JPH1164496A - 音響映像装置 - Google Patents

音響映像装置

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JPH1164496A
JPH1164496A JP9217350A JP21735097A JPH1164496A JP H1164496 A JPH1164496 A JP H1164496A JP 9217350 A JP9217350 A JP 9217350A JP 21735097 A JP21735097 A JP 21735097A JP H1164496 A JPH1164496 A JP H1164496A
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Uji Kaiho
宇治 海法
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OKI SYSTEC TOKAI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
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OKI SYSTEC TOKAI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズによる結像作用とMOSスイッチ部に
よる一括読み出しを利用することにより、装置規模を大
幅に縮小でき、しかも、リアルタイムに音響映像を得る
ことができる音響映像装置を提供する。 【解決手段】 音響映像装置において、音の透過性が良
く、音速が媒体と異なる材料を整形してなる音響レンズ
1と、ターゲット(物体)Aからの発生音が前記音響レ
ンズ1によって結像され、音響映像の強度に応じた電荷
が誘起される2次元超音波受波器アレイ2と、この2次
元超音波受波器アレイ2に結合されたMOSスイッチ部
3を有する2次元音響センサ4と、この2次元音響セン
サ4に接続されるTV信号変換部5と、このTV信号変
換部5に接続される表示部6とを設けるようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の代わりに音波
を用いて、光の届かない水中などの観測を行う音響映像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の先行技術として
は、例えば、(1)本願発明者による「音響映像ソー
ナ」日本音響学会誌47巻1号(1991)p63〜6
9に開示されるものがあった。従来、この種の音響映像
装置は、図9に示すようなブロック構成をしており、水
中部101には送受波器アレイ部102、受波処理部1
03、送波処理部104などを有し、水中ケーブル10
5を介して接続される操作部106、その操作部106
の電源部107、表示部108などを有している。
【0003】この例では48chの送波器102Aから
超音波パルスを送信し、対象物体からの反射信号を64
chの受波器102Bによって受信し、受信信号をch
毎に増幅、位相検波、AD変換した後、ビームフォーミ
ング、スキャンコンバージョン回路(信号処理)部分1
06Aにより、光学系でのレンズによる結像作用をデジ
タル演算により置き換えて実施し、計算された映像情報
を表示メモリ部106Bに一時記憶し、これをTV信号
に変換し、CRTモニタ(表示部)108に出力してい
る。なお、映像再生は、画素の一点毎に焦点合わせをデ
ジタル計算で行っている。
【0004】(2)また、第2文献として、「半導体セ
ンサ光学 宮尾亘 朝倉書店 pp69〜73」に開示
されるものがあった。この文献によれば、可視光画像セ
ンサについての説明がなされている。このような画像セ
ンサでは、ホトダイオードなどの光電変換素子を2次元
配列し、レンズ系によって対象物体の映像を配列面に結
ばせ、この映像の明るさに応じて誘起される電荷を、M
OS形XY走査センサ、CCD画像センサ等によって走
査して読み取り、TVの映像信号に変換するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献(1)に示すような音響映像装置において、得られる
独立した画素の数は、受波素子の個数にほぼ等しくなる
という関係があるため、高解像度の映像をつくるために
は、数万から数十万という非常に多くの素子数を必要と
する。
【0006】また、ここでは、回路規模を減らすために
開口合成という手法を使い、送波器数×受波器数の画素
数を得ているが、この場合は、一枚の画面を得るのに複
数回の送波が必要になり、リアルタイム性が損なわれる
という別な課題が生じる。このため、この多数の素子か
らの信号をどのように取り出すかが大きな課題となる。
