JPH1161706A - レール固定用ボルトの自動締結装置 - Google Patents

レール固定用ボルトの自動締結装置

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JPH1161706A
JPH1161706A JP22730897A JP22730897A JPH1161706A JP H1161706 A JPH1161706 A JP H1161706A JP 22730897 A JP22730897 A JP 22730897A JP 22730897 A JP22730897 A JP 22730897A JP H1161706 A JPH1161706 A JP H1161706A
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cap
rail
bolt
position detecting
fastening device
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Akiyasu Takashima
章泰 高島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】緩んでいるボルトを自動で高能率に締め直して
行くことができる自動締結装置を提供する。 【解決手段】レール上を移動し得る台車1が、レールを
枕木に固定する固定金具のボルトに該ボルトと一体化す
るように被せたキャップの内緩んだキャップの位置検出
手段手段と、該キャップの締結手段と、キャップの締結
手段を目的のキャップの真上に位置させる等の手段と、
レールを吸着可能な磁着手段即ち台車の固定手段とを具
えて成るものである。また本発明は、レール上を移動し
得る台車が、レールを枕木に固定する固定金具のボルト
に該ボルトと一体化するように被せたキャップの内緩ん
だキャップの読取手段及び位置検出手段と、該キャップ
の締結手段と、キャップの締結手段を目的のキャップの
真上に位置させる等の手段と、レールを吸着可能な磁着
手段即ち台車の固定手段とを具えて成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道のレールを枕
木に固定する際に用いられる固定金具のボルトを自動的
に締結して行くことが出来る、自動締結装置に関するも
のである。
【0002】
【関連する技術】従来より、列車の運航が終了した深夜
などに、レールを枕木に固定する固定金具のボルトが緩
んでいるか否かを作業員が目でチェックし、緩んでいた
場合にはこれを手作業で締結して行く作業を行なってい
る。
【0003】上記ボルトの緩み具合をチェックするに
は、レール固定用金具の緩み具合が目視可能な、レール
固定用金具に被せる緩み検知具というものが利用されて
いる。図11はこの一例であるが、レール9の固定金具
90を固定するボルト91に被せ得る黒色のキャップ8
の頂部に、インジケータ80と呼称される白色の棒状体
が埋め込まれて成るものである。尚、図10のものは本
発明者の発明に係るものである。
【0004】この使用状態を、図12を用いて説明する
と、まずレール9の両側を押さえ付ける略J字形金具
(固定金具90)を、ボルト91を締め付けることによ
って枕木に固定するが、このボルトの頭にキャップ8を
被せる。この時、白色のインジケータ80が決められた
方向を向くようにして被せておく。而してボルト91が
緩むと、ボルト91と共にキャップ8が回転し、インジ
ケータ80が決められた方向から逸れるので、これを目
視するだけでボルト91の緩みをチェックすることが出
来る。定期的な検査によって緩んでいるボルト91が検
知されると、キャップ8を取り外してボルト91を締め
直し、例によってインジケータ80が決められた方向を
向くようにしてキャップ8を被せておく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレール固定用金具の緩みを検査する作業は、終電車
が通った後の深夜に行なわれることが多いため、懐中電
灯で照らしながらの作業と成るが、いわば手作業でキャ
ップ8のひとつひとつを検査して行かなくてはならず、
始発電車が走り始めるまでの短い時間では能率があがら
ず、極めて作業性が悪かった。これは緩んでいるボルト
を手作業で締め直して行く作業でも、全く同様であっ
た。
【0006】先に当出願人は、高能率にキャップの回動
状態、即ちボルトの緩みを検出することが出来るような
レール固定ボルト用キャップの回動状態読み取り装置を
出願している。これはレール上を移動し得る台車の、レ
