JPH1165270A - 現像装置 - Google Patents
現像装置Info
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- JPH1165270A JPH1165270A JP21687697A JP21687697A JPH1165270A JP H1165270 A JPH1165270 A JP H1165270A JP 21687697 A JP21687697 A JP 21687697A JP 21687697 A JP21687697 A JP 21687697A JP H1165270 A JPH1165270 A JP H1165270A
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- Japan
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- alternating voltage
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- developing device
- developer carrier
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Abstract
(57)【要約】
【課題】地カブリがなく、かつ、環境変動があっても色
再現性に優れた現像装置の提供を目的とする。 【解決手段】感光体1に形成された静電潜像に現像剤2
を供給する現像装置であって、感光体1に所定間隙δを
介して対向する抵抗体からなる現像剤担持体3と、現像
剤担持体3に交番電圧を印加して感光体1と現像剤担持
体3間に交番電界を発生させる交番電圧印加手段4と、
前記交番電圧の周波数、振幅、デューティーの3要素を
所定範囲値に制御する制御部5とを有して構成する。
再現性に優れた現像装置の提供を目的とする。 【解決手段】感光体1に形成された静電潜像に現像剤2
を供給する現像装置であって、感光体1に所定間隙δを
介して対向する抵抗体からなる現像剤担持体3と、現像
剤担持体3に交番電圧を印加して感光体1と現像剤担持
体3間に交番電界を発生させる交番電圧印加手段4と、
前記交番電圧の周波数、振幅、デューティーの3要素を
所定範囲値に制御する制御部5とを有して構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像装置に関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】電子写真印刷装置において、感光ドラム
に形成された静電潜像にトナー等の現像剤を供給する方
法には、感光ドラムに現像器の現像ローラを接触させて
現像する接触現像法と、現像剤を感光ドラムに直接接触
させない非接触現像法があり、非接触現像法は暗部(画
像形成領域)のみに選択的に現像剤を供給することがで
きるために、明部(非画像形成領域)に現像剤が供給さ
れて発生する所謂地カブリを防止するために有効である
ことが知られている。
に形成された静電潜像にトナー等の現像剤を供給する方
法には、感光ドラムに現像器の現像ローラを接触させて
現像する接触現像法と、現像剤を感光ドラムに直接接触
させない非接触現像法があり、非接触現像法は暗部(画
像形成領域)のみに選択的に現像剤を供給することがで
きるために、明部(非画像形成領域)に現像剤が供給さ
れて発生する所謂地カブリを防止するために有効である
ことが知られている。
【0003】一方、上記非接触現像法に得られた画像は
一般に階調性に乏しいという欠点を有し、かかる欠点を
解消するための現像方法が特公昭58−32375号公
報に開示されている。この方法は、第1の過程で感光ド
ラムと現像器との間のギャップに周波数2KHz未満の
交番電圧を印加して現像器から感光ドラムへトナーを転
移させ、その後に続く第2の過程で、交番電圧を第1の
過程よりも減衰させることにより画像部においては一方
的にトナーの転移、非画像部では感光ドラムから現像器
への逆転移を行わせるもので、1KHz以下の周波数領
