JPH1175088A - 階調補正装置 - Google Patents

階調補正装置

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JPH1175088A
JPH1175088A JP36086497A JP36086497A JPH1175088A JP H1175088 A JPH1175088 A JP H1175088A JP 36086497 A JP36086497 A JP 36086497A JP 36086497 A JP36086497 A JP 36086497A JP H1175088 A JPH1175088 A JP H1175088A
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淳 大楠
Kenta Sagawa
賢太 寒川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面上に複数の映像を表示させた場合に
も、少ない回路規模でそれぞれの映像に最適な階調補正
を行うことのできる階調補正装置を実現すること。 【解決手段】 ヒストグラム抽出、及び補正データの演
算を行う画面(サンプリング窓)をフィールド毎、また
はフィールドの倍数の周期で切り換えることによって、
1画面の時と同じヒストグラムメモリ容量で複数の映像
のそれぞれに最適な階調補正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機又は画像表示装置に多画面の画像を表示するときに、
各画像の階調を補正するために用いられる階調補正装置
に関し、特に装置に使用される回路量やメモリ量を低減
することを図ったものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビジョン受像機の大型
化、高画質化にともない、画像をより鮮明に見せるた
め、映像信号を非線形な増幅器に通すことによってその
階調を補正し、CRT上の映像のダイナミックレンジを
拡大する階調補正装置が重視されてきている。また、T
Vの分野では多画面化が進み、1つの画面を2つの領域
に分割して得られる2画面に異なった番組を映すことの
できるTVが主流となっている。このような場合におい
て、2画面に対し互いに独立した階調補正を掛けられる
ような構成の階調補正装置がすでに提案されている。
【0003】以下に上記のような機能を有するカラーテ
レビジョン受像機に用いられる従来の階調補正装置につ
いて説明する。図19は従来の階調補正装置のブロック
図を示す。図19において、1は入力された画像信号の
輝度成分(以下、輝度信号という)をA/D変換するA
/D変換器である。71は入力輝度信号の輝度ヒストグ
ラムを抽出する第1のヒストグラムメモリである。72
は第1のヒストグラムメモリ71の書き込み読み出しの
制御を行う第1のヒストグラムメモリインターフェース
(以下、i/fと称す)回路である。同じく、73は入
力輝度信号の輝度ヒストグラムを抽出する第2のヒスト
グラムメモリである。同じく、74は第2のヒストグラ
ムメモリ73の書き込み読み出しの制御を行う第2のヒ
ストグラムメモリi/f回路である。また、4は演算制
御部であり、上記第1のヒストグラムメモリ71、第2
のヒストグラムメモリ73の輝度ヒストグラムデータか
ら、累積ヒストグラムを算出したり、更に補正テーブル
を算出するための演算を行う。5は演算制御部4の演算
プログラムを格納するプログラムROMである。6は第
1のレジスタRAMであり、後述する第1の補正テーブ
ルメモリ11への格納データを算出するのに用いるパラ
メータを格納する。7は第2のレジスタRAMであり、
後述する第2の補正テーブルメモリ13への格納データ
を算出するのに用いるパラメータを格納する。11は第
1の補正テーブルメモリであり、上記演算制御部4で算
出された補正データを記憶する。同じく13は第2の補
正テーブルメモリであり、上記演算制御部4で算出され
た補正データを記憶する。一般には、これら補正テーブ
ルメモリ11,13のメモリアドレス入力を輝度レベル
とみなし、そのアドレスに個々の補正データを記憶す
る。
【0004】10は第1の補正テーブルメモリi/f回
路であり、上記第1の補正テーブルメモリ11の書き込
み、及び読み出しの制御をする。同じく12は第2の補
正テーブルメモリi/f回路であり、第2の補正テーブ
ルメモリ13の書き込み、及び読み出しの制御をする。
【0005】18は同期処理回路であり、映像輝度信号
の垂直、及び水平表示開始点を初めとする位相情報を認
識,把握し、各メモリ、及び回路のタイミング制御を行
う。また、14は第1のセレクタであり、上記第1の補
正テーブルメモリi/f回路10の出力とA/D変換器
1の出力とを選択し、その選択結果を上記第1の補正テ
ーブルメモリ11のアドレスとして入力する。すなわ
ち、第1の補正テーブルメモリ11が書き込み動作の
時、第1の補正テーブルメモリi/f回路10の出力を
選択し、読み出し動作の時には、A/D変換器1の出力
であるデジタル映像信号を選択し、これを第1の補正テ
ーブルメモリ11のアドレスに入力する。15は第2の
セレクタであり、第2の補正テーブルメモリi/f回路
12の出力とA/D変換器1の出力とを選択し、その選
択結果を第2の補正テーブルメモリ13にそのアドレス
として入力する。すなわち、第2の補正テーブルメモリ
13が書き込み動作の時、第2の補正テーブルメモリi
/f回路12の出力を選択し、読み出し動作の時には、
A/D変換器1の出力であるデジタル映像信号を選択
し、これを第2の補正テーブルメモリ12のアドレスに
入力する。16は第3のセレクタであり、第1の補正テ
ーブルメモリ11からの出力信号と、第2の補正テーブ
ルメモリ13からの出力信号とを選択する。17はD/
A変換器であり、上記第3のセレクタ16からのデジタ
ル信号をアナログ信号に変換する。
【0006】以上のように構成された階調補正回路につ
いて、以下、その動作について説明する。まず、入力輝
度信号をA/D変換器1に入力し、デジタル信号に変換
して、これを変換入力輝度信号として出力する。複数種
類の画面、例えば2画面が存在する場合、それぞれ異な
った画面に対応する入力輝度信号が変換され、それぞれ
変換入力輝度信号b1 、b2 として出力されるものとす
る。第1のヒストグラムメモリi/f回路72,及び第
2のヒストグラムメモリi/f回路74は、変換入力輝
度信号b1 ,b2 をそれぞれ第1のヒストグラムメモリ
71,第2のヒストグラムメモリ73のアドレスとし、
アクセスされる度にそのアドレスのデータを" 1" だけ
加算してそれぞれのヒストグラムメモリ71,73に戻
す。また第1のヒストグラムメモリ71、及び第2のヒ
ストグラムメモリ73の度数があるレベル以上にならな
いように制限を加える。この動作を一垂直走査期間行う
ことによって、入力輝度信号の輝度ヒストグラムを検出
する。また、この第1のヒストグラムメモリ71,第2
のヒストグラムメモリ73の内容は、一垂直走査期間、
またはその整数倍の期間ごとにクリアされ、全てのデー
タが" 0" となる。一垂直走査期間に複数種類の映像が
存在する時、それぞれの映像に対して第1のヒストグラ
ムメモリ71、第2のヒストグラムメモリ73が割り当
てられ、第1のヒストグラムメモリi/f回路72は第
1のヒストグラムメモリ71が割り当てられた画面の輝
度信号(b1 )の時だけONになり、第2のヒストグラ
ムメモリi/f回路74は第2のヒストグラムメモリ7
3が割り当てられた画面の輝度信号(b2 )の時だけO
Nになる。すなわち複数種類の映像の切り換え時にヒス
トグラムメモリのデータ加算のON/OFFを行う。
【0007】以下には、第1のヒストグラムメモリ71
に割り当てられた画面のデータb1に対する演算制御
部、及び補正テーブルの処理内容を示す。第1のヒスト
グラムメモリ71のデータを演算制御部4が読み出し、
第1のヒストグラムメモリ71にそれぞれ割り当てられ
た画面の輝度信号の最小輝度レベル(YMIN )、及びヒ
ストグラムに書き込まれた総度数(TPX)を検出し、
分散(DST)を計算する。さらに全サンプルポイント
での輝度レベルの平均値(APL)を算出する。
【0008】このようにして得られた4つの制御パラメ
ータ(YMIN 、TPX、DST、APL)を使用して、
ベース値(BSE=加算値の初期設定値)、累積スター
トポイント(RST)、累積エンドポイント(RED)
の3つの制御パラメータをそれぞれ計算する。
【0009】次に、再度、第1のヒストグラムメモリ7
1からデータを読み出し、上記算出した各制御パラメー
タをもとに、リミッタ(図20(b) 参照)や、一定値の
加算(図20(c) 参照)等の演算を行い、その結果を補
正ヒストグラムデータcとする。ここで、加算する一定
値(ベース値)が大きいほど累積加算した曲線は直線に
近くなり、その値が小さいほど累積加算した曲線は平坦
化する。
【0010】そして、累積スタートポイント(RST)
と累積エンドポイント(RED)により、その範囲内に
ついて補正ヒストグラムデータcの累積ヒストグラムデ
ータdを計算する。この様子を図20(c)、および図21
(a) の曲線L1に示す。次に、演算制御部4はその累積
ヒストグラムデータの最大値が最大出力輝度レベルhと
なるような正規化係数を求め、この係数をもとに累積ヒ
ストグラムの各データgに対して正規化処理を行った
後、その結果iを第1の補正テーブルメモリ10に記憶
する。この時、最大出力輝度レベルhを制御することに
より、自動コントラストコントロール(ACL)や、自
動ブライトコントロール(ABL)のような動作ができ
る。この動作を図21(b) に示す。
【0011】ダイナミックレンジが広がっている信号
は、累積ヒストグラムが直線に近くなる(図21(a) の
直線L2参照)。そこで入力映像輝度信号の累積ヒスト
グラム(図21(a) の曲線L1参照)を直線(図21
(a) の直線L2参照)に近づけるための補正作業を、補
正テーブル動作にて行う。
【0012】第1の補正テーブルメモリi/f回路10
は第1のヒストグラムメモリ71に割り当てられた画面
での変換入力輝度信号b1 をアドレスとして、そのデー
タjを読み出し、第1の補正出力輝度信号k1 を得る。
図21(c) は補正後の輝度信号のヒストグラムを示す。
【0013】以上の演算制御部4,及び補正テーブルを
用いた処理は第2のヒストグラムメモリ73に割り当て
られた画面のデータb2 に対しても、第2の補正テーブ
ルメモリ12、及び第2の補正テーブルメモリi/f回
路13を使用して同様に行われ、第2の補正出力信号k
2 を得る。
【0014】次に第3のセレクタ16は第1のヒストグ
ラムメモリ71に割り当てられた画面領域に対しては第
1の補正出力信号k1 を、第2のヒストグラムメモリ7
3に割り当てられた画面領域に対しては第2の補正出力
信号k2 を、それぞれ切り換えて補正出力信号kを出力
する。そして、D/A変換器17はこの第3のセレクタ
16からの出力信号kをアナログ信号に変換して出力す
る。
【0015】なお、同期処理回路18は以上述べたよう
な順序で各部の動作が行われるように各回路の動作タイ
ミングを制御する。以上のように構成された階調補正装
置では、表示画面上に複数の映像を表示させる場合に、
それぞれの画面の独立したヒストグラムを得ることがで
き、得られる階調補正テーブル(ルックアップテーブ
ル)も正確なものを得ることができる。
【0016】また、以下に、他の従来のこの種の階調補
正装置について説明する。図22は従来の階調補正装置
のブロック図を示すものである。図22において、図1
9と同一符号は同一または相当するものを示し、75は
第1のヒストグラムi/f回路72より出力された映像
信号の特徴として、例えば最大値,最小値を検出する第
1の特徴検出回路である。同じく76は第2のヒストグ
ラムi/f回路74より出力された映像信号の特徴とし
て、例えば、最大値,最小値を検出する第2の特徴検出
回路である。
【0017】以上のように構成された他の従来の階調補
正回路について、以下に、その動作について説明する。
まず、入力輝度信号をA/D変換器1に入力し、デジタ
ル信号に変換する。A/D変換器1はこれを変換入力輝
度信号として次段の回路に出力する。複数種類の画面、
例えば2画面が存在する場合、それぞれ異なった画面の
入力輝度信号が変換されるが、これらをそれぞれb1 、
b2 とする。第1のヒストグラムメモリi/f回路72
は入力輝度信号b1を第1の特徴検出回路75に出力
し、この特徴検出回路75は入力輝度信号b1の特徴と
して、例えば最大値,最小値を検出し、第1のヒストグ
ラムメモリi/f回路72に出力する。同様に、第2の
ヒストグラムメモリi/f回路74は入力輝度信号b2
を第2の特徴検出回路76に出力し、この特徴検出回路
76は入力輝度信号b2の特徴として、例えば最大値、
最小値を検出し、第2のヒストグラムメモリi/f回路
74に出力する。これらの特徴は第1のレジスタRAM
6,第2のレジスタRAM7に保持され、次のフィール
ドで使用されることになる。
【0018】第1のヒストグラムi/f回路72、第2
のヒストグラムi/f回路74は変換入力輝度信号b1
、b2 をそれぞれヒストグラムメモリa71、ヒスト
グラムメモリb73のアドレスとして入力し、第1のヒ
ストグラムメモリ71、第2のヒストグラムメモリ73
がアクセスされる度にそのアドレスのデータを" 1" だ
け加算してヒストグラムメモリに戻す。また、第1のヒ
ストグラムメモリ71、第2のヒストグラムメモリ73
のデータの度数があるレベル以上にならないように制限
を加える。第1の特徴検出回路75あるいは第2の特徴
検出回路76から得られた1フィールド前の画面の特徴
としての最大値,最小値によって変換入力輝度信号のサ