【0007】従来の方法では、受波素子の1ch毎に、
増幅、位相検波、AD変換を行うための回路を必要とす
るため、非常に大規模化するという欠点があった。ま
た、映像再生は、デジタル計算で1点毎に行うため、計
算量も膨大なものとなり、映像再生速度が制限され、リ
アルタイム性に問題が生じ、また演算装置の規模も増大
するという欠点がある。
【0008】以上のような欠点があるため、従来の音響
映像は解像度が低く、像再生速度が遅く、しかも大規模
なものになってしまっていた。更に、上記文献(2)で
は、映像再生はレンズにより空間的に行われ、さらに、
光電素子アレイにより変換されたch毎の受信信号は、
MOSスイッチによるX−Y走査機能、CCDによる電
荷転送機能により、大量のデータを容易に読み出すこと
ができるため、非常に小型で高解像度な映像装置を構成
できることになる。ただし、光電素子を用いた光学セン
サであるため、光の届かない水中などでは当然使用でき
ないというやむを得ない欠点があった。
【0009】本発明は、上記問題点を除去し、レンズに
よる結像作用とMOSスイッチ部による一括読み出しを
利用することにより、装置規模を大幅に縮小することが
でき、しかも、リアルタイムに音響映像を得ることがで
きる音響映像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕音響映像装置において、音の透過性が良く、音速
が媒体と異なる材料を整形してなる音響レンズと、ター
ゲットからの発生音が前記音響レンズによって結像さ
れ、音響映像の強度に応じた電荷が誘起される2次元超
音波受波器アレイと、この2次元超音波受波器アレイに
結合されたMOSスイッチ部又はCCD回路部を有する
2次元音響センサと、この2次元音響センサに接続され
るTV信号変換部と、このTV信号変換部に接続される
表示部とを設けるようにしたものである。
【0011】〔2〕音響映像装置において、超音波送信
回路に接続された送波器と、この送波器からの超音波信
号が照射されるターゲットと、音の透過性が良く、音速
が媒体と異なる材料を整形してなる音響レンズと、前記
ターゲットからの反射波が前記音響レンズによって結像
され、音響映像の強度に応じた電荷が誘起される2次元
超音波受波器アレイと、この2次元超音波受波器アレイ
に結合されたMOSスイッチ部又はCCD回路部を有す
る2次元音響センサと、この2次元音響センサに接続さ
れるTV信号変換部と、このTV信号変換部に接続され
る表示部とを設けるようにしたものである。
【0012】〔3〕上記〔2〕記載の音響映像装置にお
いて、前記超音波送信回路から連続波を送信するように
したものである。 〔4〕上記〔2〕記載の音響映像装置において、前記超
音波送信回路からパルスを送信し、この送信から設定し
た時間後に開く受信ゲート、距離計測回路を加え、指定
した距離範囲のみを選択的に映像化するようにしたもの
である。
【0013】〔5〕上記〔2〕記載の音響映像装置にお
いて、3系統以上の前記超音波送信回路と、前記2次元
超音波受波器アレイに異なる周波数に応答する共振特性
を持たせた、前記2次元音響センサを3系統以上用い、
夫々の出力をRGB信号に対応させてカラーTV信号に
変換し、カラー表示部に表示するようにしたものであ
る。
【0014】〔6〕上記〔5〕記載の音響映像装置にお
いて、前記超音波送信回路からパルスを送信し、この送
信から設定した時間後に開く受信ゲート、距離計測回路
を加え、設定した距離範囲のみを選択的に疑似カラー映
像化するようにしたものである。 〔7〕上記〔5〕記載の音響映像装置において、送波パ
ルスの周波数を送波ごとに3種変えて1枚ずつ画面を作
り、夫々の画面をRGBに対応させ、3枚の連続する画
面を時間方向に移動積分させることにより、疑似カラー
を得るようにしたものである。
【0015】〔8〕上記〔2〕〜〔7〕記載のいずれか
1項記載の音響映像装置において、前記音響レンズと前
記2次元音響センサを液体を満たした弾力のある袋内に
収納し、物体に密着できるような構造にするようにした
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実
施例を示す音響映像装置の概略構成図、図2はその音響
映像装置の2次元音響センサの構成図であり、図2
(a)はその2次元音響センサの概略平面図、図2
(b)はその2次元音響センサのA部拡大回路図であ
る。なお、この実施例では、パッシブな音響映像装置の
実施例を示している。
【0017】図1に示すように、この音響映像装置は、
音響レンズ1、2次元受波器アレイ2とMOS(金属酸
化膜半導体:Metal Oxide Semicon
ductor)スイッチ部3からなる2次元音響センサ
部4、TV信号変換部5、表示部6から構成されてい
