そのようにすることは実質的に困難であ
り、他の容器や袋に移して保管しなければならない。こ
のように従来提案されてきたものでは、その取扱いや安
全性、散布量の調整などの点で問題があった。
【0005】そこで、本発明はこのような従来の農薬粒
剤収納散布袋に伴う問題点を解決して、流通過程や保管
時の安全性を高め、取扱いが容易で、使い残した農薬粒
剤も安全に保管でき、使用時には農薬粒剤の散布量も調
節できる粒状農薬の収納及び散布袋を提供することを第
1の目的としている。また本発明の第2の目的は、本発
明による粒状農薬の収納及び散布袋を用いて農薬粒剤を
散布する方法を提供することにある。
剤収納散布袋に伴う問題点を解決して、流通過程や保管
時の安全性を高め、取扱いが容易で、使い残した農薬粒
剤も安全に保管でき、使用時には農薬粒剤の散布量も調
節できる粒状農薬の収納及び散布袋を提供することを第
1の目的としている。また本発明の第2の目的は、本発
明による粒状農薬の収納及び散布袋を用いて農薬粒剤を
散布する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明による粒状農薬の収納及び散布袋
は、粒状農薬を収納する気密性、不浸透性の材料から成
る袋本体の少なくとも一縁部に少なくとも一つの開閉自
在の散布用開口を設けたことを特徴としている。開閉自
在の散布用開口は、袋本体の底縁部の一端に設けられ、
代わりに袋本体の底縁部に沿って設けられ得る。また、
開閉自在の散布用開口は、キャップまたは栓を備えるこ
とができる。代わりに、開閉自在の散布用開口より内側
には封止部材が設けられ得る。さらに、各開閉自在の散
布用開口の縁部には補強縁取りを形成することができ
る。さらにまた、各開閉自在の散布用開口は、粒状農薬
の流出量を調節できるように構成され得る。また、袋本
体における開閉自在の散布用開口と反対側の袋本体部分
には、袋本体を持運ぶための持運び手段が設けられ得
る。持運び手段は、袋本体に取り付けられた取手、肩掛
け、あるいは袋本体に設けた手掛け穴として構成され得
る。代りに、持運び手段は、袋本体に設けられ、肩掛け
紐を着脱自在に掛止めできる掛止め穴を備えることがで
きる。さらに、本発明によれば、開閉自在の散布用開口
は、使用時に、散布ホースを取り外し可能に装着できる
ように構成され得る。
するために、本発明による粒状農薬の収納及び散布袋
は、粒状農薬を収納する気密性、不浸透性の材料から成
る袋本体の少なくとも一縁部に少なくとも一つの開閉自
在の散布用開口を設けたことを特徴としている。開閉自
在の散布用開口は、袋本体の底縁部の一端に設けられ、
代わりに袋本体の底縁部に沿って設けられ得る。また、
開閉自在の散布用開口は、キャップまたは栓を備えるこ
とができる。代わりに、開閉自在の散布用開口より内側
には封止部材が設けられ得る。さらに、各開閉自在の散
布用開口の縁部には補強縁取りを形成することができ
る。さらにまた、各開閉自在の散布用開口は、粒状農薬
の流出量を調節できるように構成され得る。また、袋本
体における開閉自在の散布用開口と反対側の袋本体部分
には、袋本体を持運ぶための持運び手段が設けられ得
る。持運び手段は、袋本体に取り付けられた取手、肩掛
け、あるいは袋本体に設けた手掛け穴として構成され得
る。代りに、持運び手段は、袋本体に設けられ、肩掛け
紐を着脱自在に掛止めできる掛止め穴を備えることがで
きる。さらに、本発明によれば、開閉自在の散布用開口
は、使用時に、散布ホースを取り外し可能に装着できる
ように構成され得る。
【0007】上記の第2の目的を達成するために、本発
明よる農薬粒剤の散布方法は、粒状農薬の収納及び散布
袋の開閉自在の散布用開口を開き、開いた散布用開口を
下向きにして制御された流出量で粒状農薬を直接散布す
ることを特徴としている。代りに本発明よる農薬粒剤の
散布方法は、粒状農薬の収納及び散布袋の開閉自在の散
布用開口を開き、開いた散布用開口に散布ホースを装着
し、制御された流出量でしかも散布方向を制御しながら
粒状農薬を直接散布するようにされ得る。
明よる農薬粒剤の散布方法は、粒状農薬の収納及び散布