ンプルに制限を加えることで容量の少ないヒストグラム
メモリでヒストグラム検出を行うことができる。この動
作を一垂直走査期間行うことによって入力輝度信号aの
輝度ヒストグラムを検出する。
【0019】この第1のヒストグラムメモリ71、第2
のヒストグラムメモリ73の内容がクリアされ、全ての
データを" 0" にする。同様に画面の特徴としての最大
値、最小値は、一垂直走査期間、またはその整数倍の期
間ごとに内容が新たに検出された、即ち現フィールドで
検出された内容に置き換わる。一垂直走査期間に複数種
類の映像が存在する時それぞれの映像に対して第1のヒ
ストグラムメモリ71及び第1の特徴検出回路75,第
2のヒストグラムメモリ73及び第2の特徴検出回路7
6が割り当てられ、第1のヒストグラムメモリi/f回
路72は第1のヒストグラムメモリ71及び第1の特徴
検出回路75が割り当てられた画面の輝度信号(b1 )
の時だけONになり、第2のヒストグラムメモリi/f
回路74は第2のヒストグラムメモリ73及び第2の特
徴検出回路76が割り当てられた画面の輝度信号(b2
)の時だけONになる。すなわち複数種類の映像の切
り換え時にヒストグラムメモリのデータ加算及び特徴検
出のON/OFFを行う。ここからは、第1のヒストグ
ラムメモリ71に割り当てられた画面のデータb1 に対
する演算制御部4及び補正テーブルの処理内容を示す。
【0020】第1のヒストグラムメモリ71のデータを
演算制御部4が読み出し、第1のヒストグラムメモリ7
1にそれぞれ割り当てられた画面の輝度信号の最小輝度
レベル(YMIN )、ヒストグラムに書き込まれた総度数
(TPX)を検出し、分散(DST)を計算する。さら
に全サンプルポイントでの輝度レベルの平均値(AP
L)を算出する。この4つの制御パラメータ(YMIN 、
TPX、DST、APL)を使用して、ベース値(BS
E=加算値の初期設定値)、累積スタートポイント(R
ST)、累積エンドポイント(RED)の3つの制御パ
ラメータを計算する。
【0021】次に、第1のヒストグラムメモリ71から
データを再度読み出し、上記算出した各制御パラメータ
をもとにリミッタ(図20(b) 参照)や一定値(ベース
値)の加算(図20(c) 参照)等の演算を行い、その結
果を補正ヒストグラムデータcとする。ここで、加算す
る一定値(ベース値)が大きいほど累積加算した曲線は
直線に近くなり、その値が小さいほど累積加算した曲線
は平坦化する。
【0022】そして、累積スタートポイント(RST)
と累積エンドポイント(RED)により、その範囲内に
ついて補正ヒストグラムデータcの累積ヒストグラムデ
ータdを計算する。この様子を(図20(c) および図2
1(a) の曲線L1)に示す。
【0023】次に演算制御部4は、その累積ヒストグラ
ムデータの最大値が最大出力輝度レベルhとなるような
正規化係数を求め、この係数をもとに累積ヒストグラム
の各データgに対して正規化処理を行った後、その結果
iを第1の補正テーブルメモリ11に記憶する。この
時、最大出力輝度レベルhを制御することにより自動コ
ントラストコントロール(ACL)や、自動ブライトコ
ントロール(ABL)のような動作を実現することがで
きる。この動作を(図21(b) )に示す。
【0024】ダイナミックレンジが広がっている信号
は、累積ヒストグラムが直線に近くなる(図21(a) の
直線L2)。そこで入力映像輝度信号の累積ヒストグラ
ム(図21(a) の曲線L1)を直線(図21(a) の直線
L2)に近づけるための補正作業を補正テーブル動作に
て行う。
【0025】第1の補正テーブルメモリi/f回路10
は第1のヒストグラムメモリ71に割り当てられた画面
での変換入力輝度信号b1 をアドレスとしてそのデータ
jを読み出し、第1の補正出力輝度信号k1 を得る。図
21(c) は補正後の輝度信号のヒストグラムを示す。
【0026】以上の演算制御部4及び補正テーブル動作
は第2のヒストグラムメモリ73に割り当てられた画面
のデータb2 に対しても第2の補正テーブルメモリ1
3、第2の補正テーブルメモリi/f回路12を使用し
て同様に行われ、これにより、第2の補正出力信号k2
を得る。
【0027】次に、第3のセレクタ16は第1のヒスト
グラムメモリ71に割り当てられた画面領域に対しては
第1の補正出力信号k1 、第2のヒストグラムメモリ7
3に割り当てられた画面領域に対しては第2の補正出力
信号k2 をそれぞれ切り換えて、補正出力信号kとして
出力する。そして、D/A変換器17はこの第3のセレ
クタ16からの出力信号kをアナログ信号lに変換して
出力する。同期処理回路18は以上述べたような順序で
各部の動作が行われるように各回路の動作タイミングを
制御する。
【0028】以上のように構成された他の従来の階調補
正装置では、表示画面上に複数の映像を表示させる場合
に、それぞれの画面の独立したヒストグラムを得ること
ができ、また各画面の特徴を生かした少ないメモリ容量
でヒストグラムを得ることができ、得られる階調補正テ
ーブル(ルックアップテーブル)も正確なものを得るこ
とができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】従来の階調補正装置は
以上のように構成されており、表示画面上の複数の映像
に対し、正確に補正を行うためには映像の数に応じた回
路量、及びメモリ量が必要となるという問題点があっ
た。また、表示画面上の複数の映像のヒストグラム抽出
方法が1つに決められてしまい、特徴の異なった画面に
対して同じような階調補正を行ってしまうという問題点
があった。
【0030】さらに、1つの輝度レベルに対して決めら
れた度数(1 アドレスのビット数分)しか累積すること
ができず、どのようなレベルの取り方をしても累積でき
る振幅レベルの度数分布の最大度数が限られてしまうと
いう問題点があった。
【0031】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、ヒストグラムメモリの使用量や
ヒストグラムメモリi/f回路の回路量を増やすことな
く、表示画面上の複数の映像の階調補正を行うことがで
きる階調補正装置を得ることを目的とする。また、各画
面毎にヒストグラム累積方法を切り換えて、それぞれの
画面に合わせたヒストグラム累積処理、及び階調補正処
理を行うことのできる階調補正装置を得ることを目的と
する。
【0032】また、複数種類の度数分布抽出方法に対し
て、1つのレンジに累積できる振幅レベルの度数分布の
最大度数を変えることができる階調補正装置を得ること
を目的とする。また、上記の他の従来の構成では、表示
画面上の複数の映像に対し正確に補正を行い、また各画
面の特徴も精度よく検出できるようにするためには、映
像の数に応じた回路量及びメモリ量が必要になるという
課題があった。
【0033】この発明は、以上のような従来のものの問
題点を解消するためになされたもので、表示画面上に2
画面以上の複数の映像を表示させる場合も、ヒストグラ
ムメモリの使用量を増やすことがなく、また上記データ
蓄積を制御する特徴検出も1つの特徴検出回路のみで回
路量を増やすことなく複数画面に対応した階調補正処理
を実現することができるうえに、各フィールドで設定す
るサンプル領域は、データ抽出領域と特徴検出領域と同
一のサンプル領域を設定するだけでよく、例えば2画面
の一部が重なっている場合でも両方の画面のサンプルを
することができる等,サンプル領域の自由度が増すこと
ができる階調補正装置を得ることを目的とする。
【0034】また、表示画面上に複数の映像を表示させ
る場合も、ヒストグラムメモリの使用量を増やすことな
く、また上記データ蓄積を制御する特徴検出も1つの特
徴検出回路のみで回路量を増やすことなく、またヒスト
グラムメモリi/f回路の回路量を増やすことなく複数
画面に対応した階調補正処理を実現することができるう
えに、制御を行うために制御の精度を増すことができる
階調補正装置を得ることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明に
係る階調補正装置は、一画面に複数の画面を同時に表示
するとき、各画面の階調を夫々補正する階調補正装置で
あって、入力された夫々の画面の映像信号を特定周期で
切り換えて、当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数
分布を記憶するヒストグラムメモリと、上記ヒストグラ
ムメモリが入力された夫々の画面の映像信号を特定周期
で切り換えて当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数
分布を記憶するように、当該ヒストグラムメモリに対
し、度数分布のデータの書き込み及び読み出し制御を行
うヒストグラムインターフェース回路と、上記ヒストグ
ラムメモリに対して輝度度数分布のデータを上記ヒスト
グラムインターフェース回路を介して取り出して累積輝
度分布を演算するとともに、得られた累積輝度分布が所
望の形状になるよう制御パラメータを設定し、上記制御
パラメータを用いて輝度度数分布を修正し、修正輝度度
数分布を用いて入力輝度信号のレベルを補正するための
補正テーブルを作成する演算制御部と、上記演算制御部
で作成された複数の画面の映像信号に対する補正テーブ
ルを少なくとも上記特定周期の間保持する複数のルック
アップテーブルメモリと、各画面の映像信号が入力され
る毎に上記複数のルックアップテーブルメモリを切り換
えて輝度信号を入力し、上記ルックアップテーブルメモ
リを切り換えて輝度信号を入力し、上記ルックアップテ
ーブルメモリの補正テーブルを用いて各画像の補正輝度
信号を出力する画像切換セレクタとを備えるようにした
ものである。
【0036】また、本願の請求項2の発明に係る階調補
正装置は、請求項1記載の発明に係る階調補正装置にお
いて、上記ヒストグラムメモリインターフェース回路
が、複数の画面の映像信号に対して、上記特定周期とし
て、映像信号のフィールド毎の周期またはその倍数毎の
周期で順次切り換えて輝度信号を取り込み、同一画面上
に表示される複数の映像信号の中から1つの映像信号の
輝度度数分布を抽出するように制御して上記ヒストグラ
ムメモリに与えるようにしたものである。
【0037】また、本願の請求項3の発明に係る階調補
正装置は、請求項1記載の階調補正装置において、上記
ヒストグラムインタフェース回路が、複数種類の度数分
布抽出部を備え、該複数種類の度数分布抽出部を抽出領
域毎に切り換えて用いるものとしたものである。
【0038】また、本願の請求項4の発明に係る階調補
正装置は、請求項3記載の階調補正装置において、上記
ヒストグラムインタフェース回路が、上記複数種類の度
数分布抽出部を上記抽出領域の切り換えに同期して切り
換えるものとしたものである。
【0039】また、本願の請求項5の発明に係る階調補
正装置は、入力された映像信号の振幅レベルの度数分布
を記憶するヒストグラムメモリと、上記度数分布を抽出
し、上記ヒストグラムメモリへの書き込み、及び読み出
しを行うヒストグラムメモリインタフェース回路と、上
記ヒストグラムメモリインタフェース回路から取り出さ
れた輝度度数分布のデータを用いて入力輝度信号のレベ
ルを補正するための補正式、または補正テーブルを作成
する演算制御部と、上記演算制御部で作成された画面に
対する補正式、または補正テーブルを保持する補正テー
ブルとを備えた階調補正装置において、上記ヒストグラ
ムメモリインタフェース回路に、上記ヒストグラムメモ
リの第1のアドレスのメモリが満たされた時に出力され
るデータ格納信号を受け、上記第1のアドレスのメモリ
をリセットさせるリセット信号を上記ヒストグラムメモ
リに送信するリセット部と、上記データ格納信号を第2
のアドレスのメモリに送信するデータ格納信号送信部と
を備えるようにしたものである。
【0040】また、本願の請求項6の発明に係る階調補
正装置は、請求項5記載の階調補正装置において、上記
ヒストグラムメモリインタフェース回路が、複数種類の
度数分布抽出部を備え、上記リセット部および上記デー
タ格納信号送信部は、上記複数種類の度数分布抽出部の
動作状況によってその動作が制御されるものとしたもの
である。
【0041】また、本願の請求項7の発明に係る階調補
正装置は、一画面に複数の画面を同時に表示するとき、
各画面の階調を夫々補正する階調補正装置であって、入
力された夫々の画面の映像信号を特定周期で切り換え
て、当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数分布を記
憶するヒストグラムメモリと、入力された映像信号の振
幅レベルの特徴を検出する特徴検出回路と、上記ヒスト
グラムメモリへの書き込み及び読み出しの制御及び上記
特徴検出回路への映像信号の入出力の制御を行うヒスト
グラムインタフェース回路と、上記ヒストグラムインタ
フェース回路から取り出された映像信号の度数分布のデ
ータを用いて入力映像信号のレベルを補正するための補
正式または補正テーブルを作成する演算制御部と、上記
演算制御部で作成された複数の画面の映像信号に対する
補正式または補正テーブルを保持する複数の補正テーブ
ルメモリと、各画面の映像信号が入力される毎に上記複
数の補正テーブルメモリを切り換えて映像信号を入力
し、上記補正テーブルメモリの補正式または補正テーブ
ルを用いて各画面の補正映像信号を出力する画面切り換
えセレクタとを備え、上記ヒストグラムインタフェース
回路が、上記同一画面上に表示される複数画面の中から
1つの画面の映像信号に対応した領域を度数分布抽出領
域となるように制御を行い、上記ヒストグラムインタフ
ェース回路が、上記同一画面上に表示される複数画面の
中から1つの画面の映像信号に対応した領域を特徴検出
領域となるように制御を行うとともに、上記ヒストグラ
ムインタフェース回路が、複数個のレジスタを備え、上
