JPH1165032A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
レンズ付きフイルムユニットInfo
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- JPH1165032A JPH1165032A JP22917597A JP22917597A JPH1165032A JP H1165032 A JPH1165032 A JP H1165032A JP 22917597 A JP22917597 A JP 22917597A JP 22917597 A JP22917597 A JP 22917597A JP H1165032 A JPH1165032 A JP H1165032A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shutter blade
- lens
- shutter
- film
- mark
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不正規なフイルム詰め替えによる再販売がで
きないようにする。 【解決手段】 このユニット本体3では、製造者や販売
企業名を表すマーク45(この場合「F」)をシャッタ
羽根34の前面に設けて、シャッタ羽根34が閉じ位置
のとき、撮影レンズ9を通してユニット本体3の外部か
らマーク45が拡大して見ることができるので、そのま
ま再使用できなかった。マーク45を削り取った場合、
シャッタ羽根34と羽根押さえ33aとの間に余計な隙
間ができてガタ付きを生じ、確実に撮影開口37が遮光
できなくなる恐れや、シャッタ羽根34の裏面に設けた
凹み46が貫通して、ここから光漏れを生じることがあ
るので、このユニット本体3をそのまま流用して、新た
な写真フイルムカートリッジを装填したものの販売が行
われる恐れがなくなる。
きないようにする。 【解決手段】 このユニット本体3では、製造者や販売
企業名を表すマーク45(この場合「F」)をシャッタ
羽根34の前面に設けて、シャッタ羽根34が閉じ位置
のとき、撮影レンズ9を通してユニット本体3の外部か
らマーク45が拡大して見ることができるので、そのま
ま再使用できなかった。マーク45を削り取った場合、
シャッタ羽根34と羽根押さえ33aとの間に余計な隙
間ができてガタ付きを生じ、確実に撮影開口37が遮光
できなくなる恐れや、シャッタ羽根34の裏面に設けた
凹み46が貫通して、ここから光漏れを生じることがあ
るので、このユニット本体3をそのまま流用して、新た
な写真フイルムカートリッジを装填したものの販売が行
われる恐れがなくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関するものである。
ムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフイルムユニットは、簡単な
撮影機構を内蔵するとともに予めカートリッジフイルム
を装填したユニット本体と、これを覆う紙箱とで構成す
るものであり、廉価で使用も簡単であることから広く普
及している。
撮影機構を内蔵するとともに予めカートリッジフイルム
を装填したユニット本体と、これを覆う紙箱とで構成す
るものであり、廉価で使用も簡単であることから広く普
及している。
【0003】ユニット本体は、カートリッジを収納する
カートリッジ室と、カートリッジから引き出したフイル
ムをロール形態にしたフイルムロールを収納するフイル
ムロール室とが一体に形成された本体基部と、この本体
基部の前面に設けられ、撮影レンズ及びシャッタ機構を
備えた露光ユニットと、本体基部の背面から、カートリ
ッジ及びフイルムロールを収納したカートリッジ室及び
フイルムロール室とを光密に塞ぐ後カバーと、レリーズ
ボタンが一体形成され露光ユニットを覆うように設けら
れる前カバーとから構成されている。巻き上げ操作によ
りフイルムロール室から未露光のフイルムが引き出さ
れ、その巻き上げ操作に連動してシャッターチャージが
行われ、レリーズボタンを押圧すると撮影が行われる。
