JPH117369A - ヘッドマウントディスプレイ装置 - Google Patents

ヘッドマウントディスプレイ装置

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JPH117369A
JPH117369A JP16135497A JP16135497A JPH117369A JP H117369 A JPH117369 A JP H117369A JP 16135497 A JP16135497 A JP 16135497A JP 16135497 A JP16135497 A JP 16135497A JP H117369 A JPH117369 A JP H117369A
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JP
Japan
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display
sight
line
display unit
display device
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JP16135497A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kimura
裕行 木村
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH117369A publication Critical patent/JPH117369A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の情報を画面上に重ねて表示することな
く操作可能なヘッドマウントディスプレイ装置を提供す
る。 【解決手段】 可変情報を表示するモニター部1100
と、頻繁に使用される選択メニュー等の情報を表示する
メニュー表示部1200を備え、各々の表示部を隣接し
た位置に配置し、両表示部の表示範囲を含む領域で視線
を検知するようにし、モニター部1100で視線が検知
された場合と、メニュー表示部1200で視線が検知さ
れた場合とで視線位置を示すカーソルの形状を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は視線検知機能を有し
たヘッドマウントディスプレイ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のヘッドマウントディスプレ
イ装置の表示画面例を示す図である。
【0003】従来、ヘッドマウントディスプレイ装置を
装着した人が表示された画面を見ながら作業を行う際、
操作中に何らかの選択を行う時には、図7に示すように
既に表示されている画面上に「はい」、「いいえ」、
「キャンセル」等の選択画面を重ねて表示し、装着者は
視線検知機能を用いて視線によりカーソルを動かして選
択することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のヘッドマントディスプレイ装置において
は、選択画面等を表示する際に、本来表示されている画
面が覆い隠されてしまうという問題点があった。この問
題点は、高解像度の画面表示にすれば解決するはずであ
るが、ヘッドマウントディスプレイ装置は人の頭に装着
する構成上、重くなりすぎる理由からこの方法を実施す
ることは不可能であった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、複数の情報を画面上に重ね
て表示することなく操作可能なヘッドマウントディスプ
レイ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のヘッドマウント
ディスプレイ装置は次のように構成したものである。
【0007】(1)可変情報を表示する可変表示手段
と、固定情報を表示する固定表示手段とを備え、各々の
表示手段による表示部を隣接した位置に配置するととも
に、両表示部の表示範囲を含む領域で視線を検知するよ
うにした。
【0008】(2)上記(1)のヘッドマウントディス
プレイ装置において、可変表示手段による表示部の表示
範囲内で視線が検知された場合と、固定表示手段による
表示部で表示範囲内で視線が検知された場合とで、視線
位置を示すカーソルの形状を変えるようにした。
【0009】(3)上記(1)または(2)のヘッドマ
ウントディスプレイ装置において、固定表示手段による
表示部で表示範囲内で視線が検知された場合に、カーソ
ルを可変表示手段による表示部の表示範囲内に表示する
ようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例のシステ
ム構成を示すブロック図である。同図において、1は各
種演算や本システム全体の制御を行っているCPU等を
