JPH1166123A - 2次元配置計画作成装置 - Google Patents
2次元配置計画作成装置Info
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- JPH1166123A JPH1166123A JP9218512A JP21851297A JPH1166123A JP H1166123 A JPH1166123 A JP H1166123A JP 9218512 A JP9218512 A JP 9218512A JP 21851297 A JP21851297 A JP 21851297A JP H1166123 A JPH1166123 A JP H1166123A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 任意形状の複数の母図形(母材)を対象とす
る小図形(部品)配置問題で,小図形の回転移動も考慮
した最適解を得る。 【解決手段】 決定変数設定部1により,部品の配置に
関する幾つかの決定変数を初期設定して,配置部2によ
り1つずつ部品を取り出し,所定の母材に対して配置を
行う。その時,既にその母材上に他の部品が配置されて
いる場合には,既配置部品の包絡形状の複数の所定点と
配置対象部品の所定点とを順番に重ね,所定の配置方向
の座標が最初に極小となる配置を探索する。そして,配
置された部品と既配置部品とで形成される包絡形状が当
該母材内に包含されるかのチェックを配置チェック部3
により行い,包含されれば部品の配置を決定して次の部
品の処理を行う。全部品の配置が一通り確定すると,評
価部4で評価値を算出し,閾値と比較する。
る小図形(部品)配置問題で,小図形の回転移動も考慮
した最適解を得る。 【解決手段】 決定変数設定部1により,部品の配置に
関する幾つかの決定変数を初期設定して,配置部2によ
り1つずつ部品を取り出し,所定の母材に対して配置を
行う。その時,既にその母材上に他の部品が配置されて
いる場合には,既配置部品の包絡形状の複数の所定点と
配置対象部品の所定点とを順番に重ね,所定の配置方向
の座標が最初に極小となる配置を探索する。そして,配
置された部品と既配置部品とで形成される包絡形状が当
該母材内に包含されるかのチェックを配置チェック部3
により行い,包含されれば部品の配置を決定して次の部
品の処理を行う。全部品の配置が一通り確定すると,評
価部4で評価値を算出し,閾値と比較する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,1又は2以上の任
意形状の母図形に任意形状の小図形を重ねたり,切り取
ったりする(即ち,配置する)場合に小図形同志の重な
りや小図形の母図形からのはみ出しをなくし,且つ配置
実効面積が小さくなるような2次元配置計画作成装置に
係り,具体的には,例えばシート状の母材に対して,任
意形状の複数の部品を,重なりやはみ出しなく,且つな
るべく配置実効面積が小さくなるように配置する2次元
配置計画作成装置に関する。
意形状の母図形に任意形状の小図形を重ねたり,切り取
ったりする(即ち,配置する)場合に小図形同志の重な
りや小図形の母図形からのはみ出しをなくし,且つ配置
実効面積が小さくなるような2次元配置計画作成装置に
係り,具体的には,例えばシート状の母材に対して,任
意形状の複数の部品を,重なりやはみ出しなく,且つな
るべく配置実効面積が小さくなるように配置する2次元
配置計画作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば,ガラス,鉄板,木材等のシート
状の母材から任意形状の部品を切り取ったり,母材上に
任意形状の部品を配置する場合には,母材の無駄を最小
限に抑えるため,母材上への部品の適切な配置計画を作
成する必要が生じる。即ち,母材に対して,各部品を重
なりやはみ出しなく,且つなるべく配置実効面積が小さ
くなるように配置することにより,材料の無駄を最小限
に抑えることができる。そのような適切な配置計画作成
の手法としては,例えば「二次元最適配置への遺伝的ア
ルゴリズムの応用」(情報処理学会第52回全国大会)
に提案されているものがある。この手法は,シート状の
母材から各種形状の部品を複数個切り出す際の母材の必
要面積を最小とする部品配置を決定する問題に対し,遺
伝的アルゴリズムを適用したものである。以下,図8〜
図10を用いてこの手法について簡単に説明する。上記
公知の手法では,図8に示すような幅W,長さLのシー
ト材(母材)に対して,斜線で示すような任意形状の複
数の部品を重なりやはみ出しなく配置し,必要となるシ
ート長NLをなるべく小さくするような配置計画を作成
する。
状の母材から任意形状の部品を切り取ったり,母材上に
任意形状の部品を配置する場合には,母材の無駄を最小
限に抑えるため,母材上への部品の適切な配置計画を作
成する必要が生じる。即ち,母材に対して,各部品を重
なりやはみ出しなく,且つなるべく配置実効面積が小さ
くなるように配置することにより,材料の無駄を最小限
に抑えることができる。そのような適切な配置計画作成
の手法としては,例えば「二次元最適配置への遺伝的ア
ルゴリズムの応用」(情報処理学会第52回全国大会)
に提案されているものがある。この手法は,シート状の
母材から各種形状の部品を複数個切り出す際の母材の必
要面積を最小とする部品配置を決定する問題に対し,遺
伝的アルゴリズムを適用したものである。以下,図8〜
図10を用いてこの手法について簡単に説明する。上記
公知の手法では,図8に示すような幅W,長さLのシー
ト材(母材)に対して,斜線で示すような任意形状の複
数の部品を重なりやはみ出しなく配置し,必要となるシ
ート長NLをなるべく小さくするような配置計画を作成
する。
【0003】図10の系統図に示すように,この手法
は,遺伝的アルゴリズム(以下,GAという)と配置決
定アルゴリズム(以下,LDAという)とで構成されて
いる。LDAは,GAから部品の配置順序(遺伝子)を
受け取り,該配置順序に基づいて,後述する処理により
必要シート長NLを算出する。GAは,上記LDAで求
められた必要シート長NLが最小となるような上記配置
順序を探索する。以下,上記LDAによる処理手順を,
図9(a),(b)を用いて説明する。LDAは,GA
から渡される配置順序に従い,N個の部品を1つずつシ
ート材の原点より配置していく。尚,図9(b)に示す
ように,シート材の幅方向にy軸,長手方向にx軸をと
る。LDAは,k(k=1〜N)番目の部品を取り出し
(ステップS51),まずy軸方向の部品最大幅Wp
(y座標の最大値)がシート材の幅Wを超えていないか
のチェックを行う(ステップS52)。超えていなけれ
ば,既に配置済みの部品と部品kとの重なりを,頂点チ
ェック,境界チェックによりチェックする(ステップS
53,S54)。ここで,頂点チェックでは,部品kの
全ての頂点が配置済みの部品の内部に存在するかどうか
をチェックし,境界チェックでは,部品kの境界上の全
ての点に対して上記頂点チェックと同様のチェックを行
う。上記頂点チェック若しくは境界チェックにおいて重
なりが検出された場合には,その重なりを解消するため
に必要なy軸方向への移動量Δyを所定の計算方法によ
り計算し,部品kを該Δyだけy軸方向に移動させ(ス
テップS58,S59),上記ステップS52のチェッ
クを行う。このチェックにおいて,部品kのy座標最大
値がシート材の幅Wを超えていれば,即ち部品kがシー
ト材の幅方向にはみ出していれば,y=0に戻りx軸方
向に所定量移動させ(ステップS57),上記ステップ
S52〜S54の処理を繰り返す。部品kのy座標最大
値がシート材の幅Wを超えていなければ,その位置で部
品kの配置を決定する(ステップS55)。そして,部
品番号をk=k+1として,上記ステップS51〜S5
5を繰り返し,N個全ての部品の配置が決定したところ
で処理は終了する(ステップS56)。全ての部品の配
置が決定すれば,必要シート長NLが求められ,上記G
Aに渡される。上記GAでは,選択,及び交叉/突然変
異によって新たに生成された遺伝子(配置順序)を上記
LDAに送り,評価関数である上記必要シート長NLを
得る処理を繰り返しながら,上記必要シート長NLが最
小となる最適配置を探索する。
は,遺伝的アルゴリズム(以下,GAという)と配置決
定アルゴリズム(以下,LDAという)とで構成されて
いる。LDAは,GAから部品の配置順序(遺伝子)を
受け取り,該配置順序に基づいて,後述する処理により
必要シート長NLを算出する。GAは,上記LDAで求
められた必要シート長NLが最小となるような上記配置
順序を探索する。以下,上記LDAによる処理手順を,
図9(a),(b)を用いて説明する。LDAは,GA
から渡される配置順序に従い,N個の部品を1つずつシ
ート材の原点より配置していく。尚,図9(b)に示す
ように,シート材の幅方向にy軸,長手方向にx軸をと
る。LDAは,k(k=1〜N)番目の部品を取り出し
(ステップS51),まずy軸方向の部品最大幅Wp
(y座標の最大値)がシート材の幅Wを超えていないか
のチェックを行う(ステップS52)。超えていなけれ
ば,既に配置済みの部品と部品kとの重なりを,頂点チ
ェック,境界チェックによりチェックする(ステップS
53,S54)。ここで,頂点チェックでは,部品kの
全ての頂点が配置済みの部品の内部に存在するかどうか
をチェックし,境界チェックでは,部品kの境界上の全
ての点に対して上記頂点チェックと同様のチェックを行