そして、露光済みのフイルムは、巻き上げ操作によって
カートリッジに巻き込み収納される。
カートリッジ室と、カートリッジから引き出したフイル
ムをロール形態にしたフイルムロールを収納するフイル
ムロール室とが一体に形成された本体基部と、この本体
基部の前面に設けられ、撮影レンズ及びシャッタ機構を
備えた露光ユニットと、本体基部の背面から、カートリ
ッジ及びフイルムロールを収納したカートリッジ室及び
フイルムロール室とを光密に塞ぐ後カバーと、レリーズ
ボタンが一体形成され露光ユニットを覆うように設けら
れる前カバーとから構成されている。巻き上げ操作によ
りフイルムロール室から未露光のフイルムが引き出さ
れ、その巻き上げ操作に連動してシャッターチャージが
行われ、レリーズボタンを押圧すると撮影が行われる。
そして、露光済みのフイルムは、巻き上げ操作によって
カートリッジに巻き込み収納される。
【0004】レンズ付きフイルムユニットは使用後に、
そのままの状態で現像所に提出される。現像所ではユニ
ット本体から露光済みのフイルムを取り出して現像及び
プリント処理を行うが、使用後のユニット本体そのもの
はユーザーに返却されることはなく、メーカーに回収さ
れてユニット本体は各部品ごとに分解される。各部品の
ほとんどは樹脂成形品であるため、損傷が甚だしくその
まま再利用できない場合には、破砕,溶融して樹脂ペレ
ットとして再び原材料に用いられる。また、露光ユニッ
トについては、機能検査を行って異常がなければ、その
まま再利用が可能である。
そのままの状態で現像所に提出される。現像所ではユニ
ット本体から露光済みのフイルムを取り出して現像及び
プリント処理を行うが、使用後のユニット本体そのもの
はユーザーに返却されることはなく、メーカーに回収さ
れてユニット本体は各部品ごとに分解される。各部品の
ほとんどは樹脂成形品であるため、損傷が甚だしくその
まま再利用できない場合には、破砕,溶融して樹脂ペレ
ットとして再び原材料に用いられる。また、露光ユニッ
トについては、機能検査を行って異常がなければ、その
まま再利用が可能である。
【0005】これらの部品のうち本体基部及び後カバー
は、フイルムに直接接触する部品であるため、分解後、
そのまま再利用することは避けることが望ましい。とい
うのは、これらの部品に僅かでも損傷があると、フイル
ムの乳剤面あるいはベース面にスリーク傷やスクラッチ
傷が入ってしまい、写真画像の品質に修復できない影響
を及ぼす恐れがあった。このような理由から後カバーに
ついては、破砕、溶融の後、原材料としての再利用だけ
が行われている。
は、フイルムに直接接触する部品であるため、分解後、
そのまま再利用することは避けることが望ましい。とい
うのは、これらの部品に僅かでも損傷があると、フイル
ムの乳剤面あるいはベース面にスリーク傷やスクラッチ
傷が入ってしまい、写真画像の品質に修復できない影響
を及ぼす恐れがあった。このような理由から後カバーに
ついては、破砕、溶融の後、原材料としての再利用だけ
が行われている。
【0006】ところが、最近、レンズ付きフイルムユニ
ットを製造したメーカー以外の主に現像取扱業者を中心
とする第三者が、撮影者から現像,プリントを依頼され
たレンズ付きフイルムユニットからフイルムを取り出し
た後のユニット本体を勝手に流用して、新たなフイルム
カートリッジを装填して販売したものが大量に市場に出
回っている事情がある。
ットを製造したメーカー以外の主に現像取扱業者を中心
とする第三者が、撮影者から現像,プリントを依頼され
たレンズ付きフイルムユニットからフイルムを取り出し
た後のユニット本体を勝手に流用して、新たなフイルム
カートリッジを装填して販売したものが大量に市場に出
回っている事情がある。
【0007】再利用するユニット本体各部の適性な品質
検査を行わず、機能保証のないままにユニット本体を再
利用すると、新たに装填したフイルムに損傷を与える等
の写真品質の劣化を招く可能性や、撮影機構の劣化によ
る動作不良で、適正な撮影を行えなくなる可能性があ
る。このようにして、必要な品質検査等を行わずに、フ
イルムカートリッジを再装填して販売するこにより、一
