JPH116501A - シリンダ制御方法及び半導体製造装置の制御方法 - Google Patents

シリンダ制御方法及び半導体製造装置の制御方法

Info

Publication number
JPH116501A
JPH116501A JP16134697A JP16134697A JPH116501A JP H116501 A JPH116501 A JP H116501A JP 16134697 A JP16134697 A JP 16134697A JP 16134697 A JP16134697 A JP 16134697A JP H116501 A JPH116501 A JP H116501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
stroke
range
allowable
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16134697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ogasawara
孝 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP16134697A priority Critical patent/JPH116501A/ja
Publication of JPH116501A publication Critical patent/JPH116501A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ストロークの変化の速度を簡易な方法で管理
し、シリンダの制御性を高める。 【構成】ピストン31のスタート位置とエンド位置を磁
気センサ34a、bで検知し、この検知を基にスタート
時刻とエンド時刻を認識し、スタート時刻とエンド時刻
との差から、ピストン31がスタート位置からエンド位
置へ移動する実測時間を求める。メモリ42にはピスト
ン31がスタート位置からエンド位置へ移動する許容時
間の範囲が予め記憶しておく。実測時間が許容時間の範
囲外であればアラーム信号を発生させる。又、スタート
位置とエンド位置の間にもセンサを設け、制御性の高度
化と同時に移動速度の補正も可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダの制御方法
に係わり、シリンダによる物体の搬送、押圧等で、シリ
ンダ駆動の適否判断にシリンダのストロークが変化する
速度の条件を加味させ、シリンダを適性に制御する方法
である。特には、半導体製造装置での物体の搬送等への
適用で、より大きな効果が発揮される。
【0002】
【従来の技術】シリンダはプレス機械から精密な半導体
製造装置に到る様々な装置で使用されている。装置の高
性能化、精密化に伴って、シリンダの基本機能として要
求される対象物の加圧や搬送等のためには、シリンダの
押圧やストロークの距離の制御だけでなく、ストローク
の変化する速度の制御が重要になっている。例えば、プ
レス機械による精密な加工では、ストロークの速度差が
被加工物への衝撃度の差となり、加工品の内部応力等の
バラツキの原因となる。又、半導体製造装置でのウエハ
の搬送の場合であれば、ストロークの変化速度やその加
速度が大き過ぎてウエハが破損したり、位置決め精度が
不良になる等の問題が発生する。このような点から、シ
リンダ制御でのストロークの変化速度は重要な因子とな
る。
【0003】ストロークの位置検知において、よく知ら
れるピストン型のシリンダでは、ピストンを直接検知す
るか、ピストンと連動するマーカー等を検知する方法が
利用される。前者はピストンを磁性体で構成するか、ピ
ストンに磁性体を一体化させ、リードスイッチ、ホール
素子等によりピストンの位置を検知するものである(例
えば、特開平8−284906等)。後者では、ピスト
ンに連動する長尺のセンサスケールによる検知で、ピス
トンを任意の所定位置に停止させる方法(特開昭59−
194109)、ピストンに連動するベルトのマーカを
検知し、ピストン位置検出の安定化、小型化をする方法
(特開平8−152389)、ピストンの移動に伴い回
転する円板に設けた複数のスリットをパルス信号として
検知し、パルス数を基に回転角、即ちピストン位置を正
確に任意位置に停止させる方法(特開平6−27265
7)等のピストンの位置検知を基に、シリンダのストロ
ークを検出し、制御する方法が知られている。
【0004】ピストンの移動速度、即ちシリンダのスト
ロークの変化の速度、の検出方法について、次に述べ
る。ディジタル方式による速度検出では、例えば、前述
のパルス信号を計測し、単位時間当たりのパルス数から
移動速度を求めることが出来る。一方、アナログ方式に
よる速度検出の従来例については、図10に示した(特
開平7−191757)。半導体露光装置、精密加工
機、精密測定機等の位置決め装置に関する一例で、図1
0のA)には模式断面図を、B)には速度検出に係わる
部分を拡大した断面図を示した。本従来例では電動シリ
ンダが用いられ、ピストンの概念はないが、ストローク
の制御という観点では、ピストン型のシリンダと同様に
扱うことができる。装置の全体構成の概要を以下に説明
する。支持枠1に固定されたYガイド2に沿って移動可
能なYステージ3が設けられている。Y電動シリンダ8
のシリンダシャフト12と連結された揺動アーム14は
Yステージ3をY方向へ移動させる力を作用させる。Y
電動シリンダ8のストロークは移動路の両端部(即ち、
スタート位置とエンド位置)のリミットセンサ11a、
11bとストロークの中央を検知する原点センサ11c
によりストロークの位置検出がなされ、検出信号を基に
Y電動シリンダ8が制御される。リミットセンサ11
a、11bに異常が発生し、Yステージ3が更に支持枠
1に接近すると、別のリミットセンサ16a、16bが
作動してYステージ3を停止させる。Yステージ3に固
定されたXガイド4に沿って移動可能なXステージ5が
設けられ、Xステージ5にはウエハチャック6が固定さ
れている。Xステージ5は、X電動シリンダ7によって
X方向へ移動され、位置合わせされる。又、バランスシ
リンダ17により、揺動アーム14に連結されたバラン
スベルト13の張力が制御されるようになっている。
【0005】更に、距離センサ19a、19bにより支
持枠1の上、下面18a、18bとYステージ3との離
間距離Sが検出される。図10B)の部分図により、以
下に説明する。支持枠1には距離センサ19aが設けら
れ、Yステージ3の端面にはミラー21が設けられてい
る。距離センサ19aからは放出されたレーザ光はミラ
ー21で反射され、その反射光は距離センサ19aへ照
射される。距離センサ19aは、反射光による干渉縞か
らYステージ3との離間距離Sを検出する測長用のレー
ザ干渉計である。距離センサ19aの出力電圧により離
間距離Sを検出する。
【0006】距離センサ19aからの出力電圧を微分回
路等による電気的処理を行い、Yステージ3の移動速度
(即ち、Y電動シリンダ8のストロークの変化速度)が
求められる。求められた移動速度と移動速度の許容値と
を比較し、許容値以上であるときにアラーム信号を発生
し、Yステージ3の移動にブレーキを掛ける。これらの
一連の制御により、装置の移動体が支持枠に衝突するの
を防ぎ、安定に動作させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】シリンダを備えた装置
において、シリンダのストロークの変化の速度を検出
し、この速度因子を考慮する高度化したシリンダ制御
が、装置の高性能化とともに重要になっている。しか
し、従来例のストロークの速度検出の方法では、ディジ
タル方式にせよアナログ方式にせよ、センサー、検出方
式、電気回路等が複雑で高価なものになる。本発明は、
簡易な方法でストロークの速度検出をし、シリンダ制御
の高度化を廉価で確実に実施し、シリンダ応用装置の高
性能化を実現させるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の基本は、シリン
ダのストロークの変化の速度(例えば、ピストン型シリ
ンダであればピストンの移動速度、以下同様)を、スト
ロークの一方の位置から他方の位置に達するまでの時間
によって判断する方法である。この時間は、ストローク
が一方の位置をスタート(又は通過)する時刻と他方の
位置に到達(又は通過)する時刻との差によって求め
る。より具体的には、シリンダのストロークの位置その
もの又はそれに相関する位置、例えばシリンダの駆動力
によって搬送される物体の位置、を検知し、その時刻を
認識する方法やシリンダの振動の検知でストロークのス
タート時刻やエンド時刻を認識する方法等を基にして前
記時間を実測することができる。
【0009】この実測の時間に対応する許容時間の範囲
を予め定め、記憶しておく。実測の時間が許容時間の範
囲外であれば、アラーム信号を発生させる。このアラー
ム信号は、異常の告知をしたり、シリンダ制御のシーケ
ンスを停止したり、シリンダの駆動停止やストローク方
向を反転駆動させる等でのトリガー信号として使うこと
ができる。
【0010】又、ストロークが、一方の位置にある時刻
から許容時間の範囲を経過した時点で、他方の位置に達
しないときにも、アラーム信号を発生させ、前記同様の
トリガー信号に使用してよい。
【0011】本発明では、ストロークの二点間、即ち、
前述したストロークの一方から他方に達する実測の時間
と許容時間の範囲との比較から、ストロークの変化速度
の適否を判定するので、速度因子を加味する高度なシリ
ンダ制御を簡便に実現できる。この結果、高性能が要求
されるシリンダ適用装置の小型化、低価格化や装置の安
定稼働に寄与することになる。
【0012】シリンダの制御において、ストロークの高
度な位置制御のためには、ストロークのスタート位置と
エンド位置を検知するのがよい。この検知での障害に配
慮して、それぞれの位置で二重に検知したり、それぞれ
の位置でのストロークのオーバーランを検知する方法を
含めてもよい。
【0013】ストロークの変化速度を判断する際、スト
ロークの二点間の一方から他方に達する時間を求める
が、前述のようにストロークの一方に位置する時刻と他
方に位置する時刻との差よりこの時間を求める。この時
刻の認識には、ストロークのスタート位置とエンド位置
の検知の信号を基にスタート時刻とエンド時刻を認識す
るのが便利であるが、スタート位置とエンド位置との間
の所定位置の二点でのストロークの通過を検知し、それ
ぞれの通過時刻を認識する方法でもあっても構わない。
【0014】又、ストロークのスタート位置からエンド
位置までの間に、ストロークの変化速度を判断する二点
間を複数設定すれば、変化速度を判断する精度を高める
ことができる。それぞれの二点間で、実測の時間と予め
定めた許容時間の範囲とを比較して、実測の時間が許容
時間の範囲外であればアラーム信号を発生することにな
る。なお、設定される二点の片方がスタート位置又はエ
ンド位置であってもよいし、二点間の複数の設定の内に
はスタート位置とエンド位置とからなる二点間が含まれ
てもよいことは言うまでもない。これらの場合に、最初
に発生するアラーム信号をトリガー信号として前述の処
理を進める方法はシリンダの制御を合理的に実施するの
に都合がよい。
【0015】ストロークの変化速度を判断する二点間が
複数設定される場合には、更に次の方法による適否判断
も可能となる。ある二点間でのストロークの変化から実
測した時間と別の二点間で実測した時間との時間差を求
める。一方、この時間差についても許容範囲も予め定め
ておく。時間差と時間差許容範囲とを比較し、時間差が
時間差許容範囲外であるときにはアラーム信号を発生さ
せるものである。この時間差を用いる方法を、二点間で
のストロークの変化から実測した時間とその許容時間の
範囲とを比較する既述の方法と組み合わせ、制御の精度
を高めてもよい。この時間差を用いる方法は、スタート
位置とエンド位置と両者の中間の所定位置でストローク
を検知する例に適応するのが合理的である。特には、所
定位置をスタート位置とエンド位置の中央に設定する
と、時間差が零の条件を標準とすることができるので、
条件設定や、時間差と時間差許容範囲との比較を基にす
る制御処理等に都合がよい。この中央は、スタート位置
とエンド位置の間の距離の中央であってもよいが、スト
ロークのスタート位置からエンド位置に達する標準時間
の中央に対応するストロークの所定位置とするのが都合
よい。
【0016】ストロークの変化速度を判断する二点間が
複数設定される場合においては、既述したストロークの
変化速度の情報を利用して、シリンダ制御にフィードバ
ックして、ストロークの変化速度を補正することができ
る。
【0017】ある二点間のストロークの変化に要した実
測の時間がその許容時間の範囲内である場合に、その二
点間より後方のストロークの変化速度を次のように補正
する。二点間でのストローク変化の許容時間の範囲の他
に、その許容時間の標準値を予め定め、メモリに記憶し
ておく。実測された時間とこの標準値との差異を基に、
二点間より後方のストロークの変化速度を補正するよう
に制御する方法である。これを基本として、例えば、二
点間より後方のエンド位置までの距離、実測値と標準値
との差分、二点間でストロークを変化させた駆動力等の
条件を基に、二点間より後方でのストロークを変化させ
るための駆動力を求め、補正された駆動力によりシリン
ダを制御するものである。この駆動力は、空気圧シリン
ダであれば、その圧力やシリンダへの流入空気量等を調
整し、電動シリンダであれば、電流量を調整し、この調
整は周知の技術を用いて実現される。
【0018】この方法で、例えば、ストロークの変化の
速度が増加するのであれば、二点間より後方では減速補
正により標準速度なるようにシリンダを制御したり、ス
トロークのエンド時刻をその標準時刻に近似させること
ができる。
【0019】以上に記述したシリンダ制御方法は簡易で
ありながら、その制御を高度化させるものであり、この
制御方法を適用したシリンダを備えた装置では、例えば
プレス機械であれば加工物の残留ストレス等が均一で、
軽減される精密加工が可能となる。その他に、物体の搬
送、昇降等の動力源にシリンダを用いた装置にも、本発
明は適用できるが、特に精密さを要求される半導体製造
装置でのウエハや光学部品等の搬送等に用いるシリンダ
の制御に好都合なものである。
【0020】
