JPH1169134A - 情報付加装置、情報付加方法、付加情報識別装置並びに付加情報識別方法 - Google Patents

情報付加装置、情報付加方法、付加情報識別装置並びに付加情報識別方法

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JPH1169134A
JPH1169134A JP9220502A JP22050297A JPH1169134A JP H1169134 A JPH1169134 A JP H1169134A JP 9220502 A JP9220502 A JP 9220502A JP 22050297 A JP22050297 A JP 22050297A JP H1169134 A JPH1169134 A JP H1169134A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な方法で画質の劣化を抑えつつ適切に画
像データに情報を付加することができるとともに、画像
データをアナログ信号として伝送する場合でも付加情報
が除去されない情報付加装置、情報付加方法を提供し、
また、この情報付加装置、情報付加方法により画像デー
タに付加された情報を適切に識別する付加情報識別装
置、付加情報識別方法を提供する。 【解決手段】 画像データを構成する画素データの信号
レベルを調整して、これら画素データに対して所定の演
算を施して得られた値が特定の値となるようにすること
で、画像データに他の情報を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに他の
情報を付加する情報付加方法及び情報付加装置、並びに
画像データに付加された他の情報を識別する付加情報識
別方法及び付加情報識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及やオーディ
オビジュアル機器のディジタル化にともない、ディジタ
ルデータの不正コピーが問題となってきている。
【0003】こうしたディジタルデータの不正コピーを
防止する方法として、ディジタルデータの中に不正コピ
ーを防止するためのデータ等の付加情報を埋め込む方法
が検討されている。
【0004】例えば、画像データに付加情報を埋め込む
方法としては、ノイズレベルにスペクトラム拡散した付
加情報を画像データに重畳する方法や、画像データを離
散コサイン変換する際の係数の最小ビット(LSB:Le
ast Significant Bit)を操作して付加情報を埋め込む
方法、画像データの波形や画素等の標本値の中で目につ
きにくい箇所に処理を施して付加情報を埋め込む方法等
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、付加情
報をスペクトラム拡散して画像データに重畳する方法で
は、データの圧縮処理やノイズリダクション処理を経て
も除去されない程度に付加情報のノイズレベルを大きく
して画像データに重畳すると、画質の劣化が増加してし
まうとの問題点を有していた。
【0006】また、画像データを離散コサイン変換する
際の係数の最小ビットを操作して付加情報を埋め込む方
法では、ディジタルデータをアナログ信号に変換して伝
送する場合、変換の過程において付加情報が除去されて
しまうとの問題を有していた。
【0007】また、画像データの波形や画素等の標本値
の中で目につきにくい箇所に処理を施して付加情報を埋
め込む方法では、画像データの波形や画素等の標本値の
中で目につきにくい箇所を選択する作業に手間がかかる
との問題点を有していた。
【0008】そこで、本発明は、簡便な方法で画質の劣
化を抑えながら画像データに他の情報を適切に付加する
ことができるとともに、画像データをアナログ信号とし
て伝送する場合でも付加情報が除去されない情報付加装
置、情報付加方法を提供し、また、この情報付加装置、
情報付加方法により画像データに付加された情報を適切
に識別する付加情報識別装置、付加情報識別方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像データ
における情報付加装置は、画像データを構成する画素デ
ータに対して所定の演算を施す演算手段と、この演算手
段の演算により得られる値が特定の値となるように画素
データの信号レベルを調整する調整手段とを備えてい
る。そして、この情報付加装置は、調整手段が画素デー
タの信号レベルを調整して、演算手段の演算により得ら
れる値が特定の値となるようにすることで、画像データ
に他の情報を付加するようにしている。
【0010】この情報付加装置によれば、演算手段によ
り、画像データを構成する画素データに対して所定の演
算が施される。そして、演算手段の演算により得られた
値が特定の値となるように、調整手段により、画素デー
タの信号レベルが調整されることにより、画像データに
他の情報が付加される。
【0011】また、本発明に係る情報付加方法は、画像
データを構成する画素データの信号レベルを調整して、
これら画素データに対して所定の演算を施して得られた
値が特定の値となるようにすることで、画像データに他
の情報を付加するようにしている。
【0012】また、本発明に係る付加情報識別装置は、
画像データを構成する画素データに対して所定の演算を
施す演算手段と、この演算手段の演算により得られる値
が特定の値となっているか否かを判別する判別手段とを
備えている。そして、この付加情報識別装置は、判別手
段が演算手段の演算により得られる値が特定の値となっ
ているか否かを判断することで、画像データに付加され
た他の情報を識別するようにしている。
【0013】この付加情報識別装置によれば、演算手段
により、画像データを構成する画素データに対して所定
の演算が施される。そして、演算手段の演算により得ら
れた値が特定の値となっているか否かが判別手段により
判別され、画像データに付加された他の情報が識別され
る。
【0014】また、本発明に係る付加情報識別方法は、
画像データを構成する画素データに対して所定の演算を
施して得られた値が特定の値になっているか否かを判別
することで、画像データに付加された他の情報を識別す
るようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。
【0016】本発明に係る情報付加方法は、画像データ
に不正コピーを防止するための情報や著作権を管理する
ための情報等の画像情報以外の情報を付加する方法であ
り、画像データを構成する画素データの信号レベルを調
整することによって、画像データにこれらの情報を付加
するようにしている。
【0017】すなわち、この情報付加方法は、画素デー
タの信号レベルを調整して、これら画素データに対して
