JPH1162820A - プランジャポンプ装置 - Google Patents

プランジャポンプ装置

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JPH1162820A
JPH1162820A JP9230445A JP23044597A JPH1162820A JP H1162820 A JPH1162820 A JP H1162820A JP 9230445 A JP9230445 A JP 9230445A JP 23044597 A JP23044597 A JP 23044597A JP H1162820 A JPH1162820 A JP H1162820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プランジャを流体から隔離しかつプランジャ
の摺動熱によるシール材等の劣化を防止できる耐久性に
優れたプランジャポンプ装置を提供する。 【解決手段】 プランジャポンプ装置10において、プ
ランジャ12が中空部14を有し、プランジャの往復運
動が行われオイルにより充填された第1のシリンダ室1
7aと、第1のシリンダ室と連通し筒状弾性体20によ
り包囲され内圧に応じて拡張及び収縮可能な第2のシリ
ンダ室17bと、第2のシリンダ室の外側を取り囲み吸
込バルブから吐出バルブへと流れる流体の通路である第
3のシリンダ室17cとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧流体の圧送に
用いられるプランジャポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体の圧送に用いられるポンプ装置のな
かで、プランジャポンプは、特に、高圧流体に用いられ
ている。プランジャポンプは、丸棒状のプランジャをシ
リンダ内で往復運動させ、シリンダ内の容積を変化させ
ることによって流体を吸い込み、そして吐き出すことに
より流体を圧送する。流体の吸込口及び吐出口には、そ
れぞれバルブが設けられる。また、プランジャとシリン
ダの摺動部を始めとして、シリンダ室及び流体通路を形
成する各部材の接合部には密閉性を保持するために、各
種のパッキンやガスケット等のシール材が用いられる。
【0003】例えば、地盤改良工等においては、高圧用
プランジャポンプが広く利用されている。この場合、高
圧流体としてセメントミルク等の固体粒子を含んだ液体
を用いることがある。このような固体粒子を含んだセメ
ントミルクをプランジャポンプを用いて高圧で圧送した
場合、プランジャ摺動面で大きな摺動熱が発生する上、
セメントミルク中の固体粒子が摺動部に設置したパッキ
ンへも入り込むため、短時間でパッキンが破損するとい
う問題があった。
【0004】これらの問題を改善する手段の1つとし
て、圧送される流体とプランジャ摺動部とを隔離し、直
接接触させないようにする方式がある。例えば、特開昭
64−56975に開示されている。この方式を説明す
るために、図4にその一実施例の概略断面図を示す。こ
のプランジャポンプ装置110は、プランジャ112
と、シリンダ116とを具備し、これらの摺動面上には
Vパッキン144等のシール材が設けられている。圧送
される流体は、FINで示す矢印のようにシリンダ室内に
吸い込まれ、FOUTで示す矢印のように吐出される。吸
込口及び吐出口にはそれぞれバルブ(図示せず)が設け
られる。この方式の特徴は、シリンダ室内に、バルブ側
とプランジャ側とを仕切る弾性膜120を設けている点
である。弾性膜120により包囲されたプランジャ側の
空間には、オイル等の圧力媒体が充填される。このポン
プ装置の動作を説明すると、吸込工程においてプランジ
ャ112がP0の位置に移動すると、プランジャ112
の後退による容積変化分だけ弾性膜がE0の位置まで収
縮する。これにより弾性膜120のバルブ側空間が負圧
となり、吸込バルブ(図示せず)が開いて流体がシリン
ダ室内に流入する(FIN)。次に、吐出工程においてプ
ランジャ112がP1の位置に移動すると、プランジャ
112の前進による容積変化分だけ弾性膜がE1の位置
まで拡張する。これにより弾性膜120のバルブ側空間
が高圧となり、吐出バルブ(図示せず)が開いて流体が
シリンダ室から吐出される(FOUT)。
【0005】上記のように、プランジャ摺動部が流体か
ら影響を受けないように保護するために、流体とプラン
ジャ摺動部とを隔離する機構としては、図5に示すダイ
ヤフラムがよく知られている。図5のダイヤフラムD
は、ポンプ室内をピストンP側と弁側とに分ける隔壁と
