JPH1167163A - 電池および電池容器 - Google Patents
電池および電池容器Info
- Publication number
- JPH1167163A JPH1167163A JP9227688A JP22768897A JPH1167163A JP H1167163 A JPH1167163 A JP H1167163A JP 9227688 A JP9227688 A JP 9227688A JP 22768897 A JP22768897 A JP 22768897A JP H1167163 A JPH1167163 A JP H1167163A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- battery
- stainless steel
- working
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】電池容器素材として用いられるオーステナイト
系ステンレス鋼は、耐食性はよいが加工時に割れが発生
する恐れがあり、漏液等の危険がある。その加工性を改
善して加工時の割れを減少させる。 【解決手段】電池容器構成材として、銅を1.0〜5.
0重量%含有するオーステナイト系ステンレス鋼を用い
ることにより、オーステナイト系ステンレス鋼の加工性
が改善され、電池容器を作製するに当たって深絞りなど
の強加工を施す時の割れの発生を減少することができ
る。
系ステンレス鋼は、耐食性はよいが加工時に割れが発生
する恐れがあり、漏液等の危険がある。その加工性を改
善して加工時の割れを減少させる。 【解決手段】電池容器構成材として、銅を1.0〜5.
0重量%含有するオーステナイト系ステンレス鋼を用い
ることにより、オーステナイト系ステンレス鋼の加工性
が改善され、電池容器を作製するに当たって深絞りなど
の強加工を施す時の割れの発生を減少することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステンレス鋼を
用いた電池容器に関する。
用いた電池容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池容器としてはニッケルメッキ
鋼を用いる場合が多いが、特に耐薬品性や強度が要求さ
れる場合にはステンレス鋼が用いられていた。例えば、
オキシハライド−リチウム電池は、負極活物質にリチウ
ム或いはリチウムと軽金属からなる合金を用い、正極活
物質に塩化チオニル、塩化スルフリル等のオキシハライ
ド化合物を用い、さらに正極として機能する多孔質炭素
材を備えており、高電圧、高エネルギー密度という優れ
た特性からメモリーバックアップ電源などとして用いら
れている。しかし非常に腐食性が強いオキシハライド化
合物を正極活物質兼電解液として用いているため、電池
容器が腐食を受け、漏液等の事故が発生しやすい。その
ため、電池容器には耐食性に優れたオーステナイト系ス
テンレス鋼や、銅や珪素等を添加して耐食性を向上させ
たフェライト系ステンレス鋼が用いられている。
鋼を用いる場合が多いが、特に耐薬品性や強度が要求さ
れる場合にはステンレス鋼が用いられていた。例えば、
オキシハライド−リチウム電池は、負極活物質にリチウ
ム或いはリチウムと軽金属からなる合金を用い、正極活
物質に塩化チオニル、塩化スルフリル等のオキシハライ
ド化合物を用い、さらに正極として機能する多孔質炭素
材を備えており、高電圧、高エネルギー密度という優れ
た特性からメモリーバックアップ電源などとして用いら
れている。しかし非常に腐食性が強いオキシハライド化
合物を正極活物質兼電解液として用いているため、電池
容器が腐食を受け、漏液等の事故が発生しやすい。その
ため、電池容器には耐食性に優れたオーステナイト系ス
テンレス鋼や、銅や珪素等を添加して耐食性を向上させ
たフェライト系ステンレス鋼が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SUS
304に代表される通常のオーステナイト系ステンレス
鋼は加工硬化性が大きく、目的形状への深絞り加工の際
に大きな内部応力が発生し、加工時に割れが発生した
り、また残留応力により電池組立後応力腐食割れを招く
危険がある。そのため漏液事故の発生するおそれがあ
る。本発明は上記状況に対処してなされたもので、耐食
性に優れ、しかも加工性の改善された電池容器を提供す
ることを目的とするものである。
304に代表される通常のオーステナイト系ステンレス
鋼は加工硬化性が大きく、目的形状への深絞り加工の際
に大きな内部応力が発生し、加工時に割れが発生した
り、また残留応力により電池組立後応力腐食割れを招く
危険がある。そのため漏液事故の発生するおそれがあ
る。本発明は上記状況に対処してなされたもので、耐食
性に優れ、しかも加工性の改善された電池容器を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、電池容器の構成材として銅を1.0〜5.