用いた演算制御装置(以下、CPUという)である。こ
こで言うCPU1は、プロセッサーのチップを意味する
のではなく、パソコンの本体の一部分を意味している。
2は、ハードディスク等の記憶装置であり、CPU1で
行う演算や制御用のソフト及び各種のデータが記憶され
ている。
【0011】3はキーボード等の文字入力装置であり、
ここから入力された情報がCPU1に送られる。4はプ
リンタ等の出力装置であり、CPU1で演算した結果な
どを紙へ出力するために使用する。
【0012】1006は視線検知機能を有したヘッドマ
ウントディスプレイ装置(以下、HMDという)であ
り、この中には可変情報を表示するモニター部1100
(可変表示手段)、固定情報を表示するメニュー表示部
1200(固定表示手段)、視線検知部1300が組込
まれている。装着者は、HMD1006を自分の頭部に
取付けると、装着者の眼の位置に、モニター部1100
からの映像及びこれに隣接したメニュー表示部1200
の画像が表示されるようになっている。また、視線検知
部1300によって、装着者の視線の動きを検知できる
ようになっている。
【0013】上記のシステムでは、一般的なパソコンに
用いられるソフトウエアと同等のソフトウエアを動作さ
せることができる。なお、その個々の動作の説明は省略
し、本発明の特徴となる部分のみを以下に説明する。
【0014】本発明の特徴であるHMD1006の詳細
を説明する前に、まず、視線検出の原理を説明する。
【0015】図2は視線検出方法の原理を示す図であ
り、図2(a)は視線検出方法の原理図を示す上面図、
図2(b)は視線検出方法の原理図を示す側面図であ
る。
【0016】図2において906a,906bは装着者
に対して不感の赤外光を放射する発光ダイオード(IR
ED)等の光源であり、各光源は結像レンズ911の光
軸に対してx方向(水平方向)に略対象に(図2
(a))、またy方向(垂直方向)にはやや下側に(図
2(b))配置され、装着者の眼球を発散照明してい
る。眼球で反射した照明光の一部は結像レンズ911に
よってイメージセンサー912に結像する。図3(a)
はイメージセンサー912に投影される眼球像を示す概
略図、図3(b)はイメージセンサー912の出力強度
を示す図である。
【0017】以下各図を用いて視線の検出方法を説明す
る。
【0018】まず、水平面で考えると、図2(a)にお
いて光源906bより放射された赤外光は装着者の眼球
908の角膜910を照明する。この時角膜910の表
面で反射した赤外光により形成される角膜反射像d(虚
像)は結像レンズ911により集光され、イメージセン
サー912上の位置d´に結像する。同様に光源906
aより放射された赤外光は眼球の角膜910を照明す
る。この時角膜910の表面で反射した赤外光により形
成された角膜反射像e(虚像)は、結像レンズ911に
より集光され、イメージセンサー912上の位置e´に
結像する。また虹彩904の端部a,bからの光束は結
像レンズ911を介してイメージセンサー912上の位
置a´,b´に該端部a,bの像を結像する。結像レン
ズ911の光軸に対する眼球908の光軸の回転角θが
小さい場合、虹彩904の端部a,bのx座標をxa,
xbとすると、xa,xbはイメージセンサー上で多数
点求めることができる(図3(a)中の×印)。そこで
まず円の最小自乗法にて瞳孔中心xcを算出する。一方
角膜910の曲率中心oのx座標をxoとすると、眼球
908の光軸に対する回転角θxは、 oc*sinθx=xc−xo (1) となる。また、角膜反射像dとeの中点kに所定の補正
値δxを考慮してxoを求めると、 xk=(xd+xe)/2 xo=(xd+xe)/2+δx (2) ここでδxは装置の設置方法/眼球距離等から幾何学的
に求められる数値であり、その算出方法は省略する。よ
って、(1)を(2)へ代入しθxを求めると、 θx=arcsin[[xc−{(xd+xe) /2+δx}\ /oc\ (3) さらにイメージセンサー上に投影された各々の特徴点の
座標を´(ダッシュ)をつけて(4)式に書き換える
と、 θx=arcsin[[xc´−{(xd´+xe´) /2+δx ´}\/oc/β\ (4) となる。ここでβは結像レンズ911に対する眼球の距
離szeにより決まる倍率で、実際は角膜反射像の間隔
|xd´−xe´|の関数として求められる。
【0019】垂直面で考えると、図2(b)のような構
成となる。ここで2個のIRED906a,906bに
より生じる角膜反射像は同位置に発生し、これをiとす
る。眼球の回転角θyの算出方法は水平面の時とほぼ同
一であるが(2)式のみ異なり、角膜曲率中心oのy座
標をyoとすると、 yo=yi+δy (5) ここでδyは装置の配置方法、眼球距離等から幾何学的
に求められる数値であり、その算出法は省略する。
