JPH116131A - 浚渫土砂による埋立工法 - Google Patents
浚渫土砂による埋立工法Info
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- JPH116131A JPH116131A JP15674297A JP15674297A JPH116131A JP H116131 A JPH116131 A JP H116131A JP 15674297 A JP15674297 A JP 15674297A JP 15674297 A JP15674297 A JP 15674297A JP H116131 A JPH116131 A JP H116131A
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Abstract
底から水上まで一貫して行う。 【解決手段】 水上に土砂固化処理設備を設け、浚渫土
砂Sを土運船1に積載した状態で、土砂固化処理設備に
より浚渫土砂Sに固化剤を添加して攪拌混合する処理を
行い、処理した浚渫土砂Sを養生して強度発現させる。
養生した浚渫土砂Sを埋立作業船に移し、埋立作業船か
ら投下して堆積させる。土砂固化処理設備には、土運船
1を係留する係留部10の両側に配置された岸壁11、
12と、係留部10を跨いで岸壁11、12上に移動自
在に設置された門型クレーン20と、門型クレーン20
上に設置され、超音波等により土運船1の高さの変動を
検出する非接触検出器40と、門型クレーン20上に昇
降自在に設置され、非接触検出器40の検出結果に基づ
いて昇降され、土運船1に積載された浚渫土砂Sを攪拌
する攪拌機30、30…とを備える。
Description
の埋立作業船に設置された投下装置から投下して、水底
から水上まで堆積させる浚渫土砂による埋立工法に関す
る。
て浚渫土砂を用いる場合には、浚渫土砂を、土運船(バ
ージ)等により所定の埋立場所まで搬送し、土運船等か
ら埋立作業船に移し、埋立作業船に設置された投下装置
から投下して、海中に堆積させている。
は剪断強さが小さく、そのまま投下して堆積させると勾
配が小さくなる。従って、埋立作業船から浚渫土砂を投
下して、浚渫土砂を海上まで堆積させようとすると、埋
立作業船の船底が投下した浚渫土砂に埋もれてしまうこ
とになり、埋立作業船により海底から海上まで一貫して
埋め立てることができないという問題があった。
埋立作業船の船底が投下した浚渫土砂に埋もれることが
なく、埋立作業船により水底から水上まで埋め立てるこ
とができる浚渫土砂による埋立工法の提供を目的とした
ものである。
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
浚渫土砂を、水上の埋立作業船に設置された投下装置か
ら投下して水中に堆積させる浚渫土砂による埋立工法に
おいて、水上に土砂固化処理設備を設け、前記浚渫土砂
を土運船に積載し、前記土砂固化処理設備により前記浚
渫土砂に固化剤を添加して攪拌混合する処理を前記土運
船に積載した状態で行い、処理した前記浚渫土砂を前記
土運船に積載した状態で養生して強度発現させ、養生し
た前記浚渫土砂を前記埋立作業船に移して投下すること
にある。
する係留部に近接して配置された桟橋、岸壁等の固定構
造物と、前記固定構造物上に移動自在に設置され、前記
係留部上に突出した移動支持機と、前記移動支持機上に
設置され、超音波等により前記土運船の高さの変動を検
出する非接触検出器と、前記移動支持機上に昇降自在に
設置され、前記非接触検出器の検出結果に基づいて昇降
され、前記土運船に積載された浚渫土砂を攪拌する攪拌
機とを備えていることが好ましい。
7について説明する。図1〜5は、浚渫土砂の固化処理
を行う土砂固化処理設備の第1例を示しており、図6
は、処理、養生終了後の浚渫土砂の投下作業を行う埋立
作業船を示している。
うに、係留部10の左右両側に、固定構造物を構成する
岸壁11、12が配置されている。岸壁11、12上に
は、走行レール14、14が係留部10に沿って前後方
向に敷設されており、走行レール14、14上には、移
動支持機を構成する門型クレーン20が、係留部10を
跨いで、係留部10に沿って前後方向へ移動自在に設置
されており、門型クレーン20は、係留部10に係留さ
れる土運船1の上方に配置されるようになっている。そ
して、門型クレーン20には、横長桁状の昇降フレーム
27が、ガイドシャフト24、24、ワイヤー25、2
5…、ウィンチ26、26…を介して、上下方向へ昇降
自在に設けられている。
攪拌機30、30…が、前後2列、左右6列に配置さ
れ、相互に干渉しないように所定間隔を開けて支持され
ている。なお、攪拌機30、30…は前後方向について
も多数列設置するようにしてもよい。また、図4に示す
ように、各攪拌機30は、車輪(又はピニオンギヤ)3