0重量%含有するオーステナイト系ステンレス鋼を用い
たことを特徴とする。オーステナイト系ステンレス鋼の
加工硬化性を抑制するには、ニッケルの添加量を増加さ
せることでも効果が得られるが、銅の添加は更に大きな
効果をもつ。1.0重量%以上の添加で加工硬化率が低
減され、深絞りなどの強加工が容易になる。しかし銅は
大量に添加されると靭性、溶接性、熱間加工性を損な
い、かつコスト上昇を招くので、添加量の上限を5.0
重量%とした。
するために、電池容器の構成材として銅を1.0〜5.
0重量%含有するオーステナイト系ステンレス鋼を用い
たことを特徴とする。オーステナイト系ステンレス鋼の
加工硬化性を抑制するには、ニッケルの添加量を増加さ
せることでも効果が得られるが、銅の添加は更に大きな
効果をもつ。1.0重量%以上の添加で加工硬化率が低
減され、深絞りなどの強加工が容易になる。しかし銅は
大量に添加されると靭性、溶接性、熱間加工性を損な
い、かつコスト上昇を招くので、添加量の上限を5.0
重量%とした。
【0005】このように、本発明ではオーステナイト系
ステンレス鋼に銅を1.0〜5.0重量%含有させて加
工硬化性を低減したので、深絞りなどの強加工を行って
も割れの発生率が著しく低く、また残留応力も低減され
る。その結果、電池組立後の応力腐食割れによる漏液事
故を防止することが可能となった。
ステンレス鋼に銅を1.0〜5.0重量%含有させて加
工硬化性を低減したので、深絞りなどの強加工を行って
も割れの発生率が著しく低く、また残留応力も低減され
る。その結果、電池組立後の応力腐食割れによる漏液事
故を防止することが可能となった。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を比較例を参照して
詳細に説明する。表1は本発明による実施例および比較
例の電池容器の合金組成(重量%)である。
詳細に説明する。表1は本発明による実施例および比較
例の電池容器の合金組成(重量%)である。
【0007】
【表1】
【0008】上記実施例および比較例のオーステナイト
系ステンレス鋼を用いて、AAサイズ塩化チオニル−リ
チウム電池の電池容器をそれぞれ1万個作製した。これ
らの電池容器について、外観的な割れ不良の発生数を調
べた。結果を表2に示す。
系ステンレス鋼を用いて、AAサイズ塩化チオニル−リ
チウム電池の電池容器をそれぞれ1万個作製した。これ
らの電池容器について、外観的な割れ不良の発生数を調
べた。結果を表2に示す。
【0009】
【表2】
【0010】表2から明らかなように、銅の含有量が
0.5重量%(比較例1)では、加工硬化率低減の効果
が小さく、本発明による実施例と比較して不良発生数が
大きい。逆に銅の含有量を10.0重量%にしても(比
較例2)、不良発生数は本発明による実施例と同等であ
る。
0.5重量%(比較例1)では、加工硬化率低減の効果
が小さく、本発明による実施例と比較して不良発生数が
大きい。逆に銅の含有量を10.0重量%にしても(比
較例2)、不良発生数は本発明による実施例と同等であ
る。
【0011】表3は、上記実施例および比較例のオース
テナイト系ステンレス鋼で作製した電池容器を用いてA
Aサイズ塩化チオニル−リチウム電池の組立をそれぞれ
200個行った際の、電池容器と電池蓋との溶接工程で
の外観的溶接不良発生数である。
テナイト系ステンレス鋼で作製した電池容器を用いてA
Aサイズ塩化チオニル−リチウム電池の組立をそれぞれ
200個行った際の、電池容器と電池蓋との溶接工程で
の外観的溶接不良発生数である。
【0012】
【表3】
【0013】銅の含有量が10.0重量%と非常に高い
比較例2での不良発生率が大きい。これは銅の大量添加
により、溶接性が損なわれたためである。なお、本発明
は有底円筒状の電池容器にのみではなく、例えば角型電
池等、加工度の大きい電池容器を作製する場合も、その
形状によらず同様の効果が得られるものである。
比較例2での不良発生率が大きい。これは銅の大量添加
により、溶接性が損なわれたためである。なお、本発明
は有底円筒状の電池容器にのみではなく、例えば角型電
池等、加工度の大きい電池容器を作製する場合も、その
形状によらず同様の効果が得られるものである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電池容器
では、深絞りなどの強加工を行ったときの割れの発生率
が著しく低く、また残留応力も低減されるので、電池組
立後の漏液事故を防止することができる。
では、深絞りなどの強加工を行ったときの割れの発生率
が著しく低く、また残留応力も低減されるので、電池組
立後の漏液事故を防止することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 構成材として銅を1.0〜5.0重量%
含有するオーステナイト系ステンレス鋼を用いたことを
特徴とする電池容器。 - 【請求項2】 請求項1記載の電池容器を用いたことを
