JPH1171332A - トリフェニルメタン誘導体およびその用途 - Google Patents

トリフェニルメタン誘導体およびその用途

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JPH1171332A
JPH1171332A JP16695198A JP16695198A JPH1171332A JP H1171332 A JPH1171332 A JP H1171332A JP 16695198 A JP16695198 A JP 16695198A JP 16695198 A JP16695198 A JP 16695198A JP H1171332 A JPH1171332 A JP H1171332A
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JP
Japan
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group
alkyl group
alkyl
carbonyl
different
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Pending
Application number
JP16695198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kaneko
秀雄 金子
Yoshitaka Tomigahara
祥隆 冨ケ原
Morohisa Ooe
師久 大江
Haruyuki Matsunaga
治之 松永
Iwao Nakatsuka
巌 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エストロゲンレセプターに対してアイソフォー
ム選択的に抗エストロゲン作用を示す物質を提供する。 【解決手段】一般式 化1 【化1】 [式中、R1は、−CR1112CR1314NR1516
(ここで、R11〜R16は同一または相異なり水素原子、
C1−C6アルキル基等を表す。)等を表し、R2
5、およびR6は、同一または相異なり、ハロゲン原
子、C1−C6アルキル基等を表し、R3およびR4は同
一または相異なり、水素原子、C1−C6アルキル基、
23 24アミノカルボニル基(ここで、R23、R24は同
一または相異なり、水素原子もしくはC1−C6アルキ
ル基等を表す。)等を表し、R7およびR8は同一または
相異なり、水素原子、C1−C6アルキル基、または、
C1−C6ハロアルキル基を表し、n1は0〜4を表
し、n2およびn3は同一または相異なり1〜3を表
す。]で示されるトリフェニルメタン誘導体またはその
薬理学的に許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトリフェニルメタン
誘導体およびその塩、ならびにそれらを含む医薬組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】エス
トロゲンレセプターは子宮、膣、輸卵管、肝臓、乳癌、
骨等の組織中のエストロゲンの標的細胞に存在し、エス
トロゲンと結合して特定の遺伝子に依存するタンパク質
の合成を惹起する。このようなエストロゲンとレセプタ
ーの異常な活性化およびこれらによる該タンパク質合成
の進行は、種々の疾患の原因となることが知られてお
り、エストロゲンレセプターに作用して抗エストロゲン
作用を示す物質を、このような疾患の臨床治療薬として
使用する試みがなされている。そのような例としては、
従来から、抗エストロゲン剤であるタモキシフェンが乳
癌治療薬として使用されている例が知られているが、こ
のような抗エストロゲン剤による治療に於いては、種々
の好ましくない症状の併発も認められ、治療を困難なも
のとしている。最近、エストロゲンレセプターに於い
て、従来のαアイソフォームとは別異のβアイソフォー
ムが発見され(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 第93巻、
5925〜5930(1996))、各々のレセプターに異なる役割が
存在する可能性が示唆された。このような知見の基に、
αアイソフォームとβアイソフォームに対し異なる親和
性を示し、一方のアイソフォームに選択的に作用する抗
エストロゲン剤を開発することにより、他方のアイソフ
ォームに対して作用することによって生じ得る望ましく
ない作用の軽減の可能性があることから、エストロゲン
レセプターに対してアイソフォーム選択的に抗エストロ
ゲン作用を示す物質の探索が切望されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる状
況の下、鋭意検討した結果、ある種のトリフェニルメタ
ン誘導体化合物が、エストロゲンレセプターαアイソフ
ォームに対するエストロゲンの作用を選択的に阻害する
抗エストロゲン作用を有することを見出し、本発明に至
った。即ち、本発明は、一般式 化3
【化3】 [式中、R1は、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8
シクロアルキル基、ベンジル基、C3−C6アルケニル
基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニ
ル基、C3−C6ハロアルキニル基、シアノC1−C6
アルキル基、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキ
ル基、(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニルC1−
C6アルキル基、{(C1−C4アルコキシ)C1−C
4アルコキシ}カルボニルC1−C6アルキル基、(C
3−C8シクロアルコキシ)カルボニルC1−C6アル
キル基、(C3−C8シクロアルキル)C1−C6アル
コキシカルボニルC1−C6アルキル基、C1−C10
アルキルスルフィニルC1−C10ハロアルキル基、−
CH2COON(R9)R10基、−CH(C1−C4アル
キル)COON(R9)R10基、−CH2CON(R9
10基、−CH(C1−C10アルキル)CON
(R9)R10基(ここで、R9およびR10は同一または相
異なり水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C8シ
クロアルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C
6アルケニル基、C3−C6アルキニル基、シアノC1
−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4ア
ルキル基、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキル
基、カルボキシC1−C6アルキル基、(C1−C6ア
ルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C3−
C8シクロアルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル
基、(C1−C6アルキル)カルボニルオキシC2−C
6アルキル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミ
ノC2−C6アルキル基、ヒドロキシC2−C6アルキ
ル基、置換されていてもよいベンジル基、置換されてい
てもよいフェニル基もしくは{(C1−C4アルコキ
シ)C1−C4アルキル}カルボニルC1−C6アルキ
ルを表すか、または、R9とR10とでトリメチレン、テ
トラメチレン、ペンタメチレン、エチレンオキシエチレ
ン、エチレンアミノエチレンもしくはエチレンチオエチ
レンを表す。)、−CR1112CR1314NR1516
(ここで、R11〜R16は同一または相異なり水素原子、
C1−C6アルキル基を表すか、または、R15とR16
でトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、エ
チレンオキシエチレン、エチレンアミノエチレンもしく
はエチレンチオエチレンを表す。)、C2−C6アルケ
ニルオキシカルボニルC1−C6アルキル基、C3−C
6ハロアルケニルオキシカルボニルC1−C6アルキル
基、C3−C6アルキニルオキシカルボニルC1−C6
アルキル基、C3−C6ハロアルキニルオキシカルボニ
ルC1−C6アルキル基、(C1−C6アルキルチオ)
カルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6ハロア
ルキルチオ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C3
