JPH1163382A - 事務機器用スタンド及び傾動ロック機構と傾動抵抗機構 - Google Patents

事務機器用スタンド及び傾動ロック機構と傾動抵抗機構

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JPH1163382A
JPH1163382A JP24773197A JP24773197A JPH1163382A JP H1163382 A JPH1163382 A JP H1163382A JP 24773197 A JP24773197 A JP 24773197A JP 24773197 A JP24773197 A JP 24773197A JP H1163382 A JPH1163382 A JP H1163382A
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JP24773197A
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Junzo Muramoto
順三 村本
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Sakura Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事務機器用スタンドに於て、事務機器の傾斜
や位置等の調整の自由度を著しく広くすることができる
と共に机上スペースを有効に活用できるようにする。 【解決手段】 支柱4と、支柱4上端に2本の水平軸心
E,F廻りに揺動可能に枢結される2本の平行アーム
5,6と、平行アーム5,6の先端部に枢結される取付
部材7とにて、平行リンク機構9を構成する。取付部材
7に、事務機器保持テーブル8を、鉛直軸心L廻りに回
転自在にかつ他の水平軸心M廻りに傾斜角度変更可能に
枢着する。平行アーム5,6を任意の揺動角度にてロッ
ク・解除可能な平行アームロック機構22と、事務機器保
持テーブル8を任意の傾斜角度にてロック・解除可能な
傾動ロック機構23と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務機器用スタン
ド及び傾動ロック機構と傾動抵抗機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話器や原稿載置台等を支持する
事務機器用スタンドとして、例えば、支柱に1本のアー
ムの基端部を水平軸心廻りに揺動可能に枢着し、そのア
ームの先端に、事務機器が載置又は取付けられる台部が
固着されたものが公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の事務機器用スタンドでは、アームを上下に揺動さ
せると事務機器の傾斜角度が変化するため、不便なこと
が多かった。また、近年、コンピュータ用の液晶ディス
プレイを事務機器用スタンドに取付けたいという要望が
多くなった。しかし、従来のスタンドでは、ディスプレ
イの向きや高さの調整の自由度が狭小であるため、ディ
スプレイ用としては不向きであった。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、事務機器の傾斜や位置等の調整の自由度を著しく広
くすることができ、机上スペースを有効に活用できる事
務機器用スタンドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る事務機器用スタンドは、支柱と、該支
柱上端に2本の水平軸心廻りに揺動可能に枢結される2
本の平行アームと、該平行アームの先端部に枢結される
取付部材とにて、平行リンク機構を構成し、上記取付部
材に、事務機器保持テーブルを、鉛直軸心廻りに回転自
在にかつ他の水平軸心廻りに傾斜角度変更可能に枢着
し、上記平行アームを任意の揺動角度にてロック・解除
可能な平行アームロック機構を備えたものである。
【0006】また、支柱と、該支柱上端に2本の水平軸
心廻りに揺動可能に枢結される2本の平行アームと、該
平行アームの先端部に枢結される取付部材とにて、平行
リンク機構を構成し、上記取付部材に、事務機器保持テ
ーブルを、鉛直軸心廻りに回転自在にかつ他の水平軸心
廻りに傾斜角度変更可能に枢着し、上記平行アームを任
意の揺動角度にてロック・解除可能な平行アームロック
機構と、上記事務機器保持テーブルを任意の傾斜角度に
てロック・解除可能な傾動ロック機構と、を備えたもの
である。
【0007】また、平行アームロック機構と傾動ロック
機構を1個の共通レバーの操作にて同時にロック・解除
可能とする連動操作機構を、備えている。また、平行ア
ームの先端が上昇する揺動方向への弾発付勢力を平行リ
ンク機構に常時与えるバランス用弾発部材を備えてい
る。
【0008】また、本発明に係る傾動ロック機構は、水
平方向の一軸心を中心として相対的に揺動可能に枢結さ
れる第1部材と第2部材を備え、該第1部材は、上記一
軸心と一致する軸心を有する軸部を一体状に有し、該軸
部にコイル部と延伸部とを有するばね状部材の該コイル
部を外嵌すると共に、該ばね状部材の少なくとも一端を
上記第2部材に固定し、さらに、上記コイル部が縮径し
て上記軸部を締付ける締付状態と、該コイル部の内径が
上記軸部の外径よりも大きくなる解除状態とに、切換え
自在となるように上記延伸部を揺動させる操作部材を、
備えたものである。
【0009】また、本発明に係る傾動抵抗機構は、水平
方向の一軸心を中心として相対的に揺動可能に枢結され
る第1部材と第2部材を備え、該第2部材は、上記一軸
心と一致する軸心を有する軸部を一体状に有し、コイル
部と延伸部とを有するばね状部材の該コイル部を上記軸
部に締付状に外嵌すると共に、該ばね状部材の少なくと
も一端を上記第1部材に固定し、さらに、上記コイル部
と上記軸部の間の摩擦抵抗が可変となるように上記ばね
状部材の延伸部の揺動角度を変更自在な締付力調整手段
を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基き本
発明を詳説する。
【0011】図1と図2は本発明に係る事務機器用スタ
ンドの実施の一形態を示し、この事務機器用スタンドA
は、液晶ディスプレイ、電話器、原稿載置台等の事務機
器を、傾斜や位置を変更自在に支持するためのものであ
り、液晶ディスプレイDを取付けた場合を示している。
【0012】しかして、この事務機器用スタンドAは、
机等の天板1に着脱自在に取付けられる取付台部2と、
その取付台部2の上面に取付られる導通回転継手3と、
導通回転継手3を介して取付台部2に対して鉛直軸心B
廻りに回転自在に枢着される支柱4と、支柱4上端に2
本の水平軸心E,F廻りに揺動可能に枢結される2本の
平行アーム5,6と、平行アーム5,6の先端部に枢結
される取付部材7と、取付部材7に鉛直軸心L廻りに回
転自在にかつ他の水平軸心M廻りに傾斜角度変更可能に
枢着される事務機器保持テーブル8と、を備えている。
そして、上記支柱4と、2本の平行アーム5,6と、取
付部材7とにて、平行リンク機構9を構成する。
【0013】取付台部2は、天板1の端縁部に嵌脱自在
に外嵌される取付台本体10と、その取付台本体10の下水
平片部に上下に螺進退自在に螺着されるボルト部材11
と、ボルト部材11の上端部に付設されると共に天板1の
下面に当接する当接片12と、から成る。また、図3の拡
大断面図に示すように、導通回転継手3は、取付台本体
10の上面に固着される固定部13と、固定部13に軸部材14
と軸受15を介して鉛直軸心B廻りに回転自在に枢着され
る回転部16と、を備え、回転部16の上面に支柱4の下端
が固着される。また、固定部13の上面に同心平面状の複
数本の導体リング部17…を有する基板18が取付けられ、
回転部16の下面に導体リング部17…に接触する導体ブラ
シ19…が取付けられる。
【0014】そして、パーソナルコンピュータ等のコン
ピュータ本体からの接続線20…を基板18の導体リング部
17…に接続し、かつ、図外の液晶ディスプレイDからの
接続線21…を導体ブラシ19…に接続して、液晶ディスプ
レイDに画像表示可能とする。なお、接続線21…は、外
部から見えなくなるように、支柱4の内部と2本の平行
アーム5,6の間に挿通される。また、図示省略した
が、回転部16の下面に導体リング部17…を有する基板18
を取付けると共に、固定部13の上面に導体リング部17…
に接触する導体ブラシ19…を取付けてもよい。
【0015】また、図1と図4と図7と図8に示すよう
に、この事務機器用スタンドAは、平行アーム5,6を
任意の揺動角度にてロック・解除可能な平行アームロッ
ク機構22を、備えている。
【0016】具体的には、図4に示すように、平行アー
ムロック機構22は、一方(下方)の平行アーム6の先端
に固着される歯車部材24と、取付部材7に上下動可能に
取付けられると共に歯車部材24の歯部に係止離脱自在に
係止する爪部25を先端に有するストッパ片26と、ストッ
パ片26を爪部25が歯車部材24の歯部に係止する方向へ常