記特徴検出回路より検出された特徴データをある一定期
間保持することができるようにしたものである。
【0042】また、本願の請求項8の発明に係る階調補
正装置は、請求項7記載の階調補正装置において、上記
ヒストグラムインタフェース回路が、上記度数分布抽出
領域をフィールド毎またはフィールドの倍数の周期で切
り換え、上記特徴検出領域をフィールド毎またはフィー
ルドの倍数の周期で切り換えるようにしたものである。
【0043】また、本願の請求項9の発明に係る階調補
正装置は、一画面に複数の画面を同時に表示するとき、
各画面の階調を夫々補正する階調補正装置であって、入
力された夫々の画面の映像信号を特定周期で切り換え
て、当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数分布を記
憶するヒストグラムメモリと、入力された夫々の画面の
映像信号を特定周期で切り換えて、当該各画面の映像信
号の振幅レベルの特徴を検出する特徴検出回路と、上記
ヒストグラムメモリへの書き込み及び読み出しの制御及
び上記特徴検出回路への映像信号の入出力の制御を行う
ヒストグラムインタフェース回路と、上記ヒストグラム
インタフェース回路から取り出された映像信号の度数分
布のデータを用いて入力映像信号のレベルを補正するた
めの補正式または補正テーブルを作成する演算制御部
と、上記演算制御部で作成された複数の画面の映像信号
に対する補正式または補正テーブルを保持する複数の補
正テーブルメモリと、各画面の映像信号が入力される毎
に上記複数の補正テーブルメモリを切り換えて映像信号
を入力し、上記補正テーブルメモリの補正式または補正
テーブルを用いて各画面の補正映像信号を出力する画面
切り換えセレクタとを備え、上記ヒストグラムインタフ
ェース回路が、上記同一画面上に表示される複数画面の
中から1つの画面の映像信号に対応した領域を度数分布
抽出領域となるように制御を行い、上記ヒストグラムイ
ンタフェース回路が、上記同一画面上に表示される複数
画面の中から1つの画面の映像信号に対応した領域を特
徴検出領域となるように制御を行うとともに、上記ヒス
トグラムインタフェース回路が、上記特徴検出領域の画
面が次に上記度数分布抽出領域になるように切り換える
ようにしたものである。
【0044】また、本願の請求項10の発明に係る階調
補正装置は、請求項9記載の階調補正装置において、上
記ヒストグラムインタフェース回路が、上記度数分布抽
出領域をフィールド毎またはフィールドの倍数の周期で
切り換え、上記特徴検出領域をフィールド毎またはフィ
ールドの倍数の周期で切り換えるようにしたものであ
る。
【0045】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1にかかる階
調補正装置のブロック図を示すものであり、本願の請求
項1,2の発明に相当するものである。この実施の形態
1は複数の画面の映像信号に対する階調補正を、1つの
ヒストグラムメモリおよび1つのヒストグラムメモリi
/f回路により実現できるようにしたものである。図1
において、1は入力された映像信号をA/D変換するA
/D変換器である。2はA/D変換された入力映像信号
の輝度レベルのヒストグラムを記憶するヒストグラムメ
モリであり、一般には該メモリのアドレス入力を入力信
号の輝度レベルとみなし、そのアドレスの内容が度数を
現すものとなる。3はヒストグラムメモリi/f回路で
あり、ヒストグラムメモリ2の書き込み及び読み出しを
制御する。
【0046】上記ヒストグラムメモリi/f回路3によ
るヒストグラムメモリ2へのデータ書き込み時は、A/
D変換器1の出力映像をアドレスに入力し、輝度レベル
に応じて、その分布度数をデータとして加算していく。
また、抽出されたヒストグラム分布の読み出し処理は、
後述するヒストグラムメモリi/f回路3を構成するバ
スセレクタ25を介して行う。
【0047】4は演算制御部であり、ヒストグラムメモ
リ2のデータから累積ヒストグラムを算出したり、更に
補正テーブルを算出するための演算を行う。5は演算制
御部4の演算プログラムを格納するプログラムROMで
ある。6は第1のレジスタRAMであり、第1の画面、
例えば、図3(b) のサンプリング窓D1の補正テーブル
メモリへの格納データを算出するのに用いるパラメータ
を格納する。7は第2のレジスタRAMであり、第2の
画面、例えば、図3(b) のサンプリング窓D2の補正テ
ーブルメモリへの格納データを算出するのに用いるパラ
メータを格納する。
【0048】11は第1の補正テーブルメモリであり、
演算制御部4で算出された第1の画面の補正データを記
憶する。同じく、12は第2の補正テーブルメモリであ
り、演算制御部4で算出された第2の画面の補正データ
を記憶する。一般には、該メモリのアドレス入力を輝度
レベルとみなし、そのアドレスの内容が補正データを表
すようにする。
【0049】10は第1の補正テーブルメモリi/f回
路であり、第1の補正テーブルメモリ11の書き込み及
び読み出しを制御する。同じく、12は第2の補正テー
ブルメモリi/f回路であり、第2の補正テーブルメモ
リ13の書き込み及び読み出しを制御する。14は第1
のセレクタであり、第1の補正テーブルメモリi/f回
路10の出力とA/D変換器1の出力とを選択し、その
選択結果を第1の補正テーブルメモリ11のアドレスと
して入力する。すなわち、第1の補正テーブルメモリ1
1が書き込み動作の時、第1の補正テーブルメモリi/
f回路10の出力を選択し、一方、読み出し動作の時、
A/D変換器1の出力であるデジタル映像信号を選択
し、第1の補正テーブルメモリ11のアドレスに入力す
る。
【0050】15は第2のセレクタであり、第2の補正
テーブルメモリi/f回路12の出力とA/D変換器1
の出力とを選択し、その選択結果を第2の補正テーブル
メモリ13のアドレスとして入力する。すなわち、第2
の補正テーブルメモリ13が書き込み動作を行う時、第
2の補正テーブルメモリi/f回路12の出力を選択
し、一方、読み出し動作の時、A/D変換器1の出力で
あるデジタル映像信号を選択し、第2の補正テーブルメ
モリ13のアドレスに入力する。
【0051】16は第3のセレクタであり、第1の補正
テーブルメモリ11からの出力信号と第2の補正テーブ
ルメモリ12からの出力信号とを選択する。17はD/
A変換器であり、上記第3のセレクタ16からのデジタ
ル信号をアナログ信号に変換する。また、19はフィー
ルドカウンタであり、フィールド識別信号を発生するも
のである。このフィールド識別信号は、例えば、2画面
の場合1フィールド毎にON/OFFが繰り返されるよ
うな信号である。18は同期処理回路であり、映像輝度
信号の垂直、及び水平表示開始点を初めとする位相情報
を認識把握し、各メモリ及び回路のタイミング制御を行
うためのものである。
【0052】また、図2はヒストグラムメモリi/f回
路3を詳しく記述したブロック図である。21はヒスト
グラムメモリ2からのデータ出力に" 1" を加算する加
算器である。22はヒストグラムメモリ2からのデータ
出力に" 1" を加算した時、オーバーフローを防ぐため
のリミッタ回路である。23は第1の画面、例えば、図
3(b) のサンプリング窓D1の位置情報を保存している
第1のサンプル窓レジスタである。24は第2の画面、
例えば、図3(b) のサンプリング窓D2の位置情報を保
存している第2のサンプル窓レジスタである。ここで位
置情報とは、例えば、第1の画面が縦何ライン目から始
まり何ライン目に終わるといった情報や、横何画素目か
ら始まり何画素目に終わるといった情報である。25は
フィールドカウンタ19から送られてくるフィールド識
別信号によって、第1のサンプル窓レジスタ23と第2
のサンプル窓レジスタ24とを切り換えて選択して出力
するセレクタである。26は画素カウンタであり、同期
処理回路18からの情報をもとに現在処理されている画
素(A/D変換器1より入力される信号)が画面上でど
の位置にあるかをカウントする画素カウンタである。2
7は画素カウンタ26による現在の画素の位置情報とセ
レクタ25から出力されたサンプリング窓の位置情報と
を比較し、現在の画素がサンプリング窓の内部に存在す
る時にイネーブル信号を発生する第1の比較器である。
28は上記第1の比較器27によって出力されたイネー
ブル信号によってデータ出力に" 1" を加算するかどう
かを選択するセレクタである。29はヒストグラムメモ
リ2から出力されるデータをどのタイミングで演算制御
部4へ出力するかの情報を保存する出力位置レジスタで
ある。30は画素カウンタ26の出力と出力位置レジス
タ29の出力との比較を行い、これらが一致したらイネ
ーブル信号を出力する第2の比較器である。31は上記
第2の比較器30からのイネーブル信号によってヒスト
グラムメモリ2の内容を演算制御部4に出力するかどう
かを選択するセレクタである。
【0053】以上のように構成された階調補正回路につ
いて以下にその動作について説明する。まず、入力輝度
信号をA/D変換器1に入力し、デジタル信号に変換し
て、変換入力輝度信号として出力する。複数種類の画
面、例えば、2画面が存在する場合、それぞれ異なった
画面の入力輝度信号が変換され、それぞれb1 、b2 と
なるものとする。輝度信号b1とb2は、ヒストグラム
メモリ2にアドレスとして入力され、そのアドレスのデ
ータがヒストグラムメモリi/f回路3に入力される。
ヒストグラムメモリi/f回路3はフィールドカウンタ
19から出力されるフィールド識別信号によって、2画
面のうち、どちらの画面の輝度ヒストグラムをヒストグ
ラムメモリ2に蓄積するかを選択する。選択された画面
の時だけ第1 の比較器27よりイネーブル信号が発生す
るため、選んだ画面の入力信号、例えばb1がきた時の
み、そのアドレスのデータを" 1" だけ加算してヒスト
グラムメモリ2に戻す。またヒストグラムメモリ2の度
数があるレベル以上にならないように制限を加える。一
般に、輝度ヒストグラムを抽出している期間(サンプル
している期間)は、アドレスが一度アクセスされる間に
データ処理を終える。この動作を一垂直走査期間行うこ
とによって、選択輝度信号b1の輝度ヒストグラムを検
出する。このヒストグラムメモリ2の内容は、一垂直走
査期間、またはその整数倍の期間ごとにクリアされ、全
てのデータが" 0" となる。またこのヒストグラムメモ
リ2の内容は、出力位置レジスタ29に書き込まれてい
る位置になれば、演算制御部4の方に出力される。
【0054】次にヒストグラムメモリ2のデータを演算
制御部4が読み出し、ヒストグラムメモリ2にそれぞれ
割り当てられた画面の輝度信号の最小輝度レベル(YMI
N )、ヒストグラムに書き込まれた総度数(TPX)を
検出し、分散(DST)を計算する。さらに全サンプル
ポイントでの輝度レベルの平均値(APL)を算出す
る。この4つの制御パラメータ(YMIN、TPX、D
ST、APL)を使用して、ベース値(BSE=加算値
の初期設定値)、累積スタートポイント(RST)、累
積エンドポイント(RED)の3つの制御パラメータが
計算される。
【0055】次に、再度ヒストグラムメモリ2からデー
タを読み出し、上記算出した各制御パラメータをもとに
リミッタ(図20(b) 参照)や、一定値の加算(図20
(c)参照)等の演算を行い、その結果を補正ヒストグラ
ムデータcとする。ここで、加算する一定値(ベース
値)が大きいほど、累積加算した曲線は直線に近くな
り、またその値が小さいほど累積加算した曲線は平坦化
する。
【0056】そして、累積スタートポイント(RST)
と、累積エンドポイント(RED)とにより、その範囲
内について補正ヒストグラムデータcの累積ヒストグラ
ムデータdを計算する。この様子を図20(c) および図
21(a) の曲線L1に示す。
【0057】次に演算制御部4はその累積ヒストグラム
データの最大値が最大出力輝度レベルhとなるような正
規化係数を求め、この係数をもとに累積ヒストグラムの
各データgに対して正規化処理を行う。演算制御部4は
ヒストグラムメモリ2に蓄積された輝度データが第1,
第2のどちらの画面のデータかによって補正テーブルメ
モリ11,13、及び補正テーブルメモリi/f回路1
0,12の選択を行い、正規化処理をした結果iを、選
択した補正テーブルメモリ10(本実施の形態1の場
合、補正テーブルメモリ11,補正テーブルメモリi/
f回路10を選択する)に記憶する。この時、最大出力
輝度レベルhを制御することにより自動コントラストコ
ントロール(ACL)や、自動ブライトコントロール
(ABL)のような動作ができる。この動作を図21
(b) に示す。ダイナミックレンジが広がっている信号は
累積ヒストグラムが直線に近くなる(図21(a) の直線
L2)。そこで、入力映像輝度信号の累積ヒストグラム
(図21(a) の曲線L1)を直線(図21(a) の直線L
2)に近づけるための補正作業を、補正テーブル動作に
て行う。
【0058】すなわち、第1の補正テーブルメモリ11
はヒストグラムメモリ2に割り当てられた画面での変換
入力輝度信号b1 をアドレスとしてそのデータjを読み
出し、補正出力輝度信号k1 を得る。図21(c) は、補
正後の輝度信号のヒストグラムを示す。
【0059】次に第3のセレクタ16は第1の画面領域
に対する第1の補正出力信号k1 、第2の画面領域に対
する第2の補正出力信号k2 をそれぞれ画面領域に応じ
て切り換えて補正出力信号kを出力する。そして、D/
A変換器17は、この第3のセレクタ16からの出力信
号kをアナログ信号に変換して出力する。同期処理回路
18は以上述べたような順序で各部の動作が行われるよ
うに各回路の動作タイミングを制御する。
【0060】このように本実施の形態1によれば、1フ
ィールド毎にヒストグラムをとり、補正テーブルを設定
する画面を切り換え、各画面の階調補正を独立して行う