所定の演算を施して得られた値が特定の値となるように
することで、画像データに画像情報以外の情報を付加す
るようにしている。
【0018】以下、まず、画像データを構成する各画素
データの輝度信号レベルの水平方向の累積値が離散値、
すなわち一定の値の整数倍となるように、画素データの
輝度信号レベルを調整することにより、画像データに情
報を付加する方法について説明する。
【0019】この情報付加方法による画像データに対す
る情報の付加は、図1にブロック図で示すような情報付
加装置10を用いて行われる。
【0020】この情報付加装置10は、入力された画像
データを一時的に記憶しておく記憶部11と、入力され
た画像データを構成する各画素データの輝度信号レベル
の水平方向の累積値を算出する演算部12と、演算部1
2により求められた各画素データの輝度信号レベルの水
平方向の累積値と設定された離散値との差分を検出する
差分検出部13と、差分検出部13により求められた値
に基づいて、画素データの輝度信号レベルを調整する信
号レベル調整部14とを備えている。
【0021】画像データ供給源15から供給された画像
データは、記憶部11及び演算部12に入力される。
【0022】記憶部11は、この入力された画像データ
を一時的に記憶しておく。
【0023】一方、演算部12は、この入力された画像
データを構成する各画素データの輝度信号レベルの水平
方向の累積値を算出する。例えば、図2に示すように、
水平方向に720画素、垂直方向に480画素の画像を
構成する画像データが入力されたとき、演算部12は、
以下に示す計算式に従って、画素データの輝度信号レベ
ルの水平方向の累積値を算出する。
【0024】すなわち、画像を構成する画素のうち左上
端に位置する画素を基準にして、水平方向にi番目、垂
直方向にj番目に位置する画素の輝度信号レベルをy
(i,j)としたときに、左上端に位置する画素から垂
直方向にj番目の画素の輝度信号レベルの水平方向の累
積値Yjは、次式の数1により求められる。
【0025】
【数1】
【0026】演算部12は、この計算式に従って、画素
データの輝度信号レベルの水平方向の累積値を算出し、
演算結果を差分検出部13に供給する。
【0027】差分検出部13は、演算部12から供給さ
れた演算結果と、設定された離散値との差分を検出す
る。具体的には、この差分検出部13は、画素データの
輝度信号レベルの水平方向の累積値Yjを設定された離
散値の離散ステップ数tで割り算して、割り切れなくな
った余りkを求める(但し、k>t/2のときは、k=
k−tとする。)。
【0028】例えば、図3に示すように、離散値を最低
量子化レベルの8倍に設定し、離散ステップ数を8とす
ると、画像データの輝度信号レベルの水平方向の累積値
と、この累積値に最寄りの離散値とのレベルの差として
最大4デジット分のレベルの差が、差分検出部13によ
り検出される。この差分検出部13により検出された差
分の情報は、信号レベル調整部14に供給される。
【0029】信号レベル調整部14は、記憶部11に記
憶されている画像データを読み出して、画像データ差分
検出部13により供給された差分の情報に基づいて、こ
の画像データを構成する画素データの輝度信号レベルを
調整する。例えば、先に図2に示したように、水平方向
の画素数が720の画像において、画像データの輝度信
号レベルの水平方向の累積値と、この累積値に最寄りの
離散値とのレベルの差が4デジット分であるとの情報が
差分検出部13より供給されると、信号レベル調整部1
4は、まず、720の画素から輝度信号レベルを調整す
る4の画素をランダムに選択する。そして、信号レベル
調整部14は、この選択された画素の輝度信号レベルに
対して、それぞれ1デジット分のレベルを加算または減
算して、画像データの輝度信号レベルの水平方向の累積
値を、図4に示すように、最寄りの離散値に一致させる
処理を行う。
【0030】この情報付加装置10は、以上説明したよ
うな処理を各水平ラインに対して繰り返し行う。例え
ば、先に図2に示したように、垂直方向の画素数が48
0の画像に対しては、以上のような処理を480回繰り
返して行い、それぞれの画素の輝度信号レベルの水平方
向の累積値をそれぞれ最寄りの離散値に一致させる。
【0031】この情報付加装置10は、このように、画
像データを構成する画素データの輝度信号レベルの水平
方向の累積値が離散値となるように、画素データの輝度
信号レベルを調整することにより、画像データに他の情
報を付加するようにしている。すなわち、この情報付加
装置10から出力される画像データは、画素データの輝
度信号レベルの水平方向の累積値が離散値となっている
ということで、データ有りとの情報が付加されている。
【0032】この情報付加装置10から出力される画像
データは、例えば圧縮器16により圧縮されて、DVD
等の記録媒体17に記録され、または、圧縮器16によ
り圧縮されてインターネット等のネットワークに伝送さ
れる。
【0033】以上のように構成される情報付加装置10
は、図5にフローチャートで示す手順に従って処理がな
される。すなわち、まず、ステップS21において、演
算部12により、入力された画像データを構成する画素
データの輝度信号レベルの水平方向の累積値Yjを求め
る演算処理がなされる。そして、この演算結果が差分検
出部13に供給されて、次のステップS22に進む。
【0034】ステップS22においては、差分検出部1
3により、演算部12から供給された演算結果と、設定
された離散値との差分kを検出する処理がなされる。そ
して、この差分kについての情報が信号レベル調整部1
4に供給されて、次のステップS23に進む。
【0035】ステップS23においては、信号レベル調
整部14により、記憶部11に記憶されている画像デー
タが読み出され、累積値を求めた水平方向に並ぶ複数の
画素の中からk個の画素がランダムに選択され、この選
択された画素の輝度信号レベルに対し、それぞれ1デジ
ット分の信号レベルが加算または減算される。
【0036】この信号付加装置10は、以上のような処
理を画像の各水平ラインに対して繰り返し行い、各画素
データの輝度信号レベルの水平方向の累積値が離散値と
なっているということで、データ有りとの情報を付加す
るようにしている。
【0037】以上説明したように、この情報付加装置1
0及びこれを用いた情報付加方法は、画像データを構成
する画素データの信号レベルをわずかに変化させるだけ
で、情報の付加が行えるので、画質の劣化を最小限に抑
えることができる。また、この情報付加装置10及びこ
れを用いた情報付加方法は、画素データの信号レベル自
体を変化させることにより情報を付加するようにしてい
るので、この情報付加装置10により情報が付加された
画像データは、アナログ信号に変換して伝送する場合で