う。上記頂点チェック若しくは境界チェックにおいて重
なりが検出された場合には,その重なりを解消するため
に必要なy軸方向への移動量Δyを所定の計算方法によ
り計算し,部品kを該Δyだけy軸方向に移動させ(ス
テップS58,S59),上記ステップS52のチェッ
クを行う。このチェックにおいて,部品kのy座標最大
値がシート材の幅Wを超えていれば,即ち部品kがシー
ト材の幅方向にはみ出していれば,y=0に戻りx軸方
向に所定量移動させ(ステップS57),上記ステップ
S52〜S54の処理を繰り返す。部品kのy座標最大
値がシート材の幅Wを超えていなければ,その位置で部
品kの配置を決定する(ステップS55)。そして,部
品番号をk=k+1として,上記ステップS51〜S5
5を繰り返し,N個全ての部品の配置が決定したところ
で処理は終了する(ステップS56)。全ての部品の配
置が決定すれば,必要シート長NLが求められ,上記G
Aに渡される。上記GAでは,選択,及び交叉/突然変
異によって新たに生成された遺伝子(配置順序)を上記
LDAに送り,評価関数である上記必要シート長NLを
得る処理を繰り返しながら,上記必要シート長NLが最
小となる最適配置を探索する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが,上記従来の
二次元最適配置手法には,以下のような問題点があっ
た。 (1)部品を配置する際に,各部品の回転移動を考慮し
ていないため,表現できない配置パターンが存在し,最
適な配置が得られない可能性がある。 (2)配置しようとする部品をシート材の長手方向(x
軸方向)に少しずつずらしながら(ステップS57),
配置済み部品と重ならない配置位置を探索するため,部
品の数が増えるに従って計算量が膨大となってしまう。 (3)1つの母材への配置を前提としているため,例え
ば異なる大きさの複数の母材上に部品を配置するような
問題には適用できない。 (4)各部品を原点位置からy軸方向,x軸方向にそれ
ぞれずらしながら配置位置を探索すると共に,必要なシ
ート長NLを評価関数としているため,長方形以外の任
意形状の母材を対象とする問題には適用できない。 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目
的とするところは,任意形状の複数の母材を対象とする
問題に適用でき,少ない計算量で,部品の回転移動をも
考慮した最適解を得ることが可能な2次元配置計画作成
装置を提供することである。
二次元最適配置手法には,以下のような問題点があっ
た。 (1)部品を配置する際に,各部品の回転移動を考慮し
ていないため,表現できない配置パターンが存在し,最
適な配置が得られない可能性がある。 (2)配置しようとする部品をシート材の長手方向(x
軸方向)に少しずつずらしながら(ステップS57),
配置済み部品と重ならない配置位置を探索するため,部
品の数が増えるに従って計算量が膨大となってしまう。 (3)1つの母材への配置を前提としているため,例え
ば異なる大きさの複数の母材上に部品を配置するような
問題には適用できない。 (4)各部品を原点位置からy軸方向,x軸方向にそれ
ぞれずらしながら配置位置を探索すると共に,必要なシ
ート長NLを評価関数としているため,長方形以外の任
意形状の母材を対象とする問題には適用できない。 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目
的とするところは,任意形状の複数の母材を対象とする
問題に適用でき,少ない計算量で,部品の回転移動をも
考慮した最適解を得ることが可能な2次元配置計画作成
装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,1又は2以上の任意形状の母図形に対し
て,任意形状の複数の小図形を,重なりやはみ出しな
く,且つなるべく配置実効面積が小さくなるように配置
する2次元配置計画作成装置において,上記小図形の中
から,配置対象小図形を1つずつ取り出す配置対象小図
形取り出し手段と,上記配置対象小図形取り出し手段で
取り出された配置対象小図形を,上記母図形のうちの1
つに対して,既に配置されている既配置小図形と重なら
ないように所定の配置方法に基づいて配置する配置手段
と,上記配置手段で配置された上記配置対象小図形と上
記既配置小図形とで形成される包絡形状が当該母図形内
に包含されるかどうかのチェックを,所定のチェック方
法に基づいて行う配置チェック手段とを具備し,上記配
置チェック手段によるチェックの結果,上記包絡形状が
当該母図形内に包含されれば上記配置対象小図形の配置
を決定して上記配置対象小図形取り出し手段による処理
を行い,包含されなければ同じ配置対象小図形で次の母
図形に対して上記配置手段以降の処理を繰り返すことを
特徴とする2次元配置計画作成装置として構成されてい
る。また,上記各手段を用いた一連の処理により作成さ
れた上記小図形の配置に関して所定の評価関数による評
価値を求め,該評価値が所定値以下になるまで,上記小
図形の配置に関する所定の変数を変更して上記一連の工
程を繰り返すことにより,最適な配置を探索することが
できる。
に本発明は,1又は2以上の任意形状の母図形に対し
て,任意形状の複数の小図形を,重なりやはみ出しな
く,且つなるべく配置実効面積が小さくなるように配置
する2次元配置計画作成装置において,上記小図形の中
から,配置対象小図形を1つずつ取り出す配置対象小図
形取り出し手段と,上記配置対象小図形取り出し手段で
取り出された配置対象小図形を,上記母図形のうちの1
つに対して,既に配置されている既配置小図形と重なら
ないように所定の配置方法に基づいて配置する配置手段
と,上記配置手段で配置された上記配置対象小図形と上
記既配置小図形とで形成される包絡形状が当該母図形内
に包含されるかどうかのチェックを,所定のチェック方
法に基づいて行う配置チェック手段とを具備し,上記配
置チェック手段によるチェックの結果,上記包絡形状が
当該母図形内に包含されれば上記配置対象小図形の配置
を決定して上記配置対象小図形取り出し手段による処理
を行い,包含されなければ同じ配置対象小図形で次の母
図形に対して上記配置手段以降の処理を繰り返すことを
特徴とする2次元配置計画作成装置として構成されてい
る。また,上記各手段を用いた一連の処理により作成さ
れた上記小図形の配置に関して所定の評価関数による評
価値を求め,該評価値が所定値以下になるまで,上記小
図形の配置に関する所定の変数を変更して上記一連の工
程を繰り返すことにより,最適な配置を探索することが
できる。
【0005】尚,上記所定の評価関数による評価値S
は,例えば次式によるものが考えられる。 S=(配置できなかった小図形の面積の総和)+α×
(使用した母図形の面積の総和)+β×(最も空き領域
の大きい母図形に対する小図形の占有面積) (但し,α,βは定数) また,繰り返し毎に変更する上記所定の変数に上記部品
の回転姿勢を含むようにすれば,小図形配置の探索にお
いてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に比べてより適
切な探索が行える。また,上記所定の配置方法を,既配
置小図形の包絡形状の境界上の点のうち,小図形の未配
置側の小図形配置方向に面した点を取り出して所定の順
序に並べ,上記配置対象小図形の境界上の所定点を上記
取り出された各点に対して順に位置合わせし,既配置小
図形と配置対象小図形とが重なる場合には上記配置対象
小図形を上記小図形配置方向に重なりがなくなるまで移
動しながら所望の配置を探索するように構成すれば,従
来技術のように小図形を所定方向に少しずつずらしなが
ら探索する手法に比べて計算量を少なくできる。その際
の上記所望の配置としては,例えば上記配置対象小図形
の上記小図形配置方向の座標が最小となる配置,若しく
は最初に極小となる配置を採用するようにすればよい。
また,上記所定のチェック方法を,上記包絡形状の境界
上の所定点と上記母図形の境界上の所定点とを順に位置
合わせした時,上記包絡形状が上記母図形内に包含され
る組み合わせが存在するか否かで判断するようにすれ
ば,長方形以外の母図形を用いる場合にも適切な評価が
行える。尚,上記母図形をシート状の母材とし,上記小
図形を部品とすれば,例えば母材から部品を切り取る問
題に適用できる。
は,例えば次式によるものが考えられる。 S=(配置できなかった小図形の面積の総和)+α×
(使用した母図形の面積の総和)+β×(最も空き領域
の大きい母図形に対する小図形の占有面積) (但し,α,βは定数) また,繰り返し毎に変更する上記所定の変数に上記部品
の回転姿勢を含むようにすれば,小図形配置の探索にお
いてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に比べてより適
切な探索が行える。また,上記所定の配置方法を,既配
置小図形の包絡形状の境界上の点のうち,小図形の未配
置側の小図形配置方向に面した点を取り出して所定の順
序に並べ,上記配置対象小図形の境界上の所定点を上記
取り出された各点に対して順に位置合わせし,既配置小
図形と配置対象小図形とが重なる場合には上記配置対象
小図形を上記小図形配置方向に重なりがなくなるまで移
動しながら所望の配置を探索するように構成すれば,従
来技術のように小図形を所定方向に少しずつずらしなが
ら探索する手法に比べて計算量を少なくできる。その際
の上記所望の配置としては,例えば上記配置対象小図形
の上記小図形配置方向の座標が最小となる配置,若しく
