JPH1164599A - X線照射装置 - Google Patents
X線照射装置Info
- Publication number
- JPH1164599A JPH1164599A JP24470697A JP24470697A JPH1164599A JP H1164599 A JPH1164599 A JP H1164599A JP 24470697 A JP24470697 A JP 24470697A JP 24470697 A JP24470697 A JP 24470697A JP H1164599 A JPH1164599 A JP H1164599A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray tube
- insulating material
- vessel
- liquid
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- X-Ray Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】耐電圧性能および耐熱性能を低下させることな
く重量を軽減できるX線照射装置を提供する。 【解決手段】X線管球1と、X線管球1を覆う容器2と
の間に介在する絶縁材料として気体70を含む。
く重量を軽減できるX線照射装置を提供する。 【解決手段】X線管球1と、X線管球1を覆う容器2と
の間に介在する絶縁材料として気体70を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線管球を絶縁材
料を介して容器により覆うX線照射装置に関する。
料を介して容器により覆うX線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示す従来のX線照射装置101
は、回転陽極形X線管球102と、そのX線管球102
を覆う容器103と、そのX線管球102と容器103
との間に封入された絶縁油104とを備える。その絶縁
油は、そのX線管球102に印加される高電圧とアース
電位の容器103との間の絶縁を保つと共に、X線管球
102から発生する熱を対流・強制循環等によって容器
103や外部の熱交換器((図示省略)等に運ぶ。
は、回転陽極形X線管球102と、そのX線管球102
を覆う容器103と、そのX線管球102と容器103
との間に封入された絶縁油104とを備える。その絶縁
油は、そのX線管球102に印加される高電圧とアース
電位の容器103との間の絶縁を保つと共に、X線管球
102から発生する熱を対流・強制循環等によって容器
103や外部の熱交換器((図示省略)等に運ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その絶縁油は液体であ
るため比重が大きくX線照射装置の重量増大の原因にな
っている。その絶縁油の封入層を軽量化のために薄くす
ると、耐電圧性能が低下する。すなわち、一つには絶縁
油104そのものの絶縁破壊が生じ易くなる。また、高
電位のX線管球102とアース電位の容器103との距
離が短くなることで、絶縁油104の電位勾配が変化
し、X線管球102の内部の電位分布が部分的に変化し
て放電が生じやすくなる。
るため比重が大きくX線照射装置の重量増大の原因にな
っている。その絶縁油の封入層を軽量化のために薄くす
ると、耐電圧性能が低下する。すなわち、一つには絶縁
油104そのものの絶縁破壊が生じ易くなる。また、高
電位のX線管球102とアース電位の容器103との距
離が短くなることで、絶縁油104の電位勾配が変化
し、X線管球102の内部の電位分布が部分的に変化し
て放電が生じやすくなる。
【0004】本発明は、上記問題を解決することのでき
るX線照射装置を提供することを目的とする。
るX線照射装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線管球と、
そのX線管球を覆う容器と、そのX線管球と容器との間
に介在する絶縁材料とを備えるX線照射装置において、
その絶縁材料として気体を含むことを特徴とする。その
気体絶縁材料は液体絶縁材料よりも軽量であるため、絶
縁材料を液体のみから構成する場合に比べ、X線照射装
置の重量を軽減できる。また、気体絶縁材料は液体絶縁
材料に比べて誘電率が小さいため絶縁層が薄くてもX線
管球内の電位分布に与える影響は小さく、耐電圧性能の
低下を防止できる。
そのX線管球を覆う容器と、そのX線管球と容器との間
に介在する絶縁材料とを備えるX線照射装置において、
その絶縁材料として気体を含むことを特徴とする。その
気体絶縁材料は液体絶縁材料よりも軽量であるため、絶
縁材料を液体のみから構成する場合に比べ、X線照射装
置の重量を軽減できる。また、気体絶縁材料は液体絶縁
材料に比べて誘電率が小さいため絶縁層が薄くてもX線
管球内の電位分布に与える影響は小さく、耐電圧性能の
低下を防止できる。
【0006】本発明のX線照射装置において、前記容器
の内部に、前記X線管球の少なくとも一部を覆うように
絶縁材製の隔壁が設けられ、その隔壁と前記X線管球と
の間に形成される液体封入空間に液体絶縁材料が封入さ
れ、その隔壁と前記容器との間に前記気体絶縁材料が封
入されているのが好ましい。その液体絶縁材料によって
X線管球から発生する熱を放散させることができる。
の内部に、前記X線管球の少なくとも一部を覆うように
絶縁材製の隔壁が設けられ、その隔壁と前記X線管球と
の間に形成される液体封入空間に液体絶縁材料が封入さ
れ、その隔壁と前記容器との間に前記気体絶縁材料が封
入されているのが好ましい。その液体絶縁材料によって
X線管球から発生する熱を放散させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【0008】図1に示すX線照射装置は、回転陽極形X
線管球1と、このX線管球1を覆う容器2とを備える。
線管球1と、このX線管球1を覆う容器2とを備える。
【0009】そのX線管球1は、集束電極11と、陽極
12と、その集束電極11と陽極12とを被覆するガラ
スバルブ13とを有する。その集束電極11はガラスバ
ルブ13に固定され、高電圧を印加されることで熱電子
を放出するフィラメント14を有する。その陽極12
は、上記フィラメント14に対向する円板状のターゲッ
ト15と、このターゲット15に同軸中心に同行回転可
能に取り付けられているロータ16と、このロータ16
を一対の転がり軸受17、18を介して相対回転可能に
支持するホルダー30とを有する。そのホルダー30は
陽極保持具41に連結される。
12と、その集束電極11と陽極12とを被覆するガラ
スバルブ13とを有する。その集束電極11はガラスバ
ルブ13に固定され、高電圧を印加されることで熱電子
を放出するフィラメント14を有する。その陽極12
は、上記フィラメント14に対向する円板状のターゲッ
ト15と、このターゲット15に同軸中心に同行回転可
能に取り付けられているロータ16と、このロータ16
を一対の転がり軸受17、18を介して相対回転可能に