【発明の実施の形態】シリンダには、空気圧、油圧、バ
ネ力等を併用のシリンダ、電動シリンダ(ソレノイドコ
イルやモータを使用)等があり、本発明のシリンダ制御
方法はこれらに適用できるものである。これら様々なシ
リンダの内のピストン型のシリンダを例として、以下の
実施例を発明するがこれに限られるものではない。又、
シリンダの駆動力を作用させる物体、例えば従来例の図
10に示すステージ等、は省略してあるが、物体へシリ
ンダの駆動力を伝達させる構成等は周知の技術を用いる
ことで、本発明の目的は達成される。
【0021】図1はシリンダ制御での一つの実施例の原
理ブロック図である。既述のストロークの位置はピスト
ン31の位置に対応し、ストロークの一方の位置から他
方の位置に達するまでの時間はピストンの移動路の一方
から他方へ移動する時間に対応する(以下、同様)。
【0022】図2はピストン31をその移動路の二点で
検知する例の制御のフローチャートであり、図5はピス
トン31の移動の軌跡を示すもので、0の軌跡は標準の
軌跡を表し、1、2、3の軌跡は標準以外の軌跡を表
す。図9はアラーム信号等を基に、シリンダを制御する
方法を説明するための回路例のブロック図を示した。こ
れらの図を参照させ、図1の実施例を以下に説明する。
【0023】シリンダ30のピストン31には磁石32
が固定され、ロッド33はピストン31と一体になって
いる。シリンダ30の外側には磁気センサ34a、34
bが取りつけられ、磁石32の磁界を検出して、ピスト
ン31の位置を検知できる。磁気センサ34aはストロ
ークのスタート位置に、磁気センサ34bはストローク
のエンド位置に設けた。ここでは、ロッド33のP点を
光学センサ35a、35b、36a、36a、36bに
より検出することでも、ピストン31の位置を検知でき
る例を示した。図示してないが、ブレーキ、クッション
等でストロークの制動や運動エネルギーの吸収をさせ、
又ストロークのオーバーランを検知して、ストロークを
緊急停止させる等は周知の技術で可能である(以下、同
様)。
【0024】前記の各センサはインタフェース回路43
に接続され、センサの検出信号はMPU41で処理可能
なデータの信号に変換され、MPU41へ送られる。M
PU41へは、ピストンが所定位置間を移動する許容時
間の範囲やその他の条件のデデータや制御手順のプログ
ラム等を予め入力し、メモリ42に記憶しておく。MP
U41からの制御指令やセンサの検出データ等をシーケ
ンス制御回路40へ送る。シーケンス制御回路40から
は電磁弁コントローラ39の制御手順や調整等の信号が
電磁弁コントローラ39へ送られ、電磁弁38を制御す
る。空気圧により、空気は電磁弁38を経由して配管3
7aを通り、シリンダ30の一方側へ流入させ、ピスト
ン31を移動させる。配管37bからはシリンダ30の
他方側から押し出された空気が電磁弁38を通して外気
へ排出される。ピストン31を反対方向へ移動させるに
は、電磁弁コントローラ39で電磁弁38の空気流通路
(図示せず)を変え、シリンダ30への空気の流入、排
出の方向を逆転すればよい。又、シリンダ30と電磁弁
38の間に図示しない制御弁を配置して、空気流を安定
化させても構わない。
【0025】センサ位置と対応させて、図1に関連した
ピストン31の検知方法の一例を以下に説明する。磁気
センサ34a、34bの位置は、それぞれ光学センサ3
5a、35bの位置に対応しており、ストロークのスタ
ート位置とエンド位置を検知するもので、これら磁気セ
ンサと光学センサのどちらを使用しても構わない。又、
光学センサ36a、36bはスタート位置とエンド位置
の間に配置され、後述するピストン31の移動速度を検
知する他の例であるが、検知信号の処理原理は磁気セン
サ34a、34bを用いる方法と同様なので説明を省略
し、以下では磁気センサ34a、34bの検知によるシ
リンダ制御を説明する。
【0026】シリンダ30の制御のフローチャートを示
す図2と、ピストン31の移動位置、即ちストローク、
を示す図5A)を参照させ、更に説明する。なお、本実
施例では、図示しないクッションがシリンダ30に設け
られた場合のピストン31の移動の様子を示した。
【0027】なお、メモリ42には、ピストン31が磁
気センサ34aの位置(スタート位置)から34bの位
置(エンド位置)へ移動する時間tの許容時間の範囲T
m≦t≦TMのデータを予め記憶しておく。
【0028】MPU41の指令でシーケンス制御回路4
0が作動を開始し、電磁弁コントローラ39へ信号を送
り、電磁弁38をON(電磁弁を切り換え、以下同様)
にする(時刻0)。図5A)のように、僅かな時間が経
過してピストン31は動き始める。この時刻ta0(又
はta1)がピストンのスタート時刻(即ち、ストロー
クのスタート時刻)となる。ta0は磁気センサ34a
の検出信号をインタフェース回路43を経由し、MPU
41で時刻0からta0までのクロック数をカウントし
てta0を求め、メモリ42へ記憶する。基準にする時
刻は時刻0でなくとも構わないことは言うまでもない。
【0029】ピストン31は図1で左側へ移動し、エン
ド位置に近づくと、図5のように、クッションが働くた
めピストン31の速度は急速に低下し、エンド位置に停
止する。
【0030】次には、ピストン31がエンド位置に到達
する時刻tb0(又はtb1、tb2で、即ちストロー
クのエンド時刻)を求めるが、図2A)とB)のフロー
チャートで示した二つの手順を説明する。但し、フロー
チャートには、時刻をta、tbのように簡略化した表
記をしている。
【0031】先ず、図2A)では、ピストン31が磁気
センサ34bの位置へ到達し、磁気センサ34bの検出
信号を基に、ta0と同様の方法でtb0を求め、メモ
リ42へ記憶する。MPU41でta0とtb0の差を
求め、ピストン31がスタート位置からエンド位置に達
する時間tを求める。この差を求める機能は、シーケン
ス制御回路40に設けても構わない。
【0032】又、ピストン31がスタート位置からエン
ド位置に達するまでの時間tの別の求め方としては、ピ
ストン31のスタートを検知した磁気センサ34aの信
号を基に、MPU41でクロック数のカウントを開始
し、磁気センサ34bによるエンド検出信号を基にカウ
ントを終了させ、スタート位置からエンド位置に達する
までの時間tを直接求めてもよい。実質的には、スター
ト時刻とエンド時刻を認識することには変わりない。以
降での、ピストン31が二点間を移動する時間tを求め
る場合にも同様である。更には、図示しない周知のタイ
マを使用して、上記と同様の時間tを求めることもで
き、又許容時間の範囲をタイマに設定しておいてもよい
ことは言うまでもない(以下同様)。
【0033】ピストン31がスタート位置からエンド位
置に達するまでの時間tとメモリ42に記憶してある許
容時間の範囲Tm≦t≦TM(即ち、Δm+ΔM)とを
比較し、実測の時間が許容時間の範囲外であればアラー
ム信号を発生する。このアラーム信号を基にして、制御
する回路例のブロック図を図9A)に示した。比較回路
45で実測の時間tと許容時間の範囲Tm≦t≦TMと
を比較し、許容時間の範囲外であればアラーム信号発生
回路46からアラーム信号を発生させ、アラーム表示回
路47を起動させ異常を告知したりする。又、アラーム
信号を電磁弁コントローラ39へ送り、ピストン31が
移動の停止、反転等の適切な動作をするように、電磁弁
38を制御させる。又、アラーム信号を基にして、例え
ばMPU41へ異常発生の信号を送り、MPU41から
の指令によりシリンダ30と係わりのある周辺の機構や
装置の駆動を停止させる。
【0034】次に、図2B)のフローチャートに沿っ
て、ピストン31の停止検知に関し、他の制御手順を説
明する。ピストン31の始動時刻のta0以降、磁気セ
ンサ34bがピストン31を検知したかどうかを周期的
にチェックする。Tの時刻で、磁気センサ34bが検知
していなければ、T−ta0を算出し、許容時間の範囲
の最大値であるTMと比較する。T−ta0がTMを超
えていれば、アラーム信号を発生し、アラーム信号を基
にして前述同様にピストン31の停止等の制御処理をす
る。この時のピストン31の軌跡は、図5A)の3の軌
跡に相当する。
【0035】T−ta0がTMを超えてなければ、更に
T+1の時刻で磁気センサ34bがピストン31を検知
したかをチェックし、なお検知していなければ許容時間
の範囲で時刻の繰り上げと検知の有無のチェックとを繰
り返す。この処理で、tb0を認識し、t=tb0−t
a0の算出以降の制御フローは図2A)と同様である。
【0036】図5A)の1の軌跡は、ピストン31の始
動時刻(スタート時刻)のta1がta0より早く、ピ
ストン31のスタート位置からエンド位置に達するまで
の時間t=tb1−ta1も許容時間の範囲Tm≦t≦
TMより短い例である。2の軌跡は許容時間の範囲Tm
≦t≦TMを満たしている例である。
【0037】図3のA)は磁気センサ34a(スタート
位置)とセンサ34b(エンド位置)の間に磁気センサ
34cを設けた例であり、B)は磁気センサ34c、3
4d、34eを間に配置した例である。各センサの検出
信号はインタフェース回路43へ送られ、電磁弁38の
駆動によりピストン31を移動、停止させる方法は前記
と同様である。ストロークの中途の検知位置が多けれ
ば、ストロークの変化速度、即ちピストン31の移動速
度をきめ細かに検知でき、シリンダ制御はより高度化さ
れるが、経済性との兼ね合いで検知位置の数を決めるの
が妥当である。
【0038】尚、前述のストロークの中途に複数の検知
位置があれば、所望するストロークの最大値に合わせ
て、スタート位置やエンド位置の磁気センサを前記中途
の設定済の複数の磁気センサの内から選び、ストローク
の最大値を簡便に変更できる利点もある。一方、スター
ト位置やエンド位置に高精度が要求されない用途にあっ
ては、スタート位置やエンド位置の何れか又は両方に磁
気センサを設けずに、シリンダ内に持つ機械的な停止機
能のみを利用しても構わない。即ち、ストロークの中途
でのピストンの移動速度のみを、本発明の方法で検出、
判断してもよく、用途に応じた本発明の適用が可能であ
る。
【0039】図4には、図3A)のように磁気センサを
配置して、ピストン31の位置検知と磁気センサ間の移
動速度を求め、その速度の適否を判定する手順の一例を
示した。本例では、磁気センサ34b、34cによるピ
ストン31の位置の検知で、図2B)と同様の、検知の
時刻の繰り上げを繰り返しながら、ピストン31の通過
の有無を検知し、通過時刻を認識する方法を使用してい
る。
【0040】先ず、ピストン31が磁気センサ34aの
位置(スタート位置)から34bの位置(エンド位置)
へ移動する時間tの許容時間の範囲Tm≦t≦TM及び
ピストン31が磁気センサ34aの位置から磁気センサ
34cの位置(所定位置)を通過するまでの時間tac
の許容時間の範囲Tcm≦tac≦TcMをメモリに記
憶しておく。
【0041】電磁弁をON(時刻0)にすると、僅かな
時間後にピストン31の始動が検知され、スタート時刻
のtaを認識する。磁気センサ34cによりピストン3
1の通過を検知するのであるが、磁気センサ34cで検
出される信号、即ち通過信号、の有無を繰り返しチェッ
クしてゆく。T1の時刻において、通過信号が検出され
てなければ、T1−taを算出し、TcMと比較する。
【0042】T1−ta≧TcMであれば、ピストン3
1がスタート位置から所定位置へ移動する許容時間の範
囲を超えていることになり、アラーム信号を発生させ
る。このアラーム信号を基に、既述したようにシリンダ
やシリンダ駆動と係わりのある隣接の駆動装置のシーケ
ンス制御を停止する等の処理をすることが出来る。T1
−ta≦TcMであれば、繰り上げた時刻T1+1で、
再度通過信号の検出有無をチェックし、これを繰り返
し、ピストン31が所定位置を通過する時刻tcを認識
する。
【0043】ピストン31がスタート位置から所定位置
へ移動するに要した時間tacは、tac=tc−ta
により求まる。tacと許容時間の範囲とを比較し、T
cm≦tac≦TcMの条件を満足していなければ、ア
ラーム信号を発生する。
【0044】Tcm≦tac≦TcMの条件を満足して
いれば、次にピストン31のエンド位置への到達を検出
することになる。磁気センサ34bで検出される信号、
即ちエンド信号、の有無を繰り返しチェックする。T2
の時刻において、エンド信号が検出されていなければ、
T2−taを算出して、TMと比較する。T2−ta≧
TMであれば、アラーム信号を発生する。
【0045】T2−ta≦TMであれば、繰り上げた時
刻T1+1で、再度エンド信号の検出有無をチェック
し、これを繰り返し、ピストン31がエンド位置に達し
た時刻tbを認識する。
【0046】ピストン31がスタート位置からエンド位
置へ到達するに要した時間tは、t=tb−taにより
求まる。ピストン31がスタート位置からエンド位置へ
到達するまでの許容時間の範囲とtとを比較し、Tm≦
t≦TMの条件を満足していなければ、アラーム信号を
発生する。この条件を満足していれば、例えば、引き続
いて行なわれるべき装置の動作手順等が進められる。
【0047】本実施例のように、スタート位置とエンド
位置の中途においても、ピストンのの移動速度が許容範
囲かどうかを判断し、シリンダ制御をするので、例えば
空気圧が定常状態になく、ピストンが暴走するのをエン
ド位置への到達以前に検知し、ピストンを停止する等の
処置がとれるので、装置のより安定な稼働が可能とな
る。
【0048】図5B)は、スタート位置aとエンド位置
bの中途の二つの所定位置c、dでもピストンの位置、
即ちストローク、を検知する場合での、ピストンの軌跡
の例を示している。軌跡0は標準の軌跡、軌跡1はピス
トンの移動速度が早くて動作不良となる軌跡、軌跡2は
移動速度が遅いが許容範囲の軌跡を示す。スタート時刻
は、何れの軌跡でも同一のta0の例を示した。
【0049】先ず、所定位置c、dでのピストンの移動
速度のみでの制御の適否を判定する場合につき説明す
る。c、d間のピストンの移動速度は、軌跡0ではtd
0−tc0の標準値であり、軌跡1ではtd1−tc
1、軌跡2ではtd2−tc2となる。軌跡1のtd1
−tc1は予め定めたc、d間を移動する許容時間の範
囲に入らないことを判定して、アラーム信号を発生し、
ピストンを停止させたりする。軌跡2では、td2−t
c2が許容時間の範囲内にあること判定し、エンド位置
bにピストンを停止させ、引き続く所定のプロセスが遂