般ユーザーに対してレンズ付きフイルムユニットの信頼
性を低下させる等の悪影響が生じてきている。
検査を行わず、機能保証のないままにユニット本体を再
利用すると、新たに装填したフイルムに損傷を与える等
の写真品質の劣化を招く可能性や、撮影機構の劣化によ
る動作不良で、適正な撮影を行えなくなる可能性があ
る。このようにして、必要な品質検査等を行わずに、フ
イルムカートリッジを再装填して販売するこにより、一
般ユーザーに対してレンズ付きフイルムユニットの信頼
性を低下させる等の悪影響が生じてきている。
【0008】これらの対策のために、前カバーや後カバ
ーに製造者や販売企業名を表す文字やマークを射出成形
により一体に設けたり、ユニット本体の一部(例えば本
体基部と後カバー)を超音波により溶着することで、分
解を困難にする対策を施している。
ーに製造者や販売企業名を表す文字やマークを射出成形
により一体に設けたり、ユニット本体の一部(例えば本
体基部と後カバー)を超音波により溶着することで、分
解を困難にする対策を施している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、射出成
形によって一体に形成した文字やマークは、削り取った
り、埋めたりすることで削除でき、超音波溶着も部分的
にしかできないので、詰め替えを完全に防止することは
できなかった。
形によって一体に形成した文字やマークは、削り取った
り、埋めたりすることで削除でき、超音波溶着も部分的
にしかできないので、詰め替えを完全に防止することは
できなかった。
【0010】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、不正規なフイルム詰め替えによる再販売を防ぐこと
ができるようにしたレンズ付きフイルムユニットを提供
することを目的とする。
で、不正規なフイルム詰め替えによる再販売を防ぐこと
ができるようにしたレンズ付きフイルムユニットを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明では、シャッタ羽根の
前面に、製造者や販売企業名を表す文字やマークをシャ
ッタ羽根と異なる色で表示して、この文字やマークがシ
ャッタ羽根が閉じ位置にあるときに撮影レンズを通して
ユニット本体の外部から見えるようにしたものである。
請求項2記載の発明では、シャッタ羽根の前面に表示し
た文字やマークの色を、白色又は反射率の高い色で構成
したものである。請求項3記載の発明では、シャッタ羽
根の裏面に、文字やマークに向かって凹みを設けたもの
である。
するために、請求項1記載の発明では、シャッタ羽根の
前面に、製造者や販売企業名を表す文字やマークをシャ
ッタ羽根と異なる色で表示して、この文字やマークがシ
ャッタ羽根が閉じ位置にあるときに撮影レンズを通して
ユニット本体の外部から見えるようにしたものである。
請求項2記載の発明では、シャッタ羽根の前面に表示し
た文字やマークの色を、白色又は反射率の高い色で構成
したものである。請求項3記載の発明では、シャッタ羽
根の裏面に、文字やマークに向かって凹みを設けたもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図5において、レンズ付きフイルムユ
ニット2は、予めフイルムカートリッジが装填され簡単
な撮影機構が組み込まれ、主にプラスチック成形品で構
成されたユニット本体3と、この中央部に帯状に巻付け
て覆うラベル4とから構成されている。ユニット本体3
には、前面にレリーズボタン6,カウンタ窓7等を設け
ており、前面にストロボ発光部5,ファインダ8,撮影
レンズ9,ストロボ充電スイッチ10等を設けている。
ユニット本体3の背面側に、1コマの撮影毎に回動操作
される巻き上げノブ11を露呈している。
照して説明する。図5において、レンズ付きフイルムユ
ニット2は、予めフイルムカートリッジが装填され簡単
な撮影機構が組み込まれ、主にプラスチック成形品で構
成されたユニット本体3と、この中央部に帯状に巻付け
て覆うラベル4とから構成されている。ユニット本体3
には、前面にレリーズボタン6,カウンタ窓7等を設け