も、変換の過程において付加情報が除去されてしまう可
能性が低い。
【0038】さらに、この情報付加装置10及びこれを
用いた情報付加方法は、画素データの信号レベルの累積
値が離散値となっているということで、情報を付加する
ようにしているので、画像データの一面にノイズがのっ
たり、セットアップ等が調整されて絶対レベルが変化し
た場合であっても、累積値の相対値をみることにより情
報有り無しの判断が可能で、信頼性が向上する。
【0039】なお、以上は画素データの信号レベルの水
平方向の累積値が離散値となるように、画素データの信
号レベルを調整する例について説明したが、この情報付
加装置10は、水平方向の累積値に加えて、垂直方向の
累積値も離散値となるように、画素データの信号レベル
を調整するようにしてもよい。この場合、水平方向の累
積値を離散値にするために離散値との差分の信号レベル
を加算または減算する画素と、垂直方向の累積値を離散
値にするために離散値との差分の信号レベルを加算また
は減算する画素とが重ならないように、これらの画素を
選択する。
【0040】例えば、図6に示すように、水平方向の累
積値を離散値にするために離散値との差分の信号レベル
を加算または減算する画素と、垂直方向の累積値を離散
値にするために離散値との差分の信号レベルを加算また
は減算する画素とを、それぞれ水平方向及び垂直方向に
一つおきに配置して、これらが重ならないようにすれば
よい。
【0041】また、図7に示すように、水平方向の累積
値を離散値にするために離散値との差分の信号レベルを
加算または減算する画素は、その左端側が画像の上端側
から下端側にかけて一画素づつ減少するように配置し、
垂直方向の累積値を離散値にするために離散値との差分
の信号レベルを加算または減算する画素は、その上端側
が画像の左端側から右端側にかけて一画素づつ減少する
ように配置して、これらが重ならないようにしてもよ
い。なお、この場合、調整する信号レベルの値が大きく
なりすぎないように、加減算の符号を1回おきに反転さ
せることが望ましい。
【0042】この情報付加装置10は、このように画素
データの信号レベルの水平方向の累積値に加えて、垂直
方向の累積値も離散値となるように、画素データの輝度
信号レベルを調整することにより、例えばCGMS(Co
py Generation Management System)情報等の2ビット
相当の情報を画像データに付加することができる。
【0043】このCGMS情報は不正コピーを制限する
ための情報であって、2ビットのデータからなり、図8
に示すように、コピー禁止、1世代のみコピー可、コピ
ーフリーの3態様の情報を指定することができる。
【0044】また、この情報付加装置10は、離散値の
とる値の系列を互いにずらして複数設け、画素データの
輝度信号のレベルをいずれかの系列の離散値と一致する
ように調整することにより、付加する情報の情報量をさ
らに増やすことができる。例えば、図9に示すように、
互いに半分ずらして設定された2つの値系列を設けて、
画素データの輝度信号のレベルの累積値をいずれかの系
列の離散値と一致するように調整するようにして、画素
データの輝度信号のレベルの累積値が一方の系列の離散
値と一致していれば1、他方の系列の離散値と一致して
いれば0、いずれの系列の離散値とも一致していなけれ
ば情報無しと判断するようにすれば、水平方向の累積値
及び垂直方向の累積値で9値、すなわち3ビットの情報
を付加することができる。
【0045】さらに画像データが動画を構成する場合
は、複数のフレームで情報を判断するようにすることに
より、さらに情報量を増やすことができる。
【0046】また、以上は、離散値を最低量子化レベル
の8倍に設定した例について説明したが、離散値は、最
低量子化レベルよりも十分に大きな値であって、通常の
画像データとの区別ができる値であればどのような値に
設定してもよい。
【0047】さらに、以上は、画素データの信号レベル
の累積値を離散値に一致させる例について説明したが、
画素データの信号レベルの累積値を一致させる対象とな
る値は、離散値に限定されるものではなく、識別可能な
特定の値であれば、いずれの値であっても構わない。
【0048】また、以上は、画素データの信号レベルの
水平方向または垂直方向の累積値を所定の値に一致させ
る例について説明したが、累積値のとり方はこの例に限
定されるものではなく、一定の法則に従って定められた
とり方であれば、どのような取り方をしてもよく、画像
データの中からいくつかの画素データを一定の法則に従
って選択し、この選択された画素データの信号レベルの
累積値を求めるようにしても構わない。
【0049】また、以上は、画素データの信号レベルの
累積値を所定の値に一致させる例について説明したが、
各画素データの信号レベルの平均値、または隣接する画
素データの信号レベルの差分の累積値または平均値を所
定の値に一致させることにより、情報を付加するように
してもよい。
【0050】また、以上は、画素データの輝度信号レベ
ルを調整して情報を付加する例について説明したが、情
報を付加するために調整する信号としては、輝度信号の
他にR,G,Bのそれぞれの信号や色差信号等、いずれ
の信号を用いても構わない。また、これらの信号のう
ち、いくつかの信号を用いて情報を付加するようにすれ
ば、付加する情報量を増やすことができるとともに、情
報の信頼性を向上させることができる。
【0051】次に、画像データを複数の画素データから
なるブロック(以下、画素ブロックという。)に分割
し、これら画素ブロックを構成する画素データの輝度信
号レベルの画素ブロック毎の平均値の水平方向の累積値
が離散値となるように、画素ブロックを構成する画素デ
ータの輝度信号レベルを調整することにより、画像デー
タに情報を付加する方法について説明する。
【0052】この情報付加方法による画像データに対す
る情報の付加は、図10にブロック図で示すような情報
付加装置30を用いて行われる。
【0053】この情報付加装置30は、先に図1で示し
た情報付加装置10と基本構成を同じくし、入力された
画像データを一時的に記憶しておく記憶部31と、入力
された画像データを構成する画素データに対し所定の演
算を施す演算部32と、演算部32により求められた演
算結果と設定された離散値との差分を検出する差分検出
部33と、差分検出部33により求められた値に基づい
て、画素データの輝度信号レベルを調整する信号レベル
調整部34とを備えている。
【0054】画像データ供給源38から供給された画像
データは、記憶部31及び演算部32に入力される。
【0055】記憶部31は、この入力された画像データ
を一時的に記憶しておく。
【0056】一方、演算部32は、画素ブロック平均値