は最初に極小となる配置を採用するようにすればよい。
また,上記所定のチェック方法を,上記包絡形状の境界
上の所定点と上記母図形の境界上の所定点とを順に位置
合わせした時,上記包絡形状が上記母図形内に包含され
る組み合わせが存在するか否かで判断するようにすれ
ば,長方形以外の母図形を用いる場合にも適切な評価が
行える。尚,上記母図形をシート状の母材とし,上記小
図形を部品とすれば,例えば母材から部品を切り取る問
題に適用できる。
【0006】
【作用】本発明に係る2次元配置計画作成装置によれ
ば,まず,小図形(例えば母材から切り取るべき部品)
の配置に関する所定の変数にそれぞれ値が初期設定され
る。この所定の変数は様々なものが考えられるが,例え
ば小図形の配置順序,配置時の小図形の回転基準辺及び
回転調整角度,小図形の配置基準点及び配置方向,配置
探索方向等を用いることができる。続いて,配置対象小
図形取り出し手段において,上記初期設定された上記所
定の変数のうちの小図形の配置順序に基づいて1つずつ
対置対象小図形が取り出される。そして,取り出された
小図形が配置手段により所定の母図形(例えばシート状
の母材)に対して配置される。その配置手順は,例え
ば,まず既配置小図形の包絡形状の境界上の点のうち,
上記小図形の配置方向に面した点が取り出されて所定の
順序に並べられ,上記配置対象小図形の境界上の所定点
(上記配置基準点)が上記取り出された各点に対して順
に位置合わせされ,既配置小図形と配置対象小図形とが
重なる場合には上記配置対象小図形を上記小図形の配置
方向に重なりがなくなるまで移動される。上記位置合わ
せにより,例えば上記配置対象小図形の上記小図形配置
方向の座標が最小となる配置,若しくは最初に極小とな
る配置が取り出され,仮配置として採用される。上記の
ような配置方法により,小図形を所定方向に少しずつず
らしながら探索する手法に比べて計算量を少なくでき
る。尚,対象とする母図形に対する最初の配置対象小図
形は,上記既配置小図形に対する位置合わせは行われな
い。
ば,まず,小図形(例えば母材から切り取るべき部品)
の配置に関する所定の変数にそれぞれ値が初期設定され
る。この所定の変数は様々なものが考えられるが,例え
ば小図形の配置順序,配置時の小図形の回転基準辺及び
回転調整角度,小図形の配置基準点及び配置方向,配置
探索方向等を用いることができる。続いて,配置対象小
図形取り出し手段において,上記初期設定された上記所
定の変数のうちの小図形の配置順序に基づいて1つずつ
対置対象小図形が取り出される。そして,取り出された
小図形が配置手段により所定の母図形(例えばシート状
の母材)に対して配置される。その配置手順は,例え
ば,まず既配置小図形の包絡形状の境界上の点のうち,
上記小図形の配置方向に面した点が取り出されて所定の
順序に並べられ,上記配置対象小図形の境界上の所定点
(上記配置基準点)が上記取り出された各点に対して順
に位置合わせされ,既配置小図形と配置対象小図形とが
重なる場合には上記配置対象小図形を上記小図形の配置
方向に重なりがなくなるまで移動される。上記位置合わ
せにより,例えば上記配置対象小図形の上記小図形配置
方向の座標が最小となる配置,若しくは最初に極小とな
る配置が取り出され,仮配置として採用される。上記の
ような配置方法により,小図形を所定方向に少しずつず
らしながら探索する手法に比べて計算量を少なくでき
る。尚,対象とする母図形に対する最初の配置対象小図
形は,上記既配置小図形に対する位置合わせは行われな
い。
【0007】続いて,上記配置手段で仮配置された配置
対象小図形と既配置小図形とで形成される包絡形状が,
対象とする母図形内に包含されるかどうかのチェック
が,配置チェック手段により行われる。このチェック手
順は,例えば,上記包絡形状の境界上の所定点と上記母
図形の境界上の所定点とが順に位置合わせされ,その組
み合わせの中に上記包絡形状が上記母図形内に包含され
るものが存在するか否かで判断される。このようなチェ
ック方法により,長方形以外の母図形を用いる場合にも
適切な評価が行える。上記チェックの結果,上記包絡形
状が当該母図形内に包含されればその小図形の配置が決
定され,次の小図形に対して上記配置手段と配置チェッ
ク手段による処理が行われる。一方,包含されなければ
母図形を換えながら上記配置手段と配置チェック手段に
よる処理が繰り返される。どの母図形にも配置できない
場合には,その小図形は配置できないものと確定され
る。このように,1つの母図形に配置できない小図形は
他の母図形への配置が試みられるため,小図形を複数の
母図形に配置する問題にも容易に適用できる。以上の処
理により全ての小図形の配置が一通り終了すると,得ら
れた配置に関して所定の評価関数による評価値が算出さ
れる。そして,上記評価値が所定の閾値を超えている場
合には,上記決定変数のうちのいずれかの値が変更さ
れ,上記一連の処理が繰り返される。一方,上記評価値
が上記閾値以下であればそこで配置計画は決定され,処
理は終了する。尚,上述したように決定変数として各小
図形の回転姿勢を定める回転基準辺,回転調整角度が設
定されていれば,上記決定変数を変更した上での繰り返
し処理においてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に比
べてより適切な探索が行える。
対象小図形と既配置小図形とで形成される包絡形状が,
対象とする母図形内に包含されるかどうかのチェック
が,配置チェック手段により行われる。このチェック手
順は,例えば,上記包絡形状の境界上の所定点と上記母
図形の境界上の所定点とが順に位置合わせされ,その組
み合わせの中に上記包絡形状が上記母図形内に包含され
るものが存在するか否かで判断される。このようなチェ
ック方法により,長方形以外の母図形を用いる場合にも
適切な評価が行える。上記チェックの結果,上記包絡形
状が当該母図形内に包含されればその小図形の配置が決
定され,次の小図形に対して上記配置手段と配置チェッ
ク手段による処理が行われる。一方,包含されなければ
母図形を換えながら上記配置手段と配置チェック手段に
よる処理が繰り返される。どの母図形にも配置できない
場合には,その小図形は配置できないものと確定され
る。このように,1つの母図形に配置できない小図形は
他の母図形への配置が試みられるため,小図形を複数の
母図形に配置する問題にも容易に適用できる。以上の処
理により全ての小図形の配置が一通り終了すると,得ら
れた配置に関して所定の評価関数による評価値が算出さ
れる。そして,上記評価値が所定の閾値を超えている場
合には,上記決定変数のうちのいずれかの値が変更さ
れ,上記一連の処理が繰り返される。一方,上記評価値
が上記閾値以下であればそこで配置計画は決定され,処
理は終了する。尚,上述したように決定変数として各小
図形の回転姿勢を定める回転基準辺,回転調整角度が設
定されていれば,上記決定変数を変更した上での繰り返
し処理においてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に比
べてより適切な探索が行える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係る2次元配置計画作成装置A1の概略構成を示
すブロック図,図2は上記2次元配置計画作成装置A1
による配置計画作成手順の前半部分を示すフローチャー
ト,図3は上記2次元配置計画作成装置A1による配置
計画作成手順の後半部分を示すフローチャート,図4は
回転基準辺Edge(Order k) と回転基準辺Edge(Order k)
の説明図,図5はステップS15〜S23の処理におい
て,配置パターンの包絡形状(部品Q1)が母材P1内
に包含された例を示す説明図,図6はステップS15〜
S23の処理において,配置パターンの包絡形状(部品
Q1)が母材P1内に包含されない例を示す説明図,図
7はステップS6〜S14の処理の具体例を示す説明図
である。以下の実施の形態及び実施例は,母材から小形
状の部品を切り出す場合について述べているが,母材上
に部品を載せる場合についても同様であり,更に,任意
の母図形上に,小さい小図形を隙間無く配置するという
一般的な問題を解決する場合にも,全く同様に適用され
る。以下,部品の切り出しの場合を例にとって説明す
る。
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係る2次元配置計画作成装置A1の概略構成を示
すブロック図,図2は上記2次元配置計画作成装置A1
による配置計画作成手順の前半部分を示すフローチャー
ト,図3は上記2次元配置計画作成装置A1による配置
計画作成手順の後半部分を示すフローチャート,図4は
回転基準辺Edge(Order k) と回転基準辺Edge(Order k)
の説明図,図5はステップS15〜S23の処理におい
て,配置パターンの包絡形状(部品Q1)が母材P1内
に包含された例を示す説明図,図6はステップS15〜
S23の処理において,配置パターンの包絡形状(部品
Q1)が母材P1内に包含されない例を示す説明図,図
7はステップS6〜S14の処理の具体例を示す説明図
である。以下の実施の形態及び実施例は,母材から小形
状の部品を切り出す場合について述べているが,母材上
に部品を載せる場合についても同様であり,更に,任意
の母図形上に,小さい小図形を隙間無く配置するという
一般的な問題を解決する場合にも,全く同様に適用され
る。以下,部品の切り出しの場合を例にとって説明す
る。
【0009】本実施の形態に係る2次元配置計画作成装