ており、前面にストロボ発光部5,ファインダ8,撮影
レンズ9,ストロボ充電スイッチ10等を設けている。
ユニット本体3の背面側に、1コマの撮影毎に回動操作
される巻き上げノブ11を露呈している。
【0013】図4において、ユニット本体3は、本体基
部13と、露光ユニット14と、ストロボユニット15
と、前カバー17及び後カバー18とから構成されてい
る。本体基部13の中央に設けた遮光筒19の両側に
は、カートリッジ室13aとフイルムロール室13bと
が一体形成されており、このそれぞれに、カートリッジ
20とこれから引き出してロール形態にしたフイルム2
1を収納している。巻上げノブ11は回動自在にカート
リッジ室13aの上部に組み付けられ、その軸がカート
リッジ20のスプール20aに係合している。
部13と、露光ユニット14と、ストロボユニット15
と、前カバー17及び後カバー18とから構成されてい
る。本体基部13の中央に設けた遮光筒19の両側に
は、カートリッジ室13aとフイルムロール室13bと
が一体形成されており、このそれぞれに、カートリッジ
20とこれから引き出してロール形態にしたフイルム2
1を収納している。巻上げノブ11は回動自在にカート
リッジ室13aの上部に組み付けられ、その軸がカート
リッジ20のスプール20aに係合している。
【0014】露光ユニット14は、撮影レンズ9やシャ
ッタ機構,フイルム巻き上げ機構等を備えており、遮光
筒21の前側に着脱自在に組み付けている。ストロボユ
ニット15を構成する回路基板23には、2つの金属片
からなるシンクロスイッチ23aを含むストロボ回路が
形成されている。回路基板23は、ストロボ発光部5や
電源用の電池24等が組み込まれており、本体基部13
の前面のフイルムロール室20側に組み付けられる。
ッタ機構,フイルム巻き上げ機構等を備えており、遮光
筒21の前側に着脱自在に組み付けている。ストロボユ
ニット15を構成する回路基板23には、2つの金属片
からなるシンクロスイッチ23aを含むストロボ回路が
形成されている。回路基板23は、ストロボ発光部5や
電源用の電池24等が組み込まれており、本体基部13
の前面のフイルムロール室20側に組み付けられる。
【0015】前カバー17は、本体基部13の前面側を
覆うように組み付けている。前カバー17の上面を前面
には、前カバー17の表面を一部切り欠いてレリーズボ
タン6とストロボ充電スイッチ10とが一体に形成され
ている。後カバー16は、カートリッジ室19及びフイ
ルムロール室20を覆うように本体基部13の背面側に
組み付けている。後カバー16に一体に設けた底蓋2
5,26で、カートリッジ室19とフイルムロール室2
0の底部開口を覆っている。
覆うように組み付けている。前カバー17の上面を前面
には、前カバー17の表面を一部切り欠いてレリーズボ
タン6とストロボ充電スイッチ10とが一体に形成され
ている。後カバー16は、カートリッジ室19及びフイ
ルムロール室20を覆うように本体基部13の背面側に
組み付けている。後カバー16に一体に設けた底蓋2
5,26で、カートリッジ室19とフイルムロール室2
0の底部開口を覆っている。
【0016】図1において、露光ユニット14は、遮光
筒19の前面に着脱自在に組付けられるベース部材30
に各種部品が組付けられてユニット化されたものであ
り、各部品は十分な遮光性を確保するために、黒色の樹
脂で形成されている。ベース部材30の上面には、撮影
後のフイルム12の巻き上げに連動してシャッタチャー
ジを行うシャッタチャージ機構、及び残りの撮影枚数の
表示を行う撮影枚数カウンタ、シャッタボタン5の押圧
に連動してレリーズ動作するシャッタレリーズ機構等を
構成する複数の部品とともに、逆ガリレオタイプのファ
インダを構成する対物レンズ31a,接眼レンズ(図示
なし)が保持されている。
筒19の前面に着脱自在に組付けられるベース部材30
に各種部品が組付けられてユニット化されたものであ
り、各部品は十分な遮光性を確保するために、黒色の樹
脂で形成されている。ベース部材30の上面には、撮影
後のフイルム12の巻き上げに連動してシャッタチャー
ジを行うシャッタチャージ機構、及び残りの撮影枚数の