行させる。
【0050】次に、a、b、c、dのそれぞれの位置で
の時刻と各二点間を移動する時間を求めて、制御する例
を軌跡1、2につき説明する。軌跡1の例として、t
c1−ta0はa〜c間移動の許容時間の範囲にあるこ
とが判定され、ピストンをそのまま進行させ、次に、
td1−tc1はc〜d間移動の許容時間の範囲外であ
ることが判定され、アラーム信号を発生し、アラーム
信号を基に、ピストンの停止等を行う。軌跡2の例とし
て、tc2−ta0はa〜c間移動の許容時間の範囲
にあることが判定され、td2−tc2はc〜d間移
動の許容時間の範囲にあることが判定され、tb2−
td2はd〜b間移動の許容時間の範囲にあることが判
定され、bの位置にピストンは停止され、引き続く所
定のプロセスが遂行させる。ストロークのa、b、c、
dの位置検知の場合にせよ、制御方法は上記例に限られ
ないことは言うまでもない。又、標準の軌跡0に、a、
bの近傍を除いて、一直線の例を示したが、複数直線の
組み合わせや曲線であっても構わない。
【0051】ピストンが二点間を移動するに要した実測
時間を基に、移動路の残り部分を移動するピストンの移
動速度を補正する方法を、以下に説明する。図6は速度
補正する方法を説明するための、全体構成の原理ブロッ
ク図を、図7は速度補正する制御のフローチャートを、
図8は速度補正されたピストンの移動の軌跡例を示し、
又図9B)は実測時間と許容時間とを比較し、速度補正
やアラーム信号に基づく制御をする回路例のブロック図
を示した。
【0052】図6のシリンダ30の外側には、ピストン
31の移動位置のa点、b点、c点、d点に対応させて
磁気センサ34a、34b、34c、34dが取り付け
られ、これら磁気センサによりピストン31と一体化さ
れた磁石32を検知し、ピストン31の移動位置を検出
できる。磁気センサの出力は、インタフェース回路43
で、MPU41で処理可能なデータ信号に変換される。
【0053】メモリ42には、ピストン31が所定間隔
を移動する標準時間、許容時間の範囲、速度制御弁44
a、44bの調整係数等の予め定めたデータや制御手順
のプログラム等がMPU41を介して記憶され、又読み
出される。
【0054】MPU41からの制御指令やセンサの検出
データ等を基に、シーケンス制御回路40が駆動され
る。シーケンス制御回路40から電磁弁コントローラ3
9へは制御手順や速度調整等のための信号が送られ、電
磁弁コントローラ39によって電磁弁38と速度制御弁
44a、44bを制御する。圧気は、電磁弁38、速度
制御弁44aを介して、配管37aからシリンダ30の
左側へ流入され、ピストン31を移動させる。配管37
bからはシリンダ30の右側から押し出された空気が電
磁弁38、速度調整弁44bを介して外気へ排出され
る。ピストン31を反対方向へ移動させるには、電磁弁
コントローラ39で電磁弁38の流路を変えればよい。
【0055】具体的な移動速度へのフィードバックの方
法を、図7のフローチャートに沿って説明する。本フロ
ーチャートでは、説明を簡潔にするため、ピストンのス
タート位置のa点とエンド位置のb点の間の所定位置と
して、c点のみを設けた例を示した。図6のように、複
数の所定位置を設ける場合は、下記のフィードバックの
方法を繰り返せばよい。
【0056】メモリ42には、ピストン31がa点から
b点へ移動する時間tの許容時間の範囲Tm≦t≦T
M、a点からc点へ移動する時間tacの許容時間の範
囲Tcm≦tac≦TcM、a点からc点へ移動する時
間tacの標準時間Tcを記憶しておく。
【0057】MPU41からの指令で、シーケンス制御
回路40が始動し、電磁弁コントローラ39の駆動で電
磁弁38がONする(時刻0)。速度制御弁44a、4
4bは標準的な状態に制御されている。時刻taで、ピ
ストン31は始動し、それはa点の磁気センサ34aで
検知される。磁気センサ34cの検知を基に、ピストン
31のc点通過の有無をチェックし(時刻T1)、通過
してなければ、T1−taを算出し、T1−taがTc
Mを超えているかを判定する。超えていれば、アラーム
信号を発生し、アラーム信号を基に前記同様の処理をす
る。超えていなければ、時刻T1+1でのc点通過の有
無をチェックし、TcMを超えない間でチェックを繰り
返し、ピストン31がc点を通過時刻tcを認識する。
【0058】ピストン31がa点からc点へ移動する時
間tacをtac=tc−taから算出する。tacが
Tcm≦tac≦TcMの条件を満たすかどうかの判定
をし、この範囲外であればアラーム信号を発生する。こ
の範囲内であれば、標準時間Tcとtacの差ΔTc=
Tc−tacを求める。このΔTcを基にして、次に述
べるように、速度制御弁44a、bを調整し、ピストン
31のc点からb点までの移動速度を補正して、シリン
ダ30の制御性を高める。
【0059】速度補正のための速度制御弁44a、bの
調整量ΔTc×αを算出し、電磁弁コントローラ39に
より速度制御弁44a、bの空気圧の流量を調整する。
αを決める因子は、ピストン31のc点からb点への移
動速度の補正内容により異なるが、例えばa点からb点
への移動時間を標準時間に合わせるか又はc点からb点
への移動移動時間を標準時間に合わせるか等(図8で詳
述する)、空気圧の圧力、流量、a点からc点とc点か
らb点との距離比(又は標準の移動時間比)等である。
これらの条件は予め、メモリ42へ記憶するか、シーケ
ンス制御回路40内に設定する等を行い、後述の図9
B)の速度制御弁調整量算出回路48でΔTc×αを算
出する。ΔTc×αを基に、電磁弁コントローラ39は
速度制御弁44a、bの空気の流量を調整し、ピストン
31の移動速度を適性な状態に補正する。a点とb点の
間に複数の所定位置を設けてあれば、ピストン31の移
動に伴い、順次上記の制御をし、ピストン31の移動速
度の制御の高度化が可能となる。
【0060】次に、エンド位置のb点へのピストン31
の到達をチェックする。磁気センサ34bの検知を基
に、b点到達の有無をチェックし、時刻T2でb点到達
が検知されていなければ、T2−taを算出し、TMを
超えているかを判定する。超えいれば、アラーム信号を
発生する。超えていなければ、時刻T2+1でのb点到
達の有無をチェックし、TMを超えない間でチェックを
繰り返し、ピストン31のb点への通過時刻tbを認識
する。ピストン31がa点からc点に達するまでの時間
t=tb−taを算出し、tがTm≦t≦TMの範囲に
あるかを判定し、この範囲外であればアラーム信号を発
生する。この範囲内であれば、引き続く工程が遂行させ
る。
【0061】図9B)は、上記の速度制御に係わるより
具体的な説明をするための回路例のブロック図である。
比較回路45で、時刻の差から求めた実測時間に対応さ
せ、その許容時間の範囲及び標準時間を実測時間と比較
する。実測時間と標準時間との差ΔTcを求め、速度制
御弁調整量算出回路48でΔTc×αを算出し、電磁弁
コントローラ39内の速度制御弁44の駆動部(図示せ
ず)を調整し、速度制御弁44の空気圧の流量を適性に
補正する。これにより、ピストン31の移動速度が補正
される。
【0062】比較回路45での実測時間と許容時間の範
囲との比較判定の結果はアラーム信号発生回路46へ送