置A1は,複数の任意形状のシート状の母材に対して,
任意形状の複数の部品の最適配置計画を作成するにあた
り,入力された各母材及び部品の形状データに基づいて
各部品の各母材上への最適配置計画を出力するものであ
り,図1に示すように,決定変数設定部1,配置部2,
配置チェック部3,及び評価部4により構成されてい
る。尚,本2次元配置計画作成装置A1は,パーソナル
コンピュータ等の計算機により全ての構成を実現でき
る。決定変数設定部1は,部品の配置に関する幾つかの
決定変数(所定の変数に相当)にそれぞれ値を設定す
る。この決定変数は様々なものが考えられるが,本実施
の形態では次のC1〜C7を用いる。尚,部品数をNと
する。 (C1)k番目に配置する部品の番号:Order k ,(k
=1〜N) (C2)部品Order k の回転基準辺 :Edge(Order k) (C3)部品Order k の回転調整角度:Rotation(Order
k) (C4)部品Order k の配置基準点 :Point(Order
k ) (C5)部品Order k の配置調整量 :Move(Order k ) (C6)部品Order k の配置方向 :Direction(Orde
r k ) (C7)配置探索方向 :SDirection(Ord
er k ) ここで,C2の回転基準辺Edge(Order k) とは,部品を
配置する際の部品の回転姿勢を決めるための基準となる
辺の番号であり,各部品は上記C2の回転基準辺Edge(O
rder k) を所定の基準方向に合わせ,且つ上記C3の回
転調整角度Rotation(Order k) だけ回転させた姿勢で母
材上に配置される(図4参照)。また,C4の配置基準
点Point(Order k ) は各部品の任意の頂点,C5の配置
調整量Move(Order k )は任意距離,C6の配置方向Dire
ction(Order k ) 及びC7の配置探索方向SDirection(O
rder k )は方向を示す「N」,「E」,「S」,「W」
のいずれかを値として持つが,詳細については後述す
る。尚,上記C1〜C7の各変数については各部品ごと
に設定される。
置A1は,複数の任意形状のシート状の母材に対して,
任意形状の複数の部品の最適配置計画を作成するにあた
り,入力された各母材及び部品の形状データに基づいて
各部品の各母材上への最適配置計画を出力するものであ
り,図1に示すように,決定変数設定部1,配置部2,
配置チェック部3,及び評価部4により構成されてい
る。尚,本2次元配置計画作成装置A1は,パーソナル
コンピュータ等の計算機により全ての構成を実現でき
る。決定変数設定部1は,部品の配置に関する幾つかの
決定変数(所定の変数に相当)にそれぞれ値を設定す
る。この決定変数は様々なものが考えられるが,本実施
の形態では次のC1〜C7を用いる。尚,部品数をNと
する。 (C1)k番目に配置する部品の番号:Order k ,(k
=1〜N) (C2)部品Order k の回転基準辺 :Edge(Order k) (C3)部品Order k の回転調整角度:Rotation(Order
k) (C4)部品Order k の配置基準点 :Point(Order
k ) (C5)部品Order k の配置調整量 :Move(Order k ) (C6)部品Order k の配置方向 :Direction(Orde
r k ) (C7)配置探索方向 :SDirection(Ord
er k ) ここで,C2の回転基準辺Edge(Order k) とは,部品を
配置する際の部品の回転姿勢を決めるための基準となる
辺の番号であり,各部品は上記C2の回転基準辺Edge(O
rder k) を所定の基準方向に合わせ,且つ上記C3の回
転調整角度Rotation(Order k) だけ回転させた姿勢で母
材上に配置される(図4参照)。また,C4の配置基準
点Point(Order k ) は各部品の任意の頂点,C5の配置
調整量Move(Order k )は任意距離,C6の配置方向Dire
ction(Order k ) 及びC7の配置探索方向SDirection(O
rder k )は方向を示す「N」,「E」,「S」,「W」
のいずれかを値として持つが,詳細については後述す
る。尚,上記C1〜C7の各変数については各部品ごと
に設定される。
【0010】配置部2(配置対象部品取り出し手段,及
び配置手段に相当)は,上記決定変数設定部1で設定さ
れた上記決定変数C1に基づいて1つずつ部品Order k
を取り出し,所定の母材に対して配置を行う。その時,
既にその母材上に他の部品が配置されている場合には,
上記決定変数C2〜C7に基づいて,その既配置部品と
重ならないような配置を探索する。配置チェック部3
(配置チェック手段に相当)は,上記配置部2で配置さ
れた部品Order k と既配置部品(既配置部品が無い場合
は部品Order k のみ)とで形成される包絡形状が当該母
材内に包含されるかどうかのチェックを行う。そのチェ
ックの結果,上記包絡形状が当該母材内に包含されれば
部品Order k の配置を決定して次の部品に対して上記配
置部2と配置チェック部3の処理を行い,包含されなけ
れば母材を換えて上記配置部2と配置チェック部3の処
理を繰り返し行う。評価部4は,上記配置部2と配置チ
ェック部3との繰り返しにより作成された部品の配置に
関して所定の評価関数による評価値を算出し,該評価値
と所定の閾値とを比較する。上記評価値が上記閾値を超
えている場合には,上記決定変数設定部1において上記
決定変数C1〜C7のいずれかの値を変更し,上記一連
の処理を繰り返す。一方,上記評価値が上記閾値以下で
あればそこで配置計画は決定され,処理は終了する。
び配置手段に相当)は,上記決定変数設定部1で設定さ
れた上記決定変数C1に基づいて1つずつ部品Order k
を取り出し,所定の母材に対して配置を行う。その時,
既にその母材上に他の部品が配置されている場合には,
上記決定変数C2〜C7に基づいて,その既配置部品と
重ならないような配置を探索する。配置チェック部3
(配置チェック手段に相当)は,上記配置部2で配置さ
れた部品Order k と既配置部品(既配置部品が無い場合
は部品Order k のみ)とで形成される包絡形状が当該母
材内に包含されるかどうかのチェックを行う。そのチェ
ックの結果,上記包絡形状が当該母材内に包含されれば
部品Order k の配置を決定して次の部品に対して上記配
置部2と配置チェック部3の処理を行い,包含されなけ
れば母材を換えて上記配置部2と配置チェック部3の処
理を繰り返し行う。評価部4は,上記配置部2と配置チ
ェック部3との繰り返しにより作成された部品の配置に
関して所定の評価関数による評価値を算出し,該評価値
と所定の閾値とを比較する。上記評価値が上記閾値を超
えている場合には,上記決定変数設定部1において上記
決定変数C1〜C7のいずれかの値を変更し,上記一連
の処理を繰り返す。一方,上記評価値が上記閾値以下で
あればそこで配置計画は決定され,処理は終了する。
【0011】以上のような概略構成を有する2次元配置
計画作成装置A1による配置計画作成手順を,図2及び
図3に示すフローチャートに従って詳述する。尚,各母
材に対して配置された部品の配置を配置パターンとい
い,各配置パターンは対応する母材と同じ番号をもつも
のとする。(ステップS1:決定変数設定部1による処
理)2次元配置計画作成装置A1では,母材と部品の形
状データが入力されて処理が開始されると,まず決定変
数設定部1において上記決定変数C1〜C7が任意の値
に初期設定される(ステップS1)。部品数N=5の場
合の決定変数C1〜C7の初期設定の例を次に示す。 (C1)Order 1 ,…,Order 5 = Q1,Q4,Q5,Q2,Q3 (C2)Edge(Q1),…,Edge(Q5) = 3,3,1,2,2 (C3)Rotation(Q1),…,Rotation(Q5) = 0.0, 0.0,
10.0, 0.0, 5.5 (C4)Point(Q1) ,…,Point(Q5) = 1,1,3,2,4 (C5)Move(Q1),…,Move(Q5) = 0.0, 0.0, 0.0, 0.
0, 0.0 (C6)Direction(Q1) ,…,Direction(Q5) = E,E,S,
E,S (C7)SDirection(Q1),…,SDirection(Q5) = S,S,
E,S,E (ステップS2〜S5:配置部2による処理(A))
計画作成装置A1による配置計画作成手順を,図2及び
図3に示すフローチャートに従って詳述する。尚,各母
材に対して配置された部品の配置を配置パターンとい
い,各配置パターンは対応する母材と同じ番号をもつも
のとする。(ステップS1:決定変数設定部1による処
理)2次元配置計画作成装置A1では,母材と部品の形
状データが入力されて処理が開始されると,まず決定変
数設定部1において上記決定変数C1〜C7が任意の値
に初期設定される(ステップS1)。部品数N=5の場
合の決定変数C1〜C7の初期設定の例を次に示す。 (C1)Order 1 ,…,Order 5 = Q1,Q4,Q5,Q2,Q3 (C2)Edge(Q1),…,Edge(Q5) = 3,3,1,2,2 (C3)Rotation(Q1),…,Rotation(Q5) = 0.0, 0.0,
10.0, 0.0, 5.5 (C4)Point(Q1) ,…,Point(Q5) = 1,1,3,2,4 (C5)Move(Q1),…,Move(Q5) = 0.0, 0.0, 0.0, 0.