袋の開閉自在の散布用開口を開き、開いた散布用開口を
下向きにして制御された流出量で粒状農薬を直接散布す
ることを特徴としている。代りに本発明よる農薬粒剤の
散布方法は、粒状農薬の収納及び散布袋の開閉自在の散
布用開口を開き、開いた散布用開口に散布ホースを装着
し、制御された流出量でしかも散布方向を制御しながら
粒状農薬を直接散布するようにされ得る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に示す実施例に基づ
き本発明の実施の形態について説明する。図1には本発
明の一実施例を示し、1は適当な合成樹脂のシート材料
から成る袋本体で、好ましくはその内面に不浸透性層が
形成され得る。2は周囲の溶着部である。この袋本体1
の底縁部の一角部には、硬質プラスチック材料から成る
散布口部材3が取付けられ、この散布口部材3には開閉
用のキャップ4がねじ嵌合されている。また袋本体1の
頂部には、必要により散布時に使用できる手掛け部5を
設けることもできる。この手掛け部5を設けることによ
り作業時に手で吊り下げて散布作業を行うことができ、
作業性がよくなるだけでなく、農薬粒剤の放出位置が散
布すべき地表に近づけることができ、農薬粒剤の飛散を
少なくできると共に作業者の顔の位置を最大限に離すこ
とができ、作業者が作業中に農薬を吸い込んだり農薬に
接触したりする機会を最小限度に抑えることができるよ
うになる。また図示してないが、散布口部材3には、散
布口断面積を調節して農薬粒剤の放出量を適宜制御でき
る手段を設けることができる。さらに、開閉用のキャッ
プ4は散布口部材3に単にねじ嵌合される代わりに、誤
ってキャップ4が外れるたり悪意やいたずらでキャップ
4を外されるのを防止するため、出荷時には、キャップ
4は散布口部材3に対して部分的に一体に形成され、使
用時に、キャップ4を回すことにより散布口部材3から
切り離すように構成することもできる。
き本発明の実施の形態について説明する。図1には本発
明の一実施例を示し、1は適当な合成樹脂のシート材料
から成る袋本体で、好ましくはその内面に不浸透性層が
形成され得る。2は周囲の溶着部である。この袋本体1
の底縁部の一角部には、硬質プラスチック材料から成る
散布口部材3が取付けられ、この散布口部材3には開閉
用のキャップ4がねじ嵌合されている。また袋本体1の
頂部には、必要により散布時に使用できる手掛け部5を
設けることもできる。この手掛け部5を設けることによ
り作業時に手で吊り下げて散布作業を行うことができ、
作業性がよくなるだけでなく、農薬粒剤の放出位置が散
布すべき地表に近づけることができ、農薬粒剤の飛散を
少なくできると共に作業者の顔の位置を最大限に離すこ
とができ、作業者が作業中に農薬を吸い込んだり農薬に
接触したりする機会を最小限度に抑えることができるよ
うになる。また図示してないが、散布口部材3には、散
布口断面積を調節して農薬粒剤の放出量を適宜制御でき
る手段を設けることができる。さらに、開閉用のキャッ
プ4は散布口部材3に単にねじ嵌合される代わりに、誤
ってキャップ4が外れるたり悪意やいたずらでキャップ
4を外されるのを防止するため、出荷時には、キャップ
4は散布口部材3に対して部分的に一体に形成され、使
用時に、キャップ4を回すことにより散布口部材3から
切り離すように構成することもできる。
【0009】図2には、図1に示す散布口部材3の変形
例を拡大して示す。この場合には内部に流量調節板3aが
設けられ、この部分を外部から指で押圧してこの調整板
3aの開度を調節することにより農薬粒剤の放出量をゼロ
から最大まで任意に調整することができる。
例を拡大して示す。この場合には内部に流量調節板3aが
設けられ、この部分を外部から指で押圧してこの調整板
3aの開度を調節することにより農薬粒剤の放出量をゼロ
から最大まで任意に調整することができる。
【0010】図3の(A)、(B)には、本発明の別の
実施例を示し、袋本体1は、この実施例でも袋の内面と
なる側に不浸透性層を形成し得る適当な合成樹脂のシー
ト材料から成っている。袋本体1の底縁部の一隅部に