ようにしたことにより、従来のように画面の数だけヒス
トグラムメモリのメモリ量を必要とすることがなくな
り、1画面分のヒストグラムメモリのみで複数画面の最
適な階調補正を実現することが可能になる。
【0061】なお、上記説明では、ヒストグラムメモリ
i/f回路3が映像信号の振幅レベルの度数分布を抽出
する際に、1フィールド毎に、その対象となる映像の抽
出領域を切り換える場合について説明したが、フィール
ドの倍数の周期で抽出対象となる映像信号を切り換える
ようにしてもよい。
【0062】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2による階調補正装置のブロック図を示すものであり、
本願の請求項3,4の発明に相当するものである。この
実施の形態2は実施の形態1に比しより回路を簡略化で
きるものである。図4において、図1と同一符号は同
一、または相当部分を示し、図1と異なる主要な点は、
フィールドカウンタがない点である。41はヒストグラ
ムメモリi/f回路であり、ヒストグラムメモリ2の書
き込み及び読み出しを制御する。図5は上記ヒストグラ
ムメモリi/f回路41を詳しく記述したブロック図で
ある。図2に示した階調補正装置と同様な部分について
は同一符号を付しており、図5のヒストグラムメモリi
/f41回路は、図6(a) ,(b) に示すように2つのモ
ードのヒストグラムを抽出するためのi/f回路であ
る。すなわち、モード1では画像信号の階調が中間レベ
ルにのみ存在するような画面に対して有効なヒストグラ
ム抽出処理を行い、モード2では画像信号の階調が信号
のレベル全体に存在するような画面に対して有効なヒス
トグラム抽出処理を行う。図5において、51はA/D
変換器1より入力された画像信号(8ビット)を5ビッ
トシフトして3ビットにする5bit シフタである。52
はA/D変換器1より入力された画像信号(8ビット)
を4ビットシフトして4ビットにする4bit シフタであ
る。53はヒストグラム抽出処理のMIN値が入ってい
るレジスタである。54は4bit シフタ52から出力さ
れた4ビット信号とレジスタ53に保持されているMI
N値とを比較してMIN値の方が小さい時に4ビット信
号を出力し、それ以外の時は" 0" を出力する第3の比
較器である。55はヒストグラム抽出処理のMAX値が
入っているレジスタである。56は第3の比較器54か
ら出力された4ビット信号とレジスタ55に保持されて
いるMAX値とを比較してMAX値の方が大きい時に4
ビット信号を出力し、それ以外の時は" 0" を出力する
第4 の比較器である。57は同期処理部18からあるタ
イミングで出力される画面切り換え信号によって5bit
シフタ51か、第4の比較器56のどちらかを選択して
ヒストグラムメモリにアドレスとして出力するセレクタ
である。
【0063】以上のように構成された階調補正回路につ
いて以下にその動作について説明する。23は第1のサ
ンプル窓レジスタであり、第1の画面、例えば、図3
(b) のサンプリング窓Aの位置情報を保存しているもの
とし、24は第2のサンプル窓レジスタであり、第2の
画面、例えば、図3(b) のサンプリング窓Bの位置情報
を保存しているものとする。また、第1の画面に対して
図6のモード1のヒストグラム抽出処理を行い、第2の
画面に対して図6のモード2のヒストグラム抽出処理を
行うものとする。
【0064】画面切り換え信号によって第1の画面が選
ばれている時、第1の比較器27からの加算イネーブル
信号は、A/D変換器1から入力される画像信号が第1
の画面に該当するときに発生され、ヒストグラムメモリ
2に累積加算が行われる。それに同期するようにしてセ
レクタ57は4ビットシフタ52から出力され、比較器
54、及び56でMIN値、MAX値と比較された4ビ
ット信号を選択し、ヒストグラムメモリ2へアドレスと
して出力する。同様にして画面切り換え信号によって第
2の画面が選ばれている時、第1の比較器27からの加
算イネーブル信号はA/D変換器1から入力される画像
信号が第2の画面に該当するときに発生され、ヒストグ
ラムメモリ2に累積加算が行われる。これと同期するよ
うにしてセレクタ57は5ビットシフタ51から出力さ
れた3ビット信号を選択し、ヒストグラムメモリ2へア
ドレスとして出力する。このようにして第1の画面に対
しては図6(a) に示すモード1のようなヒストグラムを
抽出し、第2の画面に対しては図6(b) に示すモード2
のようなヒストグラムを抽出することができる。
【0065】このように本実施の形態2によれば、表示
画面上に複数の映像を表示させる場合、画面切り換え信
号によって、各画面毎にヒストグラム累積処理を切り換
えるようにしたので、それぞれの画面に合わせたヒスト
グラム累積、及び階調補正処理を実現することができ、
上記実施の形態1に比べて、より回路を簡略化すること
ができる。
【0066】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
による階調補正装置について説明する。図7は本発明の
実施の形態3にかかる階調補正装置のブロック図を示す
ものであり、本願の請求項5,6の発明に相当するもの
である。この実施の形態3は補正テーブルメモリおよび
補正テーブルメモリi/f回路をそれぞれ1つずつにで
きるものである。図7において、100はヒストグラム
メモリi/f回路であり、ヒストグラムメモリ2の書き
込み及び読み出しを制御する。図8は上記ヒストグラム
メモリi/f回路100の構成を詳しく記述したブロッ
ク図である。図8において、図5に示した階調補正装置
と同様な部分については同一符号を付しており、ここで
はその動作については説明を省略する。図8のヒストグ
ラムメモリi/f回路100は図6に示したように2つ
のモードのヒストグラムのうち1つのモードを選択して
ヒストグラム抽出を行う。また、図8において、81は
プログラムROM5より送られてくるモード信号によっ
て、ヒストグラムメモリ2に対してリセットをするか、
リミッタをするかを選択するセレクタである。82はプ
ログラムROM5より送られてくるモード信号とセレク
タ28からの出力信号とにより、アクセスするヒストグ
ラムメモリのアドレスを変えるかどうかの信号を出力す
るセレクタである。83はセレクタ57より出力された
信号に8を加える加算器である。84はセレクタ57よ
り出力された信号と上記加算器83より出力された"8"
を加えられた信号とをセレクタ82の出力結果によっ
て選択を行い、ヒストグラムメモリ2にアドレスとして
出力するセレクタである。85はヒストグラムのサンプ
ルを行いたいサンプル窓の位置情報が保持されている第
3のサンプル窓レジスタである。
【0067】以上のように構成された階調補正回路につ
いて、以下にその動作について説明する。今、ヒストグ
ラムはアドレスが16アドレスあるものとする。ここで
セレクタ57、及びセレクタ84については制御信号
が" 0" の時に上段を、" 1"の時に下段を選択するも
のと定義する。モード信号が" 0" の時、セレクタ57
は5bit シフタ51の出力信号を選択し、図9(b) に示
すモード2のようなヒストグラムを抽出する。このとき
セレクタ82はヒストグラムメモリのアドレスNのデー
タがいっぱいになった時にリミッタ22により出力され
るリミッタ信号を受けて、その時だけ" 1" を出力し、
後は常に" 0" を出力する。セレクタ84はセレクタ8
2から" 1" が出力されたときだけ加算器83の出力を
選択して(N+8)をヒストグラムメモリにアドレスと
して出力する。セレクタ81ではヒストグラムメモリ2
がいっぱいになった時にリミッタ22によりリミッタ信
号が出力されるが、上記リミッタ信号の値にかかわらず
常に" 1" を加算器に出力し、ヒストグラムメモリ2の
データには常に" 1" が加算される。このようにすれば
モード信号が" 0" の時、1つのレベルに対してアドレ
スNと、アドレス(N+8)のメモリを利用することが
できる。
【0068】一方、モード信号が" 1" の時、セレクタ
57は、4ビットシフタ52から出力され、比較器5
4、及び56でMIN値、MAX値と比較された4ビッ
ト信号を選択し、図9(a) に示したモード1のようなヒ
ストグラムを抽出する。この時、セレクタ82は常に"
0" を出力しており、セレクタ84はセレクタ57の出
力をそのままヒストグラムメモリへアドレスとして出力
する。またセレクタ81ではヒストグラムメモリがいっ
ぱいになった時にリミッタ22により出力されるリミッ
タ信号をそのまま選択し、それ以上ヒストグラムのデー
タに加算が行われないようにする。
【0069】このモード信号が" 1" の時と" 0" の時
のカウント動作を図10に示す。このように本実施の形
態3によれば、モード信号によってモード切り換えを行
い、2つのモードのヒストグラムのうちの1つのモード
を選択してヒストグラムの抽出を行うようにしたので、
複数種類の度数分布の抽出を行う際に、1つのレベルに
累積できる振幅レベルの度数分布の最大度数を変えるこ
とができ、ヒストグラムメモリを有効に使った階調補正
処理を実現することができる。
【0070】実施の形態4.図11は本発明の実施の形
態4による階調補正装置の構成をブロック図として示し
たものであり、本願の請求項7,8の発明に相当するも
のである。この実施の形態4はヒストグラムメモリ,ヒ
ストグラムメモリi/f回路とともに特徴検出回路をも
1つにできるものである。この図11において、図1と
同一符号は同一または相当するものを示す。20はヒス
トグラムi/f回路3より出力された映像信号の特徴と
して、例えば最大値,最小値を検出する特徴検出部であ
る。そして、上記の特徴検出回路20,ヒストグラムメ
モリ2,ヒストグラムメモリi/f回路3は階調補正を
行うべき映像信号が2つあるにもかかわらず、それぞれ
1つずつ設けられている。
【0071】図12はヒストグラムメモリi/f回路3
の構成を詳しく記述したブロック図である。図におい
て、201はヒストグラムメモリ2からのデータ出力
に" 1"を加算する加算器である。202はヒストグラ
ムメモリ2からのデータ出力に"1" を加算した時、オ
ーバーフローを防ぐためのリミッタ回路である。203
は例えば図14のサンプリング窓D1などの第1の画面
の位置情報を保存している第1のサンプル窓レジスタで
ある。204は例えば図14のサンプリング窓D2など
の第2の画面の位置情報を保存している第2のサンプル
窓レジスタである。ここで位置情報とは例えば第1の画
面が縦何ライン目から始まり何ライン目に終わる、横何
画素目から始まり何画素目に終わるといった情報であ
る。205はフィールドカウンタ19から送られてくる
フィールド識別信号によって第1のサンプル窓レジスタ
203と第2のサンプル窓レジスタ204とを切り換え
るセレクタである。206は画素カウンタであり、同期
処理回路18からの情報をもとに現在処理されている画
素、即ち、A/D変換器1より入力される信号が画面上
でどの位置に存在するかをカウントする画素カウンタで
ある。207は画素カウンタ206による現在の画素の
位置情報とセレクタ205から出力されたサンプリング
窓の位置情報とを比較し、現在の画素がサンプリング窓
の内部に存在する時にイネーブル信号を発生する比較器
1である。208は第1の比較器207によって出力さ
れたイネーブル信号によってデータ出力に" 1" を加算
するかどうかを選択するセレクタである。209はヒス
トグラムメモリ2から出力されるデータをどのタイミン
グで演算制御部4へ出力するかの情報を保存する出力位
置レジスタである。210は画素カウンタ206の出力
と出力位置レジスタ209の出力との比較を行い、これ
らが一致したらイネーブル信号を出力する第2の比較器
である。211は第2の比較器210からのイネーブル
信号によってヒストグラムメモリ2の内容を演算制御部
4に出力するかどうかを選択するセレクタである。21
2、214、216は特徴検出回路20より得られた第
1の画面のヒストグラムのレベルの3つのしきい値(こ
れらは図5のヒストグラム図のL1、L2、L3に対応
する)を保持する第1のレジスタである。同様に、21
3、215、217は特徴検出回路20より得られた第
2の画面のヒストグラムのレベルの3つのしきい値を保
持する第2のレジスタである。218、219、220
はフィールドカウンタ19から送られてくるフィールド
識別信号によって第1の画面のしきい値か第2の画面の
しきい値かのいずれかに切り換えて上記レジスタ群に出
力するセレクタであり、これらはセレクタ205の切り
換え動作と同期している。221、222、223はレ
ジスタ群212〜217の出力をしきい値毎に第1の画
面のしきい値か第2の画面のしきい値のいずれかに切り
換えるセレクタである。224は上記セレクタ221、
222、223から出力されたしきい値と映像信号のレ
ベルとを比較してヒストグラムメモリに該当するアドレ
ス値を出力する第4の比較器である。225は第1の比
較器207によって出力されたイネーブル信号によって
特徴検出回路20に映像信号を出力するか否かを選択す
るセレクタである。
【0072】以上のように構成された図12のヒストグ
ラムメモリi/f回路3により、ヒストグラムメモリ2
へのデータ書き込み時はA/D変換器1の出力映像とし
きい値とを比較して、イネーブル信号を出力した比較器
に対応するアドレス(しきい値に対応するアドレス)に
応じてその分布度数をデータとして加算していく。ま
た、抽出されたヒストグラム分布の読み出し処理はバス
セレクタ211を介して行う。図11に戻り、20は入
力された映像信号の特徴を検出する特徴検出回路であ
る。図13はこの特徴検出回路20を詳細に示した図で
ある。
【0073】この実施の形態4において、特徴検出とは
入力信号の1フィールド内の最大値、最小値を検出する