時弾発付勢する弾発部材27と、その弾発部材27の弾発付
勢力に抗してストッパ片26を爪部25が歯車部材24の歯部
から離脱する方向へ押圧可能な揺動操作レバー28と、を
備える。
【0017】さらに詳しく説明すると、取付部材7に、
ボルト部材29を上下貫通状に取付けてその軸心が鉛直軸
心Lとされる。そして、そのボルト部材29の下部を、ス
トッパ片26の基端部にスライド可能に挿通する。さら
に、ボルト部材29の下部に圧縮コイルばねから成る弾発
部材27を外嵌し、かつ、その弾発部材27をボルト部材29
の下端の頭部とストッパ片26の間に介装する。
【0018】また、取付部材7に、ボルト部材29を介し
て取付金具30が、鉛直軸心L廻りに揺動自在に枢着さ
れ、その取付金具30に、事務機器保持テーブル8が他の
水平軸心M廻りに揺動可能に枢着される。さらに、取付
金具30の下面に垂下片31が形成され、その垂下片31に揺
動操作レバー28の基端寄り部位が水平軸心N廻りに揺動
自在に枢着される。その揺動操作レバー28の基端部28b
にはボルト部材29を逃げる切欠部が形成され、その基端
部28bをストッパ片26の上面に当接させる。
【0019】また、図5に示すように、この事務機器用
スタンドAは、平行アーム5,6の先端が上昇する揺動
方向への弾発付勢力を平行リンク機構9に常時与えるバ
ランス用弾発部材32と、そのバランス用弾発部材32の弾
発付勢力を調整可能とするバランス力調整機構33と、を
備えている。バランス用弾発部材32は、引張コイルばね
から成り、その上端が一方の平行アーム6の先端寄りに
係止される。また、バランス力調整機構33は、他方の平
行アーム6の基端部にその平行アーム6と平行な軸心廻
りに回転自在に枢着されるねじ部材34と、そのねじ部材
34に螺進退自在に螺嵌される移動部材35と、から成り、
移動部材35の一端部にバランス用弾発部材32の下端部が
係止される。
【0020】これにより、ねじ部材34を回転させると移
動部材35が、平行アーム6に沿って矢印R方向又はS方
向へ移動する。そして、移動部材35が矢印R方向へ移動
すれば平行アーム5,6が矢印T方向へ揺動する方向へ
の力が大きくなり、移動部材35が矢印S方向へ移動すれ
ば平行アーム5,6が矢印T方向へ揺動する方向への力
が小さくなるため、図外の事務機器(液晶ディスプレイ
D)の重量の大小に対応してバランスをとることができ
る。
【0021】次に、図1と図2と図4と図6に示すよう
に、事務機器保持テーブル8は、取付部材7に鉛直軸心
L廻りに揺動自在に枢着された取付金具30に、ボルト36
とナット37と座金38…等から成る傾動抵抗機構を介し
て、他の水平軸心M廻りに事務機器の傾斜が不意に変わ
らない程度の摩擦力をもって揺動可能に枢着される平面
視倒立門型の枢結片部39と、その枢結片部39の前面に固
着される事務機器取付板40と、から成る。事務機器取付
板40に、液晶ディスプレイDが、図示省略のねじ部材等
を介して固着される。なお、取付金具30と枢結片部39の
間に、座金38, 38の代わりに、圧縮コイルばねを介装さ
せて上記傾動抵抗機構を構成してもよい。
【0022】しかして、この事務機器用スタンドAによ
れば、図2に示すように、支柱4を鉛直軸心B廻りに回
転させることができ、かつ、事務機器保持テーブル8を
取付部材7を通る鉛直軸心L廻りに揺動させることがで
きる。かつ、事務機器保持テーブル8を他の水平軸心M
廻りに揺動させて傾斜角度を変更することができる。
【0023】さらに、図1と図7と図8に示すように、
平行アーム5,6の傾斜角度を変更できる。即ち、図4
に示すように、揺動操作レバー28の先端部28aを手にて
矢印U方向へ揺動させれば、基端部28bが下方へ揺動
し、それに伴ってストッパ片26が下方へ移動してストッ
パ片26の爪部25が歯車部材24から離脱して解除状態とな
る。これにより、2本の平行アーム5,6が夫々の水平
軸心E,F廻りに揺動自在となり傾斜角度を変更でき
る。そして、揺動操作レバー28から手を放せば、ストッ
パ片26の爪部25が歯車部材24に係止して、ロック状態と
なる。これにより、弾発部材27の弾発付勢力が小さくて
も、確実にロックできる。なお、この場合、平行アーム
5,6は、歯車部材24の歯数に対応して多段階に傾斜角
度変更可能となる。
【0024】上述のように、この事務機器用スタンド
は、支柱4が鉛直軸心B廻りに回転自在であり、2本の
平行アーム5,6が水平軸心E,F廻りに揺動可能であ
り、事務機器保持テーブル8が取付部材7を通る鉛直軸