は、斜めに手で容易に切り取ることのできる易破断部6
が設けられ、この易破断部6を切り取ることにより散布
口が形成される。またこの易破断部6により内方には図
3の(B)に詳細に示すように互いに圧着させることに
より封止できる二つの封止部材7が設けられ、これらの
封止部材7は易破断部6の切り取利により形成された散
布口を閉じたり、その開口の大きさを調整することもで
きるように構成されている。
実施例を示し、袋本体1は、この実施例でも袋の内面と
なる側に不浸透性層を形成し得る適当な合成樹脂のシー
ト材料から成っている。袋本体1の底縁部の一隅部に
は、斜めに手で容易に切り取ることのできる易破断部6
が設けられ、この易破断部6を切り取ることにより散布
口が形成される。またこの易破断部6により内方には図
3の(B)に詳細に示すように互いに圧着させることに
より封止できる二つの封止部材7が設けられ、これらの
封止部材7は易破断部6の切り取利により形成された散
布口を閉じたり、その開口の大きさを調整することもで
きるように構成されている。
【0011】図4は本発明のさらに別の実施例を示す。
この実施例では袋本体1の底縁部にそって複数の散布口
8が形成され、その外面上には密閉シート部材9が貼ら
れている。複数の散布口8より内方すなわち上方には、
図3の実施例の場合と同様に互いに圧着させることによ
り封止できる二つの封止部材10が設けられている。この
例でも、これらの封止部材を操作することにより開口さ
れた散布口8の数を実質的に制限して農薬粒剤の流出量
を制御することができる。
この実施例では袋本体1の底縁部にそって複数の散布口
8が形成され、その外面上には密閉シート部材9が貼ら
れている。複数の散布口8より内方すなわち上方には、
図3の実施例の場合と同様に互いに圧着させることによ
り封止できる二つの封止部材10が設けられている。この
例でも、これらの封止部材を操作することにより開口さ
れた散布口8の数を実質的に制限して農薬粒剤の流出量
を制御することができる。
【0012】図5は本発明のさらに別の実施例を示す。
この実施例においては、散布口11は袋本体1の底縁部の
ほぼ中央に設けられ、袋本体1の周囲の溶着部2の底部
部分は図示したように散布口11に向かって斜めに傾いて
おり、これにより内部の農薬粒剤がスムースに流出でき
るようにしている。散布口11は出荷時には密閉シート部
材12で塞がれている。またこの実施例でも図3及び図4
の実施例の場合と同様に互いに圧着させることにより封
止できる二つの封止部材9が設けられ、これらの封止部
材を操作することにより開口された散布口11を通る農薬
粒剤の流出量を制御することができる。
この実施例においては、散布口11は袋本体1の底縁部の
ほぼ中央に設けられ、袋本体1の周囲の溶着部2の底部
部分は図示したように散布口11に向かって斜めに傾いて
おり、これにより内部の農薬粒剤がスムースに流出でき
るようにしている。散布口11は出荷時には密閉シート部
材12で塞がれている。またこの実施例でも図3及び図4
の実施例の場合と同様に互いに圧着させることにより封
止できる二つの封止部材9が設けられ、これらの封止部
材を操作することにより開口された散布口11を通る農薬
粒剤の流出量を制御することができる。
【0013】図6は本発明のさらに別の実施例の変形例
を示す。この場合には散布口は袋本体1の底縁部のほぼ
中央部から突出して一体的に設けた突出部13に設けられ
ている。すなわち突出部13には易破断部14が形成され、
この易破断部14より上側には互いに圧着させることによ
り封止できる二つの封止部材15が一体的に形成されてい
る。
を示す。この場合には散布口は袋本体1の底縁部のほぼ
中央部から突出して一体的に設けた突出部13に設けられ
ている。すなわち突出部13には易破断部14が形成され、
この易破断部14より上側には互いに圧着させることによ
り封止できる二つの封止部材15が一体的に形成されてい
る。
【0014】図7は本発明のさらに別の実施例を示す。
この実施例において、上記の各実施例と対応した部分は