0, 0.0 (C6)Direction(Q1) ,…,Direction(Q5) = E,E,S,
E,S (C7)SDirection(Q1),…,SDirection(Q5) = S,S,
E,S,E (ステップS2〜S5:配置部2による処理(A))
【0012】続いて,配置部2において,まず部品をカ
ウントする変数kが1に初期設定され(ステップS
2),部品Order k (=Q1)が取り出され,上記Edge
(Q1)及びRotation(Q1)に従って回転姿勢が設定される
(ステップS3)。上記決定変数の例では,Edge(Q1)=
3, 及びRotation(Q1)=0.0のため,部品Q1は3番目の
辺を基準方向(例えばE方向)に合わせた回転姿勢とな
る。そして,配置パターンの番号(=母材の番号)pt
nが1に初期設定される(ステップS4)。即ち,まず
1番目の母材P1が配置対象母材とされる。続いて,部
品Order k (=Q1)がその母材に配置する1つ目の部
品かどうか,即ち母材P1上に既配置部品がないかどう
かの判断がなされる(ステップS5)。 (ステップS15〜S25:配置チェック部3による処
理(A))ここで,部品Q1は母材P1に対する1つ目
の部品であるため,ステップS6〜S14が省略され,
配置チェック部3により行われる次のステップS15〜
S23の処理が行われる。即ち,母材P1の頂点m(m
=1〜M)と,配置パターンP1(この場合は既配置部
品が存在しないので部品Q1のみ)の包絡線の頂点n
(n=1〜NN)とを順番に1つずつ重ねていき,配置
パターンP1の包絡線の頂点が全て母材P1の内部に含
まれる配置が1つでも存在すれば,部品Q1の母材P1
への配置が確定する。図5に示す例では,母材P1の頂
点1と部品Q1の頂点1とを重ねたとき,部品Q1の全
ての頂点が母材P1内に含まれるため,部品Q1の母材
P1への配置が確定される(ステップS18,S1
9)。但し,これは部品Q1を母材P1上へ配置するこ
とが確定されただけであって,図5に示す配置位置が確
定されたわけではない。尚,頂点の重ね合わせをすべて
の組み合わせで行っても,配置パターンP1の包絡線の
頂点が全て母材P1の内部に含まれる配置が見つからな
ければ(ステップS23),配置パターンの番号(=母
材の番号)ptnを1増やし(ステップS24)て配置
対象母材を次の母材に変更し,ptnが母材数PTNを
超えるまで(ステップS25)上記S5〜S23の処理
を繰り返す。これは,例えば図6に示す母材P1と部品
Q1のような関係の場合である。この例の場合には,母
材P1と部品Q1のどの頂点同士を重ね合わせても,部
品Q1の一部が母材P1からはみ出してしまう。
ウントする変数kが1に初期設定され(ステップS
2),部品Order k (=Q1)が取り出され,上記Edge
(Q1)及びRotation(Q1)に従って回転姿勢が設定される
(ステップS3)。上記決定変数の例では,Edge(Q1)=
3, 及びRotation(Q1)=0.0のため,部品Q1は3番目の
辺を基準方向(例えばE方向)に合わせた回転姿勢とな
る。そして,配置パターンの番号(=母材の番号)pt
nが1に初期設定される(ステップS4)。即ち,まず
1番目の母材P1が配置対象母材とされる。続いて,部
品Order k (=Q1)がその母材に配置する1つ目の部
品かどうか,即ち母材P1上に既配置部品がないかどう
かの判断がなされる(ステップS5)。 (ステップS15〜S25:配置チェック部3による処
理(A))ここで,部品Q1は母材P1に対する1つ目
の部品であるため,ステップS6〜S14が省略され,
配置チェック部3により行われる次のステップS15〜
S23の処理が行われる。即ち,母材P1の頂点m(m
=1〜M)と,配置パターンP1(この場合は既配置部
品が存在しないので部品Q1のみ)の包絡線の頂点n
(n=1〜NN)とを順番に1つずつ重ねていき,配置
パターンP1の包絡線の頂点が全て母材P1の内部に含
まれる配置が1つでも存在すれば,部品Q1の母材P1
への配置が確定する。図5に示す例では,母材P1の頂
点1と部品Q1の頂点1とを重ねたとき,部品Q1の全
ての頂点が母材P1内に含まれるため,部品Q1の母材
P1への配置が確定される(ステップS18,S1
9)。但し,これは部品Q1を母材P1上へ配置するこ
とが確定されただけであって,図5に示す配置位置が確
定されたわけではない。尚,頂点の重ね合わせをすべて
の組み合わせで行っても,配置パターンP1の包絡線の
頂点が全て母材P1の内部に含まれる配置が見つからな
ければ(ステップS23),配置パターンの番号(=母
材の番号)ptnを1増やし(ステップS24)て配置
対象母材を次の母材に変更し,ptnが母材数PTNを
超えるまで(ステップS25)上記S5〜S23の処理
を繰り返す。これは,例えば図6に示す母材P1と部品
Q1のような関係の場合である。この例の場合には,母
材P1と部品Q1のどの頂点同士を重ね合わせても,部
品Q1の一部が母材P1からはみ出してしまう。
【0013】尚,図5,図6には長方形の母材の例を示
したが,ステップS15〜S23の処理では母材の頂点
と配置パターンの包絡線の頂点とを順番に重ね合わせる
ことによって配置パターンの母材からのはみ出しをチェ
ックしているため,長方形以外の任意形状の母材でも長
方形と同様に取り扱うことができる。また,1つの母材
に配置できない部品は他の母材への配置が試みられるた
め,部品を複数の母材に配置する問題にも容易に適用で
きる。 (ステップS27→S28→S3〜S14:配置部2に
よる処理(B))図5の例のように部品Order k (=Q
1)の配置が確定すれば(ステップS19),配置部2
においてkが1増やされ(ステップS27),kが部品
数Nを超えるまで(ステップS28),上記ステップS
3以降の処理が繰り返される。即ち,変数kは2に設定
され,上記決定変数C1に基づいて部品Order k =Q4
が取り出され,上記Edge(Q4)及びRotation(Q4)に従って
回転姿勢が設定される(ステップS3)。そして,配置
パターンの番号(=母材の番号)ptnが再度1に初期
設定される(ステップS4)。即ち,1番目の母材P1
が配置対象母材とされる。続いて,部品Order k (=Q
4)がその母材P1に配置する1つ目の部品かどうか,
即ち母材P1上に既配置部品がないかどうかが判断され
る(ステップS5)。部品Q4は母材P1に対する1つ
目の部品ではない(既配置部品Q1が存在する)ため,
以下のステップS6〜S14の処理が行われる。
したが,ステップS15〜S23の処理では母材の頂点
と配置パターンの包絡線の頂点とを順番に重ね合わせる
ことによって配置パターンの母材からのはみ出しをチェ
ックしているため,長方形以外の任意形状の母材でも長
方形と同様に取り扱うことができる。また,1つの母材
に配置できない部品は他の母材への配置が試みられるた
め,部品を複数の母材に配置する問題にも容易に適用で
きる。 (ステップS27→S28→S3〜S14:配置部2に
よる処理(B))図5の例のように部品Order k (=Q
1)の配置が確定すれば(ステップS19),配置部2
においてkが1増やされ(ステップS27),kが部品
数Nを超えるまで(ステップS28),上記ステップS
3以降の処理が繰り返される。即ち,変数kは2に設定
され,上記決定変数C1に基づいて部品Order k =Q4
が取り出され,上記Edge(Q4)及びRotation(Q4)に従って
回転姿勢が設定される(ステップS3)。そして,配置
パターンの番号(=母材の番号)ptnが再度1に初期
設定される(ステップS4)。即ち,1番目の母材P1
が配置対象母材とされる。続いて,部品Order k (=Q
4)がその母材P1に配置する1つ目の部品かどうか,
即ち母材P1上に既配置部品がないかどうかが判断され
る(ステップS5)。部品Q4は母材P1に対する1つ
目の部品ではない(既配置部品Q1が存在する)ため,
以下のステップS6〜S14の処理が行われる。
【0014】ここで,図7を用いて,ステップS6〜S
14の処理を具体的に説明する。尚,変数kは4である
ものとし,決定変数は上記C1〜C7を用いるものとす
る。まず,配置対象母材に既に配置された部品の包絡線
R1を構成する頂点のうち,部品Q2(k=4)に対応
する配置方向Direction(Q2)=E に面した点がピックアッ
プされる(ステップS6)。図7(a)の例では,○で
囲んだ頂点1〜7がピックアップされる。そして,その
ピックアップされた点が配置探索方向SDirection(Q2)=S
でソートされ,ソートされた結果がP(1)〜P(L)に
格納される。図7(a)の例では,P(1),…,P
(L)=2,3,4,5,6,7,(L=6)となる。
尚,ここでは,配置探索方向SDirection(Q2)=Sの座標が
同じ点が存在する場合には包絡線に沿った順番に並べる
ものとした。続いて,変数iが1に初期設定され(ステ
ップS8),P(i)と部品Order k =Q2の配置基準
点point(Q2)=1 とが重ねられる(ステップS9)。この
とき,上記決定変数C5の配置調整量Move(Q2)に0以外
の値が設定されていれば,その値だけ部品Q2が上記配
置探索方向SDirection(Q2)=Sにずらされる。これによ
り,頂点をずらした配置が可能となり,部品の配置位置
の自由度が向上する。また,Edge(Q2)=3, 及びRotation
(Q2)=0.0のため,部品Q2は図7(a)に示すように3
番目の辺を基準方向(ここではE方向とする)に合わせ
た回転姿勢で重ね合わされる。その際,もしも部品Q2
と包絡線R1との重なりがあれば,その重なりが解消さ
れる位置まで上記配置方向Direction(Q2)=E の方向に部
品Q2が平行移動される(ステップS10)。そして,
上記ステップS9,S10が,上記変数iを1ずつ増加
させながら(ステップS12),iがピックアップ点の
数Lを超えない範囲で(ステップS13)繰り返され
る。具体的には,図7(b)に示すように,部品Q2の
頂点1が包絡線R1の頂点2,3,4,5,6,7に順
番に重ねられる。この時,部品Q2の頂点1と包絡線R
1の頂点5とを重ねた場合,図中にa4で示すような配
置関係となり,部品Q2が包絡線R1と重なってしまう
ため,部品Q2は上記配置方向Direction(Q2)=E の方向
に重なりが解消されるまで平行移動され,a5に示す位
置に配置される(ステップS10)。尚,ステップS9
〜S13の繰り返しにより,部品Q2の上記配置方向Di
rection(Q2)=E 方向の位置座標が直前の配置よりも大き
くなった場合には,その時点で繰り返し処理は終了し