【0020】よって垂直方向の回転角θyは、 θy=arcsin[[yc´−(yi ´+δy ´)\/oc/β\ (6) となる。
【0021】さらに、ファインダー等の、画面上の位置
座標(xn,yn)はファインダー光学系で決まる定数
mを用いると、水平面上、垂直面上それぞれ、 xn=m*arcsin[[xc´−{(xd´+xe´) /2+δx ´}\/oc/β\ (7) yn=m*arcsin[[yc´−{(yi´+δy ´)\/oc/β\ (8) となる。
【0022】図3から明らかなように、瞳孔エッジの検
出はイメージセンサー出力波形の立ち上がり(xb
´)、立ち下がり(xa´)を利用する。また、角膜反
射像の座標は鋭い立ち上がり部(xe´)及び(xd
´)を利用する。
【0023】次に、図4を用いてHMD1006の詳細
を説明する。
【0024】図4は一実施例の光学作用を示す説明図で
ある。
【0025】図4(a)はHMD1006の内部構成を
示す図であり、同図に示すように、HMD1006は、
LCD(液晶表示器)等を有する液晶の表示素子100
2と、拡大観察系を実現するための特殊プリズム100
3と、CPU1からの映像を表示素子1002へ表示す
る表示回路1007と、装着者の眼1005に赤外光を
照射する赤外発光ダイオード1060,1061と、赤
外光を結像する結像レンズ1062a,1062bと、
この2枚の結像レンズ1062a,1062bからなる
結像レンズ系により結像された赤外光を電気信号に変換
する光電変換素子(イメージセンサー)1063と、こ
の光電変換素子1063上の装着者の眼1005の像を
基に、装着者の注視点を求める注視点検出回路1064
と、表示素子1002の近傍に配置されたメニュー10
20と、メニュー1020を照射するバックライト10
21を具備している。
【0026】上記構成において、表示回路1007,表
示素子1002,特殊プリズム1003により図1に示
すモニター部1100を構成している。また、赤外発光
ダイオード1060,1061と、特殊プリズム100
3と、結像レンズ1062a,1062bと、光電変換
素子1063と、注視点検出回路1064とにより図1
に示す視線検知部1300を構成している。更に、メニ
ュー1020,バックライト1021,特殊プリズム1
003により図1に示すメニュー表示部1200を構成
している。なお、特殊プリズム1003は、モニター部
1100とメニュー表示部1200と視線検知部130
0で兼用して使用される。
【0027】次に、HMD1006における観察系の光
学作用について説明する。表示素子1002、及びバッ
クライト1021で照射されたメニュー1020からの
光は第3の光学作用面cで、屈折透過し、第1の光学作
用面aで全反射し、第2の光学作用面bの反射層で反射
し、再び第1の光学作用面aを屈折透過し、装着者の視
度に適合した拡がり角(収束角、平行)の光束となり目
側に射出する。ここで、装着者の眼1005と表示素子
1002の中心を結ぶ線を基本光軸として示している。
装着者の視度に対する調整は、表示素子1002を特殊
プリズム1003の光軸に沿って平行移動することによ
り可能となる。ここで、特殊プリズム1003は、像性
能と歪を補正し、テレセントリックな系とするために、
3つの作用面をそれぞれ回転対称軸を有しない3次元曲
面で構成するのが望ましく、ここでは、基本光軸を含
み、紙面に平行な平面にのみ対称な曲面構造をしてい
る。
【0028】次に、HMD1006における視線検出系
の光学作用について説明する。裸眼用の赤外発光ダイオ
ード1060(奥行き方向に2個)、眼鏡用の赤外発光
ダイオード1061(奥行き方向に2個)から発した光
は、第2の光学作用面bに設けられた開口部1012,
1013,1014,1015を通して、視線検出系の
光軸とは異なる方向から観察者の眼を照明する。照明光
は観察者の角膜、瞳孔で反射散乱され、角膜で反射した
光は角膜反射像を形成し、瞳孔で散乱した光は瞳孔像を
形成する。これらの光は、第2の光学作用面bに設けら
れた開口部1010を通して、結像レンズ系1062に
よりイメージセンサー1063上に結像される。イメー
ジセンサー1063から得られる眼の画像は、前述した
視線検出原理によって構成された注視点検出回路106
4によって、注視点データを出力することができる。
【0029】ここで、前述したように結像レンズ系は、
1062a,1062b、2枚のレンズで構成されてい
る。特に結像レンズ1062bは、くさび形状をしたレ
ンズで、これにより結像レンズ系を少ないレンズで構成
することができ小型化に適している。このレンズの斜め
の面に、曲率をつけることで、第2の光学作用面bで発
生する偏心収差を有効に補正することができる。更に、
結像レンズ系には少なくとも非球面を1面設けると、軸
外の結像性能を補正する上で有効である。結像レンズ系
の絞りは、第2の光学作用面bに設けた開口部に近いほ
うが、開口部1010を小さくすることができ、観察系