る。ここで、音響レンズ1は、音の透過性が良く、音速
が媒体と異なる材料を整形することにより、光学レンズ
と原理的には全く同様に従来技術で実現することができ
る。
【0018】2次元音響センサ部4は、圧電素子などの
音響−電気変換素子を配列した2次元受波器アレイ2と
MOSスイッチ部3から構成される。MOSスイッチ部
3は、図2に示すように、ダイオード14とその信号を
出力するMOSFET13を1画素とするセンサ素子を
マトリックス状に並べて、X軸スキャナ11とY軸スキ
ャナ12で左上の画素から順次パルス電圧をかけて、各
センサの音響信号を読み出していく。
【0019】この2次元受波器アレイ2自体は圧電素子
等を並べる従来技術で実現することができる。また、M
OSスイッチ部3及びTV信号変換部5は、従来技術で
示した文献(2)に開示されるものと同様であり、容易
に実現できる。以下、この実施例の音響映像装置の動作
について説明する。音を発生しているターゲット(発音
物体)Aが存在するときは、このような構成によって、
音源の発生音圧分布を映像化することができる。
【0020】図1に示すように、ターゲットAからの発
生音は、音響レンズ1によって、2次元受波器アレイ2
面に結像される。このとき、2次元受波器アレイ2面に
は音響映像の強度に応じた電荷が誘起される。この電荷
は、図2(b)に示すように、2次元受波器アレイ2に
ダイオード14を介して結合されたMOSスイッチ部3
のゲート容量に蓄積される。
【0021】MOSスイッチ部3にパルスを印加する
と、その部分だけが導通し、蓄積された電荷が読み出さ
れる。パルスをX軸スキャナ11、Y軸スキャナ12で
各々スキャンすることによって、2次元配列された圧電
素子15からの信号を次々に読み取ることができる。順
次読み出された信号は、TV信号変換部5でTV信号に
変換され、表示部6で音響映像として表示される。
【0022】MOSスイッチ部3及びその駆動、読み出
し、TV信号変換技術は、上記文献(2)に示される、
従来技術で実現することができる。ターゲット(物体)
Aが音を発生している場合、この実施例により、物体上
の音圧分布、すなわち音響映像をTV画面上に映し出す
ことができる。このように、第1実施例によれば、従来
の音響映像装置〔文献(1)〕でのch毎に電気回路を
持たせる方法に比べ、音響レンズによる結像作用とMO
Sスイッチ部による一括読み出しを利用しているので、
大幅に装置規模を縮小することができ、しかもリアルタ
イムに音響映像を得ることができる。
【0023】水中で潜水艦などの音源の探知などに用い
る他、空中でもノイズ発生源の特定などの用途に用いる
ことができる。また、2次元受波器アレイの信号読み取
り部として、MOSスイッチ部の代わりにCCDの電荷
転送機能を用いてもよい。従来の文献(2)のCCD画
像センサにおいて、ホトダイオードを圧電素子とダイオ
ードの組合せに置き換えることにより、MOSスイッチ
部の場合と全く同様に光学センサを音響センサに変更す
ることができ、読み出し回路の規模を、大幅に縮小でき
ることになる。
【0024】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図3は本発明の第2実施例を示す音響映像装置の概
略構成図である。なお、この実施例では、連続波送波に
よる、アクティブな映像装置を示している。また、第1
実施例と同じ部分には同じ符号を付している。この図に
示すように、この音響映像装置は、送波回路21、送波
器22、音響レンズ1、2次元受波器アレイ2とMOS
スイッチ部3からなる2次元音響センサ部4、TV信号
変換部5、表示部6から構成されている。
【0025】以下、この実施例の音響映像装置の動作に
ついて説明する。自から発音しないターゲット(物体)
Bに対しては、送波回路21からの超音波信号をターゲ
ット(物体)Bに照射し、ターゲット(物体)Bからの
反射波により映像化する。送波回路21からなる信号発
生器から電気信号を発生し、増幅した後、送波器22に
よって電気−音響変換して、超音波信号を発生する。
【0026】超音波信号が、ターゲット(物体)Bに向
かって、照射されると、ターゲット(物体)Bにより反
射される。この反射波を、音響レンズ1によって、2次
元受波器アレイ2面に結像し、以下、第1実施例と全く
同じように映像化する。送信信号は、連続波とするが、
周波数は、単一周波数の送波によって、特定周波数での
応答を見る他、周波数を振ることにより、複数周波数の
反射応答の和としての映像をみることの二つの方法が考
えられる。
【0027】このように、第2実施例によれば、第1実
施例のターゲット(発音物体)Aを対象とするのと異な
り、ターゲット(発音しない物体)Bの外部から連続波
を照射し、その物体からの反射波を利用して映像化する
