JPH1174094A - 放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

放電灯点灯装置及び照明装置

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JPH1174094A
JPH1174094A JP9234955A JP23495597A JPH1174094A JP H1174094 A JPH1174094 A JP H1174094A JP 9234955 A JP9234955 A JP 9234955A JP 23495597 A JP23495597 A JP 23495597A JP H1174094 A JPH1174094 A JP H1174094A
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current
lamp
discharge lamp
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preheating
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JP9234955A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Mita
一敏 三田
Keiichi Shimizu
恵一 清水
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプ電流のばらつきを抑えるべくランプ電
流のみを検出し、部品ばらつきによらず、常にランプ電
流を一定とするように制御することができる一方、電流
一定のフィードバック制御において、電源投入から点灯
までの期間に、進相発振するのを防止して、放電灯の不
点灯や、インバータの破壊を防止できる放電灯点灯装置
及び照明装置を提供すること。 【解決手段】 放電灯31Aの一方のフィラメント側で
は予熱を行わない構成とし、この予熱を行わないフィラ
メント側にフィードバック制御手段4を配設し、ここで
ランプ電流を検出しかつその検出値に基づいてランプ電
流一定のフィードバック制御を行うように構成したの
で、予熱電流の含まれない純粋のランプ電流のみを検出
してランプ電流を一定値制御することができ、予熱電流
ばらつきや部品ばらつきに影響されることなくランプ電
流を一定値に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電灯点灯装置及び
照明装置に係り、特にランプ電流の検出を行ってランプ
電流が一定となるように制御する放電灯点灯装置及びこ
れを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯点灯装置は、交流電源の出
力電圧を整流回路にて直流電圧に変換し、その直流電圧
をスイッチ素子を用いたインバータ回路にて高周波の電
圧に変換し、負荷である蛍光灯などの放電灯に供給して
点灯するように構成されている。
【0003】図11は、従来の放電灯点灯装置を示す回
路図である。図11において、商用交流電源1からの電
源電圧は電源スイッチSWを介し、さらにコンデンサC
1 及びチョークコイルL1 からなる高周波リップル除去
用フィルタを経て整流回路2に供給されている。整流回
路2は、全波整流用ダイオードブリッジD1 〜D4 と、
抵抗R1 及び平滑コンデンサC2 からなる平滑回路とで
構成されている。整流回路2からの直流電圧は、インバ
ータ回路3にて高周波の電圧に変換され、負荷である放
電灯(ランプ)31に供給される。
【0004】インバータ回路3は、例えば変形ハーフブ
リッジ回路で構成されており、平滑コンデンサC2 の両
端に対して並列に例えばMOS型電界効果トランジスタ
(MOS FET)で構成される第1,第2のスイッチ
素子M1 ,M2 の直列回路を接続し、スイッチ素子M1
,M2 の接続点をチョークコイル(安定器)L2 と比
較的に容量の大きいコンデンサC4 とを直列に介し、更
に直列に放電灯31の一方のフィラメント,予熱兼起動
用コンデンサC5 ,及び放電灯31のもう一方のフィラ
メントを介して、フィードバック制御手段4のランプ電
流検出手段41に接続している。スイッチ素子M2 に並
列接続したコンデンサC3 は、スイッチ素子M1 ,M2
のスイッチングロス(ターンロス)を低減させるもので
ある。
【0005】フィードバック制御手段4は、ランプ電流
検出手段41とドライブ回路42で構成され、検出用抵
抗R2 で電流を検出して、その検出値に基づいてインバ
ータ回路3の動作周波数及び/又はスイッチ素子M1 ,
M2 のオン期間を制御し、検出用抵抗R2 の電流が一定
となるように制御している。ランプ電流検出手段41
は、例えばランプ電流のピーク・ピークを検出する回路
で構成され、該検出回路は、放電灯31の一方のフィラ
メントと基準電位ライン間に接続したランプ電流検出用
抵抗R2 と、一端がフィラメント側に接続した交流成分
通過用コンデンサC6 と、コンデンサC6 の他端と基準
電位ライン間に接続したダイオードD5 と、アノードが
ダイオードD5 のカソードに接続したダイオードD6
と、ダイオードD6 のカソードと基準電位ライン間に接
続したコンデンサC7 と抵抗R3 の並列回路とで構成さ
れている。
【0006】ドライブ回路42は、ランプ電流検出手段
41で検出されたランプ電流を電圧に変換した値を基準
電圧値と比較し、差電圧を出力する誤差アンプと、その
差電圧に応じた周波数のドライブ信号を第1,第2のス
イッチ素子M1 ,M2 の各ゲートに供給する電圧制御発
振回路としてのハーフブリッジドライバとで構成されて
いる。
【0007】前記インバータ回路3は、第1,第2のス
イッチ素子M1 ,M2 がドライブ回路42からのドライ
ブ信号にて交互にオン・オフされることで、負荷である
放電灯31に高周波電流を流し高周波点灯する。なお、
起動時は、コイルL2 とコンデンサC5 による共振電圧
が放電灯31に与えられて、放電を開始するようになっ
ている。
【0008】ところで、上記の回路において、放電灯3
1の放電開始時及び高周波点灯時には、ランプ電流検出
用抵抗R2 を流れる検出電流はコンデンサC5 を流れる
予熱電流と放電灯31の放電電流であるランプ電流とを
加えたものとなる。従って、ランプ電流検出用抵抗R2
で検出される電流は、ランプ電流のほかにコンデンサC
5 の電流が入り純粋のランプ電流の量を検出する精度が
良くない。コンデンサC5 を流れる電流は、ランプ電圧
とインバータの動作周波数によって決まる。周囲温度が
変わるとランプ電流が変わり、ランプ電圧も変わる結
果、コンデンサC5 を流れる電流も変わる。さらに、主
回路部品であるコイルL2 とコンデンサC5 などの部品
やドライブ回路42を構成する部品にはばらつきがあ
り、このような部品ばらつきにより、フィードバック制
御しているにもかかわらずランプ電流のばらつき範囲が
大変広いものとなっている。このため、ランプ電流ばら
つきを抑えるため、電子部品の管理や、工程管理が大変
であった。
【0009】一方、従来のランプ電流のフィードバック
制御では、電源投入時から放電灯31が点灯するまでの
期間はランプ電流が小さく、この期間はフィードバック
制御手段4はランプ電流を増加させるべく動作し、フィ
ードバック制御手段4からインバータ回3へ供給するド
ライブ信号の周波数を低くするように制御する。即ち、
電源投入から点灯までは、ランプ電流検出によるフィー
ドバック制御手段4は、インバータ回路3の周波数を最
低レベルに制御してしまう。つまり、電源投入時、ドラ
イブ回路42の発振周波数即ちインバータ回路3の動作
周波数は、図12に示すよう初期設定された動作周波数
f1 (無負荷共振周波数f0 より高い遅相領域にある)
からスタートし、電源投入時のランプ電流が零に近いこ
とに対応して動作周波数がf1 から急速に低くなるよう
に制御され(図示矢印に沿うように制御され)、ランプ
固有の始動電圧V2 に対応した動作周波数f2 及び無負
荷時(点灯前)の共振点(無負荷共振周波数f0 )を飛
び越して進相領域の周波数f3 に至り、いわゆる進相発
振となる。進相発振となると、インバータ出力は低下
し、放電灯31は点灯できないことになる。また、進相
を継続すると、スイッチングロスの増大(発熱増加)に
より又はドライブ回路42の誤動作によるスイッチ素子
M1 ,M2 の同時オンによりインバータは破壊に至る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来は、
ランプ電流の検出精度が悪く、しかも部品ばらつきの影
響を受け易いという問題があった。また、従来のフィー
ドバック制御では、電源投入から点灯までは、ランプ電
流検出によるフィードバック制御によって、インバータ
回路3の周波数を急速に進相領域の最低レベルに制御し
てしまい、放電灯を点灯できなかったり、或いはスイッ
チングロスやドライブ回路の誤動作を生じ、インバータ
が破壊されたりするという問題があった。
【0011】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、ラン
プ電流のばらつきを抑えるべくランプ電流のみを検出
し、主回路の部品ばらつきによらず、常にランプ電流を
一定とするように制御することができる一方、電流一定
のフィードバック制御において、電源投入から点灯まで
の期間に、進相発振するのを防止して、放電灯の不点灯
や、インバータの破壊を防止できる放電灯点灯装置及び
照明装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る放電灯点灯装置は、交流電源からの電圧を整流する整
流回路と;前記整流回路からの整流電圧を交流電圧に変
換するインバータ回路と;前記インバータ回路からの交
流電圧が供給されて点灯する放電灯と;前記放電灯の一
方のフィラメントに直列に接続してこれを予熱する予熱
回路と;前記放電灯の予熱電流の流れないフィラメント
側に設けてランプ電流を検出するランプ電流検出手段
と;を具備したものである。
【0013】請求項2記載の発明による放電灯点灯装置
は、交流電源からの電圧を整流する整流回路と;前記整
流回路からの整流電圧を交流電圧に変換するインバータ
回路と;前記インバータ回路からの交流電圧が供給され
て点灯する放電灯と;前記放電灯の一方のフィラメント
に直列に接続してこれを予熱する予熱回路と;前記放電
灯の予熱電流の流れないフィラメント側にランプ電流検
出手段を設けてランプ電流を検出し、検出されたランプ
電流を一定となるように前記インバータ回路を制御する
フィードバック制御手段と;を具備したものである。
【0014】以上の説明において、整流回路としては全
波整流回路が好ましい。インバータ回路としては、他励
式のインバータ回路が好ましい。ハーフブリッジ型,フ
ルブリッジ型,プッシュプル型,一石型のインバータ回
路のほか、変形ハーフブリッジ型のインバータ回路を使
用してもよい。また、インバータ回路としては、トラン
ジスタ(電界効果トランジスタを含む)インバータが好
ましい。予熱回路としては、放電灯の一方のフィラメン
トに直列接続して用いられる予熱兼起動用コンデンサが
用いられ、該コンデンサはチョークコイルと共に起動用
の共振回路を構成するものである。ランプ電流検出手段