に対する中抜け(像の部分抜け)を防ぐのに有効であ
り、できれば開口部と絞りが一致しているのが望まし
い。開口部は、2mmより小さく設定したほうが、眼の瞳
孔より小さくなり、更に観察系に対する中抜けを防ぐの
に有効である。眼を照明する光は、視感度の低い光がよ
いので、赤外光を使用している。この時、結像レンズ系
に可視光をカットする部材のレンズを少なくとも1個設
けると、視線の検出精度を向上することができる。
【0030】図4(b)はプリズム1003を側面から
見た図である。ここで、前記光学作用面bには、反射用
のミラーコーティングが施されているが、前記結像レン
ズ系及び赤外発光ダイオード1060,1061用の開
口部、すなわちミラーコーティング未処理部(開口部1
010は結像用、開口部1012,1013は裸眼用赤
外発光ダイオード用、開口部1014,1015は眼鏡
用赤外発光ダイオード用)が設けられている。なお、前
述したように、これらはファインダー観察系に影響のな
い程度に小さいものであり、2mm以下位が望ましい。こ
のようにミラーコーティングに開口部を設け、照明光源
を、プリズム1003をはさんで眼と反対側に配置した
ため、プリズム1003の屈折力を強くし、高視野化し
た場合でも、眼の高さに近い位置から適切に照明するこ
とができる。
【0031】ここで、前記赤外発光ダイオード106
0,1061は、異なる配置で裸眼用と眼鏡用を使い分
けている。裸眼用2個(赤外発光ダイオード1060)
は、光軸からやや離れた下部から同一高さで、光軸対称
に狭い幅で左右1個ずつ、眼鏡用2個(赤外発光ダイオ
ード1061)は、光軸からかなり離れた下部から同一
高さで、光軸対称に広い幅で左右1個ずつ配置されてい
る。その理由は3つあり、1つは眼球距離によって、よ
り良い照明条件を得るためで、できるだけ眼の検出エリ
アを均等に照明するような位置になっている。2つめ
は、前記角膜反射像が、瞼でケラレないような高さにす
る必要があるため、裸眼用の赤外発光ダイオード106
0は、眼鏡用の赤外発光ダイオード1061に比べて、
高い位置にある。3つめは、赤外光が眼鏡に反射してで
きるゴーストが、検出に影響の少ない周辺部に現れるよ
うにするため、眼鏡用赤外発光ダイオード1061は、
裸眼用より、左右、下に、離れた位置にある。なお、眼
球と眼鏡の判別は、前記角膜反射像の間隔|xd´−x
e´|から、眼球と特殊プリズム1003の距離を算出
することで行う。
【0032】前記視線検出回路1064は、光電変換素
子1063上の装着者の眼1005の像を基に、前述し
た原理に従い、表示素子1002、及びメニュー102
0の表示範囲内で、装着者の注視点を求めるものであ
る。
【0033】次に、図5を用いて視線検知部1300の
処理内容を説明する。
【0034】図5は前述のシステムの視線検知部130
0の処理動作を示すフローチャートであり、一定周期毎
に視線の位置を検出した後に、このフローに従った処理
が行われる。また、このフローチャートは、装着者が一
定時間以上その位置を見続けた場合、その位置を選択す
るようなアルゴリズムを使っている場合の例である。
【0035】ステップS201は、視線の位置を検出し
た後にまず実行される処理で、所定時間以上同じ位置が
見つめられているかどうかを判定する。所定時間以上同
じ位置が見つめられている場合は、ステップS205に
進み、所定時間以上同じ位置が見つめられていない場合
はステップS202に進む。
【0036】ステップS202は、ステップS201で
所定時間以上同じ位置が見つめられていない場合に実行
される処理で、現在の視線の位置がモニター部1100
の領域か、メニュー表示部1200の領域かの判定が行
われ、モニター部1100の領域の場合はステップS2
03に進み、メニュー表示部1200の領域の場合は、
ステップS204に進む。
【0037】ステップS203は、ステップS202で
モニター部1100の領域であると判定された場合に実
行される処理で、現在の視線の位置にカーソルを表示し
て、このフローの処理を終了する。図6(a)にこのカ
ーソルが表示されている例を示す(図6(a)の詳細は
後述する。)。
【0038】ステップS204は、ステップS202で
メニュー表示部1200の領域であると判定された場合
に実行される処理で、モニター部1100内のメニュー
表示部1200に最も近接している位置に、ステップS
203とは、異なった形状のカーソルを表示して、この
フローの処理を終了する。図6(b)に「はい」を見つ
めている時のカーソルが表示されている例を示す(図6
(b)の詳細は後述する。)。
【0039】ステップS205は、ステップS201で
所定時間以上同じ位置が見つめられていた場合に実行さ
れる処理で、見つめ続けていた視線の位置がモニター部
1100の領域か、メニュー表示部1200の領域かの
判定が行われ、モニター部1100の領域の場合はステ