心L廻りに揺動自在であると共に他の水平軸心M廻りに
傾斜角度変更可能であるため、事務機器(液晶ディスプ
レイD)の傾斜や位置等の調整の自由度を著しく広くす
ることができ、事務機器を最も好ましい位置に調整でき
ると共に、机上スペースを有効に活用できる。
【0025】さらに、平行リンク機構9により、2本の
平行アーム5,6の傾斜角度を変更しても事務機器保持
テーブル8と液晶ディスプレイDの傾斜角度が変化しな
いので、液晶ディスプレイD用のスタンドとして最適で
ある。また、図8に示すように、2本の平行アーム5,
6を支柱4の上方に鉛直姿勢に保持することができる。
従って、事務機器の不使用時に机上スペースを著しく広
くすることができる。また、事務機器保持テーブル8が
鉛直軸心L廻りのどの揺動位置にあっても、揺動操作レ
バー28の操作により、2本の平行アーム5,6の揺動角
度を調整できる。
【0026】また、事務機器保持テーブル8に不意に大
きな重量が加わった場合、ストッパ片26の爪部25が歯車
部材24から離脱する。これにより、爪部25が歯車部材24
の破損を防止できる。
【0027】なお、図5に示したバランス力調整機構33
を省略してもよい場合がある。また、バランス用弾発部
材32を定張力ばねとしてもよい場合がある。また、この
事務機器用スタンドに於て、図9に示すように、事務機
器保持テーブル8に電話器41を載置するのも好ましい。
あるいは、図示省略したが、事務機器保持テーブル8に
原稿載置台を取付けるのも望ましい。
【0028】また、図10は、他の平行アームロック機構
22を示し、一方の平行アーム6の先端に円弧状の外周面
を有するブレーキシュー43を固着すると共に、ストッパ
片26の先端部にブレーキシュー43に当接離脱可能に当接
する摩擦面42を形成したものである。他の構成は、図1
〜図9のものと同様である。このように構成したことに
より、平行アーム5,6を無段階の傾斜角度にてロック
できる。
【0029】次に、図11と図12と図13と図14は、本発明
に係る事務機器用スタンドの他の実施の形態の要部を示
し、事務機器保持テーブル8を任意の傾斜角度にてロッ
ク・解除可能な傾動ロック機構23を備えている。傾動ロ
ック機構23は、水平方向の一軸心Kを中心として相対的
に揺動可能に枢結される第1部材44と第2部材45を備
え、第1部材44は、一軸心Kと一致する軸心を有する軸
部46, 46を一体状に有し、その軸部46, 46にコイル部4
7, 47と延伸部48とを有するばね状部材49のコイル部47,
47を外嵌すると共に、ばね状部材49の少なくとも一端
を第2部材45に固定し、さらに、コイル部47, 47が縮径
して軸部46, 46を締付ける締付状態と、コイル部47, 47
の内径が軸部46, 46の外径よりも大きくなる解除状態と
に、切換え自在となるように延伸部48を揺動させる操作
部材50と、備えている。
【0030】具体的には、第1部材44は、取付金具30に
対応し、第2部材45は枢結片部39に対応する。また、軸
部46, 46は、取付金具30の左右壁部に固着された2本の
ボルト部材から成り、一軸心Kは他の水平軸心Mと一致
する。また、操作部材50は、枢結片部39の下面に前後ス
ライド可能に取付けられて、その操作部材50の後端部
に、操作部材50を常時後方へ引く引張ばね部材52が配設
される。
【0031】また、この事務機器用スタンドは、平行ア
ームロック機構22と傾動ロック機構23を1個の共通レバ
ー51の操作にて同時にロック・解除可能とする連動操作
機構53を、備えている。その連動操作機構53は、図11と
図13と図14に示すように、平行アームロック機構22の揺
動操作レバー28に一体に形成される連動揺動片部54と、
操作部材50の下面の前端寄り位置に左右方向の水平軸心
廻りに回転自在に枢着されるローラー55と、を有し、操
作部材50の前端に一体に形成されたレバーが共通レバー
51とされる。
【0032】連動揺動片部54は、一軸心K(水平軸心
M)を中心とする円弧状に弯曲した当接片部57を略上半
部に有し、その当接片部57の内面に上記ローラー55が転
動自在に当接する。また、操作部材50に、当接片部57を
逃げるための窓部58が開設される。揺動操作レバー28
は、後端部に形成された係止爪部56を中心として揺動す
る。
【0033】しかして、図11の(a)に示すように、自
由状態では、操作部材50が引張ばね部材52にて引張られ
て後方へ移動した状態に保持され、ばね状部材49の延伸