−C6アルケニルチオ)カルボニルC1−C6アルキル
基、(C3−C6ハロアルケニルチオ)カルボニルC1
−C6アルキル基、(C3−C6アルキニルチオ)カル
ボニルC1−C6アルキル基、(C3−C6ハロアルキ
ニルチオ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C3−
C8シクロアルキルチオ)カルボニルC1−C6アルキ
ル基、(C3−C8シクロハロアルキルチオ)カルボニ
ルC1−C6アルキル基、{(C3−C8シクロアルキ
ル)C1−C6アルキルチオ}カルボニルC1−C6ア
ルキル基、ジ(C1−C6アルキル)C=NOカルボニ
ルC1−C6アルキル基、(置換されていてもよいベン
ジルチオ)カルボニルC1−C6アルキル基、(置換さ
れていてもよいフェニルチオ)カルボニルC1−C6ア
ルキル基、ヒドロキシC2−C6アルコキシカルボニル
C1−C6アルキル基、(C1−C6アルキル)カルボ
ニルオキシC2−C6アルコキシカルボニルC1−C6
アルキル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ
C2−C6アルコキシカルボニルC1−C6アルキル
基、{(C1−C6アルコキシ)カルボニルC1−C6
アルキル}オキシカルボニルC1−C6アルキル基、ヒ
ドロキシC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルコ
キシカルボニル基、C3−C8シクロアルコキシカルボ
ニル基、C3−C6アルケニルオキシカルボニル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基、置換されていてもよいベン
ジルオキシカルボニルC1−C6アルキル基、または、
置換されていてもよいフェノキシカルボニルC1−C6
アルキル基を表し、R2、R5、およびR6は、同一また
は相異なり、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C
1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル
基、ベンジル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6
ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C
6ハロアルキニル基、シアノC1−C6アルキル基、C
1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、C1−C4
アルキルチオC1−C4アルキル基、カルボキシC1−
C6アルキル基、(C1−C8アルコキシ)カルボニル
C1−C6アルキル基、(C1−C6ハロアルコキシ)
カルボニルC1−C6アルキル基、ヒドロキシC1−C
2アルキル基、C1−C6アルコキシカルボニル基、C
1−C6ハロアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシ
カルボニル基、または、C1−C6アルキルカルボニル
基を表し、R3およびR4は同一または相異なり、水素原
子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル
基、C3−C8シクロアルキル基、ベンジル基、C3−
C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3
−C6アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基、シ
アノC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1
−C4アルキル基、C1−C4アルキルチオC1−C4
アルキル基、カルボキシC1−C6アルキル基、(C1
−C8アルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、
(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニルC1−C6ア
ルキル基、ヒドロキシC1−C2アルキル基、C1−C
6アルコキシカルボニル基、C1−C6ハロアルコキシ
カルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、C1−C
6アルキルカルボニル基、または、R2324アミノカル
ボニル基(ここで、R23、R24は同一または相異なり、
水素原子もしくはC1−C6アルキル基を表すか、また
は、R23とR24とでトリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、エチレンオキシエチレン、エチレンアミ
ノエチレン、もしくは、エチレンチオエチレンを表
す。) R7およびR8は同一または相異なり、水素原子、C1−
C6アルキル基、または、C1−C6ハロアルキル基を
表し、n1は0〜4を表し、n2およびn3は同一また
は相異なり1〜3を表し、n1が2以上を表すとき、各
2は相異なっていてもよく、n2が2以上を表すと
き、各R5は相異なっていてもよく、n3が2以上を表
すとき、各R6は相異なっていてもよい。]で示されるト
リフェニルメタン誘導体(以下、本発明化合物と記
す。)および本発明化合物の薬理学的に許容される塩、
ならびに有効成分として、一般式 化4
【化4】 [式中、R17、R19およびR20は同一または相異なり、
水素原子または有機残基を表し、R18、R21およびR22
は同一または相異なり、ハロゲン原子、C1−C6アル
キル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロ
アルキル基、ベンジル基、C3−C6アルケニル基、C
3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル基、
C3−C6ハロアルキニル基、シアノC1−C6アルキ
ル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、C
1−C4アルキルチオC1−C4アルキル基、カルボキ
シC1−C6アルキル基、(C1−C8アルコキシ)カ
ルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6ハロアル
コキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、ヒドロキシ
C1−C2アルキル基、C1−C6アルコキシカルボニ
ル基、C1−C6ハロアルコキシカルボニル基、ベンジ
ルオキシカルボニル基、C1−C6アルキルカルボニル
基、水酸基、C1−C6アルコキシ基、ベンジルオキシ
基、C1−C6アルキルカルボニルオキシ基、または、
ベンゾイルオキシ基を表し、m1は0〜4を表し、m2
およびm3は同一または相異なり1〜4を表し、m1が
2以上を表すとき、各R18は相異なっていてもよく、m
2が2以上を表すとき、各R21は相異なっていてもよ
く、m3が2以上を表すとき、各R22は相異なっていて
もよい。]で示される化合物およびその薬理学的に許容
される塩を含有する医薬組成物を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳細に本発明を説明
する。本発明化合物において、R1で示されるC1−C
6ハロアルキル基としては、2−クロロエチル基、2−
ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等
があげられ、C3−C8のシクロアルキル基としては、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等があげられ、C3−C6のアル
ケニル基としては、アリル基、1−メチル−2−プロペ
ニル基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、3−メチル
−2−ブテニル基、2−メチル−3−ブテニル基等があ
げられ、C3−C6のハロアルケニル基としては、2−
クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プ
ロペニル基等があげられ、C3−C6アルキニル基とし
ては、プロパルギル基、1−メチル−2−プロピニル
基、2−ブチニル基、1,1−ジメチル−2−プロピニ
ル基等があげられ、C3−C6ハロアルキニル基として
は、3−ブロモプロパルギル基等があげられ、シアノC
1−C6アルキニル基としては、シアノメチル基等があ
げられ、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキル基
としては、メチルチオメチル基、メチルチオエチル基等