られる。実測時間が許容時間の範囲外であれば、アラー
ム信号発生回路46の作動により、アラーム表示回路4
7を駆動させて異常の告知をしたり、電磁弁コントロー
ラ39内の電磁弁38の駆動部(図示せず)を、例えば
電磁弁38の空気圧の流動の停止等をさせるように、制
御する。更に、アラーム信号発生回路46からの信号
を、例えばMPU41へ送り、シーケンス制御回路40
の全体を停止させたり、シリンダ30のストロークに係
わる他の制御を停止させる。
【0063】以上の速度制御の結果としての、ピストン
31の移動の軌跡、即ち、ストロークの変化の軌跡の例
を、図8で説明する。図8A)の、軌跡0は標準の軌跡
を、軌跡1は、a点からc点までの移動の実測時間と標
準時間との差を基に、c点からb点までの速度を補正
し、a点からb点までの移動の時間をその標準時間に合
わせるようにした例である。即ち、a点のスタート時刻
(ta0)とb点のエンド時刻(tb0)は、軌跡0、
1ともに同一となるように、c点からb点までの速度を
補正した例である(軌跡1の点線から実線に補正)。
【0064】図8B)では、a点からd点までは軌跡1
は標準の軌跡0と同一軌跡であるが、空気圧の変動等の
何らかの原因により軌跡1と軌跡0とのずれが発生し、
そのずれをe点で検知し、e点以降のピストン31の移
動速度を標準の移動速度(軌跡0の勾配に相当する)に
なるように補正した例である。軌跡1は、補正がなけれ
ば、点線のようになる。補正した実線の軌跡1では、a
点からb点までの移動の実測時間tb1−ta0は標準
時間tb0−ta0より短いが、許容時間の範囲内に納
めるた例である。
【0065】上述のように、シリンダ30の制御の高度
化で、速度制御を加える場合も、本発明では、ピストン
31の移動速度、即ちストロークの変化速度、を時刻の
差として扱い、標準時間と実測時間との比較により速度
を判断する、簡便な方法である。
【0066】このシリンダの制御方法は、プレス機械、
各種搬送装置、回路基板搭載機、ロボット等でのシリン
ダ制御に適用できるものであり、ウエハや光学部品の搬
送、位置決め等で高精度の機構部等の駆動が要求される
半導体製造装置において、本発明の利用価値は特に顕著
なものとなる。
【0067】
【発明の効果】請求項1、2は、シリンダの制御性を簡
易に高め、小型化、高信頼化に寄与できる。
【0068】請求項3乃至7及び請求項9は、制御の精
度を簡易に更に高める。請求項8、10は、上記効果に
加えて、制御を安定化させる。請求項11、12は、上
記効果に加えて、制御の効率をも高める。
【0069】請求項13は、シリンダの制御性をより簡
便に高める。請求項14は、半導体製造における不良率
の低減と同装置の稼働率の向上を簡易に実現させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダ制御の実施例の原理を示すブロック
図。
【図2】ピストンを移動路の二点で検知する制御例のフ
ローチャート。
【図3】シリンダに設けるセンサの配置の例を示す図。
【図4】ピストンを移動路の3点で検知する制御例のフ
ローチャート。
【図5】時刻を関数にしたスト ロークの軌跡の例
を示す図。
【図6】ピストンの速度制御を行う実施例の原理を示す
ブロック図。
【図7】ピストンの速度制御を行う例のフローチャー
ト。
【図8】速度制御を行ったストロークの軌跡の例を示す
図。
【図9】時間の比較とその結果を処理する回路例のブロ
ック図。
【図10】従来例のシリンダを用いた装置と速度検出に
係わる部分を示す図。
【符号の説明】
1 支持枠 2 Yガイド 3 Yステージ 4 Xガイド 5 Xステージ 6 ウエハチャッ
ク 7 X電動シリンダ 8 Y電動シリン
ダ 9 モータ 10 ボールねじ 11a〜b リミットセンサ 11c 原点セン
サ 12 シリンダシャフト 13 バランスベ
ルト 14 揺動アーム 15 ピボット 16a〜b リミットセンサ 17 バランスシ
リンダ 18a 上面 18b 下面 19a〜b 距離センサ 20 レーザ光 21 ミラー 30 シリンダ 31 ピストン 32 磁石 33 ロッド 34a〜e 磁気センサ 35a〜b 光学
センサ 36a〜b 光学センサ 37a〜b 配管 38 電磁弁 39 電磁弁コン
トローラ 40 シーケンス制御回路 41 MPU 42 メモリ 43 インタフェ
ース回路 44a〜b 速度制御弁 45 比較回路 46 アラーム信号発生回路 47 アラーム表
示回路 48 速度制御弁調整量算出回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダのストロークを制御する方法であ
    って、 ストロークのスタート位置を検知する第一の工程と、 ストロークのエンド位置を検知する第二の工程と、 ストロークのスタート時刻とエンド時刻を認識し、該ス
    タート時刻と該エンド時刻の差から、ストロークが該ス
    タート位置から該エンド位置に達するまでの第一の時間
    を求める工程と、 ストロークが該スタート位置から該エンド位置に達する
    までの許容時間の範囲を予め定め、該許容時間の範囲を
    記憶する工程とを含み、 該第一の時間と該許容時間の範囲とを比較し、該第一の
    時間が該許容時間の範囲外であるときにアラーム信号を
    発生することを特徴とするシリンダ制御方法。
  2. 【請求項2】該第一の工程の検知の信号に基づき該スタ
    ート時刻を認識し、該第二の工程の検知の信号に基づい
    て該エンド時刻を認識することを特徴とする請求項1記
    載のシリンダ制御方法。
  3. 【請求項3】シリンダのストロークを制御する方法であ
    って、 ストロークのスタート位置を検知する第一の工程と、 ストロークのエンド位置を検知する第二の工程と、 ストロークの中途の所定位置を検知する第三の工程と、 該第一と第二のそれぞれの工程の検知の信号に基づき、
    ストロークのスタート時刻とエンド時刻を認識し、該ス
    タート時刻と該エンド時刻との差から、ストロークが該
    スタート位置から該エンド位置に達するまでの第一の時
    間を求める工程と、 該第三の工程の検知の信号に基づき、ストロークの該所
    定位置の通過時刻を認識し、該通過時刻と該スタート時
    刻との差から、ストロークの該スタート位置から該所定
    位置を通過するまでの第二の時間を求める工程と、 ストロークの該スタート位置から該エンド位置に達する
    までの第一の許容時間の範囲を予め定め、該第一の許容
    時間の範囲を記憶する工程と、 ストロークの該スタート位置から該所定位置を通過する
    までの第二の許容時間の範囲を予め定め、該第二の許容
    時間の範囲を記憶する工程とを含み、 該第一の時間と該第一の許容時間の範囲とを比較し、該
    第一の時間が該第一の許容時間の範囲外であるときに第
    一のアラーム信号を発生し、該第二の時間と該第二の許
    容時間の範囲とを比較し、該第二の時間が該第二の許容
    時間の範囲外であるときに第二のアラーム信号を発生す
    ることを特徴とするシリンダ制御方法。
  4. 【請求項4】シリンダのストロークを制御する方法であ