して設けられる。図示のダイヤフラムDの位置は吐出工
程であり、吸込工程では、ダイヤフラムDが逆の方向す
なわちピストンP側に湾曲するように変化する。
【0006】これらの従来例のように、シリンダ室内に
可撓性隔壁を設けることは、プランジャ及びその周辺部
材を圧送流体による悪影響から保護するという点で、あ
る程度有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラン
ジャポンプのような高圧用ポンプにおいて高い噴射圧力
を実現するためには、プランジャを極めて高速に運動さ
せると共に、1サイクルあたりポンプの吸入能力を増す
必要がある。プランジャを高速に運動させると、大きな
摺動熱が発生する結果、周辺の温度を上昇させる。従っ
て、周辺部材の耐熱性が不十分であると、それらは摺動
熱により劣化し破損してしまう。プランジャ摺動部のパ
ッキン、その他のシール材、そして前述のシリンダ室内
の隔壁を構成する弾性膜やダイヤフラムは、合成ゴム等
の非金属材料が用いられることが多く、これらは、金属
材料に比べて耐熱温度が遥かに低い。シール材として用
いられる汎用ゴム材料の安全な使用温度は、約90℃ま
でである。高圧用プランジャポンプにおいては、摺動熱
によりこの耐熱温度を超える場合があり、その結果、こ
れらの材料は短時間で破損し、交換しなければならなく
なる。よって、作業効率が低下すると共に、プランジャ
摺動面も摩耗し易くなるためポンプ自体の耐久性も低下
する。
【0008】他の問題点としては、シリンダ室内の隔壁
を構成する従来の弾性膜やダイヤフラムは、吸込時と吐
出時の変形量が少ないためにシリンダ室内での流体の容
積変化を大きくできないという欠点がある。このこと
は、ポンプの吸込能力が低いことを意味し、高い噴射圧
力を確保しようとするプランジャポンプの性能の点で不
利である。
【0009】以上により、本発明の目的は、プランジャ
ポンプ装置においてプランジャの摺動熱に起因するシー
ル材の劣化を防止し、シール材の寿命を延ばし、ひいて
はプランジャポンプ装置自体の耐久性を向上させること
である。
【0010】また、本発明の目的は、プランジャポンプ
装置においてプランジャ部分を流体から隔離して流体か
らの悪影響を防ぐと同時に、良好なポンプ吸入能力も実
現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるプランジャポンプ装置においては、そ
のプランジャが、長手軸に沿って穿設されかつ前端面に
て開口する中空部を有する中空プランジャである。そし
てそのシリンダは、3つのシリンダ空間から構成され
る。第1のシリンダ室は、中空プランジャが往復運動を
行うための空間であってオイルにより充填されている。
第2のシリンダ室は、第1のシリンダ室の前方に位置し
第1のシリンダ室と連通する空間であり、筒状弾性体に
より包囲され、かつその筒状弾性体の中央部の径が室内
圧に応じて拡張及び収縮可能である。第3のシリンダ室
は、第2のシリンダ室の外側を取り囲む空間でありかつ
吸込バルブから吐出バルブへと流れる対象流体の通路で
ある。
【0012】さらに、上記第2のシリンダ室の内部に
は、前記筒状弾性体の両端部を内側から支持固定しする
支持体を設置する。この支持体は、筒状弾性体の前端部
を支持固定する円板状の台座部と、台座部の中心から軸
上を後方へ延びる主柱部と、主柱部の後端から後方へ延
びて上記筒状弾性体の後端部を支持固定する円錐形状の
コーン部とを有する。また、このコーン部には、第1の
シリンダ室と第2のシリンダ室とを連通させるオイル通
路孔が設けられる。またさらに、支持体の台座部の前面
に接して設けられ、プランジャポンプ装置内の熱を外部
に放出する放熱板を設ける。
【0013】
【作用】中空プランジャとすることにより摺動熱がプラ
ンジャに蓄積することなく、中空部内のオイルへ伝達さ
れ、第1のシリンダ室内でのプランジャの往復運動に伴
うオイルの移動により熱が第2のシリンダ室へと運ばれ
る。熱は、第2のシリンダ室内に設置された支持体を介
して放熱板へ伝導し、外部へ放出される。これにより摺
動熱が外部へと排出され、ポンプ装置内が過熱されるこ
とが避けられる。また、プランジャの往復運動によるシ
リンダ室の容積変化に応じて変形する筒状弾性体は、そ
の形状的特性から大きな変形量が得られ、高い吸入能力
を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。なお、本明細書中において
は、説明上、プランジャからみてバルブ側を前方、反対