ことを意味することにする。図13において、301は
内部にレジスタと比較器とを具備し、入力された信号の
レベル値と保持されているレベル値とを比較して大きい
方をレジスタに保持することにより、最大値を検出する
最大値検出回路である。同様に、302は内部にレジス
タと比較器とを具備し、入力された信号のレベル値と保
持されているレベル値とを比較して小さい方をレジスタ
に保持することにより、最小値を検出する最小値検出回
路である。303はしきい値算出回路であり、同期処理
回路からの信号により1フィールドに1回、最大値検出
回路301に保持されたフィールドの中の映像信号レベ
ルの最大値と最小値検出回路302に保持されたフィー
ルドの中の映像信号レベルの最小値とを用いて図15に
おける3つのしきい値(L1、L2、L3)を算出して
ヒストグラムi/f 回路3に出力するものである。
【0074】図11に戻り、4は演算制御部であり、ヒ
ストグラムメモリ2のデータから累積ヒストグラムを算
出したり、更には補正テーブルを算出するための演算を
行う。また、5は演算制御部4の演算プログラムを格納
するプログラムROMである。6は第1のRAMであ
り、例えば図14のサンプリング窓D1等の第1の画面
の補正テーブルメモリへの格納データを算出するのに用
いるパラメータを格納する。7は第2のRAMであり、
例えば図14のサンプリング窓D2等の第2の画面の補
正テーブルメモリへの格納データを算出するのに用いる
パラメータを格納する。11は第1の補正テーブルメモ
リであり、演算制御部4で算出された第1の画面の補正
データを記憶する。同じく、13は第2の補正テーブル
メモリであり、演算制御部4で算出された第2の画面の
補正データを記憶する。これらは、一般には、メモリの
アドレス入力に輝度レベルが、そのデータ入力には補正
データが入力されて、これを記憶する。10は第1の補
正テーブルメモリi/f回路であり、第1の補正テーブ
ルメモリ11の書き込み及び読み出しの制御を行う。同
じく12は第2の補正テーブルメモリi/f回路であ
り、第2の補正テーブルメモリ13の書き込み及び読み
出しの制御を行う。14は第1のセレクタであり、第1
の補正テーブルメモリi/f回路11の出力とA/D変
換器1の出力とを選択し、選択結果を第1の補正テーブ
ルメモリ10にそのアドレスとして入力する。第1の補
正テーブルメモリ11が書き込み動作の時第1の補正テ
ーブルメモリi/f回路10の出力を選択し、読み出し
動作の時A/D変換器1の出力であるデジタル映像信号
を選択し、第1の補正テーブルメモリ11のアドレスに
入力する。15は第2のセレクタであり、第2の補正テ
ーブルメモリi/f回路12の出力とA/D変換器1の
出力とを選択し、選択結果を第1の補正テーブルメモリ
13にそのアドレスとして入力する。第2の補正テーブ
ルメモリ13が書き込み動作の時第2の補正テーブルメ
モリ(LUT:Look Up Table)メモリi/f回路12の
出力を選択し、読み出し動作の時A/D変換器1の出力
であるデジタル映像信号を選択し、第2の補正テーブル
メモリ13のアドレスに入力する。16は第3のセレク
タであり、第1の補正テーブルメモリ11からの出力信
号と第2の補正テーブルメモリ13からの出力信号とを
選択する。17はD/A変換器であり、第3のセレクタ
16からのデジタル信号をアナログ信号に変換する。ま
た、19はフィールドカウンタであり、フィールド識別
信号を発生する。フィールド識別信号は例えば2画面の
場合1フィールド毎にON/OFFが繰り返されるよう
な信号である。18は同期処理回路であり、映像輝度信
号の垂直及び水平表示開始点を初めとする位相情報を認
識把握し、各メモリ及び回路のタイミング制御を行う。
【0075】以上のように構成された,本実施の形態4
による階調補正回路について、以下にその動作について
説明する。まず、入力輝度信号aをA/D変換器1に入
力し、デジタル信号に変換する。A/D変換器1はこれ
を変換入力輝度信号bとして次段の回路に出力する。複
数種類の画面(例えば2画面)が存在する場合、それぞ
れ異なった画面の入力輝度信号が変換されるが、これら
をそれぞれb1 ,b2とする(例えば、2画面の場合、
図14のサンプリング窓D1の信号をb1,サンプリン
グ窓D2の信号をb2とする。)。ヒストグラムi/f
回路3は、フィールドカウンタ19から出力されるフィ
ールド識別信号によって2画面のうちのどちらの画面の
輝度ヒストグラムをヒストグラムメモリに蓄積するかを
選択する。セレクタ205及び比較器207によって選
択された画面の時だけ比較器207よりイネーブル信号
が発生する。例えば現フィールドでは図14のサンプリ
ング窓D1が選択されているとする。その時セレクタ2
21、222、223は、サンプリング窓D1側、すな
わちレジスタ212、214、216を選択しており、
その値が比較器224に入力されて入力映像信号b1と
比較される。比較器224では比較を行った結果、図1
4のヒストグラムのレベルA1からA4のうちどのレベ
ルに入力映像信号が該当するのかによってアドレスを決
定してヒストグラムメモリ2に出力する。そして加算器
201では比較器207よりイネーブル信号が到来した
時のみ、そのアドレスのデータを" 1" だけ加算してヒ
ストグラムメモリに戻す。またヒストグラムメモリ2の
度数があるレベル以上にならないように制限を加える。
一般に、輝度ヒストグラムを抽出している期間(サンプ
ルしている期間)はアドレスが一度アクセスされる間に
データ処理を終える。この動作を一垂直走査期間行うこ
とによって選択輝度信号b1の輝度ヒストグラムを検出
する。このヒストグラムメモリ2の内容は、一垂直走査
期間、またはその整数倍の期間ごとにクリアされ、全て
のデータを" 0" にする。またこのヒストグラムメモリ
2の内容は、出力位置レジスタ29に書き込まれている
位置に該当するようになれば演算制御部4の方に出力さ
れる。
【0076】さて、同じフィールド内では図12のヒス
トグラムi/f 回路3の第1の比較器207より出力さ
れたイネーブル信号とセレクタ225によって入力信号
のうちのサンプリング窓D1に相当する映像信号のみが
特徴検出回路20へと出力される。特徴検出回路20で
はサンプリング窓D1の中の映像信号レベルの最大値と
最小値を検出し、それによって3つのしきい値を算出す
る。これは、1フィールドに1回,サンプリング窓以外
のタイミングで行うものとする。算出された3つのしき
い値は、図12のヒストグラムi/f 回路3のセレクタ
218、219、220によってサンプリング窓D1の
しきい値レジスタ212、214、216へと入力さ
れ、次にサンプリング窓D1のヒストグラム抽出を行う
フィールドまで保持される(この実施の形態では2フィ
ールド分)。すなわち、この実施の形態では常に2フィ
ールド前の同一画面の特徴によってヒストグラム抽出の
制御が行われていることになる。サンプリング窓D2に
ついてもD1と同様の動作を行い、サンプリング窓D1
とD2との動作がフィールド毎に交番で行われることに
なる。
【0077】次にヒストグラムメモリ2のデータを演算
制御部4が読み出し、ヒストグラムメモリ2にそれぞれ
割り当てられた画面の輝度信号の最小輝度レベル(YMI
N )、ヒストグラムに書き込まれた総度数(TPX)を
検出し、分散(DST)を計算する。さらに全サンプル
ポイントでの輝度レベルの平均値(APL)を算出す
る。この4つの制御パラメータ(YMIN、TPX、D
ST、APL)を使用して、ベース値(BSE=加算値
の初期設定値)、累積スタートポイント(RST)、累
積エンドポイント(RED)の3つの制御パラメータを
計算する。
【0078】次に、再度ヒストグラムメモリ2からデー
タを読み出し、上記算出した各制御パラメータをもとに
リミッタ(図23(b) 参照)や一定値の加算(図23
(c) 参照)等の演算を行い、その結果を補正ヒストグラ
ムデータcとする。ここで、加算する一定値(ベース
値)が大きいほど累積加算した曲線は直線に近くなり、
またその値が小さいほど累積加算した曲線は平坦化す
る。
【0079】そして、累積スタートポイント(RST)
と累積エンドポイント(RED)により、その範囲内に
ついて補正ヒストグラムデータcの累積ヒストグラムデ
ータdを計算する。この様子を図23(c) および図24
(a) の曲線L1に示す。
【0080】次に演算制御部4は、その累積ヒストグラ
ムデータの最大値が最大出力輝度レベルhとなるような
正規化係数を求め、この係数をもとに累積ヒストグラム
の各データgに対して正規化処理を行う。演算制御部4
はヒストグラムメモリ2に蓄積された輝度データが第
1,第2のどちらの画面のデータかによって第1,第2
の補正テーブルメモリ11,13及び第1,第2の補正
テーブルメモリi/f回路10,12の選択を行い、正
規化処理をした結果iを選択した第1の補正テーブルメ
モリ11(この例の場合、第1の補正テーブルメモリ1
1、第1の補正テーブルメモリi/f回路10を選択す
る。)に記憶する。この時、最大出力輝度レベルhを制
御することにより自動コントラストコントロール(AC
L)や、自動ブライトコントロール(ABL)のような
動作が実現できる。この動作を図24(b) に示す。ダイ
ナミックレンジが広がっている信号は、累積ヒストグラ
ムが直線に近くなる(図24(a) の直線L2)。そこで
入力映像輝度信号の累積ヒストグラム(図24(a) の曲
線L1)を直線(図24(a) の直線L2)に近づけるた
めの補正作業を補正テーブル動作にて行う。
【0081】補正テーブルa11は、ヒストグラムメモ
リ2に割り当てられた画面での変換入力輝度信号b1 を
アドレスとしてそのデータjを読み出し、補正出力輝度
信号k1 を得る。図24(c) は、補正後の輝度信号のヒ
ストグラムを示す。
【0082】次に第3のセレクタ16は第1の画面領域
に対する第1の補正出力信号k1 、第2の画面領域に対
する第2の補正出力信号k2 をそれぞれ画面領域に応じ
て切り換えて補正出力信号kを出力する。そして、D/
A変換器17は、この第3のセレクタ16からの出力信
号kをアナログ信号lに変換して出力する。同期処理回
路18は以上述べたような順序で各部の動作が行われる
ように各回路の動作タイミングを制御する。
【0083】このようにフィールド毎にヒストグラムメ
モリにデータを蓄積する画面を切り換えることでヒスト
グラムメモリの使用量を増やすことなく、またデータ蓄
積を制御する特徴検出もフィールド毎に特徴を検出する
画面を切り換えるため1つの特徴検出回路のみでよいた
め、回路量を増やすことがなく、またヒストグラムメモ
リi/f回路の回路量を増やすことなく複数画面に対応
した階調補正処理を実現することができるうえに、各フ
ィールドで設定するサンプル領域は、データ抽出領域と
特徴検出領域と同じサンプル領域を設定するだけでよ
く、例えば2画面が重なっている場合でも両方の画面の
サンプルをすることができるなどサンプル領域の自由度
を増すことができる。
【0084】実施の形態5.図16は本発明の実施の形
態5による階調補正装置の構成をブロック図として示し
たものであり、本願の請求項9,10の発明に相当する
ものである。この実施の形態5はヒストグラムメモリお
よびヒストグラムメモリi/f回路を1つずつにできる
のみならず、特徴検出回路をも1つにでき、しかも、階
調補正の効果を迅速に得ることができるものである。図
11に示した階調補正装置と同様な部分については同一
符号を付しており、その部分の動作については説明を省
略する。
【0085】図16において、61はヒストグラムi/
f回路であり、ヒストグラムメモリ2の書き込み及び読
み出しを制御する。図17はヒストグラムメモリi/f
回路61の構成を詳しく記述したブロック図であり、図
12に示したヒストグラムメモリi/f回路と同様な部
分については同一符号を付しており、その詳細な動作に
ついては説明を省略する。図17において、601はフ
ィールドカウンタ19から送られてくるフィールド識別
信号によって第1のサンプル窓レジスタ203と第2の
サンプル窓レジスタ204とを切り換えるセレクタであ
り、セレクタ205とは逆のレジスタを選択する。60
2は画素カウンタ206による現在の画素の位置情報と
セレクタ601から出力されたサンプリング窓の位置情
報とを比較し、現在の画素がサンプリング窓の内部に存
在する時にイネーブル信号を発生する第3の比較器であ
り、第1の比較器207とは逆のサンプリング窓にてイ
ネーブル信号を発生する。603は第3の比較器702
によって出力されたイネーブル信号によって特徴検出回
路20に映像信号を出力するか否かを選択するセレクタ
である。これによってヒストグラム抽出されるサンプリ
ング窓と特徴検出されるサンプリング窓とが常に逆のサ
ンプリング窓になっている。604,605,606は
特徴検出回路より出力された3つのしきい値を保持する
ためのレジスタである。1フィールド前に特徴検出され
た3つのしきい値なので、現フィールドでのヒストグラ
ム抽出用のサンプリング窓の1フィールド前の特徴と一
致する。
【0086】以上のように構成された階調補正回路につ
いて、以下にその動作について説明する。現フィールド
では図14におけるサンプリング窓D1をヒストグラム
抽出用のサンプリング窓に割り当てているものとする。
従って、図17のセレクタ205ではD1に相当する第
1のサンプリング窓レジスタ203が選択され、セレク
タ601ではサンプリング窓D2に相当する第2のサン
プリング窓レジスタ204が選択されている。そこで第
1の比較器207からはサンプリング窓D1領域でイネ
ーブル信号が発生され、D1領域のデータがヒストグラ
ムデータとしてヒストグラムメモリ2に蓄積される。第
3の比較器602からはサンプリング窓D2領域でイネ
ーブル信号が発生され、D2領域のデータが特徴検出用
のデータとして特徴検出回路20に出力される。3つの