は、ランプ電流のピーク・ピーク値を検出するものが好
ましいが、ランプ電流の零レベルからピーク値即ち振幅
を検出するものであっても、又はランプ電流の平均値を
検出するものであってもよい。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の放電灯点灯装置において、前記予熱回路の一端を、
前記予熱電流の流れないフィラメント側のフィラメント
に対しても直列に接続して予熱電流を流すようにし、か
つ前記予熱電流の流れないフィラメント側の前記予熱回
路の一端側に、前記ランプ電流検出手段と並列的となる
ようにインピーダンス回路を設けた構成とし、前記放電
灯の予熱電流の流れないフィラメント側における予熱電
流が、ランプ電流よりも少なくするようにしたことを特
徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の放電灯点灯装置において、前記ランプ電流検出手段
は、放電灯の安定電位側に設けたことを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の放電灯点灯装置において、電源投入時は、前記フィ
ードバック制御手段の制御目標値を切り換えるように構
成したことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の放
電灯点灯装置において、前記制御目標値を、所定の時定
数をもって連続的に変化させることを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項6記載の放
電灯点灯装置において、前記フィードバック制御手段の
動作開始時の発振周波数は、前記インバータ回路の無負
荷共振周波数に対して高い周波数となるように前記制御
目標値の時定数を規定したことを特徴とする。
【0020】請求項8記載の発明による照明装置は、照
明器具本体と;少なくとも放電灯を前記照明器具本体に
装着された請求項1〜7のいずれか1つに記載の放電灯
点灯装置と;を具備したことを特徴とする。
【0021】請求項1の発明においては、放電灯の一方
のフィラメントの予熱を行わない構成とし、この予熱を
行わない側でランプ電流を検出する構成としたので、予
熱電流の含まれない純粋のランプ電流のみを検出するこ
とができる。
【0022】請求項2の発明においては、放電灯の一方
のフィラメントの予熱を行わない構成とし、この予熱を
行わない側でランプ電流を検出して、ランプ電流一定の
フィードバック制御を行うように構成したので、放電灯
における予熱電流の含まれない純粋のランプ電流のみを
一定値制御することができる。
【0023】請求項3の発明においては、フィラメント
予熱を行わない構成とは、ランプ電流よりもフィラメン
ト予熱電流の方が少ない構成であると解釈することによ
り、両方のフィラメントを予熱する構成としたとして
も、フィラメント予熱を行わない側のフィラメントでは
ランプ電流よりもフィラメント予熱電流の方が少なくす
るようにすれば、(ランプ電流+フィラメント予熱電
流)を一定値制御したとしても、ランプの温度特性によ
るフィラメント予熱電流の変動(ばらつき)の影響を少
なくできる。
【0024】請求項4の発明においては、ランプ電流検
出手段は放電灯の安定電位側に配置したので、フィード
バック制御手段を構成するドライブ回路も安定電位側に
配置でき、フィードバック制御手段に対するノイズを最
小限に抑えることができ、少ない電流でも誤動作しない
フィードバック制御が可能となる。
【0025】請求項5の発明においては、電源投入時か
ら点灯するまでの期間は、ランプ電流は零なので、フィ
ードバック制御の制御目標値(基準値)を低い値から徐
々に増加させるようにすれば、電源投入後から点灯まで
の期間に、従来は、検出されるランプ電流値と制御目的
値の差が大きくなりそれがフィードバックされることに
より、インバータの動作周波数が急速に最低レベルにま
で低下して進相発振に至るというような不具合があった
が、これを防ぐことができる。
【0026】請求項6の発明においては、電源投入時
は、制御目標値を所定の時定数をもって変化させること
によって、請求項5の発明を実現したものである。
【0027】請求項7の発明においては、フィードバッ
ク制御手段の動作開始時の発振周波数は、前記インバー
タ回路の無負荷共振周波数に対して高い周波数となるよ
うに前記制御目標値の時定数を規定することにより、電
源投入時に、インバータ回路の動作周波数が急速に最低
レベルにまで低下して進相発振に至り、不点灯やインバ
ータの破壊となるような不具合を防ぐことができる。
【0028】請求項8の発明においては、ランプ電流の
検出精度が高く、フィードバック制御の信頼性も高く、
しかも電源投入時の不点灯やインバータ破壊を生じにく
い放電灯点灯装置を備えた照明装置を実現することがで
きる。
【0029】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の放電
灯点灯装置を示す回路図である。
【0030】図1において、商用交流電源1からの電源
電圧は電源スイッチSWを介し、さらにコンデンサC1
及びチョークコイルL1 からなる高周波リップル除去用
フィルタを経て整流回路2に供給されている。整流回路
2は、全波整流用ダイオードブリッジD1 〜D4 と、抵
抗R1 及び平滑コンデンサC2 からなる平滑回路とで構
成されている。整流回路2からの直流電圧は、インバー
タ回路3にて高周波の電圧に変換され、負荷である放電
灯31Aに供給されるようになっている。
【0031】放電灯31Aは、例えば片側フィラメント
部を予熱しない構造のものであり、予熱する側のフィラ