部48を操作部材50の下面後端部が下方へ押圧する。これ
により、コイル部47が縮径して軸部46を締付けた締付状
態に維持され、ばね状部材49は軸部46に対して相対的に
回転できない。その結果、図外の第1部材44と第2部材
45が相対的に揺動不可能となり、第2部材45(事務機器
保持テーブル8)の傾斜角度が維持される。かつ、この
自由状態では、ストッパ片26の爪部25が歯車部材24に係
止して、平行アームロック機構22がロック状態に維持さ
れる。
【0034】また、図11の(b)に示すように、共通レ
バー51を手にて引いて操作部材50を前方へ移動させれ
ば、ばね状部材49の延伸部48が上方へ揺動し、それに伴
ってコイル部47の内径が軸部46の外径よりも大きくなっ
て解除状態となり、ばね状部材49が軸部46に対して回転
自在となる。その結果、第1部材44と第2部材45が一軸
心K(水平軸心M)廻りに相対的に揺動可能となる。こ
れと同時に、ローラー55が連動揺動片部54の当接片部57
を前方へ押して連動揺動片部54と揺動操作レバー28が、
係止爪部56を中心として矢印G方向へ揺動し、連動揺動
片部54の基端部がストッパ片26を下方へ押して、ストッ
パ片26の爪部25が歯車部材24から離脱し、平行アームロ
ック機構22が解除状態となる。
【0035】これにより、図外の事務機器保持テーブル
8(第2部材45)の傾斜角度を自由に変更できると共
に、図外の平行アーム5,6の揺動角度を自由に変更で
きる。また、共通レバー51から手を放せば、図11の
(a)に示すように平行アームロック機構22と傾動ロッ
ク機構23がロック状態となる。
【0036】さらに、連動操作機構53の連動揺動片部54
の当接片部57は、一軸心K(水平軸心M)を中心とする
円弧状に弯曲しているので、図14に示すように事務機器
保持テーブル8と操作部材50が傾斜していても1個の共
通レバー51の矢印C方向の操作により平行アームロック
機構22と傾動ロック機構23のロック・解除を同時に行う
ことができる。
【0037】なお、図示省略したが、連動操作機構53を
省略して、平行アームロック機構22と傾動ロック機構23
を、夫々独立してロック・解除可能に構成してもよい。
また、傾動ロック機構23は、上述のような事務機器用ス
タンド以外のものに使用可能であり、例えば、固定状の
支柱又はアームの先端に傾動ロック機構23を介して液晶
ディスプレイを取付けて、その液晶ディスプレイの傾斜
角度を変更可能としてもよい。
【0038】次に、図15と図16は、事務機器保持テーブ
ル8を、傾斜が不意に変わらない程度の摩擦抵抗をもっ
て揺動可能とするための傾動抵抗機構59の別の実施の形
態を示す。図4と図6に示したボルト36とナット37と座
金38…とから成る構成、又は、座金38…の代わりに図示
省略の圧縮コイルばねを設けた構成の代わりに、図15と
図16のような傾動抵抗機構59を用いるのも好ましい。
【0039】この傾動抵抗機構59は、水平方向の一軸心
60を中心として相対的に揺動可能に枢結される第1部材
61と第2部材62を備え、第2部材62は、一軸心60と一致
する軸心を有する軸部63を(圧入やかしめ溶接等によっ
て)一体状に有し、コイル部64と延伸部65とを有するば
ね状部材66のコイル部64を軸部63に締付状に外嵌すると
共に、そのばね状部材66の少なくとも一端を第1部材61
に固定し、さらに、コイル部64と軸部63の間の摩擦抵抗
が可変となるようにばね状部材66の延伸部65の揺動角度
を変更自在な締付力調整手段67を設けたものである。締
付力調整手段67は、第1部材61(取付金具30)の上片部
に貫設されたねじ孔と、ロック用ナット部材69と、その
ねじ孔とナット部材69に螺進退自在に螺入されると共に
下端部がばね状部材66の延伸部65の先端部上面に当接す
るつまみ部付きのボルト部材68と、から成る。
【0040】しかして、ボルト部材68を下方へと螺進さ
せれば、延伸部65が下方へ揺動してコイル部64が一層強
く締められ、コイル部64と軸部63の間の摩擦抵抗が大き
くなるので、事務機器保持テーブル8を揺動させる際の
抵抗が大きくなる。また、ボルト部材68を上方へと螺退
させれば、延伸部65が上方へ揺動してコイル部64が緩
み、コイル部64と軸部63の間の摩擦抵抗が小さくなるの
で、事務機器保持テーブル8を揺動させる際の抵抗が小
さくなる。
【0041】なお、この傾動抵抗機構59全体をユニット
化して、上述のような事務機器用スタンド以外のものに
使用することも可能であり、例えば、固定状の支柱又は