しきい値レジスタには前フィールドのサンプリング窓の
特徴、即ち、レベルの最大値、最小値より算出された3
つのしきい値が保持されている。前フィールドの特徴検
出用のサンプリング窓は、現フィールドのヒストグラム
抽出用のサンプリング窓に一致し、ヒストグラムの抽出
を精度よく行うことができる。1フィールド毎のサンプ
リング窓とヒストグラム抽出及び特徴検出のタイミング
チャートを図18に示す。
【0087】このようにすれば、表示画面上に複数の映
像を表示させる場合も、フィールド毎にヒストグラムメ
モリにデータを蓄積する画面を切り換えることでヒスト
グラムメモリの使用量を増やすことなく、また上記デー
タ蓄積を制御する特徴検出もフィールド毎に特徴を検出
する画面を切り換えるため1つの特徴検出回路のみで回
路量を増やすことなく、またヒストグラムメモリi/f
回路の回路量を増やすことなく複数画面に対応した階調
補正処理を実現することができるうえに、1フィールド
前の画面の特徴を用いて現フィールドのヒストグラム抽
出の制御を行うために制御の精度が増すことができる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1の発明に
係る階調補正装置によれば、一画面に複数の画面を同時
に表示するとき、各画面の階調を夫々補正する階調補正
装置であって、入力された夫々の画面の映像信号を特定
周期で切り換えて、当該各画面の映像信号の振幅レベル
の度数分布を記憶するヒストグラムメモリと、上記ヒス
トグラムメモリが入力された夫々の画面の映像信号を特
定周期で切り換えて当該各画面の映像信号の振幅レベル
の度数分布を記憶するように、当該ヒストグラムメモリ
に対し、度数分布のデータの書き込み及び読み出し制御
を行うヒストグラムインターフェース回路と、上記ヒス
トグラムメモリに対して輝度度数分布のデータを上記ヒ
ストグラムインターフェース回路を介して取り出して累
積輝度分布を演算するとともに、得られた累積輝度分布
が所望の形状になるよう制御パラメータを設定し、上記
制御パラメータを用いて輝度度数分布を修正し、修正輝
度度数分布を用いて入力輝度信号のレベルを補正するた
めの補正テーブルを作成する演算制御部と、上記演算制
御部で作成された複数の画面の映像信号に対する補正テ
ーブルを少なくとも上記特定周期の間保持する複数のル
ックアップテーブルメモリと、各画面の映像信号が入力
される毎に上記複数のルックアップテーブルメモリを切
り換えて輝度信号を入力し、上記ルックアップテーブル
メモリを切り換えて輝度信号を入力し、上記ルックアッ
プテーブルメモリの補正テーブルを用いて各画像の補正
輝度信号を出力する画像切換セレクタとを備え、特定周
期毎にヒストグラムをとり、補正テーブルを設定する画
面を切り換え、各画面の階調補正を独立して行うように
したので、ヒストグラムメモリの使用量、及びヒストグ
ラムメモリインタフェース回路の回路量を増やすことな
く、複数画面に対応した階調補正処理を実現することが
でき、製造コストの低減化、及び装置の小型化を図るこ
とができるという効果が得られる。
【0089】また、本願の請求項2の発明に係る階調補
正装置によれば、請求項1記載の発明に係る階調補正装
置において、上記ヒストグラムメモリインターフェース
回路が、複数の画面の映像信号に対して、上記特定周期
として、映像信号のフィールド毎の周期またはその倍数
毎の周期で順次切り換えて輝度信号を取り込み、同一画
面上に表示される複数の映像信号の中から1つの映像信
号の輝度度数分布を抽出するように制御して上記ヒスト
グラムメモリに与えるようにしたので、1フィールドの
周期毎にまたはその倍数の周期毎にヒストグラムをと
り、補正テーブルを設定する画面を切り換え、各画面の
階調補正を独立して行うようにしたので、ヒストグラム
メモリの使用量、及びヒストグラムメモリインタフェー
ス回路の回路量を増やすことなく、複数画面に対応した
階調補正処理を実現することができ、製造コストの低減
化、及び装置の小型化を図ることができるという効果が
得られる。
【0090】また、本願の請求項3の発明に係る階調補
正装置によれば、請求項1記載の階調補正装置におい
て、上記ヒストグラムインタフェース回路が、複数種類
の度数分布抽出部を備え、該複数種類の度数分布抽出部
を抽出領域毎に切り換えて用いることにより、表示画面
上に複数の映像を表示させる場合に、画面切り換え信号
によって各画面毎にヒストグラム累積処理を切り換える
ようにしたので、それぞれの画面に合わせたヒストグラ
ム累積、及び階調補正処理を実現することができ、製造
コストの低減化、及び装置の小型化を図ることができる
という効果が得られる。
【0091】また、本願の請求項4の発明に係る階調補
正装置によれば、請求項3記載の階調補正装置におい
て、上記ヒストグラムインタフェース回路が、上記複数
種類の度数分布抽出部を上記抽出領域の切り換えに同期
して切り換えるものとしたので、それぞれの画面に合わ
せたヒストグラム累積、及び階調補正処理を実現するこ
とができ、製造コストの低減化、及び装置の小型化を図
ることができるという効果が得られる。
【0092】また、本願の請求項5の発明に係る階調補
正装置によれば、入力された映像信号の振幅レベルの度
数分布を記憶するヒストグラムメモリと、上記度数分布
を抽出し、上記ヒストグラムメモリへの書き込み、及び
読み出しを行うヒストグラムメモリインタフェース回路
と、上記ヒストグラムメモリインタフェース回路から取
り出された輝度度数分布のデータを用いて入力輝度信号
のレベルを補正するための補正式、または補正テーブル
を作成する演算制御部と、上記演算制御部で作成された
画面に対する補正式、または補正テーブルを保持する補
正テーブルとを備えた階調補正装置において、上記ヒス
トグラムメモリインタフェース回路に、上記ヒストグラ
ムメモリの第1のアドレスのメモリが満たされた時に出
力されるデータ格納信号を受け、上記第1のアドレスの
メモリをリセットさせるリセット信号を上記ヒストグラ
ムメモリに送信するリセット部と、上記データ格納信号
を第2のアドレスのメモリに送信するデータ格納信号送
信部とを備えることにより、モード信号によってモード
切り換えを行い、2つのモードのヒストグラムのうちの
1つのモードを選択してヒストグラムの抽出を行うよう
にしたので、複数種類の度数分布の抽出を行う際に、1
つのレンジに累積できる振幅レベルの度数分布の最大度
数を変えることができ、これにより、ヒストグラムメモ
リを有効に使った階調補正処理を実現することができ、
製造コストの低減化、及び装置の小型化を図ることがで
きるという効果が得られる。
【0093】また、本願の請求項6の発明に係る階調補
正装置によれば、請求項5記載の階調補正装置におい
て、上記ヒストグラムメモリインタフェース回路が、複
数種類の度数分布抽出部を備え、上記リセット部および
上記データ格納信号送信部は、上記複数種類の度数分布
抽出部の動作状況によってその動作が制御されるものと
したので、複数種類の度数分布の抽出を行う際に、1つ
のレンジに累積できる振幅レベルの度数分布の最大度数
を変えることができ、これにより、ヒストグラムメモリ
を有効に使った階調補正処理を実現することができ、製
造コストの低減化、及び装置の小型化を図ることができ
るという効果が得られる。
【0094】また、本願の請求項7の発明に係る階調補
正装置によれば、一画面に複数の画面を同時に表示する
とき、各画面の階調を夫々補正する階調補正装置であっ
て、入力された夫々の画面の映像信号を特定周期で切り
換えて、当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数分布
を記憶するヒストグラムメモリと、入力された映像信号
の振幅レベルの特徴を検出する特徴検出回路と、上記ヒ
ストグラムメモリへの書き込み及び読み出しの制御及び
上記特徴検出回路への映像信号の入出力の制御を行うヒ
ストグラムインタフェース回路と、上記ヒストグラムイ
ンタフェース回路から取り出された映像信号の度数分布
のデータを用いて入力映像信号のレベルを補正するため
の補正式または補正テーブルを作成する演算制御部と、
上記演算制御部で作成された複数の画面の映像信号に対
する補正式または補正テーブルを保持する複数の補正テ
ーブルメモリと、各画面の映像信号が入力される毎に上
記複数の補正テーブルメモリを切り換えて映像信号を入
力し、上記補正テーブルメモリの補正式または補正テー
ブルを用いて各画面の補正映像信号を出力する画面切り
換えセレクタとを備え、上記ヒストグラムインタフェー
ス回路が、上記同一画面上に表示される複数画面の中か
ら1つの画面の映像信号に対応した領域を度数分布抽出
領域となるように制御を行い、上記ヒストグラムインタ
フェース回路が、上記同一画面上に表示される複数画面
の中から1つの画面の映像信号に対応した領域を特徴検
出領域となるように制御を行うとともに、上記ヒストグ
ラムインタフェース回路が、複数個のレジスタを備え、
上記特徴検出回路より検出された特徴データをある一定
期間保持することができるようにしたので、ヒストグラ
ムメモリの使用量を増やすことなく、またデータ蓄積を
制御する特徴検出もフィールド毎に特徴を検出する画面
を切り換えるため1つの特徴検出回路のみで回路量を増
やすことなく、またヒストグラムメモリインタフェース
回路の回路量を増やすことなく複数画面に対応した階調
補正処理を実現することができるうえに、各フィールド
で設定するサンプル領域は、データ抽出領域と特徴検出
領域と同じサンプル領域を設定するだけでよく、例えば
2画面が重なっている場合でも両方の画面のサンプルを
することができるなどサンプル領域の自由度が増す階調
補正処理を実現できるという有利な効果が得られる。
【0095】また、本願の請求項8の発明に係る階調補
正装置によれば、請求項7記載の階調補正装置におい
て、上記ヒストグラムインタフェース回路が、上記度数
分布抽出領域をフィールド毎またはフィールドの倍数の
周期で切り換え、上記特徴検出領域をフィールド毎また
はフィールドの倍数の周期で切り換えるようにしたの
で、ヒストグラムメモリの使用量を増やすことなく、ま
たデータ蓄積を制御する特徴検出もフィールド毎に特徴
を検出する画面を切り換えるため1つの特徴検出回路の
みで回路量を増やすことなく、またヒストグラムメモリ
インタフェース回路の回路量を増やすことなく複数画面
に対応した階調補正処理を実現することができるうえに
各フィールドで設定するサンプル領域は、データ抽出領
域と特徴検出領域と同じサンプル領域を設定するだけで
よく、例えば2画面が重なっている場合でも両方の画面
のサンプルをすることができるなどサンプル領域の自由
度が増す階調補正処理を実現できるという有利な効果が
得られる。
【0096】また、本願の請求項9の発明に係る階調補
正装置によれば、一画面に複数の画面を同時に表示する
とき、各画面の階調を夫々補正する階調補正装置であっ
て、入力された夫々の画面の映像信号を特定周期で切り
換えて、当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数分布
を記憶するヒストグラムメモリと、入力された夫々の画
面の映像信号を特定周期で切り換えて、当該各画面の映
像信号の振幅レベルの特徴を検出する特徴検出回路と、
上記ヒストグラムメモリへの書き込み及び読み出しの制
御及び上記特徴検出回路への映像信号の入出力の制御を
行うヒストグラムインタフェース回路と、上記ヒストグ
ラムインタフェース回路から取り出された映像信号の度
数分布のデータを用いて入力映像信号のレベルを補正す
るための補正式または補正テーブルを作成する演算制御
部と、上記演算制御部で作成された複数の画面の映像信
号に対する補正式または補正テーブルを保持する複数の
補正テーブルメモリと、各画面の映像信号が入力される
毎に上記複数の補正テーブルメモリを切り換えて映像信
号を入力し、上記補正テーブルメモリの補正式または補
正テーブルを用いて各画面の補正映像信号を出力する画
面切り換えセレクタとを備え、上記ヒストグラムインタ
フェース回路が、上記同一画面上に表示される複数画面
の中から1つの画面の映像信号に対応した領域を度数分
布抽出領域となるように制御を行い、上記ヒストグラム
インタフェース回路が、上記同一画面上に表示される複
数画面の中から1つの画面の映像信号に対応した領域を
特徴検出領域となるように制御を行うとともに、上記ヒ
ストグラムインタフェース回路が、上記特徴検出領域の
画面が次に上記度数分布抽出領域になるように切り換え
るようにしたので、上記ヒストグラムインタフェース回
路は、上記同一画面上に表示される複数画面の中から1
つの画面の映像信号に対応した領域を度数分布抽出領域
となるように制御を行い、上記ヒストグラムインタフェ
ース回路は、上記同一画面上に表示される複数画面の中
から1つの画面の映像信号に対応した領域を特徴検出領
域となるように制御を行うとともに、上記ヒストグラム
インタフェース回路は、上記特徴検出領域の画面が次に
上記度数分布抽出領域になるように切り換えるようにし
たので、ヒストグラムメモリの使用量を増やすことな
く、また上記データ蓄積を制御する特徴検出もフィール
ド毎に特徴を検出する画面を切り換えるため1つの特徴
検出回路のみで回路量を増やすことなく、またヒストグ
ラムメモリインタフェース回路の回路量を増やすことな
く複数画面に対応した階調補正処理を実現することがで
きるうえに1フィールド前の画面の特徴を用いて現フィ
ールドのヒストグラム抽出の制御を行うために制御の精
度が増す階調補正処理を実現することができるという有
利な効果が得られる。
【0097】また、本願の請求項10の発明に係る階調
補正装置によれば、請求項9記載の階調補正装置におい
て、上記ヒストグラムインタフェース回路が、上記度数
分布抽出領域をフィールド毎またはフィールドの倍数の