メント部も予熱しない側のフィラメント部も共に電子放
射性物質が塗着されている。予熱する側のフィラメント
部から放電灯外部に引き出される電極ピンは通常2本で
あるが、予熱しない側のフィラメント部から放電灯外部
に引き出される電極ピンは1本だけであってもよい。
【0032】インバータ回路3は、例えば変形ハーフブ
リッジ回路で構成されており、平滑コンデンサC2 の両
端に対して並列に例えばMOS型電界効果トランジスタ
(MOS FET)で構成される第1,第2のスイッチ
素子M1 ,M2 の直列回路を接続し、スイッチ素子M1
,M2 の接続点をチョークコイル(安定器)L2 と比
較的に容量の大きいコンデンサC4 とを直列に介し、更
に直列に放電灯31Aの一方のフィラメント(これは予
熱用フィラメントである),予熱兼起動用コンデンサC
5 を介して、インバータ回路3及びフィードバック制御
手段4の安定電位側に接続している。放電灯点灯装置3
1Aのもう一方の予熱を行わない側のフィラメントは、
フィードバック制御手段4の電流検出用抵抗R2 の一端
に接続している。スイッチ素子M2 に並列接続したコン
デンサC3 は、スイッチ素子M1 ,M2 のスイッチング
ロス(ターンロス)を低減させるものである。
【0033】フィードバック制御手段4は、ランプ電流
検出手段41とドライブ回路42で構成され、検出用抵
抗R2 でランプ電流を検出して、その検出値に基づいて
インバータ回路3の動作周波数及び/又はスイッチ素子
M1 ,M2 のオン期間を制御し、検出用抵抗R2 の電流
が一定となるように制御している。ランプ電流検出手段
41は、例えばランプ電流のピーク・ピークを検出する
回路であり、該検出回路は、放電灯31Aの一方のフィ
ラメントと基準電位ライン間に接続したランプ電流検出
用抵抗R2 と、一端がフィラメント側に接続した交流成
分通過用コンデンサC6 と、コンデンサC6 の他端と基
準電位ライン間にカソードをコンデンサC6 側にして接
続したダイオードD5 と、アノードがダイオードD5 の
カソードに接続したダイオードD6 と、ダイオードD6
のカソードと基準電位ライン間に接続したコンデンサC
7 と抵抗R3 の並列回路とで構成されている。
【0034】ドライブ回路42は、ランプ電流検出手段
41で検出されたランプ電流を電圧に変換した値を基準
電圧値と比較し、差電圧を出力する誤差アンプと、その
差電圧に応じた周波数のドライブ信号を第1,第2のス
イッチ素子M1 ,M2 の各ゲートに供給する電圧制御発
振回路としてのハーフブリッジドライバとで構成されて
いる。電圧制御発振回路では、前記差電圧が正の場合、
そのドライブ信号の周波数は低くなるように制御され、
前記差電圧が負の場合、そのドライブ信号の周波数は高
くなるように制御される。
【0035】前記インバータ回路3は、第1,第2のス
イッチ素子M1 ,M2 がドライブ回路42からのドライ
ブ信号にて交互にオン・オフされることで、負荷である
放電灯31Aに高周波電流を流し高周波点灯する。な
お、起動時は、コイルL2 とコンデンサC5 による共振
電圧が放電灯31Aに与えられて、放電を開始するよう
になっている。
【0036】以上のように構成された回路では、整流回
路2で得られる直流電圧はインバータ回路3へ供給され
て交流に変換され、負荷である放電灯31Aに対して高
周波電圧を供給してこれを高周波点灯する。インバータ
回路3は、変形ハーフブリッジ回路を用いて構成されて
いるが、このインバータ回路3の点灯時の動作を簡単に
説明する。整流回路2から出力される直流電圧は、イン
バータ回路3におけるスイッチ素子M1 ,M2 の直列回
路の両端に供給される。スイッチ素子M1 ,M2 は、ド
ライブ回路42からの一定周波数のスイッチングパルス
にて交互にオン,オフ、或いは同時にオフ、或いは同時
にオフにされる。スイッチ素子M1 がオン、スイッチ素
子M2 がオフのときは、平滑コンデンサC2 の正極側出
力端→スイッチ素子M1 →チョークコイルL2 →コンデ
ンサC4 →放電灯31Aのフィラメント→コンデンサC
5 →平滑コンデンサC2 の負極側出力端の経路で電流が
流れると同時に平滑コンデンサC2 の正極側出力端→ス
イッチ素子M1 →チョークコイルL2 →コンデンサC4
→放電灯31A→電流検出用抵抗R2 →平滑コンデンサ
C2 の負極側出力端の経路で電流が流れ、次にスイッチ
素子M2 がオフのままで、スイッチ素子M1 がオフする
と、チョークコイルL2 に蓄えたエネルギーに基づい
て、チョークコイルL2 →コンデンサC4 →放電灯31
Aのフィラメント→コンデンサC5 →スイッチ素子M2
の寄生ダイオード(図示せず)→チョークコイルL2 の
ように電流が流れると同時にチョークコイルL2 →コン
デンサC4 →放電灯31A→電流検出用抵抗R2 →スイ
ッチ素子M2 の寄生ダイオード(図示せず)→チョーク
コイルL2 のように電流が流れる。これにより、コンデ
ンサC5 が充電され、スイッチ素子M2 がオンの期間
に、コンデンサC5 に蓄えたエネルギーに基づいて、コ
ンデンサC5 →放電灯31Aのフィラメント→チョーク
コイルL2 →スイッチ素子M2 →コンデンサC5 の経路
で電流が流れると同時に放電灯31A→コンデンサC4
→チョークコイルL2 →スイッチ素子M2 →電流検出用
抵抗R2 →放電灯31Aの経路で電流が流れる。次に、
スイッチ素子M1 がオフのままで、スイッチ素子M2 が
オフすると、チョークコイルL2 に蓄えたエネルギーに
基づいて、チョークコイルL2 →スイッチ素子M1 の寄
生ダイオード(図示せず)→平滑コンデンサC2 の正極
側出力端→平滑コンデンサC2 の負極側出力端→コンデ
ンサC5 →放電灯31Aのフィラメント→コンデンサC
4→チョークコイルL2 の経路で電流が流れると同時に
チョークコイルL2 →スイッチ素子M1 の寄生ダイオー
ド(図示せず)→平滑コンデンサC2 の正極側出力端→
平滑コンデンサC2 の負極側出力端→電流検出用抵抗R
2 →放電灯31A→コンデンサC4 →チョークコイルL
2 の経路で電流が流れる。そして、再びスイッチ素子M
1 がオン、スイッチ素子M2 がオフで、平滑コンデンサ
C2 の正極側出力端→スイッチ素子M1 →チョークコイ
ルL2 →コンデンサC4 →放電灯31Aのフィラメント
→コンデンサC5 →平滑コンデンサC2 の負極側出力端
の経路で電流が流れると同時に平滑コンデンサC2 の正
極側出力端→スイッチ素子M1→チョークコイルL2 →
コンデンサC4 →放電灯31A→電流検出用抵抗R2 →
平滑コンデンサC2 の負極側出力端の経路で電流が流れ
る。以上の繰り返しで、放電灯31Aにはドライブ回路
42のスイッチング周波数による高周波電流が流れ、高
周波点灯を維持する。
【0037】上記の回路においては、放電灯31Aの予
熱しないフィラメント側のランプ電流を検出することに
より精度の高いランプ電流一定制御ができる。しかも、
部品ばらつきによらず、常にランプ電流を一定とするよ
うに制御することが可能となり、従来のように部品ばら
つきによるランプ電流ばらつきを吸収するために製造時
の工程においてボリューム調整(ボリュームによる電流
調整)などを行わなくても良い。
【0038】また、上記の図1におけるランプ電流検出
手段41の構成では、ランプ電流のピーク・ピーク値を
検出する構成としているので、ランプ電流中の直流成分
の重畳量が多い場合でも少ない場合でもランプ電流値を
一定値に制御することができ、ランプ始動直後の直流放
電期間(交流点灯であるがランプ始動開始時は一方の電
極からの半波放電となる)でもランプ電流を一定とでき
る。
【0039】図2は、上記ランプ電流検出手段41の他
の実施の形態を示す回路図である。図2(a) はランプ電
流の零レベルからピーク値即ち振幅を検出するもので、
図1におけるランプ電流検出手段41のピーク・ピーク
検出回路の構成からコンデンサC6 を削除した構成とな
っている。即ち、予熱しない側のフィラメントと安定電
位ラインとの間に電流検出用抵抗R2 を接続し、この抵
抗R2 に対してアノードが安定電位側にくるようにダイ
オードD5 を並列に接続し、D5 のカソードにダイオー
ドD6 のアノードを接続し、D6 のカソードと安定電位
ラインとの間にコンデンサC7 と抵抗R3 の並列回路を
接続し、抵抗R3 の両端から検出電圧Vdet を得る構成
としてある。
【0040】図2(b) はランプ電流の平均値を検出する
もので、予熱しない側のフィラメントと安定電位ライン
との間に電流検出用抵抗R2 を接続し、この抵抗R2 に
対して抵抗R21とコンデンサC21の直列回路を並列に接
続し、コンデンサC21の両端から検出電圧Vdet を得る
構成となっている。
【0041】図3は、図1の予熱を行わない側のフィラ
メント付近における他の実施の形態を示すものである。
本実施の形態は、予熱を行わない側のフィラメントにラ
ンプ電流より少ない量の予熱電流を流す構成を示してい
る。
【0042】図3において、予熱回路としての予熱兼起
動用コンデンサC5 の一端を、予熱を行わない側のフィ
ラメントに対しても直列に接続して該フィラメントに予
熱電流を流すようにし、かつ前記予熱を行わないフィラ
メント側の予熱兼起動用コンデンサC5 の一端側に、ラ
ンプ電流検出手段41の電流検出用抵抗R2と並列的と
なるようにインピーダンス回路としてのコンデンサC22
を接続した構成とし、放電灯31Aの前記予熱を行わな
いフィラメント側における予熱電流が、ランプ電流より
も少なくするように構成する。
【0043】即ち、放電灯31Aの放電電流であるラン
プ電流をIL 、コンデンサC5 を流れる予熱電流(フィ
ラメント電流)をIf 、予熱を行わないフィラメント側
に設けた並列インピーダンスであるコンデンサC22を流
れる電流(予熱電流If が分流したもの)をIf2、予熱
を行わない側のフィラメントを流れる前記予熱電流If
の分流した成分をIf1とすると、予熱電流If は、If
=If1+If2 と表され、電流検出用抵抗R2 を流れる
電流は(IL2 +If12)の平方根で表される(これ
はIL とIf1との位相差を考慮することによって、R2
を流れる電流はIL ,If1両者のベクトル合成値として
表すことができるためである)。ここで、IL >If1
となるようにコンデンサC22の容量値を設定すること
で、予熱電流If の変動の影響を少なくでき、良好にラ
ンプ電流IL 一定の制御を実現できる。
【0044】従って、“フィラメント予熱を行わない構
成”とは、ランプ電流よりもフィラメント予熱電流の方
が少ない構成であると定義することにより、両方のフィ
ラメントを予熱する構成とした場合でも、予熱を行わな
い側のフィラメントではランプ電流よりもフィラメント
予熱電流の方が少なくするようにすれば、ランプ電流と
フィラメント予熱電流の和を検出電流として一定値制御
したとしても、周囲温度によるフィラメント予熱電流の
変動の影響が少なく、ランプ電流一定制御をほぼ良好に
実現することができる。
【0045】次に、電源投入から点灯までの期間に、ラ
ンプ電流検出によるフィラメント制御手段がインバータ
回路の動作周波数を進相発振させること(従来例の不具
合)のないようにした実施の形態について説明する。
【0046】図4は、本発明の他の実施の形態の放電灯
点灯装置を示す回路図である。図4において、図1と異
なる点は、フィードバック制御手段4の具体的回路構成