ップS206に進み、メニュー表示部1200の領域の
場合は、ステップS207に進む。
【0040】ステップS206は、ステップS205で
見つめ続けられたのがモニター部1100の領域である
と判定された場合に実行される処理で、見つめ続けられ
た座標位置が選択されたものとして図1に示すCPU1
に送られ、このフローの処理が終了する。
【0041】ステップS207は、ステップS205で
見つめ続けられたのがメニュー表示部1200の領域で
あると判定された場合に実行される処理で、その時点
が、メニュー表示部1200に配置された表示ボタン式
スイッチ(以下、ボタンという)を選ぶことが求められ
ている状態であるかどうかの判定が行われる。現在、ボ
タンを選ぶことが求められている状態の場合は、ステッ
プS208に進み、現在、ボタンを選ぶことが求められ
ていない状態の場合は、このフローを終了する。
【0042】ステップS208は、ステップS207で
その時点でボタンを選ぶことが求められている状態の場
合に実行される処理で、見つめ続けられたボタンの情報
が選択されたものとして図1に示すCPU1に送られ、
このフローの処理が終了する。
【0043】次に、具体的な例を挙げて、図5のフロー
を説明する。
【0044】図6はモニター部1100とメニュー表示
部1200の表示画面例を示す説明図である。
【0045】図6(a)はワープロソフト等のアイコン
が表示されている状態を示す図であり、同図に示すよう
に、モニター部1100のすぐ下側にメニュー表示部1
200が配置されている。このモニター部1100には
ワープロソフト等のアイコンが表示されている状態であ
り、この時、例えばワープロソフトのアイコンを最初に
見ると、ステップS201で所定時間以上見つめてはい
ないと判断されてステップS202に進み、ステップS
202ではモニター部1100が見られているのでステ
ップS203に進み、ステップS203で見ている位置
にカーソルが表示される。続けて見ていて所定時間以上
が経過すると、ステップS201での判断によりステッ
プS205に進むようにと変化する。ステップS205
ではモニター部1100が見られているのでステップS
206に進み、ステップS206で、この座標位置が選
択されたものとして図1に示すCPU1に送られる。こ
の結果、CPU1はワープロソフトを起動する処理を実
行し、ワープロソフトの画面となる。
【0046】図6(b)はワープロソフト実行中に、ワ
ープロソフトを終了する操作を行った場合の状態を示す
図であり、モニター部1100に実行中のワープロソフ
トが表示され、この一部に常時ワープロソフトの操作ガ
イドに表示するステータス欄2000があり、この中
に、ファイルを保存するかどうかの判断を求める警告が
表示されている。この時、メニュー表示部1200の中
のボタンを最初に見ると、ステップS201で所定時間
以上見つめてはいないと判断されてステップS202に
進み、ステップS202ではメニュー表示部1200が
見られているのでステップS204に進み、ステップS
204でモニター部1100内のメニュー表示部120
0にもっとも近接している位置に、ステップS203と
は、異なった形状のカーソルを表示する。続けて見てい
て所定時間以上が経過すると、ステップS201の判断
がステップS205に進むようにと変化する。ステップ
S205ではメニュー表示部1200が見られているの
でステップS207に進み、ステップS207で現在メ
ニュー表示部1200のボタン選択が求められているこ
とが判定されてステップS208に進み、ステップS2
08で見つめ続けていたボタンの情報が選択されたもの
としてCPU1に送られることになる。CPU1は、選
択されたボタンが「はい」ならば、作成中のファイルを
保存してワープロソフトを終了し、選択されたボタンが
「いいえ」ならば、作成中のファイルを保存せずにワー
プロソフトを終了する。また「キャンセル」ならワープ
ロソフト終了の動作を中止するといった処理を実行す
る。
【0047】以上説明したように、本実施例によれば、
表示画面の近傍に専用の選択領域を設けるとともに、表
示画面内の位置選択と前記専用の位置選択を同一の視線
検知機能を使って指定可能としたため、前述した図7に
示すように「はい」、「いいえ」、「キャンセル」の選
択メニューにより必要な情報が覆い隠されることがな
く、操作者は必要なワープロソフト等の画面をより広く
見ることができ、作成中のファイルの保存が必要か不要
かの判断を容易に行える。
【0048】また、「はい」、「いいえ」、「キャンセ
ル」の選択はモニター部1100内の位置指定と同じ操
作性で操作できるので、違和感なく作用が行える。
【0049】なお、本実施例では、一定時間以上その位
置を見続けた場合、その位置を選択するようなアルゴリ
ズムになっているが、本発明は、これに限ったものでは
なく、例えば、所定回数以上瞬きを行えば選択されるよ
