JPH1164256A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

Info

Publication number
JPH1164256A
JPH1164256A JP9222187A JP22218797A JPH1164256A JP H1164256 A JPH1164256 A JP H1164256A JP 9222187 A JP9222187 A JP 9222187A JP 22218797 A JP22218797 A JP 22218797A JP H1164256 A JPH1164256 A JP H1164256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
electron
sample
lens
objective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9222187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3814968B2 (ja
Inventor
Muneki Hamashima
宗樹 浜島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP22218797A priority Critical patent/JP3814968B2/ja
Priority to PCT/JP1998/003667 priority patent/WO1999009582A1/ja
Priority to AU87469/98A priority patent/AU8746998A/en
Publication of JPH1164256A publication Critical patent/JPH1164256A/ja
Priority to US09/505,280 priority patent/US6479819B1/en
Priority to US10/986,576 priority patent/USRE40221E1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3814968B2 publication Critical patent/JP3814968B2/ja
Priority to US11/808,916 priority patent/USRE41665E1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子ビームを利用して、画像を取
得し検査する検査装置に関し、検出画像のS/Nを向上
させ、均質かつ鮮明な画像を取得することができる検査
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電子ビームを試料面上に照射する照射手
段1と、電子ビームの照射により、試料から発生する二
次電子、反射電子を二次ビームとして検出する電子検出
手段2と、照射手段1および電子検出手段2と、試料と
の間に配置され、照射手段1から照射される電子ビーム
を試料面上に照射させ、かつ試料から発生する二次ビー
ムを、電子検出手段2に導く偏向手段3と、偏向手段3
と試料との間に配置される対物電子光学系4と、対物電
子光学系4の焦点位置に配置され、二次ビーム量を制限
するビーム制限手段5とを備え、対物電子光学系4とビ
ーム制限手段5とは、テレセントリックな電子光学系を
構成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを利用
して、例えば、半導体ウェーハの集積回路パターン像等
を取得する検査装置に関し、特に、均質かつ鮮明な画像
を取得することができる検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの走査型電子顕微鏡(SEM)
とは異なり、電子ビームのビーム断面を一次光学系で線
状あるいは矩形状にして試料に照射し、試料から発生す
る反射電子、二次電子等を、二次光学系を介して電子検
出器で検出し、試料の表面画像を取得するシステムがあ
る。しかしながら、このようなシステムは、論文に記載
されているだけで、実用的な公知例はまだない。
【0003】また、二次光学系の構成例として、ウィー
ンフィルタを使用した論文(K.Tsuno, Ultramicroscopy
55(1994)127-140 「Simulation of a Wien filter as b
eamseparator in a low energy electron microscope」)
があるが、この論文では、計算結果だけで、装置として
実用化されていない。そこで、本出願人は、ウィーンフ
ィルタを利用した検査装置として実用化する際の諸問題
を検討し、特願平9−91421号出願および特願平9
−91422号出願において、この検査装置の具体的構
成例を提案した。
【0004】図7を参照して、この検査装置を説明す
る。図7において、検査装置は、一次コラム50、ウィ
ーンフィルタ51、ステージ52および二次コラム54
を有している。ステージ52上には、試料53が載置さ
れており、また、二次コラム54の内部には、カソード
レンズ55および二次光学系56が配置されている。さ
らに、二次コラム54の内部には、開口絞りであるニュ
ーメニカルアパーチャ57が配置され、その後方には、
径の異なるフィールド孔が複数形成されているフィール
ドアパーチャ(視野絞り)58が、引き出し可能に挿入
されている。
【0005】一方、二次光学系56を介して二次電子、
反射電子が集束する位置に検出器59が配置される。検
出器59は検出電子を光信号に変換し、さらに撮像素子
によって光電信号に再変換する。光電信号はコントロー
ルユニット60を介して、CPU61に入力される。C
PU61は、一次コラム制御ユニット62および二次コ
ラム制御ユニット63に制御信号を出力する。一次コラ
ム制御ユニット62は、一次コラム50内の一次光学系
に対して、また、二次コラム制御ユニット63は、カソ
ードレンズ55および二次光学系56に対してレンズ電
圧の制御を行う。
【0006】次に、この検査装置の動作について説明す
る。一次コラム50内の一次光学系は、電子銃から放射
される電子ビームを、ウィーンフィルタ51に入射させ
る。ウィーンフィルタ51は、電磁プリズムとして作用
する偏向器で、一次コラム50からの特定のエネルギー
を有する電子ビームを、その加速電圧で決定される角度
で曲げて、試料53に垂直に照射させる。一方、試料5
3から発生する二次ビームに対しては、そのまま直進さ
せ、二次コラム54内の二次光学系56に入射させる。
なお、このウィーンフィルタの詳細については後述す
る。
【0007】二次ビームは、二次光学系56により集束
され、検出器59の検出面に所定の倍率で拡大投影さ
れ、画像信号に変換される。このとき、ニューメニカル
アパーチャ57は、二次光学系56の収差を抑える役割
を果たすと共に、装置内に散乱する余計な電子が、検出
器59で検出されることを防ぐ役割を果たす。また、フ
ィールドアパーチャ58に形成されるフィールド孔を選
択することにより、検出電子の種類を選択することがで
きる。すなわち、二次電子は、反射電子より電子数が多
いため、二次電子を中心に検出したい場合には、径の小
さいフィールド孔を選択する。また、反射電子を多く検
出したい場合には、逆に径の大きなフィールド孔を選択
する。これにより、試料の状態に合わせて収率の高い電
子を選択して検出することができる。
【0008】コントロールユニット60は、検出器59
から画像信号を取り出し、CPU61に出力する。CP
U61は、取り出された画像信号からテンプレートマッ
チング等によってパターンの欠陥検査を実施する。CP
U61は、ステージ52を駆動し、次の検査箇所に位置
を合わせて、以上の検査動作を繰り返す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
検査装置では、以下の点については考慮されていなかっ
た。
【0010】通常、電子銃のチップからは不均一な電子
ビームが照射される場合があり、試料のビーム照射領域
には、ビームの強度むらが生じる。この状態で、試料か
らの二次ビームを捕獲し、検出面に拡大投影すると、ビ
ームの強度むらがノイズとなって現れ、画像信号のS/
Nが低下するいう問題点があった。また、試料からの二
次ビームは、けられなどにより、周辺光量の減光が起
き、検出される画像信号の周辺部分の輝度が低下すると
いう問題点があった。
【0011】さらに、ステージを駆動して試料を検査す
る際に、試料面とカソードレンズ55との距離(被写体
距離)が変動することがある。このとき、カソードレン
ズ55のレンズ電圧を制御し、レンズの焦点距離を変え
て焦点合わせを行うと、検出面での拡大倍率が変化して
しまうという問題点があった。そこで、請求項1〜3に
記載の発明は、上述の問題点を解決するために、検出画
像のS/Nを向上させ、均質かつ鮮明な画像を取得する
ことができる検査装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2に
記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の
発明は、電子ビームを試料面上に照射する照射手段1
と、電子ビームの照射により、試料から発生する二次電
子、反射電子または後方散乱電子の少なくとも1種を二
次ビームとして検出する電子検出手段2と、照射手段1
および電子検出手段2と、試料との間に配置され、照射
手段1から照射される電子ビームを試料面上に照射さ
せ、かつ試料から発生する二次ビームを、電子検出手段
2に導く偏向手段3と、偏向手段3と試料との間に配置
される対物電子光学系4と、対物電子光学系4の焦点位
置に配置され、二次ビーム量を制限するビーム制限手段
5とを備え、対物電子光学系4とビーム制限手段5と
は、テレセントリックな電子光学系を構成することを特
徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の検査装置において、対物電子光学系4の焦点位置に、
電子ビームが集束することを特徴とする。請求項3に記
載の発明は、請求項1または請求項2に記載の検査装置
において、電子ビームのビーム断面の形状が、矩形状ま
たは楕円形状であることを特徴とする。
【0014】(作用)請求項1に記載の検査装置では、
照射手段1は、試料に電子ビーム(一次ビーム)を照射
する。電子ビームは、偏向手段3、ビーム制限手段5お
よび対物電子光学系4を介して試料面上に照射される。
試料面上に電子ビームが照射されると、試料のビーム照
射面から二次ビームとして二次電子、反射電子または後
方散乱電子が発生する。二次ビームは、対物電子光学系
4および偏向手段3を介して電子検出手段2で検出され
る。
【0015】このとき、ビーム制限手段5が、対物電子
光学系4の焦点位置に配置されており、対物電子光学系
4とビーム制限手段5とは、テレセントリックな電子光
学系を構成している。したがって、図1(2)に示すよ
うに、試料から発生する二次ビームの主光線は、必ず、
対物電子光学系4の焦点位置でクロスオーバーを形成す
るので、二次ビームはけられることなく、電子検出手段
2で検出される。なお、試料から発生する二次ビームの
主光線は、一般的には、一次ビームの照射角度に依存せ
ずに、試料から垂直に出射する。
【0016】請求項2に記載の検査装置では、対物電子
光学系4の焦点位置に、電子ビームがクロスオーバーを
形成する。したがって、図1(1)に示すように、電子
ビームは、分散均一化し、平行ビームとなって試料に照
射する。請求項3に記載の検査装置では、電子ビームが
試料に照射されると、その照射領域は、矩形状または楕
円形状になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。図2は、本実施形態の全体構成図であ
る。また、図3は、一次ビームの軌道を示す図であり、
図4は、二次ビームの軌道を示す図である。なお、本実
施形態は、請求項1〜3に記載の発明に対応する。
【0018】図2〜図4において、検査装置は一次コラ
ム21、二次コラム22およびチャンバー23を有して
いる。一次コラム21の内部には、電子銃24が設けら
れており、電子銃24から照射される電子ビーム(一次
ビーム)の光軸上に一次光学系25が配置される。ま
た、チャンバー23の内部には、ステージ26が設置さ
れ、ステージ26上には試料27が載置される。
【0019】一方、二次コラム22の内部には、試料2
7から発生する二次ビームの光軸上に、カソードレンズ
28、ニューメニカルアパーチャ29、ウィーンフィル
タ30、第2レンズ31、フィールドアパーチャ32、
第3レンズ33、第4レンズ34および検出器35が配
置される。なお、ニューメニカルアパーチャ29は、開
口絞りに相当するもので、円形の穴が開いた金属製(M
o等)の薄膜である。そして、開口部が一次ビームの集
束位置およびカソードレンズ28の焦点位置になるよう
に配置されている。したがって、カソードレンズ28と
ニューメニカルアパーチャ29とは、テレセントリック
な電子光学系を構成している。
【0020】一方、検出器35の出力は、コントロール
ユニット36に入力され、コントロールユニット36の
出力は、CPU37に入力される。CPU37の制御信
号は、一次コラム制御ユニット38、二次コラム制御ユ
ニット39およびステージ駆動機構40に入力される。
一次コラム制御ユニット38は、一次光学系25のレン
ズ電圧制御を行い、二次コラム制御ユニット39は、カ
ソードレンズ28、第2レンズ31〜第4レンズ34の
レンズ電圧制御およびウィーンフィルタ30に印加する
電磁界制御を行う。
【0021】また、ステージ駆動機構40は、ステージ
の位置情報をCPU37に伝達する。さらに、一次コラ
ム21、二次コラム22、チャンバー23は、真空排気
系(不図示)と繋がっており、真空排気系のターボポン
プにより排気されて、内部は真空状態を維持している。
なお、請求項1〜3に記載の発明と、本実施形態との対
応関係については、照射手段1は、電子銃24および一
次光学系25に対応し、電子検出手段2は、第2レンズ
31、第3レンズ33、第4レンズ34および検出器3
5に対応し、偏向手段3は、ウィーンフィルタ30に対
応し、対物電子光学系4は、カソードレンズ28に対応
し、ビーム制限手段5は、ニューメニカルアパーチャ2
9に対応する。
【0022】次に、本実施形態の動作について説明す
る。 (一次ビーム)電子銃24からの一次ビームは、一次光
学系25によってレンズ作用を受けながら、ウィーンフ
ィルタ30に入射する。ここでは、電子銃のチップとし
ては、矩形陰極で大電流を取り出すことができるLaB
6を用いる。また、一次光学系25は、回転軸非対称の
四重極または八重極の静電(または電磁)レンズを使用す
る。これは、いわゆるシリンドリカルズレンズと同様に
X軸、Y軸各々で集束と発散とを引き起こすことができ
る。このレンズを2段、3段で構成し、各レンズ条件を
最適化することによって、照射電子を損失することな
く、試料面上のビーム照射領域を、任意の矩形状、また
は楕円形状に整形することができる。
【0023】具体的には、図5(1)に示すように、静
電レンズを用いた場合、4つの円柱ロッドを使用する。
対向する電極同士(aとb、cとd)を等電位にし、互
いに逆の電圧特性を与える。
【0024】なお、図4(2)に示すように、四重極レ
ンズとして円柱形ではなく、静電偏向器で、通常使用さ
れる円形板を4分割した形状のレンズを用いてもよい。
この場合レンズの小型化を図ることができる。一次光学
系25を通過した一次ビームは、ウィーンフィルタ30
の偏向作用により軌道が曲げられる。ウィーンフィルタ
30は、磁界と電界を直交させ、電界をE、磁界をB、
荷電粒子の速度をvとした場合、E=vBのウィーン条
件を満たす荷電粒子のみを直進させ、それ以外の荷電粒
子の軌道を曲げる。図6に示すように、一次ビームに対
しては、磁界による力FBと電界による力FEとが発生
し、ビーム軌道は曲げられる。一方、二次ビームに対し
ては、力FBと力FEとが逆方向に働くため、互いに相殺
されるので二次ビームはそのまま直進する。
【0025】一次光学系25のレンズ電圧は、一次ビー
ムがニューメニカルアパーチャ29の開口部で結像する
ように、予め設定されている。このニューメニカルアパ
ーチャ29は、装置内に散乱する余計な電子ビームが試
料面に到達することを阻止し、試料27のチャージアッ
プや汚染を防いでいる。さらに、ニューメニカルアパー
チャ29とカソードレンズ28とはテレセントリックな
電子光学系を構成しているので、図3に示すように、カ
ソードレンズ28を透過した一次ビームは平行ビームに
なり、試料27に均一かつ一様に照射する。すなわち、
光学顕微鏡でいうケーラー照明が実現される。
【0026】(二次ビーム)一次ビームが試料に照射さ
れると、試料のビーム照射面からは、二次ビームとし
て、二次電子、反射電子または後方散乱電子が発生す
る。 二次ビームは、カソードレンズ28によるレンズ作用を
受けながら、レンズを透過する。
【0027】ところで、カソードレンズ28は、3枚の
電極で構成されている。一番下の電極は、試料27側の
電位との間で、正の電界を形成し、電子(特に、指向性
が小さい二次電子)を引き込み、効率よくレンズ内に導
くように設計されている。
【0028】また、レンズ作用は、カソードレンズ28
の1番目、2番目の電極に電圧を印加し、3番目の電極
をゼロ電位にすることで行われる。一方、ニューメニカ
ルアパーチャ29は、カソードレンズ28の焦点位置、
すなわち試料27からのバックフォーカス位置に配置さ
れている。したがって、図4に示すように、視野中心外
(軸外)から出た電子ビームの光束も、平行ビームとな
って、このニューメニカルアパーチャ29の中心位置
を、けられが生じることなく通過する。
【0029】なお、ニューメニカルアパーチャ29は、
二次ビームに対しては、第2レンズ31〜第4レンズ3
4のレンズ収差を抑える役割を果たしている。ニューメ
ニカルアパーチャ29を通過した二次ビームは、ウィー
ンフィルタ30の偏向作用を受けずに、そのまま直進し
て通過する。なお、ウィーンフィルタ30に印加する電
磁界を変えることで、二次ビームから、特定のエネルギ
ーを持つ電子(例えば2次電子、又は反射電子、又は後
方散乱電子)のみを検出器35に導くことができる。
【0030】二次ビームを、カソードレンズ28のみで
結像させると、レンズ作用が強くなり収差が発生しやす
い。そこで、第2レンズ31と合わせて、1回の結像を
行わせる。二次ビームは、カソードレンズ28および第
2レンズ31により、フィールドアパーチャ32上で中
間結像を得る。この場合、通常、二次光学系として必要
な拡大倍率が、不足することが多いため、中間像を拡大
するためのレンズとして、第3レンズ33、第4レンズ
34を加えた構成にする。二次ビームは、第3レンズ3
3、第4レンズ34各々により拡大結像し、ここでは、
合計3回結像する。なお、第3レンズ33と第4レンズ
34とを合わせて1回(合計2回)結像させてもよい。
【0031】また、第2レンズ31〜第4レンズ34は
すべて、ユニポテンシャルレンズまたはアインツェルレ
ンズとよばれる回転軸対称型のレンズである。各レンズ
は、3枚電極の構成で、通常は外側の2電極をゼロ電位
とし、中央の電極に印加する電圧で、レンズ作用を行わ
せて制御する。また、中間の結像点には、フィールドア
パーチャ32が配置されている。フィールドアパーチャ
32は光学顕微鏡の視野絞りと同様に、視野を必要範囲
に制限しているが、電子ビームの場合、余計なビーム
を、後段の第3レンズ33および第4レンズ34と共に
遮断して、検出器35のチャージアップや汚染を防いで
いる。なお、拡大倍率は、この第3レンズ33および第
4レンズ34のレンズ条件(焦点距離)を変えることで
設定される。
【0032】二次ビームは、二次光学系により拡大投影
され、検出器35の検出面に結像する。 検出器35は、電子を増幅するMCPと、電子を光に変
換する蛍光板と、真空系と外部との中継および光学像を
伝達させるためのレンズやその他の光学素子と、撮像素
子(CCD等)とから構成される。二次ビームは、MC
P検出面で結像し、増幅され、蛍光板によって電子は光
信号に変換され、撮像素子によって光電信号に変換され
る。
【0033】コントロールユニット36は、検出器35
から試料の画像信号を読み出し、CPU37に伝達す
る。CPU37は、画像信号からテンプレートマッチン
グ等によってパターンの欠陥検査を実施する。また、ス
テージ26は、ステージ駆動機構40により、XY方向
に移動可能となっている。CPU37は、ステージ26
の位置を読み取り、ステージ駆動機構40に駆動制御信
号を出力し、ステージ26を駆動させ、順次画像の検
出、検査を行う。
【0034】このように、本実施形態の検査装置では、
ニューメニカルアパーチャ29とカソードレンズ28と
が、テレセントリックな電子光学系を構成しているの
で、一次ビームに対しては、ビームを試料に均一に照射
させることができる。すなわち、ケーラー照明を容易に
実現することができる。
【0035】さらに、二次ビームに対しては、試料27
からの全ての主光線が、カソードレンズ28に垂直(レ
ンズ光軸に平行)に入射し、ニューメニカルアパーチャ
29を通過するので、周辺光もけられることがなく、試
料周辺部の画像輝度が低下することがない。また、電子
が有するエネルギーのばらつきによって、結像する位置
が異なる、いわゆる倍率色収差が起こる(特に、二次電
子は、エネルギーのばらつきが大きいため、倍率色収差
が大きい)が、カソードレンズ28の焦点位置に、ニュ
ーメニカルアパーチャ29を配置することで、この倍率
色収差を抑えることができる。
【0036】さらに、試料27とカソードレンズ28と
の距離に変動が生じ、焦点合わせを実行しても、テレセ
ントリック光学系のため、拡大倍率に変化が生じない。
なお、焦点合わせは、カソードレンズ28の焦点距離を
変えることで行われるが、焦点ずれは、非常に小さいた
め、焦点距離を変えてもテレセントリック電子光学系の
構成が損なわれることはない。
【0037】また、拡大倍率の変更は、ニューメニカル
アパーチャ29の通過後に行われるので、第3レンズ3
3、第4レンズ34のレンズ条件の設定倍率を変えて
も、検出側での視野全面に均一な像が得られる。なお、
本実施形態では、むらのない均一な像を取得することが
できるが、通常、拡大倍率を高倍にすると、像の明るさ
が低下するという問題点が生じた。そこで、これを改善
するために、二次光学系のレンズ条件を変えて拡大倍率
を変更する際、それに伴って決まる試料面上の有効視野
と、試料面上に照射される電子ビームとを、同一の大き
さになるように一次光学系のレンズ条件を設定する。
【0038】すなわち、倍率を上げていけば、それに伴
って視野が狭くなるが、それと同時に電子ビームの照射
エネルギー密度を上げていくことで、二次光学系で拡大
投影されても、検出電子の信号密度は、常に一定に保た
れ、像の明るさは低下しない。
【0039】また、本実施形態の検査装置では、一次ビ
ームの軌道を曲げて、二次ビームを直進させるウィーン
フィルタ30を用いたが、それに限定されず、一次ビー
ムの軌道を直進させ、二次ビームの軌道を曲げるウィー
ンフィルタを用いた構成の検査装置でもよい。また、本
実施形態では、矩形陰極と四極子レンズとから矩形ビー
ムを形成したが、それに限定されず、例えば、円形ビー
ムから矩形ビームや楕円形ビームを作り出してもよい
し、円形ビームをスリットに通して矩形ビームを取り出
してもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の検査装置では、対物電
子光学系とビーム制限手段とでテレセントリックな電子
光学系を構成している。したがって、試料からの全ての
主光線が、垂直に対物電子光学系に入射し、ビーム制限
手段を通過するので、周辺光がけられることがなく、試
料周辺部の画像輝度が低下することがない。すなわち、
試料周辺部も中央部も均質かつ鮮明な像を取得すること
ができる。
【0041】また、試料と対物電子光学系との距離に変
動が生じ、焦点合わせを実行しても、テレセントリック
電子光学系のため、拡大倍率に変化が生じることがな
い。請求項2に記載の検査装置では、電子ビームが対物
電子光学系の焦点位置に集束する。このため、電子ビー
ムは、試料に対して均一に照射される、すなわち、ケー
ラー照明を容易に実現することができる。したがって、
たとえ、電子ビームに強度むらがあったとしても、対物
電子光学系4によりビームの強度むらが分散均質化され
て、試料に照射されるので、強度むらによるノイズを低
減することができる。
【0042】請求項3に記載の検査装置では、電子ビー
ムの断面形状を矩形状、楕円形状に整形することができ
る。したがって、試料面上のビーム照射領域は矩形状、
楕円形状の一定面積を有する。このとき、照射面積全域
にビームを均一に照射するには、複雑なレンズ制御が必
要になるが、本発明では、このような場合でも容易に電
子ビームを分散均一化して照射することができる。この
ようにして、本発明を適用した検査装置では、検出画像
のS/Nの向上を図ることができるため、信頼性の高い
検査装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】本実施形態の全体構成図である。
【図3】一次ビームの軌道を示す図である。
【図4】二次ビームの軌道を示す図である。
【図5】一次光学系の構成を示す図である。
【図6】ウィーンフィルタを説明する図である。
【図7】ウィーンフィルタを用いた検査装置を説明する
図である。
【符号の説明】 1 照射手段 2 電子検出手段 3 偏向手段 4 対物電子光学系 5 ビーム制限手段 21、50 一次コラム 22、54 二次コラム 23 チャンバー 24 電子銃 25 一次光学系 26、52 ステージ 27、53 試料 28、55 カソードレンズ 29、57 ニューメニカルアパーチャ 30、51 ウィーンフィルタ 31 第2レンズ 32、58 フィールドアパーチャ 33 第3レンズ 34 第4レンズ 35、59 検出器 36、60 コントロールユニット 37、61 CPU 38、62 一次コラム制御ユニット 39、63 二次コラム制御ユニット 40 ステージ駆動機構 56 二次光学系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを試料面上に照射する照射手
    段と、 前記電子ビームの照射により、前記試料から発生する二
    次電子、反射電子または後方散乱電子の少なくとも1種
    を二次ビームとして検出する電子検出手段と、 前記照射手段および前記電子検出手段と、前記試料との
    間に配置され、前記照射手段から照射される電子ビーム
    を前記試料面上に照射させ、かつ前記試料から発生する
    二次ビームを、前記電子検出手段に導く偏向手段と、 前記偏向手段と前記試料との間に配置される対物電子光
    学系と、 前記対物電子光学系の焦点位置に配置され、前記二次ビ
    ーム量を制限するビーム制限手段とを備え、 前記対物電子光学系と前記ビーム制限手段とは、テレセ
    ントリックな電子光学系を構成することを特徴とする検
    査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検査装置において、 前記対物電子光学系の焦点位置に、前記電子ビームが集
    束することを特徴とする検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の検査装
    置において、 前記電子ビームのビーム断面の形状が、矩形状または楕
    円形状であることを特徴とする検査装置。
JP22218797A 1997-08-19 1997-08-19 検査装置 Expired - Lifetime JP3814968B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22218797A JP3814968B2 (ja) 1997-08-19 1997-08-19 検査装置
PCT/JP1998/003667 WO1999009582A1 (fr) 1997-08-19 1998-08-19 Dispositif et procede servant a observer un objet
AU87469/98A AU8746998A (en) 1997-08-19 1998-08-19 Object observation device and object observation method
US09/505,280 US6479819B1 (en) 1997-08-19 2000-02-16 Object observation apparatus and object observation
US10/986,576 USRE40221E1 (en) 1997-08-19 2004-11-12 Object observation apparatus and object observation
US11/808,916 USRE41665E1 (en) 1997-08-19 2007-06-13 Object observation apparatus and object observation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22218797A JP3814968B2 (ja) 1997-08-19 1997-08-19 検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1164256A true JPH1164256A (ja) 1999-03-05