同じ符号で示す。すなわち適当な合成樹脂のシート材料
から成る袋本体1は、好ましくはその内面に不浸透性層
を備え、そして周囲は符号2で示すように溶着されてい
る。この袋本体1の底縁部の一角部には、散布口部材3
が取付けられ、この散布口部材3に開閉用のキャップ4
がねじ嵌合される。散布口部材3及びキャップ4は上述
の実施例の場合と同様に適当な硬質プラスチック材料で
構成され得る。袋本体1の頂部には、持運び時や散布時
に使用する取手16が設けられ、この取手16は好ましくは
溶着、接着等の適当な固着手段によって堅固に取付けら
れている。取手16は、特に手で吊り下げて散布作業を行
う際に、最良の操作性が得られしかも農薬粒剤の放出位
置を散布すべき地表に近づけることができる長さに設定
される。これにより、散布時に農薬粒剤が作業者へ飛散
するのを最少にすることができ、また作業者の疲れの度
合も軽減できる。
この実施例において、上記の各実施例と対応した部分は
同じ符号で示す。すなわち適当な合成樹脂のシート材料
から成る袋本体1は、好ましくはその内面に不浸透性層
を備え、そして周囲は符号2で示すように溶着されてい
る。この袋本体1の底縁部の一角部には、散布口部材3
が取付けられ、この散布口部材3に開閉用のキャップ4
がねじ嵌合される。散布口部材3及びキャップ4は上述
の実施例の場合と同様に適当な硬質プラスチック材料で
構成され得る。袋本体1の頂部には、持運び時や散布時
に使用する取手16が設けられ、この取手16は好ましくは
溶着、接着等の適当な固着手段によって堅固に取付けら
れている。取手16は、特に手で吊り下げて散布作業を行
う際に、最良の操作性が得られしかも農薬粒剤の放出位
置を散布すべき地表に近づけることができる長さに設定
される。これにより、散布時に農薬粒剤が作業者へ飛散
するのを最少にすることができ、また作業者の疲れの度
合も軽減できる。
【0015】図8には図7の実施例の変形例を示し、こ
の例では持運び手段として取手16の代りに肩掛け17が設
けられ、肩掛け17の両端は袋本体1の頂部の両端に一体
的に溶着、接着等により取付けられている。また散布作
業を介しするに当たって、袋本体1の底縁部の一角部に
設けた散布口部材3に、図示したように、フレキシブル
な散布ホースHが装着され、作業者は散布ホースHを手
て持って散布方向を設定しながら散布作業を行うことが
できる。また散布を途中で一旦停止したい場合には散布
ホースHの先端を上向きにして袋本体1の上端のレベル
まで持ち上げれば農薬粒剤の流出をとめることができ
る。なお散布ホースHは散布作業の終了時には取り外さ
れ得る。
の例では持運び手段として取手16の代りに肩掛け17が設
けられ、肩掛け17の両端は袋本体1の頂部の両端に一体
的に溶着、接着等により取付けられている。また散布作
業を介しするに当たって、袋本体1の底縁部の一角部に
設けた散布口部材3に、図示したように、フレキシブル
な散布ホースHが装着され、作業者は散布ホースHを手
て持って散布方向を設定しながら散布作業を行うことが
できる。また散布を途中で一旦停止したい場合には散布
ホースHの先端を上向きにして袋本体1の上端のレベル
まで持ち上げれば農薬粒剤の流出をとめることができ
る。なお散布ホースHは散布作業の終了時には取り外さ
れ得る。
【0016】図9には図7の実施例の別の変形例を示
し、この例は図8の場合と同様に肩掛け式に構成されて
いるが、肩掛け紐18はその両端にフックを備え、袋本体
1の頂部の両端に形成した掛止め穴19に取外し自在に掛
止めしてしようするように構成されている。この場合、
肩掛け紐18は複数の収納及び散布袋に対して共通して使
用することができる。
し、この例は図8の場合と同様に肩掛け式に構成されて
いるが、肩掛け紐18はその両端にフックを備え、袋本体
1の頂部の両端に形成した掛止め穴19に取外し自在に掛
止めしてしようするように構成されている。この場合、
肩掛け紐18は複数の収納及び散布袋に対して共通して使
用することができる。
【0017】図10は本発明のさらに別の実施例を示し、
この実施例では持運び手段として二つの手掛け穴20が袋