アームの先端に傾動抵抗機構59を介して液晶ディスプレ
イを取付けて、その液晶ディスプレイの傾斜角度を変更
可能としてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
【0043】請求項1記載の事務機器用スタンドによれ
ば、(液晶ディスプレイ、電話器、原稿載置台等の)事
務機器の傾斜や位置等の調整の自由度を著しく広くする
ことができ、事務機器を使い易い位置に簡単に移動でき
る。また、不使用時には、事務機器を邪魔にならない位
置に簡単に移動できる。そして、机上スペースを有効に
活用できる。さらに、平行リンク機構9により、2本の
平行アーム5,6の傾斜角度を変更しても事務機器の傾
斜角度が変化しない。従って、液晶ディスプレイ用のス
タンドとして最適である。
【0044】請求項2記載の事務機器用スタンドによれ
ば、(液晶ディスプレイ、電話器、原稿載置台等の)事
務機器の傾斜や位置等の調整の自由度を著しく広くする
ことができ、事務機器を使い易い位置に簡単に移動でき
る。また、不使用時には、事務機器を邪魔にならない位
置に簡単に移動できる。そして、机上スペースを有効に
活用できる。さらに、傾動ロック機構23により、事務機
器の傾斜角度が不意に変化しないようにロックすること
ができると共に、解除操作により軽い力で傾斜角度を変
更できる。また、平行リンク機構9により、2本の平行
アーム5,6の傾斜角度を変更しても事務機器の傾斜角
度が変化しない。従って、液晶ディスプレイ用のスタン
ドとして最適である。
【0045】請求項3記載の事務機器用スタンドによれ
ば、1個の共通レバー51の操作により、平行アームロッ
ク機構22と傾動ロック機構23のロック・解除操作を同時
に行うことができる。請求項4記載の事務機器用スタン
ドによれば、事務機器の重量を軽減でき、又は、事務機
器の重量とバランスをとることができ、平行アーム5,
6の揺動操作を軽い力で行うことができる。かつ、平行
アームロック機構22を解除した際に事務機器の重量によ
り平行アーム5,6が急激に下方へ揺動するのを防止で
き、事務機器の故障を防止できると共に安全性が高い。
【0046】請求項5記載の傾動ロック機構によれば、
第1部材44に対して第2部材45を、一軸心Kを中心とし
て無段階に揺動角度を調整することができる。かつ、ば
ね状部材49のコイル部47の締付状態に於て、第1部材44
に対して第2部材45が確実に揺動しないようにすること
ができる。さらに、機構全体を簡単かつコンパクトとす
ることができる。
【0047】請求項6記載の傾動抵抗機構によれば、第
1部材61に対して第2部材62を、一軸心60を中心として
無段階に揺動させることができると共にある程度の摩擦
抵抗をもって第1部材61と第2部材62の相互角度を維持
できる。従って、事務機器用スタンドの事務機器保持テ
ーブル8等を、所望の傾斜角度(姿勢)に容易に変更し
てそのまま保持できて至便である。また、締付力調整手
段67にて、第1部材61と第2部材62の相互角度を維持す
るための摩擦抵抗を大小調整することができるので、載
置された事務機器等の重量の大小に容易に対応できる。
さらに、機構全体を簡単かつコンパクトとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の事務機器用スタンドの実施の一形態を
示す側面図である。
【図2】平面図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】要部拡大側面図である。
【図5】要部拡大側面図である。
【図6】要部拡大断面平面図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】他の使用状態説明図である。
【図10】他の平行アームロック機構の拡大側面図であ
る。
【図11】本発明の事務機器用スタンド及び傾動ロック機
構の要部拡大側面図である。
【図12】要部拡大正面図である。
【図13】要部の分解斜視図である。
【図14】要部作用説明図である。
【図15】本発明の事務機器用スタンド及び傾動抵抗機構
の要部拡大側面図である。
【図16】傾動抵抗機構の斜視図である。
【符号の説明】
4 支柱 5 平行アーム 6 平行アーム 7 取付部材 8 事務機器保持テーブル 9 平行リンク機構 22 平行アームロック機構 23 傾動ロック機構 32 バランス用弾発部材 44 第1部材 45 第2部材 46 軸部 47 コイル部 48 延伸部 49 ばね状部材 50 操作部材 51 共通レバー 53 連動操作機構 60 一軸心 61 第1部材 62 第2部材 63 軸部 64 コイル部 65 延伸部 67 締付力調整機構 E 水平軸心 F 水平軸心 K 一軸心 L 鉛直軸心 M 他の水平軸心