    って、 ストロークのスタート位置を検知する第一の工程と、 ストロークのエンド位置を検知する第二の工程と、 ストロークの中途の所定位置を検知する第三の工程と、 該第一と第二のそれぞれの工程の検知の信号に基づき、
    ストロークのスタート時刻とエンド時刻を認識し、該ス
    タート時刻と該エンド時刻との差から、ストロークの該
    スタート位置から該エンド位置に達するまでの第一の時
    間を求める工程と、 該第三の工程の検知の信号に基づき、ストロークの該所
    定位置の通過時刻を認識し、該通過時刻と該エンド時刻
    との差から、ストロークの該所定位置から該エンド位置
    に達するまでの第二の時間を求める工程と、 ストロークの該スタート位置から該エンド位置に達する
    までの第一の許容時間の範囲を予め定め、該第一の許容
    時間の範囲を記憶する工程と、 ストロークの該所定位置から該エンド位置に達するまで
    の第二の許容時間の範囲を予め定め、該第二の許容時間
    の範囲を記憶する工程とを含み、 該第一の時間と該第一の許容時間の範囲とを比較し、該
    第一の時間が該第一の許容時間の範囲外であるときに第
    一のアラーム信号を発生し、該第二の時間と該第二の許
    容時間の範囲とを比較し、該第二の時間が該第二の許容
    時間の範囲外であるときに第二のアラーム信号を発生す
    ることを特徴とするシリンダ制御方法。
  5. 【請求項5】シリンダのストロークを制御する方法であ
    って、 ストロークのスタート位置を検知する第一の工程と、 ストロークのエンド位置を検知する第二の工程と、 ストロークの中途の所定位置を検知する第三の工程と、 該第一と第二のそれぞれの工程の検知の信号に基づき、
    ストロークのスタート時刻とエンド時刻を認識し、該第
    三の工程の検知の信号に基づき、ストロークの該所定位
    置の通過時刻を認識し、該スタート時刻と該通過時刻と
    の差からストロークの該スタート位置から該所定位置を
    通過するまでの第一の時間を求め、該通過時刻と該エン
    ド時刻との差からストロークの該所定位置から該エンド
    位置に達するまでの第二の時間を求める工程と、 ストロークの該スタート位置から該所定位置を通過する
    までの第一の許容時間の範囲と、ストロークの該所定位
    置から該エンド位置に達するまでの第二の許容時間の範
    囲とを予め定め、該第一の許容時間の範囲と該第二の許
    容時間の範囲とを記憶する工程とを含み、 該第一の時間と該第一の許容時間の範囲とを比較し、該
    第一の時間が該第一の許容時間の範囲外であるときに第
    一のアラーム信号を発生し、該第二の時間と該第二の許
    容時間の範囲とを比較し、該第二の時間が該第二の許容
    時間の範囲外であるときに第二のアラーム信号を発生す
    ることを特徴とするシリンダ制御方法。
  6. 【請求項6】シリンダのストロークを制御する方法であ
    って、 ストロークのスタート位置を検知する第一の工程と、 ストロークのエンド位置を検知する第二の工程と、 ストロークの中途の所定位置を検知する第三の工程と、 該第一と第二のそれぞれの工程の検知の信号に基づき、
    ストロークのスタート時刻とエンド時刻を認識し、該ス
    タート時刻と該エンド時刻との差から、ストロークが該
    スタート位置から該エンド位置に達するまでの第一の時
    間を求める工程と、 該第三の工程の検知の信号に基づき、ストロークの該所
    定位置の通過時刻を認識し、該スタート時刻と該通過時
    刻との差からストロークの該スタート位置から該所定位
    置を通過するまでの第二の時間を求め、該通過時刻と該
    エンド時刻との差からストロークの該所定位置から該エ
    ンド位置に達するまでの第三の時間を求める工程と、 該第二の時間と第三の時間との時間差を求める工程と、 ストロークの該スタート位置から該エンド位置へ達する
    までの許容時間の範囲を予め定め、該許容時間の範囲を
    記憶する工程と、 該時間差の時間差許容範囲を予め定め、該時間差許容範
    囲を記憶する工程とを含み、 該第一の時間と該許容時間の範囲とを比較し、該第一の
    時間が該許容時間の範囲外であるときに第一のアラーム
    信号を発生し、該時間差と該時間差許容範囲とを比較
    し、該時間差が該時間差許容範囲外であるときに第二の
    アラーム信号を発生することを特徴とするシリンダ制御
    方法。
  7. 【請求項7】該所定位置を該スタート位置と該エンド位
    置の中央に設定し、該時間差と該時間差許容範囲とを比
    較することを特徴とする請求項6記載のシリンダ制御方
    法。
  8. 【請求項8】該スタート時刻と該通過時刻との差から求
    めた時間と、ストロークの該スタート位置から該所定位
    置を通過するまでの許容時間の範囲との差異を基に、ス
    トロークの該所定位置から該エンド位置へ変化する速度
    を制御することを特徴とする請求項3、5、6又は7記
    載のシリンダ制御方法。
  9. 【請求項9】シリンダのストロークを制御する方法であ
    って、 ストロークのスタート位置を検知する第一の工程と、 ストロークのエンド位置を検知する第二の工程と、 ストロークの中途の複数の所定位置を検知する第三の工
    程と、 該第三の工程の検知の信号に基づき、ストロークの該所
    定位置の通過時刻を認識し、複数の該所定位置から選ば
    れた二つの所定位置で認識されたそれぞれの時刻の差か
    ら、該二つの所定位置間でのストロークの変化の時間を
    求める工程と、 該二つの所定位置間でのストロークの変化の許容時間の
    範囲を予め定め、該許容時間の範囲を記憶する工程とを
    含み、 該時間と該許容時間の範囲とを比較し、該時間が該許容
    時間の範囲外であるときにアラーム信号を発生すること
    を特徴とするシリンダ制御方法。
  10. 【請求項10】ストロークの該二つの所定位置間を通過
    した以降では、該時間と該許容時間の範囲との差異を基
    に、該ストロークの変化する速度を制御することを特徴
    とする請求項9記載のシリンダ制御方法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10記載の該スタート位置
    又は該エンド位置又は該所定位置から選ばれた第一の位
    置と第二の位置であって、ストロークの該第一の位置か
    ら該第二の位置に達するまでの許容時間の範囲が予め定
    められ、ストロークの該第一の位置で認識された時刻か
    ら該許容時間の範囲を経過した時刻までに、トロークの
    該第二の位置での検知がなされないときにアラーム信号
    を発生することを特徴とするシリンダ制御方法。
  12. 【請求項12】請求項3乃至11記載のシリンダ制御方
    法において、最初に発生した該アラーム信号に基き、シ
    リンダのストロークを停止又はストロークの方向を反転
    させるための信号を発生することを特徴とするシリンダ
    制御方法。
  13. 【請求項13】シリンダのストロークを制御する方法で
