JPH1162979A - リンク機構 - Google Patents

リンク機構

Info

Publication number
JPH1162979A
JPH1162979A JP23787797A JP23787797A JPH1162979A JP H1162979 A JPH1162979 A JP H1162979A JP 23787797 A JP23787797 A JP 23787797A JP 23787797 A JP23787797 A JP 23787797A JP H1162979 A JPH1162979 A JP H1162979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
fluororesin
electroless nickel
link mechanism
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23787797A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyohisa Yamamoto
豊寿 山本
Takeshi Saito
剛 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP23787797A priority Critical patent/JPH1162979A/ja
Publication of JPH1162979A publication Critical patent/JPH1162979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/44Selection of substances
    • F16C33/445Coatings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵埃の発生が少なくて半導体製造装置や液晶
パネル製造装置などの清浄な雰囲気を必要とする環境
下、真空環境下や腐食性雰囲気環境下でも使用すること
ができるリンク機構を提供する。 【解決手段】 少なくとも保持器26の表面に無電解ニ
ッケル被膜20を介してフッ素樹脂被膜21が被膜され
ている軸受をリンク機構1に用いたもので、リンク機構
1は2つの帯状のリンク2,3を有し、それぞれの一端
部に形成された止め孔7には転がり軸受4,5が内嵌さ
れている。リンク2,3は転がり軸受4,5を介して揺
動自在に連結されている。転がり軸受4が内嵌されるリ
ンク2の表面にはその中心軸に対して同心円状の溝6が
形成されており、対向する他方のリンク3の表面との間
でラビリンス構造を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム,
半導体製造装置や液晶パネル製造装置など清浄な雰囲気
を必要とする環境下、あるいは真空,高温,腐食性雰囲
気環境下でも使用できる少なくとも2つのリンクの関節
部を有するリンク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−60143号公報や特
開平7−42742号公報に示されるリンク機構は、2
つのリンクの各一端に形成された貫通孔のそれぞれに転
がり軸受を1つずつ内嵌し、両転がり軸受の内周部に1
本の軸の両端部分を内嵌する。
【0003】転がり軸受としては、一般的な保持器を有
する深溝型玉軸受が用いられており、潤滑剤として通常
グリースが充填される。軸受の作動時にグリースが軸受
の外部に飛散したり、高温や真空環境下でグリースを使
用した場合、これらの蒸発によりガスが放出されるの
で、軸受外部の環境が汚染されてしまう。
【0004】このため、クリーンルーム,半導体製造装
置,液晶パネル製造装置などのように清浄な環境を必要
とする場合や真空環境下では通常のグリースを用いて潤
滑を行う構造の軸受を使用することができない。
【0005】清浄な環境を必要とする半導体製造装置、
液晶パネル製造装置などや真空環境下では、保持器に固
体潤滑剤などを混合した自己潤滑性を有する複合材を用
いた固体潤滑軸受や、軸受の各構成要素の表面に予め固
体潤滑剤からなる被膜を形成した固体潤滑軸受や、蒸気
圧が低くちょう度が小さいフッ素系グリースを用いて潤
滑する構造の軸受が使用されている。
【0006】自己潤滑性を有する保持器を組み込んだ軸
受では、軸受の作動に伴って保持器と転動体が摺動する
と、保持器から転動体、内輪軌道、外輪軌道に移着して
形成される薄い固体潤滑膜により軸受の潤滑が行われ
る。また、固体潤滑被膜を形成した軸受では、予め軸受
の各構成要素の表面に形成された被膜がせん断、へき開
などを起こして母材の直接接触を防止することにより軸
受の潤滑が行われる。
【0007】また一方、従来のリンク機構として特開平
5−191172号公報に示されるリンク機構の関節部
に用いられる転がり軸受は、セラミックスからなる玉で
かつ無潤滑である総玉形式の軸受構造を有する。
【0008】また、近年、半導体素子を始めとする各種
電子素子では、高集積化や微細化などが進んでいる。こ
れに伴い、製造過程中に半導体素子などの表面に付着す