周期で切り換え、上記特徴検出領域をフィールド毎また
はフィールドの倍数の周期で切り換えるようにしたの
で、ヒストグラムメモリの使用量を増やすことなく、ま
た上記データ蓄積を制御する特徴検出もフィールド毎に
特徴を検出する画面を切り換えるため1つの特徴検出回
路のみで回路量を増やすことなく、またヒストグラムメ
モリインタフェース回路の回路量を増やすことなく複数
画面に対応した階調補正処理を実現することができるう
えに1フィールド前の画面の特徴を用いて現フィールド
のヒストグラム抽出の制御を行うために制御の精度が増
す階調補正処理を実現することができるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による階調補正装置のブ
ロック図である。
【図2】上記実施の形態1による階調補正装置を構成す
るヒストグラムメモリi/f回路のブロック図である。
【図3】上記実施の形態1による階調補正装置のヒスト
グラムサンプリング窓の例を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2による階調補正装置のブ
ロック図である。
【図5】上記実施の形態2による階調補正装置を構成す
るヒストグラムメモリi/f回路のブロック図である。
【図6】上記実施の形態2による階調補正装置の抽出ヒ
ストグラムの例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態3による階調補正装置のブ
ロック図である。
【図8】上記実施の形態3による階調補正装置を構成す
るヒストグラムメモリi/f回路のブロック図である。
【図9】上記実施の形態3による階調補正装置の抽出ヒ
ストグラムの例を示す図である。
【図10】上記実施の形態3による階調補正装置のデー
タ累積の例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態4による階調補正装置の
ブロック図である。
【図12】上記実施の形態4による階調補正装置を構成
するヒストグラムメモリi/f回路のブロック図であ
る。
【図13】上記実施の形態4による階調補正装置を構成
する特徴検出回路のブロック図である。
【図14】上記実施の形態4による階調補正装置のヒス
トグラムサンプリング窓の例を説明するための図であ
る。
【図15】上記実施の形態4による階調補正装置の抽出
ヒストグラムの例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態5による階調補正装置の
ブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態5による階調補正装置を
構成するヒストグラムメモリi/f回路のブロック図で
ある。
【図18】本発明の実施の形態5による階調補正装置を
構成するヒストグラムメモリi/f回路の動作タイミン
グチャートである。
【図19】従来の階調補正装置のブロック図である。
【図20】従来の階調補正装置の各部動作説明のための
特性図である。
【図21】従来の階調補正装置の各部動作説明のための
特性図である。
【図22】従来の階調補正装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 A/D変換器 2,71,73 ヒストグラムメモリ 3,41,61,72,74,100 ヒストグラムメ
モリi/f回路 4 演算制御部 5 プログラムROM 6,7 レジスタRAM 10,12 補正テーブルメモリi/f回路 11,13 補正テーブルメモリ 14,15,16,22,25,28,31,57,8
1,82,84 セレクタ 17 DA変換器 18 同期処理回路 19フィールドカウンタ 20 特徴検出回路 21,83 加算器 23,24,26,29,53,55,85 レジスタ 26 画素カウンタ 27,30,54,56 比較器 201 加算器 202、205、208、218、219、220、2
21、222、223、225、601、603 セレ
クタ 203、204、209、212、213、214、2
15、216、217、604、605、606レジス
タ 206 画素カウンタ 207、210、224、602 比較器 301最大値検出回路 302最小値検出回路 303しきい値算出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】そして、累積スタートポイント(RST)
と累積エンドポイント(RED)により、その範囲内に
ついて補正ヒストグラムデータcの累積ヒストグラムデ
ータdを計算する。この様子を図20(c)、および図21
(a) の曲線L1に示す。次に、演算制御部4はその累積
ヒストグラムデータの最大値が最大出力輝度レベルhと
なるような正規化係数を求め、この係数をもとに累積ヒ
ストグラムの各データgに対して正規化処理を行った
後、その結果iを第1の補正テーブルメモリ1に記憶
する。この時、最大出力輝度レベルhを制御することに
より、自動コントラストコントロール(ACL)や、自
動ブライトコントロール(ABL)のような動作ができ
る。この動作を図21(b) に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】以上の演算制御部4,及び補正テーブルを
用いた処理は第2のヒストグラムメモリ73に割り当て
られた画面のデータb2 に対しても、第2の補正テーブ
ルメモリ1、及び第2の補正テーブルメモリi/f回
路1を使用して同様に行われ、第2の補正出力信号k
2 を得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】第1のヒストグラムメモリi/f回路7
2、第2のヒストグラムメモリi/f回路74は変換入
力輝度信号b1 、b2 をそれぞれ第1のヒストグラムメ
リ71、第2のヒストグラムメモリ73のアドレスと
して入力し、第1のヒストグラムメモリ71、第2のヒ
ストグラムメモリ73がアクセスされる度にそのアドレ
スのデータを" 1" だけ加算してヒストグラムメモリに
戻す。また、第1のヒストグラムメモリ71、第2のヒ
ストグラムメモリ73のデータの度数があるレベル以上
にならないように制限を加える。第1の特徴検出回路7
5あるいは第2の特徴検出回路76から得られた1フィ
ールド前の画面の特徴としての最大値,最小値によって
変換入力輝度信号のサンプルに制限を加えることで容量
の少ないヒストグラムメモリでヒストグラム検出を行う
ことができる。この動作を一垂直走査期間行うことによ
って入力輝度信号aの輝度ヒストグラムを検出する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】図12はヒストグラムメモリi/f回路3
の構成を詳しく記述したブロック図である。図におい
て、201はヒストグラムメモリ2からのデータ出力
に" 1"を加算する加算器である。202はヒストグラ
ムメモリ2からのデータ出力に"1" を加算した時、オ
ーバーフローを防ぐためのリミッタ回路である。203
は例えば図14のサンプリング窓D1などの第1の画面
の位置情報を保存している第1のサンプル窓レジスタで
ある。204は例えば図14のサンプリング窓D2など
の第2の画面の位置情報を保存している第2のサンプル
窓レジスタである。ここで位置情報とは例えば第1の画
面が縦何ライン目から始まり何ライン目に終わる、横何
画素目から始まり何画素目に終わるといった情報であ
る。205はフィールドカウンタ19から送られてくる
フィールド識別信号によって第1のサンプル窓レジスタ
203と第2のサンプル窓レジスタ204とを切り換え
るセレクタである。206は画素カウンタであり、同期
処理回路18からの情報をもとに現在処理されている画
素、即ち、A/D変換器1より入力される信号が画面上
でどの位置に存在するかをカウントする画素カウンタで
ある。207は画素カウンタ206による現在の画素の
位置情報とセレクタ205から出力されたサンプリング
窓の位置情報とを比較し、現在の画素がサンプリング窓
の内部に存在する時にイネーブル信号を発生する第1の
比較器である。208は第1の比較器207によって出
力されたイネーブル信号によってデータ出力に" 1" を
加算するかどうかを選択するセレクタである。209は
ヒストグラムメモリ2から出力されるデータをどのタイ
ミングで演算制御部4へ出力するかの情報を保存する出
力位置レジスタである。210は画素カウンタ206の
出力と出力位置レジスタ209の出力との比較を行い、
これらが一致したらイネーブル信号を出力する第2の比
較器である。211は第2の比較器210からのイネー
ブル信号によってヒストグラムメモリ2の内容を演算制
御部4に出力するかどうかを選択するセレクタである。
212、214、216は特徴検出回路20より得られ
た第1の画面のヒストグラムのレベルの3つのしきい値
(これらは図5のヒストグラム図のL1、L2、L3に
対応する)を保持する第1のレジスタである。同様に、
213、215、217は特徴検出回路20より得られ
た第2の画面のヒストグラムのレベルの3つのしきい値
を保持する第2のレジスタである。218、219、2
20はフィールドカウンタ19から送られてくるフィー
ルド識別信号によって第1の画面のしきい値か第2の画
面のしきい値かのいずれかに切り換えて上記レジスタ群
に出力するセレクタであり、これらはセレクタ205の
切り換え動作と同期している。221、222、223
はレジスタ群212〜217の出力をしきい値毎に第1
の画面のしきい値か第2の画面のしきい値のいずれかに
切り換えるセレクタである。224は上記セレクタ22
1、222、223から出力されたしきい値と映像信号
のレベルとを比較してヒストグラムメモリに該当するア
ドレス値を出力する第4の比較器である。225は第1
の比較器207によって出力されたイネーブル信号によ
って特徴検出回路20に映像信号を出力するか否かを選
択するセレクタである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】図11に戻り、4は演算制御部であり、ヒ
ストグラムメモリ2のデータから累積ヒストグラムを算
出したり、更には補正テーブルを算出するための演算を
行う。また、5は演算制御部4の演算プログラムを格納
するプログラムROMである。6は第1のレジスタRA
Mであり、例えば図14のサンプリング窓D1等の第1
の画面の補正テーブルメモリへの格納データを算出する
のに用いるパラメータを格納する。7は第2のレジスタ
RAMであり、例えば図14のサンプリング窓D2等の
第2の画面の補正テーブルメモリへの格納データを算出
するのに用いるパラメータを格納する。11は第1の補
正テーブルメモリであり、演算制御部4で算出された第
1の画面の補正データを記憶する。同じく、13は第2
の補正テーブルメモリであり、演算制御部4で算出され
た第2の画面の補正データを記憶する。これらは、一般
には、メモリのアドレス入力に輝度レベルが、そのデー
タ入力には補正データが入力されて、これを記憶する。
10は第1の補正テーブルメモリi/f回路であり、第
1の補正テーブルメモリ11の書き込み及び読み出しの
制御を行う。同じく12は第2の補正テーブルメモリi
/f回路であり、第2の補正テーブルメモリ13の書き
込み及び読み出しの制御を行う。14は第1のセレクタ
であり、第1の補正テーブルメモリi/f回路1の出
力とA/D変換器1の出力とを選択し、選択結果を第1
の補正テーブルメモリ1にそのアドレスとして入力す
る。第1の補正テーブルメモリ11が書き込み動作の時
第1の補正テーブルメモリi/f回路10の出力を選択
し、読み出し動作の時A/D変換器1の出力であるデジ
タル映像信号を選択し、第1の補正テーブルメモリ11
のアドレスに入力する。15は第2のセレクタであり、
第2の補正テーブルメモリi/f回路12の出力とA/
D変換器1の出力とを選択し、選択結果を第1の補正テ
ーブルメモリ13にそのアドレスとして入力する。第2
の補正テーブルメモリ13が書き込み動作の時第2の補
正テーブルメモリ(LUT:Look Up Table)メモリi/
f回路12の出力を選択し、読み出し動作の時A/D変
換器1の出力であるデジタル映像信号を選択し、第2の
補正テーブルメモリ13のアドレスに入力する。16は
第3のセレクタであり、第1の補正テーブルメモリ11
からの出力信号と第2の補正テーブルメモリ13からの
出力信号とを選択する。17はD/A変換器であり、第
3のセレクタ16からのデジタル信号をアナログ信号に
変換する。また、19はフィールドカウンタであり、フ
ィールド識別信号を発生する。フィールド識別信号は例
えば2画面の場合1フィールド毎にON/OFFが繰り
返されるような信号である。18は同期処理回路であ
り、映像輝度信号の垂直及び水平表示開始点を初めとす
る位相情報を認識把握し、各メモリ及び回路のタイミン
グ制御を行う。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】以上のように構成された,本実施の形態4
による階調補正回路について、以下にその動作について
説明する。まず、入力輝度信号aをA/D変換器1に入
力し、デジタル信号に変換する。A/D変換器1はこれ
を変換入力輝度信号bとして次段の回路に出力する。複
数種類の画面(例えば2画面)が存在する場合、それぞ
れ異なった画面の入力輝度信号が変換されるが、これら
をそれぞれb1 ,b2とする(例えば、2画面の場合、
図14のサンプリング窓D1の信号をb1,サンプリン
グ窓D2の信号をb2とする。)。ヒストグラムメモリ
i/f回路3は、フィールドカウンタ19から出力され
るフィールド識別信号によって2画面のうちのどちらの
画面の輝度ヒストグラムをヒストグラムメモリに蓄積す
るかを選択する。セレクタ205及び比較器207によ