があげられ、{(C1−C4アルコキシ)C1−C4ア
ルコキシ}カルボニルC1−C6アルキル基としては、
メトキシメトキシカルボニルメチル基、メトキシエトキ
シカルボニルメチル基、1−メトキシエトキシカルボニ
ルエチル基等があげられ、(C3−C8シクロアルコキ
シ)カルボニルC1−C6アルキル基としては、シクロ
ブチルオキシカルボニルメチル基、シクロペンチルオキ
シカルボニルメチル基、シクロヘキシルオキシカルボニ
ルメチル基、1−シクロブチルオキシカルボニルエチル
基、1−シクロペンチルオキシカルボニルエチル基、1
−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル基等があげら
れ、C1−C10アルキルスルフィニルC1−C10ハ
ロアルキル基としては、5,5,5,4,4−ペンタフ
ルオロペンチルスルフィニルノニル基等があげられ、−
CH(C1−C10アルキル)CON(R9)R10基と
しては、−(CH2 10CON(CH3)(CH23CH
3基等があげられ、C1−C6ハロアルコキシカルボニ
ル基としては、2,2,2−トリクロロエチルカルボニ
ル基等があげられ、C3−C8シクロアルコキシカルボ
ニル基としては、シクロプロピルオキシカルボニル基、
シクロブチルオキシカルボニル基等があげられ、C3−
C6アルケニルオキシカルボニル基としては、アリルオ
キシカルボニル基等があげられ、{(C1−C6アルコ
キシ)カルボニルC1−C6アルキル}オキシカルボニ
ルC1−C6アルキル基としては、(メトキシカルボニ
ル)メトキシカルボニルメチル基、(エトキシカルボニ
ル)メトキシカルボニルメチル基等があげられ、R9
10で示されるC1−C6アルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等があげら
れ、R11〜R16で示されるC1−C6アルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、イソブチル基、ブチル基、t−ブチル基(ここで
「t」は[第3級]を示す:以下、同じ)、アミル基、
イソアミル基、t−アミル基等があげられ、R2、R5
よびR6で示されるハロゲン原子とはフッ素原子、塩素
原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味し、R2、R3
4、R5およびR6で示されるC1−C6アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、イソブチル基、ブチル基、t−ブチル基、アミル
基、イソアミル基、t−アミル基等があげられ、C1−
C6ハロアルキル基としては、2−クロロエチル基、2
−ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基
等があげられ、C3−C8のシクロアルキル基として
は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基等があげられ、C3−C6のア
ルケニル基としては、アリル基、1−メチル−2−プロ
ペニル基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、3−メチ
ル−2−ブテニル基、2−メチル−3−ブテニル基等が
あげられ、C3−C6のハロアルケニル基としては、2
−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−
プロペニル基等があげられ、C3−C6アルキニル基と
しては、プロパルギル基、1−メチル−2−プロピニル
基、2−ブチニル基、1,1−ジメチル−2−プロピニ
ル基等があげられ、C3−C6ハロアルキニル基として
は、3−ブロモプロパルギル基等があげられ、シアノC
1−C6アルキル基としては、シアノメチル基等があげ
られ、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基とし
ては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシ
メチル基、エトキシエチル基等があげられ、C1−C4
アルキルチオC1−C4アルキル基としては、メチルチ
オメチル基、メチルチオエチル基等があげられ、カルボ
キシC1−C6アルキル基としては、カルボキシメチル
基、1−カルボキシエチル基、2−カルボキシエチル基
等があげられ、(C1−C8アルコキシ)カルボニルC
1−C6アルキル基としては、メトキシカルボニルメチ
ル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボ
ニルメチル基、イソプロポキシカルボニルメチル基、ブ
トキシカルボニルメチル基、イソブトキシカルボニルメ
チル基、t−ブトキシカルボニルメチル基、アミルオキ
シカルボニルメチル基、イソアミルオキシカルボニルメ
チル基、t−アミルオキシカルボニルメチル基、1−メ
トキシカルボニルエチル基、1−エトキシカルボニルエ
チル基、1−プロポキシカルボニルエチル基、1−イソ
プロポキシカルボニルエチル基、1−ブトキシカルボニ
ルエチル基、1−イソブトキシカルボニルエチル基、1
−t−ブトキシカルボニルエチル基、1−アミルオキシ
カルボニルエチル基、1−イソアミルオキシカルボニル
エチル基、1−t−ブトキシカルボニルエチル基、1−
アミルオキシカルボニルエチル基、1−イソアミルオキ
シカルボニルエチル基、1−t−アミルオキシカルボニ
ルエチル基等があげられ、(C1−C6ハロアルコキ
シ)カルボニル基としては2−クロロエトキシカルボニ
ル基、2−ブロモエトキシカルボニル基、3−クロロブ
トキシカルボニル基、1−クロロ−2−プロポキシカル
ボニル基、1,3−ジクロロ−2−プロポキシカルボニ
ル基、2,2−ジクロロエトキシカルボニル基、2,
2,2−トリフルオロエトキシカルボニル基、2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニル基、2,2,2−ト
リブロモエトキシカルボニル基等があげられ、ヒドロキ
シC1−C2アルキル基としてはヒドロキシメチル基、
ヒドロキシエチル基等があげられ、C1−C6アルコキ
シカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシ
カルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、イソブト
キシカルボニル基またはt−ブトキシカルボニル基等が
あげられ、C1−C6ハロアルコキシカルボニル基とし
ては、2,2,2−トリクロロエチルカルボニル基等が
あげられ、R3およびR4で示されるR2324アミノカル
ボニル基としては、ジメチルアミノカルボニル基等があ
げられ、R7およびR8で示されるC1−C6アルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、イソブチル基、ブチル基、t−ブチル基、アミ
ル基、イソアミル基、t−アミル基等があげられ、C1
−C6ハロアルキル基としては、2−クロロエチル基、
2−ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル
基等があげられる。
【0005】一般式 化4で示される化合物において、
17、R19およびR20で示される有機残基は、酸素に結
合可能な有機残基であればよい。該有機残基としては、
C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C
3−C8シクロアルキル基、ベンジル基、C3−C6ア
ルケニル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6
アルキニル基、C3−C6ハロアルキニル基、シアノC
1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4
アルキル基、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキ
ル基、カルボキシC1−C6アルキル基、(C1−C8
アルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C1
−C6ハロアルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル
基、{(C1−C4アルコキシ)C1−C4アルコキ
シ}カルボニルC1−C6アルキル基、(C3−C8シ
クロアルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、
(C3−C8シクロアルキル)C1−C6アルコキシカ
ルボニルC1−C6アルキル基、C1−C10アルキル