表示を行う撮影枚数カウンタ、シャッタボタン5の押圧
に連動してレリーズ動作するシャッタレリーズ機構等を
構成する複数の部品とともに、逆ガリレオタイプのファ
インダを構成する対物レンズ31a,接眼レンズ(図示
なし)が保持されている。
【0017】ベース部材30の前面には、撮影レンズ9
を保持するレンズホルダ33が組付けられており、この
レンズホルダ33とベース部材30との間には、シャッ
タレリーズ機構のレリーズ動作によって駆動されるシャ
ッタ羽根34が取付けられている。シャッタ羽根34
は、上部に形成された取付け穴34aによりベース部材
30の前面に立設されたピン36に取付けられ、ベース
部材30の前面に形成された撮影開口37から退いて撮
影光路37aを開放する開き位置と、撮影開口37の遮
蔽して撮影光路37aを遮断する閉じ位置との間で回動
自在とされている。
を保持するレンズホルダ33が組付けられており、この
レンズホルダ33とベース部材30との間には、シャッ
タレリーズ機構のレリーズ動作によって駆動されるシャ
ッタ羽根34が取付けられている。シャッタ羽根34
は、上部に形成された取付け穴34aによりベース部材
30の前面に立設されたピン36に取付けられ、ベース
部材30の前面に形成された撮影開口37から退いて撮
影光路37aを開放する開き位置と、撮影開口37の遮
蔽して撮影光路37aを遮断する閉じ位置との間で回動
自在とされている。
【0018】シャッタ羽根34の取付け穴34aの上方
には、シャッタレリーズ機構によって蹴飛ばされること
によりシャッタ羽根34を揺動させる突起34bが形成
されている。また、取付け穴34aの側方には、アーム
部39が一体に形成されている。バネ40はの一端は、
ベース部材30の前面に立設されたピン38に掛けら
れ、他端がアーム部39に掛けられて、シャッタ羽根3
4を撮影開口37を閉鎖する位置に向かって付勢する。
には、シャッタレリーズ機構によって蹴飛ばされること
によりシャッタ羽根34を揺動させる突起34bが形成
されている。また、取付け穴34aの側方には、アーム
部39が一体に形成されている。バネ40はの一端は、
ベース部材30の前面に立設されたピン38に掛けら
れ、他端がアーム部39に掛けられて、シャッタ羽根3
4を撮影開口37を閉鎖する位置に向かって付勢する。
【0019】巻き上げノブ11を巻き上げ操作すると、
フイルム21のパーフォレーション21aに係合するギ
ヤ及び同軸に設けたカム部品が時計方向に回動によっ
て、反時計方向にバネ付勢されているシャッタ駆動レバ
ー41が時計方向に回動し、係止レバー42に係合して
シャッタチャージ位置で保持される。レリーズボタン6
の押圧により、係止レバー42によるシャッタ駆動レバ
ー41の保持が解除されると、シャッタ駆動レバー41
が反時計方向に回動してシャッタ羽根34を蹴飛ばす。
シャッタ羽根34は時計方向に回動して開き位置とな
り、露光開口37を開放してフイルム21に露光した
後、バネ40のバネ付勢により反時計方向に回動して閉
じ位置となり、撮影開口37を光密に塞ぐ。その際、シ
ャッタ羽根34に設けたシンクロスイッチ短絡用の突起
34aが、回路基板23のシンクロスイッチ23aに接
触して金属片を短絡させる。予めストロボ充電開始スイ
ッチ10が押されて充電が完了した状態であればストロ
ボ発光部5からストロボ光が放出される。
フイルム21のパーフォレーション21aに係合するギ
ヤ及び同軸に設けたカム部品が時計方向に回動によっ
て、反時計方向にバネ付勢されているシャッタ駆動レバ
ー41が時計方向に回動し、係止レバー42に係合して
シャッタチャージ位置で保持される。レリーズボタン6
の押圧により、係止レバー42によるシャッタ駆動レバ
ー41の保持が解除されると、シャッタ駆動レバー41
が反時計方向に回動してシャッタ羽根34を蹴飛ばす。
シャッタ羽根34は時計方向に回動して開き位置とな
り、露光開口37を開放してフイルム21に露光した
後、バネ40のバネ付勢により反時計方向に回動して閉
じ位置となり、撮影開口37を光密に塞ぐ。その際、シ
ャッタ羽根34に設けたシンクロスイッチ短絡用の突起
34aが、回路基板23のシンクロスイッチ23aに接
触して金属片を短絡させる。予めストロボ充電開始スイ
ッチ10が押されて充電が完了した状態であればストロ
ボ発光部5からストロボ光が放出される。
【0020】羽根押さえ33aに摺動するシャッタ羽根
34の前面には、製造者や販売企業名を表すマーク(こ
の場合、太文字の「F」)45が、シャッタ羽根34と
異なる色(例えば、白色や、反射率の高い金色,銀色,
メタリック系の色,蛍光色等)で表示されている。シャ
ッタ羽根34が閉じ位置にあるときに、このマーク45
の大部分を、撮影レンズ9を通してユニット本体3の外
部から拡大して見ることができる。
34の前面には、製造者や販売企業名を表すマーク(こ
の場合、太文字の「F」)45が、シャッタ羽根34と
異なる色(例えば、白色や、反射率の高い金色,銀色,
メタリック系の色,蛍光色等)で表示されている。シャ
ッタ羽根34が閉じ位置にあるときに、このマーク45
の大部分を、撮影レンズ9を通してユニット本体3の外
部から拡大して見ることができる。
【0021】マーク45は、シャッタ羽根34の前面に
マーク45の形に一体成形した凸部45aの表面に、シ
ャッタ羽根34と異なる色を塗布することで構成されて
いる。この凸部45aは、シャッタ羽根34の回動時
に、レンズホルダ33の背面に一体に設けた羽根押さえ
33aに摺動して、シャッタ羽根34を安定して回動さ
せる。また、シャッタ羽根34が閉じ位置のときに、羽
根押さえ33aにより撮影開口37に向かって押さえら
れ、シャッタ羽根34で撮影開口37を確実に塞ぐよう
にする。
マーク45の形に一体成形した凸部45aの表面に、シ
ャッタ羽根34と異なる色を塗布することで構成されて
いる。この凸部45aは、シャッタ羽根34の回動時
に、レンズホルダ33の背面に一体に設けた羽根押さえ
33aに摺動して、シャッタ羽根34を安定して回動さ
せる。また、シャッタ羽根34が閉じ位置のときに、羽
根押さえ33aにより撮影開口37に向かって押さえら
れ、シャッタ羽根34で撮影開口37を確実に塞ぐよう
にする。
【0022】シャッタ羽根34を背面側から見た図2及
び、シャッタ羽根34のA−A断面を示す図3におい
て、シャッタ羽根34の背面には、マーク45に向かっ
て凹み46が設けられている。この凹み46の深さは、
シャッタ羽根34の厚みの約2分の1になっている。
び、シャッタ羽根34のA−A断面を示す図3におい
て、シャッタ羽根34の背面には、マーク45に向かっ
て凹み46が設けられている。この凹み46の深さは、
シャッタ羽根34の厚みの約2分の1になっている。
【0023】レンズ付きフイルムユニット2を使用する
際、まず、巻き上げノブ11を回動してフイルム巻き上
げを行い、所望の被写体をファインダ内に捉えてレリー
ズボタン6を押下する。レリーズボタン6の押下に連動
してシャッタ羽根34が回動し、撮影が行われる。
際、まず、巻き上げノブ11を回動してフイルム巻き上
げを行い、所望の被写体をファインダ内に捉えてレリー
ズボタン6を押下する。レリーズボタン6の押下に連動
してシャッタ羽根34が回動し、撮影が行われる。
【0024】このようにして撮影を繰り返し行い、すべ
てのフイルム21がカートリッジ20に収納されると撮
影終了となる。撮影が終了したレンズ付きフイルムユニ
ット2を、そのままの状態で現像所に提出する。現像所
ではラベル4が破かれて底蓋25が開けられ、フイルム
を収納したカートリッジが取り出される。
てのフイルム21がカートリッジ20に収納されると撮
影終了となる。撮影が終了したレンズ付きフイルムユニ
ット2を、そのままの状態で現像所に提出する。現像所
ではラベル4が破かれて底蓋25が開けられ、フイルム
を収納したカートリッジが取り出される。
【0025】このユニット本体3では、製造者や販売企
業名を表すマーク45をシャッタ羽根34に設けて、シ
ャッタ羽根34が閉じ位置にあるときに、撮影レンズ9
を通してユニット本体3の外部からマーク45の大部分
が拡大して見えるようにしているので、そのまま再使用
できなかった。
業名を表すマーク45をシャッタ羽根34に設けて、シ
ャッタ羽根34が閉じ位置にあるときに、撮影レンズ9
を通してユニット本体3の外部からマーク45の大部分
が拡大して見えるようにしているので、そのまま再使用
できなかった。
【0026】ユニット本体3をそのまま流用し、新たな
フイルムカートリッジを装填して販売するために、マー
ク45を削り取ろうとした場合、凸部45aが削られて
シャッタ羽根34と羽根押さえ33aの間に余計な隙間
ができるのでガタを生じて、シャッタ羽根34が作動不
良や遮光不良を起す可能性や、シャッタ羽根34の裏面
に設けた凹み46が貫通して、ここから光漏れを生じる
可能性がある。また、マーク45を埋めたり、マーク4
5の上からシャッタ羽根34と同色の塗色を施した場
合、厚みを増すのでシャッタ羽根34の作動不良を生じ
る可能性がある。
フイルムカートリッジを装填して販売するために、マー
ク45を削り取ろうとした場合、凸部45aが削られて
シャッタ羽根34と羽根押さえ33aの間に余計な隙間
ができるのでガタを生じて、シャッタ羽根34が作動不
良や遮光不良を起す可能性や、シャッタ羽根34の裏面
に設けた凹み46が貫通して、ここから光漏れを生じる
可能性がある。また、マーク45を埋めたり、マーク4
5の上からシャッタ羽根34と同色の塗色を施した場
合、厚みを増すのでシャッタ羽根34の作動不良を生じ
る可能性がある。
【0027】上述したように、シャッタ羽根34を加工
してユニット本体3を再使用しようとした場合、大変な
手間と時間がかかるだけでなく、シャッタ羽根34の機
能が損なわれてしまう。したがって、ユニット本体3を
そのまま流用して、新たな写真フイルムカートリッジを
装填したものの販売が行われる恐れがなくなる。
してユニット本体3を再使用しようとした場合、大変な
手間と時間がかかるだけでなく、シャッタ羽根34の機
能が損なわれてしまう。したがって、ユニット本体3を
そのまま流用して、新たな写真フイルムカートリッジを
装填したものの販売が行われる恐れがなくなる。
【0028】また、図3に示すように、ベース部材30
側に絞り47を設けることで、レンズホルダ33の撮影
開口48を大きく取ることができる。したがって、シャ
ッタ羽根34の前面の大きな面積が見えるようになり、
シャッタ羽根34に表示したマーク45が見えやすくな
る。
側に絞り47を設けることで、レンズホルダ33の撮影
開口48を大きく取ることができる。したがって、シャ
ッタ羽根34の前面の大きな面積が見えるようになり、
シャッタ羽根34に表示したマーク45が見えやすくな
る。
【0029】上記実施形態では、販売者や製造企業名の
マークを、シャッタ羽根の前面に販売者や製造企業名の
マークの形に一体成形した凸部に塗色して構成している
が、これの代わりにシャッタ羽根の前面にマークの形に
一体成形した凹部に塗色して構成してもよい。また、シ
ャッタ羽根の前面を平滑面に形成し、この平滑面にマー
クを表示してもよい。また、製造者や販売企業名を、マ
ークの代わりに文字で表示してもよい。
マークを、シャッタ羽根の前面に販売者や製造企業名の
マークの形に一体成形した凸部に塗色して構成している
が、これの代わりにシャッタ羽根の前面にマークの形に
一体成形した凹部に塗色して構成してもよい。また、シ
ャッタ羽根の前面を平滑面に形成し、この平滑面にマー
クを表示してもよい。また、製造者や販売企業名を、マ
ークの代わりに文字で表示してもよい。
【0030】
【発明の効果】上述したように、本発明のレンズ付きフ
イルムユニットによれば、シャッタ羽根の前面に、製造
者や販売企業名を表す文字やマークをシャッタ羽根と異
なる色で表示して、この文字やマークがシャッタ羽根が
閉じ位置にあるときに撮影レンズを通してユニット本体
の外部から見えるようにしたので、そのままユニット本
体を使用するのを防止できる。
イルムユニットによれば、シャッタ羽根の前面に、製造
者や販売企業名を表す文字やマークをシャッタ羽根と異
なる色で表示して、この文字やマークがシャッタ羽根が
閉じ位置にあるときに撮影レンズを通してユニット本体
の外部から見えるようにしたので、そのままユニット本
体を使用するのを防止できる。
【0031】また、ユニット本体を再使用するために、
文字やマークを削除しようとした場合、シャッタ羽根の
作動性や遮光性が損なわれるので、ユニット本体の再使
用は不可能である。また、シャッタ羽根の裏面に、文字
やマークに向かって凹みを設けることにより、文字やマ
ークを削り取ろうとした場合、凹みが貫通して光漏れを
生じるので、効果的な再使用防止策になる。
文字やマークを削除しようとした場合、シャッタ羽根の
作動性や遮光性が損なわれるので、ユニット本体の再使
用は不可能である。また、シャッタ羽根の裏面に、文字
やマークに向かって凹みを設けることにより、文字やマ
ークを削り取ろうとした場合、凹みが貫通して光漏れを
生じるので、効果的な再使用防止策になる。
【図1】露光ユニットの分解斜視図である。
【図2】シャッタ羽根を裏面側から見た正面部である。
【図3】シャッタ羽根を閉じ位置にしたときの断面図で
ある。
ある。
【図4】ユニット本体の分解斜視部である。
【図5】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
る。
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 9 撮影レンズ 30 ベース部材 33 レンズホルダ 34 シャッタ羽根 45 マーク
Claims (3)
- 【請求項1】 予めフイルムを装填したユニット本体
に、撮影レンズが取付けられたレンズホルダと、撮影光
路を開放する開き位置と遮断する閉じ位置との間で回動
自在なシャッタ羽根と、前記レンズホルダとの間でシャ
ッタ羽根を保持するベース部材とを備えたレンズ付きフ
イルムユニットにおいて、 前記シャッタ羽根の前面に、製造者や販売企業名を表す
文字やマークをシャッタ羽根と異なる色で表示して、こ
の文字やマークがシャッタ羽根が閉じ位置にあるときに
撮影レンズを通してユニット本体の外部から見えるよう
にしたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項2】 前記シャッタ羽根の前面に表示した文字
やマークの色を、白色又は反射率の高い色で構成したこ
とを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニ
ット。 - 【請求項3】 前記シャッタ羽根の裏面に、前記文字や
マークに向かって凹みを設けたことを特徴とする請求項
1又は2記載のレンズ付きフイルムユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22917597A JPH1165032A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | レンズ付きフイルムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22917597A JPH1165032A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | レンズ付きフイルムユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165032A true JPH1165032A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16887975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22917597A Pending JPH1165032A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | レンズ付きフイルムユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165032A (ja) |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP22917597A patent/JPH1165032A/ja active Pending
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