って選択された画面の時だけ比較器207よりイネーブ
ル信号が発生する。例えば現フィールドでは図14のサ
ンプリング窓D1が選択されているとする。その時セレ
クタ221、222、223は、サンプリング窓D1
側、すなわちレジスタ212、214、216を選択し
ており、その値が比較器224に入力されて入力映像信
号b1と比較される。比較器224では比較を行った結
果、図14のヒストグラムのレベルA1からA4のうち
どのレベルに入力映像信号が該当するのかによってアド
レスを決定してヒストグラムメモリ2に出力する。そし
て加算器201では比較器207よりイネーブル信号が
到来した時のみ、そのアドレスのデータを" 1" だけ加
算してヒストグラムメモリに戻す。またヒストグラムメ
モリ2の度数があるレベル以上にならないように制限を
加える。一般に、輝度ヒストグラムを抽出している期間
(サンプルしている期間)はアドレスが一度アクセスさ
れる間にデータ処理を終える。この動作を一垂直走査期
間行うことによって選択輝度信号b1の輝度ヒストグラ
ムを検出する。このヒストグラムメモリ2の内容は、一
垂直走査期間、またはその整数倍の期間ごとにクリアさ
れ、全てのデータを" 0" にする。またこのヒストグラ
ムメモリ2の内容は、出力位置レジスタ29に書き込ま
れている位置に該当するようになれば演算制御部4の方
に出力される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】第1の補正テーブルメモリ11は、ヒスト
グラムメモリ2に割り当てられた画面での変換入力輝度
信号b1 をアドレスとしてそのデータjを読み出し、補
正出力輝度信号k1 を得る。図24(c) は、補正後の輝
度信号のヒストグラムを示す。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 A/D変換器 2,71,73 ヒストグラムメモリ 3,41,61,72,74,100 ヒストグラムメ
モリi/f回路 4 演算制御部 5 プログラムROM 6,7 レジスタRAM 10,12 補正テーブルメモリi/f回路 11,13 補正テーブルメモリ 14,15,16,22,25,28,31,57,8
1,82,84 セレクタ 17 DA変換器 18 同期処理回路 19 フィールドカウンタ 20 特徴検出回路 21,83 加算器 23,24,29,53,55,85 レジスタ 26 画素カウンタ 27,30,54,56 比較器 201 加算器 202、205、208、218、219、220、2
21、222、223、225、601、603 セレ
クタ 203、204、209、212、213、214、2
15、216、217、604、605、606 レジ
スタ 206 画素カウンタ 207、210、224、602 比較器 301 最大値検出回路 302 最小値検出回路 303 しきい値算出回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一画面に複数の画面を同時に表示すると
    き、各画面の階調を夫々補正する階調補正装置であっ
    て、 当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数分布を記憶す
    るヒストグラムメモリと、 上記ヒストグラムメモリが入力された夫々の画面の映像
    信号を特定周期で切り換えて当該各画面の映像信号の振
    幅レベルの度数分布を記憶するように、当該ヒストグラ
    ムメモリに対し、度数分布のデータの書き込み及び読み
    出し制御を行うヒストグラムインターフェース回路と、 上記ヒストグラムメモリに対して輝度度数分布のデータ
    を上記ヒストグラムインターフェース回路を介して取り
    出して累積輝度分布を演算するとともに、得られた累積
    輝度分布が所望の形状になるよう制御パラメータを設定
    し、上記制御パラメータを用いて輝度度数分布を修正
    し、修正輝度度数分布を用いて入力輝度信号のレベルを
    補正するための補正テーブルを作成する演算制御部と、 上記演算制御部で作成された複数の画面の映像信号に対
    する補正テーブルを少なくとも上記特定周期の間保持す
    る複数のルックアップテーブルメモリと、 各画面の映像信号が入力される毎に上記複数のルックア
    ップテーブルメモリを切り換えて輝度信号を入力し、上
    記ルックアップテーブルメモリを切り換えて輝度信号を
    入力し、上記ルックアップテーブルメモリの補正テーブ
    ルを用いて各画像の補正輝度信号を出力する画像切換セ
    レクタとを備えたことを特徴とする階調補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の階調補正装置において、 上記ヒストグラムメモリインターフェース回路は、 複数の画面の映像信号に対して、上記特定周期として、
    映像信号のフィールド毎の周期またはその倍数毎の周期
    で順次切り換えて輝度信号を取り込み、同一画面上に表
    示される複数の映像信号の中から1つの映像信号の輝度
    度数分布を抽出するように制御して上記ヒストグラムメ
    モリに与えるものであることを特徴とする階調補正装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の階調補正装置において、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、 複数種類の度数分布抽出部を備え、 該複数種類の度数分布抽出部を抽出領域毎に切り換えて
    用いるものであることを特徴とする階調補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の階調補正装置において、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、 上記複数種類の度数分布抽出部を上記抽出領域の切り換
    えに同期して切り換えるものであることを特徴とする階
    調補正装置。
  5. 【請求項5】 入力された映像信号の振幅レベルの度数
    分布を記憶するヒストグラムメモリと、 上記度数分布を抽出し、上記ヒストグラムメモリへの書
    き込み、及び読み出しを行うヒストグラムメモリインタ
    フェース回路と、 上記ヒストグラムメモリインタフェース回路から取り出
    された輝度度数分布のデータを用いて入力輝度信号のレ
    ベルを補正するための補正式、または補正テーブルを作
    成する演算制御部と、 上記演算制御部で作成された画面に対する補正式、また
    は補正テーブルを保持する補正テーブルとを備えた階調
    補正装置において、 上記ヒストグラムメモリインタフェース回路に、 上記ヒストグラムメモリの第1のアドレスのメモリが満
    たされた時に出力されるデータ格納信号を受け、上記第
    1のアドレスのメモリをリセットさせるリセット信号を
    上記ヒストグラムメモリに送信するリセット部と、 上記データ格納信号を第2のアドレスのメモリに送信す
    るデータ格納信号送信部とを備えたことを特徴とする階
    調補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の階調補正装置において、 上記ヒストグラムメモリインタフェース回路は、複数種
    類の度数分布抽出部を備え、 上記リセット部および上記データ格納信号送信部は、上
    記複数種類の度数分布抽出部の動作状況によってその動
    作が制御されるものであることを特徴とする階調補正装
    置。
  7. 【請求項7】 一画面に複数の画面を同時に表示すると
    き、各画面の階調を夫々補正する階調補正装置であっ
    て、 入力された夫々の画面の映像信号を特定周期で切り換え
    て、当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数分布を記
    憶するヒストグラムメモリと、 入力された映像信号の振幅レベルの特徴を検出する特徴
    検出回路と、 上記ヒストグラムメモリへの書き込み及び読み出しの制
    御及び上記特徴検出回路への映像信号の入出力の制御を
    行うヒストグラムインタフェース回路と、 上記ヒストグラムインタフェース回路から取り出された
    映像信号の度数分布のデータを用いて入力映像信号のレ
    ベルを補正するための補正式または補正テーブルを作成
    する演算制御部と、 上記演算制御部で作成された複数の画面の映像信号に対
    する補正式または補正テーブルを保持する複数の補正テ
    ーブルメモリと、 各画面の映像信号が入力される毎に上記複数の補正テー
    ブルメモリを切り換えて映像信号を入力し、上記補正テ
    ーブルメモリの補正式または補正テーブルを用いて各画
    面の補正映像信号を出力する画面切り換えセレクタとを
    備え、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、上記同一画面
    上に表示される複数画面の中から1つの画面の映像信号
    に対応した領域を度数分布抽出領域となるように制御を
    行い、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、上記同一画面
    上に表示される複数画面の中から1つの画面の映像信号
    に対応した領域を特徴検出領域となるように制御を行う
    ものであり、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、複数個のレジ
    スタを具備し、 上記特徴検出回路より検出された特徴データをある一定
    期間保持することができることを特徴とする階調補正装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の階調補正装置において、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、 上記度数分布抽出領域をフィールド毎またはフィールド
    の倍数の周期で切り換え、 上記特徴検出領域をフィールド毎またはフィールドの倍
    数の周期で切り換えることを特徴とする階調補正装置。
  9. 【請求項9】 一画面に複数の画面を同時に表示すると
    き、各画面の階調を夫々補正する階調補正装置であっ
    て、 入力された夫々の画面の映像信号を特定周期で切り換え
    て、当該各画面の映像信号の振幅レベルの度数分布を記
    憶するヒストグラムメモリと、 入力された夫々の画面の映像信号を特定周期で切り換え
    て、当該各画面の映像信号の振幅レベルの特徴を検出す
    る特徴検出回路と、 上記ヒストグラムメモリへの書き込み及び読み出しの制
    御及び上記特徴検出回路への映像信号の入出力の制御を
    行うヒストグラムインタフェース回路と、 上記ヒストグラムインタフェース回路から取り出された
    映像信号の度数分布のデータを用いて入力映像信号のレ
    ベルを補正するための補正式または補正テーブルを作成
    する演算制御部と、 上記演算制御部で作成された複数の画面の映像信号に対
    する補正式または補正テーブルを保持する複数の補正テ
    ーブルメモリと、 各画面の映像信号が入力される毎に上記複数の補正テー
    ブルメモリを切り換えて映像信号を入力し、上記補正テ
    ーブルメモリの補正式または補正テーブルを用いて各画
    面の補正映像信号を出力する画面切り換えセレクタとを
    備え、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、上記同一画面
    上に表示される複数画面の中から1つの画面の映像信号
    に対応した領域を度数分布抽出領域となるように制御を
    行い、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、上記同一画面
    上に表示される複数画面の中から1つの画面の映像信号
    に対応した領域を特徴検出領域となるように制御を行う
    とともに、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、上記特徴検出
    領域の画面が次に上記度数分布抽出領域になるように切
    り換えることを特徴とする階調補正装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の階調補正装置におい
    て、 上記ヒストグラムインタフェース回路は、 上記度数分布抽出領域をフィールド毎またはフィールド
    の倍数の周期で切り換え、 上記特徴検出領域をフィールド毎またはフィールドの倍
    数の周期で切り換えることを特徴とする階調補正装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002354372A (ja) * 2001-05-25 2002-12-06 Sony Corp 表示制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
KR100832947B1 (ko) * 2000-07-31 2008-05-27 소니 가부시끼 가이샤 화상 처리 방법 및 화상 처리 장치
US7697723B2 (en) 2005-10-05 2010-04-13 Mitsubishi Electric Corporation Image recognition device

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