スルフィニルC1−C10ハロアルキル基、−CH2
OON(R9)R10基、−CH(C1−C4アルキル)
COON(R9)R10基、−CH2CON(R9)R
10基、−CH(C1−C10アルキル)CON(R9
10基(ここで、R9およびR10は前記と同じ意味を表
す。)、−CR1112CR1314NR1516基(ここ
で、R11〜R16は前記と同じ意味を表す。)、C2−C
6アルケニルオキシカルボニルC1−C6アルキル基、
C3−C6ハロアルケニルオキシカルボニルC1−C6
アルキル基、C3−C6アルキニルオキシカルボニルC
1−C6アルキル基、C3−C6ハロアルキニルオキシ
カルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6アルキ
ルチオ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C
6ハロアルキルチオ)カルボニルC1−C6アルキル
基、(C3−C6アルケニルチオ)カルボニルC1−C
6アルキル基、(C3−C6ハロアルケニルチオ)カル
ボニルC1−C6アルキル基、(C3−C6アルキニル
チオ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C3−C6
ハロアルキニルチオ)カルボニルC1−C6アルキル
基、(C3−C8シクロアルキルチオ)カルボニルC1
−C6アルキル基、(C3−C8シクロハロアルキルチ
オ)カルボニルC1−C6アルキル基、{(C3−C8
シクロアルキル)C1−C6アルキルチオ}カルボニル
C1−C6アルキル基、ジ(C1−C6アルキル)C=
NOカルボニルC1−C6アルキル基、(置換されてい
てもよいベンジルチオ)カルボニルC1−C6アルキル
基、(置換されていてもよいフェニルチオ)カルボニル
C1−C6アルキル基、ヒドロキシC2−C6アルコキ
シカルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6アル
キル)カルボニルオキシC2−C6アルコキシカルボニ
ルC1−C6アルキル基、(C1−C6アルキル)カル
ボニルアミノC2−C6アルコキシカルボニルC1−C
6アルキル基、{(C1−C6アルコキシ)カルボニル
C1−C6アルキル}オキシカルボニルC1−C6アル
キル基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C1−C6
ハロアルコキシカルボニル基、C3−C8シクロアルコ
キシカルボニル基、C3−C6アルケニルオキシカルボ
ニル基、ベンジルオキシカルボニル基、置換されていて
もよいベンジルオキシカルボニルC1−C6アルキル
基、または、置換されていてもよいフェノキシカルボニ
ルC1−C6アルキル基、R2324アミノカルボニル基
(R23およびR24は前記と同じ意味を表す。)等があげ
られ、R18、R21およびR22で示されるハロゲン原子と
はフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を
意味し、C1−C6アルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、
ブチル基、t−ブチル基、アミル基、イソアミル基、t
−アミル基等があげられ、C1−C6ハロアルキル基と
しては、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、
2,2,2−トリフルオロエチル基等があげられ、C3
−C8のシクロアルキル基としては、シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基等があげられ、C3−C6のアルケニル基として
は、アリル基、1−メチル−2−プロペニル基、3−ブ
テニル基、2−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル
基、2−メチル−3−ブテニル基等があげられ、C3−
C6のハロアルケニル基としては、2−クロロ−2−プ
ロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基等が
あげられ、C3−C6アルキニル基としては、プロパル
ギル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−ブチニル
基、1,1−ジメチル−2−プロピニル基等があげら
れ、C3−C6ハロアルキニル基としては、3−ブロモ
プロパルギル基等があげられ、シアノC1−C6アルキ
ル基としては、シアノメチル基等があげられ、C1−C
4アルコキシC1−C4アルキル基としては、メトキシ
メチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エト
キシエチル基等があげられ、C1−C4アルキルチオC
1−C4アルキル基としては、メチルチオメチル基、メ
チルチオエチル基等があげられ、カルボキシC1−C6
アルキル基としては、カルボキシメチル基、1−カルボ
キシエチル基、2−カルボキシエチル基等があげられ、
(C1−C8アルコキシ)カルボニルC1−C6アルキ
ル基としては、メトキシカルボニルメチル基、エトキシ
カルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、
イソプロポキシカルボニルメチル基、ブトキシカルボニ
ルメチル基、イソブトキシカルボニルメチル基、t−ブ
トキシカルボニルメチル基、アミルオキシカルボニルメ
チル基、イソアミルオキシカルボニルメチル基、t−ア
ミルオキシカルボニルメチル基、1−メトキシカルボニ
ルエチル基、1−エトキシカルボニルエチル基、1−プ
ロポキシカルボニルエチル基、1−イソプロポキシカル
ボニルエチル基、1−ブトキシカルボニルエチル基、1
−イソブトキシカルボニルエチル基、1−t−ブトキシ
カルボニルエチル基、1−アミルオキシカルボニルエチ
ル基、1−イソアミルオキシカルボニルエチル基、1−
t−ブトキシカルボニルエチル基、1−アミルオキシカ
ルボニルエチル基、1−イソアミルオキシカルボニルエ
チル基、1−t−アミルオキシカルボニルエチル基等が
あげられ、(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニル基
としては2−クロロエトキシカルボニル基、2−ブロモ
エトキシカルボニル基、3−クロロブトキシカルボニル
基、1−クロロ−2−プロポキシカルボニル基、1,3
−ジクロロ−2−プロポキシカルボニル基、2,2−ジ
クロロエトキシカルボニル基、2,2,2−トリフルオ
ロエトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニル基、2,2,2−トリブロモエトキシカ
ルボニル基等があげられ、ヒドロキシC1−C2アルキ
ル基としてはヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基
等があげられ、C1−C6アルコキシカルボニル基とし
ては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソ
プロポキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基ま
たはt−ブトキシカルボニル基等があげられ、C1−C
6ハロアルコキシカルボニル基としては、2,2,2−
トリクロロエチルカルボニル基等があげられ、C1−C
6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブト
キシ基等があげられ、C1−C6アルキルカルボニルオ
キシ基としては、アセトキシ基、プロピオニルオキシ
基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基等があげ
られる。
【0006】尚、本発明化合物および一般式 化4で示
される化合物には、二重結合に由来する幾可異性体、不
斉炭素に由来する光学異性体およびジアステレオマ−が
存在する場合があるが、本発明化合物および一般式 化
4で示される化合物には、これらの異性体およびその混
合物も含まれる。
【0007】本発明化合物および一般式 化4で示され
る化合物の薬学的に許容される塩としては、例えば、塩
酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、リン酸、ギ酸、
酢酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒
石酸、クエン酸、シュウ酸、グリオキシル酸、アスパラ
ギン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸との酸付加塩があげられ、例えば、また、
フェノール性水酸基とのリチウム塩、ナトリウム塩、カ
