JPH1167556A - 絶縁液体の流動帯電防止装置 - Google Patents

絶縁液体の流動帯電防止装置

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JPH1167556A
JPH1167556A JP13633098A JP13633098A JPH1167556A JP H1167556 A JPH1167556 A JP H1167556A JP 13633098 A JP13633098 A JP 13633098A JP 13633098 A JP13633098 A JP 13633098A JP H1167556 A JPH1167556 A JP H1167556A
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oil
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Tomoyuki Hikosaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁液体の流動帯電を防止する装置を提供し、
送油式変圧器の絶縁油循環系の流速を上げることができ
るようにすることにある。 【解決手段】絶縁液体が収納され接地電位にある金属容
器9の内部に正電位電極11が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送油式変圧器の
絶縁油中で流動帯電が発生しないようにするための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁液体が固体絶縁物の壁面に沿って流
動する際に見られる流動帯電現象は、絶縁油などの抵抗
率の高い石油系絶縁液体で特に顕著になる。流動帯電現
象は、固体と液体との界面で起きる電荷の分離や再結合
などが関与し、帯電電荷が緩和する時定数はその液体の
抵抗率と誘電率との積に比例する。過去、石油のパイプ
ライン輸送時や貯蔵タンクへの注油作業中に流動帯電が
発生し、それに伴って生ずる静電気放電によって石油蒸
気が引火、爆発する事故が起きたことがある。
【0003】一方、送油式の油入変圧器には、絶縁・冷
却媒体として高抵抗率の絶縁油が循環使用されている。
したがって、油入変圧器の内部にも流動帯電が起きる可
能性がある。図16は、従来の送油式油入変圧器の構成
を示す断面図である。油入の変圧器本体1に冷却配管3
と送油ポンプ4とを介して放熱器5が取り付けられてい
る。送油ポンプ4を駆動させると、絶縁液体である絶縁
油が矢印6のように循環し、変圧器本体1で温められた
絶縁油が放熱器5によって放熱される。絶縁油が変圧器
本体1を通過する際に図示されていない油浸紙などの固
体絶縁物と接する。それによって、固体絶縁物には負イ
オンが付着し、絶縁油中には正イオン7が存在する状態
になる。すなわち、固体絶縁物が負極性、絶縁油が正極
性に帯電する。帯電電荷量が過剰に増えると、その静電
気によって油中で放電が発生し巻線などの高電圧部が絶
縁破壊する可能性がある。油入変圧器の冷却性能を向上
させる目的で絶縁油循環系の流速を上げると、絶縁油中
の帯電電荷量がさらに増える。
【0004】送油式油入変圧器の流動帯電を防ぐ手段と
しては、(1)絶縁油循環系の流速を下げる方法と、
(2)絶縁油に帯電防止剤を添加する方法とがある。
(2)の手段は、変圧器内部では絶縁油が高電界に晒さ
れるので、帯電防止剤を添加するのは絶縁性の観点から
できれば避けたい。そのために、従来は、(1)の手段
が通常採用され、絶縁油の流速を最大でも30cm/s
程度にし、それ以上に流速を高めることはしなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
(1)絶縁油循環系の流速を下げるという手段では、送
油式油入変圧器の冷却性能をそれ以上に向上させること
ができず、さらなる変圧器の小形化が困難であるという
問題があった。絶縁油の流動帯電の発生を防止すると同
時に絶縁油循環系の流速を上げることができれば、送油
式油入変圧器の縮小化が可能になる。
【0006】この発明の目的は、絶縁液体の流動帯電を
防止する装置を提供し、絶縁油循環系の流速を上げるこ
とができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、絶縁液体中の帯電電荷を除去す
る装置であって、接地電位にある金属容器が前記絶縁液
体で満たされるとともに前記金属容器の内部に正電位電
極が配されるとよい。それによって、絶縁液体中の正イ
オンが、正電位電極と金属容器とで形成される電界によ
って金属容器の内壁側に引き寄せられ、その正イオンが
金属容器を介して接地側へ流れ去る。したがって、金属
容器内の絶縁液体中の帯電電荷が除去される。正電位電
極の電位が高い程、帯電電荷の除去効率が向上する。
【0008】かかる構成において、変圧器本体内の絶縁
液体が前記金属容器の内部を循環して流れるように構成
されるとともに、変圧器本体内部の絶縁液体中に集電電
極が設けられ、この集電電極と前記正電位電極とが導電