支持するホルダー30とを有する。そのホルダー30は
陽極保持具41に連結される。
【0010】その容器2の内部に、そのX線管球1の外
周を覆うように絶縁材製の筒状隔壁50が設けられてい
る。その隔壁50は、その容器2に連結具51を介して
固定される。その隔壁50の材質は絶縁材であれば特に
限定されず、例えばアクリル樹脂等の安価な材料を用い
ることができる。
周を覆うように絶縁材製の筒状隔壁50が設けられてい
る。その隔壁50は、その容器2に連結具51を介して
固定される。その隔壁50の材質は絶縁材であれば特に
限定されず、例えばアクリル樹脂等の安価な材料を用い
ることができる。
【0011】その隔壁50の一端内周に上記陽極保持具
41がシール部材を介して嵌め合わされ、その隔壁50
の他端内周と上記ガラスバルブ13の外周との間に絶縁
材製の環状部材53がシール部材を介して嵌め合わされ
る。その隔壁50の材質は絶縁材であれば特に限定され
ず、例えば隔壁50と同一材料を用いることができる。
これにより隔壁50とX線管球1との間に液体封入空間
が形成される。
41がシール部材を介して嵌め合わされ、その隔壁50
の他端内周と上記ガラスバルブ13の外周との間に絶縁
材製の環状部材53がシール部材を介して嵌め合わされ
る。その隔壁50の材質は絶縁材であれば特に限定され
ず、例えば隔壁50と同一材料を用いることができる。
これにより隔壁50とX線管球1との間に液体封入空間
が形成される。
【0012】その陽極12のロータ16の外方において
ガラスバルブ13を覆う周壁50aが隔壁50の内周に
一体的に形成され、その周壁50aの外周によりロータ
16を囲むステータ43が保持されている。
ガラスバルブ13を覆う周壁50aが隔壁50の内周に
一体的に形成され、その周壁50aの外周によりロータ
16を囲むステータ43が保持されている。
【0013】その容器2の内周にX線管球1を覆うよう
に防護鉛44が取り付けられる。そのターゲット15に
熱電子が衝突することで発生するX線を容器2の外部に
照射できるように、その防護鉛44の一部にX線照射窓
44aが形成され、その窓44aはX線を透過可能なカ
バー46により覆われる。また、その容器2には、X線
管球1への配線ケーブルを容器2の外部へ引き出すため
のケーブルレセプタクル47が設けられている。
に防護鉛44が取り付けられる。そのターゲット15に
熱電子が衝突することで発生するX線を容器2の外部に
照射できるように、その防護鉛44の一部にX線照射窓
44aが形成され、その窓44aはX線を透過可能なカ
バー46により覆われる。また、その容器2には、X線
管球1への配線ケーブルを容器2の外部へ引き出すため
のケーブルレセプタクル47が設けられている。
【0014】その隔壁50とX線管球1との間の液体封
入空間に、液体絶縁材料60として絶縁油が封入され、
その隔壁50と容器2との間に気体絶縁材料70として
SF6 (六フッ化硫黄)が封入されている。
入空間に、液体絶縁材料60として絶縁油が封入され、
その隔壁50と容器2との間に気体絶縁材料70として
SF6 (六フッ化硫黄)が封入されている。
【0015】上記構成によれば、X線管球1と容器2と
の間に介在する絶縁材料として液体に比べて比重の小さ
い気体を含むので、絶縁材料を液体のみから構成する場
合に比べ、X線照射装置の重量を軽減できる。また、気
体絶縁材料は液体絶縁材料に比べて誘電率が小さいため
絶縁層が薄くてもX線管球1内の電位分布に与える影響
は小さく、耐電圧性能の低下を防止できる。また、X線
管球1と隔壁50との間に液体絶縁材料60が封入され
ているので、その液体絶縁材料60によってX線管球1
から発生する熱を放散させることができる。
の間に介在する絶縁材料として液体に比べて比重の小さ
い気体を含むので、絶縁材料を液体のみから構成する場
合に比べ、X線照射装置の重量を軽減できる。また、気
体絶縁材料は液体絶縁材料に比べて誘電率が小さいため
絶縁層が薄くてもX線管球1内の電位分布に与える影響
は小さく、耐電圧性能の低下を防止できる。また、X線
管球1と隔壁50との間に液体絶縁材料60が封入され
ているので、その液体絶縁材料60によってX線管球1
から発生する熱を放散させることができる。
【0016】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、気体絶縁材料はSF6に限定されない。ま
た、液体絶縁材料を容器の外部に設けるポンプにより循
環させると共に、その液体絶縁材料を容器の外部に設け
る熱交換器により冷却してもよい。
い。例えば、気体絶縁材料はSF6に限定されない。ま
た、液体絶縁材料を容器の外部に設けるポンプにより循
環させると共に、その液体絶縁材料を容器の外部に設け
る熱交換器により冷却してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、耐電圧性能および耐熱
性能を低下させることなく重量を軽減できるX線照射装
置を提供できる。
性能を低下させることなく重量を軽減できるX線照射装
置を提供できる。
【図1】本発明の実施形態のX線照射装置の断面図
【図2】従来のX線照射装置の断面図
1 X線管球 2 容器 50 隔壁 60 液体絶縁材料 70 気体絶縁材料
Claims (2)
- 【請求項1】 X線管球と、 そのX線管球を覆う容器と、 そのX線管球と容器との間に介在する絶縁材料とを備え
るX線照射装置において、 その絶縁材料として気体を含むことを特徴とするX線照
射装置。 - 【請求項2】 前記容器の内部に、前記X線管球の少な
くとも一部を覆うように絶縁材製の隔壁が設けられ、 その隔壁と前記X線管球との間に形成される液体封入空
間に液体絶縁材料が封入され、 その隔壁と前記容器との間に前記気体絶縁材料が封入さ
れている請求項1に記載のX線照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24470697A JPH1164599A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | X線照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24470697A JPH1164599A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | X線照射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1164599A true JPH1164599A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=17122722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24470697A Pending JPH1164599A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | X線照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1164599A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005116525A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-28 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線管エネルギ吸収装置 |