る微小なパーティクルが製品の性能、信頼性、歩留まり
などに及ぼす影響が増大している。このため、半導体製
造装置などのように清浄な環境を必要とする場所で使用
される搬送ロボットなどのリンク機構に対し、リンク機
構から外部に飛散する粒子およびガスなどが少ないこと
が要求され、その要求はますます高まる傾向にある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固体潤
滑軸受を用いた従来のリンク機構では、いずれも保持器
や被膜などの摺動に伴って摺動部から摩耗粒子などが発
生し、脱落することは避けられない。しかも、2つのリ
ンクの互いに対向する表面は平面であるので、発生した
摩耗粒子などはこれら表面の隙間を通過するなどしてリ
ンク機構の外部に飛散してしまう。
【0010】また、フッ素系グリースで潤滑する構造の
リンク機構でも、軸受の作動に伴ってグリースがせん断
され、遠心力により2つのリンクの互いに対向する表面
の隙間を通過してリンク機構の外部に飛散してしまう。
【0011】さらに、転がり軸受としてクロスローラ型
を使用し、耐負荷荷重性や耐モーメント荷重性を向上し
たものが実用化されているが、クロスローラ型は玉軸受
と比較して小型化が難しく、しかも回転トルクが大きく
軸受の内部空間が小さく封入可能な潤滑剤量も制限され
てしまうので、潤滑特性に劣ってしまう。
【0012】一方、セラミックスからなる玉でかつ無潤
滑である総玉形式の軸受構造を有する転がり軸受では、
塵挨の1つの原因となる潤滑剤がないので、作動初期に
発塵が少ないが、無潤滑であるので、作動時間とともに
軸受材料が摩耗し、発塵や回転トルクが急激に増加した
り、焼き付いてしまう場合がある。さらに、軸受材料の
摩耗により表面が荒れ、リンク機構の作動が滑らかでな
くなり、振動が発生したり、位置決め精度が低下したり
してウエハや液晶パネルなどのハンドリングに問題が生
じる。
【0013】また、転がり軸受はリンクの各一端に形成
された貫通孔に内嵌されているので、転がり軸受の側面
が外部環境にむき出しにならないように貫通孔を塞ぐシ
ールプレートなどが必要である。
【0014】このように、従来のリンク機構では、前述
した要求に十分に対応できていない状況にある。
【0015】そこで、本発明は塵埃の発生が少なくて半
導体製造装置や液晶パネル製造装置などの清浄な雰囲気
を必要とする環境下、真空環境下や腐食性雰囲気環境下
でも使用することができるリンク機構を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のリンク機構は、少なくとも2つのリンクを揺動自在に
連結する関節部に転がり軸受を用いたリンク機構におい
て、転がり摩擦またはすべり摩擦が生じる前記転がり軸
受の表面のうち、少なくとも保持器の表面に無電解ニッ
ケル被膜を形成し、該無電解ニッケル被膜の上にフッ素
樹脂被膜が成膜されたことを特徴とする。これにより、
無電解ニッケル被膜の投錨効果によりフッ素樹脂被膜の
保持器などの表面に対する密着性が向上すると共に、過
度のフッ素樹脂の転移が防止され、発塵が抑制されると
ともに、長期にわたり優れた潤滑性が維持され、リンク
が長時間滑らかに作動し、初期の運動安定性や位置決め
精度などが長期間維持される。
【0017】また、保持器の表面に形成される無電解ニ
ッケル被膜内にフッ素樹脂からなる粒子を含浸させるこ
とが好ましい。無電解ニッケル被膜には、通常、微細な
クラックや空孔が存在するが、これらの部分にフッ素樹
脂被膜の成膜と同時に、フッ素樹脂粒子を含浸すること
によりフッ素樹脂被膜と無電解ニッケル被膜との密着性
がより向上する。さらに、フッ素樹脂被膜が摩耗により
消失した後でも、含浸したフッ素樹脂粒子が潤滑剤とし
て機能するので、フッ素樹脂被膜単独の場合と比較して
潤滑寿命が延長される。しかも、無電解ニッケル被膜の
クラックや空孔がフッ素樹脂粒子により閉塞されている
ので、耐食性が向上し、錆による発塵を防止することが
できる。
【0018】さらに、転がり軸受では、セラミックスで
形成された転動体と、表面に無電解ニッケル被膜を介し
てフッ素樹脂被膜が形成された転動体とが交互に配置さ
れていることが好ましい。この無電解ニッケル被膜内に
はフッ素樹脂からなる粒子が含浸されていることがより
好ましい。セラミックスとして、窒化ケイ素,炭化ケイ
素,サイアロン,部分安定化ジルコニア,アルミナ等を
使用することができる。これにより、無電解ニッケル被
膜を介してフッ素樹脂からなる被膜、さらにこのフッ素
樹脂からなる粒子が無電解ニッケル被膜内に含浸されて
いる被膜を表面に被膜することにより得られる前述した
効果に加え、互いにすべり接触、あるいは転がり接触す
る箇所の材料を各々異種材料で構成することができ、同
種の材料で構成した場合よりも凝着摩耗が低減されるの
で、これに起因する摩耗や発塵を防止することができ
る。さらに、総玉形式の転がり軸受では、保持器を有す
る深溝玉軸受と比較して転動体の個数を増加させること
ができる。
【0019】また、転がり軸受では、荷重を負荷する負
荷転動体と、荷重を負荷しない非負荷転動体とが交互に
配置されており、前記非負荷転動体はポリイミドあるい
はフッ素樹脂系の高分子材料で形成されており、前記負
荷転動体の表面には無電解ニッケル被膜を介してフッ素
樹脂からなる被膜が形成されていることが好ましい。さ
らに、フッ素樹脂からなる粒子が無電解ニッケル被膜内
に含浸されていることがより好ましい。これにより、フ
ッ素樹脂被膜やフッ素樹脂粒子が消失した後もポリイミ
ドあるいはフッ素樹脂系の高分子からなる保持器が潤滑
剤の供給源となり、さらに潤滑寿命を延長することがで
きる。
【0020】さらに、フッ素樹脂被膜が成膜された後、
熱処理を行うことが好ましい。これにより、ニッケルメ
ッキ被膜の硬さが増加し、耐摩耗性が向上し、表面に吸
着または結合したフッ素樹脂粒子の密着性が向上すると
共に、負荷荷重に対する接触面の変形量を減少すること
ができ、転がり軸受としての剛性が増加する。
【0021】また、リンクの各一端に転がり軸受を内嵌
する止め孔が形成されていることが好ましい。シールプ
レートを省略することができ、密閉不良による塵埃の出
入りを無くすことができる。
【0022】また一方、転がり軸受が内嵌された2つの
リンクの互いに非接触に対向する表面の少なくとも一方
に前記転がり軸受の中心軸に対して同心円状の溝が形成
され、対向する他方のリンク表面との間にラビリンス構
造を形成することが好ましい。
【0023】さらに、他方のリンク表面に同心円状の溝
と一定の隙間を介して対向する同心円状の凸部が形成さ
れることがより好ましい。
【0024】ラビリンス構造を有するリンク機構では、
リンク機構の作動時に摺動部などから発生した摩耗粒子
などが2つのリンクの互いに対向する表面間に形成され
る隙間を通過する際、効果的に捕獲されて保持され、リ
ンク機構の外部に飛散することが防止される。したがっ
て、関節部の軸受などから発生した摩耗粒子などがリン
ク機構の外部に飛散することを効果的に防止し、リンク
機構の外部の環境を汚染することがなく、半導体製造装
置や液晶パネル製造装置などのように清浄な雰囲気を必
要とする用途に好適に使用することができ、また、真空
環境下でも使用することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のリンク機構の実施の形態
について説明する。図1はリンク機構の関節部の構造を
示す断面図である。図2は図1の関節部を分解して示す
斜視図である。リンク機構1は2つの帯状のリンク2,
3を有し、それぞれの一端部に形成された止め孔7には
転がり軸受4,5が内嵌されており、リンク2,3は転
がり軸受4,5を介して揺動自在に連結されている。
【0026】転がり軸受4が内嵌されるリンク2の表面
には転がり軸受4の中心軸に対して同心円状の溝6が形
成されており、対向する他方のリンク3の表面との間で
ラビリンス構造を形成する。このラビリンス構造によっ
て、関節部の転がり軸受などから発生する摩耗粒子が捕
獲されて保持されるので、リンク機構の外部に摩耗粒子
が飛散することが防止される。
【0027】リンク2,3の材質および形状は特に限定
されるものではなく、アルミニウム合金やチタン合金な
どの軽量合金を材質とすることによりリンクを軽量化で
きる。また、止め孔7に転がり軸受4,5を内嵌するこ
とにより、シールプレートを省略することができ,リン
ク機構を単純化することができる。
【0028】止め孔7では転がり軸受4,5を介して軸
9の両端が回転自在に支持されており、転がり軸受4,
5では軸9の段部と止め輪13とで内輪11が軸9に取
り付けられている。また、外輪12は止め孔7の開口側
に設けられた止め輪14により開口部から抜け出ないよ
うにされている。
【0029】また、転がり軸受4,5に一定の予圧を負
荷する場合、一方の転がり軸受4、5の外輪12と一方
の止め輪14との間に波ワッシャ15が装着される。
【0030】このようにリンク機構1の関節部に用いら
れる転がり軸受4,5では、内輪11と外輪12との間
に保持器26を介して複数の転動体27が円周等間隔に
回転自在に保持されている。
【0031】本実施形態では、少なくとも保持器26の
表面に無電解ニッケル被膜20を介してフッ素樹脂被膜
21が被膜されている。図3は保持器26の表面部分を
拡大して示す断面図である。無電解ニッケル被膜20の
膜厚は特に限定されるものではなく、実用上1〜10μ
m程度(好ましくは3〜10μm、更に好ましくは3〜
5μm)であることが望ましい。また、無電解ニッケル
被膜20の表面にはフッ素樹脂被膜21と保持器26と
の密着性を向上させるために、微細な凹凸が形成されて
いることが好ましい。
【0032】無電解ニッケル被膜20は次亜リン酸塩等
を還元剤として成膜した無電解ニッケル−リン(Ni−
P)被膜、水素化ホウ素ナトリウムやアルミボラン類等
を還元剤として成膜した無電解ニッケル−ボロン(Ni
−B)被膜、ヒドラジン等を還元剤として成膜した無電
解ニッケル(Ni− )被膜であり、好ましくは無電解
ニッケル−リン(Ni−P)被膜である。
【0033】無電解ニッケル被膜20は、例えば保持器
26を有機溶剤洗浄、酸処理、電解洗浄を施した後,電
解ニッケルメッキによりサブミクロン程度のニッケル膜
を形成し、ニッケルメッキ浴に浸積して無電解メッキす
ることにより成膜される。メッキ条件は通常の無電解ニ
ッケルメッキと同様の条件で構わず、例えば、pH4.
5から5.5に調整され,液温90℃程度の酸性硫酸ニ
ッケル浴で還元剤として次亜リン酸ナトリウムを用いて
行われる。更に耐食性が要求される場合には無電解Ni
−Wに代えて電解Ni−W被膜を用いてもよい。
【0034】Ni−W合金被膜の形成には、電解メッキ
法が好適である。電解メッキに用いるメッキ液は、ニッ
ケル塩及びタングステン酸塩と、それらの金属イオンと
安定した錯イオンを形成する有機錯化剤を含む。具体的
には、例えば、ニッケル塩として、硫酸ニッケル(Ni
SO4・6H2O)、タングステン酸塩としては、タング
ステン酸ナトリウム(Na2WO4・2H2O)、有機錯
化剤としてクエン酸もしくは酒石酸を重量比でおよそ
7:7:10の割合で含有せしめ、pHを中性〜弱酸性
に調整した水溶液である。電解メッキは、温度60〜8
0℃、電流密度8〜12A/dm2で被メッキ物である
内輪または外輪を陰極として、電解メッキすることによ
り、タングステン含有比率が少なくとも35重量%であ
るNi−W合金の被膜が厚さ2〜35μmに形成するこ
とができる。
【0035】Ni−W合金の被膜を一部のみ形成すれば
足りる場合は、当該被膜を形成しない部分をマスキング
してメッキを施せば良い。
【0036】また,フッ素樹脂は特に限定されるもので
はなく、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFE
と略す),ポリトリフロロエチレン,ポリトリフロロク
ロロエチレン,ヘキサフロロプロピレン,ポリビニルフ
ロライド,ポリビニリデンフロライドの単独重合体また
は共重合体等の周知のフッ素樹脂が使用可能であるが、
中でもPTFEの単独重合体が好ましく、例えば、テフ
ロン(米国デュポン社)やボリフロン(ダイキン工業
(株))の登録商標名で販売されているフッ素樹脂を好
適に使用できる。
【0037】フッ素樹脂被膜21は、上記フッ素樹脂か
らなる粒子と適当なバインダおよび界面活性剤とを適当
な溶剤に分散した溶液中(水溶液,アルコール等)に浸
積することにより成膜される。また、フッ素樹脂被膜2
1の膜厚は特に限定されるものではないが、実用上0.
1μm以上(0.1〜1μm)であることが望ましい。
このようにして成膜されたフッ素樹脂被膜21は、無電
解ニッケル被膜20が介在することにより、保持器26
の表面に直接成膜される場合と比較してより強固に保持
器26に密着する。
【0038】ところで、無電解ニッケル被膜20には、
通常、図3に示すように微細なクラック22や空孔(図
示省略)が存在する。このようなクラック22や空孔
は、フッ素樹脂被膜21と無電解ニッケル被膜20との
付着性を低下させたり、腐食性雰囲気等が通過して保持
器26の母材が腐食される原因となる。
【0039】そこで、耐食性が要求される環境下では、
保持器26の表面にセラミックス被膜を成膜し、その上
に無電解ニッケル被膜20を介してフッ素樹脂被膜21
を被膜すると、保持器26の腐食を防止することができ
る。その際、セラミックス材料としては、窒化チタン,
炭窒化チタン,窒化クロム等が密着性に優れており、特
に好適に使用できる。このセラミックス被膜の膜厚は、
1〜10μmであることが望ましい。成膜方法として
は、真空蒸着法やスパッタリング,イオンプレーティン
グ,イオンミキシング,CVD法等公知の成膜技術を採
用することができる。
【0040】また、特に腐食性の高い環境下で使用する
場合には、内輪11、外輪12および転動体27の全体
を、窒化ケイ素,炭化ケイ素,サイアロン,部分安定化
ジルコニア,アルミナ等のセラミックスで作製すること
により耐食性が更に向上される。
【0041】一方、無電解ニッケル被膜20に存在する
微細なクラック22や空孔は、上記フッ素樹脂被膜21
に加え、フッ素樹脂被膜21を形成するフッ素樹脂の粒
子をクラック22や空孔に含浸させることにより閉塞さ
せてしまうことがより好ましい。この含浸は、フッ素樹
脂粒子、界面活性剤およびバインダを溶媒に分散させた
溶液中(水溶液,アルコール等)に保持器26を浸積す
ることで実現される。浸積時間は約10〜20分の範囲
である。ここで、バインダおよび溶媒はフッ素樹脂被膜
21の成膜時に使用されるものと同一である。
【0042】フッ素樹脂粒子の粒径は、無電解ニッケル
被膜20のクラック22や空孔の大きさを考慮して選択
される。無電解ニッケル被膜20の場合、クラック22
の大きさは幅2〜3μm、深さ2〜3μm程度であり、
これらのデータからフッ素樹脂粒子の好ましい粒径は
0.1〜1μmの範囲である。
【0043】また、フッ素樹脂粒子分散溶液の浸積時の
液温は30〜80゜Cが好ましく、保持器26の浸積時
間は10〜20分であることが好ましい。上記条件によ
り、フッ素樹脂粒子の含浸と同時にフッ素樹脂被膜21
が成膜される。尚、含浸の有無は、XPS(X線分光
法)による深さ方向分析、具体的には、アルゴンイオン
エッチングにより表面を物理的に削り取りながらXPS
分析を行うことで判定される。
【0044】含浸処理を施すことで、フッ素樹脂粒子が
無電解ニッケル被膜20のクラック22や空孔に入り込
み、フッ素樹脂被膜21と無電解ニッケル被膜20との
密着性がより向上する。さらに、フッ素樹脂被膜21が
摩耗により消失した後でも、フッ素樹脂粒子が新たな潤
滑剤の供給源となり、フッ素樹脂被膜21単独の場合と
比較して潤滑寿命が延長される。しかも、無電解ニッケ
ル被膜20のクラック22や空孔がフッ素樹脂の粒子に
より閉塞されているので、腐食性雰囲気等がクラック2
2や空孔を通過して保持器26の母材が腐食することを
抑制できる。
【0045】このように含浸処理を施すことにより、潤
滑性に加えて腐食性も向上するので、耐食性を必要とす
る環境下において転がり軸受4、5を構成する内輪1
1、外輪12、転動体27は、フッ素樹脂被膜21単独
の転がり軸受と異なり、必ずしも全てセラミックス製
(その表面または全体)である必要はなく、少なくとも
一つがセラミックス製であれば優れた耐久性が得られ
る。このことは、材料コスト的に有利である。
【0046】さらに、浸積後、200〜300℃の温度
で2〜5時間の熱処理を行うことにより、ニッケルメッ
キ被膜の硬さが増加する。これにより、被膜の耐摩耗性
が向上し、含浸により表面に吸着または結合したPTF
E粒子の密着性が向上する。また、ニッケルメッキ被膜
の硬さが増加することにより、負荷荷重に対する接触面
の変形量が減少し、転がり軸受としての剛性が増加する
ので、リンクの撓みや変位値を減少することができる。
【0047】なお、転がり軸受では、従来の軸受と同様
に内輪および外輪の一方の両端部にシールド板を設置す
ることも可能である。また、シールド板と外輪とのはめ
あい面にゴム等の弾性体を挟んだり、接着剤等を充填し
てはめあい面間のすきまをなくすと、軸受内部で発生し
た摩耗粒子等が軸受外部に飛散することをさらに効果的
に防止する。
【0048】また、転がり軸受4,5には保持器付き深
溝玉軸受に限らず、アンギュラ軸受,クロスローラ軸
受,総玉転がり軸受などを用いることができる。さら
に、転がり軸受4,5を内嵌する孔は止め孔でも貫通孔
でもよい。
【0049】また、転がり軸受4、5を内嵌するため
に、リンク2、3の各一端部に止め孔が形成されている
が、止め孔の代わりに貫通孔に打ち抜いてシールプレー
トを用いて密封する方法も考えられるが、部品点数が多
くなることの他、リンクの揺動によるゆるみ防止、密閉
不良により塵埃の出入などの防止の点から止め孔のよう
な有底型にする方が好ましい。
【0050】尚、リンク機構1の関節部における転がり
軸受4、5としては、前述した保持器付き深溝玉軸受に
限らず、総玉形式の転がり軸受であってもよい。この場
合、転動体の表面には無電解ニッケル被膜を介してフッ
素樹脂被膜が成膜され、さらにフッ素樹脂からなる粒子
が無電解ニッケル被膜内に含浸される(実施例5参
照)。
【0051】これにより、無電解ニッケル被膜を介して
フッ素樹脂からなる被膜、さらにフッ素樹脂からなる粒
子が無電解ニッケル被膜内に含浸されている被膜を表面
に被膜することにより得られる前述した効果に加え、転
動体の個数を、従来の保持器を有する一般的な深溝玉軸
受と比較して増加させることができ、転がり軸受の許容
負荷荷重を向上できる。
【0052】また、総玉形式の転がり軸受4、5として
は、セラミックスからなる転動体と、表面に無電解ニッ
ケル被膜を介してフッ素樹脂からなる被膜が成膜され、
さらにこのフッ素樹脂からなる粒子が無電解ニッケル被
膜内に含浸されている転動体とが交互に配置されたもの
でもよい(実施例6参照)。
【0053】セラミックスとして、窒化ケイ素,炭化ケ
イ素,サイアロン,部分安定化ジルコニア,アルミナ等
を使用することができる。これにより、無電解ニッケル
被膜を介してフッ素樹脂からなる被膜、さらにこのフッ
素樹脂からなる粒子が無電解ニッケル被膜内に含浸され
ている被膜を表面に被膜することにより得られる前述し
た効果に加え、互いにすべり接触、あるいは転がり接触
する箇所の材料を各々異種材料で構成することができ、
同種の材料で構成した場合よりも凝着摩耗が低減される
ので、これに起因する摩耗や発塵を防止することができ
る。
【0054】さらに、総玉形式の転がり軸受4、5とし
ては、ボリイミドあるいはフッ素樹脂系の高分子材料で
形成される転動体と、表面に無電解ニッケル被膜を介し
てフッ素樹脂からなる被膜が成膜され、さらにこのフッ
素樹脂からなる粒子が無電解ニッケル被膜内に含浸され
ている転動体とが交互に配置されたものでもよい(実施
例7参照)。
【0055】これにより、無電解ニッケル被膜を介して
フッ素樹脂からなる被膜、さらにこのフッ素樹脂からな
る粒子が無電解ニッケル被膜内に含浸されている被膜表
面に被膜することにより得られる前述した効果に加え、
転動体の表面に形成されたフッ素樹脂被膜やフッ素樹脂
粒子が消失した後も、ポリイミドあるいはフッ素樹脂系
の高分子からなる転動体が潤滑剤の供給源となり、さら
に潤滑寿命を延長することができる。
【0056】また一方、リンク2、3の対向する表面に
形成されるラビリンス構造は種々変形可能である。図4
は他の実施形態におけるリンク機構の要部を拡大して示
す断面図である。このリンク機構では、転がり軸受4が
内嵌されたリンク2の表面にその中心軸に対して同心円
状の溝106が2本形成されており、対向する他方のリ
ンク3の表面に溝106と同様の溝109が形成されて
いる。
【0057】このラビリンス構造では、溝106および
溝109が対向するように配置されているので、関節部
の転がり軸受などから発生した摩耗粒子などは捕獲され
て保持され、リンク機構の外部に飛散することが効果的
に防止される。