ようにしたので、自から発音しない物体についても映像
化することができる。従来よりも、高速化、小形化でき
ることは第1実施例と同様である。
【0028】また、周波数が単一であると、物体面に分
布する無数の反射点からの反射信号の位相干渉により、
ニュートンリングがランダム化されたような干渉縞がで
き、画質を劣化させるが、電荷の蓄積期間に周波数を変
化させれば、複数の周波数の応答が平均化されるため、
干渉縞が薄められ、安定した映像が得られるという利点
がある送波器を複数設置し、異なる角度から、複数の周
波数で照射する応用でも、同様の効果が得られる。
【0029】また、音響レンズによる結像作用は、時間
遅延を用いたものであり、従来主流であった位相補正方
式とは異なり、周波数の依存性がないので、周波数が変
化しても焦点の位置は変化せず、複数周波数をそのまま
重ね合わせることができる。次に、本発明の第3実施例
について説明する。図4は本発明の第3実施例を示す音
響映像装置の概略構成図である。なお、この実施例で
は、パルス送波による、アクティブな映像装置を示して
いる。また、上記実施例と同じ部分には同じ番号を付し
ている。
【0030】この図に示すように、この音響映像装置
は、送波回路31、送波器32、音響レンズ1、2次元
受波器アレイ2とMOSスイッチ部3とからなる2次元
音響センサ4、TV信号変換部5、表示部6から構成さ
れる。以下、この実施例の音響映像装置の動作について
説明する。自から発音しないターゲット(物体)Bに対
して、超音波パルス信号を照射し、その反射波により映
像化する。
【0031】送波回路31からなる信号発生器からパル
ス電気信号を発生し、増幅した後、送波器32によって
電気−音響変換して、超音波パルス信号を発生する。第
2実施例と同様に、送波信号がターゲットBに向かって
照射されると、ターゲットBにより反射され、この反射
波が音響レンズ1によって、2次元受波器アレイ2面に
結像される。結像された映像を蓄積する時に、送信後、
一定時間後から、一致時間幅だけ蓄積して終了させる。
つまり、送波回路31とTV信号変換部5とは同期をと
るように伝送路33を有する。こうすると、一定時間後
に到達した反射波、すなわち一定距離の物体の映像だけ
を選択的に得ることができる。
【0032】このように、第3実施例によれば、第2実
施例は連続波を照射しているのに対し、パルス波を用い
て一定距離の物体の映像だけを映像化することができる
ので距離計測が可能となる。更に、受信時間を変化させ
れば、それに対応した距離に位置する物体の映像だけが
得られ、その物体までの距離が分かる。
【0033】また、送波毎に周波数を変えたり、パルス
内を周波数変調したり、複数の音源から同時に多周波を
送波するなどして、多周波を積分するような応答方法も
考えられる。次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図5は本発明の第4実施例を示す音響映像装置の概
略構成図である。なお、この実施例では、人体などの内
部をみるための映像装置の構成を示している。また、上
記実施例と同じ部分には同じ符号を付して、その説明は
省略する。
【0034】この図に示すように、この音響映像装置
は、シリコン油51等の液体を満たしたゴム袋52など
を物体としての人体の腹部等に密着させ、ゴム袋52内
に音響レンズ1、2次元受波器アレイ2とMOSスイッ
チ部3とからなる2次元音響センサ4が設置される。そ
して、別途、送波回路41が接続される送波器42を人
体に密着させて送波する。2次元受波器アレイ2以降の
構成は上記第2実施例と同様である。
【0035】以下、この実施例の音響映像装置の動作に
ついて説明する。送波器42から超音波を送波し、体内
の臓器Cからの反射波を捕らえて音響レンズ1により2
次元受波器アレイ2面に結像させる。それ以降は、第2
〜3実施例と同様であり、送波器42は複数でも良く、
周波数も可変にして良い。このように第4実施例によれ
ば、体内の臓器C等を映像化することができる。
【0036】また、従来の超音波診断装置が、断層像し
か表示できないのに対し、リアルタイムに正面像を得る
ことができる。なお、超音波の特質として、X線に比
べ、軟物質の映像化に優れ、また安全性が高いので、医
療用に好適である。更に、土中などの不透明物体の映像
化などにも同様に応用が可能である。次に、本発明の第
5実施例について説明する。
【0037】図6は本発明の第5実施例を示す音響映像
装置の概略構成図である。この図に示すように、この音
響映像装置は、3個の送波信号発生器61と、3個の送
波器62、3個の音響レンズ63と、共振特性を持ち、
単一の周波数に感度を持つ受波器アレイ(周波数選択回
路を含む)64からなる受信部を3系統持ち、夫々の応
答をTV信号のRGB信号に対応させた、カラーTV信