側を後方と称することとする。
【0015】図1は、本発明によるプランジャポンプ装
置の主要部の概略的断面図を示す。プランジャポンプ装
置10は、丸棒状のプランジャ12及び略円柱状のシリ
ンダ室空間17aを形成するシリンダ部16a、16b
を具備する。シリンダ部16aは、従来のプランジャポ
ンプと同様に、プランジャ12の外周面との間にUパッ
キン42及びVパッキン44等のシール材を配置してい
る。シリンダ部16a及びシール材の内面とプランジャ
12の外周面との間が、プランジャ12の往復運動の際
の摺動面となる。図示のプランジャ12の位置P0は、
吸込工程における最も後退した位置を示す。破線のプラ
ンジャ12の位置P1は、吐出工程における最も前進し
た位置を示す。なお、本発明においては、プランジャ1
2が中空部14を有する円筒構造とされていることが特
徴の1つである。
【0016】シリンダ部16bの壁には、シリンダ室1
7a内にオイルを供給するオイル注入口32、シリンダ
室17a内からオイルを排出するオイル排出口36、及
びシリンダ室17a内に混入したエアを抜くためのエア
抜き口34が、軸に対して垂直な方向に設けられてい
る。なお、シリンダ室に充填されたオイルは、圧力媒体
としての作用を有する。
【0017】本発明おいては、シリンダ室17aの軸方
向前方にさらにシリンダ室17bと17cが設けられ
る。シリンダ室17bは、中央部にくびれを有する筒状
弾性体であるラバーシリンダ20により囲まれた空間で
あり、ラバーシリンダ20はその内側に設置される支持
体22により支持固定される。ラバーシリンダ20は、
ゴム等の弾性材から形成される。シリンダ室17aとシ
リンダ室17bとは、支持体22の円錐形状の後部壁に
穿設されたオイル通路孔22eにより互いに連通してい
る。すなわち、シリンダ室17a及びシリンダ室17b
は、常時オイルで満たされている。
【0018】図2は、ラバーシリンダ20の外観を示す
概略的斜視図である。ラバーシリンダは、ゴム等の弾性
材から形成される筒状である。その胴部20aは、両端
部の径よりも中央部の径が小さく、くびれている。ポン
プ稼働時には、ラバーシリンダ20の中央部の径が周期
的に拡張と収縮を繰り返すような形状変化をすることと
なるが、詳細については後述の動作説明と併せて説明す
る。
【0019】図3(A)は、ラバーシリンダ20をその
内側から固定し支持する支持体22の外観を示す斜視図
であり、図3(B)は、支持体22を後端側から見た側
面図である。支持体22は、主柱部22aと、前端側の
台座部22dと、後端側のコーン部22bとを具備す
る。主柱部22aは、円形板からなる台座部22dの中
心と、円錐形のコーン部22bの頂点とを接続してい
る。支持体22のコーン部22bの円錐面を形成する壁
には、支持体22の軸に対してほぼ平行に4個のオイル
通路孔22eが貫通して設けられている。図3(B)に
示すように、これらのオイル通路孔22eは、支持体2
2の軸について対称に配置されている。符号22fは、
コーン部22bの円錐の頂点を示す。コーン部22bを
このような円錐形状とすることにより、シリンダ室17
aのオイルがプランジャ12により前方へ押されたと
き、オイルは円錐面に沿うように流れオイル通路孔22
eを通って円滑にシリンダ室17bへ流入するように導
かれる。
【0020】図1に示すように、支持体22は、その軸
がシリンダ室17bすなわちラバーシリンダ20の軸に
一致するように設置される。また、支持体22は、ラバ
ーシリンダ20の両端部をシリンダ16cに対して固定
する役割も果たす。具体的には、支持体22の台座部2
2dの周縁とシリンダ部16cとの間でラバーシリンダ
20の前端部20cを挟持し、そして、支持体22のコ
ーン部後端部22cとシリンダ部16cとの間でラバー
シリンダ20の後端部20bを挟持する。
【0021】一方、シリンダ室17cは、ラバーシリン
ダ20の外側を包囲する空間であり、シリンダ室17a
及び17bとは、ラバーシリンダ20により隔離されて
いる。シリンダ室17cは、ポンプ装置10により圧送
される流体の通路でもある。吸込バルブ(図示せず)か
ら吸い込まれた流体(矢印FINで示す)は、シリンダ室
17cを通過して吐出バルブ(図示せず)へと送出され
る(矢印FOUTで示す)。
【0022】さらに図1において、放熱板26が、シリ
ンダ部16c及び支持体22の前端に接するように設置
されている。放熱板26は、プランジャポンプ装置内の
熱を外部へ放出する役割を担う。
【0023】次に、上記構成の本発明によるプランジャ