【0058】図5は他の実施形態におけるリンク機構の
要部を拡大して示す断面図である。このリンク機構で
は、転がり軸受4が内嵌されたリンク2の表面にその中
心軸に対して同心円状の溝206が2本形成されてお
り、対向する他方のリンク3の表面に溝206と異なる
半径の溝209が形成されている。
【0059】このラビリンス構造では、溝206および
溝209が交互に配置されているので、関節部の転がり
軸受などから発生した摩耗粒子などは捕獲されて保持さ
れ、リンク機構の外部に飛散することが効果的に防止さ
れる。
【0060】図6は他の実施形態におけるリンク機構の
要部を拡大して示す断面図である。このリンク機構で
は、転がり軸受5が内嵌されたリンク3の表面にその中
心軸に対して同心円状の溝306が1本形成されてお
り、対向する他方のリンク2の表面に凸部310が形成
されている。
【0061】このラビリンス構造では、溝306および
凸部310が一定の隙間を介して非接触に対向するよう
に配置されているので、関節部の転がり軸受などから発
生した摩耗粒子などは捕獲されて保持され、リンク機構
の外部に飛散することが効果的に防止される。
【0062】図7はリンク機構発塵試験装置の構成を概
略的に示す図である。このリンク機構発塵試験装置13
では、試験リンク機構1におけるリンク2の一端はシャ
フト15に固定されており、モータ16により磁性流体
シール付き回転導入機17およびシャフト15を介して
揺動する。また、試験リンク機構1における他方のリン
ク3の先端は、外壁内側天井面にステンレス線18で固
定されている。
【0063】また、このリンク機構発塵試験装置13は
クラス100レベルのクリーンベンチ内に設置されてお
り、軸受の回転に伴って試験リンク機構1から発生する
塵埃はレーザ光散乱式のパーティクルカウンタ19に導
かれ、発塵粒子の個数が計測される。
【0064】このリンク機構発塵試験装置13を用い
て、リンク機構から外部に飛散する粒子数を計測した際
の試験条件はつぎの通りである。 ・雰囲気 :大気,常温 ・リンク :長さ80mm,幅30mm,厚さ
10mm ・関節部転がり軸受:型番608玉軸受(内輪:8m
m,外輪:22mm,幅7mm) ・転がり軸受の予圧:19.6N ・揺動角度 :90゜ ・揺動速度 :60Hz
【0065】
【実施例】リンク機構の実施例を説明する。表1に実施
例1〜17および比較例1、2を示す。
【0066】
【表1】 実施例1〜17および比較例1、2では、リンク機構1
の関節部における転がり軸受4、5を構成する内輪1
1、外輪12、保持器26および転動体27をそれぞれ
表1に示す材料で、リンク2,3をアルミニウム合金、
軸9をステンレス鋼で作製した。尚、実施例1〜17お
よび比較例1、2では溝6が形成されていない。また無
電解ニッケル被膜は無電解ニッケル−リン(Ni−P)
被膜である。
【0067】無電解ニッケル被膜を保持器に成膜する場
合は10μmの膜厚であり、転動体、内外輪に成膜する
場合には3μmの膜厚である。実施例1では、PTFE
被膜はPTFE粒子が分散した溶液に保持器26を浸積
し、その後300℃で3時間熱処理することにより1μ
mの膜厚に成膜された。
【0068】一方、実施例2〜4では保持器26の表面
に、実施例5〜7では転動体27の表面に、各々実施例
2〜4の場合は、膜厚10μm、実施例5〜7の場合
は、膜厚3μmの無電解ニッケル被膜を介し、平均粒径
0.4μmのPTFE粒子をバインダとともに分散した
液温40℃の溶液に20分間浸積した後、300℃で3
時間熱処理して膜厚1μmのPTFE被膜を成膜すると
共に、PTFE粒子を含浸させた。
【0069】実施例3、4では、転動体を各々窒化ケイ
素(Si34)および部分安定化ジルコニア(PSZ)
で作製した。
【0070】実施例5〜7では、保持器のない総玉形式
の転がり軸受とし、実施例5では、全ての転動体の表面
に無電解ニッケル被膜を介してPTFE被膜を成膜し、
かつPTFE粒子を含浸した。
【0071】実施例6および実施例7では、それぞれ窒
化ケイ素(Si34)およびPTFEからなる転動体
と、表面に無電解ニッケル被膜を介してPTFE被膜が
成膜され、かつPTFE粒子を含浸した転動体とを交互
に配置した。但し、実施例7ではPTFEからなる転動
体の直径は僅かに小さくした。
【0072】また、実施例8では、転動体、保持器の表
面に無電解ニッケル被膜を介してPTFE被膜が成膜さ
れ、かつPTFE粒子を含浸した。実施例9では、PT
FEからなる転動体と、表面に無電解ニッケル被膜を介
してPTFE被膜が成膜され、かつPTFE粒子を含浸
した転動体とを交互に配置すると共に、保持器の表面に
も無電解ニッケル被膜を介してPTFE被膜が成膜さ
れ、かつPTFE粒子を含浸した。
【0073】実施例10、11では、それぞれ実施例
8、9の処理に加え、さらに内輪、外輪の表面にも無電
解ニッケル被膜を介してPTFE被膜が成膜され、かつ
PTFE粒子を含浸した。
【0074】実施例12,13,14では、それぞれ実
施例2,3,4の処理を加え、さらに内輪、外輪の表面
にも無電解ニッケル被膜を介してPTFE被膜が成膜さ
れ、かつPTFE粒子を含浸した。
【0075】実施例15,16,17では、それぞれ実
施例5,6,7の処理に加え、さらに内輪、外輪の表面
にも無電解ニッケル被膜を介してPTFE被膜が成膜さ
れ、かつPTFE粒子を含浸した。