算出器35と、画素ブロック平均値記憶部36と、画素
ブロック平均値累積器37とを備え、画素ブロックを構
成する画素データの輝度信号レベルの画素ブロック毎の
平均値の水平方向の累積値を算出する。
【0057】演算部32は、例えば水平方向に720画
素、垂直方向に480画素の画像を構成する画像データ
が入力されたとき、この画像データを例えば図11に示
すように、8×8画素からなるブロックを1画素ブロッ
クとして、水平方向に90ブロック、垂直方向に60ブ
ロックの画素ブロックに分割する。
【0058】そして、画素ブロック平均値算出器35に
より、これら画素ブロックを構成する画素データの輝度
信号レベルの画素ブロック毎の平均値が算出される。
【0059】画素ブロック平均値算出器35により算出
された平均値は、画素ブロック平均値記憶部36に供給
され、画素ブロックの代表値として画素ブロック平均値
記憶部36により記憶される。
【0060】水平方向に並ぶそれぞれの画素ブロックの
代表値が画素ブロック平均値記憶部36に供給される
と、画素ブロック平均値累積器37は、これらの代表値
を画素ブロック平均値記憶部36から読み出して、以下
に示す計算式に従って、画素ブロックの代表値の水平方
向の累積値を求める。
【0061】すなわち、先に図11に示したように、水
平方向に90ブロック、垂直方向に60ブロックの画素
ブロックに分割された画像データに演算処理を施す場合
において、これら画素ブロックのうち左上端に位置する
画素ブロックを基準にして、水平方向にm番目、垂直方
向にn番目に位置する画素ブロックの代表値をs(m,
n)としたときに、左上端に位置する画素ブロックから
垂直方向にn番目の画素ブロックの代表値の水平方向の
累積値Snは、次式の数2により求められる。
【0062】
【数2】
【0063】画素ブロック平均値累積器37は、この計
算式に従って、画素ブロックの代表値の水平方向の累積
値を求め、演算結果を差分検出部33に供給する。
【0064】差分検出部33は、画素ブロック平均値累
積器37から供給された演算結果と、設定された離散値
との差分を検出する。具体的には、この差分検出部33
は、画素ブロックの代表値の水平方向の累積値Snを設
定された離散値の離散ステップ数tで割り算して、割り
切れなくなった余りkを求める(但し、k>t/2のと
きは、k=k−tとする。)。
【0065】例えば、先に図3で示したように、離散値
を最低量子化レベルの8倍に設定し、離散ステップ数を
8とすると、画素ブロックの代表値の水平方向の累積値
と、この累積値に最寄りの離散値とのレベルの差として
最大4デジット分のレベルの差が、差分検出部33によ
り検出される。この差分検出部33により検出された差
分の情報は、信号レベル調節部34に供給される。
【0066】信号レベル調整部34は、記憶部31に記
憶されている画像データを読み出して、画像データ差分
検出部33により供給された差分の情報に基づいて、こ
の画像データを構成する画素データの輝度信号レベルを
調整する。
【0067】すなわち、信号レベル調整部34は、ま
ず、画像データ差分検出部33より差分の情報が供給さ
れると、この差分を水平方向の画素ブロック数で割り算
して、各画素ブロックにおいて調整する信号レベルの値
を求める。そして、この信号レベルの値に画素ブロック
を構成する画素の数を乗算して、各画素ブロックの中か
ら信号レベルを調整する画素の数を求める。そして、画
素ブロックの中から信号レベルを調整する画素をランダ
ムに選択し、この選択された画素の輝度信号レベルに対
して、それぞれ1デジット分のレベルを加算または減算
して、画素ブロックの代表値の水平方向の累積値を最寄
りの離散値に一致させる処理を行う。なお、ここで、各
画素ブロックにおいて調整する信号レベルの値に画素ブ
ロックを構成する画素の数を乗算した値が整数にならな
いときは、水平方向に並ぶ画素ブロックの中から演算結
果が整数になる数の画素ブロックを選択して、この選択
された画素ブロックを構成する画素データの信号レベル
を調整するようにすればよい。
【0068】この情報付加装置30は、以上説明したよ
うな処理を各水平ラインに対して繰り返し行う。例え
ば、先に図11に示したように、垂直方向の画素ブロッ
ク数が60の画像に対しては、以上のような処理を60
回繰り返して行い、それぞれの画素ブロックの代表値の
水平方向の累積値をそれぞれ最寄りの離散値に一致させ
る。
【0069】この情報付加装置30は、このように、画
像データを構成する画素ブロックの代表値の水平方向の
累積値が離散値となるように、それぞれの画素ブロック
を構成する画素データの輝度信号レベルを調整すること
により、画像データに他の情報を付加するようにしてい
る。すなわち、この情報付加装置30から出力される画
像データは、画素ブロックの代表値の水平方向の累積値
が離散値となっているということで、データ有りとの情
報が付加されている。
【0070】この情報付加装置30から出力される画像
データは、例えば圧縮器39により圧縮されて、DVD
等の記録媒体40に記録され、または、圧縮器39によ
り圧縮されてインターネット等のネットワークに伝送さ
れる。
【0071】以上のように構成される情報付加装置30
は、図12にフローチャートで示す手順に従って処理が
なされる。すなわち、まず、ステップS41において、
画素ブロック平均値算出器35により、画素ブロックを
構成する画素データの輝度信号レベルの平均値(代表値
s(m,n))を求める演算処理がなされ、この演算結
果が画素ブロック平均値記憶部36に記憶される。そし
て、水平方向に並ぶ各画素ブロックの代表値が画素ブロ
ック平均値記憶部36に供給されると、次のステップS
42に進む。
【0072】ステップS42においては、画素ブロック
平均値累積器37により、水平方向に並ぶ各画素ブロッ
クの代表値が画素ブロック平均値記憶部36から読み出
され、これらの累積値Snを算出する演算処理がなさ
れ、次のステップS43に進む。
【0073】ステップS43においては、差分検出部3
3により、画素ブロック平均値累積器37から供給され
た累積値Snと、設定された離散値との差分kを検出す
る処理がなされる。そして、この差分kについての情報
が信号レベル調整部34に供給されて、次のステップS
44に進む。
【0074】ステップS44においては、信号レベル調
整部34により、累積値Snと設定された離散値との差
分kを画素ブロック数で割り算し、各画素ブロックにお
いて調整する信号レベルの値を求め、さらにこの信号レ
ベルの値に画素ブロックを構成する画素の数を乗算し
て、各画素ブロックの中から信号レベルを調整する画素
の数rを求めて、次のステップS45に進む。
【0075】ステップS45においては、信号レベル調
整部34により、記憶部31に記憶されている画像デー
タが読み出され、この画像データの画素ブロックの中か
らr個の画素がランダムに選択され、この選択された画
素の輝度信号レベルに対して、それぞれ1デジット分の
レベルが加算または減算される。
【0076】この信号付加装置30は、以上のような処
理を画像の各水平ラインに対して繰り返し行い、画像デ
ータを構成する画素ブロックの代表値の水平方向の累積
値が離散値となっているということで、データ有りとの
情報を付加するようにしている。
【0077】以上説明したように、この情報付加装置3
0及びこれを用いた情報付加方法は、画像データを構成
する画素データの信号レベルをわずかに変化させるだけ
で、情報の付加が行えるので、画質の劣化を最小限に抑
えることができる。また、この情報付加装置30及びこ
れを用いた情報付加方法は、画素データの信号レベル自
体を変化させることにより情報を付加するようにしてい
るので、この情報付加装置30により情報が付加された
画像データは、アナログ信号に変換して伝送する場合で
も、変換の過程において付加情報が除去されてしまう可
能性が低い。
【0078】さらに、この情報付加装置30及びこれを
用いた情報付加方法は、画素ブロックの代表値の累積値
が離散値となっているということで、情報を付加するよ
うにしているので、画像データの一面にノイズがのった
り、セットアップ等が調整されて絶対レベルが変化した
場合であっても、累積値の相対値をみることにより情報
有り無しの判断が可能で、信頼性が向上する。
【0079】なお、以上は画素ブロックの代表値の水平
方向の累積値が離散値となるように、画素データの信号
レベルを調整する例について説明したが、この情報付加
装置30は、画素ブロックの代表値の水平方向の累積値
に加えて、垂直方向の累積値も離散値となるように、画
素データの信号レベルを調整するようにしてもよい。こ
の場合、水平方向に代表値を累積する画素ブロックと、
垂直方向に代表値を累積する画素ブロックとが重ならな
いように、これらの画素ブロックを選択する。
【0080】例えば、先に図6に示したような方法で、
水平方向に代表値を累積する画素ブロックと、垂直方向
に代表値を累積する画素ブロックとを、それぞれ水平方
向及び垂直方向に一つおきに配置して、これらが重なら
ないようにすればよい。
【0081】また、先に図7に示したような方法で、水
平方向に代表値を累積する画素ブロックは、その左端側
が画像の上端側から下端側にかけて一画素ブロックづつ
減少するように配置し、垂直方向に代表値を累積する画
素ブロックは、その上端側が画像の左端側から右端側に
かけて一画素ブロックづつ減少するように配置して、こ
れらが重ならないようにしてもよい。
【0082】この情報付加装置30は、このように画素
ブロックの代表値の水平方向の累積値に加えて、垂直方
向の累積値も離散値となるように、画素データの輝度信
号レベルを調整することにより、例えばCGMS(Copy
Generation Management System)情報等の2ビット相
当の情報を画像データに付加することができる。
【0083】また、この情報付加装置30は、離散値の
とる値の系列を互いにずらして複数設け、画素データの
輝度信号のレベルをいずれかの系列の離散値と一致する
ように調整することにより、付加する情報の情報量をさ
らに増やすことができる。
【0084】さらに画像データが動画を構成する場合
は、複数のフレームで情報を判断するようにすることに
より、さらに情報量を増やすことができる。
【0085】また、以上は、離散値を最低量子化レベル
の8倍に設定した例について説明したが、離散値は、最
低量子化レベルよりも十分に大きな値であって、通常の
画像データとの区別ができる値であればどのような値に
設定してもよい。
【0086】さらに、以上は、画素ブロックの代表値の
累積値を離散値に一致させる例について説明したが、画
素ブロックの代表値の累積値を一致させる対象となる値
は、離散値に限定されるものではなく、識別可能な特定
の値であれば、いずれの値であっても構わない。
【0087】また、以上は、画素ブロックの代表値の水
平方向または垂直方向の累積値を所定の値に一致させる
例について説明したが、累積値のとり方はこの例に限定
されるものではなく、一定の法則に従って定められたと
り方であれば、どのような取り方をしてもよく、画像デ
ータを構成する画素ブロックのうちいくつかの画素ブロ
ックを一定の法則に従って選択し、この選択された画素
ブロックの代表値の累積値を求めるようにしても構わな
い。
【0088】また、以上は、8×8画素からなるブロッ
クを1画素ブロックとした例について説明したが、画素
ブロックの設定の仕方は、この例に限定されるものでは
なく、例えば円状のブロックや楕円状のブロック等、ど
のような設定の仕方をしても構わない。また、複数の設
定の仕方を組み合わせて用いるようにしてもよい。この
ように構成すれば、画像データの一部に拡大や縮小等の
操作が行われても、付加した情報が取り除かれる可能性
が低くなる。
【0089】また、以上は、画素ブロックの代表値の累
積値を所定の値に一致させる例について説明したが、各
画素データの代表値の平均値、または隣接する画素ブロ
ックの代表値との差分の累積値または平均値を所定の値
に一致させることにより、情報を付加するようにしても
よい。
【0090】また、以上は、画素ブロックを構成する画
素データの輝度信号レベルを調整して情報を付加する例
について説明したが、情報を付加するために調整する信
号としては、輝度信号の他にR,G,Bのそれぞれの信
号や色差信号等、いずれの信号を用いても構わない。ま
た、これらの信号のうち、いくつかの信号を用いて情報
を付加するようにすれば、付加する情報量を増やすこと
ができるとともに、情報の信頼性を向上させることがで
きる。
【0091】次に、画素ブロックの代表値の累積値が離
散値となっているということで、データ有りとの情報が
付加された画像データから、この付加情報を識別する付
加情報識別方法について説明する。
【0092】この付加情報識別方法による付加情報の識
別は、図13にブロック図で示すような付加情報識別装
置50を用いて行われる。
【0093】この付加情報識別装置50は、入力された
アナログ信号をディジタルの画像データに変換するA/
D変換部51と、A/D変換部51によりディジタルに
変換された画像データを構成する画素データに対し所定
の演算を施す演算部52と、演算部52により求められ
た演算結果から、画像データに付加された付加データを
識別する付加データ識別部53とを備えている。
【0094】記録媒体40に記録された画像データは、
再生装置57で再生されてアナログ信号として出力され
る。そして、このアナログ信号が、付加情報識別装置5
0に入力される。
【0095】付加情報装置に入力されたアナログ信号
は、まずA/D変換部51に供給される。A/D変換部
51は、この入力されたアナログ信号をディジタルの画
像データに変換して、演算部52及び後述する記録装置
58の記録部59に供給する。
【0096】演算部52は、上述した情報付加装置30
の演算部32と同様に、画素ブロック平均値算出器54
と、画素ブロック平均値記憶部55と、画素ブロック平
均値累積器56とを備え、画素ブロックを構成する画素
データの輝度信号レベルの画素ブロック毎の平均値の水
平方向の累積値を算出する。
【0097】演算部52は、例えば水平方向に720画
素、垂直方向に480画素の画像を構成する画像データ
が入力されたとき、この画像データを例えば先に図11
に示したように、8×8画素からなるブロックを1画素
ブロックとして、水平方向に90ブロック、垂直方向に
60ブロックの画素ブロックに分割する。
【0098】そして、画素ブロック平均値算出器54に
より、これら画素ブロックを構成する画素データの輝度
信号レベルの画素ブロック毎の平均値が算出される。
【0099】画素ブロック平均値算出器54により算出
された平均値は、画素ブロック平均値記憶部55に供給
され、画素ブロックの代表値として画素ブロック平均値
記憶部55により記憶される。
【0100】水平方向に並ぶそれぞれの画素ブロックの
代表値が画素ブロック平均値記憶部55に供給される
と、画素ブロック平均値累積器56は、これらの代表値
を画素ブロック平均値記憶部55から読み出して、上述
した式2に示す計算式に従って、画素ブロックの代表値
の水平方向の累積値を求め、演算結果を付加情報識別部
53に供給する。
【0101】付加情報識別部53は、画素ブロック平均
値累積器56から供給された演算結果が離散値となって
いるか否かを判断して、付加情報を識別する。そして、
付加情報識別部53は、識別した付加情報を、例えば図
13に付加情報識別装置50とあわせて示す記録装置5
8に供給する。
【0102】記録装置58は、入力された画像データを
記録する記録部59と、この記録部による記録動作等を
制御する制御部60とを備えている。
【0103】記録部59には、付加情報識別装置50の
A/D変換部51によりディジタルデータに変換された
画像データが入力される。一方、制御部60には、付加
情報識別装置50の付加情報識別部53により識別され
た付加情報が入力される。
【0104】そして、制御部60は、この入力された付
加情報に基づいて、記録部59による記録動作等を制限
する。例えば、付加情報識別部53からCGMS情報の
11という情報が供給されると、制御部60はこの情報
に従って、記録部59による記録を禁止する制御を行
う。また、付加情報識別部53からCGMS情報の10
という情報が供給されると、制御部60はこの情報に従
って、記録部59に画像データを記録させるとともに、
CGMS情報を10から11に書き換えて、磁界の記録
を制限するようにする。
【0105】以上のように構成される付加情報識別装置
50及びこれを用いた付加情報識別方法は、画像データ
を構成する画素データの信号レベルを検出することで、
付加情報の識別を行うようにしているので、簡便かつ適
切に付加情報の識別を行うことができる。
【0106】なお、以上は画素ブロックの代表値の水平
方向の累積値が離散値となっているか否かを検出する付
加情報識別装置50について説明したが、この付加情報
識別装置50は、入力される画像データに情報を付加し
た方法に従い、画素ブロックの代表値の水平方向の累積
値に加えて、垂直方向の累積値も離散値となっているか
否かを検出するようにしてもよい。
【0107】この情報付加装置50は、このように画素
ブロックの代表値の水平方向の累積値に加えて、垂直方
向の累積値も離散値となっているか否かを判断すること
により、2ビット相当の情報を識別することができる。
【0108】また、この情報付加装置50は、離散値の
とる値の系列を互いにずらして複数設け、画素データの
輝度信号のレベルがいずれの系列の離散値と一致するか
を識別することにより、さらに情報量の多い付加情報を
識別することができる。
【0109】さらに動画を構成する画像データの付加情
報を識別する場合には、複数のフレーム毎に付加情報を
判断するようにすることにより、さらに情報量の多い付
加情報を識別することができる。
【0110】また、以上は、画素ブロックの代表値の累
積値が離散値となっているかを判断する例について説明
したが、画素ブロックの代表値の累積値がどのような値
になっているかを判断するときの対象となる値は、離散
値に限定されるものではなく、入力される画像データに
情報を付加した方法に従い、いずれの値を用いることも
できる。
【0111】また、以上は、画素ブロックの代表値の水
平方向または垂直方向の累積値が所定の値となっている
か否かを判断する例について説明したが、累積値のとり
方はこの例に限定されるものではなく、入力される画像
データに情報を付加した方法に従って累積値をとるよう
にすればよい。
【0112】また、画素ブロックの設定の仕方は、入力
される画像データに情報を付加した方法に従ったかたち
で、どのような設定の仕方も可能である。また、複数の
設定の仕方を組み合わせて用いるようにしてもよい。こ
のように構成すれば、画像データの一部に拡大や縮小等
の操作が行われても、付加した情報が取り除かれる可能
性が低くなる。
【0113】また、以上は、画素ブロックの代表値の累
積値が所定の値と一致するか否かを判断する例について
説明したが、入力される画像データに情報を付加した方
法に従って、各画素データの代表値の平均値、または隣
接する画素ブロックの代表値との差分の累積値または平
均値が所定の値と一致するか否かを判断することによ
り、付加情報を識別するようにしてもよい。
【0114】また、以上は、画素データの輝度信号レベ
ルを検出することで付加情報を識別する例について説明
したが、付加情報を識別するために用いる信号として
は、入力される画像データに情報を付加した方法に従っ
て、輝度信号の他にR,G,Bのそれぞれの信号や色差
信号等、いずれの信号を用いても構わない。また、これ
らの信号のうち、いくつかの信号を用いて情報を付加す
るようにすれば、付加する情報量を増やすことができる
とともに、情報の信頼性を向上させることができる。
【0115】
【発明の効果】本発明に係る画像データにおける情報付
加方法及び情報付加装置は、画像データを構成する画素
データの信号レベルをわずかに変化させるだけで、情報
の付加が行えるので、画質の劣化を最小限に抑えること
ができる。
【0116】また、この情報付加方法及び情報付加装置
は、画素データの信号レベル自体を変化させることによ