(ステップS11),その直前の配置(座標が最初に極
小となった配置)が仮配置として採用される(ステップ
S14)。即ち,図7(b)の例では,a3に示す配置
が仮配置として採用される。
14の処理を具体的に説明する。尚,変数kは4である
ものとし,決定変数は上記C1〜C7を用いるものとす
る。まず,配置対象母材に既に配置された部品の包絡線
R1を構成する頂点のうち,部品Q2(k=4)に対応
する配置方向Direction(Q2)=E に面した点がピックアッ
プされる(ステップS6)。図7(a)の例では,○で
囲んだ頂点1〜7がピックアップされる。そして,その
ピックアップされた点が配置探索方向SDirection(Q2)=S
でソートされ,ソートされた結果がP(1)〜P(L)に
格納される。図7(a)の例では,P(1),…,P
(L)=2,3,4,5,6,7,(L=6)となる。
尚,ここでは,配置探索方向SDirection(Q2)=Sの座標が
同じ点が存在する場合には包絡線に沿った順番に並べる
ものとした。続いて,変数iが1に初期設定され(ステ
ップS8),P(i)と部品Order k =Q2の配置基準
点point(Q2)=1 とが重ねられる(ステップS9)。この
とき,上記決定変数C5の配置調整量Move(Q2)に0以外
の値が設定されていれば,その値だけ部品Q2が上記配
置探索方向SDirection(Q2)=Sにずらされる。これによ
り,頂点をずらした配置が可能となり,部品の配置位置
の自由度が向上する。また,Edge(Q2)=3, 及びRotation
(Q2)=0.0のため,部品Q2は図7(a)に示すように3
番目の辺を基準方向(ここではE方向とする)に合わせ
た回転姿勢で重ね合わされる。その際,もしも部品Q2
と包絡線R1との重なりがあれば,その重なりが解消さ
れる位置まで上記配置方向Direction(Q2)=E の方向に部
品Q2が平行移動される(ステップS10)。そして,
上記ステップS9,S10が,上記変数iを1ずつ増加
させながら(ステップS12),iがピックアップ点の
数Lを超えない範囲で(ステップS13)繰り返され
る。具体的には,図7(b)に示すように,部品Q2の
頂点1が包絡線R1の頂点2,3,4,5,6,7に順
番に重ねられる。この時,部品Q2の頂点1と包絡線R
1の頂点5とを重ねた場合,図中にa4で示すような配
置関係となり,部品Q2が包絡線R1と重なってしまう
ため,部品Q2は上記配置方向Direction(Q2)=E の方向
に重なりが解消されるまで平行移動され,a5に示す位
置に配置される(ステップS10)。尚,ステップS9
〜S13の繰り返しにより,部品Q2の上記配置方向Di
rection(Q2)=E 方向の位置座標が直前の配置よりも大き
くなった場合には,その時点で繰り返し処理は終了し
(ステップS11),その直前の配置(座標が最初に極
小となった配置)が仮配置として採用される(ステップ
S14)。即ち,図7(b)の例では,a3に示す配置
が仮配置として採用される。
【0015】以上のように,ステップS6〜S14の処
理では,既配置部品に対する配置対象部品の配置位置の
探索を,既配置部品の包絡線の頂点と配置対象部品の頂
点とを順番に重ねることにより行うため,従来技術のよ
うに部品を所定方向に少しずつずらしながら探索する手
法に比べて計算量を少なくできる。また,上記図7の例
では簡単のため長方形の部品を用いて説明したが,上記
の方法では長方形以外の任意形状の部品についても同様
に適用できる。 (ステップS15〜S25:配置チェック部3による処
理(B))上記ステップS14において部品が仮配置さ
れると,仮配置された部品と既配置部品とよりなる配置
パターンを,対象とする母材内に配置可能かどうかのチ
ェックが,ステップS15〜S23により行われる。こ
のステップS15〜S23は,配置パターンを構成する
部品が1つではなく複数であるという違いはあるもの
の,既に説明した「配置チェック部3による処理
(A)」と全く同様の処理が行われる。即ち,母材P1
の頂点m(m=1〜M)と配置パターンP1の包絡線の
頂点n(n=1〜NN)とを順番に1つずつ重ねてい
き,配置パターンP1の包絡線の頂点が全て母材P1の
内部に含まれる配置が1つでも存在すれば,部品Order
k の母材P1への配置が確定する(ステップS18,S
19)。一方,すべての組み合わせで頂点の重ね合わせ
を行っても,配置パターンP1の包絡線の頂点が全て母
材P1の内部に含まれる配置が見つからなければ(ステ
ップS23),配置パターンの番号(=母材の番号)p
tnを1増やし(ステップS24)て配置対象母材を変
更し,ptnが母材数PTNを超えるまで(ステップS
25),上記S5〜S23の処理を繰り返す。ステップ
S25においてptnが母材数PTNを超えた場合,即
ち部品Order k がどの母材に対しても配置不可能であっ
た場合には,その部品Order k は配置できないものと確
定される(ステップS26)。 (ステップS29〜S30:評価部4による処理)ステ
ップS28において変数kが部品数Nを超えると,即ち
全ての部品に対する配置処理が一通り終了すると,評価
部4において,部品の配置に関する評価値Sが算出され
る(ステップS29)。上記評価値Sは,例えば次式に
より求められる。 S=(配置できなかった部品の面積の総和)+α×(使
用した母材の面積の総和)+β×(最も空き領域の大き
い母材に対する部品の占有面積) (但し,α,βは定数)
理では,既配置部品に対する配置対象部品の配置位置の
探索を,既配置部品の包絡線の頂点と配置対象部品の頂
点とを順番に重ねることにより行うため,従来技術のよ
うに部品を所定方向に少しずつずらしながら探索する手
法に比べて計算量を少なくできる。また,上記図7の例
では簡単のため長方形の部品を用いて説明したが,上記
の方法では長方形以外の任意形状の部品についても同様
に適用できる。 (ステップS15〜S25:配置チェック部3による処
理(B))上記ステップS14において部品が仮配置さ
れると,仮配置された部品と既配置部品とよりなる配置
パターンを,対象とする母材内に配置可能かどうかのチ
ェックが,ステップS15〜S23により行われる。こ
のステップS15〜S23は,配置パターンを構成する
部品が1つではなく複数であるという違いはあるもの
の,既に説明した「配置チェック部3による処理
(A)」と全く同様の処理が行われる。即ち,母材P1
の頂点m(m=1〜M)と配置パターンP1の包絡線の
頂点n(n=1〜NN)とを順番に1つずつ重ねてい
き,配置パターンP1の包絡線の頂点が全て母材P1の
内部に含まれる配置が1つでも存在すれば,部品Order
k の母材P1への配置が確定する(ステップS18,S
19)。一方,すべての組み合わせで頂点の重ね合わせ
を行っても,配置パターンP1の包絡線の頂点が全て母
材P1の内部に含まれる配置が見つからなければ(ステ
ップS23),配置パターンの番号(=母材の番号)p
tnを1増やし(ステップS24)て配置対象母材を変
更し,ptnが母材数PTNを超えるまで(ステップS
25),上記S5〜S23の処理を繰り返す。ステップ
S25においてptnが母材数PTNを超えた場合,即
ち部品Order k がどの母材に対しても配置不可能であっ
た場合には,その部品Order k は配置できないものと確
定される(ステップS26)。 (ステップS29〜S30:評価部4による処理)ステ
ップS28において変数kが部品数Nを超えると,即ち
全ての部品に対する配置処理が一通り終了すると,評価
部4において,部品の配置に関する評価値Sが算出され
る(ステップS29)。上記評価値Sは,例えば次式に
より求められる。 S=(配置できなかった部品の面積の総和)+α×(使
用した母材の面積の総和)+β×(最も空き領域の大き
い母材に対する部品の占有面積) (但し,α,βは定数)
【0016】上式より明らかなように,上記評価値Sの
値が小さいほど無駄の少ない部品配置であるといえる。
従って,評価部4では,上記評価値Sが所定の閾値以下
であれば,その配置を最終配置計画として確定し,処理
を終了する(ステップS30)。尚,上記のような評価
値を用いることで,長方形以外の母材を用いる場合にも
適切な評価が行える。 (ステップS31:決定変数設定部1による処理)上記
ステップS30において,上記評価値Sが所定の閾値を
超えていると判断された場合には,上記決定変数設定部
1により上記決定変数C1〜C7のうちの1つが変更さ
れ(ステップS31),上記ステップS2〜S30の処
理が繰り返される。上記決定変数の変更は,例えばC1
〜C7に対応する乱数を発生させ,その乱数に対応する
決定変数を変更する方法がある。変更する決定変数がC
1になった場合には,例えばランダムに2つの部品を選
択し,その順序を入れ替える。変更する決定変数がC2
〜C7のいずれかになった場合には,まず対象とする部
品を選択し,その部品に対応する値を変更する。更に,
変更する決定変数がC2,C4,C6,C7のいずれか
である場合には,例えば(変数のとりうる範囲−1)の
乱数を発生させ,次式により新しい値に変更する。但
し,新しい値が変数の取りうる範囲を超える場合は,そ
の超えた部分を新しい値とする。 (新しい値)=(現在の値)+(乱数) 上記乱数を(変数のとりうる範囲−1)の範囲で発生さ
せるのは,新しい値が必ず現在の値と異なるようにする
ためである。尚,上記決定変数の中には,部品の回転姿
勢を表すC2,C3が含まれているため,部品配置の探
索においてあらゆる配置が表現でき,従来技術に比べて
より適切な探索が行える。
値が小さいほど無駄の少ない部品配置であるといえる。
従って,評価部4では,上記評価値Sが所定の閾値以下
であれば,その配置を最終配置計画として確定し,処理
を終了する(ステップS30)。尚,上記のような評価
値を用いることで,長方形以外の母材を用いる場合にも
適切な評価が行える。 (ステップS31:決定変数設定部1による処理)上記
ステップS30において,上記評価値Sが所定の閾値を
超えていると判断された場合には,上記決定変数設定部
1により上記決定変数C1〜C7のうちの1つが変更さ
れ(ステップS31),上記ステップS2〜S30の処
理が繰り返される。上記決定変数の変更は,例えばC1
〜C7に対応する乱数を発生させ,その乱数に対応する
決定変数を変更する方法がある。変更する決定変数がC
1になった場合には,例えばランダムに2つの部品を選
択し,その順序を入れ替える。変更する決定変数がC2
〜C7のいずれかになった場合には,まず対象とする部
品を選択し,その部品に対応する値を変更する。更に,
変更する決定変数がC2,C4,C6,C7のいずれか