ールを枕木に固定する固定金具に対向する位置に、該固
定金具のボルトに該ボルトと一体化するように被せたキ
ャップの回動状態を検出するための読み取り装置と、こ
の通知手段とを設けて成る、レール固定ボルト用キャッ
プの回動状態読み取り装置である。
【0007】これによれば、キャップの回動角度がゼロ
でなければ、当該レール固定ボルト用キャップの回動状
態読み取り装置は、前記通知手段を介してその場で作業
員にこれを伝え、又は前記読み取り装置が、読み取りデ
ータの送信手段を備えていれば、遠隔地に於いて当該デ
ータの解析や記録が行なえる。特に後者の場合、後から
でも緩んだボルトの特定が可能と成る。何れにせよ、回
動状態読み取り装置でボルトの緩みを検出することが出
来るように成っているのであるから、これに続くボルト
の締め直し作業も、人手に頼ることなく自動で行い得る
ことが望まれている。
【0008】且つ、このような装置では、ボルトに対し
て締結手段の正確な位置決めが行なえる必要があるが、
レール上を移動するいわば車輌であるから、転動しやす
いという問題がある。締結手段は緩んでいるボルトの真
上で停止していなければならないわけである。また締結
手段は、ボルトに回転方向の力を加えてボルトを締結す
るものであるため、この反作用としての回転力が働いて
しまうという問題もある。
【0009】そこで本発明は、このような問題を解決し
て、定位置での仮固定手段を具え、キャップの回動状態
即ちボルトの緩みが認識された後、自動で緩んでいるボ
ルトを高能率に締め直して行くことが出来るような装置
の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1の
発明では、レール上を移動し得る台車の、レールを枕木
に固定する固定金具に対向する位置に、該固定金具のボ
ルトに該ボルトと一体化するように被せたキャップの位
置検出手段と、キャップの締結手段とを設け、レールに
対向する位置に、該レールを吸着可能な磁着手段を設け
ると共に、キャップの緩みを検知してキャップを特定し
得る読取装置からの信号、及び前記位置検出手段からの
信号に基づいて、締結手段を目的のキャップの真上に位
置させ、且つ前記磁着手段を動作させた後締結手段を動
作させる制御手段を設けて成る、レール固定用ボルトの
自動締結装置とすることにより達成される。
【0011】尚、前記読取装置は、本レール固定用ボル
トの自動締結装置とは別体の装置であり、読取装置はキ
ャップの緩みを検知してキャップを特定し、後続の本レ
ール固定用ボルトの自動締結装置に、当該キャップの位
置を知らせるための装置である。次に述べる請求項2の
発明ではこの読取装置を具備しており、このため読取手
段と呼称している。このため、以下に述べる請求項13
の発明のように、読取手段と検出手段とを一体のものと
し、キャップの緩みを検知してキャップを特定すると、
そのまま制御手段に処理を渡す構成が可能と成ってい
る。
【0012】また請求項2の発明では、レール上を移動
し得る台車の、レールを枕木に固定する固定金具に対向
する位置に、該固定金具のボルトに該ボルトと一体化す
るように被せたキャップの緩みを検知してキャップを特
定し得る読取手段と、キャップの位置検出手段と、キャ
ップの締結手段とを設け、レールに対向する位置に、該
レールを吸着可能な磁着手段を設けると共に、キャップ
の緩みを検知してキャップを特定し得る読取手段からの
信号、及び前記位置検出手段からの信号に基づき、締結
手段を目的のキャップの真上に位置させ、且つ前記磁着
手段を動作させた後に締結手段を動作させる制御手段を
設けて成る、レール固定用ボルトの自動締結装置とする
ことにより達成される。
【0013】また請求項3の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、前記磁着手段が、上下動可能に設けた
永久磁石から構成されていることを特徴とするものとし
た。
【0014】また請求項4の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、前記磁着手段が、上下動可能に設けた
電磁石から構成されていることを特徴とするものとし
た。
【0015】また請求項5の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、前記締結手段が、前後左右及び回転方
向に微調整可能な位置合せ手段を具えていることを特徴
とするものとした。
【0016】また請求項6の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、前記締結手段が、台車側に対して遊着