接続されてもよい。それによって、正電位電極が変圧器
本体内部で発生する帯電電荷によって正電位になるの
で、集電電極が正電位電極の電源になる。
【0009】かかる構成において、変圧器本体内の絶縁
液体の帯電量に応じて信号を出力するプローブと、この
プローブの出力信号に応じた電位の直流電圧を出力する
自動調整装置とが設けられ、前記自動調整装置の出力電
圧が正電位電極に印加されてもよい。それによって、絶
縁液体の流動帯電量に応じて正電位電極の電位が自動調
整される。
【0010】また、絶縁液体中の帯電電荷を除去する装
置であって、接地電位にある金属容器が前記絶縁液体で
満たされ、トルマリン結晶体が前記金属容器の内部に配
されるとともに接地された金属体に接合されてもよい。
トルマリン結晶体は周囲に負極性の電位を形成する永久
双極子を備えている。そのために、絶縁液体中の正イオ
ンが、トルマリン結晶体に引き寄せられ、その正イオン
がトルマリン結晶体を介して接地金属へ流れる。それに
よって、金属容器内の絶縁液体中の帯電電荷が除去され
る。
【0011】また、絶縁液体中の帯電電荷を除去する装
置であって、接地電位にある金属容器が流動している状
態にある絶縁液体で満たされるとともに前記金属容器の
外部に磁石が配され、前記磁石が金属容器の両側をS極
とN極とで挟持するように構成されてもよい。磁石によ
って金属容器内に磁界が形成されるので、ローレンツ力
によって、磁界の方向と絶縁液体の流動方向とに直角な
方向へ正イオンが押し流され、正イオンが金属容器内壁
へ到達して接地側へ流れ去る。それによって、金属容器
内の絶縁液体中の帯電電荷が除去される。
【0012】かかる構成において、前記磁石が直流電圧
によって励磁される電磁石より構成されてもよい。それ
によって、直流電圧の高低によって金属容器中の磁界の
強さを任意に制御することができる。かかる構成におい
て、変圧器本体内の絶縁液体の帯電量に応じて信号を出
力するプローブと、このプローブの出力信号に応じた電
位の直流電圧を出力する自動調整装置とが設けられ、前
記自動調整装置の出力電圧でもって電磁石が励磁される
ようにしてもよい。それによって、絶縁液体の流動帯電
量に応じて電磁石を励磁させる直流電圧の値が自動調整
される。
【0013】かかる構成において、前記金属容器の内壁
にトルマリン結晶体が固着されてなるようにしてもよ
い。それによって、金属容器の内壁にトルマリン結晶体
自体が形成する電界が形成され、正イオンが金属容器の
内壁側へより強く引き寄せられるようになる。かかる構
成において、前記金属容器を油入変圧器のコンサベータ
とし、油入変圧器本体内部の絶縁液体をコンサベータを
介して循環させてもよい。それによって、油入変圧器本
体内に発生する帯電電荷を除去する場合、コンサベータ
を金属容器の代わりにすることができる。
【0014】かかる構成において、前記金属容器が送油
式変圧器の冷却配管の途中に介装されるとともに前記金
属容器の内部に冷却用の絶縁液体を流通させてもよい。
それによって、油入変圧器本体内に発生する帯電電荷を
除去する場合、前記金属容器への絶縁液体の送油を冷却
用の送油ポンプと兼用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる絶縁液
体の流動帯電防止装置の構成を示す断面図である。金属
容器9が接地13に結線され、絶縁液体が入口15から
金属容器9の内部を介して出口16へ矢印6のように流
れている。金属容器9の内部中央には、円柱状の正電位
電極11が設けられている。この正電位電極11は、金
属容器9の外部に設けられた直流電源12にブッシング
14を介して接続され、正極性に充電されている。金属
容器9は正電位電極11の外周を囲む円筒形状であり、
正電位電極11によって形成される電気力線は矢印8の
方向に向く。
【0016】図1において、入口15から正イオン7を
含んだ絶縁液体が入ると、正イオン7は、矢印8の方向
に引かれて金属容器9の内壁に到達し、接地13側へ流
れて行く。それによって、金属容器9の内の絶縁液体が
中和されて、出口16から出て行く。正イオン7は正電
位電極11の印加電圧が高い程、金属容器9の内壁側に
強く引かれ、帯電の除去効果が大きくなる。絶縁液体中
の帯電量に応じて正電位電極11の印加電圧が決められ
る。正電位電極11へは、印加電圧の時間積分値が正な
らばよい。したがって、正電位電極11への印加電圧
は、パルス波形でも良いし、また、直流に交流が重畳し
た波形でも良い。
【0017】なお、図1の金属容器9の内径は、入口1
5の配管の内径より大きくなっている。一般に、狭い配
管から太い配管へ帯電した絶縁液体が出ると、それだけ
で帯電量が緩和されると言うことが従来からよく知られ
ている。これは、緩和タンクの効果と言われている。図
1の構成も一応緩和タンクの構造を備えている。したが
って、正電位電極11へ電圧を印加しなくても、ある程
度の正イオン7は除去される。しかし、正電位電極11
を充電することによって、さらに大量の正イオン7を中
和することができる。
【0018】図2は、この発明の異なる実施例にかかる
絶縁液体の流動帯電防止装置の構成を示し、(A)は断