2、32…を有する移動台車31と、昇降フレーム27
上に左右方向に敷設された走行レール(又はラック)2
9、29とを介して、左右方向へ移動可能に支持されて
おり、攪拌機30、30…の相互の間隔を、土運船1の
土槽幅に応じて調整することができるようになってい
る。
7と、攪拌軸37の下部に設けられた放射状の攪拌翼3
9と、攪拌軸37の上部に装着された油圧モーター等の
回転駆動機35とが設けられており、昇降フレーム27
が下降すると、攪拌機30、30…が相互の間隔を保持
したまま下降して、攪拌機30、30…の攪拌翼39、
39…が土運船1に積載された浚渫土砂S中に挿入され
るようになっている。なお、攪拌軸37は直径200m
m、攪拌翼39は直径2000mmである。
30、30の攪拌翼39、39は、相互に逆方向へ同期
して回転し、攪拌翼39、39が干渉しないようになっ
ている。このように、攪拌軸37と放射状の攪拌翼39
とからなる攪拌機30を用い、隣り合う攪拌機30、3
0の攪拌翼39、39を相互に逆方向へ同期して回転さ
せることによって、多数の攪拌機30、30…を、間隔
を狭くして、昇降フレーム27に設置することができ、
大量の浚渫土砂Sを安全かつ効率的に処理することがで
きる。
化剤供給管路を有する中空円筒形状に成形され、攪拌翼
39には固化剤噴射口が設けられており、岸壁11上の
固化剤プラント19からセメントミルク等の固化剤が供
給ホースを介して各攪拌機30に供給され、各攪拌翼3
9から固化剤が噴出するようになっている。なお、固化
剤としては、高炉セメント、早強セメント等が好まし
い。
出器40、40が、図5に示すように、走行レール2
1、台車41を介して、係留部10を横切る形で左右方
向へ移動自在に設置されており、非接触検出器40は、
門型クレーン20から下方へ超音波等を発射して反射波
を検出することにより、下方の土運船1のデッキ部分の
高さ、浚渫土砂Sの積載表面の高さを測定するようにな
っている。
には、まず、浚渫土砂Sを土運船1に積載して、土運船
1により土砂固化処理設備に搬送する。そして、図1に
示すように、土運船1を係留部10に係留して、図2に
示すように、浚渫土砂Sの固化処理を、土運船1に積載
した状態で行う。
部10に土運船1が係留された後に、門型クレーン20
が前後方向へ所定位置まで移動し、非接触検出器40、
40が左右方向へ移動して土運船1の上面を走査して、
土運船1のデッキ部分の高さ、浚渫土砂Sの積載表面の
高さを測定する。その後、非接触検出器40、40は、
土運船1の左右両端のデッキ部分の上方位置に停止し
て、土運船1のデッキ部分の高さの変動を常時測定す
る。
降し、攪拌機30、30…の攪拌翼39、39…が土運
船1に積載された浚渫土砂Sの表面に達すると、攪拌翼
39、39…が回転すると共に攪拌翼39、39…から
固化剤が噴射され始め、攪拌翼39、39…が浚渫土砂
S中に挿入されて、浚渫土砂S中に固化剤を注入すると
共に浚渫土砂Sと固化剤とを攪拌、混合する。そして、
攪拌翼39、39…が土運船1の土槽底部近くに達する
と、昇降フレーム27が停止した後に上昇し、攪拌翼3
9、39…が浚渫土砂S中から引き出される。そして、
門型クレーン20が前方又は後方へ所定距離だけ移動し
た後に、同様の動作が繰り返されて、土運船1に積載さ
れた浚渫土砂Sが前後方向へ所定範囲ずつ固化処理され
る。
動量、固化剤注入時期等は、自動制御装置のデータ処理
部を介して、予め記録されている土運船1の土槽形状デ
ータ、非接触検出器40の検出結果に基づいて、攪拌翼
39、39…と土運船1の土槽底面等とが衝突すること
がなく、かつ、積載された浚渫土砂S全体が均一に処理
されるように算出して設定され、更に、非接触検出器4
0の検出結果に基づいて、土運船1の高さの変動に応じ
て逐次補正される。そして、門型クレーン20、昇降フ
レーム27、非接触検出器40等は、エンコーダー等を
介して位置を検出され、自動制御装置の機械制御部を介
して、データ処理部の設定値に従って駆動される。ま
た、非接触検出器40の検出結果、設備の稼働状況等
は、自動制御装置のCRT等のディスプレイ上に表示さ
れるようになっている。
触検出器40を介して検出し、その検出結果に基づいて
昇降フレーム27を介して攪拌機30、30…を昇降さ
せるので、土運船1の高さが潮位の変化、固化剤の注入
による積載量の増加等により変動しても、土運船1に積
載された浚渫土砂Sを好適に処理することができ、オペ
レーターの経験や勘に頼ることなく、均一に、安全かつ
効率的に処理することができる。
と、土運船1を係留部10から移動させて別の係留場所
又は海上に停泊させ、浚渫土砂Sを土運船1に積載した
状態で約1日養生して強度発現させる。このように、浚
渫土砂Sを土運船1に積載した状態で、浚渫土砂Sに固
化剤を添加して攪拌混合する処理を行い、浚渫土砂Sを