リウム塩等のアルカリ金属塩をあげることができる。
【0008】次に、本発明化合物および一般式 化4で
示される化合物を製造する方法について説明する。本発
明化合物および一般式 化4で示される化合物は、酸の
存在下、溶媒中で、一般式 化5
【化5】 [式中R17、R18およびm1は前記と同じ意味を表す。]
で示されるベンズアルデヒド誘導体と、一般式 化6
【化6】 および一般式 化7
【化7】 [式中R19〜R22、m2およびm3は前記と同じ意味を
表す。]で示されるベンゼン誘導体とを反応させることに
よって得ることができる。
【0009】これらベンゼン誘導体は、上記ベンズアル
デヒド誘導体に対して、2倍モル以上、通常、2〜10
倍モルの範囲で用いられるが、好ましくは、3〜6倍モ
ル量の範囲で用いられる。尚、これらベンゼン誘導体
は、単独で、または2種以上の混合物として用いられ
る。一般式 化5で示されるベンズアルデヒド誘導体
は、市販の試薬を入手するか、または、例えば、Hou
ben−Weyl、Methods of Organ
ic Chemistry、Vol.VII(197
5)およびVol.E3(1983)記載の方法に準じ
て製造することができる。一般式 化6および化7で示
される化合物は、市販の試薬を入手するか、または、上
記文献のシリーズであるVol.V/1c(1976)
記載の方法で得られるフェノール化合物から常法により
得ることができる。本発明化合物および一般式 化4で
示される化合物の上記の製造方法において、反応溶媒と
しては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、n−プロピルアルコール、t−ブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール、n−ブチルアルコール等の
炭素数1〜4の低級脂肪族アルコールが好ましい。該ア
ルコール溶媒は、通常、ベンズアルデヒド誘導体100
重量部に対して、10〜1000重量部、好ましくは、
100〜500重量部の範囲で用いられる。また、上記
の製造方法において用いられる酸としては、反応溶媒で
あるアルコールに溶解する酸が好ましく、例えば、塩
酸、硫酸、無水硫酸、ギ酸、リン酸、シュウ酸、p−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメ
タンスルホン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等
をあげることができる。このような酸は、ベンズアルデ
ヒド誘導体1モルに対して、1〜10モルの範囲で用い
られる。反応は、通常、室温から80℃、好ましくは、
30〜60℃の範囲の温度にて、攪拌しながら、2〜2
4時間程度、通常、10〜15時間程度で、その目的を
達成することができる。反応終了後の反応液は、必要に
応じて水を加えた後、生じた結晶を濾集するか、また
は、有機溶媒抽出および濃縮等の通常の後処理を行い、
必要ならばクロマトグラフィー、再結晶等の操作によっ
てさらに精製することにより、目的物を単離することが
できる。なお、本発明化合物および一般式 化4で示さ
れる化合物におけるR19およびR20で示される置換基
は、遊離の水酸基(R19=R20=H)を有する一般式 化
6および化7で示される化合物を用いて上記反応を行っ
た後、得られた化合物を適当なハロゲン化化合物などと
反応させることによって導入することもでき、例えば、
ジメチルカルバモイルクロリドと塩基性条件下(トリエ
チルアミン、NaH存在下など)で反応させることによ
りカルバモイル基を導入できる。
【0010】本発明化合物および一般式 化4で示され
る化合物の薬学的に許容される塩のうち、酸付加塩は、
本発明化合物または一般式 化4で示される化合物を例
えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、リン酸、
ギ酸、酢酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、コハク
酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、グリオキシル酸、ア
スパラギン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸等の酸と反応させることにより得る
ことができる。また、アルカリ金属塩は、本発明化合物
または一般式 化4で示される化合物を例えば水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、等のアル
カリ金属水酸化物と反応させることにより得ることがで
きる。これらの方法で得られた本発明化合物および一般
式 化4で示される化合物の薬学的に許容される塩は、
必要があれば再結晶等により精製することができる。
【0011】一般式 化4で示される化合物を化合物番
号とともに化8〜化10に例示するが、該化合物はこれ
らの例示に限定されない。
【0012】
【化8】
【0013】
【化9】
【0014】
【化10】
【0015】本発明化合物および一般式 化4で示され
る化合物はエストロゲンレセプターαアイソフォームに
対するエストロゲンの作用を選択的に阻害する抗エスト
ロゲン作用を有する。従って、例えば、乳癌や子宮内膜
癌等のエストロゲン依存性の疾患の治療剤として有用で
ある。また、骨芽細胞の分化を促進する作用および/ま
たは骨塩密度の低下を抑制する作用を有する上記化合物
は、骨増加作用を示す薬剤として骨粗鬆症の治療や予防
に有用である。
【0016】本発明化合物および一般式 化4で示され
る化合物を医薬または動物用薬として用いる場合、通常
の製剤方法によって適当な製剤(例えば、錠剤、カプセ
ル剤、注射剤、点滴剤、坐剤など)として用いる。これ
らの剤形の製剤化には、通常知られた方法が適用され、
例えば、各種の賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、等張
化剤等を含有していてもよい。その投与方法については
必ずしも制限はなく、経口投与、静脈注射、筋肉内注
射、静脈内点滴、直腸内投与などの方法で使用される。
投与量は、化合物の種類、投与方法、患者の症状、年齢
等により異なるが、通常0.001〜500mg/kg
体重/日の投与範囲で、1日1〜数回または隔日もしく
は数回おきに1回の範囲で投与される。ただし、必要に
応じて適宜増減し得る。
【0017】
【実施例】以下に、実施例および試験例により、本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0018】実施例1[ビス(2,5-ジメチル-4-ヒドロ
キシフェニル)[4-(2-ジメチルアミノ-1-エトキシ)フ
ェニル]メタン(化合物1)の製造] 反応容器に、ジメチルホルムアミド(2ml)、4-ヒドロ
キシベンズアルデヒド(0.5 g, 4.094 mmol)、炭酸カ
リウム(1.23 g, 8.90 mmol)、1-ジメチルアミノ-2-ク
ロロエタン(0.66 g, 6.18 mmol)、およびジイソプロ
ピルエーテル(0.25 ml)を入れ、60℃で1時間30分攪
拌した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を溜去して得られた残渣(0.77g)を減圧蒸留
(110℃/1〜3mmHg)して4-(2-ジメチルアミノ-1-エト
キシ)ベンズアルデヒド(0.45 g, 57%)を得た。4-(2-
ジメチルアミノ-1-エトキシ)ベンズアルデヒド(0.15
g, 0.776 mmol)を、2,5-ジメチルフェノール(0.227
g, 1.86 mmol)、メタノール(0.4 g)および35%塩酸
水(40 mg)と混合して40℃で10時間攪拌し、さらに35%
塩酸水(85mg)を加え60℃で8時間30分攪拌後、一夜放
冷したところ結晶が析出した。デカンテーションして得
られた半結晶にヘキサン1.5 mlを加えデカンテーショ
ン、更に酢酸エチル1.5 mlを加え攪拌した後、析出した
結晶を濾過、洗浄し(酢酸エチル1 ml, 2回; ヘキ
サン1ml)目的物、ビス(2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ
フェニル)[4-(2-ジメチルアミノ-1-エトキシ)フェニ
ル]メタン(化合物1)の結晶(0.333 g, 94%)を得た;
1H NMR[270 MHz, CDCl3, TMS, δ(ppm)] 2.03 (6H, s),
2.04 (6H, s), 2.98 (6H, s), 3.58 (2H, m), 4.32 (2
H, m), 5.43 (1H,s), 6.37 (2H, s), 6.59 (2H, s), 6.