面図、(B)は図2の(A)の網板18の平面図、
(C)は図2の(B)のA−A断面図である。図2の
(A)において、円筒状の金属容器17が接地13に結
線され、絶縁液体が入口15から金属容器17の内部を
介して出口16へ矢印6のように流れている。金属容器
9の内部には、穴の開いた網板18は複数段設けられ、
絶縁液体がこの網板18を抜けて上昇する。図2の
(B)において、網板18には絶縁液体の通過する多数
の穴が開いている。図2の(C)において、網板18は
金属容器17と同電位の網目状の接地金属20がトルマ
リン結晶体によって覆われている。図2の(C)におい
て、トルマリン結晶体19は、SiO4 4-基の層とBO
3 3-基の層とが1つの軸に交互に配列したものである。
また、トルマリン結晶体19は、これらの基以外にNa
やOH、Fe +2、Alなども含んでいる(例えば「トル
マリン・グループ(電気石)結晶の物性とその水に及ぼ
す影響」,中村他,固体物理,Vol.27,No.4,pp303-31
3, 1992 )。トルマリン結晶体は、周囲に負極性の電位
を形成する永久双極子を形成しており、網板18の穴を
矢印6のように抜ける絶縁液体に接触することによって
正イオンを引き込み、絶縁液体を中和させる性質を持
つ。トルマリン結晶体19に引かれた正イオンは接地金
属20を介して金属容器17へと行き、接地13側へ流
れ去る。図2の構成は、トルマリン結晶体19だけで金
属容器17内に電界を形成するので、図1の構成で必要
であった正電位電極11は必ずしもなくてもよい。な
お、図2において、トルマリン結晶体19を金属容器1
7の内壁にも付着させてもよい。それによって、トルマ
リン結晶体19と絶縁液体との接触面積が増え、絶縁液
体中の帯電電荷の除去効率がより向上するようになる。
【0019】図3は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる絶縁液体の流動帯電防止装置の構成を示す断面図
である。金属容器90の内壁に接してトルマリン結晶体
19が設けられている。その他は、図1の構成と同じで
ある。金属容器90内では、正電位電極11と金属容器
90とで形成する電界と、トルマリン結晶体19自体が
形成する電界との両者が重畳した電界が形成されてい
る。したがって、絶縁液体中の正イオン7が金属容器9
0の内壁側に図1の場合より強く引き寄せられ、金属容
器90内の絶縁液体中の帯電電荷の除去効率がさらに向
上する。
【0020】図4は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる絶縁液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組
み込まれた構成を示す要部断面図である。油入変圧器本
体1の上部にコンサベータ21が設けられている。コン
サベータ21内は、隔膜22を介して上部はガス部、下
部は絶縁油である。ガス部は配管25を介して呼吸器2
6まで導かれ、乾燥剤を介して大気と接している。一
方、絶縁油は隔膜22によって、大気から遮断されてい
る。このコンサベータ21は一般的な隔膜式のものであ
るが、このコンサベータ21を流動帯電防止装置の金属
容器に流用することができる。すなわち、コンサベータ
21の内部に正電位電極11を配し、この正電位電極1
1は、外部に設けられた直流電源12にブッシング14
を介して接続され、正極性に充電されている。コンサベ
ータ21の内部の絶縁油は、油配管24と送油ポンプ2
3を介して油入変圧器本体1の内部と循環している。送
油ポンプ23を駆動させるとともに正電位電極11を正
極性に充電することによって、油入変圧器本体1の内部
で発生した正イオンを除去することができる。それによ
って、絶縁液体の流動帯電防止装置として金属容器を別
に用意する必要がなくなる。したがって、流動帯電防止
装置を設置するスペースを別に確保する必要がなくな
り、油入変圧器が全体としてコンパクトになる。なお、
図4において、図2で説明されたトルマリン結晶体をコ
ンサベータ21の内壁に付着させてもよい。それによっ
て、トルマリン結晶体の電界形成によって、絶縁液体中
の帯電電荷の除去効率がより向上するようになる。或い
はまた、図4において、直流電源12やコンサベータ2
1内の正電位電極11を省略して、コンサベータ21の
内壁にトルマリン結晶体を付着させるだけでも絶縁液体
の帯電を防止することができる。
【0021】図5は、図1の流動帯電防止装置が送油式
油入変圧器に組み込まれた構成を示す要部断面図であ
る。金属容器9が油入変圧器本体1の冷却配管3の途中
に介装されるとともに、この金属容器9の内部に冷却用
の絶縁油を流通させている。金属容器9の内部の正電位
電極11は、外部に設けられた直流電源12に接続され
正極性に充電されている。油入変圧器本体1の内部の絶
縁油は、冷却配管3と送油ポンプ4を介して放熱器26
の内部と循環している。図5において、送油ポンプ4を
駆動するとともに正電位電極11を正極性に充電するこ
とによって、油入変圧器本体1の内部で発生した正イオ
ンを除去することができる。油入変圧器本体1内に発生
