JPH1171136A - 蛍光体物質の塗膜と光触媒の塗膜によって表面処理された器物 - Google Patents

蛍光体物質の塗膜と光触媒の塗膜によって表面処理された器物

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Publication number
JPH1171136A
JPH1171136A JP9228671A JP22867197A JPH1171136A JP H1171136 A JPH1171136 A JP H1171136A JP 9228671 A JP9228671 A JP 9228671A JP 22867197 A JP22867197 A JP 22867197A JP H1171136 A JPH1171136 A JP H1171136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocatalyst
coating film
coating
substance
ultraviolet rays
Prior art date
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Pending
Application number
JP9228671A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Kikuchi
厳夫 菊池
Toshihiko Hisada
敏彦 久田
Tatsushi Arai
達志 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home Tech Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Home Tech Ltd filed Critical Hitachi Home Tech Ltd
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Publication of JPH1171136A publication Critical patent/JPH1171136A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒の塗布面であることの目視確認を可能
にする。 【解決手段】 紫外線を被爆して可視の蛍光を放射する
蛍光物質の第一の塗膜9とこの第一の塗膜の表面に形成
されかつ紫外線を被爆して触媒作用を発揮する光触媒物
質の第二の塗膜10とによって器物の表面を塗装処理し
た。それにより、光触媒物質によって表面処理されただ
けの場合には困難だった、触媒塗布層の有り無しおよび
触媒機能の発揮中であるかないかの確認が、きわめて簡
単に行なえるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線を被爆して
可視の蛍光を放射する蛍光物質の塗膜と紫外線を被爆し
て触媒作用を発揮する光触媒物質の塗膜によって表面処
理された器物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二酸化チタン等の光触媒機能を発揮する
物質を、太陽光の紫外線に曝される横断歩道橋、道路フ
ェンス等の外表面やビルの外郭窓ガラス、自動車用ガラ
ス窓等の外表面に塗布して、付着する汚れ物質を浄化
し、表面の清浄性ないし透明性を持続させるようにした
ものが実用化されるようになった。
【0003】他方、太陽光の届かない屋内や地下空間等
でも、蛍光灯や水銀灯から放射される紫外線に曝される
位置に、光触媒物質を添加ないし表面処理したカーテ
ン、カーペット、トイレ機器、病院内設備医療機器等を
設置し、清浄性が持続的に発揮されるように工夫された
ものが実用化されるようになってきた。
【0004】また、蛍光灯や水銀灯などにおいては、そ
れ自体が比較的高温になることに着目し、発光器を包囲
する管や球の外表面ないしその発光器の発熱の影響で高
温化する部位に光触媒物質を塗布して、発光器自体およ
びその付近の高温部位の外表面に接触する空気中の汚れ
物質をも清浄化するという考え方のものも実用化される
ようになってきた。
【0005】上述した実用化に際しては、種々特許出願
による提案が行なわれており、代表的なものを挙げてみ
ると、特開平06−279026号公報、特再平06−
811092号公報、特開平07−331120号公
報、特開平08−141063号公報、特開平08−2
66864号公報、特開平09−047658号公報、
特開平09−057113号公報が見られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光触媒を用いて汚れを
清浄化することが本格実用化段階に入り、多方面で成果
を上げつつあるが、汚れ物質が清浄化されるのには比較
的長時間を要するため、時間をおいて観測したときに初
めてその効果が確認可能となる。つまり触媒機能が眼前
において現に発揮されつつある状況を目視確認すること
は容易ではなく、実質不可能と考えた方がよい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこの点に鑑みて
なされたものであり、光触媒を塗布した表面構造部分に
おいて現に光触媒機能が発揮されていることを、見る人
間をして実感できるようにしたものである。そのため
に、紫外線を被爆して可視の蛍光を放射する蛍光物質の
第一の塗膜とこの第一の塗膜の表面に形成されかつ紫外
線を被爆して触媒作用を発揮する光触媒物質の第二の塗
膜によって器物の表面を表面処理し、付着する汚れが清
浄化されるようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は上述した通りのものであ
り、紫外線を被爆して可視の蛍光を放射する蛍光物質の
層を器物表面の第一層として形成し、更にこの第一の層
の上表面に紫外線を被爆して触媒作用を発揮する光触媒
物質の層を形成する。
【0009】すると、紫外線の存在下では、器物の表面
の色調が、紫外線の存在しない場合に比べて変化するの
で、その色調変化により見る人は触媒作用が発揮されて
いることを認識することができる。
【0010】器物の表面処理にあたっては、光触媒の塗
布を行なう面の全面に、本発明の、紫外線を被爆して可
視の蛍光を放射する蛍光物質の第一層と、その第一層の
上表面に更に紫外線を被爆して触媒作用を発揮する光触
媒物質の第二の層を塗布形成するのもよいが、光触媒物
質を塗布する必要のある面の一部にのみ蛍光物質の層を
模様状ないし文字状に塗布し、その部分を含む他の全面
に光触媒物質による層を塗布して、模様状ないし文字状
に塗布された蛍光物質の層が紫外線に照射されたときに
色調を変化させて浮かび上がるようにしても、光触媒が
塗布されていることと触媒機能が発揮されていることを
十分に認識することができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0012】一実施例の説明に用いる図1は、外郭ケー
スの外表面(正面、側面、天井面、背面および熱風吹き
出し口のルーバー)の全面に蛍光物質の含まれない光触
媒塗料を塗布焼き付けした石油ファンヒーターを示すも
のであり、このファンヒーターの正面の一部に、本発明