うなアルゴリズムを用いることもできるし、選択を行う
ためのボタンを別途設けておき、このボタンが押されれ
ば、その時の位置が選択されるような構成にしておいて
もかまわない。
【0050】また、「はい」、「いいえ」、「キャンセ
ル」の3つのボタンだけが使用されていたが、頻繁に使
用される項目であれば、どのような内容の項目を、いく
つ配置してもかまわない。
【0051】更に、モニター領域の下側にメニュー表示
領域を配置しているが、モニター領域に近接した位置で
あれば、どのような位置であってもかまわない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可変情報を表示する可変表示手段と、固定情報を表示す
る固定表示手段とを備え、各々の表示手段による表示部
を隣接した位置に配置するとともに、両表示部の表示範
囲を含む領域で視線を検知するようにしたため、必要な
情報が覆い隠されることがなくなり、効率的な作業を行
うことができるという効果がある。
【0053】また、可変表示手段による表示部の表示範
囲内で視線が検知された場合と、固定表示手段による表
示部で表示範囲内で視線が検知された場合とで、視線位
置を示すカーソルの形状を変えたため、どちらの表示範
囲内で視線が検知されたかを確認しやすいという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のシステム構成を示すブロ
ック図
【図2】 視線検出方法の原理を示す説明図
【図3】 視線検出方法の原理を示す説明図
【図4】 一実施例の光学作用を示す説明図
【図5】 視線検知部の処理動作を示すフローチャート
【図6】 モニター部とメニュー表示部の表示画面例を
示す図
【図7】 従来のヘッドマウントディスプレイ装置の表
示画面例を示す図
【符号の説明】
1006 ヘッドマウントディスプレイ装置 1100 モニター部(可変表示手段) 1200 メニュー表示部(固定表示手段) 1300 視線検知部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変情報を表示する可変表示手段と、固
    定情報を表示する固定表示手段とを備え、各々の表示手
    段による表示部を隣接した位置に配置するとともに、両
    表示部の表示範囲を含む領域で視線を検知するようにし
    たことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 可変表示手段による表示部の表示範囲内
    で視線が検知された場合と、固定表示手段による表示部
    で表示範囲内で視線が検知された場合とで、視線位置を
    示すカーソルの形状を変えることを特徴とする請求項1
    記載のヘッドマウントディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 固定表示手段による表示部で表示範囲内
    で視線が検知された場合に、カーソルを可変表示手段に
    よる表示部の表示範囲内に表示することを特徴とする請
    求項1または2記載のヘッドマウントディスプレイ装
    置。
JP16135497A 1997-06-18 1997-06-18 ヘッドマウントディスプレイ装置 Withdrawn JPH117369A (ja)

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JP16135497A JPH117369A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 ヘッドマウントディスプレイ装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4772062A (en) * 1986-07-30 1988-09-20 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Motor vehicle, especially passenger motor vehicle
US4797073A (en) * 1986-10-20 1989-01-10 Tohoku Mikuni Kogyo Kabushiki Kaisha Pump with rotating and reciprocating piston
JP2010176510A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Sanyo Electric Co Ltd 情報表示装置
KR20150078242A (ko) * 2013-12-30 2015-07-08 주식회사 케이티 Hmd 제어 방법, 컴퓨팅 장치 및 컴퓨터 판독가능 매체

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