である場合には,例えば(変数のとりうる範囲−1)の
乱数を発生させ,次式により新しい値に変更する。但
し,新しい値が変数の取りうる範囲を超える場合は,そ
の超えた部分を新しい値とする。 (新しい値)=(現在の値)+(乱数) 上記乱数を(変数のとりうる範囲−1)の範囲で発生さ
せるのは,新しい値が必ず現在の値と異なるようにする
ためである。尚,上記決定変数の中には,部品の回転姿
勢を表すC2,C3が含まれているため,部品配置の探
索においてあらゆる配置が表現でき,従来技術に比べて
より適切な探索が行える。
【0017】以上説明したように,本実施の形態に係る
2次元配置計画作成装置A1は,1つの母材に配置でき
ない部品は他の母材への配置が試みられるため,部品を
複数の母材に配置する問題にも容易に適用できる。ま
た,母材の頂点と配置パターンの包絡線の頂点とを順番
に重ね合わせることによって配置パターンの母材からの
はみ出しをチェックしていると共に,上記のような評価
値Sを用いているため,長方形以外の母材を用いる場合
にも適切な評価が行える。また,既配置部品に対する配
置対象部品の配置位置の探索を,既配置部品の包絡線の
頂点と配置対象部品の頂点とを順番に重ねることにより
行うと共に,決定変数として各部品毎に配置方向,配置
探索方向,配置基準点,配置調整量等を設定しているた
め,従来技術のように部品を所定方向に少しずつずらし
ながら探索する手法に比べて計算量を少なくできる。更
に,決定変数として各部品の回転姿勢を定める回転基準
辺,回転調整角度を設定しているため,部品配置の探索
においてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に比べてよ
り適切な探索が行える。
2次元配置計画作成装置A1は,1つの母材に配置でき
ない部品は他の母材への配置が試みられるため,部品を
複数の母材に配置する問題にも容易に適用できる。ま
た,母材の頂点と配置パターンの包絡線の頂点とを順番
に重ね合わせることによって配置パターンの母材からの
はみ出しをチェックしていると共に,上記のような評価
値Sを用いているため,長方形以外の母材を用いる場合
にも適切な評価が行える。また,既配置部品に対する配
置対象部品の配置位置の探索を,既配置部品の包絡線の
頂点と配置対象部品の頂点とを順番に重ねることにより
行うと共に,決定変数として各部品毎に配置方向,配置
探索方向,配置基準点,配置調整量等を設定しているた
め,従来技術のように部品を所定方向に少しずつずらし
ながら探索する手法に比べて計算量を少なくできる。更
に,決定変数として各部品の回転姿勢を定める回転基準
辺,回転調整角度を設定しているため,部品配置の探索
においてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に比べてよ
り適切な探索が行える。
【0018】
【実施例】上記実施の形態では,ステップS11におい
て,配置しようとする部品の配置方向Direction(Q2)=E
の位置座標が直前の配置よりも大きくなった時点で繰り
返し処理を終了し,その直前の配置(座標が最初に極小
となった配置)を採用しているが,全ての配置について
試行し,その中で配置方向Direction(Q2)=E の位置座標
が最小となる配置を採用するようにしてもよい。図7
(b)の例では,どちらの方法を用いても結果は同じa
3の配置が採用される。また,ステップS6でピックア
ップする点を頂点に限定しているが,頂点以外の境界上
の点をピックアップするようにしてもよい。例えば,各
頂点間の線分を幾つかに分割し,それら分割点をピック
アップするようにしてもよい。これにより,部品配置の
自由度が増し,より適切な探索が行える。また,ステッ
プS15〜S23においては,配置パターンの包絡線の
全頂点と母材の全頂点とを重ね合わせることにより配置
パターンが母材内に包含されるかどうかのチェックを行
っているが,計算量を削減するため,例えば母材上への
配置パターンの配置位置を1つに固定してもよい。一例
として,配置パターンの最初の部品は母材の左上(NW
方向)の隅に接するように配置することとし,各部品の
配置方向(Direction(Order k )) をEとSに限定し,
配置探索方向(SDirection(Order k))は配置方向がE
のときはSかN,配置方向がSのときはEかWに限定す
ることができる。この場合,母材に入るかどうかのチェ
ックは,配置パターンの包絡線ではなく新しく配置され
た部品に対してのみ行えばよい。また,決定変数は上述
したC1〜C7に限られるものではなく,例えば母材内
への配置パターンの包含をチェックする際の両者の相対
角度等も考えられる。また,それら全てを用いる必要は
なく,必要に応じて選択することもできる。
て,配置しようとする部品の配置方向Direction(Q2)=E
の位置座標が直前の配置よりも大きくなった時点で繰り
返し処理を終了し,その直前の配置(座標が最初に極小
となった配置)を採用しているが,全ての配置について
試行し,その中で配置方向Direction(Q2)=E の位置座標
が最小となる配置を採用するようにしてもよい。図7
(b)の例では,どちらの方法を用いても結果は同じa
3の配置が採用される。また,ステップS6でピックア
ップする点を頂点に限定しているが,頂点以外の境界上
の点をピックアップするようにしてもよい。例えば,各
頂点間の線分を幾つかに分割し,それら分割点をピック
アップするようにしてもよい。これにより,部品配置の
自由度が増し,より適切な探索が行える。また,ステッ
プS15〜S23においては,配置パターンの包絡線の
全頂点と母材の全頂点とを重ね合わせることにより配置
パターンが母材内に包含されるかどうかのチェックを行
っているが,計算量を削減するため,例えば母材上への
配置パターンの配置位置を1つに固定してもよい。一例
として,配置パターンの最初の部品は母材の左上(NW
方向)の隅に接するように配置することとし,各部品の
配置方向(Direction(Order k )) をEとSに限定し,
配置探索方向(SDirection(Order k))は配置方向がE
のときはSかN,配置方向がSのときはEかWに限定す
ることができる。この場合,母材に入るかどうかのチェ
ックは,配置パターンの包絡線ではなく新しく配置され
た部品に対してのみ行えばよい。また,決定変数は上述
したC1〜C7に限られるものではなく,例えば母材内
への配置パターンの包含をチェックする際の両者の相対
角度等も考えられる。また,それら全てを用いる必要は
なく,必要に応じて選択することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る2次
元配置計画作成装置は,1又は2以上の任意形状のシー
ト状の母図形に対して,任意形状の複数の小図形を,重
なりやはみ出しなく,且つなるべく配置実効面積が小さ
くなるように配置する2次元配置計画作成装置におい
て,上記小図形の中から,配置対象小図形を1つずつ取
り出す配置対象小図形取り出し手段と,上記配置対象小
図形取り出し手段で取り出された配置対象小図形を,上
記母図形のうちの1つに対して,既に配置されている既
配置小図形と重ならないように所定の配置方法に基づい
て配置する配置手段と,上記配置手段で配置された上記
配置対象小図形と上記既配置小図形とで形成される包絡
形状が当該母図形内に包含されるかどうかのチェック
を,所定のチェック方法に基づいて行う配置チェック手
段とを具備し,上記配置チェック手段によるチェックの
結果,上記包絡形状が当該母図形内に包含されれば上記
配置対象小図形の配置を決定して上記配置対象小図形取
り出し手段による処理を行い,包含されなければ同じ配
置対象小図形で次の母図形に対して上記配置手段以降の
処理を繰り返すことを特徴とする2次元配置計画作成装
置として構成されているため,小図形を複数の母図形に
配置する問題にも容易に適用できる。
元配置計画作成装置は,1又は2以上の任意形状のシー
ト状の母図形に対して,任意形状の複数の小図形を,重
なりやはみ出しなく,且つなるべく配置実効面積が小さ
くなるように配置する2次元配置計画作成装置におい
て,上記小図形の中から,配置対象小図形を1つずつ取
り出す配置対象小図形取り出し手段と,上記配置対象小
図形取り出し手段で取り出された配置対象小図形を,上
記母図形のうちの1つに対して,既に配置されている既
配置小図形と重ならないように所定の配置方法に基づい
て配置する配置手段と,上記配置手段で配置された上記
配置対象小図形と上記既配置小図形とで形成される包絡
形状が当該母図形内に包含されるかどうかのチェック
を,所定のチェック方法に基づいて行う配置チェック手
段とを具備し,上記配置チェック手段によるチェックの
結果,上記包絡形状が当該母図形内に包含されれば上記
配置対象小図形の配置を決定して上記配置対象小図形取
り出し手段による処理を行い,包含されなければ同じ配
置対象小図形で次の母図形に対して上記配置手段以降の
処理を繰り返すことを特徴とする2次元配置計画作成装
置として構成されているため,小図形を複数の母図形に
配置する問題にも容易に適用できる。
【0020】また,上記各手段を用いた一連の処理によ
り作成された上記小図形の配置に関して所定の評価関数
による評価値を求め,該評価値が所定値以下になるま
で,上記小図形の配置に関する所定の変数を変更して上
記一連の工程を繰り返すことにより,最適な配置を探索
することができる。尚,上記所定の評価関数による評価
値Sを, S=(配置できなかった小図形の面積の総和)+α×
(使用した母図形の面積の総和)+β×(最も空き領域
の大きい母図形に対する小図形の占有面積) (但し,α,βは定数)により算出すれば,長方形以外
の母図形に対して小図形を配置する場合にも適切な評価
が行える。また,繰り返し毎に変更する上記所定の変数
に上記小図形の回転姿勢を含むようにすれば,小図形配
置の探索においてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に
比べてより適切な探索が行える。また,上記所定の配置
方法を,既配置小図形の包絡形状の境界上の点のうち,
小図形の未配置側の小図形配置方向に面した点を取り出
して所定の順序に並べ,上記配置対象小図形の境界上の
所定点を上記取り出された各点に対して順に位置合わせ
し,既配置小図形と配置対象小図形とが重なる場合には
上記配置対象小図形を上記小図形配置方向に重なりがな
くなるまで移動しながら所望の配置を探索するように構
成すれば,従来技術のように小図形を所定方向に少しず
つずらしながら探索する手法に比べて計算量を少なくで
きる。その際の上記所望の配置を,例えば上記配置対象