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱4と、該支柱4上端に2本の水平軸
    心E,F廻りに揺動可能に枢結される2本の平行アーム
    5,6と、該平行アーム5,6の先端部に枢結される取
    付部材7とにて、平行リンク機構9を構成し、上記取付
    部材7に、事務機器保持テーブル8を、鉛直軸心L廻り
    に回転自在にかつ他の水平軸心M廻りに傾斜角度変更可
    能に枢着し、上記平行アーム5,6を任意の揺動角度に
    てロック・解除可能な平行アームロック機構22を備えた
    ことを特徴とする事務機器用スタンド。
  2. 【請求項2】 支柱4と、該支柱4上端に2本の水平軸
    心E,F廻りに揺動可能に枢結される2本の平行アーム
    5,6と、該平行アーム5,6の先端部に枢結される取
    付部材7とにて、平行リンク機構9を構成し、上記取付
    部材7に、事務機器保持テーブル8を、鉛直軸心L廻り
    に回転自在にかつ他の水平軸心M廻りに傾斜角度変更可
    能に枢着し、上記平行アーム5,6を任意の揺動角度に
    てロック・解除可能な平行アームロック機構22と、上記
    事務機器保持テーブル8を任意の傾斜角度にてロック・
    解除可能な傾動ロック機構23と、を備えたことを特徴と
    する事務機器用スタンド。
  3. 【請求項3】 平行アームロック機構22と傾動ロック機
    構23を1個の共通レバー51の操作にて同時にロック・解
    除可能とする連動操作機構53を、備えている請求項2記
    載の事務機器用スタンド。
  4. 【請求項4】 平行アーム5,6の先端が上昇する揺動
    方向への弾発付勢力を平行リンク機構9に常時与えるバ
    ランス用弾発部材32を備えている請求項1、2又は3記
    載の事務機器用スタンド。
  5. 【請求項5】 水平方向の一軸心Kを中心として相対的
    に揺動可能に枢結される第1部材44と第2部材45を備
    え、該第1部材44は、上記一軸心Kと一致する軸心を有
    する軸部46を一体状に有し、該軸部46にコイル部47と延
    伸部48とを有するばね状部材49の該コイル部47を外嵌す
    ると共に、該ばね状部材49の少なくとも一端を上記第2
    部材45に固定し、さらに、上記コイル部47が縮径して上
    記軸部46を締付ける締付状態と、該コイル部47の内径が
    上記軸部46の外径よりも大きくなる解除状態とに、切換
    え自在となるように上記延伸部48を揺動させる操作部材
    50を、備えたことを特徴とする傾動ロック機構。
  6. 【請求項6】 水平方向の一軸心60を中心として相対的
    に揺動可能に枢結される第1部材61と第2部材62を備
    え、該第2部材62は、上記一軸心60と一致する軸心を有
    する軸部63を一体状に有し、コイル部64と延伸部65とを
    有するばね状部材66の該コイル部64を上記軸部63に締付
    状に外嵌すると共に、該ばね状部材66の少なくとも一端
    を上記第1部材61に固定し、さらに、上記コイル部64と
    上記軸部63の間の摩擦抵抗が可変となるように上記ばね
    状部材66の延伸部65の揺動角度を変更自在な締付力調整
    手段67を設けたことを特徴とする傾動抵抗機構。
JP24773197A 1997-08-27 1997-08-27 事務機器用スタンド及び傾動ロック機構と傾動抵抗機構 Pending JPH1163382A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006183836A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Kokuyo S&T Co Ltd 載置スタンド
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KR100843347B1 (ko) 2007-04-13 2008-07-04 함효상 Pmp거치대

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