域の交番電圧をバイアス電圧として使用した場合に極め
て良好な結果が得られるとの報告がなされている。
一般に階調性に乏しいという欠点を有し、かかる欠点を
解消するための現像方法が特公昭58−32375号公
報に開示されている。この方法は、第1の過程で感光ド
ラムと現像器との間のギャップに周波数2KHz未満の
交番電圧を印加して現像器から感光ドラムへトナーを転
移させ、その後に続く第2の過程で、交番電圧を第1の
過程よりも減衰させることにより画像部においては一方
的にトナーの転移、非画像部では感光ドラムから現像器
への逆転移を行わせるもので、1KHz以下の周波数領
域の交番電圧をバイアス電圧として使用した場合に極め
て良好な結果が得られるとの報告がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した特公
昭58−32375号公報記載の発明において、使用さ
れる交番電圧の周波数は比較的低いために、トナーの移
動量が多くなり、画像に地カブリが出やすいという欠点
を有する。
昭58−32375号公報記載の発明において、使用さ
れる交番電圧の周波数は比較的低いために、トナーの移
動量が多くなり、画像に地カブリが出やすいという欠点
を有する。
【0005】また、交番電圧の振幅を高くすると放電が
起こり、トナーが画像背景部に付着する画像欠陥が生じ
やすくなる。さらに、非接触現像法は電界中での荷電粒
子に発生する力を利用してトナーを飛行させるものであ
るから、温度、湿度等の環境の変動により現像剤の比電
荷、あるいは現像担持体の抵抗が変化すると現像トナー
量が変化し、非磁性一成分現像剤を使用したカラー印刷
においては色相が一定しないという欠点を有する。
起こり、トナーが画像背景部に付着する画像欠陥が生じ
やすくなる。さらに、非接触現像法は電界中での荷電粒
子に発生する力を利用してトナーを飛行させるものであ
るから、温度、湿度等の環境の変動により現像剤の比電
荷、あるいは現像担持体の抵抗が変化すると現像トナー
量が変化し、非磁性一成分現像剤を使用したカラー印刷
においては色相が一定しないという欠点を有する。
【0006】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たもので、地カブリがなく、かつ、環境変動があっても
色再現性に優れた現像装置の提供を目的とする。
たもので、地カブリがなく、かつ、環境変動があっても
色再現性に優れた現像装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、感光体1に形成された静電潜像に現像剤2を供給す
る現像装置であって、感光体1に所定間隙δを介して対
向する抵抗体からなる現像剤担持体3と、現像剤担持体
3に低圧の交番電圧を印加して感光体1と現像剤担持体
3間に交番電界を発生させる交番電圧印加手段4と、前
記交番電圧の周波数、振幅、デューティーの3要素を所
定範囲値に制御する制御部5とを有する現像装置を提供
することにより達成される。
は、感光体1に形成された静電潜像に現像剤2を供給す
る現像装置であって、感光体1に所定間隙δを介して対
向する抵抗体からなる現像剤担持体3と、現像剤担持体
3に低圧の交番電圧を印加して感光体1と現像剤担持体
3間に交番電界を発生させる交番電圧印加手段4と、前
記交番電圧の周波数、振幅、デューティーの3要素を所
定範囲値に制御する制御部5とを有する現像装置を提供
することにより達成される。
【0008】現像剤担持体3には交番電圧印加手段4に
より交番電圧が印加されており、所定間隙δを介して対
峙する現像剤担持体3と感光体1との間には交番電界が
発生する。交番電界の作用により現像剤2は現像剤担持
体3から感光体1へ、あるいは感光体1から現像剤担持
体3に間隙δ中を飛行して移動する。現像剤2の移動方
向は電界の方向により決定され、移動量は概ね電界強度
と現像剤2の比電荷により決定される。
より交番電圧が印加されており、所定間隙δを介して対
峙する現像剤担持体3と感光体1との間には交番電界が
発生する。交番電界の作用により現像剤2は現像剤担持
体3から感光体1へ、あるいは感光体1から現像剤担持
体3に間隙δ中を飛行して移動する。現像剤2の移動方
向は電界の方向により決定され、移動量は概ね電界強度
と現像剤2の比電荷により決定される。
【0009】一方、温度、湿度等の変化は現像剤担持体
3の抵抗値、あるいは現像剤2の比電荷を変化させ、と
りわけ湿度の上昇により現像剤2の水分量が増加する
と、比電荷が小さくなって非画像形成領域に現像剤2が
供給される地カブリが発生しやすくなる(図3(b)参
照)。地カブリは、電界強度を十分に高くして、すなわ
ち、交番電圧を高くして現像剤2に十分な飛行力を与え
ることで解決することも可能であるが、電界強度が高く
なると、現像剤担持体3と感光体1間に放電が発生し、
現像剤2が画像背景部に付着する画像欠陥が発生するこ
ととなる。
3の抵抗値、あるいは現像剤2の比電荷を変化させ、と
りわけ湿度の上昇により現像剤2の水分量が増加する
と、比電荷が小さくなって非画像形成領域に現像剤2が
供給される地カブリが発生しやすくなる(図3(b)参
照)。地カブリは、電界強度を十分に高くして、すなわ
ち、交番電圧を高くして現像剤2に十分な飛行力を与え
ることで解決することも可能であるが、電界強度が高く
なると、現像剤担持体3と感光体1間に放電が発生し、
現像剤2が画像背景部に付着する画像欠陥が発生するこ
ととなる。
【0010】本発明は、交番電圧の周波数、およびデュ
ーティー(交番電圧1周期に対するピーク値の持続時間
の割合)を所定範囲内の値に制御することにより、放電
による画像欠陥を防止すると同時に地カブリを有効に防
止するものである。この場合、放電による画像欠陥には
印加電圧を1000V以下、望ましくは500V〜10
00Vの低電圧範囲にするのが有効である。
ーティー(交番電圧1周期に対するピーク値の持続時間
の割合)を所定範囲内の値に制御することにより、放電
による画像欠陥を防止すると同時に地カブリを有効に防
止するものである。この場合、放電による画像欠陥には
印加電圧を1000V以下、望ましくは500V〜10
00Vの低電圧範囲にするのが有効である。
【0011】また、現像剤担持体3を低抵抗体により形
成することにより、温度変化による抵抗値の変動が小さ
くなるために、濃度変化を抑えることが可能になる。こ
こで低抵抗とは通常使用されている107〜108Ωより
低い値をさし、請求項3に記載されるように、103〜
105Ω程度が望ましい。
成することにより、温度変化による抵抗値の変動が小さ
くなるために、濃度変化を抑えることが可能になる。こ
こで低抵抗とは通常使用されている107〜108Ωより
低い値をさし、請求項3に記載されるように、103〜
105Ω程度が望ましい。
【0012】さらに、請求項2に記載されるように、現
像剤担持体3を弾性を有する材料により形成した場合に
は、現像剤担持体3上での現像剤2の担持密度を高くす
ることができるために、十分な量の現像剤2を感光体1
に供給することが可能となり、感光体1としてドラム体
を使用する場合には、感光体1の回転速度を高め、印刷
時間を短縮することが可能になる。
像剤担持体3を弾性を有する材料により形成した場合に
は、現像剤担持体3上での現像剤2の担持密度を高くす
ることができるために、十分な量の現像剤2を感光体1
に供給することが可能となり、感光体1としてドラム体
を使用する場合には、感光体1の回転速度を高め、印刷
時間を短縮することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2に本発明に係る現像装置を組
み込んだ電子写真印刷装置を示す。図において6は給紙
部60に集積して収容される印刷用紙であり、繰り出し
ローラ61により順次繰り出されて搬送路62によりプ
リンタ部7に搬送され、プリンタ部7での印刷後、スタ
ッカ63に収容される。
み込んだ電子写真印刷装置を示す。図において6は給紙
部60に集積して収容される印刷用紙であり、繰り出し
ローラ61により順次繰り出されて搬送路62によりプ
リンタ部7に搬送され、プリンタ部7での印刷後、スタ
ッカ63に収容される。
【0014】プリンタ部7は感光体1としての感光体ド
ラム1と、現像装置Aとを有し、感光体ドラム1の周囲
には帯電器70、光学ユニット71、転写器72、徐電
器73、クリーナ74、および定着器75が配置され
る。以上の構成の下、帯電器70により感光体ドラム1
の表面が一様に帯電され、光学ユニット71から印刷情
報を光変調させたレーザ光が感光体ドラム1に照射さ
れ、その照射された箇所だけが電位が下がり静電潜像が
形成される。
ラム1と、現像装置Aとを有し、感光体ドラム1の周囲
には帯電器70、光学ユニット71、転写器72、徐電
器73、クリーナ74、および定着器75が配置され
る。以上の構成の下、帯電器70により感光体ドラム1
の表面が一様に帯電され、光学ユニット71から印刷情
報を光変調させたレーザ光が感光体ドラム1に照射さ
れ、その照射された箇所だけが電位が下がり静電潜像が
形成される。
【0015】感光体ドラム1の静電潜像を現像するため
の現像装置Aは、現像剤2(トナー)を収容するための
ホッパー8に装着され、繰り出しローラ61の回転によ
り繰り出された用紙は転写器72により感光体ドラム1
上のトナー像が転写され、定着器75で、たとえば加熱
/加圧定着されてスタッカ63に排出される。トナーに
は、体積平均径9μm、比電荷−5μC/gの非磁性一
成分現像剤2が使用される。
の現像装置Aは、現像剤2(トナー)を収容するための
ホッパー8に装着され、繰り出しローラ61の回転によ
り繰り出された用紙は転写器72により感光体ドラム1
上のトナー像が転写され、定着器75で、たとえば加熱
/加圧定着されてスタッカ63に排出される。トナーに
は、体積平均径9μm、比電荷−5μC/gの非磁性一
成分現像剤2が使用される。
【0016】上記現像装置Aの詳細を図1に示す。現像
装置Aは現像ローラ(現像剤担持体3)、スポンジゴム
で形成されたリセットローラ80、攪拌機81、82、
およびドクターブレード83から構成される。
装置Aは現像ローラ(現像剤担持体3)、スポンジゴム
で形成されたリセットローラ80、攪拌機81、82、
およびドクターブレード83から構成される。
【0017】現像ローラ3は感光体ドラム1に所定間隙
δを介して対向し、リセットローラ80、およびドクタ
ーブレード83と接触しながら回転する。リセットロー
ラ80は現像ローラ3へのトナー2の供給と、現像後の
現像ローラ3から残留トナーの回収を行う。上記現像ロ
ーラ3は環境の変動による抵抗の変動を少なくするため
に、抵抗103から105Ωの低抵抗ローラが使用され、
ウレタンゴム等の弾性材料で形成される。攪拌機81
は、ホッパー8内のトナー2を攪拌するとともに、リセ
ットローラ80の方向へトナー2を送出する。また、ド
クターブレード83は現像ローラ3に供給されるトナー
2を一定の厚さに規制するもので、この実施の形態にお
いて、現像ローラ3上のトナー2はドクターブレード8
3によりトナー層厚2層(17〜25μm)程度に規制
される。
δを介して対向し、リセットローラ80、およびドクタ
ーブレード83と接触しながら回転する。リセットロー
ラ80は現像ローラ3へのトナー2の供給と、現像後の
現像ローラ3から残留トナーの回収を行う。上記現像ロ
ーラ3は環境の変動による抵抗の変動を少なくするため
に、抵抗103から105Ωの低抵抗ローラが使用され、
ウレタンゴム等の弾性材料で形成される。攪拌機81
は、ホッパー8内のトナー2を攪拌するとともに、リセ
ットローラ80の方向へトナー2を送出する。また、ド
クターブレード83は現像ローラ3に供給されるトナー
2を一定の厚さに規制するもので、この実施の形態にお
いて、現像ローラ3上のトナー2はドクターブレード8
3によりトナー層厚2層(17〜25μm)程度に規制
される。
【0018】上記現像ローラ3には、交番電圧印加手段
4により交番電圧が印加される。交番電圧印加手段4
は、−400±200V(本実施の形態においては−4
00V)の直流バイアス成分を有する交番電圧を出力す
る。この交番電圧印加手段4の出力電圧は制御部5によ
り制御されており、現像ローラ3には振幅500〜10
00V(peak to peak)、周波数1.0〜
2.5KHz、デューティー(Duty)40〜60%
の交番電圧が印加される。
4により交番電圧が印加される。交番電圧印加手段4
は、−400±200V(本実施の形態においては−4
00V)の直流バイアス成分を有する交番電圧を出力す
る。この交番電圧印加手段4の出力電圧は制御部5によ
り制御されており、現像ローラ3には振幅500〜10
00V(peak to peak)、周波数1.0〜
2.5KHz、デューティー(Duty)40〜60%
の交番電圧が印加される。
【0019】したがってこの実施の形態において、リセ
ットローラ80の回転によって現像ローラ3との接触部
に供給されたトナー2は接触点で摩擦帯電して現像ロー
ラ3の表面に付着し、現像ローラ3の回転によってドク
ターブレード83との接触点に運ばれる。現像ローラ3
に所定圧力で接触するドクターブレード83により現像
ローラ3の表面には一定の厚さのトナー層が形成され
る。トナー2は現像ローラ3によって搬送され、順次現
像ローラ3に対向する感光体ドラム1の現像位置まで運
ばれ、交番電圧と感光体ドラム1の表面電位によって生
じる電界によってトナー2が飛翔して感光体ドラム1上
の静電潜像を現像し、現像後の現像ローラ3に残留した
トナー2はリセットローラ80によって回収される。
ットローラ80の回転によって現像ローラ3との接触部
に供給されたトナー2は接触点で摩擦帯電して現像ロー
ラ3の表面に付着し、現像ローラ3の回転によってドク
ターブレード83との接触点に運ばれる。現像ローラ3
に所定圧力で接触するドクターブレード83により現像
ローラ3の表面には一定の厚さのトナー層が形成され
る。トナー2は現像ローラ3によって搬送され、順次現
像ローラ3に対向する感光体ドラム1の現像位置まで運
ばれ、交番電圧と感光体ドラム1の表面電位によって生
じる電界によってトナー2が飛翔して感光体ドラム1上
の静電潜像を現像し、現像後の現像ローラ3に残留した
トナー2はリセットローラ80によって回収される。
【0020】また、カラー印刷の場合は、例えば、各色
(例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の
トナー2を夫々有する複数の現像装置A、A・・を用い
て上記と同様の方法で感光体ドラム1上の静電潜像を現
像したトナー2像を中間転写部材上に重ねて全色転写し
てから印刷用紙に転写して定着する。
(例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の
トナー2を夫々有する複数の現像装置A、A・・を用い
て上記と同様の方法で感光体ドラム1上の静電潜像を現
像したトナー2像を中間転写部材上に重ねて全色転写し
てから印刷用紙に転写して定着する。
【0021】
実施例1 上述した現像装置において、現像ローラと感光体ドラム
との間の間隙δを125μm、感光体ドラムの回転速度
を90mm/secに設定して温度、および湿度の変化
に対する現像状態の変化を測定した結果を図3に示す。
測定は、図中丸印を付した低温低湿(5℃、相対湿度1
0%)、三角印の常温常湿(20℃、相対湿度50
%)、菱形印の高温高湿(32℃、相対湿度80%)の
環境下で、周波数が2.0kHzの交番電圧を印加して
行った。
との間の間隙δを125μm、感光体ドラムの回転速度
を90mm/secに設定して温度、および湿度の変化
に対する現像状態の変化を測定した結果を図3に示す。
測定は、図中丸印を付した低温低湿(5℃、相対湿度1
0%)、三角印の常温常湿(20℃、相対湿度50
%)、菱形印の高温高湿(32℃、相対湿度80%)の
環境下で、周波数が2.0kHzの交番電圧を印加して
行った。
【0022】(a)は交番電圧の振幅を400〜200
0Vの範囲で変化させ、感光体ドラム上に現像されたト
ナーの電位を表面電位計で測定した結果を示す。この結
果から感光体ドラムへのトナーの供給量を示す縦軸のト
ナー層電位は、温度、湿度の環境変化による変動は、交
番電圧の振幅により影響され、振幅を500〜1200
Vの範囲内に制御することにより、環境変動によるばら
つきを実用上の支障が生じないと考えられる±2Vの範
囲内に収めることができることが確認できた。
0Vの範囲で変化させ、感光体ドラム上に現像されたト
ナーの電位を表面電位計で測定した結果を示す。この結
果から感光体ドラムへのトナーの供給量を示す縦軸のト
ナー層電位は、温度、湿度の環境変化による変動は、交
番電圧の振幅により影響され、振幅を500〜1200
Vの範囲内に制御することにより、環境変動によるばら
つきを実用上の支障が生じないと考えられる±2Vの範
囲内に収めることができることが確認できた。
【0023】また、(b)は上述した条件下で感光体ド
ラム上に現像されたトナー像をメンディングテープで剥
離して用紙に貼り、画像背景部のカブリ濃度を光学濃度
計を用いて測定した結果を示すもので、背景部へのカブ
リ濃度も振幅が1000Vを超えると急激に大きくな
り、500〜1000Vの範囲内ではすべての環境下で
実用上の支障が生じないと考えられる0.03以内に収
めることができることが確認できた。
ラム上に現像されたトナー像をメンディングテープで剥
離して用紙に貼り、画像背景部のカブリ濃度を光学濃度
計を用いて測定した結果を示すもので、背景部へのカブ
リ濃度も振幅が1000Vを超えると急激に大きくな
り、500〜1000Vの範囲内ではすべての環境下で
実用上の支障が生じないと考えられる0.03以内に収
めることができることが確認できた。
【0024】以上の結果から、交番電圧発生手段からの
交番電圧の振幅を500〜1000Vの範囲に制御する
ことにより、必要十分な量のトナーを背景部へのカブリ
を生じさせることなく供給することが可能であることが
確認できた。 実施例2 交番電圧の振幅を1000Vに、環境を常温常湿(20
℃、相対湿度50%)に各々固定し、周波数を50Hz
から3000Hzまで変化させた時の感光体ドラム上に
現像されたトナーの表面電位、およびカブリ濃度の測定
結果を図4に示す。なお、この実施例において、交番電
圧としてデューティー50%の方形波が使用され、現像
ローラと感光体ドラムとの間の間隙δ、感光体ドラムの
回転速度等の他の要素は上述した実施例と同一条件とし
た。
交番電圧の振幅を500〜1000Vの範囲に制御する
ことにより、必要十分な量のトナーを背景部へのカブリ
を生じさせることなく供給することが可能であることが
確認できた。 実施例2 交番電圧の振幅を1000Vに、環境を常温常湿(20
℃、相対湿度50%)に各々固定し、周波数を50Hz
から3000Hzまで変化させた時の感光体ドラム上に
現像されたトナーの表面電位、およびカブリ濃度の測定
結果を図4に示す。なお、この実施例において、交番電
圧としてデューティー50%の方形波が使用され、現像
ローラと感光体ドラムとの間の間隙δ、感光体ドラムの
回転速度等の他の要素は上述した実施例と同一条件とし
た。
【0025】この結果、(a)からも明らかなように、
トナー層電位は交番電圧の周波数が1000Hzから2
500Hzの範囲内で最高値を示し、この領域外では急
激に低下することが確認された。一方、(b)に示すよ
うに、カブリ光学濃度は600Hzを超えると急激に低
下して安定することから、交番電圧発生手段からの交番
電圧の周波数を1000〜2500Hzの範囲に制御す
ることにより、必要十分な量のトナーを背景部へのカブ
リを生じさせることなく供給することが可能であること
が確認できた。 実施例3 交番電圧の振幅を1000Vに、環境を常温常湿(20
℃、相対湿度50%)に、周波数を2000Hzに各々
固定し、方形波のデューティーを20%から80%まで
変化させた時の感光体ドラム上に現像されたトナーの表
面電位、およびカブリ濃度の測定結果を図5に示す。な
お、この実施例において、現像ローラと感光体ドラムと
の間の間隙δ等の他の要素は上述した実施例と同一条件
とした。
トナー層電位は交番電圧の周波数が1000Hzから2
500Hzの範囲内で最高値を示し、この領域外では急
激に低下することが確認された。一方、(b)に示すよ
うに、カブリ光学濃度は600Hzを超えると急激に低
下して安定することから、交番電圧発生手段からの交番
電圧の周波数を1000〜2500Hzの範囲に制御す
ることにより、必要十分な量のトナーを背景部へのカブ
リを生じさせることなく供給することが可能であること
が確認できた。 実施例3 交番電圧の振幅を1000Vに、環境を常温常湿(20
℃、相対湿度50%)に、周波数を2000Hzに各々
固定し、方形波のデューティーを20%から80%まで
変化させた時の感光体ドラム上に現像されたトナーの表
面電位、およびカブリ濃度の測定結果を図5に示す。な
お、この実施例において、現像ローラと感光体ドラムと
の間の間隙δ等の他の要素は上述した実施例と同一条件
とした。
【0026】この結果、(a)からも明らかなように、
トナー層電位は交番電圧のデューティーが40%を超え
ると急激に上昇して安定することが確認された。一方、
(b)に示すように、カブリ光学濃度は80%を下回る
と急激に低下し、さらに60%を下回ると再び低下して
安定することから、交番電圧発生手段からの交番電圧の
デューティーを40〜60%の範囲に制御することによ
り、必要十分な量のトナーを背景部へのカブリを生じさ
せることなく供給することが可能であることが確認でき
た。
トナー層電位は交番電圧のデューティーが40%を超え
ると急激に上昇して安定することが確認された。一方、
(b)に示すように、カブリ光学濃度は80%を下回る
と急激に低下し、さらに60%を下回ると再び低下して
安定することから、交番電圧発生手段からの交番電圧の
デューティーを40〜60%の範囲に制御することによ
り、必要十分な量のトナーを背景部へのカブリを生じさ
せることなく供給することが可能であることが確認でき
た。
【0027】さらに、上述した各実施例において、感光
体ドラムの回転速度は上述したように90mm/sec
であるから、一周期分の波形が入るためには感光体ドラ
ム上に周波数が1.0kHzでは0.09mm、周波数
が2.5kHzでは0.036mmの領域を最低必要と
し、0.4波長程度の余裕を取ると、周波数の範囲は、
感光体ドラムの回転速度との関係で、 0.050≦Vp/f≦0.126 の範囲にあることが望ましい。
体ドラムの回転速度は上述したように90mm/sec
であるから、一周期分の波形が入るためには感光体ドラ
ム上に周波数が1.0kHzでは0.09mm、周波数
が2.5kHzでは0.036mmの領域を最低必要と
し、0.4波長程度の余裕を取ると、周波数の範囲は、
感光体ドラムの回転速度との関係で、 0.050≦Vp/f≦0.126 の範囲にあることが望ましい。
【0028】なお、ここでfは周波数、Vpは感光体ド
ラムの回転速度を示す。
ラムの回転速度を示す。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、交番電圧の振幅、周波数、およびデューティ
ーを制御するだけでカブリを抑え、かつ、色相を安定さ
せることができる。
によれば、交番電圧の振幅、周波数、およびデューティ
ーを制御するだけでカブリを抑え、かつ、色相を安定さ
せることができる。
【0030】また、交番電圧は低圧であるために現像担
持体と感光体間の放電が発生するおそれがなく、画像欠
陥の発生を確実に防止できる。さらに、現像担持体に低
抵抗体を使用するために、温度、湿度の環境変化による
抵抗値の変動が少なく、環境変動による現像状態の変化
を可及的に減少させることができる。
持体と感光体間の放電が発生するおそれがなく、画像欠
陥の発生を確実に防止できる。さらに、現像担持体に低
抵抗体を使用するために、温度、湿度の環境変化による
抵抗値の変動が少なく、環境変動による現像状態の変化
を可及的に減少させることができる。
【0031】その上、交番電圧の振幅、周波数、および
デューティーの制御は、温度、湿度の環境変化に追随し
て随時設定値を変化させる制御ではなく、所定の範囲内
に収まるようにする制御であるために、簡単な制御系に
より達成することが可能であり、装置の構造を簡単にす
ることができる。
デューティーの制御は、温度、湿度の環境変化に追随し
て随時設定値を変化させる制御ではなく、所定の範囲内
に収まるようにする制御であるために、簡単な制御系に
より達成することが可能であり、装置の構造を簡単にす
ることができる。
【0032】さらに、現像剤担持体を弾性を有する材料
により形成した場合には、現像剤担持体での現像剤の担
持量を増加させることができるために、装置の高速運転
が可能になる。
により形成した場合には、現像剤担持体での現像剤の担
持量を増加させることができるために、装置の高速運転
が可能になる。
【図1】本発明を示す図である。
【図2】電子写真印刷装置を示す図である。
【図3】実施例1の実験結果を示す図で、(a)は環境
変化による現像トナー量の変動を示す図、(b)は環境
変化によるカブリ量の変動を示す図である。
変化による現像トナー量の変動を示す図、(b)は環境
変化によるカブリ量の変動を示す図である。
【図4】実施例2の実験結果を示す図で、(a)は現像
トナー量への周波数の影響を示す図、(b)はカブリ量
への周波数の影響を示す図である。
トナー量への周波数の影響を示す図、(b)はカブリ量
への周波数の影響を示す図である。
【図5】実施例3の実験結果を示す図で、(a)は現像
トナー量へのデューティーの影響を示す図、(b)はカ
ブリ量へのデューティーの影響を示す図である。
トナー量へのデューティーの影響を示す図、(b)はカ
ブリ量へのデューティーの影響を示す図である。
1 感光体 2 現像剤 3 現像剤担持体 4 交番電圧印加手段 5 制御部 δ 間隙
Claims (6)
- 【請求項1】感光体に形成された静電潜像に現像剤を供
給する現像装置であって、 感光体に所定間隙を介して対向する抵抗体からなる現像
剤担持体と、 現像剤担持体に交番電圧を印加して感光体と現像剤担持
体間に交番電界を発生させる交番電圧印加手段と、 前記交番電圧の周波数、振幅、デューティーの3要素を
所定範囲値に制御する制御部とを有する現像装置。 - 【請求項2】前記現像剤担持体は、弾性を有する材料に
より形成される請求項1記載の現像装置。 - 【請求項3】前記現像剤担持体の抵抗が103〜105Ω
である請求項1または2記載の現像装置。 - 【請求項4】前記制御部は交番電圧の振幅を500Vか
ら1000Vに制御する請求項1、2または3記載の現
像装置。 - 【請求項5】前記制御部は交番電圧の周波数を1.0K
Hzから2.5KHzに制御する請求項1、2、3また
は4記載の現像装置。 - 【請求項6】前記制御部は交番電圧のデューティーを4
0%から6%に制御する請求項1ないし5のいずれかに
記載の現像装置。デューティーを請求項1、2または3
記載の現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21687697A JPH1165270A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21687697A JPH1165270A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165270A true JPH1165270A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16695306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21687697A Pending JPH1165270A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165270A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8170454B2 (en) | 2008-09-11 | 2012-05-01 | Seiko Epson Corporation | Image forming apparatus and image forming method |
-
1997
- 1997-08-11 JP JP21687697A patent/JPH1165270A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8170454B2 (en) | 2008-09-11 | 2012-05-01 | Seiko Epson Corporation | Image forming apparatus and image forming method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021119 |