する帯電電荷を除去する場合、絶縁液体を送油ポンプ4
で流動帯電防止装置に送ることができるので、絶縁液体
の金属容器9への送油を送油ポンプ4で兼用することが
でき、帯電防止のための絶縁液体の送油系統が簡略にな
る。
【0022】なお、図5において、図2で説明されたト
ルマリン結晶体を金属容器9の内壁に付着させてもよ
い。それによって、トルマリン結晶体の電界形成によっ
て、絶縁液体中の帯電電荷の除去効率がより向上するよ
うになる。或いはまた、図5において、直流電源12や
金属容器9の正電位電極11を省略して、金属容器9の
内壁にトルマリン結晶体を付着させるだけでも絶縁液体
の帯電を防止することができる。
【0023】図6は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる絶縁液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組
み込まれた構成を示す要部断面図である。油入変圧器本
体1の内部の絶縁液体中に集電電極27を設け、この集
電電極27と正電位電極11とが導電接続されている。
その他は、図5と同じであるが、直流電源12は不要で
ある。図6において、油入変圧器本体1の内部では、流
動帯電により絶縁油中に正イオン7が過剰になるため、
集電電極27には正イオンとの静電誘導で電子が引き寄
せられる。これに伴い電気的に接続された正電位電極1
1は電子が不足して正極性になるため、正電位電極11
に外部電源により正極性の電圧を印加したのと同じこと
になる。したがって、正電位電極11に正の電圧を印加
するための直流電源12を特に用意する必要がなくな
り、コストが低減される。なお、図示されていないが、
図5の集電電極27を図4における直流電源12の代わ
りに用いてもよい。それによって、図4の直流電源12
も不要になり、コストが低減される。
【0024】図7は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる絶縁液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組
み込まれた構成を示す要部断面図である。冷却配管3の
途中にプローブ容器29が介装され、このプローブ容器
29の内部に絶縁油の帯電量を測るプローブ28が設け
られている。自動調整装置31は、プローブ28の出力
信号30に応じた電位の直流電圧を出力する。この自動
調整装置31の出力電圧が正電位電極11に印加されて
なるようになっている。その他は、図5と同じである
が、それによって、絶縁液体の流動帯電量に応じて正電
位電極11の電位が自動調整される。流動帯電の発生量
は、絶縁油の温度によっても左右されるが、この自動調
整装置31によって、油入変圧器の絶縁油が温度変化し
ても正電位電極11の電位が自動的に調整され送油式変
圧器内の絶縁液体の流動帯電量を常時零にすることがで
きる。
【0025】図8は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる絶縁液体の流動帯電防止装置の構成を示す断面図
である。金属容器9の外部に左右に一対の永久磁石40
が配され、この永久磁石40が金属容器9の両側をS極
とN極とで挟持するように配され、磁界が矢印60の向
きに形成されている。金属容器9は接地13に結線さ
れ、絶縁液体が入口15から金属容器9の内部を介して
出口16へ矢印6のように流れている。
【0026】図9は、図8のX−X断面図である。絶縁
液体中の正イオン7がローレンツ力によって、磁界の方
向60と絶縁液体の流動方向(紙面にほぼ垂直な方向)
との双方に直角な方向41へ押し流され、正イオン7が
金属容器9の内壁へ到達し接地側へ流れ去る。それによ
って、金属容器9内の絶縁液体中の正イオン7が除去さ
れる。永久磁石40の材料として、例えば、強力な磁力
を発生することができるネオジウム系のものを使用する
と、帯電電荷の除去効果が高くなる。
【0027】図10は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる絶縁液体の流動帯電防止装置の構成を示す断面
図である。図9と異なる個所は、永久磁石40が電磁石
42になっている点だけであり、その他は、図9の構成
と同じである。すなわち、電磁石42がU字状の鉄心4
4と、この鉄心44を巻回する巻線43と、この巻線4
3を励磁する直流電源12とからなり、金属容器9の左
右外側にN極とS極とが配されている。図9の場合と同
様に、ローレンツ力によって、正イオン7が方向41へ
押し流され金属容器9の内壁へ到達して接地側へ流れ去
る。永久磁石を電磁石42にすることによって、直流電
圧の高低によって金属容器9中の磁界の強さを任意に制
御することができる。
【0028】図11は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる絶縁液体の流動帯電防止装置の構成を示す断面
図である。図8と異なる個所は、金属容器9の内壁に接
してトルマリン結晶体19が設けられている点だけであ
る。その他は、図8の構成と同じである。金属容器9内
では、正イオン7がローレンツ力を受けるとともに、ト
ルマリン結晶体19自体が形成する電界の影響を受け
て、金属容器9の内壁側へ正イオン7が図8の場合より
強く引き寄せられ、金属容器9内の絶縁液体中の帯電電
荷の除去効率がさらに向上する。
【0029】図12は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる絶縁液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に
組み込まれた構成を示す要部断面図である。図4と異な
る個所は、コンサベータ25の内部に設けられた正電位
電極11と、ブッシング14と、直流電源12との代わ
りに、永久磁石40のS極とN極とがコンサベータ25
の外部両側から挟持するように配されている点だけであ
る。その他は、図4の構成と同じである。図9で説明さ
れたように正イオン7が磁界の方向60と正イオンの流
れの方向6によってローレンツ力を受け、紙面に垂直な
方向へ押し流される。それによって、コンサベータ25
の内壁を介して正イオン7が接地13へ流される。な
お、図12の永久磁石40は、電磁石であってもよい。
【0030】図13は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる絶縁液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に
組み込まれた構成を示す要部断面図である。図5と異な
る個所は、冷却配管3の途中に図8の流動帯電防止装置
が配されている点だけである。その他は、図5の構成と
同じである。図8で説明されたと同様に正イオン7がロ
ーレンツ力を受け、接地13へと流される。なお、この
場合も、図13の永久磁石40は電磁石でもよい。
【0031】図14は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる絶縁液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に
組み込まれた構成を示す要部断面図である。図5と異な
る個所は、冷却配管3の途中に図2と同様な流動帯電防
止装置が介装されている点だけである。その他は、図5
の構成と同じである。すなわち、金属容器17が接地1
3に結線され、金属容器17には、トルマリン結晶体に
よって覆われるとともに接地された網板18が内蔵され
ている。前述のように、正イオン7がトルマリン結晶体
によって引かれ、接地13を介して除去される。
【0032】図15は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる絶縁液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に
組み込まれた構成を示す要部断面図である。図7と異な
る個所は、冷却配管3の途中に図10と同様な流動帯電
防止装置が介装されている点だけである。すなわち、冷
却配管3の途中にプローブ容器29が介装され、このプ
ローブ容器29の内部に絶縁油の帯電量を測るプローブ
28が設けられている。自動調整装置45は、プローブ
28の出力信号30に応じた電位の直流電圧を出力し、
リード線46を介して鉄心44に巻回された図示されて
いない巻線を励磁するようになっている。その他は、図
7と同じである。それによって、絶縁液体の流動帯電量
に応じて金属容器9の内部の磁界が自動的に調整され
る。流動帯電の発生量は、絶縁油の温度によっても左右
されるが、この自動調整装置31によって、油入変圧器
の絶縁油が温度変化しても自動的に磁界が調整され送油
式変圧器内の絶縁液体の流動帯電量を常時零にすること
ができる。
【0033】
【発明の効果】この発明は前述のように、絶縁液体中の
帯電電荷を除去する装置であって、接地電位にある金属
容器が前記絶縁液体で満たされるとともに前記金属容器
の内部に正電位電極が配されることによって、金属容器
内の絶縁液体中の帯電電荷が除去される。したがって、
この構成を送油式油入変圧器に適用すれば、絶縁油循環
系の流速を上げることができ、送油式変圧器の縮小化が
可能になる。
【0034】かかる構成において、変圧器本体内の絶縁
液体が前記金属容器の内部を循環して流れるように構成
されるとともに、変圧器本体内部の絶縁液体中に集電電
極が設けられ、この集電電極と前記正電位電極とが導電
接続されることによって、正電位電極に正の電圧を印加
するための直流電源を特に用意する必要がなくなりコス
トが低減される。
【0035】かかる構成において、変圧器本体内の絶縁
液体の帯電量に応じて信号を出力するプローブと、この
プローブの出力信号に応じた電位の直流電圧を出力する
自動調整装置とが設けられ、前記自動調整装置の出力電
圧が正電位電極に印加されることによって、絶縁液体の
流動帯電量に応じて正電位電極の電位が自動調整され、
絶縁液体の流動帯電量が温度などで変化しても常時零に
することができる。また、接地電位にある金属容器が前
記絶縁液体で満たされ、トルマリン結晶体が前記金属容
器の内部に配されるとともに接地された金属体に接合さ
れることによっても、金属容器内の絶縁液体中の帯電電
荷が除去される。したがって、この構成を送油式油入変
圧器に適用しても、絶縁油循環系の流速を上げることが
でき、送油式変圧器の縮小化が可能になる。しかも、直
流電源を特に用意する必要がなくなるのでコストがさら
に低減される。
【0036】また、接地電位にある金属容器が流動して
いる状態にある絶縁液体で満たされるとともに前記金属
容器の外部に磁石が配され、前記磁石が金属容器の両側
をS極とN極とで挟持するように構成されることによっ
ても、金属容器内の絶縁液体中の帯電電荷が除去され
る。したがって、この構成を送油式油入変圧器に適用し
ても、絶縁油循環系の流速を上げることができ、送油式
変圧器の縮小化が可能になる。
【0037】かかる構成において、前記磁石が直流電圧
によって励磁される電磁石より構成されてもよい。それ
によって、直流電圧の高低によって金属容器中の磁界の
強さを任意に制御することができる。かかる構成におい
て、変圧器本体内の絶縁液体の帯電量に応じて信号を出
力するプローブと、このプローブの出力信号に応じた電
位の直流電圧を出力する自動調整装置とが設けられ、前
記自動調整装置の出力電圧でもって電磁石が励磁される
ようにしてもよい。それによって、絶縁液体の流動帯電
量に応じて電磁石を励磁させる直流電圧の値が自動調整
される。したがって、絶縁液体の流動帯電量が変動して
も常時零にすることができる。
【0038】かかる構成において、前記金属容器の内壁
にトルマリン結晶体が固着されてなるようにすることに
よって、金属容器内の絶縁液体中の帯電電荷の除去効率
がさらに向上するようになる。かかる構成において、前
記金属容器を油入変圧器のコンサベータとし、油入変圧
器本体内部の絶縁液体をコンサベータを介して循環させ
てもよい。それによって、油入変圧器本体内に発生する
帯電電荷を除去する場合、金属容器を別に用意する必要
がなくなり、コストが低減されるとともに、油入変圧器
が全体としてもコンパクトになる。
【0039】かかる構成において、前記金属容器が送油
式変圧器の冷却配管の途中に介装されるとともに前記金
属容器の内部に冷却用の絶縁液体を流通させることによ
って、油入変圧器本体内に発生する帯電電荷を除去する
場合、前記金属容器への絶縁液体の送油を冷却用の送油
ポンプでもって兼ねることができ、コストが低減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる絶縁液体の流動帯電
防止装置の構成を示す断面
【図2】この発明の異なる実施例にかかる絶縁液体の流
動帯電防止装置の構成を示し、(A)は断面図、(B)
は図2の(A)の網板18の平面図、(C)は図2の
(B)のA−A断面図
【図3】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁液
体の流動帯電防止装置の構成を示す断面図
【図4】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁液
体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組み込まれた構
成を示す要部断面図
【図5】図1の流動帯電防止装置が送油式油入変圧器に
組み込まれた構成を示す要部断面図
【図6】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁液
体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組み込まれた構
成を示す要部断面図
【図7】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁液
体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組み込まれた構
成を示す要部断面図
【図8】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁液
体の流動帯電防止装置の構成を示す断面図
【図9】図8のX−X断面図
【図10】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁
液体の流動帯電防止装置の構成を示す断面図
【図11】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁
液体の流動帯電防止装置の構成を示す断面図
【図12】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁
液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組み込まれた
構成を示す要部断面図
【図13】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁
液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組み込まれた
構成を示す要部断面図
【図14】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁
液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組み込まれた
構成を示す要部断面図
【図15】この発明のさらに異なる実施例にかかる絶縁
液体の流動帯電防止装置が送油式変圧器に組み込まれた
構成を示す要部断面図
【図16】従来の送油式変圧器の構成を示す断面図
【符号の説明】
1:油入変圧器本体、9,90,17:金属容器、1
1:正電位電極、19:トルマリン結晶体、20:接地
金属、21:コンサベータ、27:集電電極、28:プ
ローブ、31,45:自動調整装置、40:永久磁石、
42:電磁石、43:巻線、44:鉄心

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁液体中の帯電電荷を除去する装置であ
    って、接地電位にある金属容器が前記絶縁液体で満たさ
    れるとともに前記金属容器の内部に正電位電極が配され
    てなることを特徴とする絶縁液体の流動帯電防止装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の絶縁液体の流動帯電防止
    装置において、変圧器本体内の絶縁液体が前記金属容器
    の内部を循環して流れるように構成されるとともに、変
    圧器本体内部の絶縁液体中に集電電極が設けられ、この
    集電電極と前記正電位電極とが導電接続されたことを特
    徴とする絶縁液体の流動帯電防止装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の絶縁液体の流動帯電防止
    装置において、変圧器本体内の絶縁液体の帯電量に応じ
    て信号を出力するプローブと、このプローブの出力信号
    に応じた電位の直流電圧を出力する自動調整装置とが設
    けられ、前記自動調整装置の出力電圧が正電位電極に印
    加されてなることを特徴とする絶縁液体の流動帯電防止
    装置。
  4. 【請求項4】絶縁液体中の帯電電荷を除去する装置であ
    って、接地電位にある金属容器が前記絶縁液体で満たさ
    れ、トルマリン結晶体が前記金属容器の内部に配される
    とともに接地された金属体に接合されてなることを特徴
    とする絶縁液体の流動帯電防止装置。
  5. 【請求項5】絶縁液体中の帯電電荷を除去する装置であ
    って、接地電位にある金属容器が流動している状態にあ
    る絶縁液体で満たされるとともに前記金属容器の外部に
    磁石が配され、前記磁石が金属容器の両側をS極とN極
    とで挟持するように構成されてなることを特徴とする絶
    縁液体の流動帯電防止装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の絶縁液体の流動帯電防止
    装置において、前記磁石が直流電圧によって励磁される
    電磁石より構成されてなることを特徴とする絶縁液体の
    流動帯電防止装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の絶縁液体の流動帯電防止
    装置において、変圧器本体内の絶縁液体の帯電量に応じ
    て信号を出力するプローブと、このプローブの出力信号
    に応じた電位の直流電圧を出力する自動調整装置とが設
    けられ、前記自動調整装置の出力電圧でもって電磁石が
    励磁されてなることを特徴とする絶縁液体の流動帯電防
    止装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれかに記載の絶縁
    液体の流動帯電防止装置において、前記金属容器の内壁
    にトルマリン結晶体が固着されてなることを特徴とする
    絶縁液体の流動帯電防止装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の絶縁
    液体の流動帯電防止装置において、前記金属容器を油入
    変圧器のコンサベータとし、油入変圧器本体内部の絶縁
    液体をコンサベータを介して循環させてなることを特徴
    とする絶縁液体の流動帯電防止装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし8のいずれかに記載の絶
    縁液体の流動帯電防止装置において、前記金属容器が送
    油式変圧器の冷却配管の途中に介装されるとともに前記
    金属容器の内部に冷却用の絶縁液体を流通させてなるこ
    とを特徴とする絶縁液体の流動帯電防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010218881A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Act Five Kk 除電装置及び該除電装置を用いた洗浄装置

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