JPH116608A - 流動層炉 - Google Patents
流動層炉Info
- Publication number
- JPH116608A JPH116608A JP9173296A JP17329697A JPH116608A JP H116608 A JPH116608 A JP H116608A JP 9173296 A JP9173296 A JP 9173296A JP 17329697 A JP17329697 A JP 17329697A JP H116608 A JPH116608 A JP H116608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- sand
- heat recovery
- combustion
- partition wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、隔壁により分割された燃焼セルと
熱回収セル間を砂が有効に流動循され、円滑な熱回収が
可能な流動層炉を提供する事。 【解決手段】 本発明は、略垂直に延在する隔壁１を介
して燃焼セル２と熱回収セル３とを隣接配置するととも
に、前記隔壁１上方と下方に夫々設けた上部開口空間４
ａと下部開口空間４ｂを利用して前記両セル間を砂が流
動循環可能に構成した流動層炉において、前記隔壁１の
上部壁１ａを前記燃焼セル２側に傾斜させて前記砂循環
用の上部開口空間４ａを形成してなることを特徴とす
る。
熱回収セル間を砂が有効に流動循され、円滑な熱回収が
可能な流動層炉を提供する事。 【解決手段】 本発明は、略垂直に延在する隔壁１を介
して燃焼セル２と熱回収セル３とを隣接配置するととも
に、前記隔壁１上方と下方に夫々設けた上部開口空間４
ａと下部開口空間４ｂを利用して前記両セル間を砂が流
動循環可能に構成した流動層炉において、前記隔壁１の
上部壁１ａを前記燃焼セル２側に傾斜させて前記砂循環
用の上部開口空間４ａを形成してなることを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物や石炭焚等
の流動層燃焼炉や流動層ボイラ等として適用される流動
層炉の内部において、砂を有効に循環させる事の出来る
流動層炉に関する。
の流動層燃焼炉や流動層ボイラ等として適用される流動
層炉の内部において、砂を有効に循環させる事の出来る
流動層炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来技術の流動層燃焼炉の基本構
成を示す概略図である。同図に示す流動層焼却炉では、
支持格子５下方より流動空気が導入され、上方の流動砂
が循環する炉内は、投入口６より投入された廃棄物その
他の燃料が燃焼する燃焼セル２と、内装された熱交換パ
イプ（不図示）等より高温の砂の顕熱を有効に回収する
熱回収セル３から構成されるとともに、これら２つのセ
ルを分割する隔壁１０がその間に垂直に設置され、該隔
壁１０の上方と下方に砂が通過できる開口空間４ａ、４
ｂが確保されている。
成を示す概略図である。同図に示す流動層焼却炉では、
支持格子５下方より流動空気が導入され、上方の流動砂
が循環する炉内は、投入口６より投入された廃棄物その
他の燃料が燃焼する燃焼セル２と、内装された熱交換パ
イプ（不図示）等より高温の砂の顕熱を有効に回収する
熱回収セル３から構成されるとともに、これら２つのセ
ルを分割する隔壁１０がその間に垂直に設置され、該隔
壁１０の上方と下方に砂が通過できる開口空間４ａ、４
ｂが確保されている。
【０００３】そして、燃焼セル２側の流動空気空塔速度
Ｕ1 と熱回収セル３側の流動空気空塔速度Ｕ2 の速度差
を付け（Ｕ1＞Ｕ2）、燃焼セル２側と熱回収セル３側の
砂高の差を利用して、燃焼セル２から熱回収セル３への
砂の循環を図っている。また支持格子５は熱回収セル３
より燃焼セル２側へ下向きに傾斜されており、これによ
り熱回収セル３側に導入された熱回収後の砂を燃焼セル
２側に戻すことが出来る。
Ｕ1 と熱回収セル３側の流動空気空塔速度Ｕ2 の速度差
を付け（Ｕ1＞Ｕ2）、燃焼セル２側と熱回収セル３側の
砂高の差を利用して、燃焼セル２から熱回収セル３への
砂の循環を図っている。また支持格子５は熱回収セル３
より燃焼セル２側へ下向きに傾斜されており、これによ
り熱回収セル３側に導入された熱回収後の砂を燃焼セル
２側に戻すことが出来る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる従
来の流動層炉では、隔壁１０上方と下方夫々に設けた開
口空間４ａ、４ｂの開口面積や開口位置が適切でないと
十分に砂が流動循環しないという不適合が生じる。又、
燃焼セル２と熱回収セル３とを分割する隔壁１０が垂直
方向に延在している為に、隔壁１０近くにのみ砂が循環
し、隔壁１０から離れた熱回収セル３内に、燃焼セル２
側からの高温の砂が届きにくい傾向がみられ、熱回収が
十分に行われないことがあった。本発明はかかる課題に
鑑み、隔壁１０により分割された燃焼セル２と熱回収セ
ル３間を砂が有効に流動循され、円滑な熱回収が可能な
流動層炉を提供する事にある。
来の流動層炉では、隔壁１０上方と下方夫々に設けた開
口空間４ａ、４ｂの開口面積や開口位置が適切でないと
十分に砂が流動循環しないという不適合が生じる。又、
燃焼セル２と熱回収セル３とを分割する隔壁１０が垂直
方向に延在している為に、隔壁１０近くにのみ砂が循環
し、隔壁１０から離れた熱回収セル３内に、燃焼セル２
側からの高温の砂が届きにくい傾向がみられ、熱回収が
十分に行われないことがあった。本発明はかかる課題に
鑑み、隔壁１０により分割された燃焼セル２と熱回収セ
ル３間を砂が有効に流動循され、円滑な熱回収が可能な
流動層炉を提供する事にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、略垂直に延在する隔壁１を介して燃焼セ
ル２と熱回収セル３とを隣接配置するとともに、前記隔
壁１上方と下方に夫々設けた上部開口空間４ａと下部開
口空間４ｂを利用して前記両セル間を砂が流動循環可能
に構成した流動層炉において、前記隔壁１の上部壁１ａ
を前記燃焼セル２側に傾斜させて前記砂循環用の上部開
口空間４ａを形成してなることを特徴とする。即ち、よ
り具体的には、燃焼セル２から熱回収セル３部への高温
の砂の取り入れ口として機能する、垂直に延在する隔壁
１の上部壁１ａを燃焼セル２側に向け傾斜させたもので
ある。
決するために、略垂直に延在する隔壁１を介して燃焼セ
ル２と熱回収セル３とを隣接配置するとともに、前記隔
壁１上方と下方に夫々設けた上部開口空間４ａと下部開
口空間４ｂを利用して前記両セル間を砂が流動循環可能
に構成した流動層炉において、前記隔壁１の上部壁１ａ
を前記燃焼セル２側に傾斜させて前記砂循環用の上部開
口空間４ａを形成してなることを特徴とする。即ち、よ
り具体的には、燃焼セル２から熱回収セル３部への高温
の砂の取り入れ口として機能する、垂直に延在する隔壁
１の上部壁１ａを燃焼セル２側に向け傾斜させたもので
ある。
【０００６】かかる発明によれば前記隔壁１の上部壁１
ａは、燃焼セル２側に向け傾斜、言換えれば燃焼セル２
側に突設するごとく傾斜している為に、該上部壁１ａの
傾斜面が燃焼セル２側において砂受け部として機能し、
燃焼セル２側を循環している流動砂が容易に且つ確実に
前記砂受け部で捕足され、この結果前記熱回収セル３側
への導入が容易且つ確実である。又前記上部壁１ａの傾
斜部を流動砂が滑落することにより、垂直方向とともに
水平方向への落下付勢力を得る事が出来、これにより隔
壁１近傍より更に遠くに砂を飛ばす事が出来、この結果
隔壁１から離れた熱回収セル３内に、燃焼セル２側から
の高温の砂が容易に届き、有効な熱回収が可能となる。
ａは、燃焼セル２側に向け傾斜、言換えれば燃焼セル２
側に突設するごとく傾斜している為に、該上部壁１ａの
傾斜面が燃焼セル２側において砂受け部として機能し、
燃焼セル２側を循環している流動砂が容易に且つ確実に
前記砂受け部で捕足され、この結果前記熱回収セル３側
への導入が容易且つ確実である。又前記上部壁１ａの傾
斜部を流動砂が滑落することにより、垂直方向とともに
水平方向への落下付勢力を得る事が出来、これにより隔
壁１近傍より更に遠くに砂を飛ばす事が出来、この結果
隔壁１から離れた熱回収セル３内に、燃焼セル２側から
の高温の砂が容易に届き、有効な熱回収が可能となる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。図１は本発明の実施形態に係る流動層
燃焼炉の基本構成を示す概略図である。同図において、
燃焼セル２、熱回収セル３、支持格子５及び投入口６は
図２に示す前記従来技術と同様な構成をなす。尚、熱回
収セル３の構成を更に具体的に説明するに、熱回収セル
３は燃焼セル２の一側の垂直側壁２ａの下側部分を傾斜
壁を介して拡幅化し、該拡幅域を熱回収セル３域とす
る。
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。図１は本発明の実施形態に係る流動層
燃焼炉の基本構成を示す概略図である。同図において、
燃焼セル２、熱回収セル３、支持格子５及び投入口６は
図２に示す前記従来技術と同様な構成をなす。尚、熱回
収セル３の構成を更に具体的に説明するに、熱回収セル
３は燃焼セル２の一側の垂直側壁２ａの下側部分を傾斜
壁を介して拡幅化し、該拡幅域を熱回収セル３域とす
る。
【０００８】前記燃焼セル２と熱回収セル３との間に
は、垂直側壁２ａの下方延長線上にほぼ沿って隔壁１を
ほぼ垂直に延在させるとともに、該隔壁１上方の垂直側
壁２ａとの間、及び下方の支持格子５との間を夫々開放
し、前記両セル２、３間を砂が流動循環可能な上部開口
空間４ａと下部開口空間４ｂを形成する。そして本実施
形態においては前記隔壁１の上部壁１ａを前記燃焼セル
２側に傾斜させて前記砂循環用の上部開口空間４ａを形
成する。この場合前記上部壁１ａの傾斜角度は、燃焼セ
ル２の垂直壁２ａと熱回収セル３の垂直壁３ａとを連設
する傾斜壁３ｂとほぼ同一角度に設定し、又その上部壁
１ａの燃焼セル２側への突出し幅Ｗは、該突出し幅Ｗが
余りに大きいと熱回収セル３側に流れる流動砂の量が多
くなり、燃焼セル２側での燃焼が円滑に行なわれない恐
れがあり、また余りに少ないと本発明の効果を円滑に達
成しない。従って該突出し幅Ｗは燃焼セル２内に投入さ
れる燃料の燃焼時間が十分に確保されるように実験によ
って定めるのがよい。
は、垂直側壁２ａの下方延長線上にほぼ沿って隔壁１を
ほぼ垂直に延在させるとともに、該隔壁１上方の垂直側
壁２ａとの間、及び下方の支持格子５との間を夫々開放
し、前記両セル２、３間を砂が流動循環可能な上部開口
空間４ａと下部開口空間４ｂを形成する。そして本実施
形態においては前記隔壁１の上部壁１ａを前記燃焼セル
２側に傾斜させて前記砂循環用の上部開口空間４ａを形
成する。この場合前記上部壁１ａの傾斜角度は、燃焼セ
ル２の垂直壁２ａと熱回収セル３の垂直壁３ａとを連設
する傾斜壁３ｂとほぼ同一角度に設定し、又その上部壁
１ａの燃焼セル２側への突出し幅Ｗは、該突出し幅Ｗが
余りに大きいと熱回収セル３側に流れる流動砂の量が多
くなり、燃焼セル２側での燃焼が円滑に行なわれない恐
れがあり、また余りに少ないと本発明の効果を円滑に達
成しない。従って該突出し幅Ｗは燃焼セル２内に投入さ
れる燃料の燃焼時間が十分に確保されるように実験によ
って定めるのがよい。
【０００９】かかる実施形態によれば、隔壁１の上部壁
１ａが燃焼セル２側に斜めに尽き出しているため、燃焼
セル２と熱回収セル３の層高の差によって熱回収セル３
側への砂の取込みが円滑となり、十分な砂量を循環させ
ることができるとともに、上部壁１ａを熱回収セル３側
に向け下向きに傾斜させているために、流動砂が前記上
部壁１ａを熱回収セル３側へ滑落することにより隔壁１
より遠ざかる方向に落下エネルギーを付与される事とな
り、この結果、図２の従来技術では隔壁１部に偏りがち
だった高温の砂を、隔壁１から離れた部分にまで到達さ
せることが可能となり、熱回収を有効に行わせることが
できる。
１ａが燃焼セル２側に斜めに尽き出しているため、燃焼
セル２と熱回収セル３の層高の差によって熱回収セル３
側への砂の取込みが円滑となり、十分な砂量を循環させ
ることができるとともに、上部壁１ａを熱回収セル３側
に向け下向きに傾斜させているために、流動砂が前記上
部壁１ａを熱回収セル３側へ滑落することにより隔壁１
より遠ざかる方向に落下エネルギーを付与される事とな
り、この結果、図２の従来技術では隔壁１部に偏りがち
だった高温の砂を、隔壁１から離れた部分にまで到達さ
せることが可能となり、熱回収を有効に行わせることが
できる。
【００１０】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、隔壁
により分割された燃焼セルと熱回収セル間を砂が有効に
流動循され、円滑な熱回収が可能な流動層炉を得る事が
出来る。
により分割された燃焼セルと熱回収セル間を砂が有効に
流動循され、円滑な熱回収が可能な流動層炉を得る事が
出来る。
【図１】本発明の実施形態に係る流動層燃焼炉の基本構
成を示す概略図である。
成を示す概略図である。
【図２】従来技術に係る流動層燃焼炉の基本構成を示す
概略図である。
概略図である。
１ 隔壁 １ａ 隔壁上部の傾斜された上部壁 ２ 燃焼セル ２ａ 燃焼セルの一側の垂直側壁 ３ 熱回収セル ４ａ 上部開口空間 ４ｂ 下部開口空間 ５ 支持格子 ６ 投入口
Claims (1)
- 【請求項１】 略垂直に延在する隔壁を介して燃焼セル
と熱回収セルとを隣接配置するとともに、前記隔壁上方
と下方に夫々設けた上部開口空間と下部開口空間を利用
して、前記両セル間を砂が流動循環可能に構成した流動
層炉において、 前記隔壁の上部壁を前記燃焼セル側に傾斜させて前記砂
循環用の上部開口空間を形成してなることを特徴とする
流動層炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9173296A JPH116608A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 流動層炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9173296A JPH116608A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 流動層炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH116608A true JPH116608A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15957821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9173296A Withdrawn JPH116608A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 流動層炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH116608A (ja) |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP9173296A patent/JPH116608A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |