JPH1164048A - 流体計測用センサーの取付構造 - Google Patents

流体計測用センサーの取付構造

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JPH1164048A
JPH1164048A JP23085797A JP23085797A JPH1164048A JP H1164048 A JPH1164048 A JP H1164048A JP 23085797 A JP23085797 A JP 23085797A JP 23085797 A JP23085797 A JP 23085797A JP H1164048 A JPH1164048 A JP H1164048A
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Kiyoshi Nishio
清志 西尾
Yutaka Okamoto
裕 岡元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管継手本体自体へのセンサー内蔵によるコス
トの低減、メンテナンスの容易性及びセンサーの保護機
能を保ちつつ、高温流体や温度変動が激しい流体であっ
ても、優れたシール性能を確保できるようにする。 【解決手段】 端部に筒状受口4を有し、この受口4の
奥部に一次シール部11が、かつ入口部に該受口4の軸
線C2に対して交差状の二次シール部13が形成されて
いる管継手本体5の筒状受口4内に挿入可能な筒状シー
ル部材7に、一次シール部11及び二次シール部13に
当接する内端シール部24及び外端側シール部25が形
成されており、管継手本体5の端部に螺合した押輪9を
螺進させることにより、圧力センサー27内蔵の樹脂製
センサーケース28を嵌合させた筒状シール部材7をセ
ンサーケース28の外側から押圧して該筒状シール部材
7の内端シール部24および外端側シール部25と受口
4の一次シール部11および二次シール部13に密封力
を与えるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば薬液等の流
体圧力を計測する圧力センサーや流体の汚染度を計測す
る光センサー、流体温度を計測する温度センサーなどの
各種流体計測用センサーを流体配管系に取付けるための
構造に関するもので、詳しくは、流体配管系の一部を構
成するティなどの管継手に上記の如きセンサーを内蔵さ
せる流体計測用センサーの取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】流体配管系の一部を構成するティなどの
管継手に圧力センサーなどの流体計測用センサーを内蔵
させる取付構造として、従来、例えば特開平9−166
512号公報に開示されているように、継手本体の開口
端部を封止する蓋体にセンサーを装着し、このセンサー
を内蔵するフッ素樹脂製の筒状センサーケースを管継手
本体の端部内壁に嵌着させるとともに、管継手本体の外
壁部に螺合させた押輪の螺進により上記蓋体およびセン
サーケースを管継手本体に固定してなるものが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のセンサ
ー取付構造においては、センサーが流体配管系の一部を
構成する管継手本体自体に内蔵されるものであるため
に、センサーを流体配管に取付けるための特殊な装置を
付加する必要がなく、センサー設置コストの低減が図れ
るとともに、センサーの保守や点検、交換などメンテナ
ンスのための取付け、取り外しも容易であり、また、セ
ンサーがフッ素樹脂製の筒状センサーケースに内蔵され
ていることから、薬液のような腐食性の強い流体であっ
ても、該センサーを腐食から保護し、さらに、さらに流
体の流れを阻害するような不要な介在物がないので、流
体溜まりの発生もなく流体のスムーズな流れを保つこと
が可能である。
【0004】しかしながら、上記した従来のセンサー取
付構造では、筒状センサーケースが直接に管継手本体の
端部内壁に嵌着し固定されたものであるから、高温流体
や温度変動が激しい流体の流通によって筒状センサーケ
ースにクリープや応力緩和が生じたような場合、該セン
サーケースと管継手本体との間に微小な隙間が発生し、
その隙間を通って流体が漏洩したり、流体が滞留したり
するといったように、シール性能に大きな難点があり、
したがって、薬液のように腐食性が強くて外部への漏洩
があると周囲に多大な不都合を及ぼし、かつ圧力などの
計測値にも誤差を生じる可能性のある流体を計測対象と
する場合のセンサーの取付構造としては不適当なもので
あった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、管継手本体自体にセンサーを内蔵することによるコ
ストの低減、メンテナンスの容易性およびセンサーの保
護機能を保ちつつ、高温流体や温度変動が激しい流体で
あっても、優れたシール性能を確保して所定の計測を精
度よく達成することができる流体計測用センサーの取付
構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る流体計測用センサーの
取付構造は、端部に筒状の受口を有し、この受口の少な
くとも入口部に該受口の軸線に対して交差状のシール部
が形成されている管継手本体と、この管継手本体の上記
筒状受口内に挿入可能で、その挿入状態において上記シ
ール部に当接するシール部を有する筒状シール部材と、
流体計測用センサーを内蔵し、上記筒状シール部材内に
嵌合可能な樹脂製のセンサーケースと、上記継手本体の
端部に螺合し、螺進により上記筒状シール部材を上記セ
ンサーケースの外側から押圧して該筒状シール部材側の
シール部と上記受口側のシール部とに密封力を与える押
輪とを具備したことを特徴とするものである。
【0007】上記のような構成を有する請求項1に記載
の発明によれば、管継手本体の端部に螺合させた押輪の
螺進によって、管継手本体の筒状受口側のシール部と該
筒状受口内に挿入された筒状シール部材側のシール部と
に強い密封力が与えられることになるので、管継手本体
とセンサーケースとの間のシール性能を高く保持するこ
とが可能である。このように優れたシール性能が確保さ
れた状態で管継手本体の受口に挿入設置された筒状シー
ル部材内に流体センサーを内蔵した樹脂製のセンサーケ
ースを嵌合させることにより、センサー設置コストの低
減が図れるとともに、センサーの保守や点検、交換など
メンテナンスのための取付け、取り外しも容易であり、
また、薬液のような腐食性の強い流体であっても、該セ
ンサーを腐食から保護することができると同時に、流体
の漏洩に伴う周囲への悪影響および計測誤差の発生を回
避することができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る流体計
測用センサーの取付構造は、端部に筒状の受口を有し、
この受口の奥部に一次シール部が形成されているととも
に、入口部に該受口の軸線に対して交差状の二次シール
部が形成されている管継手本体と、この管継手本体の上
記筒状受口内に挿入可能で、その挿入状態において上記
一次シール部に当接する内端シール部および上記二次シ
ール部に当接する外端側シール部を有する筒状シール部
材と、流体計測用センサーを内蔵し、上記筒状シール部
材内に嵌合可能な樹脂製のセンサーケースと、上記継手
本体の端部に螺合し、螺進により上記筒状シール部材を
上記センサーケースの外側から押圧して該筒状シール部
材の内端シール部および外端側シール部と上記受口の一
次シール部および二次シール部に密封力を与える押輪と
を具備したことを特徴とするものである。
【0009】上記のような構成を有する請求項2に記載
の発明によれば、管継手本体の端部に螺合させた押輪の
螺進によって、管継手本体の一次シール部および二次シ
ール部と管継手本体の筒状受口内に挿入させて筒状シー
ル部材の内端シール部および外端側シール部とにそれぞ
れ強い密封力が与えられて管継手本体とセンサーケース
との間のシール性能を高く保持するとともに、筒状シー
ル部材が押輪と管継手本体の一次シール部とによって軸
方向の両側から強く挟着保持されて管継手本体内を流通
する流体が高温流体や温度変動の激しい流体であって
も、筒状シール部材のクリープや応力緩和を抑制するこ
とが可能である。このように優れたシール性能および耐
クリープ性が確保された状態で管継手本体に取付けられ
た筒状シール部材内に流体センサーを内蔵した樹脂製の
センサーケースを嵌合させることにより、センサー設置
コストの低減、センサーの保守や点検、交換などのメン
テナンスのための取付け、取り外しの容易化が図れるだ
けでなく、薬液のような腐食性の強い流体であっても、
該センサーを腐食から保護することができると同時に、
流体の漏洩に伴う周囲への悪影響および計測誤差の発生
を回避することができる。
【0010】上記請求項2に記載の発明に係る流体計測
用センサーの取付構造において、上記筒状受口の奥部の
一次シール部および上記筒状シール部材の内端シール部
として、請求項3に記載のように、受口の軸線に対して
上記二次シール部とは逆向きの交差状に形成する、ある
いは、請求項4に記載のように、受口の軸線に対して交
差する内側シール部分と受口の軸線に沿って深く嵌合す
る外側シール部分との二段階シール部に形成することに
よって、流体の漏洩防止機能(シール性能)を一層高め
て、特に圧力の計測精度を向上することが可能である。
【0011】また、管継手本体内を流通する流体と接触
する上記センサーケースを請求項5に記載のように、フ
ッ素樹脂から形成することによって、流体が腐食性の強
い薬液であっても、該センサケースの腐食および薬液の
汚染を防止することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る流体計測用
センサーの一例である圧力センサーの取付構造の第1の
実施形態を示す縦断面図であり、同図において、1はテ
ィと呼称される樹脂製の管継手で、この管継手1は、た
とえばPFA,PTFE,CTFF等の耐薬品性および
耐熱性に優れた特性を有するフッ素樹脂によって形成さ
れ、二つの流体管2,2を直線的に接続するために直線
状管部5Aの左右両端部に筒状の受口3,3を有すると
ともに、上記直線状管部5Aの軸線方向の中央部から上
方に向けて一体に突出させた立上り管部5Bの端部に筒
状の受口4を有する管継手本体5と該管継手本体5の三
つの筒状受口3,3および4内に挿入される筒状シール
部材6,6および7と三つの押輪8,8および9とから
構成されている。
【0013】上記管継手本体5における各筒状受口3,
3および4の奥部には該受口3,3および4の軸線C1
およびC2に対して交差状、つまり軸線方向の外方に向
けて漸次縮径するテーパ面からなる一次シール部10,
10および11が形成されているとともに、各筒状受口
3,3および4の入口部には上記軸線C1およびC2に
対して上記一次シール部10,10および11とは逆向
きの交差状、つまり軸線方向の外方に向けて漸次拡径す
るテーパ面からなる二次シール部12,12および13
が形成されており、また、上記各受口3,3および4の
外周にはそれぞれ雄ねじ部14,14および15が形成
されている。
【0014】上記筒状シール部材6は、その内端部に上
記筒状受口3に嵌合する外径の嵌合部16が形成されて
いるとともに、この嵌合部16との接続部近傍が流体管
2の肉厚相当分だけ小さい外径の圧入部17が嵌合部1
6に連続して形成されて全体がスリーブ状になってい
る。この筒状シール部材6の内周は流体管2の内周およ
び管継手本体5の直線状管部5Aの内周と同径で流体の
流動を妨げないように形成されている。また、この筒状
シール部材6の内端部には上記一次シール部10に当接
するテーパ面からなる内端シール部18が形成されてい
るとともに、外端部外周、すなわち上記圧入部17の外
周には、外端から軸線方向内端側に向けて漸次拡径し、
かつ外端が筒状シール部材6の内周と交差するテーパ状
の外端側シール部19が形成されており、この外端側シ
ール部19の頂部の径は上記嵌合部16の外径よりも大
きく設定されている。すなわち、この外端側シール部1
9の大径側が筒状シール部材6の外端部側外周面の断面
山形の膨出部20を形成しており、この膨出部20の頂
部から筒状シール部材6の内端側へ漸次縮径するテーパ
面23はその傾斜角度が上記管継手本体5に二次シール
部12の傾斜角度と一致するとともに、内端シール部1
8が上記管継手本体5の一次シール部10に当接したと
き、二次シール部12とテーパ面23との対向間隔が流
体管2の肉厚に相当する間隔になるように形成されてい
る。
【0015】上記のような構成の筒状シール部材6は、
図2に明示するように、上記圧入部17を流体管2の一
端部に圧入して、該流体管2の一端部周壁を拡径させ、
かつ、筒状シール部材6の嵌合部16を流体管2の一端
部から突出させることで流体管2と一体結合される。こ
のとき、流体管2の周壁拡径部が管継手本体5の受口3
に押し込まれる押し込み部21となる。また、この押し
込み部21が受口3に押し込まれた状態では、内端シー
ル部18が管継手本体5の一次シール部10に当接して
いるとともに、外端側シール部19が押し込み部21の
傾斜部22の内面に当接している。さらに、管継手本体
5の二次シール部12と筒状シール部材6のテーパ面2
3の間に流体管2の一端部が傾斜状態に挟持され、これ
によって、流体管2の周壁拡径部が管継手本体5の受口
3に押し込まれた状態では、筒状シール部材6のテーパ
面23に沿って変形した流体管2の外周面が管継手本体
5の二次シール部12に当接する。
【0016】一方、上記筒状シール部材7は、図3に明
示するように、その内端部に上記受口4の一次シール部
11に当接するテーパ面からなる内端シール部24が形
成されているとともに、外端部近くの外周には、外端側
から軸線方向内端側に向けて漸次縮径して上記受口4の
二次シール部13に当接するテーパ面からなる外端側シ
ール部25が形成されている。また、この筒状シール部
材7の内端部には上記内端シール部24の内周に連ねて
流体圧に応じ変形する薄肉部分26が形成されている。
そして、この筒状シール部材7内には圧力センサー27
を内蔵したフッ素樹脂製のセンサーケース28が嵌合さ
れており、このセンサーケース28の外端寄り外周部に
は上記筒状シール部材7の外端面の外径とほぼ同径の鍔
部29が一体に突出形成されている。
【0017】上記押輪8および9は、円筒状部30の内
周面に上記管継手本体5における各受口3および4の外
周にそれぞれ形成された雄ねじ部14および15に螺合
可能な雌ねじ部31および32が形成されているととも
に、外端部に軸心側に延出した環状の押圧片33および
34が一体形成されており、この環状の押圧片33およ
び34の内面側内端に押圧エッジ部35および36が形
成されている。
【0018】次に、上記のような構成部材を備えた管継
手1を用いて二つの流体管2,2を接続する作業および
圧力センサー27を取付ける作業について説明する。ま
ず、筒状シール部材6の圧入部17を各流体管2の一端
部に圧入させることにより、流体管2の一端部を全体的
に拡径させるとともに、筒状シール部材6の膨出部20
に対応する部分にさらに拡径した押し込み部21を形成
させる。このようにして形成した流体管2の一端押し込
み部21を管継手1における直線状管部5Aの左右両端
の筒状受口3にそれぞれ挿入して、内端シール部18を
管継手本体5の一次シール部10に当接させるととも
に、筒状シール部材6のテーパ面23に沿って変形した
流体管2の外周面を管継手本体5の二次シール部12に
当接させる。
【0019】次いで、予め各流体管2に遊嵌させている
押輪8の雌ねじ部31を管継手本体5における各受口3
外周の雄ねじ部14に螺合し、かつ螺進させて強く締め
付けることによって、上記内端シール部18と一次シー
ル部10との間および筒状シール部材6のテーパ面23
に沿って変形した流体管2の外周面と二次シール部12
との間に強い密封力を与えて管継手本体5における直線
状管部5Aの左右両端の筒状受口3に二つの流体管2
を、流体の漏洩や異物の侵入のないような優れたシール
性を確保した状態で接続することが可能である。また、
筒状シール部材6の内周が管継手本体5における直線状
管部5Aの内周と同径に形成されて、流体の流動を妨げ
ることがないので、流体が滞留することなく、円滑な流
動性を確保することが可能である。
【0020】一方、圧力センサー27を内蔵したフッ素
樹脂製のセンサーケース28を筒状シール部材7内に嵌
合保持した上、この筒状シール部材7を管継手1におけ
る立上り管部5B端部の筒状受口4に挿入して、その内
端シール部24を該受口4の一次シール部11に当接さ
せるとともに、外端側シール部25を受口4の二次シー
ル部13に当接させる。その後、予め上記センサーケー
ス28に遊嵌させている押輪9の雌ねじ部32を管継手
本体5における受口4外周の雄ねじ部15に螺合し、か
つ螺進させて強く締め付けることによって、上記センサ
ーケース28の鍔部29を介して上記筒状シール部材7
が軸線方向内方へ押圧されて、内端シール部24と一次
シール部11との間および外端側シール部25と二次シ
ール部13との間にそれぞれ強い密封力が与えられると
ともに、筒状シール部材7が押輪9と一次シール部11
とによって軸方向の両側から強く挟着保持されることに
なるので、管継手本体5内を流通する流体が高温流体や
温度変動の激しい流体であっても、筒状シール部材7の
クリープや応力緩和が抑制されて圧力センサー27の内
蔵箇所からの流体漏洩が確実に防止される。
【0021】上記の如く優れたシール性能を確保した状
態で管継手本体5に取付け可能な筒状シール部材7内に
圧力センサー27を内蔵した樹脂製センサーケース28
を嵌合させることにより、センサー設置コストの低減、
センサー27の保守や点検、交換などメンテナンス時の
取付け、取り外しの容易性、薬液のような腐食性の強い
流体である場合に該センサー27を腐食から保護する保
護機能を達成できると同時に、流体の漏洩に伴う周囲へ
の悪影響および圧力計測誤差の発生を回避することが可
能である。
【0022】図4は本発明に係る流体計測用センサーの
一例である圧力センサーの取付構造の第2の実施形態を
示す縦断面図であり、この第2の実施形態では、管継手
本体5における直線状管部5Aの左右両端に形成される
筒状受口3,3の内径が流体管2,2の外径と同一に設
定されており、該受口3,3の入口部にはその軸線C1
に対して交差状、つまり軸線方向の外方に向けて漸次拡
径するテーパ面からなるシール部12´,12´が形成
されている。
【0023】そして、上記直線状管部5A両端の筒状受
口3にそれぞれ流体管2の端部分をそれらの内径が同一
で流体滞留の原因となる段差を発生しないように挿入可
能なフッ素樹脂製シールリング40には上記軸線C1に
対して軸線方向の内方に向けて漸次縮径するテーパ面か
らなるシール面41が形成されており、このシール面4
1を上記シール部12´に当接させた上で、予め各流体
管2に遊嵌させている押輪8の雌ねじ部31を管継手本
体5における各受口3外周の雄ねじ部14に螺合し、か
つ螺進させて強く締め付けることによって、上記シール
リング40のシール面41と上記受口3側のシール部1
2´との間に強い密封力を与えて管継手本体5における
直線状管部5Aの左右両端の筒状受口3に二つの流体管
2を、流体の漏洩や異物の侵入のないような優れたシー
ル性を確保した状態で接続可能としている。
【0024】一方、管継手本体5における立上り管部5
Bの端部の筒状受口4の入口部には該受口4の軸線C2
に対して交差状、つまり軸線方向の外方に向けて漸次拡
径するテーパ面からなるシール部13´が形成されてい
る。また、この筒状受口4内に挿入可能な筒状シール部
材7の外端部近くの外周には、外端側から軸線方向内端
側に向けて漸次縮径して上記受口4のシール部13´に
当接するテーパ面からなるシール部25´が形成されて
いる。また、この筒状シール部材7内には上記第1の実
施形態と同様に、圧力センサー27を内蔵したフッ素樹
脂製のセンサーケース28が嵌合されており、このセン
サーケース28の外端寄り外周部には上記筒状シール部
材7の外端面の外径とほぼ同径の鍔部29が一体に突出
形成されているとともに、内端部には圧力センサー27
を動作させることが可能な薄肉部28aが形成されてい
る。
【0025】そして、管継手本体5における立上り管部
5Bの端部の筒状受口4に圧力センサー27を取り付け
るに際しては、上記圧力センサー27を内蔵したフッ素
樹脂製のセンサーケース28を筒状シール部材7内に嵌
合保持した上、この筒状シール部材7を管継手本体5に
おける立上り管部5B端部の筒状受口4に挿入して、そ
の外端側シール部25´を受口4の入口部側のシール部
13´に当接させた後、予め上記センサーケース28に
遊嵌させている押輪9の雌ねじ部32を管継手本体5に
おける受口4外周の雄ねじ部15に螺合し、かつ螺進さ
せて強く締め付けることによって、上記センサーケース
28の鍔部29を介して上記筒状シール部材7が軸線方
向内方へ押圧されて上記外端側シール部25´とシール
部13´との間に強い密封力が与えられ、これによっ
て、筒状シール部材7と管継手本体5側の筒状受口4と
の間のシール性を高く保持して圧力センサー27の内蔵
箇所からの流体漏洩を確実に防止する状態で、圧力セン
サー27を管継手本体5における立上り管部5Bの端部
の筒状受口4に取り付けることが可能である。
【0026】特に、上記図4に示す第2の実施形態にお
いては、筒状シール部材7の外端側シール部25´のテ
ーパ面を45°程度に設定し、これに当接する筒状受口
4側のシール部13´のテーパ面を40°程度に設定す
るといったように、テーパ面に角度差を設けることによ
って、両シール部25´,13´の接面圧を大きくして
シール性能を高く保持させることが可能である。
【0027】図5は本発明に係る流体計測用センサーの
一例である圧力センサーの取付構造の第3の実施形態を
示す縦断面図であり、この第3の実施形態では、管継手
本体5における直線状管部5Aの左右両端に形成される
筒状受口3,3への流体管2,2の接続構造および管継
手本体5における立上り管部5B端部の筒状受口4への
圧力センサー取付構造の大部分が上記第1の実施形態と
略同様であり、相違する点は、筒状受口3,4の奥部の
一次シール部10,11および筒状シール部材6,7の
内端シール部18,24が、受口3,4の軸線C1,C
2に対して交差するテーパ面からなる内側シール部分1
0a,11aおよび18a,24aと受口3,4の軸線
C1,C2に沿って同芯状に深く圧入ぎみに当接嵌合す
る外側シール部分10b,11bおよび18b,24b
との二段階シール部に形成されている点であり、その他
の構成は第1の実施形態と同一であるため、該当部分に
同一の符号を付してそれらの詳しい説明は省略する。
【0028】そして、図5に示す第3の実施形態による
場合も、第1の実施形態の場合と同様に、管継手本体5
における直線状管部5Aの左右両端の筒状受口3に二つ
の流体管2を流体の漏洩や異物の侵入のないような優れ
たシール性を確保した状態で接続するとともに、筒状シ
ール部材6の内周が管継手本体5における直線状管部5
Aの内周と同径に形成されて、流体の流動を妨げること
なく円滑な流動性を確保することが可能であると同時
に、圧力センサー27の設置コストの低減、センサー2
7の保守や点検、交換などメンテナンス時の取付け、取
り外しの容易性、薬液のような腐食性の強い流体であっ
ても該センサー27を腐食から保護する保護機能を達成
できるとともに、二段階シール部の採用によってシール
性能を一層高めて圧力センサー27の取付け箇所からの
流体の漏洩に伴う周囲への悪影響および圧力計測誤差の
発生を回避することが可能である。
【0029】なお、上記第1の実施形態および第3の実
施形態では、筒状シール部材6,7の内端シール部1
8,24(24´)を管継手本体5の一次シール部1
0,11(11´)と同一角度のテーパ面に形成したも
のについて説明したが、内端シール部18,24(24
´)を40°位のテーパ面とする一方、一次シール部1
0,11(11´)を45°位のテーパ面として角度差
を設けることによって、押輪8,9の螺進による押圧力
で両シール部18,10および11(11´),24
(24´)を圧接させることが可能となり、これによっ
て、内径側に強い密封力を集中させて流体の滞留部分の
発生をなくすることができる。
【0030】また、上記各実施形態では、配管系への取
付け対象となる流体計測用センサーが圧力センサーの場
合について説明したが、この圧力センサーに限らず、流
体の汚染度を光学的に検出する光センサーや流体の温度
を計測する温度センサーなどの取付けに適用する場合
も、上記と同様なシール性能を確保して、センサーを流
体から守る保護機能および計測精度の向上機能を達成す
ることが可能である。
【0031】さらに、センサーケースとして、上記各実
施形態で示したように、フッ素樹脂製のものを使用する
ことにより、薬液のように腐食性の強い流体であって
も、該センサケースの腐食および薬液の汚染を防止する
ことが可能であるが、これに限定されることなく、流体
の性状に応じてポリエチレン樹脂やエポキシ樹脂などを
選択使用することが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、管継手本体の端部に螺合させた押輪を螺進させ
ることによって、管継手本体の筒状受口側のシール部と
該筒状受口内に挿入された筒状シール部材側のシール部
とに強い密封力を与えて、管継手本体とセンサーケース
との間に高いシール性能を確保することができる。した
がって、管継手本体の受口に挿入設置された筒状シール
部材内に流体センサーを内蔵した樹脂製のセンサーケー
スを嵌合させる構成の採用により、センサー設置コスト
の低減を図るとともに、センサーの保守や点検、交換な
どメンテナンスの容易性およびセンサーの保護機能を達
成することができると同時に、流体の漏洩に伴う周囲へ
の悪影響および計測誤差の発生を回避することができる
という効果を奏する。
【0033】また請求項2に記載の発明によれば、管継
手本体の端部に螺合させた押輪を螺進させることによっ
て、管継手本体の一次シール部および二次シール部と樹
脂製センサーケースを嵌合する筒状シール部材の内端シ
ール部および外端側シール部とにそれぞれ強い密封力を
与えるとともに、筒状シール部材を押輪と管継手本体の
一次シール部とにより軸方向の両側から強く挟着保持さ
せることができるので、管継手本体内を流通する流体が
高温流体や温度変動の激しい流体であっても、筒状シー
ル部材のクリープや応力緩和を抑制して高いシール性能
を確保することができる。したがって、管継手本体に取
付けられたセンサーケースに流体センサーを内蔵させる
構成の採用により、センサー設置コストの低減を図ると
ともに、センサーの保守や点検、交換などメンテナンス
の容易性およびセンサーの保護機能を達成でき、しか
も、薬液のような腐食性の強い流体や高温流体や温度変
動が激しい流体であっても、流体の漏洩を確実に防止し
て周囲への悪影響および計測誤差の発生を回避すること
ができるという効果を奏する。
【0034】また、請求項3および4に記載の発明によ
れば、上記請求項2に記載の発明の効果に加えて、流体
の漏洩防止機能(シール性能)を一層高めて、特に圧力
の計測精度の向上を図ることができる。
【0035】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
薬液のような腐食性の強い流体である場合において、該
センサケースの腐食および薬液の汚染を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体計測用センサーの一例である
圧力センサーの取付構造の第1の実施形態を示す縦断面
図である。
【図2】図1における流体管接続部の構造を示す拡大縦
断面図である。
【図3】図1における圧力センサー取付部の構造を示す
拡大縦断面図である。
【図4】本発明に係る流体計測用センサーの一例である
圧力センサーの取付構造の第2の実施形態を示す縦断面
図である。
【図5】本発明に係る流体計測用センサーの一例である
圧力センサーの取付構造の第3の実施形態を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 管継手 2 流体管 4 筒状受口 5 管継手本体 7 筒状シール部材 11,11´ 一次シール部 11a 内側シール部分 11b 外側シール部分 13 二次シール部 13´ シール部 24 内端シール部 25 外端側シール部 27 圧力センサー(流体計測用センサー) 28 樹脂製センサーケース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部に筒状の受口を有し、この受口の少
    なくとも入口部に該受口の軸線に対して交差状のシール
    部が形成されている管継手本体と、 この管継手本体の上記筒状受口内に挿入可能で、その挿
    入状態において上記シール部に当接するシール部を有す
    る筒状シール部材と、 流体計測用センサーを内蔵し、上記筒状シール部材内に
    嵌合可能な樹脂製のセンサーケースと、 上記継手本体の端部に螺合し、螺進により上記筒状シー
    ル部材を上記センサーケースの外側から押圧して該筒状
    シール部材側のシール部と上記受口側のシール部とに密
    封力を与える押輪とを具備したことを特徴とする流体計
    測用センサーの取付構造。
  2. 【請求項2】 端部に筒状の受口を有し、この受口の奥
    部に一次シール部が形成されているとともに、入口部に
    該受口の軸線に対して交差状の二次シール部が形成され
    ている管継手本体と、 この管継手本体の上記筒状受口内に挿入可能で、その挿
    入状態において上記一次シール部に当接する内端シール
    部および上記二次シール部に当接する外端側シール部を
    有する筒状シール部材と、 流体計測用センサーを内蔵し、上記筒状シール部材内に
    嵌合可能な樹脂製のセンサーケースと、 上記継手本体の端部に螺合し、螺進により上記筒状シー
    ル部材を上記センサーケースの外側から押圧して該筒状
    シール部材の内端シール部および外端側シール部と上記
    受口の一次シール部および二次シール部に密封力を与え
    る押輪とを具備したことを特徴とする流体計測用センサ
    ーの取付構造。
  3. 【請求項3】 上記筒状受口の奥部の一次シール部およ
    び上記筒状シール部材の内端シール部が、受口の軸線に
    対して上記二次シール部とは逆向きの交差状に形成され
    ている請求項2に記載の流体計測用センサーの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 上記筒状受口の奥部の一次シール部およ
    び上記筒状シール部材の内端シール部が、受口の軸線に
    対して交差する内側シール部分と受口の軸線に沿って深
    く嵌合する外側シール部分との二段階シール部に形成さ
    れている請求項2に記載の流体計測用センサーの取付構
    造。
  5. 【請求項5】 上記センサーケースが、フッ素樹脂から
    形成されたものである請求項1ないし4のいずれかに記
    載の流体計測用センサーの取付構造。
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