本体1に一体に設けられている。これらの手掛け穴20
は、図示したように、袋本体1の底縁部の一角部に設け
られた散布口部材3に対してほぼ対角線上の袋本体1の
上方隅角部に形成され、そして各手掛け穴20の縁部は縁
取りして補強され得る。また21は袋に農薬粒剤を充填す
る際の開口部でヒートシールされている。
この実施例では持運び手段として二つの手掛け穴20が袋
本体1に一体に設けられている。これらの手掛け穴20
は、図示したように、袋本体1の底縁部の一角部に設け
られた散布口部材3に対してほぼ対角線上の袋本体1の
上方隅角部に形成され、そして各手掛け穴20の縁部は縁
取りして補強され得る。また21は袋に農薬粒剤を充填す
る際の開口部でヒートシールされている。
【0018】図11は図10の実施例の変形例であり、この
場合には手掛け穴は単一の長穴22として形成されてい
る。この長穴22も図示してないが当然袋本体1の底縁部
の一角部に設けられた散布口部材に対してほぼ対角線上
の袋本体1の上方隅角部に形成される。
場合には手掛け穴は単一の長穴22として形成されてい
る。この長穴22も図示してないが当然袋本体1の底縁部
の一角部に設けられた散布口部材に対してほぼ対角線上
の袋本体1の上方隅角部に形成される。
【0019】ところで図1及び図2に示す実施例では、
散布口部材は断面円形であるが、代わりに先端に向かっ
て広がった形状や偏平形状などてたの適当な形状に構成
することもできる。また散布口部材をフレキシブルに細
長く形成して片手で袋本体を持ちもう一方の手で散布口
部材をもち散布できるように構成することもでき、代り
に散布口部材に図8に示す実施例の場合のようにフレキ
シブルな散布ホースを取り外し可能に装着するように構
成することもでき、このように実施することにより、よ
り一様な散布を容易に実施できるようになる。さらに、
散布口部材はキャツプを設ける代わりにプルタップ式に
構成することもできる。
散布口部材は断面円形であるが、代わりに先端に向かっ
て広がった形状や偏平形状などてたの適当な形状に構成
することもできる。また散布口部材をフレキシブルに細
長く形成して片手で袋本体を持ちもう一方の手で散布口
部材をもち散布できるように構成することもでき、代り
に散布口部材に図8に示す実施例の場合のようにフレキ
シブルな散布ホースを取り外し可能に装着するように構
成することもでき、このように実施することにより、よ
り一様な散布を容易に実施できるようになる。さらに、
散布口部材はキャツプを設ける代わりにプルタップ式に
構成することもできる。
【0020】図3〜図6に示す実施例においては、封止
部材は二重に設けているが、代わりに一つまたは二つ以
上設けてもよい。また封止部材は図示実施例で説明した
散布口の調節の他に残った農薬粒剤を密封保管できるよ
うにする働きもしている。図4及び図5に示す実施例に
おいて、必要ならば散布口の縁部に補強縁取りを設け、
これにより使用時に散布口が裂けたり、破れたりするの
を防止できるようにすることもできる。
部材は二重に設けているが、代わりに一つまたは二つ以
上設けてもよい。また封止部材は図示実施例で説明した
散布口の調節の他に残った農薬粒剤を密封保管できるよ
うにする働きもしている。図4及び図5に示す実施例に
おいて、必要ならば散布口の縁部に補強縁取りを設け、
これにより使用時に散布口が裂けたり、破れたりするの
を防止できるようにすることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
粒状農薬の収納及び散布袋では、粒状農薬を収納する気
密性、不浸透性の材料から成る袋本体の少なくとも一縁
部に少なくとも一つの開閉自在の散布用開口を設けたこ
とにより、流通過程や保管時の安全性を高めることがで
き、しかも取扱いが容易となり、使い残した農薬粒剤も
安全に保管できるようになり、その結果、従来通常4kg
以下の農薬粒剤を入れるようにされていたのをそれそれ
以上の大きさにして効率的に散布作業を行うことができ
るようになる。また本発明による粒状農薬の散布方法に
よれば、上記のように構成した粒状農薬の収納及び散布