87-6.98 (4H, m)。
【0019】実施例2[ビス(2,5-ジメチル-4-ヒドロ
キシフェニル)[3-(2-ジメチルアミノ-1-エトキシ)フ
ェニル]メタン(化合物2)の製造] 反応容器にジメチルホルムアミド(24ml)、3-ヒドロキ
シベンズアルデヒド(6.0 g, 49.1 mmol)、炭酸カリウ
ム(14.8 g, 107 mmol)、1-ジメチルアミノ-2-クロロ
エタン(7.92 g, 73.7 mmol)、およびジイソプロピル
エーテル(3 ml)を入れ、60℃で1時間30分、80℃で3
時間30分、さらに70℃で2時間攪拌した。放冷後、反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を溜去して得ら
れた残渣(8.6 g)をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル:86 g、溶出溶媒:酢酸エチル/メタ
ノール=5/2(v/v))で精製し、目的物3-(2-ジメチルア
ミノ-1-エトキシ)ベンズアルデヒド(6.35 g, 67%)を
得た。3-(2-ジメチルアミノ-1-エトキシ)ベンズアルデ
ヒド(1.5 g, 7.76 mmol)を、2,5-ジメチルフェノール
(2.37 g, 19.4 mmol)、メタノール(4 g)および35%
塩酸水(1.2 g)と混合し60℃で3時間攪拌した。室温で
10時間放置後、析出した結晶を濾集し、これを洗浄(冷
メタノール2 ml、2回; エーテル2ml、2回)し、得
られた粗結晶にメタノール4.5mlを加え、60℃で攪拌
後、放冷し、得られた結晶を再び濾過、洗浄(冷メタノ
ール1.5ml、2回; エーテル2 ml、2回; ヘキサン2m
l、2回)、乾燥して、ビス(2,5-ジメチル-4-ヒドロキ
シフェニル)[3-(2-ジメチルアミノ-1-エトキシ)フェ
ニル]メタン(化合物2)の結晶(1.43g, 40.5%)を得
た; 1H NMR[270 MHz, CDCl3, TMS, δ(ppm)] 2.01 (6
H, s), 2.02 (6H, s), 2.93 (6H, s), 3.53 (2H, t, J=
5.0 Hz), 4.26 (2H, t, J=5.0 Hz), 5.47 (1H, s), 6.3
5 (2H, s), 6.58-6.62 (3H, m), 6.69 (1H, m), 6.85
(1H, m), 7.22 (1H, m)。
【0020】試験例1(抗エストロゲン作用) ヒトエストロゲンレセプターのαアイソフォームおよび
βアイソフォームのcDNA断片は、以下に示す塩基配
列を有するオリゴヌクレオチドをプライマーとして用い
るRT-PCR法により、ヒト肝cDNAライブラリー(東洋紡
社)からクローニングした。αアイソフォームのクロー
ニングにはオリゴヌクレオチド5'-CGGGAAGCCAATCTGTACC
T-3'および5'-CAGGGATTCGCAGAACCTTG-3'、βアイソフォ
ームのクローニングにはオリゴヌクレオチド5'-ATGAATT
ACAGCATTCCCAG-3'および5'-AAATGAGGGACCACACAGCA-3'を
用いた.該RT-PCR法によって得られたαアイソフォーム
およびβアイソフォームのcDNA断片の末端を平滑化
し、各々を発現用ベクターpRc/RSV(Invitrogen社)の
平滑化したHindIII切断部位に挿入し、発現プラスミド
pRc-RSV-hERαおよびpRc-RSV-hERβを得た。また、エス
トロゲン応答配列を有するオリゴヌクレオチド5'-AAAGT
CAGGTCACAGTGACCTGATCA-3'を、ベクターpGV-P(東洋イ
ンキ社)のSmaI切断部位に挿入して、ルシフェラーゼレ
ポータープラスミドpGV-EREを得た。他方、イーグルMEM
培地(フェノールレッドフリー、活性炭処理血清を10%
(v/v)含有)で継代培養したHeLa細胞を40,000細胞/
ウェルの密度で24ウェルプレート(φ16 mmウェル)に
植え、37℃、5%CO2存在下24時間培養した後、該培地を
無血清イーグルMEM培地に交換した。上記発現プラスミ
ドpRc-RSV-hERαまたはpRc-RSV-hERβ、およびエストロ
ゲン応答配列を組み込んだルシフェラーゼレポータープ
ラスミドpGV-EREをリポフェクション法で上記のHeLa細
胞に導入した。すなわち、発現プラスミドpRc-RSV-hER
αまたはpRc-RSV-hERβ0.3μg、およびpGV-ERE0.1μgな
らびにリポフェクチン0.35μlを混合し、これを上記のH
eLa細胞に添加して5%CO2存在下37℃にて6時間培養し
た。次に、培地を10%血清(活性炭処理済)含有イーグ
ルMEM培地に交換し、37℃(5%CO2)で一晩培養を続け
た。さらに、培地を、供試化合物のDMSO溶液(またはDM
SOのみ)および17β-エストラジオール(終濃度、αア
イソフォームの場合100 pM、βアイソフォームの場合1
nM)を添加してなる10%血清(活性炭処理済)含有イー
グルMEM培地に交換して48時間培養した。培地を除き、
細胞をPBS(−)で2回洗浄後、細胞溶解液を50μl/ウェ
ル加え、室温で細胞を溶解した。この細胞の溶解液の一
部をルシフェラーゼアッセイ基質液(東洋インキ社)と
混合し、ルミノメーターで発光量を測定した。次に、エ
ストロゲンレセプターαアイソフォームおよびβアイソ
フォーム各々について、17β-エストラジオールとDMSO
を添加して試験した場合の発光量を100として、17β-エ
ストラジオールと各供試化合物のDMSO溶液を添加して試
験した場合の発光量の相対値を求め、次いで、このよう
にして求めたβアイソフォームについての相対値をαア
イソフォームについての相対値で除して、抗エストロゲ
ン活性(β/α)を算出した。
【表1】
【0021】試験例2(骨芽細胞に対する作用) ラット由来骨芽細胞様細胞UMR 106を10%牛胎仔血清(活
性炭処理済)含有イーグルMEM培地で継代培養し、6ウェ
ルプレート(φ36 mmウェル)に20000細胞/ウェルの密
度で植え、同血清入りイーグルMEM培地(2ml/ウェル)
中、5%CO2存在下37℃にて一晩培養した。翌日、培地を
吸い取り、サプリメントA(インスリン、トランスフェ
リン、セレニウム溶液;Gibco BRL社)を添加した無血
清イーグルMEM培地を1 ml/ウェル加えてウェルを洗った
後、洗液を吸い取り、新たにサプリメントA添加無血清
イーグルMEM培地を2 ml/ウェル加え、37℃での培養を続
けた。培地交換から2日後に各ウェルから培地を吸い取
り、各化合物のDMSO溶液(またはDMSOのみ)が添加混合
されたサプリメントA添加無血清イーグルMEM培地を2ml/
ウェルの割合で加え、37℃での培養を続けた。化合物添
加後2日目に培地を採取し、これを遠心分離(14000 rp
m, 5分間)して上清を分取し、その0.6 ml当たり20μl
の1N HClを加え、混合後氷冷保存した。一方、培地採取
後のウェルをPBS(-)で2回洗い、残液をよく除いてから
超純水を0.5 ml/ウェル加えて細胞を回収し、-80℃で凍
結保存した。上記の氷冷保存した培地上清を1N NaOHで
中和後100μlを採取し、TGFβ測定用ELISAキット(森永
生科学研究所)を用いてTGFβを定量した。一方、凍結
保存した細胞は室温に戻し融解した。融解後の細胞懸濁
液を遠心分離(14000 rpm, 5分間)し、上清の50μlを
アルカリホスファターゼ(ALP)活性測定に用いた。ALP
活性はLowryらの方法[J. Biol. Chem. 207巻、19-37、
(1954年)]に準じて測定した。TGFβおよびALP活性を測
定した試料の残りを用い、Lowryらの方法[J. Biol. Che
m. 193巻、265-275(1951年)]によりタンパク質の定量
を行った。タンパク質量で補正した後のTGFβおよびALP
活性の量の相対値を表2に示す。
【表2】 *:対照区の値を1としたときの相対値(吸光度/mgタ
ンパク/ml)
【0022】試験例3(卵巣摘出ラットに対する作用) (1)卵巣摘出 6週令のSD系雌ラット(日本チャールズリバー)を1
週間予備飼育した後、これに左右卵巣の摘出手術を施し
た。まずラットの両脇腹付近の毛を刈り取り、ジエチル
エーテル麻酔した後、脇腹周辺を消毒し、最終肋骨の下