【0076】一方、比較例1では保持器にPTFE焼成
膜を被膜し、比較例2では保持器に銀被膜を施した。
【0077】表1に併記された試験結果では、各転がり
軸受を用いたリンク機構からの発塵量は比較例1の発塵
量を1000として相対値で表されている。実施例1〜
11のリンク機構では、保持器にPTFE焼成膜や銀被
膜が施された比較例1、2のリンク機構と比較して発塵
量が極めて少ないことがわかる。
【0078】また、実施例8、9および12〜17で
は、フッ素樹脂の移着が不十分である回転初期に、保持
器だけに成膜されている実施例1〜4と比べて転動体あ
るいは内外輪に成膜されているので、転動体と軌道輪と
の金属接触を一層防止することができ、それだけ実施例
1〜7に比べて発塵量が少ないことが分かる。
【0079】さらに、実施例10、11および12〜1
7では、万一、いずれかのPTFE膜が脱落しても、そ
の脱落膜を他の残っている膜に移着し、外部に塵として
出ることなく極めて防塵効果が高くなる。
【0080】つぎに、転がり軸受4、5および軸9を共
通とし、リンク2、3の表面形状を表2に示すように作
製したリンク機構の実施例を説明する。
【0081】
【表2】 転がり軸受4、5は波形保持器付き深溝玉軸受であり、
リンク2、3はアルミニウム合金製とした。
【0082】また、実施例18〜21および比較例3で
は、転がり軸受4、5の保持器26(SUS304)の
全表面に無電解ニッケル被膜を介してPTFE被膜が成
膜され、かつPTFE粒子を含浸させた。
【0083】表2に併記された試験結果では、各リンク
機構からの発塵量は、表1の実施例2の発塵量を50と
した相対値で表されている。実施例18〜21では、2
つのリンクの対向する表面が平面である比較例3と比較
して発塵量が極めて少ないことがわかる。
【0084】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のリンク機構に
よれば、少なくとも2つのリンクを揺動自在に連結する
関節部に転がり軸受を用いたリンク機構において、転が
り摩擦またはすべり摩擦が生じる前記転がり軸受の表面
のうち、少なくとも保持器の表面に無電解ニッケル被膜
を形成し、該無電解ニッケル被膜の上にフッ素樹脂被膜
が成膜されたので、無電解ニッケル被膜の投錨効果によ
りフッ素樹脂被膜の保持器などの表面に対する密着性が
向上すると共に、過度のフッ素樹脂の転移が防止され、
発塵が抑制されるとともに、長期にわたり優れた潤滑性
が維持され、リンクが長時間滑らかに作動し、初期の運
動安定性や位置決め精度などが長期間維持される。
【0085】したがって、塵埃の発生が少なくて半導体
製造装置や液晶パネル製造装置などの清浄な雰囲気を必
要とする環境下、真空環境下や腐食性雰囲気環境下でも
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リンク機構の関節部の構造を示す断面図であ
る。
【図2】図1の関節部を分解して示す分解斜視図であ
る。
【図3】保持器26の表面部分を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】他の実施形態におけるリンク機構の要部を拡大
して示す断面図である。
【図5】他の実施形態におけるリンク機構の要部を拡大
して示す断面図である。
【図6】他の実施形態におけるリンク機構の要部を拡大
して示す断面図である。
【図7】リンク機構発塵試験装置の構成を概略的に示す
図である。
【符号の説明】
1 リンク機構 2、3 リンク 4、5 転がり軸受 6、106、206、306 溝 20 無電解ニッケル被膜 21 フッ素樹脂被膜 26 保持器 27 転動体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのリンクを揺動自在に連
    結する関節部に転がり軸受を用いたリンク機構におい
    て、 転がり摩擦またはすべり摩擦が生じる前記転がり軸受の
    表面のうち、少なくとも保持器の表面に無電解ニッケル
    被膜を形成し、 該無電解ニッケル被膜の上にフッ素樹脂被膜が成膜され
    たことを特徴とするリンク機構。
JP23787797A 1997-08-20 1997-08-20 リンク機構 Pending JPH1162979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23787797A JPH1162979A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 リンク機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23787797A JPH1162979A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 リンク機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1162979A true JPH1162979A (ja) 1999-03-05

Family