を示したことと、その具体的回路を構成する各回路に電
源を供給する一方前記具体回路内の誤差アンプの基準電
圧端子に制御目標値としての基準電圧を供給する基準電
圧発生・制御電源発生部5の構成を具体的に示したこと
である。
【0047】フィードバック制御手段4は、ピーク・ピ
ーク検出を行うランプ電流検出手段41と、検出量増幅
部421,誤差アンプ422,発振周波数切換部423
及びハーフブリッジドライバ424からなるドライブ回
路42とで構成されている。
【0048】ランプ電流検出手段41は、抵抗R2 ,R
3 ,コンデンサC6 ,C7 ,及びダイオードD5 ,D6
で構成されている。検出量増幅部421は、オペアンプ
U1,抵抗R4 〜R6 で構成されている。誤差アンプ4
22は、オペアンプU2 ,抵抗R7 ,R8 ,及びコンデ
ンサC8 で構成されている。発振周波数切換部423
は、抵抗R9 〜R11,スイッチ素子M3 ,及びコンデン
サC9 ,C10で構成されている。電圧制御発振回路とし
てのハーフブリッジドライバ424は、ICチップで構
成されている。回路421,422,423にはそれぞ
れ、電源電圧Vccが供給され、誤差アンプ422の−端
子には制御目標値としての基準電圧Vrefが供給される
ようになっている。電源電圧Vcc及び基準電圧Vref
は、基準電圧発生・制御電源発生部5で生成される。基
準電圧発生・制御電源発生部5は、整流回路2の平滑コ
ンデンサC2 の出力端と安定電位ラインとの間に抵抗R
11とコンデンサC11の直列回路からなる時定数回路51
を接続し、さらにコンデンサC11に並列に定電圧素子D
7 であるツェナダイオードを接続してその出力電圧を電
源電圧Vccとして出力し、さらにコンデンサC11に並列
に抵抗R12,R13及びコンデンサC12からなる時定数回
路52を接続してコンデンサC12の出力電圧を基準電圧
Vref として出力する構成となっている。
【0049】なお、図4の実施の形態では、フィードバ
ック制御手段4を構成する各回路の電源電圧Vccを整流
回路2の平滑コンデンサC2 から得ているが、Vccを電
池等の別電源から得るように構成し、基準電圧Vref に
ついては整流回路2の平滑コンデンサC2から時定数回
路を用いて時定数を持った基準電圧として生成するよう
にしても良い。或いは、電源電圧Vccのみを時定数回路
51を用いて生成し、基準電圧Vref については、その
電源電圧Vccを分圧して生成することにより時定数回路
52を省略しても時定数を持って上昇する基準電圧Vre
f を得ることが可能である。
【0050】以上の構成において、電源スイッチSWを
投入した後の時間経過に伴う電源電圧Vcc及び基準電圧
Vref の変化は、図5に示すようになる。
【0051】図5において、電源電圧Vccは、電源投入
後時間経過とともに、時定数回路51の抵抗R11,コン
デンサC11で決まる時定数を持つ傾きで上昇していき、
定電圧素子D7 の一定電圧(ツェナ電圧VZ )に至って
安定する。Vccが上昇する過程における時間Tstart
は、ハーフブリッジドライバ424が起動可能な電源電
圧Vstart に至るまでの時間である。
【0052】また、基準電圧Vref は、電源投入後時間
経過とともに、時定数回路52の抵抗R12,R13,コン
デンサC12で決まる時定数を持つ傾きで上昇していき、
コンデンサC12の充電完了電圧に至って安定する。Vre
f が上昇する過程における時間Tf0は、基準電圧Vref
がインバータ回路3の無負荷共振周波数f0 を発生可能
とする電圧Vf0まで上昇するに要する時間である。
【0053】時間Tstart と時間Tf0との間には、Tst
art ≦ Tf0 の関係が成立することが必要である。
【0054】さらに、ハーフブリッジドライバ424の
動作開始時の発振周波数はインバータ回路3の無負荷共
振周波数f0 に対し高いレベルの周波数となるように基
準電圧Vref の時定数を規定している。即ち、電源投入
時、ランプ電流が零であっても、ハーフブリッジドライ
バ424の発振周波数はインバータ回路3の無負荷共振
周波数f0 以下とならないようにする。図6は、ハーフ
ブリッジドライバの発振周波数fと誤差アンプの基準電
圧Vref との関係を示したものである。これにより、電
源投入からランプ点灯までの期間に、インバータの動作
周波数がf0 を越えて進相発振となるのを防ぎ、ランプ
不点灯や、ハーフブリッジドライバ424の誤動作等に
よるインバータ破壊などの不具合を防止することができ
る。
【0055】図7は、図4の実施の形態における、電源
投入からの時間経過に伴うインバータ動作周波数の変化
を示すものである。図示矢印が、電源投入から定常点灯
に至るまでのインバータ動作周波数及びインバータ出力
の変移を示している。
【0056】電源投入時、インバータ回路3の動作周波
数はハーフブリッジドライバ424で初期設定された発
振周波数f1 (無負荷共振周波数f0 より高い所定の周
波数)からスタートし、その後はランプ電流のフィード
バック制御によりランプ電流を上昇させるように動作周
波数を低くする方向にハーフブリッジドライバ424の
発振周波数が制御される。この発振周波数即ちインバー
タ動作周波数が下降する動作は、図4の実施の形態では
図6に示すように基準電圧Vref が時定数をもって徐々
に上昇する(図示矢印にて示す)ことに対応した動作で
あり、図7においてインバータ回路3の動作周波数は図
示矢印のごとく無負荷時(点灯前)の共振カーブA1 に
沿ってランプ始動開始時の動作周波数f2 にまで徐々に
下降し、動作周波数f2 で放電灯31Aが点灯を開始す
ると、インバータ回路3の共振カーブは無負荷時のカー