    あって、 ストロークの第一の位置を検知する第一の工程と、 ストロークの第二の位置を検知する第二の工程と、 該第一の工程の検知の信号に基づき第一の時刻を認識
    し、該第二の工程の検知に基づいて第二の時刻を認識
    し、該第一の時刻と該第二の時刻との差からストローク
    が該第一の位置から該第二の位置に達する時間を求める
    工程と、 ストロークが該第一の位置から該第二の位置に達するま
    での許容時間の範囲を予め定め、該許容時間の範囲を記
    憶する工程とを含み、 該時間と該許容時間の範囲とを比較し、該時間が該許容
    時間の範囲外であるときにアラーム信号を発生すること
    を特徴とするシリンダ制御方法。
  14. 【請求項14】半導体装置の製造に係わる物体を移動さ
    せるためのシリンダを備えた半導体製造装置の制御に係
    わり、該シリンダのストロークを請求項1乃至13記載
    のシリンダ制御方法により制御することを特徴とする半
    導体製造装置の制御方法。
JP16134697A 1997-06-18 1997-06-18 シリンダ制御方法及び半導体製造装置の制御方法 Withdrawn JPH116501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16134697A JPH116501A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 シリンダ制御方法及び半導体製造装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16134697A JPH116501A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 シリンダ制御方法及び半導体製造装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH116501A true JPH116501A (ja) 1999-01-12

Family

ID=15733341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16134697A Withdrawn JPH116501A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 シリンダ制御方法及び半導体製造装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH116501A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285365A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Toyooki Kogyo Co Ltd 油圧装置
JP2014534394A (ja) * 2011-10-11 2014-12-18 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 建設機械の電子油圧システムにおけるアクチュエータ変位測定システム
JP2017072241A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 アルメックスコーセイ株式会社 流量制御弁、流量制御装置およびエアシリンダ装置
JP2019176029A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 日本電産サンキョー株式会社 産業用ロボットおよび産業用ロボットの制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285365A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Toyooki Kogyo Co Ltd 油圧装置
JP2014534394A (ja) * 2011-10-11 2014-12-18 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 建設機械の電子油圧システムにおけるアクチュエータ変位測定システム
JP2017072241A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 アルメックスコーセイ株式会社 流量制御弁、流量制御装置およびエアシリンダ装置
JP2019176029A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 日本電産サンキョー株式会社 産業用ロボットおよび産業用ロボットの制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4587618A (en) Apparatus for controlling operation of an industrial robot
KR100992655B1 (ko) 전자 부품 제조 장치, 전자 부품 제조 장치의 제어 방법 및 제어 프로그램을 기록한 컴퓨터로 판독가능한 기록 매체
US4543638A (en) Mechanical handling apparatus
US7118365B2 (en) Controller for avoiding interference
JP2014108466A (ja) 力センサ付き電動ハンド
JPH116501A (ja) シリンダ制御方法及び半導体製造装置の制御方法
JP6673306B2 (ja) 診断システム
CN101689824B (zh) 通过驱动分段的行程来校准步进电动机
CN101044671B (zh) 驱动装置
JP5455737B2 (ja) 駆動制御装置
KR20060107321A (ko) 전기클램핑방법 및 전기클램핑장치
CN106975805A (zh) 一种电火花机床的回零系统及方法
US8228015B2 (en) Servomotor speed control
JP4450682B2 (ja) サーボモータ制御装置及びその制御方法
JPH09314399A (ja) プレス加工機械の制御装置
KR0148912B1 (ko) 이송모터제어장치
KR100483714B1 (ko) 인발용 다이 자동 중심정렬장치
JP4101041B2 (ja) 位置決め装置
CN113098333B (zh) 一种空调伺服电机的控制方法
JP5823335B2 (ja) 液体吐出方法
JPS58104835A (ja) グリツパフイ−ダ
SU1404332A1 (ru) Способ контрол наличи детали в механизмах захвата робота
JP3314764B2 (ja) 電子部品実装装置のための搬送装置及び搬送方法
US20230324872A1 (en) Servo control device
JPH0911079A (ja) ロボットのバリ取り制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907