小図形の上記小図形配置方向の座標が最小となる配置と
することができるが,最初に極小となる配置を採用すれ
ば,必ずしも全配置を試行する必要がないため,計算量
を削減できる。また,上記所定のチェック方法を,上記
包絡形状の境界上の所定点と上記母図形の境界上の所定
点とを順に位置合わせした時,上記包絡形状が上記母図
形内に包含される組み合わせが存在するか否かで判断す
るようにすれば,長方形以外の母図形を用いる場合にも
適切な評価が行える。
り作成された上記小図形の配置に関して所定の評価関数
による評価値を求め,該評価値が所定値以下になるま
で,上記小図形の配置に関する所定の変数を変更して上
記一連の工程を繰り返すことにより,最適な配置を探索
することができる。尚,上記所定の評価関数による評価
値Sを, S=(配置できなかった小図形の面積の総和)+α×
(使用した母図形の面積の総和)+β×(最も空き領域
の大きい母図形に対する小図形の占有面積) (但し,α,βは定数)により算出すれば,長方形以外
の母図形に対して小図形を配置する場合にも適切な評価
が行える。また,繰り返し毎に変更する上記所定の変数
に上記小図形の回転姿勢を含むようにすれば,小図形配
置の探索においてあらゆる配置を考慮でき,従来技術に
比べてより適切な探索が行える。また,上記所定の配置
方法を,既配置小図形の包絡形状の境界上の点のうち,
小図形の未配置側の小図形配置方向に面した点を取り出
して所定の順序に並べ,上記配置対象小図形の境界上の
所定点を上記取り出された各点に対して順に位置合わせ
し,既配置小図形と配置対象小図形とが重なる場合には
上記配置対象小図形を上記小図形配置方向に重なりがな
くなるまで移動しながら所望の配置を探索するように構
成すれば,従来技術のように小図形を所定方向に少しず
つずらしながら探索する手法に比べて計算量を少なくで
きる。その際の上記所望の配置を,例えば上記配置対象
小図形の上記小図形配置方向の座標が最小となる配置と
することができるが,最初に極小となる配置を採用すれ
ば,必ずしも全配置を試行する必要がないため,計算量
を削減できる。また,上記所定のチェック方法を,上記
包絡形状の境界上の所定点と上記母図形の境界上の所定
点とを順に位置合わせした時,上記包絡形状が上記母図
形内に包含される組み合わせが存在するか否かで判断す
るようにすれば,長方形以外の母図形を用いる場合にも
適切な評価が行える。
【図1】 本発明の実施の形態に係る2次元配置計画作
成装置A1の概略構成を示すブロック図。
成装置A1の概略構成を示すブロック図。
【図2】 上記2次元配置計画作成装置A1による配置
計画作成手順の前半部分を示すフローチャート。
計画作成手順の前半部分を示すフローチャート。
【図3】 上記2次元配置計画作成装置A1による配置
計画作成手順の後半部分を示すフローチャート。
計画作成手順の後半部分を示すフローチャート。
【図4】 回転基準辺Edge(Order k) と回転基準辺Edge
(Order k) の説明図。
(Order k) の説明図。
【図5】 ステップS15〜S23の処理において,配
置パターンの包絡形状(部品Q1)が母材P1内に包含
された例を示す説明図。
置パターンの包絡形状(部品Q1)が母材P1内に包含
された例を示す説明図。
【図6】 ステップS15〜S23の処理において,配
置パターンの包絡形状(部品Q1)が母材P1内に包含
されない例を示す説明図。
置パターンの包絡形状(部品Q1)が母材P1内に包含
されない例を示す説明図。
【図7】 ステップS6〜S14の処理の具体例を示す
説明図。
説明図。
【図8】 従来技術に係る配置計画作成手法で対象とす
る母材と部品,及び評価関数(必要なシート長)を示す
説明図。
る母材と部品,及び評価関数(必要なシート長)を示す
説明図。
【図9】 従来技術に係る配置計画作成手法の配置決定
アルゴリズム(LDA)の処理手順を示すフローチャー
ト。
アルゴリズム(LDA)の処理手順を示すフローチャー
ト。
【図10】 従来技術に係る配置計画作成手法の全体系
統図。
統図。
1…決定変数設定部 2…配置部(配置対象部品取り出し手段,及び配置手段
に相当) 3…配置チェック部(配置チェック手段に相当) 4…評価部
に相当) 3…配置チェック部(配置チェック手段に相当) 4…評価部
Claims (9)
- 【請求項1】 1又は2以上の任意形状の母図形に対し
て,任意形状の複数の小図形を,重なりやはみ出しな
く,且つなるべく配置実効面積が小さくなるように配置
する2次元配置計画作成装置において,上記小図形の中
から,配置対象小図形を1つずつ取り出す配置対象小図
形取り出し手段と,上記配置対象小図形取り出し手段で
取り出された配置対象小図形を,上記母図形のうちの1
つに対して,既に配置されている既配置小図形と重なら
ないように所定の配置方法に基づいて配置する配置手段
と,上記配置手段で配置された上記配置対象小図形と上
記既配置小図形とで形成される包絡形状が当該母図形内
に包含されるかどうかのチェックを,所定のチェック方
法に基づいて行う配置チェック手段とを具備し,上記配
置チェック手段によるチェックの結果,上記包絡形状が
当該母図形内に包含されれば上記配置対象小図形の配置
を決定して上記配置対象小図形取り出し手段による処理
を行い,包含されなければ同じ配置対象小図形で次の母
図形に対して上記配置手段以降の処理を繰り返すことを
特徴とする2次元配置計画作成装置。 - 【請求項2】 上記各手段を用いた一連の処理により作
成された上記小図形の配置に関して,所定の評価関数に
よる評価値を求め,該評価値が所定値以下になるまで,
上記小図形の配置に関する所定の変数を変更して上記一
連の工程を繰り返す請求項1記載の2次元配置計画作成
装置。 - 【請求項3】 上記所定の評価関数による評価値Sが, S=(配置できなかった小図形の面積の総和)+α×
(使用した母図形の面積の総和)+β×(最も空き領域
の大きい母図形に対する小図形の占有面積) (但し,α,βは定数)により表される請求項2記載の
2次元配置計画作成装置。 - 【請求項4】 上記所定の変数が,上記小図形の回転姿
勢を含む請求項2又は3記載の2次元配置計画作成装
置。 - 【請求項5】 上記所定の配置方法が,既配置小図形の
包絡形状の境界上の点のうち,小図形の未配置側の小図
形配置方向に面した点を取り出して所定の順序に並べ,
上記配置対象小図形の境界上の所定点を上記取り出され
た各点に対して順に位置合わせし,既配置小図形と配置
対象小図形とが重なる場合には上記配置対象小図形を上
記小図形配置方向に重なりがなくなるまで移動しながら
所望の配置を探索するものである請求項1〜4のいずれ
かに記載の2次元配置計画作成装置。 - 【請求項6】 上記所望の配置が,上記配置対象小図形
の上記小図形配置方向の座標が最小となる配置である請
求項5記載の2次元配置計画作成装置。 - 【請求項7】 上記所望の配置が,上記配置対象小図形
の上記小図形配置方向の座標が最初に極小となる配置で
ある請求項5記載の2次元配置計画作成装置。 - 【請求項8】 上記所定のチェック方法が,上記包絡形
状の境界上の所定点と上記母図形の境界上の所定点とを
順に位置合わせした時,上記包絡形状が上記母図形内に
包含される組み合わせが存在するか否かで判断するもの
である請求項1〜7のいずれかに記載の2次元配置計画
作成装置。 - 【請求項9】 上記母図形がシート状の母材であり,上
記小図形が上記母材から切り取る部品である請求項1〜
8のいずれかに記載の2次元配置計画作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9218512A JPH1166123A (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | 2次元配置計画作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9218512A JPH1166123A (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | 2次元配置計画作成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1166123A true JPH1166123A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16721097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9218512A Pending JPH1166123A (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | 2次元配置計画作成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1166123A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013239161A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-28 | Disney Enterprises Inc | 逐次的充填最適化 |
JP2020112965A (ja) * | 2019-01-10 | 2020-07-27 | 株式会社Jls | 部材割付システム |
-
1997
- 1997-08-13 JP JP9218512A patent/JPH1166123A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013239161A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-28 | Disney Enterprises Inc | 逐次的充填最適化 |
US8868230B2 (en) | 2012-04-26 | 2014-10-21 | Disney Enterprises, Inc. | Iterative packing optimization |
US10108751B2 (en) | 2012-04-26 | 2018-10-23 | Disney Enterprises, Inc. | Iterative packing optimization |
JP2020112965A (ja) * | 2019-01-10 | 2020-07-27 | 株式会社Jls | 部材割付システム |
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