号変換部65と、カラー合成部66とカラー映像表示部
67とから構成されている。
【0038】このように、図3に示す送波回路を3つ並
べた、f1 〜f3 の異なる周波数で同時連続送波する。
前記f1 ,f2 ,f3 に対応した共振特性を持った受波
器アレイ64で受波し、周波数分離し、その出力を各々
TV信号に変換する。次に、前記f1 ,f2 ,f3 に対
応した出力をR,G,B信号に対応させ、カラー合成
し、カラー映像表示部67に表示することができる。
【0039】この実施例では、3個の送波信号発生器
と、3個の送波器、3個の音響レンズと、共振特性を持
ち、単一の周波数に感度を持つ受波器アレイとMOSス
イッチ部を組み合わせた受信部を3系統持ち、夫々の応
答をTV信号のRGB信号に対応させた、カラーTV信
号変換部からなる。次に、この実施例の音響映像装置の
動作について説明する。
【0040】3個の送波信号発生器から異なる周波数の
信号を発生し、3個の送波器から夫々異なる周波数の超
音波信号を送波する。発生周波数は、受波器アレイの共
振特性と夫々一致させる。物体からの反射波を捕らえ
て、音響レンズにより受波器面に結像させ、夫々MOS
スイッチ部で読み出す。このとき受波器の周波数特性か
ら、3つの出力は夫々、特定の周波数に対応した出力と
なる。
【0041】3個の出力をカラーTV信号変換部のRG
B信号に夫々対応させると、超音波による疑似的なカラ
ー映像を得ることができる。このように、第5実施例で
は、超音波による疑似的なカラー映像が得られる。ま
た、カラー映像化することにより、物体からの反射特性
に周波数による差があると、色調の変化になって得られ
るため、物体の材質などの細かい差が識別し易くなると
いう光学映像と原理的に同様な効果が得られる。
【0042】図7は本発明の第6実施例を示す音響映像
装置の概略構成図である。この図に示すように、この音
響映像装置は、3個の送波信号発生器71と、3個の送
波器72、3個の音響レンズ73と、共振特性を持ち、
単一の周波数に感度を持つ受波器アレイ(周波数選択回
路を含む)74からなる受信部を3系統持ち、夫々の応
答をTV信号のRGB信号に対応させた、カラーTV信
号変換部75と、距離ゲート回路76と、カラー合成部
77とカラー映像表示部78とから構成されている。
【0043】また、送波信号発生器71と距離ゲート回
路76とは接続されており、送波信号発生器71からの
送信タイミング信号が距離ゲート回路76に送られるよ
うに構成されている。このように、この実施例では、上
記第5実施例に、距離ゲート機能を付加したものであ
る。
【0044】すなわち、f1 〜f3 の異なる周波数で同
時連続送波する。次に、送波から所望の距離に応じた時
間のみ距離ゲート開くことにより、その距離の物体だけ
をカラー映像化することができる。このように、前記送
波信号発生路からパルスを送信し、該送波から設定した
時間後に開く距離ゲート、距離計測回路を加え、設定し
た距離範囲のみを選択的に疑似カラー映像化することが
できる。
【0045】図8は本発明の第7実施例を示す音響映像
装置の概略構成図である。この図に示すように、この音
響映像装置は、3個の送波(f1 ,f2 ,f3 )信号発
生器81と、周波数選択回路82と、送波器83と、音
響レンズ84と、受波器アレイ85からなる受信部を持
ち、距離ゲート回路86と、カラーTV信号変換部87
と、送波f1 ,f2 ,f3 毎に記憶する画像メモリ88
(88−1,88−2,88−3)と、カラー合成部8
9と、カラー映像表示部90とから構成されている。ま
た、送波信号発生器81と距離ゲート回路86とは接続
するようにしている。
【0046】そこで、送波f1 ,f2 ,f3 のパルスを
時間的に順次送波する。次に、送波f1 を送波した時の
反射信号映像は画像メモリ88−1に記憶する。送波f
2 を送波した時の反射信号映像は画像メモリ88−2に
記憶する。送波f3 を送波した時の反射信号映像は画像
メモリ88−3に記憶する。次いで、送波f1 を送波し
た時の反射信号映像は画像メモリ88−1に記憶する。
【0047】このようにして得られた画像メモリ88−
1〜88−3の出力をR,G,B信号に対応させてカラ
ー合成する。このように、この実施例によれば、送波系
統、受波器系統を1系統とし、広帯域化した応用も考え
られる。この応用では、パルス送信を行い、送信毎に周
波数を変えて映像をつくり、画面毎にRGBに対応さ
せ、3枚の画面を移動積分で足し合わせてカラー映像と
する。
【0048】また、送波パルスの周波数を送波ごとに3
種変えて1枚ずつ画面を作り、夫々の画面をRGB信号
に対応させ、3枚の連続する画面を時間方向に移動積分
させることにより、疑似カラーを得ることができる。更