JP3814968B2 JP3814968B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=16778527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22218797A Expired - Lifetime JP3814968B2 (ja) 1997-08-19 1997-08-19 検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3814968B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE40221E1 (en) 1997-08-19 2008-04-08 Nikon Corporation Object observation apparatus and object observation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE40221E1 (en) 1997-08-19 2008-04-08 Nikon Corporation Object observation apparatus and object observation
USRE41665E1 (en) 1997-08-19 2010-09-14 Nikon Corporation Object observation apparatus and object observation

Also Published As

Publication number Publication date
JP3814968B2 (ja) 2006-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11562881B2 (en) Charged particle beam system
JP3403036B2 (ja) 電子ビーム検査方法及びその装置
US6265719B1 (en) Inspection method and apparatus using electron beam
US7960697B2 (en) Electron beam apparatus
US8368016B1 (en) Electron beam apparatus and a device manufacturing method by using said electron beam apparatus
US6479819B1 (en) Object observation apparatus and object observation
EP1150327A1 (en) Multi beam charged particle device
US6365897B1 (en) Electron beam type inspection device and method of making same
JP2017010608A (ja) 荷電粒子線の傾斜補正方法および荷電粒子線装置
JP2004513477A (ja) 静電対物に調整可能な最終電極を設けたsem
JPH11242943A (ja) 検査装置
TWI821618B (zh) 藉由多光束裝置執行以形成樣本之影像的方法及相關的多光束裝置
JP4256300B2 (ja) 基板検査方法および基板検査装置
JP2002025492A (ja) 静電ミラーを含む荷電粒子ビーム画像化装置用低プロフィル電子検出器を使用して試料を画像化するための方法および装置
JP3814968B2 (ja) 検査装置
JPH1167134A (ja) 検査装置
JP7188910B2 (ja) 粒子ビームを生成するための粒子源及び粒子光学装置
JP4334159B2 (ja) 基板検査システムおよび基板検査方法
JP2006308460A (ja) 基板検査装置、基板検査方法および半導体装置の製造方法
JP3494152B2 (ja) 走査形電子顕微鏡
JP2000208089A (ja) 電子顕微鏡装置
JPH1173905A (ja) パターン検査装置
JP4792074B2 (ja) 基板検査方法および基板検査装置
JP3858370B2 (ja) 検査装置
JP2000156189A (ja) 電子ビ―ム装置および電子ビ―ムの軸ずれ検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150616

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150616

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150616

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term