されていることを特徴とするものとした。
【0017】また請求項7の発明では、請求項1に付い
て、前記位置検出手段が、カメラ式読取装置を具えてい
ることを特徴とするものとした。
【0018】また請求項8の発明では、請求項1に付い
て、前記位置検出手段が、レーザ走査式読取装置を具え
ていることを特徴とするものとした。
【0019】また請求項9の発明では、請求項1に付い
て、前記位置検出手段が、キャップに設けられたID識
別用のバーコードリーダを具えていることを特徴とする
ものとした。
【0020】また請求項10の発明では、請求項2に付
いて、前記読取手段又は位置検出手段が、カメラ式読み
取り装置であることを特徴とするものとした。
【0021】また請求項11の発明では、請求項2に付
いて、前記読取手段又は位置検出手段が、レーザ走査式
読み取り装置であることを特徴とするものとした。
【0022】また請求項12の発明では、請求項2に付
いて、前記読取手段又は位置検出手段が、キャップに設
けられたID識別用のバーコードリーダであることを特
徴とするものとした。
【0023】また請求項13の発明では、請求項2に付
いて、前記読取手段と前記位置検出手段とが一体に設け
られていることを特徴とするものとした。
【0024】
【作用】請求項1の発明の作用を説明するに先立ち、本
レール固定用ボルトの自動締結装置とは別体の読取装置
に付いて説明する。当該読取装置はキャップの緩みを検
知してキャップを特定し、後続の本レール固定用ボルト
の自動締結装置に、当該キャップの位置を知らせるため
の装置である。例えば、台車はレールの上を人力式又は
自走式で移動するものとし、レール上を移動し得る台車
の、レールを枕木に固定する固定金具に対向する位置に
は、該固定金具のボルトに該ボルトと一体化するように
被せたキャップの緩み、即ちキャップの回動状態を検出
するための読取手段が設けられており、台車の移動と共
に次々とキャップの状態を読み取って行く。キャップの
インジケータは、ボルトが締結された状態で所定の方向
を向くように設定されているため、インジケータがこの
方向から逸れたキャップは、それが被さっているボルト
が緩んでいることを示す。即ち、キャップの回動角度が
ゼロでなければ、前記読取装置は後続の本レール固定用
ボルトの自動締結装置に読取データを伝達する。データ
の伝達には、無線通信、有線通信、記憶媒体を介しての
通信等を利用し得る。
【0025】さて、請求項1の発明では、台車はレール
の上を人力式又は自走式で移動するものであり、制御装
置が前記読取装置からの読取データに基づき位置検出手
段を利用して緩んだ目的のキャップを再発見し、該キャ
ップの真上にキャップの締結手段が位置するように台車
を制御する。而して、レールを吸着可能な磁着手段を作
動させて台車をレールに固定させ、続いて締結手段を作
動させて緩んでいるところのキャップ、即ちボルトを締
結する。この際、ボルトを締結しようとする力に対して
反作用力が働き、台車を逆方向に回転させようとする
が、前記磁着手段の作用によってこの回転を阻止するこ
とが出来る。
【0026】緩んだボルトの締結が完了すると、前記磁
着手段による固定を解除して台車を更に先へ進める。こ
うして次々と能率的に作業を行ない得るのである。
【0027】また請求項2の発明では、請求項1の発明
と比較して、自前でキャップの緩みを検知してキャップ
を特定する読取手段を具えており、ここから得られたデ
ータにより、制御装置が位置検出手段を利用して緩んだ
目的の真上にキャップの締結手段が位置するように台車
を制御する。
【0028】ここで先に請求項13の発明の作用に付い
て説明すると、請求項13の発明では、前記読取手段と
前記検出手段とが一体に設けられていることを特徴とし
ており、キャップの緩みを検知してキャップを特定する
と同時に制御手段が適切なる制御を行なう。これに対し
て請求項2の発明では、読取手段と位置検出手段とが例
え僅かであったとしても間隔を空けているため、上記制
御に時間差が生ずるのである。
【0029】次に請求項3の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、緩んだ目的のキャップの真上にキャッ
プの締結手段が位置するように台車を固定することを、
磁着手段としての永久磁石をレールに接触させることに
より実現している。
【0030】また請求項4の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、緩んだ目的のキャップの真上にキャッ
プの締結手段が位置するように台車を固定することを、
磁着手段としての電磁石をレールに接触させることによ
り実現している。
【0031】また請求項5の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、締結手段が、前後左右及び回転方向に
微調整可能な位置合せ手段を具えている。確かに緩んだ
目的のキャップの真上にキャップの締結手段が位置する
ように台車を固定しているのではあるが、微妙に位置が
ずれることもあり、このため締結手段の前後左右への微
調整をし得るように構成しているのである。同様に6角
ナット等、回転方向に微妙な位置合わせが必要な締結具
にこれと同型の締結手段を合致させるために、回転方向
の微調整をし得るように構成しているのである。
【0032】また請求項6の発明では、請求項1又は請
求項2に付いて、前記締結手段が、台車側に対して遊着
されている構成とした。この遊びによって、上述した請
求項5の発明の作用を更に柔軟なものとしている。
【0033】また請求項7の発明では、請求項1に付い
て、前記位置検出手段が、カメラ式読取装置であるの
で、カメラからの映像を解析することでキャップの回動
の有無が分かる。
【0034】同様に請求項10の発明では、請求項2に
付いて、前記読取手段又は位置検出手段が、カメラ式読
取装置であるので、カメラからの映像を解析することで
キャップの回動の有無が分かり、又はカメラからの映像
を解析することで緩んだ目的のキャップを再発見するこ
とが出来る。
【0035】また請求項8の発明では、請求項1に付い
て、前記位置検出手段がレーザ走査式読取装置であるの
で、レーザ走査式読取装置からの情報を解析することで
キャップの回動の有無が分かる。
【0036】同様に請求項11の発明では、請求項2に
付いて、前記読取手段又は位置検出手段が、レーザ走査
式読取装置であるので、レーザ走査式読取装置からの情
報を解析することでキャップの回動の有無が分かり、又
はレーザ走査式読取装置からの情報を解析することで緩
んだ目的のキャップを再発見することが出来る。
【0037】また請求項9の発明では、請求項1に付い
て、前記位置検出手段がキャップに設けられたID識別
用のバーコードリーダであるので、バーコードリーダか
らの情報を解析することでキャップの回動の有無が分か
る。
【0038】同様に請求項12の発明では、請求項2に
付いて、前記読取手段又は位置検出手段が、キャップに
設けられたID識別用のバーコードリーダであるので、
バーコードリーダからの情報を解析することでキャップ
の回動の有無が分かり、又はバーコードリーダからの情
報を解析することで緩んだ目的のキャップを再発見する
ことが出来る。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するが、本発明はこれ等の実施例にのみ限定されるもの
ではない。
【0040】図1乃至図7は本発明の第1実施例を表わ
す。車輪10によってレール9上を移動し得る台車1
の、レール9を枕木にボルト91で固定する固定金具9
0に対向する位置に、該固定金具90を撮影し得る位置
検出手段2としてのカメラ21が取り付けられている。
該カメラ21の後方には、後述する緩んだボルト91の
締結手段としてのトルクレンチ4が設けられており、更
にその後方には後述する如く台車1を固定するための磁
着手段5としてのヨーク50が設けられている。台車1
上には後述する制御手段3としての制御ボックス30、
台車1の駆動装置6、発電機60、油圧ポンプ7、コン
プレッサー70等が載置されている。
【0041】前記位置検出手段2は、2本のレールの各
々に付いて、その両側に前記固定金具90が取り付けら
れており、固定金具90のボルト91に被せたキャップ
8に対向して設けられ、ケーシング20内にカメラ21
とトルクレンチ4とが保護された状態で納置されてい
る。尚、本実施例では、台車1は駆動装置6により自走
可能であるが、不使用時には人力式とすることが出来
る。前記位置検出手段2には照明装置が付属するが、煩
雑に成るのを避けて図示していない。カメラ21はCC
Dカメラであり、ここでは画素数24万、60個毎秒の
速度でキャップ8を捉えることが出来る。電子シャッタ
ーは1/1000〜1/10000を使用し得る。
【0042】ところで、本台車1を走行させるに先立
ち、上述したようにレール固定ボルト用キャップの回動
状態読み取り装置が、緩んでいるキャップ8即ちボルト
91の位置を次々と読み取り、当該ボルト91の位置を
後続の本レール固定用ボルトの自動締結装置に知らせ
る。緩んだボルト91の位置というのは、読み取りをス
タートさせた位置から何番目のボルトであるか、左右の
レールのどちらについてのボルトであるか、またそのレ
ールの左右のどちらのボルトであるか等の情報であり、
またこの情報は無線、有線、フロッピーディスク等の記
憶媒体を介して報知してくれる。この情報を元に、前記
カメラ21の撮影結果と併せて、制御手段3が目的の緩
んでいるボルト91を特定するのである。図6はこのブ
ロックダイアグラムを示す。尚、本実施例では図示され
ていないフロッピーディスクドライブを介して情報を受
信している。
【0043】目的の緩んでいるボルト91が特定される
と、制御手段3は当該ボルト91の真上に締結手段とし
てのトルクレンチ4が位置するように、台車1を制御す
る。この後は台車1が移動してしまわないように、磁着
手段5としてのヨーク50を動作させる。
【0044】磁着手段5は、図2で表わされるように、
複数個の永久磁石51をヨーク50で挟着して成るもの
であり、最外側のヨーク50が長目に形成されており、
ここでレール9の外縁を捉え、中央部分の永久磁石51
とヨーク50とでレール9に磁着するものである。ヨー
ク50は磁気回路を構成している。磁着手段5を図9を
借りて説明すると、ヨーク50はシリンダー53内を上
下動するピストン54の先に設けられており、シリンダ
ー53とピストン54を作動させるのにコンプレッサー
70を利用している。
【0045】一方、キャップ8即ちボルト91の締結手
段に付いては、本実施例ではトルクレンチ4を用いてい
る。当該トルクレンチ4は、レールを固定するボルト9
1が1列4個の場合を想定し4個並設されている。ケー
シング20にはユニバーサルジョイント40を介して取
り付けられている。更に詳しくは図4で表わす如く、X
軸及びY軸方向の位置調節を司る2つのサーボモータ4
2,42、6角ナット等の頭部の角に対応すべく設けら
れた、回転方向の位置調節を司るサーボモータ42から
構成されている。尚、ケーシング20に対する取り付け
には、当該ケーシング20の側に開口された十字形長孔
13に対し滑り板15を介してネジ14を用いて行なわ
れているため、ここでもX軸及びY軸方向の位置微調節
が自然に行なわれる。尚、符号41は回転方向の位置調
節に係るターンテーブル、43はエンコーダ、44は上
下動ステージ、45はガイドレール、46は上下動ステ
ージを上下動させるボールネジ、47は保護用の蛇腹、
48はトルクテンダーであり、また49は上下動ステー
ジを上下動させるトルクモータであるが、これ等の構成
は一般的なものである。
【0046】制御手段3が、目的のボルト91の真上に
締結手段としてのトルクレンチ4が位置するように台車
1を制御し(前記位置検出手段2とトルクレンチ4との
間の距離なども制御に利用されている)、磁着手段5と
してのヨーク50を動作させて、台車1をレール9に固
定し、次いでトルクレンチ4を下降させボルト91の頭
部に上記微調節を行ないながら被冠させ、ボルト91を
締結し終わると、当該トルクレンチ4を上昇させ、磁着
手段5としてのヨーク50を上昇させて、駆動装置6に
より次の列のキャップ8をカメラ21で撮影する、とい
う一連の制御を行なう。このフローチャートを図7に示
す。
【0047】このようにして本発明の第1実施例は、緩
んでいるキャップ8即ちボルト91が認識された後、台
車1を固定し、緩んだボルト91を自動で高能率に締め
直して行くことが出来る。尚、永久磁石51を用いた磁
着手段5としてのヨーク50によって台車1をレール9
に固定しているため、トルクレンチ4は正確にボルト9
1を捕らえることが出来、また続いて際ボルト91を締
結するに際して、この締結力に対し反作用力が働き、該
反作用力が台車1を逆方向に回転させようとするが、こ
れを阻止することが出来る。
【0048】次に、図8は本発明の第2実施例に係るも
のであり、特に磁着手段5に関するものである。上述の
第1実施例では永久磁石51を用いていたが、ボルト9
1を締結し終わった時点で磁着手段5としてのヨーク5
0を上昇させる時に、永久磁石51ではレール9から引
き離すのに一時的に力が必要であるため、この問題を解
消すべく本実施例では電磁石を利用している。符号52
はコイルである。
【0049】尚、また本実施例では位置検出手段2に、
カメラ21の代わりにレーザ走査部22を設けている。
レーザ走査部23によって走査されたレーザ光をキャッ
プ8に当て、その結果を制御部に返すものである。
【0050】次に、図9は本発明の第3実施例を表わ
す。本実施例の特徴は、台車1に把手11とステップ1
2とが設けられている点、位置検出手段2にバーコード
リーダ23が設けられている点、制御手段3にコンソー
ル31やアンテナ32が設けられている点にある。即
ち、先行するレール固定ボルト用キャップの回動状態読
み取り装置は、情報を電波で送信して来るのであり、ま
たコンソール31を利用して伴走員がボルト締結状況等
をチェックすることが出来る。伴走員が後ろ向きに腰掛
けられるようにする目的で、ステップ12が設けられて
いる。尚、本実施例では把手11を押すことによって移
動させることも出来る。発電機を具えれば、走行中にバ
ッテリーに蓄電することも可能である。
【0051】位置検出手段2のバーコードリーダ23に
付いて、これは図10のキャップのバーコード85を読
むためのものであり、先行するレール固定ボルト用キャ
ップの回動状態読み取り装置が特定したキャップのバー
コードをエンコードして送信して来るため、前記制御手
段3は、受信したバーコード符号とバーコードリーダ2
3からの符号とを照合する作業を行なうのである。
【0052】尚、図10のキャップは本発明者の発明に
係るものである。符号81は一方向にのみ回転が許され
るラチェット式回転盤であり、この回転を通常は阻止出
来るストッパ83がラチェット回転盤81の外周部に形
成した掛合溝82を掛止している。キャップ1の全体形
状は6角柱状であり、このままスパナで回すことが出来
る。ストッパ83を手前に引くとラチェット回転盤81
の掛合溝82から外れるので、ラチェット回転盤81を
回転させることが可能に成る。ストッパ83を手前に引
く指を離すと図示されていないバネの力により元の位置
に戻り、矢形状のストッパ83の先端部がラチェット回
転盤81の掛合溝82に掛合する。よって不本意にラチ
ェット回転盤81が回転してしまうようなことが起こら
ないわけである。符号80はインジケータであり、符号
84はボルトからの脱落防止バネであり、また符号85
はバーコードである。尚、バーコード以外の符号や記号
を用いることも可能である。
【0053】ところで、符号6は駆動装置であり、台車
1は自走式のものである。この電源は駆動装置6内の発
電機60から取っているが、レール上でもあり、送電線
から採電し得るように構成することも可能である。
【0054】さて、本発明は上述した実施例にのみ限定
されないから、台車には任意のものが利用可能であり、
台車にボルトと一体化するように被せたキャップの内緩
んでいるキャップの読取手段を、緩んだキャップの位置
検出手段の前段に設け、緩んだキャップの読み取り結果
を直に(同じ台車上で)緩んだキャップの位置検出手段
に伝達し得るように構成することも可能である(請求項
13の発明である)。この場合、前記読取手段と位置検
出手段との間の距離なども制御に活用出来る。またこれ
等の読取手段や位置検出手段に何を用いるかは自由であ
り、キャップの締結手段やレールを吸着可能な磁着手段
の構成も任意である。同様にこれら各部を都合よく制御
するための制御手段も、自由に設計可能である。
【0055】
【発明の効果】以上、本発明は、レール上を移動し得る
台車が、レールを枕木に固定する固定金具のボルトに該
ボルトと一体化するように被せたキャップの内緩んだキ
ャップの位置検出手段手段と、該キャップの締結手段
と、キャップの締結手段を目的のキャップの真上に位置
させる等の手段と、レールを吸着可能な磁着手段即ち台
車の固定手段とを具えて成るものである。
【0056】また、本発明は、レール上を移動し得る台
車が、レールを枕木に固定する固定金具のボルトに該ボ
ルトと一体化するように被せたキャップの内緩んだキャ
ップの読取手段及び位置検出手段と、該キャップの締結
手段と、キャップの締結手段を目的のキャップの真上に
位置させる等の手段と、レールを吸着可能な磁着手段即
ち台車の固定手段とを具えて成るものである。
【0057】この結果、本発明のレール固定用ボルトの
自動締結装置を用いることにより、緩んでいるキャップ
即ちボルトが認識された後、台車を固定して、緩んだボ
ルトを自動で高能率に締め直して行くことが出来るよう
に成り、所期の目的が達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の説明図である。
【図2】同実施例の磁着手段5の使用状態説明図であ
る。
【図3】同実施例の締結手段4の説明図である。
【図4】同実施例の締結手段4の説明図である。
【図5】同実施例の締結手段4の説明図である。
【図6】同実施例のブロックダイアグラムである。
【図7】同実施例のフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例の磁着手段5の説明図であ
る。
【図9】本発明の第3実施例の説明図である。
【図10】キャップ8の斜視図である。
【図11】キャップ8の斜視図である。
【図12】キャップ8の使用状態説明図である。
【符号の説明】