に、異なる周波数に対応するRGB出力を得るために
は、以下の方法も考えられる。
【0049】自ら発音する物体に対しては、ここで説明
した方法から信号発生器と送波器を除いたもので映像化
することができ、受信系統だけにした場合、発音場所だ
けではなく、その周波数特性が色調により識別すること
ができる。なお、本発明では、以下のような利用形態を
有する。 (1)第1実施例では、パッシブな音響映像装置として
の応用を示した。潜水艦の探知などの発音体の探知装置
として応用される。また、雑音発生源の探知装置として
も応用することができる。
【0050】(2)第2実施例では、アクティブな音響
映像装置として応用できるので、水中作業ロボット等に
装備され、超音波テレビとして前方監視、水中物体の捜
索、作業の監視等あらゆる用途に用いることができる。 (3)第3実施例では、第2実施例と同様に、水中作業
ロボットなどに装備され、超音波テレビとして前方監
視、水中物体の捜索、作業の監視等に用いることがで
き、特に距離計測、測量の必要な場合に有効である。
【0051】(4)第4実施例では、空中で人体などの
不透明物体に対して応用できるので、医療、土中探査用
などに有効である。 (5)第5実施例では、疑似的なカラー映像が得られ、
ターゲットの周波数に対する応答の違いが色合いの差に
なって見えるため、ターゲットの識別に効果があり、水
中での物体捜索、医療応用、雑音源の周波数特性の観測
などで有効となる。
【0052】また、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (A)音響レンズによる結像作用とMOSスイッチ部に
よる一括読み出しを利用するようにしているので、大幅
に装置規模を大幅に縮小することができ、しかもリアル
タイムに音響映像を得ることができる。
【0054】(B)発音物体を対象とするのと異なり、
外部から連続波を照射し、その物体からの反射波を利用
して映像化するようにしたので、自ら発音しない物体に
ついても映像化が可能である。 (C)パルス波を用いて一定距離の物体の映像だけを映
像化できるので距離計測が可能となる。
【0055】(D)体内の臓器等を映像化することがで
きる。従来の超音波診断装置が、断層像しか表示できな
いのに対し、リアルタイムに正面像を得ることができ
る。なお、超音波の特質として、X線に比べ、軟物質の
映像化に優れ、また安全性が高いので、医療用に好適で
ある。更に、土中などの不透明物体の映像化などにも同
様に応用が可能である。
【0056】(E)超音波による疑似的なカラー映像が
得られる。また、カラー映像化することにより、物体か
らの反射特性に周波数による差があると、色調の変化に
なって得られるため、物体の材質などの細かい差を識別
し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す音響映像装置の概略
構成図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す音響映像装置の2次
元音響センサの構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す音響映像装置の概略
構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す音響映像装置の概略
構成図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す音響映像装置の概略
構成図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す音響映像装置の概略
構成図である。
【図7】本発明の第6実施例を示す音響映像装置の概略
構成図である。
【図8】本発明の第7実施例を示す音響映像装置の概略
構成図である。
【図9】従来の観測ソーナのブロック図である。
【符号の説明】
1,84 音響レンズ 2 2次元受波器アレイ 3 MOSスイッチ部 4 2次元音響センサ部 5 TV信号変換部 6 表示部 11 X軸スキャナ 12 Y軸スキャナ 13 MOSFET 14 ダイオード 15 圧電素子 21,31,41 送波回路 22,32,42,83 送波器 33 伝送路 51 シリコン油 52 ゴム袋 61,71,81 3個の送波信号発生器 62,72 3個の送波器 63,73 3個の音響レンズ 64,74,85 受波器アレイ 65,75,87 カラーTV信号変換部 66,77,89 カラー合成部 67,78,90 カラー映像表示部 76,86 距離ゲート回路 82 周波数選択回路 88,88−1,88−2,88−3 画像メモリ A,B ターゲット(物体) C 人体の臓器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)音の透過性が良く、音速が媒体と異