ブA1 から点灯時の共振カーブA2 に移行し、共振カー
ブA2 に移行した状態(このときのランプ電流はまだ少
ない)でランプ電流のフィードバック制御が行われるの
で、インバータ動作周波数はこの共振カーブA2 に沿っ
て周波数f2 から周波数f4 にまで下降してランプ電流
を増やすように制御され定常時のランプ電流に対応した
動作周波数f4 に落ち着くことになる。つまり、インバ
ータ回路3は動作周波数f4 で点灯状態を維持すること
になる。
【0057】図8は、図4の実施の形態における電源投
入時のランプ電流IL ,ランプ電圧VL 波形を示したも
のである。
【0058】電源投入(SWオン)後、徐々にランプ電
圧VL が上昇していき、500msecを経過した時点から
急速に上昇して500Vを越えるランプ電圧に達した時
点で点灯し、点灯直後の放電移行期間(グロー放電から
アーク放電への移行状態)を経て定常時のランプ電圧で
点灯を維持する。図8で点灯直前のVL の上昇している
期間は、図7の共振カーブA1 における遅相領域での高
い周波数f1 からそれよりも低い周波数f2 に制御さ
れ、その時点で点灯状態に移行したことを示すものであ
る。ランプ電流IL は、図8に示すようにランプ電圧V
L が上昇し、放電開始した時点(点灯時)から流れ始
め、定常時にはピーク・ピーク値で略1Aとなってい
る。
【0059】図12に示した従来のフィードバック制御
における電源投入後の動作では、電源投入後、インバー
タ周波数が遅相領域のf1 から共振点f0 を飛び越えて
進相領域のf3 に一気に移行する。これにより、従来の
ランプ電圧VL ′の波形は、図9のようになり、放電灯
が点灯することなく進相領域に入りインバータ出力即ち
ランプ電圧VL ′が最低レベル方向に変化して不点灯と
なる。図中、VL は本発明の実施の形態(図4)の場合
のランプ電圧波形に対応している。
【0060】図10は、図1〜図8で説明した放電灯点
灯装置を搭載した照明装置を示す斜視図である。
【0061】図10において、照明装置300は、天井
等に取り付けられた照明器具本体301と、この照明器
具本体301の内部に配設した放電灯点灯装置302と
で構成されている。放電灯点灯装置302は図1又は図
4の他励式でかつランプ電流一定制御方式のインバータ
回路を備えた放電灯点灯装置であって、放電灯点灯装置
302における放電灯31A は、照明器具本体301の
例えば外面に装着されている。この放電灯点灯装置30
2として図1〜図8に示した装置が用いられるので、ラ
ンプ電流の検出精度が高く、フィードバック制御の信頼
性も高く、しかも電源投入時の不点灯やインバータ破壊
を生じにくい照明装置を実現することができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放電灯の一方
のフィラメントの予熱を行わない構成とし、この予熱を
行わない側でランプ電流を検出する構成としたので、予
熱電流の含まれない純粋のランプ電流のみを検出するこ
とができ、ランプ電流の検出精度を上げることができ
る。ランプ電流の制御を精確に行える。
【0063】請求項2の発明によれば、放電灯の一方の
フィラメントの予熱を行わない構成とし、この予熱を行
わない側でランプ電流を検出して、ランプ電流一定のフ
ィードバック制御を行うように構成したので、予熱電流
の含まれない純粋のランプ電流のみを一定値制御するこ
とができ、予熱電流のばらつきや部品ばらつきによらず
ランプ電流を一定値に管理することができる。放電灯の
長寿命を図ることができる。
【0064】請求項3の発明によれば、フィラメント予
熱を行わない構成とは、ランプ電流よりもフィラメント
予熱電流の方が少ない構成であると解釈することによ
り、両方のフィラメントを予熱する構成としたとして
も、フィラメント予熱を行わない側のフィラメントでは
ランプ電流よりもフィラメント予熱電流の方が少なくす
るようにすれば、(ランプ電流+フィラメント予熱電
流)を一定値制御したとしても、ランプの温度特性によ
るフィラメント予熱電流の変動の影響を少なくでき、ラ
ンプ電流一定制御をほぼ良好に行うことができる。
【0065】請求項4の発明によれば、ランプ電流検出
手段は放電灯の安定電位側に配置したので、フィードバ
ック制御手段を構成するドライブ回路も安定電位側に配
置でき、フィードバック制御手段に対するノイズを最小
限に抑えることができ、少ない電流でも誤動作しないフ
ィードバック制御が可能となる。信頼性の高い放電灯点
灯装置を実現できる。
【0066】請求項5の発明によれば、電源投入時から
点灯するまでの期間は、ランプ電流が零なので、フィー
ドバック制御の制御目標値(基準値)を低い値から徐々
に増加させるようにすれば、電源投入後から点灯までの
期間に、従来は、検出されるランプ電流値と制御目的値
の差が大きくなりそれがフィードバックされることによ
り、インバータの動作周波数が急速に最低レベルにまで
低下して進相発振に至るというような不具合があった
が、これを防ぐことができ、不点灯やインバータの破壊
を防止できる。信頼性の高い放電灯点灯装置を実現でき
る。
【0067】請求項6の発明によれば、電源投入時は、
制御目標値を所定の時定数をもって連続的に変化させる
ことによって、請求項5の発明を簡単な構成で実現でき
るようにした。
【0068】請求項7の発明によれば、フィードバック
制御手段の動作開始時の発振周波数は、前記インバータ
回路の無負荷共振周波数に対して高い周波数となるよう
に前記制御目標値の時定数を規定することにより、電源
投入時に、インバータ回路の動作周波数が急速に最低レ
ベルにまで低下して進相発振に至り、不点灯やインバー
タの破壊となるような不具合を防ぐことができる。信頼