JP2006527907A (ja) * | 2003-06-18 | 2006-12-07 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 高電圧絶縁材料 |
JP2013020791A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Canon Inc | 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置 |
JP2013033681A (ja) * | 2011-08-03 | 2013-02-14 | Canon Inc | 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置 |
WO2013125602A1 (ja) * | 2012-02-22 | 2013-08-29 | 株式会社 東芝 | X線ct装置 |
JP2016110744A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 株式会社東芝 | X線管装置 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP24470697A patent/JPH1164599A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006527907A (ja) * | 2003-06-18 | 2006-12-07 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 高電圧絶縁材料 |
JP2012142290A (ja) * | 2003-06-18 | 2012-07-26 | Koninkl Philips Electronics Nv | 高電圧絶縁材料 |
JP2005116525A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-28 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線管エネルギ吸収装置 |
JP2013020791A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Canon Inc | 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置 |
JP2013033681A (ja) * | 2011-08-03 | 2013-02-14 | Canon Inc | 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置 |
WO2013125602A1 (ja) * | 2012-02-22 | 2013-08-29 | 株式会社 東芝 | X線ct装置 |
US9414793B2 (en) | 2012-02-22 | 2016-08-16 | Toshiba Medical Systems Corporation | X-ray CT system |
JP2016110744A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 株式会社東芝 | X線管装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5825892B2 (ja) | 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置 | |
EP2649634B1 (en) | Radiation generating apparatus and radiation imaging apparatus | |
KR100465345B1 (ko) | X선발생장치및이것을사용한정전기제어기 | |
EP1475819B1 (en) | X-ray generating apparatus with integral housing | |
US2952790A (en) | X-ray tubes | |
US6396901B1 (en) | X-ray emitter with force-cooled rotating anode | |
JP2001196019A (ja) | 一体的ハウジングを備える乳房撮影法用のx線管 | |
JP2007080568A (ja) | X線発生装置 | |
US4884292A (en) | Air-cooled X-ray tube | |
JPH1164599A (ja) | X線照射装置 | |
WO2005086919A2 (en) | Encapsulated stator assembly for an x-ray tube | |
CA1138065A (en) | Gas filled high voltage slip ring assembly | |
US7025502B2 (en) | Apparatus with a rotationally driven body in a fluid-filled housing | |
CN111955057B (zh) | X射线发生装置 | |
US20160284503A1 (en) | X-ray tube | |
US5588035A (en) | X-ray tube noise and vibration reduction | |
US3911306A (en) | High-voltage vacuum tube, notably an X-ray tube, comprising a metal sleeve | |
US11551903B2 (en) | Devices and methods for dissipating heat from an anode of an x-ray tube assembly | |
US2939015A (en) | X-ray tube | |
JP3661310B2 (ja) | X線照射装置 | |
US2122285A (en) | Electrical discharge device | |
US2164997A (en) | X-ray apparatus | |
JP2002373800A (ja) | X線管装置 | |
JPH0684490A (ja) | 分析用x線管 | |
CN219287791U (zh) | 一种高效散热的微焦点射线源 |