の紫外線を被爆して可視の蛍光を放射する蛍光物質によ
って「光触媒」の文字を記載し、紫外線が照射されたと
きにその記載部分が色調を変化させて、「光触媒」の文
字が浮かび上がるようにしたものである。
【0013】この図1において、1は石油を燃料とする
ファンヒーターであり、2は熱風の吹き出し口、3は運
転動作を設定するための操作部、4はカートリッジタン
ク収納部に設けられた蓋で、5はファンヒーター全体を
受け止めるベース皿である。
【0014】このファンヒーター1の、熱風吹き出し口
2を構成するルーバー外表面を含む正面の全域、プラス
チック製の取っ手部を除く左右両側面の全域、蓋4を含
む天井面の、操作部3を除いた全域、そして背面の送風
機部(図示せず)を除く全域に光触媒物質の塗料が塗布
されている。
【0015】6は上述の蛍光物質の塗料により「光触
媒」の記載が施された領域で、紫外線の照射を受けて
「光触媒」の文字が浮かび上がる部分である。
【0016】図2は、蛍光物質と光触媒物質のそれぞれ
の塗膜が形成されている部分つまり文字が記載されてい
る部分の断面図である。この図2において、7はファン
ヒーターの外郭ケースを構成する金属板の基体、8はこ
の基体7の表面に施された防錆処理層、9はこの防錆処
理層8の表面に塗布形成された、例えばアルカリ希土類
塩等の蛍光物質で形成された塗膜層で、10は例えば二
酸化チタン等の光触媒物質で形成された塗膜層である。
なお、蛍光体の選択にあたっては、残光時間が比較的短
いものの方が、触媒の活性の実情を表示するのに好都合
のようである。蛍光物質の塗膜層9とその外表面の光触
媒物質の塗膜層10については、四角い図形11と丸い
図形12を用いて記載してあるが、四角い図形11をも
って蛍光物質を、丸い図形12をもって光触媒物質をそ
れぞれ模式的に示すものとする。
【0017】このように構成されたファンヒーター1
を、蛍光灯等の紫外線放射形灯具の下で使用すると、光
触媒の文字の記載された部分の色調が、紫外線の存在し
ない場合に比べて蛍光を帯びて変化するので、その色調
変化により、その場に立ち会っている人間は、器物表面
に触媒が塗布されているということと、触媒作用が発揮
されていることを認識することができる。
【0018】表面の塗装処理にあたっては、光触媒の塗
布を行なうべき面の全面に、紫外線を被爆して可視の蛍
光を放射する蛍光物質の下地層を形成して、器物の外表
面の全体が色調変化を起こすのを目視できるようにし、
光触媒による清浄化機能が作用しているのを確認可能に
するのもよいが、光触媒の塗布面の一部に模様状にある
いは文字状に蛍光物質の下地層形成して、紫外線が照射
されたときにその部分が色調を変化させて模様状または
文字状に浮かび上がるようにしても、器物が光触媒で表
面処理されたものであることならびにその触媒が活性化
していることを認識することができる。
【0019】以上本発明の一実施例のように、ファンヒ
ーターの外郭表面に、紫外線を被爆して可視の蛍光を放
射する蛍光物質の層と、その上表面に紫外線を被爆して
触媒作用を発揮する光触媒物質の層を重ねて形成するこ
とにより、ファンヒーター1が光触媒機能をもつ物質に
よって表面処理されていることが目視確認できるように
なった。また、紫外線に曝されている間は、蛍光を発し
て色調が変化することから、光触媒が塗布されかつその
機能が現に発揮されていることを目視によって実感でき
るようにもなった。
【0020】光触媒物質膜ないし蛍光物質膜の形成に関
しては、上に説明した塗装処理のほかに、触媒の活性を
低下させない範囲の高温で琺瑯表面や陶磁器表面へ焼き
付ける処理法等があるので、器物の性質、用途等に合わ
せて適宜実施するのがよいことは言うまでもないことで
ある。
【0021】
【発明の効果】以上、本発明によれば、光触媒物質によ
って表面処理されただけの場合には困難であった、触媒
塗布層の有り無しおよび触媒機能の発揮中であるかない
かの確認が、きわめて簡単に行なえるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の石油ファンヒーターを示す斜
視図である。
【図2】本発明一実施例の塗装膜形成部分の拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 石油ファンヒーター 2 熱風吹き出し口 3 操作部 4 タンク蓋 5 ベ−ス皿 6 蛍光物質の塗膜層と光触媒物質の塗膜層とで形成さ
れている部分 7 金属板の基体 8 防錆処理層 9 蛍光物質の第一の塗膜 10 光触媒物質の第二の塗膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線を被爆して可視の蛍光を放射する
    蛍光物質の第一の塗膜(9)とこの第一の塗膜の表面に
    形成されかつ紫外線を被爆して触媒作用を発揮する光触
    媒物質の第二の塗膜(10)によって表面処理されてい
    ることを特徴とする器物(1)。
JP9228671A 1997-08-26 1997-08-26 蛍光体物質の塗膜と光触媒の塗膜によって表面処理された器物 Pending JPH1171136A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9228671A JPH1171136A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 蛍光体物質の塗膜と光触媒の塗膜によって表面処理された器物

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JP9228671A JPH1171136A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 蛍光体物質の塗膜と光触媒の塗膜によって表面処理された器物

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JPH1171136A true JPH1171136A (ja) 1999-03-16

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JP9228671A Pending JPH1171136A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 蛍光体物質の塗膜と光触媒の塗膜によって表面処理された器物

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JP (1) JPH1171136A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104339781A (zh) * 2014-10-11 2015-02-11 苏州碧海安全玻璃工业有限公司 一种蓄光玻璃工艺制品及生产方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104339781A (zh) * 2014-10-11 2015-02-11 苏州碧海安全玻璃工业有限公司 一种蓄光玻璃工艺制品及生产方法

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