性の高い放電灯点灯装置を実現できる。
【0069】請求項8の発明によれば、ランプ電流の検
出精度が高く、フィードバック制御の信頼性も高く、し
かも電源投入時の不点灯やインバータ破壊を生じにくい
放電灯点灯装置を備えた照明装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の放電灯点灯装置を示す
回路図。
【図2】図1におけるランプ電流検出手段の他の実施の
形態を示す回路図。
【図3】図1における予熱を行わない側のフィラメント
付近の他の実施の形態を示す回路図。
【図4】本発明の他の実施の形態の放電灯点灯装置を示
す回路図。
【図5】図4の実施の形態の電源投入後の動作を説明す
る図。
【図6】図4の実施の形態の電源投入後の動作を説明す
る図。
【図7】図4の実施の形態の電源投入後の動作を説明す
る図。
【図8】図4の実施の形態における電源投入時のランプ
電圧及びランプ電流の波形を示す波形図。
【図9】本発明に対する従来の不具合点を示すランプ電
圧波形図。
【図10】本発明に係る照明装置を示す斜視図。
【図11】従来の放電灯点灯装置を示す回路図。
【図12】図11の電源投入後の動作を説明する図。
【符号の説明】
1…交流電源 2…整流回路 3…インバータ回路 4…フィードバック制御手段 5…基準電圧発生・制御電圧発生部 31A…放電灯 41…ランプ電流検出手段 42…ドライバ回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源からの電圧を整流する整流回路
    と;前記整流回路からの整流電圧を交流電圧に変換する
    インバータ回路と;前記インバータ回路からの交流電圧
    が供給されて点灯する放電灯と;前記放電灯の一方のフ
    ィラメントに直列に接続してこれを予熱する予熱回路
    と;前記放電灯の予熱電流の流れないフィラメント側に
    設けてランプ電流を検出するランプ電流検出手段と;を
    具備したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】交流電源からの電圧を整流する整流回路
    と;前記整流回路からの整流電圧を交流電圧に変換する
    インバータ回路と;前記インバータ回路からの交流電圧
    が供給されて点灯する放電灯と;前記放電灯の一方のフ
    ィラメントに直列に接続してこれを予熱する予熱回路
    と;前記放電灯の予熱電流の流れないフィラメント側に
    ランプ電流検出手段を設けてランプ電流を検出し、検出
    されたランプ電流を一定となるように前記インバータ回
    路を制御するフィードバック制御手段と;を具備したこ
    とを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】前記予熱回路の一端を、前記予熱電流の流
    れないフィラメント側のフィラメントに対しても直列に
    接続して予熱電流を流すようにし、かつ前記予熱電流の
    流れないフィラメント側の前記予熱回路の一端側に、前
    記ランプ電流検出手段と並列的となるようにインピーダ
    ンス回路を設けた構成とし、前記放電灯の予熱電流の流
    れないフィラメント側における予熱電流が、ランプ電流
    よりも少なくするようにしたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】前記ランプ電流検出手段は、放電灯の安定
    電位側に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】電源投入時は、前記フィードバック制御手
    段の制御目標値を切り換えるように構成したことを特徴
    とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】前記制御目標値を、所定の時定数をもって
    連続的に変化させることを特徴とする請求項5記載の放
    電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】前記フィードバック制御手段の動作開始時
    の発振周波数は、前記インバータ回路の無負荷共振周波
    数に対して高い周波数となるように前記制御目標値の時
    定数を規定したことを特徴とする請求項6記載の放電灯
    点灯装置。
  8. 【請求項8】照明器具本体と;少なくとも放電灯を前記
    照明器具本体に装着された請求項1〜7のいずれか1つ
    に記載の放電灯点灯装置と;を具備したことを特徴とす
    る照明装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006309154A (ja) * 2005-04-01 2006-11-09 Canon Inc 画像形成装置における電源ユニット
JP2008010425A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Samsung Electro Mech Co Ltd Lcdバックライトインバータ用電圧フィードバック回路
JP2008177178A (ja) * 2008-04-14 2008-07-31 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電ランプ点灯装置及び照明器具
JP2012150500A (ja) * 2005-04-01 2012-08-09 Canon Inc 電源、制御回路、画像形成装置の電源

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