袋を使用することにより農薬粒剤の流出量を調節でき、
それにより一様な薬剤散布を容易にかつ安全に実施する
ことができるようになる。
粒状農薬の収納及び散布袋では、粒状農薬を収納する気
密性、不浸透性の材料から成る袋本体の少なくとも一縁
部に少なくとも一つの開閉自在の散布用開口を設けたこ
とにより、流通過程や保管時の安全性を高めることがで
き、しかも取扱いが容易となり、使い残した農薬粒剤も
安全に保管できるようになり、その結果、従来通常4kg
以下の農薬粒剤を入れるようにされていたのをそれそれ
以上の大きさにして効率的に散布作業を行うことができ
るようになる。また本発明による粒状農薬の散布方法に
よれば、上記のように構成した粒状農薬の収納及び散布
袋を使用することにより農薬粒剤の流出量を調節でき、
それにより一様な薬剤散布を容易にかつ安全に実施する
ことができるようになる。
【図1】 本発明の一実施例を示す概略斜視図。
【図2】 図1に示す散布口部材の変形例を示す拡大部
分断面斜視図。
分断面斜視図。
【図3】 (A)は本発明の別の実施例を示す概略斜視
図。(B)は(A)に示す袋の要部の拡大部分破断斜視
図。
図。(B)は(A)に示す袋の要部の拡大部分破断斜視
図。
【図4】 本発明のさらに別の実施例を示す概略部分正
面図。
面図。
【図5】 本発明のさらに別の実施例を示す概略部分正
面図。
面図。
【図6】 本発明のさらに別の実施例を示す概略部分正
面図。
面図。
【図7】 本発明のさらに別の実施例を示す概略斜視
図。
図。
【図8】 図7の実施例の変形例を示す概略正面図。
【図9】 図7の実施例の別の変形例を示す概略部分正
面図。
面図。
【図10】本発明のさらに別の実施例を示す概略斜視
図。
図。
【図11】図10の実施例の変形例を示す概略部分斜視
図。
図。
1:袋本体 2:溶着部 3:散布口部材 4:開閉用のキャップ 5:手掛け部 6:易破断部 7:封止部材 8:散布口 9:密封シール部材 10:封止部材 11:散布口 12:密閉シート部材 13:突出部 14:易破断部 15:封止部材 16:取手 17:肩掛け 18:肩掛け紐 19:掛止め穴 20:手掛け穴 22:手掛け穴 H:散布ホース
Claims (16)
- 【請求項1】 粒状農薬を収納する気密性、不浸透性の
材料から成る袋本体の少なくとも一縁部に少なくとも一
つの開閉自在の散布用開口を設けて成ることを特徴とす
る粒状農薬の収納及び散布袋。 - 【請求項2】 開閉自在の散布用開口が、袋本体の底縁
部の一端に設けられている請求項1に記載の粒状農薬の
収納及び散布袋。 - 【請求項3】 開閉自在の散布用開口が、袋本体の底縁
部に沿って設けられている請求項1に記載の粒状農薬の
収納及び散布袋。 - 【請求項4】 開閉自在の散布用開口が、キャップまた
は栓を備えている請求項1に記載の粒状農薬の収納及び
散布袋。 - 【請求項5】 開閉自在の散布用開口が、その内側に封
止部材を備えている請求項1に記載の粒状農薬の収納及
び散布袋。 - 【請求項6】 各開閉自在の散布用開口の縁部に補強縁
取りがなされている請求項1に記載の粒状農薬の収納及
び散布袋。 - 【請求項7】 各開閉自在の散布用開口が、粒状農薬の
流出量を調節できるように構成されている請求項1に記
載の粒状農薬の収納及び散布袋。 - 【請求項8】袋本体における開閉自在の散布用開口に散
布ホースを取り外し可能に装着できるようにした請求項
1に記載の粒状農薬の収納及び散布袋。 - 【請求項9】 袋本体における開閉自在の散布用開口と
反対側の袋本体部分に袋本体を持運ぶための持運び手段
が設けられている請求項1に記載の粒状農薬の収納及び
散布袋。 - 【請求項10】持運び手段が袋本体に取り付けられた取
手から成っている請求項9に記載の粒状農薬の収納及び
散布袋。 - 【請求項11】持運び手段が袋本体に取り付けられた肩
掛けから成っている請求項9に記載の粒状農薬の収納及
び散布袋。 - 【請求項12】持運び手段が、袋本体に設けられ、肩掛
け紐を着脱自在に掛止めできる掛止め穴を備えている請
求項9に記載の粒状農薬の収納及び散布袋。 - 【請求項13】持運び手段が袋本体に設けた手掛け穴か
ら成っている請求項9に記載の粒状農薬の収納及び散布
袋。 - 【請求項14】袋本体に設けた手掛け穴と開閉自在の散
布用開口とが袋本体の対角線上隅角部に位置している請
求項13に記載の粒状農薬の収納及び散布袋。 - 【請求項15】請求項1に記載の粒状農薬の収納及び散
布袋の開閉自在の散布用開口を開き、開いた散布用開口
を下向きにして制御された流出量で粒状農薬を直接散布
することを特徴とする粒状農薬の収納及び散布袋による
散布方法。 - 【請求項16】請求項1に記載の粒状農薬の収納及び散
布袋の開閉自在の散布用開口を開き、開いた散布用開口
に散布ホースを装着し、制御された流出量でしかも散布
方向を制御しながら粒状農薬を直接散布することを特徴
とする粒状農薬の収納及び散布袋による散布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19133198A JPH1175661A (ja) | 1997-07-07 | 1998-07-07 | 粒状農薬の収納及び散布袋並びに散布方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-181219 | 1997-07-07 | ||
JP18121997 | 1997-07-07 | ||
JP19133198A JPH1175661A (ja) | 1997-07-07 | 1998-07-07 | 粒状農薬の収納及び散布袋並びに散布方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1175661A true JPH1175661A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=26500481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19133198A Pending JPH1175661A (ja) | 1997-07-07 | 1998-07-07 | 粒状農薬の収納及び散布袋並びに散布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1175661A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017095180A (ja) * | 2012-12-05 | 2017-06-01 | ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー | 農学活性な製造物 |
-
1998
- 1998-07-07 JP JP19133198A patent/JPH1175661A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017095180A (ja) * | 2012-12-05 | 2017-06-01 | ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー | 農学活性な製造物 |
US10233013B2 (en) | 2012-12-05 | 2019-03-19 | Dow Agrosciences Llc | Agriculturally active product |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20031201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040212 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040219 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20040326 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |