JPH1169849A - 振動アクチュエータ駆動装置 - Google Patents
振動アクチュエータ駆動装置Info
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- JPH1169849A JPH1169849A JP9222372A JP22237297A JPH1169849A JP H1169849 A JPH1169849 A JP H1169849A JP 9222372 A JP9222372 A JP 9222372A JP 22237297 A JP22237297 A JP 22237297A JP H1169849 A JPH1169849 A JP H1169849A
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- vibration actuator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アクチュエータ性能の低下を起こさず、回転
ムラを低減した高精度の駆動をすることを可能にする。 【解決手段】 励振により振動を発生する振動子1及び
その振動子1に加圧接触されその振動によって直線又は
回転駆動される移動子2を有する振動アクチュエータ1
01と、振動アクチュエータ101の移動子2の運動を
受ける回転補助部材4とを含み、移動子2と回転補助部
材4との両接触面の平面精度は、その接触面の加圧接触
による変形量以下である。
ムラを低減した高精度の駆動をすることを可能にする。 【解決手段】 励振により振動を発生する振動子1及び
その振動子1に加圧接触されその振動によって直線又は
回転駆動される移動子2を有する振動アクチュエータ1
01と、振動アクチュエータ101の移動子2の運動を
受ける回転補助部材4とを含み、移動子2と回転補助部
材4との両接触面の平面精度は、その接触面の加圧接触
による変形量以下である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子に発生した
振動(振動波)によって、移動子を駆動する振動アクチ
ュエータを備えた振動アクチュエータ駆動装置に関する
ものである。
振動(振動波)によって、移動子を駆動する振動アクチ
ュエータを備えた振動アクチュエータ駆動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動アクチュエータは、
超音波振動や超音波以外の各種振動を利用したアクチュ
エータがあり、超音波モータ、表面波モータ、振動波モ
ータなどと呼ばれている。また、振動アクチュエータの
種類には、回転タイプ、リニアタイプ、又はロッドタイ
プなどがある。
超音波振動や超音波以外の各種振動を利用したアクチュ
エータがあり、超音波モータ、表面波モータ、振動波モ
ータなどと呼ばれている。また、振動アクチュエータの
種類には、回転タイプ、リニアタイプ、又はロッドタイ
プなどがある。
【0003】例えば、回転タイプの振動アクチュエータ
は、装置内に組み込まれた場合に、ステータ(固定子)
により駆動されるリング状のロータが回転補助部材(例
えば、ベアリング)により装置内に設置される。従来、
回転補助部材に当接するロータ(移動子)の設置面は、
ラッピィング等の機械的処理により平面度が出されてい
た。
は、装置内に組み込まれた場合に、ステータ(固定子)
により駆動されるリング状のロータが回転補助部材(例
えば、ベアリング)により装置内に設置される。従来、
回転補助部材に当接するロータ(移動子)の設置面は、
ラッピィング等の機械的処理により平面度が出されてい
た。
【0004】この場合に、ロータと回転補助部材とを直
接設置するか、又は、両者の設置面にロータの振動を回
転補助部材に伝達しないように、防振部材、例えば、ゴ
ム部材を配置したものもある。
接設置するか、又は、両者の設置面にロータの振動を回
転補助部材に伝達しないように、防振部材、例えば、ゴ
ム部材を配置したものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の振動アクチュエータは、ロータがその平面加工処理中
に加工処理装置に固定されるが、その加工処理装置の固
定力により、ロータ自体にひずみが発生し、そのひずみ
が平面度に悪影響を与えることがあった。つまり、振動
アクチュエータは、ステータの振動が非常に微小(数μ
m)であるので、上述した加工処理中の平面度への悪影
響により、ロータと回転補助部材の設置平面で設置関係
が不安定となり、図4のグラフAに示すように、設置平
面の平面度に起因した回転ムラを生じてしまう、という
問題があった。
の振動アクチュエータは、ロータがその平面加工処理中
に加工処理装置に固定されるが、その加工処理装置の固
定力により、ロータ自体にひずみが発生し、そのひずみ
が平面度に悪影響を与えることがあった。つまり、振動
アクチュエータは、ステータの振動が非常に微小(数μ
m)であるので、上述した加工処理中の平面度への悪影
響により、ロータと回転補助部材の設置平面で設置関係
が不安定となり、図4のグラフAに示すように、設置平
面の平面度に起因した回転ムラを生じてしまう、という
問題があった。
【0006】また、防振性の強い防振部材を配置する
と、正常なロータの振動までも吸収してしまい、振動ア
クチュエータ自体の性能が低下してしまう、という問題
があった。
と、正常なロータの振動までも吸収してしまい、振動ア
クチュエータ自体の性能が低下してしまう、という問題
があった。
【0007】本発明は、アクチュエータ性能の低下を起
こさず、回転ムラを低減した高精度の駆動ができる振動
アクチュエータを提供するを課題とする。
こさず、回転ムラを低減した高精度の駆動ができる振動
アクチュエータを提供するを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、励振により振動を発生する振動
子(1)及びその振動子に加圧接触されその振動によっ
て直線又は回転駆動される移動子(2)を有する振動ア
クチュエータ(101)と、前記振動アクチュエータの
移動子の運動を受ける移動補助部材(4)と、を含む振
動アクチュエータ駆動装置において、前記移動子(2)
と前記移動補助部材(4)との両接触面の平面精度は、
その接触面の加圧接触による変形量以下であることを特
徴をする振動アクチュエータ駆動装置である。
に、請求項1の発明は、励振により振動を発生する振動
子(1)及びその振動子に加圧接触されその振動によっ
て直線又は回転駆動される移動子(2)を有する振動ア
クチュエータ(101)と、前記振動アクチュエータの
移動子の運動を受ける移動補助部材(4)と、を含む振
動アクチュエータ駆動装置において、前記移動子(2)
と前記移動補助部材(4)との両接触面の平面精度は、
その接触面の加圧接触による変形量以下であることを特
徴をする振動アクチュエータ駆動装置である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータ駆動装置において、前記加圧接触による
変形量は、前記移動子と前記移動補助部材の材質及び形
状と加圧力によって決まることを特徴をする振動アクチ
ュエータ駆動装置である。
アクチュエータ駆動装置において、前記加圧接触による
変形量は、前記移動子と前記移動補助部材の材質及び形
状と加圧力によって決まることを特徴をする振動アクチ
ュエータ駆動装置である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の振動アクチュエータ駆動装置において、前記加
圧接触による変形量は、4ミクロン以下であることを特
徴をする振動アクチュエータ駆動装置である。
に記載の振動アクチュエータ駆動装置において、前記加
圧接触による変形量は、4ミクロン以下であることを特
徴をする振動アクチュエータ駆動装置である。
【0011】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ駆動装置に
おいて、前記移動補助部材は、ベアリングであることを
特徴をする振動アクチュエータ駆動装置である。
のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ駆動装置に
おいて、前記移動補助部材は、ベアリングであることを
特徴をする振動アクチュエータ駆動装置である。
【0012】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ駆動装置に
おいて、前記移動子と前記移動補助部材との間に配置さ
れた、がたつき低減部材(3)を備えることを特徴をす
る振動アクチュエータ駆動装置である。
のいずれか1項に記載の振動アクチュエータ駆動装置に
おいて、前記移動子と前記移動補助部材との間に配置さ
れた、がたつき低減部材(3)を備えることを特徴をす
る振動アクチュエータ駆動装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照して、本発
明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。図1
は、本発明による振動アクチュエータ駆動装置の実施形
態を示す断面図である。振動アクチュエータ101は、
リング状のステータ(固定子)1と、ロータ(移動子)
とを備えたリング状の回転タイプの超音波モータであ
る。ステータ1は、リング状の弾性体1aと、この弾性
体1aに接着されたリング状の圧電体1bとから構成さ
れている。
明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。図1
は、本発明による振動アクチュエータ駆動装置の実施形
態を示す断面図である。振動アクチュエータ101は、
リング状のステータ(固定子)1と、ロータ(移動子)
とを備えたリング状の回転タイプの超音波モータであ
る。ステータ1は、リング状の弾性体1aと、この弾性
体1aに接着されたリング状の圧電体1bとから構成さ
れている。
【0014】一方、ロータ2は、図2に示すように、振
動波による振動を受けて振動するロータ振動部2a−1
と、このロータ振動部2a−1の中立軸近傍から延び、
ロータ振動部2a−1を支持するフランジ状のロータ支
持部材2a−2と、ステータ1からの駆動力を外部に伝
えるとともに、加圧力を伝達するロータ伝達部2a−3
とから構成されるロ−タ母材2aと、ロータ振動部2a
−1に接着されたスライダー材2b(図1参照)とから
構成されている。
動波による振動を受けて振動するロータ振動部2a−1
と、このロータ振動部2a−1の中立軸近傍から延び、
ロータ振動部2a−1を支持するフランジ状のロータ支
持部材2a−2と、ステータ1からの駆動力を外部に伝
えるとともに、加圧力を伝達するロータ伝達部2a−3
とから構成されるロ−タ母材2aと、ロータ振動部2a
−1に接着されたスライダー材2b(図1参照)とから
構成されている。
【0015】この振動アクチュエータ101は、ロータ
2がステータ1に加圧接触され、圧電体1bに高周波電
圧を印加させたときの超音波振動を利用して、弾性体1
aに発生した振動(振動波)によって、ロータ2を駆動
するものである。
2がステータ1に加圧接触され、圧電体1bに高周波電
圧を印加させたときの超音波振動を利用して、弾性体1
aに発生した振動(振動波)によって、ロータ2を駆動
するものである。
【0016】振動アクチュエータ駆動装置100は、振
動アクチュエータ101及びこの振動アクチュエータ1
01を固定部10に固定する各種部材を含むものであ
る。固定部10は、交換レンズ、カメラボディなど各種
の装置が例にあげられる。
動アクチュエータ101及びこの振動アクチュエータ1
01を固定部10に固定する各種部材を含むものであ
る。固定部10は、交換レンズ、カメラボディなど各種
の装置が例にあげられる。
【0017】この振動アクチュエータ駆動装置100
は、ステータ1を固定設置するリング状のステータ固定
部材8と、ステータ固定部材8を固定設置し、固定部1
0にねじ結合されているリング状の固定部設置部材9
と、固定部設置部材9に固定され、振動アクチュエータ
101の圧電体1bに高周波電圧を印加する配線が成さ
れている配線回路基盤11等とを備えている。
は、ステータ1を固定設置するリング状のステータ固定
部材8と、ステータ固定部材8を固定設置し、固定部1
0にねじ結合されているリング状の固定部設置部材9
と、固定部設置部材9に固定され、振動アクチュエータ
101の圧電体1bに高周波電圧を印加する配線が成さ
れている配線回路基盤11等とを備えている。
【0018】一方、振動アクチュエータ駆動装置100
は、図1に示すように、ロータ2に連結され、加圧力を
ロータ2に伝達するベアリング等の回転補助部材4と、
加圧力を発生する加圧部材6と、加圧部材6によって発
生した加圧力を回転補助部材4に伝達する加圧力伝達部
材5と、加圧部材6により発生する加圧力をその位置に
より調整する加圧力調整部材7等とを備えている。
は、図1に示すように、ロータ2に連結され、加圧力を
ロータ2に伝達するベアリング等の回転補助部材4と、
加圧力を発生する加圧部材6と、加圧部材6によって発
生した加圧力を回転補助部材4に伝達する加圧力伝達部
材5と、加圧部材6により発生する加圧力をその位置に
より調整する加圧力調整部材7等とを備えている。
【0019】この回転補助部材4は、ロータ伝達部2a
−3を受けるロータ受け部材4aと、ボール4bと、リ
テーナー4cと、ボール位置調整部材4dと、ボール受
け部材4e等とから構成されている。また、この加圧部
材6は、8つの板バネ片からなり、加圧力伝達部材5上
に円周方向に等間隔に配置されている。なお、ロータ2
と回転補助部材4との間には、不織布などのがたつき低
減部材3を挿入するようにしてもよい。
−3を受けるロータ受け部材4aと、ボール4bと、リ
テーナー4cと、ボール位置調整部材4dと、ボール受
け部材4e等とから構成されている。また、この加圧部
材6は、8つの板バネ片からなり、加圧力伝達部材5上
に円周方向に等間隔に配置されている。なお、ロータ2
と回転補助部材4との間には、不織布などのがたつき低
減部材3を挿入するようにしてもよい。
【0020】図2は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータ駆動装置のロータを説明する図であって、図2
(a)は、ロータ2のロータ伝達部2a−3の平面度の
様子を示す図、図2(b)は、ロータ2の平面図、図2
(c)は、ロータ2の断面図である。図2(a)の平面
度は、回転補助部材4(又はがたつき低減部材3)に接
する側のロータ伝達部2a−3の設置面の平面度である
(図2(c)の矢印で示す面Aの平面度)。図2(a)
は、図2(b)に示す設置面Aの周方向の角度位置によ
る平面のずれ量を示しており、ほぼ対称に山谷があるこ
とから全体的に2つに折れているものを示している。こ
の形状としては、2つ折れ、3つ折れなどが現れる。
ータ駆動装置のロータを説明する図であって、図2
(a)は、ロータ2のロータ伝達部2a−3の平面度の
様子を示す図、図2(b)は、ロータ2の平面図、図2
(c)は、ロータ2の断面図である。図2(a)の平面
度は、回転補助部材4(又はがたつき低減部材3)に接
する側のロータ伝達部2a−3の設置面の平面度である
(図2(c)の矢印で示す面Aの平面度)。図2(a)
は、図2(b)に示す設置面Aの周方向の角度位置によ
る平面のずれ量を示しており、ほぼ対称に山谷があるこ
とから全体的に2つに折れているものを示している。こ
の形状としては、2つ折れ、3つ折れなどが現れる。
【0021】図3は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータ駆動装置の回転補助部材を説明する図であって、図
3(a)は、ロータ受け部材4aの平面度の様子を示す
図、図3(b)は、ロータ受け部材4aの断面図、図3
(c)は、ロータ受け部材4aの平面図である。図3
(a)の平面度は、ロータ伝達部2a−3(又はがたつ
き低減部材3)に接する側のロータ受け部材4aの設置
面の平面度である(図3(b)の矢印で示す面Bの平面
度)。図3(a)は、角度位置による平面のずれ量を示
しており、ほぼ対称に山谷があることから全体的に2つ
に折れているものを示している。この形状としは、2つ
折れ、3つ折れなどが現れる。
ータ駆動装置の回転補助部材を説明する図であって、図
3(a)は、ロータ受け部材4aの平面度の様子を示す
図、図3(b)は、ロータ受け部材4aの断面図、図3
(c)は、ロータ受け部材4aの平面図である。図3
(a)の平面度は、ロータ伝達部2a−3(又はがたつ
き低減部材3)に接する側のロータ受け部材4aの設置
面の平面度である(図3(b)の矢印で示す面Bの平面
度)。図3(a)は、角度位置による平面のずれ量を示
しており、ほぼ対称に山谷があることから全体的に2つ
に折れているものを示している。この形状としは、2つ
折れ、3つ折れなどが現れる。
【0022】図4は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータ駆動装置のがたつき低減部材の使用又は未使用時に
おけるロータの回転状態を示した図であるロータ伝達部
2a−3(以下、ロータ2の設置面と称す)やロータ受
け部材4a(以下、回転補助部材4の設置面と称す)が
上述したような形状をもつ場合には、従来の振動アクチ
ュエータ駆動装置は、ロータ2と回転補助部材4との設
置面の間の平面度が加圧接触の変形量以上であるので、
回転中に設置関係が不安定となり、図4のグラフAで示
すように、設置面の平面度に起因した周期的な回転ムラ
を生じてしまうという問題点があった。
ータ駆動装置のがたつき低減部材の使用又は未使用時に
おけるロータの回転状態を示した図であるロータ伝達部
2a−3(以下、ロータ2の設置面と称す)やロータ受
け部材4a(以下、回転補助部材4の設置面と称す)が
上述したような形状をもつ場合には、従来の振動アクチ
ュエータ駆動装置は、ロータ2と回転補助部材4との設
置面の間の平面度が加圧接触の変形量以上であるので、
回転中に設置関係が不安定となり、図4のグラフAで示
すように、設置面の平面度に起因した周期的な回転ムラ
を生じてしまうという問題点があった。
【0023】本実施形態は、ロータ2と回転補助部材4
との設置面の間の平面精度を加圧接触による変形量以下
にしたので、図4のグラフBに示すように、回転ムラを
ほとんど排除することができるようになり、回転ムラの
大きさも減少させることができるようになった。
との設置面の間の平面精度を加圧接触による変形量以下
にしたので、図4のグラフBに示すように、回転ムラを
ほとんど排除することができるようになり、回転ムラの
大きさも減少させることができるようになった。
【0024】この加圧接触による変形量は、ロータ2と
回転補助部材4の形状・寸法や材質と、振動アクチュエ
ータ101の作動時に実際にかかっている加圧力によ
り、その設置面(接触面)のうねりが変形されられる量
である。この変形量は、まず、ロータ2と回転補助部材
4の設置面について、平面計測計によってうねり量を計
測して、計測点(例えば3点)を決めて、その形状、各
部材のヤング率,密度、ポアソン比などに基づいて、汎
用有限要素法を用いて、解析して求めることができる。
回転補助部材4の形状・寸法や材質と、振動アクチュエ
ータ101の作動時に実際にかかっている加圧力によ
り、その設置面(接触面)のうねりが変形されられる量
である。この変形量は、まず、ロータ2と回転補助部材
4の設置面について、平面計測計によってうねり量を計
測して、計測点(例えば3点)を決めて、その形状、各
部材のヤング率,密度、ポアソン比などに基づいて、汎
用有限要素法を用いて、解析して求めることができる。
【0025】この実験・解析的によれば、本実施形態の
形状の場合には、アニミニウム製のロータ4と、鉄製
(S45C)製の回転補助部材4を用いた場合には、変
形量は、4μm程度であることが判明した。また、ロー
タ5として、チタン酸カリウムを含有した樹脂を用いた
場合には、7〜8μm程度であることが判明した。
形状の場合には、アニミニウム製のロータ4と、鉄製
(S45C)製の回転補助部材4を用いた場合には、変
形量は、4μm程度であることが判明した。また、ロー
タ5として、チタン酸カリウムを含有した樹脂を用いた
場合には、7〜8μm程度であることが判明した。
【0026】また、この効果が特に顕著となるロータの
構成は、図2に示すロータ2のようなロータ振動部2a
−1が、その中立軸近傍から延びたフランジ状のロータ
支持部材2a−2で支持されるような構造である。
構成は、図2に示すロータ2のようなロータ振動部2a
−1が、その中立軸近傍から延びたフランジ状のロータ
支持部材2a−2で支持されるような構造である。
【0027】以上説明した実施形態に限定されることな
く、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。この実施形態では、回転タイプ
の振動アクチュエータを例に説明したが、これに限ら
ず、リニアタイプなどの種々のタイプの振動アクチュエ
ータに適用できる。
く、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。この実施形態では、回転タイプ
の振動アクチュエータを例に説明したが、これに限ら
ず、リニアタイプなどの種々のタイプの振動アクチュエ
ータに適用できる。
【0028】
【実施例】図5〜図7は、本実施例に係る回転補助部材
4の設置面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生
量を示し、がたつき低減部材(不織布)の使用時と未使
用時におけるロータ2の回転ムラの発生量の比較を示す
図である。この実施例は、ロータ2と回転補助部材4と
の設置面の平面精度を加圧接触による変形量以下にした
ものであり、具体的に、どの程度の改善が成されたか
を、図5から図7に示してある。ここで、加圧接触によ
る変形量は、実験・解析的に求めると、本実施例の形状
の場合には、4μm程度であった。
4の設置面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生
量を示し、がたつき低減部材(不織布)の使用時と未使
用時におけるロータ2の回転ムラの発生量の比較を示す
図である。この実施例は、ロータ2と回転補助部材4と
の設置面の平面精度を加圧接触による変形量以下にした
ものであり、具体的に、どの程度の改善が成されたか
を、図5から図7に示してある。ここで、加圧接触によ
る変形量は、実験・解析的に求めると、本実施例の形状
の場合には、4μm程度であった。
【0029】(実施例1)図5は、回転補助部材4の設
置面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示
し、ロータ2の設置面の平面度が1.15μmのとき
に、がたつき低減部材(不織布)の使用時(グラフX)
と未使用時(グラフY)におけるロータ2の回転ムラの
発生量の比較を示したものである。このときの振動アク
チュエータは、回転数60rpmになるような駆動周波
数を圧電体に印加して駆動した場合の回転ムラをプロッ
トした実験結果を示している。
置面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示
し、ロータ2の設置面の平面度が1.15μmのとき
に、がたつき低減部材(不織布)の使用時(グラフX)
と未使用時(グラフY)におけるロータ2の回転ムラの
発生量の比較を示したものである。このときの振動アク
チュエータは、回転数60rpmになるような駆動周波
数を圧電体に印加して駆動した場合の回転ムラをプロッ
トした実験結果を示している。
【0030】(実施例2)図6は、回転補助部材4の設
置面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示
し、ロータ2の設置面の平面度が2.35μmのとき
に、がたつき低減部材(不織布)の使用時(グラフX
1)と未使用時(グラフY1)におけるロータ2の回転
ムラの発生量の比較を示したものである。
置面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示
し、ロータ2の設置面の平面度が2.35μmのとき
に、がたつき低減部材(不織布)の使用時(グラフX
1)と未使用時(グラフY1)におけるロータ2の回転
ムラの発生量の比較を示したものである。
【0031】(比較例)図7は、回転補助部材4の設置
面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示
し、ロータ2の設置面の平面度が5.6μmのときに、
がたつき低減部材(不織布)の使用時(グラフX2)と
未使用時(グラフY2)におけるロータ2の回転ムラの
発生量の比較を示したものである。
面の平面度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示
し、ロータ2の設置面の平面度が5.6μmのときに、
がたつき低減部材(不織布)の使用時(グラフX2)と
未使用時(グラフY2)におけるロータ2の回転ムラの
発生量の比較を示したものである。
【0032】この実験結果によると、がたつき低減部材
3を使用しない場合は、設置面の平面度に依存して、回
転ムラが増大しているのがわかる。しかし、実施例1,
2のように、平面精度を加圧接触による変形量以下にし
た場合には、回転ムラを大きく低減できるようになるこ
とがわかる。
3を使用しない場合は、設置面の平面度に依存して、回
転ムラが増大しているのがわかる。しかし、実施例1,
2のように、平面精度を加圧接触による変形量以下にし
た場合には、回転ムラを大きく低減できるようになるこ
とがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、アクチ
ュエータ性能の低下を起こさず、回転ムラを低減した高
精度回転の振動アクチュエータが提供することができよ
うになった。また、回転ムラを抑制したことにより、制
御回路の規模を縮小できるようになり、低コスト化が図
れるようになった。
ュエータ性能の低下を起こさず、回転ムラを低減した高
精度回転の振動アクチュエータが提供することができよ
うになった。また、回転ムラを抑制したことにより、制
御回路の規模を縮小できるようになり、低コスト化が図
れるようになった。
【図1】本発明による振動アクチュエータ駆動装置の実
施形態を示す断面図である。
施形態を示す断面図である。
【図2】本実施形態に係る振動アクチュエータ駆動装置
のロータを示した図であって、(a)はロータの平面度
を表した図、(b)ロータの平面図、(c)ロータの断
面図である。
のロータを示した図であって、(a)はロータの平面度
を表した図、(b)ロータの平面図、(c)ロータの断
面図である。
【図3】本実施形態に係る振動アクチュエータ駆動装置
の回転保持部材を示した図であって、(a)は回転補助
部材の平面度を表した図、(b)は回転補助部材の断面
図、(c)は回転補助部材の平面図である。
の回転保持部材を示した図であって、(a)は回転補助
部材の平面度を表した図、(b)は回転補助部材の断面
図、(c)は回転補助部材の平面図である。
【図4】本実施形態に係る振動アクチュエータ駆動装置
のがたつき低減部材の使用時又は未使用時のロータの回
転状態を表した図である。
のがたつき低減部材の使用時又は未使用時のロータの回
転状態を表した図である。
【図5】実施例1に係る回転補助部材4の設置面の平面
度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示し、がたつ
き低減部材(不織布)の使用時と未使用時におけるロー
タ2の回転ムラの発生量の比較を示す図である。
度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示し、がたつ
き低減部材(不織布)の使用時と未使用時におけるロー
タ2の回転ムラの発生量の比較を示す図である。
【図6】実施例2に係る回転補助部材4の設置面の平面
度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示し、がたつ
き低減部材(不織布)の使用時と未使用時におけるロー
タ2の回転ムラの発生量の比較を示す図である。
度に対するロータ2の回転ムラの発生量を示し、がたつ
き低減部材(不織布)の使用時と未使用時におけるロー
タ2の回転ムラの発生量の比較を示す図である。
【図7】比較例に係る回転補助部材4の設置面の平面度
に対するロータ2の回転ムラの発生量を示し、がたつき
低減部材(不織布)の使用時と未使用時におけるロータ
2の回転ムラの発生量の比較を示す図である。
に対するロータ2の回転ムラの発生量を示し、がたつき
低減部材(不織布)の使用時と未使用時におけるロータ
2の回転ムラの発生量の比較を示す図である。
101 振動アクチュエータ 1 ステータ(固定子) 1a 弾性体 1b 圧電体 2 ロータ(移動子) 2a ロ−タ母材 2a−1 ロータ振動部 2a−2ロータ支持部材 2a−3ロータ伝達部 2b スライダー材 3 がたつき低減部材 4 回転補助部材 4a ロータ受け部材 4b ボール 4c リテーナー 4d ボール位置調整部材 4e ボール受け部材 5 加圧力伝達部材 6 加圧部材 7 加圧力調整部材 8 ステータ固定部材 9 固定部設置部材 10 固定部 11 配線回路基盤
Claims (5)
- 【請求項1】 励振により振動を発生する振動子及びそ
の振動子に加圧接触されその振動によって直線又は回転
駆動される移動子を有する振動アクチュエータと、 前記振動アクチュエータの移動子の運動を受ける移動補
助部材と、を含む振動アクチュエータ駆動装置におい
て、 前記移動子と前記移動補助部材との両接触面の平面精度
は、その接触面の加圧接触による変形量以下であること
を特徴をする振動アクチュエータ駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
動装置において、 前記加圧接触による変形量は、前記移動子と前記移動補
助部材の材質及び形状と加圧力によって決まることを特
徴をする振動アクチュエータ駆動装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の振動アク
チュエータ駆動装置において、 前記加圧接触による変形量は、4ミクロン以下であるこ
とを特徴をする振動アクチュエータ駆動装置。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
記載の振動アクチュエータ駆動装置において、 前記移動補助部材は、ベアリングであることを特徴をす
る振動アクチュエータ駆動装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
記載の振動アクチュエータ駆動装置において、 前記移動子と前記移動補助部材との間に配置された、が
たつき低減部材を備えることを特徴をする振動アクチュ
エータ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9222372A JPH1169849A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 振動アクチュエータ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9222372A JPH1169849A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 振動アクチュエータ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1169849A true JPH1169849A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16781328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9222372A Pending JPH1169849A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 振動アクチュエータ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1169849A (ja) |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP9222372A patent/JPH1169849A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070731 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070928 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080311 |