約1 cmを切開した。切開部から脂肪と共に卵巣および子
宮を引き出し、卵巣と子宮の間を縫合糸で結紮した後、
卵巣を切除し、子宮および脂肪を腹内に戻して切開部を
縫合した。なお、擬手術群では、上記と同様に卵巣を引
き出した後、結紮および切除を行わずそのまま腹内に戻
して同様に縫合を行った。該手術後のラットをポリプロ
ピレン製ケージに1ケージ当り4匹ずつ入れて飼育し、
固形餌(CRF-1、日本チャールズリバー)および水を自
由に摂取させた。 (2)投与液調製・投与・骨塩密度測定 乳鉢に化合物を秤取し、乳棒を用いて結晶を細かく擦り
潰した後、1%ヒドロキシプロピルセルロース(HPC,150
〜400 cP)を少量ずつ加え、擦り回して化合物を懸濁、
混合することにより、所定の化合物濃度の投与液を調製
した。該投与液は毎週新たに調製した。上記卵巣摘出手
術を施したラットの体重を1週間毎に測定してその体重
に基づき前記投与液の投与量を決め、次の体重測定まで
の1週間は同じ投与量とした。ラットに卵巣摘出の1週
間後から投与を開始し、1日に1回、1週間に5回の投
与間隔にて計17回、前記投与液を金属製ゾンデを装着
した2 ml容の注射筒を用いて経口投与した(1群5〜8
匹)。なお、対照区には、1%HPCのみを投与した。最終
投与の翌日、ジエチルエーテル麻酔下に、各ラットの腹
部大動脈より全採血した後、脛骨を採取した。脛骨の膝
側端の骨塩密度をエリアスキャン法にて測定した。結果
を表3に示す。
【表3】 a 投与液量: 5 ml/kg体重/日 b 5-8匹の平均値 * 対照区(卵巣摘出ラットに1%HPCを投与)に比べ有意
差あり(P<0.05)
【発明の効果】本発明により提供される新規なトリフェ
ニルメタン誘導体およびその薬理学的に許容される塩
は、エストロゲンレセプターαアイソフォームに対する
エストロゲンの作用を選択的に阻害する抗エストロゲン
作用を有し、エストロゲン依存性の疾患の治療剤として
有用である。また、本発明により提供される医薬組成物
は、エストロゲンレセプターαアイソフォームに対する
エストロゲンの作用を選択的に阻害する抗エストロゲン
作用を有するトリフェニルメタン誘導体およびその薬理
学的に許容される塩を有効成分として含有するので、エ
ストロゲン依存性の疾患の治療剤となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 271/42 C07C 271/42 317/18 317/18 323/16 323/16 (72)発明者 松永 治之 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 (72)発明者 中塚 巌 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 [式中、R1は、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8
    シクロアルキル基、ベンジル基、C3−C6アルケニル
    基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニ
    ル基、C3−C6ハロアルキニル基、シアノC1−C6
    アルキル基、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキ
    ル基、(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニルC1−
    C6アルキル基、{(C1−C4アルコキシ)C1−C
    4アルコキシ}カルボニルC1−C6アルキル基、(C
    3−C8シクロアルコキシ)カルボニルC1−C6アル
    キル基、(C3−C8シクロアルキル)C1−C6アル
    コキシカルボニルC1−C6アルキル基、C1−C10
    アルキルスルフィニルC1−C10ハロアルキル基、−
    CH2COON(R9)R10基、−CH(C1−C4アル
    キル)COON(R9)R10基、−CH2CON(R9
    10基、−CH(C1−C10アルキル)CON
    (R9)R10基(ここで、R9およびR10は同一または相
    異なり水素原子、C1−C6アルキル基、C3−C8シ
    クロアルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C
    6アルケニル基、C3−C6アルキニル基、シアノC1
    −C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4ア
    ルキル基、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキル
    基、カルボキシC1−C6アルキル基、(C1−C6ア
    ルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C3−
    C8シクロアルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル
    基、(C1−C6アルキル)カルボニルオキシC2−C
    6アルキル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミ
    ノC2−C6アルキル基、ヒドロキシC2−C6アルキ
    ル基、置換されていてもよいベンジル基、置換されてい
    てもよいフェニル基もしくは{(C1−C4アルコキ
    シ)C1−C4アルキル}カルボニルC1−C6アルキ
    ル基を表すか、または、R9とR10とでトリメチレン、
    テトラメチレン、ペンタメチレン、エチレンオキシエチ
    レン、エチレンアミノエチレンもしくはエチレンチオエ
    チレンを表す。)、−CR1112CR1314NR1516
    基(ここで、R11〜R16は同一または相異なり水素原子
    もしくはC1−C6アルキル基を表すか、または、R15
    とR16とでトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチ
    レン、エチレンオキシエチレン、エチレンアミノエチレ
    ンもしくはエチレンチオエチレンを表す。)、C2−C
    6アルケニルオキシカルボニルC1−C6アルキル基、
    C3−C6ハロアルケニルオキシカルボニルC1−C6
    アルキル基、C3−C6アルキニルオキシカルボニルC
    1−C6アルキル基、C3−C6ハロアルキニルオキシ
    カルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6アルキ
    ルチオ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C
    6ハロアルキルチオ)カルボニルC1−C6アルキル
    基、(C3−C6アルケニルチオ)カルボニルC1−C
    6アルキル基、(C3−C6ハロアルケニルチオ)カル
    ボニルC1−C6アルキル基、(C3−C6アルキニル
    チオ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C3−C6
    ハロアルキニルチオ)カルボニルC1−C6アルキル
    基、(C3−C8シクロアルキルチオ)カルボニルC1
    −C6アルキル基、(C3−C8シクロハロアルキルチ
    オ)カルボニルC1−C6アルキル基、{(C3−C8
    シクロアルキル)C1−C6アルキルチオ}カルボニル
    C1−C6アルキル基、ジ(C1−C6アルキル)C=
    NOカルボニルC1−C6アルキル基、(置換されてい
    てもよいベンジルチオ)カルボニルC1−C6アルキル
    基、(置換されていてもよいフェニルチオ)カルボニル
    C1−C6アルキル基、ヒドロキシC2−C6アルコキ
    シカルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6アル
    キル)カルボニルオキシC2−C6アルコキシカルボニ
    ルC1−C6アルキル基、(C1−C6アルキル)カル
    ボニルアミノC2−C6アルコキシカルボニルC1−C
    6アルキル基、{(C1−C6アルコキシ)カルボニル
    C1−C6アルキル}オキシカルボニルC1−C6アル
    キル基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C1−C6
    ハロアルコキシカルボニル基、C3−C8シクロアルコ
    キシカルボニル基、C3−C6アルケニルオキシカルボ
    ニル基、ベンジルオキシカルボニル基、置換されていて
    もよいベンジルオキシカルボニルC1−C6アルキル
    基、または、置換されていてもよいフェノキシカルボニ
    ルC1−C6アルキル基を表し、R2、R5、およびR6
    は、同一または相異なり、ハロゲン原子、C1−C6ア
    ルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シク
    ロアルキル基、ベンジル基、C3−C6アルケニル基、
    C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキニル
    基、C3−C6ハロアルキニル基、シアノC1−C6ア
    ルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル
    基、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキル基、カ
    ルボキシC1−C6アルキル基、(C1−C8アルコキ
    シ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6ハ
    ロアルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、ヒド
    ロキシC1−C2アルキル基、C1−C6アルコキシカ
    ルボニル基、C1−C6ハロアルコキシカルボニル基、
    ベンジルオキシカルボニル基、または、C1−C6アル
    キルカルボニル基を表し、R3およびR4は同一または相
    異なり、水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6
    ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、ベンジ
    ル基、C3−C6アルケニル基、C3−C6ハロアルケ
    ニル基、C3−C6アルキニル基、C3−C6ハロアル
    キニル基、シアノC1−C6アルキル基、C1−C4ア
    ルコキシC1−C4アルキル基、C1−C4アルキルチ
    オC1−C4アルキル基、カルボキシC1−C6アルキ
    ル基、(C1−C8アルコキシ)カルボニルC1−C6
    アルキル基、(C1−C6ハロアルコキシ)カルボニル
    C1−C6アルキル基、ヒドロキシC1−C2アルキル
    基、C1−C6アルコキシカルボニル基、C1−C6ハ
    ロアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル
    基、C1−C6アルキルカルボニル基、または、R23
    24アミノカルボニル基(ここで、R23、R24は同一また
    は相異なり、水素原子もしくはC1−C6アルキル基を
    表すか、または、R23とR24とでトリメチレン、テトラ
    メチレン、ペンタメチレン、エチレンオキシエチレン、
    エチレンアミノエチレン、もしくは、エチレンチオエチ
    レンを表す。) R7およびR8は同一または相異なり、水素原子、C1−
    C6アルキル基、または、C1−C6ハロアルキル基を
    表し、n1は0〜4を表し、n2およびn3は同一また
    は相異なり1〜3を表し、n1が2以上を表すとき、各
    2は相異なっていてもよく、n2が2以上を表すと
    き、各R5は相異なっていてもよく、n3が2以上を表
    すとき、各R6は相異なっていてもよい。]で示されるト
    リフェニルメタン誘導体またはその薬理学的に許容され
    る塩。
  2. 【請求項2】一般式 化1において、R1が−CR11
    12CR1314NR1516基(ここで、R11〜R16は前記
    と同じ意味を表す。)を表し、R2、R5およびR6がC
    1−C6アルキル基を表し、R3およびR4は同一または
    相異なり、水素原子、C1−C6アルキル基またはR23
    24アミノカルボニル基(ここで、R23、R24は同一ま
    たは相異なり、水素原子もしくはC1−C6アルキル基
    を表すか、または、R 23とR24とでトリメチレン、テト
    ラメチレン、ペンタメチレン、エチレンオキシエチレ
    ン、エチレンアミノエチレンもしくはエチレンチオエチ
    レンを表す。)を表す請求項1記載のトリフェニルメタ
    ン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】R11〜R14が水素原子を表し、R15および
    16は同一または相異なり、水素原子またはC1−C6
    アルキル基を表す請求項2記載のトリフェニルメタン誘
    導体またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】有効成分として、一般式 化2 【化2】 [式中、R17、R19およびR20は同一または相異なり、
    水素原子または有機残基を表し、R18、R21およびR22
    は同一または相異なり、ハロゲン原子、水酸基、C1−
    C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C
    8シクロアルキル基、ベンジル基、C3−C6アルケニ
    ル基、C3−C6ハロアルケニル基、C3−C6アルキ
    ニル基、C3−C6ハロアルキニル基、シアノC1−C
    6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキ
    ル基、C1−C4アルキルチオC1−C4アルキル基、
    カルボキシC1−C6アルキル基、(C1−C8アルコ
    キシ)カルボニルC1−C6アルキル基、(C1−C6
    ハロアルコキシ)カルボニルC1−C6アルキル基、ヒ
    ドロキシC1−C2アルキル基、C1−C6アルコキシ
    カルボニル基、C1−C6ハロアルコキシカルボニル
    基、ベンジルオキシカルボニル基、C1−C6アルキル
    カルボニル基、C1−C6アルコキシ基、ベンジルオキ
    シ基、C1−C6アルキルカルボニルオキシ基、また
    は、ベンゾイルオキシ基を表し、m1は0〜4を表し、
    m2およびm3は同一または相異なり1〜4を表し、m
    1が2以上を表すとき、各R18は相異なっていてもよ
    く、m2が2以上を表すとき、各R21は相異なっていて
    もよく、m3が2以上を表すとき、各R22は相異なって
    いてもよい。]で示されるトリフェニルメタン誘導体ま
    たはその薬理学的に許容される塩を含有する医薬組成
    物。
  5. 【請求項5】一般式 化2において、R18、R21および
    22が、水酸基またはC1−C6アルキル基を表し、R
    17が−CR1112CR1314NR1516基(ここで、R
    11〜R16は前記と同じ意味を表す。)を表し、R19およ
    びR20は同一または相異なり、水素原子、C1−C6ア
    ルキル基またはR2324アミノカルボニル基(ここで、
    23、R24は同一または相異なり、水素原子もしくはC
    1−C6アルキル基を表すか、または、R23とR24とで
    トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、エチ
    レンオキシエチレン、エチレンアミノエチレンもしくは
    エチレンチオエチレンを表す。)を表す請求項4記載の
    医薬組成物。
  6. 【請求項6】R11〜R14が水素原子を表し、R15および
    16が同一または相異なり水素原子またはC1−C6ア
    ルキル基を表す請求項5記載の医薬組成物。
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