ポンプ装置における動作を説明する。図1中、実線で示
したプランジャ12の位置P0は、吸込工程においてプ
ランジャ12が最も後退したときの位置である。このプ
ランジャ12の後退運動のとき、シリンダ室17aの容
積は拡張し負圧となることにより、オイル通路孔22e
を通ってシリンダ室17bからシリンダ室17aへとオ
イルが移動する。これにより、プランジャ室17bが負
圧となり、ラバーシリンダ20の胴部がくびれるように
変形する(実線RS0で示す)。その結果、シリンダ室
17cの容積は拡張して負圧となり、吸込バルブから圧
送流体がシリンダ室17c内へ流れ込む(矢印FIN)。
【0024】その後、吐出工程においてプランジャ12
は、図1に破線で示した位置P1まで前進する。このプ
ランジャ12の前進運動のとき、シリンダ室17aの容
積は低減し、オイル通路孔22eを通ってシリンダ室1
7aからシリンダ室17bへとオイルが押し出される。
これにより、プランジャ室17bの内圧が高まり、ラバ
ーシリンダ20の胴部が膨張するように変形する(破線
RS1で示す)。その結果、シリンダ室17cの容積は
低減して高圧となり、圧送流体がシリンダ室17cから
吐出バルブへと送出される(矢印FOUT)。
【0025】ラバーシリンダ20は、圧力媒体であるオ
イルと対象圧送流体とを隔離するのみでなく、その特徴
的な筒形状により、従来の弾性隔離膜やダイヤフラムに
比べてシリンダ室の大きな容積変化を確保できる。その
結果、プランジャポンプ装置の吸入能力を大きく高め
る。
【0026】また、本発明におけるラバーシリンダ20
は、プランジャ12の最先端位置よりも前方に位置して
おり、プランジャ12から遠いためにその摺動熱の影響
を受けにくい。さらに、プランジャ12が往復運動を行
うシリンダ室17aと、ラバーシリンダ20が包囲する
シリンダ室17bとは、支持体22のコーン部により隔
てられており、これによってもラバーシリンダ20は、
シリンダ室17aからの直接的な熱の影響を避けること
ができる。支持体22は、熱伝導性の良好な材料から形
成することが望ましく、オイルの熱を効率的に放熱板2
6へと伝達する働きを有する。このようにして、ラバー
シリンダ20は、その弾性材料の耐熱温度以上の過熱を
避けることができる。
【0027】またさらに、本発明におけるプランジャ1
2は、その軸に沿って中空部14を設けられており、こ
の中空部14にもオイルが充填されている。従来のプラ
ンジャとシリンダ部との間に発生した摺動熱は、周囲に
効率的に放出させる手段がなかったためプランジャやシ
リンダに蓄積されてこれらの構成部材やオイルの温度を
上昇させ、その結果、パッキンやダイヤフラム等を過熱
させて破損させることとなっていた。これに対し、本発
明では、中空プランジャとすることにより、プランジャ
12に蓄積される熱が中空部14内に充填されたオイル
へ容易に移動する。加えて、中空部14内のオイル及び
シリンダ室17a、17b内に充填されたオイルは、プ
ランジャ12の運動に伴い各シリンダ室間を巨視的に移
動するため、オイルを介してプランジャ12から支持体
22への、そしてさらに放熱板26への熱の移動がいっ
そう促進される。
【0028】
【発明の効果】本発明によるプランジャポンプ装置は、
中空プランジャ、オイル、支持体、及び放熱板の各構成
要素が互いに効果的に機能することにより、摺動熱を取
り去って外部へ放出することができる。これによりポン
プ装置内部の過熱を防止して、シール材の耐熱温度以下
でポンプ装置を稼働することが可能となる。具体的に、
実施例においては、オイルの温度上昇を外気温+40℃
以内に抑制することができた。汎用的シール材の耐熱温
度は低くとも90℃程度であるので、いかなるシール材
についてもその耐熱温度以下で使用することができる。
【0029】このようにシール材や本発明に特徴的なラ
バーシリンダ等の非金属構成部品の耐熱温度以下での使
用を確保することができるので、これらの部品の短時間
での破損が避けられる。その結果、プランジャ摺動面の
摩耗も軽減されるので、プランジャポンプ装置自体の耐
久性も向上する。また破損部品の取替頻度も格段に低減
するので、作業効率が改善される。
【0030】またさらに、プランジャの往復運動による
シリンダ室内の容積変化を伝達する、従来のダイヤフラ
ム等に相当する弾性体として、筒形状のラバーシリンダ
を用いたので従来に比べて大きな変形量が得られる。そ
の結果、高い吸入能力をもつポンプ装置が得られる。も
ちろん、ラバーシリンダは、対象流体と、プランジャ摺
動部とを隔離する役割も果たすので、セメントミルク等