り情報を付加するようにしているので、この情報付加方
法及び情報付加装置により付加される情報は、アナログ
信号に変換して伝送する画像データに対して付加される
場合であっても、変換の過程において除去されてしまう
可能性が低い。
【0117】また、本発明に係る画像データにおける付
加情報識別方法及び付加情報識別装置は、画像データを
構成する画素データの信号レベルを検出することで、付
加情報の識別を行うようにしているので、簡便かつ適切
に付加情報の識別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報付加装置を示すブロック図で
ある。
【図2】上記情報付加装置に入力される画像データによ
り構成される画像の一例を示す図である。
【図3】画素データの信号レベルの累積値を示す図であ
る。
【図4】画素データの信号レベルの累積値を最寄りの離
散値に一致させた状態を示す図である。
【図5】本発明に係る情報付加装置の処理フローチャー
トである。
【図6】画素データの累積の仕方の一例を示す図であ
る。
【図7】画素データの累積の仕方の他の例を示す図であ
る。
【図8】CGMS情報の内容を示す図である。
【図9】画素データの信号レベルの累積値を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る他の情報付加装置を示すブロッ
ク図である。
【図11】画素ブロックの設定の仕方の一例を示す図で
ある。
【図12】上記情報付加装置の処理フローチャートであ
る。
【図13】本発明に係る情報識別装置を用いた記録シス
テムのブロック図である。
【符号の説明】
10,30 情報付加装置、12,32 演算部、1
3,33 差分検出部、14,34 信号レベル調整
部、50 付加情報識別装置、52 演算部、53付加
情報識別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/167

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを構成する画素データに対し
    て所定の演算を施す演算手段と、 上記演算手段の演算により得られる値が特定の値となる
    ように上記画素データの信号レベルを調整する調整手段
    とを備え、 上記調整手段が上記画素データの信号レベルを調整し
    て、上記演算手段の演算により得られる値が特定の値と
    なるようにすることで、画像データに他の情報を付加す
    ることを特徴とする情報付加装置。
  2. 【請求項2】 上記調整手段は、上記演算手段の演算に
    より得られる値が離散値となるように、上記画素データ
    の信号レベルを調整することを特徴とする請求項1記載
    の情報付加装置。
  3. 【請求項3】 上記調整手段は、上記画像データを構成
    する画素データのうち、ある画素データの信号レベルに
    上記演算手段による演算を施した結果得られる値と他の
    画素データの信号レベルに上記演算手段による演算を施
    した結果得られる値とのいずれか一方又は双方が離散値
    となるように、これら画素データの信号レベルを調整す
    ることを特徴とする請求項2記載の情報付加装置。
  4. 【請求項4】 上記調整手段は、上記演算手段の演算に
    より得られる値が一の系列をとる離散値又は他の系列を
    とる離散値となるように、上記画素データの信号レベル
    を調整することを特徴とする請求項2記載の情報付加装
    置。
  5. 【請求項5】 上記演算手段は、上記画素データの信号
    レベルの累積値を算出することを特徴とする請求項1記
    載の情報付加装置。
  6. 【請求項6】 上記演算手段は、上記画素データの平均
    値を算出することを特徴とする請求項1記載の情報付加
    装置。
  7. 【請求項7】 上記演算手段は、上記画素データの信号
    レベルとこの画素データに隣接する他の画素データの信
    号レベルの差の累積値を算出することを特徴とする請求
    項1記載の情報付加装置。
  8. 【請求項8】 上記演算手段は、上記画素データの信号
    レベルとこの画素データに隣接する他の画素データの信
    号レベルの差の平均値を算出することを特徴とする請求
    項1記載の情報付加装置。
  9. 【請求項9】 上記画像データは複数の画素データから
    なるブロックに分割され、 上記調整手段は、上記ブロックを構成する画素データの
    信号レベルの平均値に対して上記演算手段による演算を
    施した値が特定の値になるように、上記ブロックを構成
    する画素データの信号レベルを調整することを特徴とす
    る請求項1記載の情報付加装置。
  10. 【請求項10】 上記画像データに付加される情報は、
    上記画像データの不正コピーを防止するための情報であ
    ることを特徴とする請求項1記載の情報付加装置。
  11. 【請求項11】 画像データを構成する画素データの信
    号レベルを調整して、これら画素データに対して所定の
    演算を施して得られた値が特定の値となるようにするこ
    とで、画像データに他の情報を付加することを特徴とす
    る情報付加方法。
  12. 【請求項12】 上記画素データに対して所定の演算を
    施して得られた値が離散値となるように、これら画素デ
    ータの信号レベルを調整することを特徴とする請求項1
    1記載の情報付加方法。
  13. 【請求項13】 上記画像データを構成する画素データ
    のうち、ある画素データに対して所定の演算を施して得
    られた値と他の画素データに対して所定の演算を施して
    得られた値とのいずれか一方又は双方が離散値となるよ
    うに、これら画素データの信号レベルを調整することを
    特徴とする請求項12記載の情報付加方法。
  14. 【請求項14】 上記画素データに対して所定の演算を
    施して得られた値が一の系列をとる離散値又は他の系列
    をとる離散値となるように、上記画素データの信号レベ
    ルを調整することを特徴とする請求項12記載の情報付
    加方法。
  15. 【請求項15】 上記画素データの信号レベルの累積値
    が特定の値となるように、これら画素データの信号レベ
    ルを調整することを特徴とする請求項11記載の情報付
    加方法。
  16. 【請求項16】 上記画素データの信号レベルの平均値
    が特定の値となるように、これら画素データの信号レベ
    ルを調整することを特徴とする請求項11記載の情報付
    加方法。
  17. 【請求項17】 上記画素データの信号レベルとこの画
    素データに隣接する他の画素データの信号レベルの差の
    累積値が特定の値となるように、これら画素データの信
    号レベルを調整することを特徴とする請求項11記載の
    情報付加方法。
  18. 【請求項18】 上記画素データの信号レベルとこの画
    素データに隣接する他の画素データの信号レベルの差の
    平均値が特定の値となるように、これら画素データの信
    号レベルを調整することを特徴とする請求項11記載の
    情報付加方法。
  19. 【請求項19】 上記画像データを複数の画素データか
    らなるブロックに分割し、これらブロックを構成する画
    素データの信号レベルの平均値に対して所定の演算を施
    して得られた値が特定の値となるように、これらブロッ
    クを構成する画素データの信号レベルを調整することを
    特徴とする請求項11記載の情報付加方法。
  20. 【請求項20】 上記画像データに付加される情報は、
    上記画像データの不正コピーを防止するための情報であ
    ることを特徴とする請求項11記載の情報付加方法。
  21. 【請求項21】 画像データを構成する画素データに対
    して所定の演算を施す演算手段と、 上記演算手段の演算により得られる値が特定の値となっ
    ているか否かを判別する判別手段とを備え、 上記判別手段が上記演算手段の演算により得られる値が
    特定の値となっているか否かを判断することで、画像デ
    ータに付加された他の情報を識別することを特徴とする
    付加情報識別装置。
  22. 【請求項22】 上記判別手段は、上記演算手段の演算
    により得られる値が離散値となっているか否かを判別す
    ることを特徴とする請求項21記載の付加情報識別装
    置。
  23. 【請求項23】 上記判別手段は、上記画像データを構
    成する画素データのうち、ある画素データの信号レベル
    に上記演算手段による演算施した結果得られる値と他の
    画素データの信号レベルに上記演算手段による演算を施
    した結果得られる値とのいずれか一方又は双方が離散値
    となっているか否かを判断することを特徴とする請求項
    22記載の付加情報識別装置。
  24. 【請求項24】 上記判別手段は、上記演算手段の演算
    により得られる値が一の系列の離散値又は他の系列の離
    散値となっているか否かを判別することを特徴とする請
    求項22記載の付加情報識別装置。
  25. 【請求項25】 上記演算手段は、上記画素データの信
    号レベルの累積値を算出することを特徴とする請求項2
    1記載の付加情報識別装置。
  26. 【請求項26】 上記演算手段は、上記画素データの平
    均値を算出することを特徴とする請求項21記載の付加
    情報識別装置。
  27. 【請求項27】 上記演算手段は、上記画素データの信
    号レベルとこの画素データに隣接する他の画素データの
    信号レベルの差の累積値を算出することを特徴とする請
    求項21記載の付加情報識別装置。
  28. 【請求項28】 上記演算手段は、上記画素データの信
    号レベルとこの画素データに隣接する他の画素データの
    信号レベルの差の平均値を算出することを特徴とする請
    求項21記載の付加情報識別装置。
  29. 【請求項29】 上記画像データは複数の画素データか
    らなるブロックに分割されており、 上記判別手段は、上記ブロックを構成する画素データの
    信号レベルの平均値に対して上記演算手段による演算を
    施した値が特定の値となっているか否かを判別すること
    を特徴とする請求項21記載の付加情報識別装置。
  30. 【請求項30】 上記画像データに付加される情報は、
    上記画像データの不正コピーを防止するための情報であ
    ることを特徴とする請求項21記載の付加情報識別装
    置。
  31. 【請求項31】 画像データを構成する画素データに対
    して所定の演算を施して得られた値が特定の値になって
    いるか否かを判別することで、画像データに付加された
    他の情報を識別することを特徴とする付加情報識別方
    法。
  32. 【請求項32】 上記画素データに対して所定の演算を
    施して得られた値が離散値となっているか否かを判別す
    ることを特徴とする請求項31記載の付加情報識別方
    法。
  33. 【請求項33】 上記画像データを構成する画素データ
    のうち、ある画素データに対して所定の演算を施して得
    られた値と他の画素データに対して所定の演算を施して
    得られた値とのいずれか一方又は双方が離散値となって
    いるか否かを判別することを特徴とする請求項32記載
    の付加情報識別方法。
  34. 【請求項34】 上記画素データに対して所定の演算を
    施して得られた値が一の系列の離散値又は他の系列の離
    散値となっているか否かを判別することを特徴とする請
    求項32記載の付加情報識別方法。
  35. 【請求項35】 上記画素データの信号レベルの累積値
    が特定の値となっているか否かを判別することを特徴と
    する請求項31記載の付加情報識別方法。
  36. 【請求項36】 上記画素データの信号レベルの平均値
    が特定の値となっているか否かを判別することを特徴と
    する請求項31記載の付加情報識別方法。
  37. 【請求項37】 上記画素データの信号レベルとこの画
    素データに隣接する他の画素データの信号レベルとの差
    の累積値が特定の値となっているか否かを判別すること
    を特徴とする請求項31記載の付加情報識別方法。
  38. 【請求項38】 上記画素データの信号レベルとこの画
    素データに隣接する他の画素データの信号レベルとの差
    の平均値が特定の値となっているか否かを判別すること
    を特徴とする請求項31記載の付加情報識別方法。
  39. 【請求項39】 上記画像データは複数の画素データか
    らなるブロックに分割されており、 上記ブロックを構成する画素データの信号レベルの平均
    値に対して所定の演算を施して得られる値が特定の値に
    なっているか否かを判別することを特徴とする請求項3
    1記載の付加情報識別方法。
  40. 【請求項40】 上記画像データに付加された情報は、
    上記画像データの不正コピーを防止するための情報であ
    ることを特徴とする請求項31記載の付加情報識別方
    法。
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