ID=17021753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23787797A Pending JPH1162979A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 リンク機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1162979A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1262674A3 (en) * 2001-05-29 2006-10-04 NSK Ltd. Rolling sliding member and rolling apparatus
JP2009281532A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Ntn Corp 固体潤滑転がり軸受
DE102009023818A1 (de) * 2009-06-04 2010-12-16 Aktiebolaget Skf Wälzlager und Verfahren zur Beschichtung eines Bauteils des Wälzlagers
EP2434172A1 (en) * 2009-05-19 2012-03-28 NTN Corporation Roller and cage assembly, roller bearing and cage assembly, and cage

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1262674A3 (en) * 2001-05-29 2006-10-04 NSK Ltd. Rolling sliding member and rolling apparatus
JP2009281532A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Ntn Corp 固体潤滑転がり軸受
EP2434172A1 (en) * 2009-05-19 2012-03-28 NTN Corporation Roller and cage assembly, roller bearing and cage assembly, and cage
CN102428284A (zh) * 2009-05-19 2012-04-25 Ntn株式会社 带有保持器的滚子、带有保持器的滚子轴承和保持器
EP2434172A4 (en) * 2009-05-19 2013-01-02 Ntn Toyo Bearing Co Ltd ROLL AND CAGE ASSEMBLY, BALL BEARINGS, CAGE ARRANGEMENT AND CAGE
US9163659B2 (en) 2009-05-19 2015-10-20 Ntn Corporation Caged roller bearing, caged roller bearing assembly, and cage
DE102009023818A1 (de) * 2009-06-04 2010-12-16 Aktiebolaget Skf Wälzlager und Verfahren zur Beschichtung eines Bauteils des Wälzlagers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050166695A1 (en) Liner motion device, rolling device and separator for rolling device
JP3869138B2 (ja) 転がり摺動部品
Hintermann Thin solid films to combat friction, wear, and corrosion
JP5858846B2 (ja) すべり軸受
JPH10325414A (ja) 直動装置
JPH1162979A (ja) リンク機構
JP2004526109A (ja) 自己潤滑軸受用の高分子金属組成物製の保持器
KR100947124B1 (ko) 세라믹 롤링 요소 및 강재 내측 링 또는 외측 링을 구비한구름 베어링
US5927865A (en) Rolling apparatus
JP2004190605A (ja) 流体機械
JP3811596B2 (ja) 転がり運動部品
JP2001254801A (ja) 転がり摩擦を利用した機械要素およびこの転動体、並びに真空用直進導入機構
JPH0874862A (ja) 固体潤滑軸受
JPH08152025A (ja) 固体潤滑転がり軸受
JP2003139147A (ja) 転動装置
JPH06193637A (ja) 転がり軸受
JPH10205541A (ja) 転がり軸受
JP3761731B2 (ja) 転がり軸受
JPH0893774A (ja) 固体潤滑転がり軸受
JP2002130279A (ja) 磁気軸受装置のタッチダウン軸受
JPS6155410A (ja) 固体潤滑軸受
US6455475B1 (en) Sliding member and process for producing the same
JPH11125248A (ja) 転動装置
WO2023115848A1 (zh) 谐波齿轮装置以及机器人用关节装置
JP2003343579A (ja) 転動装置