    なる材料を整形してなる音響レンズと、(b)ターゲッ
    トからの発生音が前記音響レンズによって結像され、音
    響映像の強度に応じた電荷が誘起される2次元超音波受
    波器アレイと、該2次元超音波受波器アレイに結合され
    たMOSスイッチ部又はCCD回路部を有する2次元音
    響センサと、(c)該2次元音響センサに接続されるT
    V信号変換部と、(d)該TV信号変換部に接続される
    表示部とを具備することを特徴とする音響映像装置。
  2. 【請求項2】(a)超音波送信回路に接続された送波器
    と、(b)該送波器からの超音波信号が照射されるター
    ゲットと、(c)音の透過性が良く、音速が媒体と異な
    る材料を整形してなる音響レンズと、(d)前記ターゲ
    ットからの反射波が前記音響レンズによって結像され、
    音響映像の強度に応じた電荷が誘起される2次元超音波
    受波器アレイと、該2次元超音波受波器アレイに結合さ
    れたMOSスイッチ部又はCCD回路部を有する2次元
    音響センサと、(e)該2次元音響センサに接続される
    TV信号変換部と、(f)該TV信号変換部に接続され
    る表示部とを具備することを特徴とする音響映像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の音響映像装置において、
    前記超音波送信回路から連続波を送信してなる音響映像
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の音響映像装置において、
    前記超音波送信回路からパルスを送信し、該送信から設
    定した時間後に開く受信ゲート、距離計測回路を加え、
    指定した距離範囲のみを選択的に映像化することを特徴
    とする音響映像装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の音響映像装置において、
    3系統以上の前記超音波送信回路と、前記2次元超音波
    受波器アレイに異なる周波数に応答する共振特性を持た
    せた、前記2次元音響センサを3系統以上用い、夫々の
    出力をRGB信号に対応させてカラーTV信号に変換
    し、カラー表示部に表示することを特徴とする音響映像
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の音響映像装置において、
    前記超音波送信回路からパルスを送信し、該送信から設
    定した時間後に開く受信ゲート、距離計測回路を加え、
    設定した距離範囲のみを選択的に疑似カラー映像化する
    ことを特徴とする音響映像装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の音響映像装置において、
    送波パルスの周波数を送波ごとに3種変えて1枚ずつ画
    面を作り、夫々の画面をRGBに対応させ、3枚の連続
    する画面を時間方向に移動積分させることにより、疑似
    カラーを得ることを特徴とする音響映像装置。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7記載のいずれか1項記載の
    音響映像装置において、前記音響レンズと前記2次元音
    響センサを液体を満たした弾力のある袋内に収納し、物
    体に密着できるような構造にしたことを特徴とする音響
    映像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013096963A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Hitachi Ltd 水中映像取得装置
JP2017104216A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 メロディ・インターナショナル株式会社 受信レトロディレクティブ処理を用いた監視装置、胎児監視装置、及び監視方法、胎児監視方法、及びプログラム
KR101876909B1 (ko) * 2015-12-24 2018-07-10 한국해양과학기술원 소나 영상의 컬러표시방법 및 이를 이용하여 표적 식별이 용이한 소나시스템
JP2021117075A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 東芝プラントシステム株式会社 埋設物探査装置、および探査対象物の解析方法

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