1 台車 10 車輪 11 把手 12 ステップ 13 十字形長孔 14 ネジ 15 滑り板 2 位置検出手段 20 ケーシング 21 カメラ 22 レーザ走査部 23 バーコードリーダ 3 制御手段 30 制御ボックス 31 コンソール 32 アンテナ 4 トルクレンチ 40 ユニバーサルジョイント 41 ターンテーブル 42 サーボモータ 43 エンコーダ 44 上下動ステージ 45 ガイドレール 46 ボールネジ 47 蛇腹 48 トルクテンダ 49 トルクモータ 5 磁着手段 50 ヨーク 51 永久磁石 52 コイル 53 シリンダー 54 ピストン 6 駆動装置 60 発電機 7 油圧ポンプ 70 コンプレッサー

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール上を移動し得る台車の、レールを
    枕木に固定する固定金具に対向する位置に、該固定金具
    のボルトに該ボルトと一体化するように被せたキャップ
    の位置検出手段と、キャップの締結手段とを設け、レー
    ルに対向する位置に、該レールを吸着可能な磁着手段を
    設けると共に、キャップの緩みを検知してキャップを特
    定し得る読取装置からの信号、及び前記位置検出手段か
    らの信号に基づき、締結手段を目的のキャップの真上に
    位置させ、且つ前記磁着手段を動作させた後締結手段を
    動作させる制御手段を設けて成る、レール固定用ボルト
    の自動締結装置。
  2. 【請求項2】 レール上を移動し得る台車の、レールを
    枕木に固定する固定金具に対向する位置に、該固定金具
    のボルトに該ボルトと一体化するように被せたキャップ
    の緩みを検知してキャップを特定し得る読取手段と、キ
    ャップの位置検出手段と、キャップの締結手段とを設
    け、レールに対向する位置に、該レールを吸着可能な磁
    着手段を設けると共に、キャップの緩みを検知してキャ
    ップを特定し得る読取手段からの信号、及び前記位置検
    出手段からの信号に基づき、締結手段を目的のキャップ
    の真上に位置させ、且つ前記磁着手段を動作させた後締
    結手段を動作させる制御手段を設けて成る、レール固定
    用ボルトの自動締結装置。
  3. 【請求項3】 前記磁着手段が、上下動可能に設けた永
    久磁石から構成されていることを特徴とする、請求項1
    又は請求項2のレール固定用ボルトの自動締結装置。
  4. 【請求項4】 前記磁着手段が、上下動可能に設けた電
    磁石から構成されていることを特徴とする、請求項1又
    は請求項2のレール固定用ボルトの自動締結装置。
  5. 【請求項5】 前記締結手段が、前後左右及び回転方向
    に微調整可能な位置合せ手段を具えていることを特徴と
    する、請求項1又は請求項2のレール固定用ボルトの自
    動締結装置。
  6. 【請求項6】 前記締結手段が、台車側に対して遊着さ
    れていることを特徴とする、請求項1又は請求項2のレ
    ール固定用ボルトの自動締結装置。
  7. 【請求項7】 前記位置検出手段が、カメラ式読取装置
    を具えていることを特徴とする、請求項1のレール固定
    用ボルトの自動締結装置。
  8. 【請求項8】 前記位置検出手段が、レーザ走査式読取
    装置を具えていることを特徴とする、請求項1のレール
    固定用ボルトの自動締結装置。
  9. 【請求項9】 前記位置検出手段が、キャップに設けら
    れたID識別用のバーコードリーダを具えていることを
    特徴とする、請求項1のレール固定用ボルトの自動締結
    装置。
  10. 【請求項10】 前記読取手段又は位置検出手段が、カ
    メラ式読取装置を具えていることを特徴とする、請求項
    2のレール固定用ボルトの自動締結装置。
  11. 【請求項11】 前記読取手段又は前記位置検出手段
    が、レーザ走査式読取装置を具えていることを特徴とす
    る、請求項2のレール固定用ボルトの自動締結装置。
  12. 【請求項12】 前記読取手段又は位置検出手段が、キ
    ャップに設けられたID識別用のバーコードリーダであ
    ることを特徴とする、請求項2のレール固定用ボルトの
    自動締結装置。
  13. 【請求項13】 前記読取手段と前記位置検出手段とが
    一体に設けられていることを特徴とする、請求項2のレ
    ール固定用ボルトの自動締結装置。
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