特徴とするオキシハライド−リチウム電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227688A JPH1167163A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 電池および電池容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227688A JPH1167163A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 電池および電池容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1167163A true JPH1167163A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16864789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9227688A Pending JPH1167163A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 電池および電池容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1167163A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2752913A1 (en) * | 2012-03-30 | 2014-07-09 | Panasonic Corporation | Cylindrical battery |
KR20150022740A (ko) | 2012-05-22 | 2015-03-04 | 가부시키가이샤 지에스 유아사 | 축전 소자 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP9227688A patent/JPH1167163A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2752913A1 (en) * | 2012-03-30 | 2014-07-09 | Panasonic Corporation | Cylindrical battery |
EP2752913A4 (en) * | 2012-03-30 | 2014-11-26 | Panasonic Corp | CYLINDER BATTERY |
US9231234B2 (en) | 2012-03-30 | 2016-01-05 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Cylindrical battery |
KR20150022740A (ko) | 2012-05-22 | 2015-03-04 | 가부시키가이샤 지에스 유아사 | 축전 소자 |
US9905369B2 (en) | 2012-05-22 | 2018-02-27 | Gs Yuasa International Ltd. | Energy storage device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100193389B1 (ko) | 오오스테나이트 몰리브덴 합금 | |
CN101084594A (zh) | 非水电解液电池 | |
CA2151531C (en) | Manganese dry battery | |
KR100895941B1 (ko) | 전지용 음극 활성 물질 재료, 전지용 음극 캔, 전지용 음극아연판, 망간 건전지 및 그 제조 방법 | |
JP4133701B2 (ja) | 非水電解液電池ケース用Niメッキ鋼板およびこの鋼板を用いた電池ケース | |
CN1171339C (zh) | 铅酸电池及其所用的正极板和合金 | |
JPH1167163A (ja) | 電池および電池容器 | |
JP2003257384A (ja) | ボタン型リチウム二次電池ケース用フェライト系ステンレス鋼及び電池ケース | |
JP7078185B2 (ja) | Niめっき鋼板、及びその製造方法 | |
JPH0112829B2 (ja) | ||
JPH09302424A (ja) | 亜鉛−チタン母合金の製造方法およびマンガン乾電池 | |
JP3809494B2 (ja) | 2相ステンレス鋼およびその電子ビーム溶接方法 | |
JPH05320701A (ja) | 耐食材料 | |
JP3433435B2 (ja) | 耐溶融炭酸塩腐食性に優れたステンレス鋼 | |
KR100284622B1 (ko) | 망간건전지 | |
US2305133A (en) | Anode | |
KR101570583B1 (ko) | 연료전지용 오스테나이트계 스테인리스강 | |
JP2000106153A (ja) | 密閉電池 | |
JPH08306355A (ja) | マンガン乾電池 | |
JPH0119622B2 (ja) | ||
JP3351186B2 (ja) | ナトリウム−硫黄電池 | |
JPH1025531A (ja) | ナトリウム−硫黄電池のCo基合金製正極容器材 | |
JP2003253400A (ja) | ボタン型リチウム二次電池ケース用オーステナイト系ステンレス鋼およびそれを用いた電池ケース | |
JP3209066B2 (ja) | ナトリウム−硫黄電池の電槽 | |
JPH0822821A (ja) | マンガン乾電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040316 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041019 |