の固形粒子を含んだ対象流体の場合も、プランジャ摺動
部に固形粒子が入り込むことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプランジャポンプ装置の主要部の
概略的断面図を示す。
【図2】本発明によるプランジャポンプ装置に用いるラ
バーシリンダの外観を示す概略的斜視図である。
【図3】本発明によるプランジャポンプ装置に用いる支
持体の外観を示す概略的斜視図である。
【図4】従来のプランジャポンプ装置の概略的断面図で
ある。
【図5】従来のダイヤフラムポンプ装置の概略的断面図
である。
【符号の説明】
10 プランジャポンプ装置 12 プランジャ 14 プランジャ中空部 16 シリンダ部 20 ラバーシリンダ 20a ラバーシリンダ胴部 20b ラバーシリンダ後端部 20c ラバーシリンダ前端部 22 支持体 22a 主柱部 22b コーン部 22c コーン部後端部 22d コーン部台座部 22e オイル通路孔 22f コーン頂点 26 放熱板 32 オイル注入口 34 エア抜き口 36 オイル排出口 42 Uパッキン 44 Vパッキン P0 吸込時のプランジャ位置 P1 送出時のプランジャ位置 RS0 吸込時のラバーシリンダ形状 RS1 送出時のラバーシリンダ形状 F、FIN、FOUT 流体の流れ 110 プランジャポンプ 112 プランジャ 116 シリンダ E0 吸込時の弾性膜形状 E1 送出時の弾性膜形状

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内でプランジャを往復運動させ
    ることにより吸込バルブから吸入した流体を吐出バルブ
    から高圧流体として送出するプランジャポンプ装置にお
    いて、 前記プランジャが、その長手軸に沿って穿設されかつそ
    の前端面にて開口する中空部を有する中空プランジャで
    あり、かつ、前記シリンダが、 前記プランジャの往復運動が行われる空間であってかつ
    オイルにより充填された第1のシリンダ室と、 前記第1のシリンダ室の前方に位置し該第1のシリンダ
    室と連通する空間であって筒状弾性体により包囲されか
    つ該筒状弾性体の中央部の径が内圧に応じて拡張及び収
    縮可能な第2のシリンダ室と、 前記第2のシリンダ室の外側を取り囲む空間であってか
    つ前記吸込バルブから前記吐出バルブへと流れる流体の
    通路である第3のシリンダ室とを有することを特徴とす
    るプランジャポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のシリンダ室の内部に設置され
    前記筒状弾性体の両端部を内側から支持固定しする支持
    体を有し、 前記支持体が、前記筒状弾性体の前端部を支持固定する
    円板状の台座部と、該台座部の中心から軸上を後方へ延
    びる主柱部と、該主柱部の後端から後方へ延び前記筒状
    弾性体の後端部を支持固定する円錐形状のコーン部とを
    有し、 前記コーン部に前記第1のシリンダ室と前記第2のシリ
    ンダ室とを連通させるオイル通路孔が設けられることを
    特徴とする請求項1に記載のプランジャポンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記支持体の前記台座部の前面に接して
    設けられ、前記プランジャポンプ装置内の熱を外部に放
    出する放熱板を有することを特徴とする請求項2に記載
    のプランジャポンプ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089714A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 株式会社Kgフローテクノ プランジャポンプとその製造方法及びプランジャポンプ用ラバーシリンダ
CN110714911A (zh) * 2018-07-12 2020-01-21 罗伯特·博世有限公司 活塞泵、尤其用于内燃机的喷射系统的高压燃料泵

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JP2016089714A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 株式会社Kgフローテクノ プランジャポンプとその製造方法及びプランジャポンプ用ラバーシリンダ
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