養生して強度発現させることによって、浚渫土砂Sの固
化処理、養生のための移し換え等が必要なく作業を効率
化でき、また、養生等のための設備を陸上に確保する必
要がなくなる。
1により所定の埋立場所に搬送する。埋立場所において
は、図6に示すように、バックホウ6等を介して、浚渫
土砂Sを土運船1から埋立作業船4に移し換え、埋立作
業船4に設置された投下装置5から投下して、浚渫土砂
Sを堆積させる。すると、浚渫土砂Sは既に固化処理、
養生が済んで強度発現しているため、堆積した浚渫土砂
Sは法勾配が大きくなる。従って、埋立作業船4の船底
が投下した浚渫土砂Sに埋もれることなく、埋立作業船
4により海底から海上まで一貫して埋め立てることがで
きる。また、強度発現した浚渫土砂Sは通常のダンプカ
ーでも搬送でき、強度発現した浚渫土砂Sによる埋立地
盤は、ブルドーザー等の重機のトラフィカビリティーが
早期に確保され、早期に供用することができる。
化処理設備の第2例を示している。係留部10の片側に
は固定構造物を構成する岸壁13が配置されており、岸
壁13上には、移動支持機を構成する片持クレーン50
が、係留部10上に突出して、係留部10に沿って前後
方向へ移動自在に設置されている。そして、片持クレー
ン50には、横向桁状の昇降フレーム57が、上下方向
へ昇降自在に設けられ、係留部10に係留される土運船
1の上方に配置されるようになっており、昇降フレーム
57には、攪拌機30、30…が支持されている。な
お、第1例と同一部分については、同一符号を付して、
説明を省略する。
8は、含水比w=150%の浚渫土に対して、固化材を
それぞれ50kg/m3 、100kg/m3 、150k
g/m3 攪拌・混練し、所定の時間養生後に、室内ベー
ンせん断試験を行った結果を示している。
り面法で行いその結果をもとに、せん断強さ・単位体積
重量及び盛土高とで無次元化した安定係数(γH/τ)
と法面角度との関係を示している。
量:1.5tf/m3 の浚渫土を固化処理し、−10.
0〜+4.0m高をリクレーマ船(2000m3 /h)
で揚土・埋立を行う場合、船のブーム長:56m、喫
水:2mという関係から処理土が船底に触れない法面角
度は約8度である。図9より法面角度を確保するために
はγH/τ=約19となり、必要強度はτ=約0.6t
f/m2 となる。仮に固化材添加量を50kg/m3 と
すると、図8より養生12時間を確保すれば、本発明に
よる施工が可能となる。
が150kg/m3 の場合、24時間(1日)後の土砂
の剪断強さτは約2tf/m2 に達しており、この剪断
強さτ=2tf/m2 はコーン指数qC =2kgf/c
m2 に相当し、超湿地ブルドーザーの走行に必要な地盤
強度が得られることになる。
よる埋立工法は、浚渫土砂に固化剤を添加して攪拌混合
する処理を行い、処理した浚渫土砂を養生して強度発現
させ、養生した浚渫土砂を、埋立作業船に設置された投
下装置から投下して堆積させることによって、堆積した
浚渫土砂の法勾配が大きくなるので、埋立作業船の船底
が投下した浚渫土砂に埋もれることなく、埋立作業船に
より水底から水上まで一貫して埋め立てることができ
る。また、強度発現した浚渫土砂はダンプカー等により
搬送することができ、また、埋立地盤は、ブルドーザー
等の重機のトラフィカビリティーが早期に確保され、早
期に供用することができる。そして、水上に土砂固化処
理設備を設け、浚渫土砂を土運船に積載した状態で、土
砂固化処理設備により浚渫土砂に固化剤を添加して攪拌
混合する処理を行い、処理した浚渫土砂を養生して強度
発現させることによって、浚渫土砂の固化処理、養生の
ための移し換え等が必要なく作業を効率化することがで
き、また、養生等のための設備を陸上に確保する必要が
なくなる。
おいては、桟橋、岸壁等の固定構造物を土運船を係留す
る係留部に近接して配置し、移動支持機を、固定構造物
上に移動自在に設置して、係留部上に突出させ、非接触
検出器を、移動支持機上に設置して、超音波等により土
運船の高さの変動を検出し、攪拌機を、移動支持機上に
昇降自在に設置して、非接触検出器の検出結果に基づい
て昇降して、土運船に積載された浚渫土砂を攪拌するこ
とによって、浚渫土砂に固化剤を添加して攪拌混合する
処理を、潮位、積載量の変化等により土運船の高さが変
動しても、土運船に積載した状態で好適に行うことがで
きる。
て、浚渫土砂の固化処理を行う土砂固化処理設備の第1
例を示す前方立面図である。
理状態を示す前方立面図である。
る。
る。
渫土砂の投下状態を示す立面図である。
の第2例を示す前方立面図である。
場合の室内ベーンせん断試験の結果である。
果である。
Claims (2)
- 【請求項1】 浚渫土砂を、水上の埋立作業船に設置さ
れた投下装置から投下して水中に堆積させる浚渫土砂に
よる埋立工法において、 水上に土砂固化処理設備を設け、前記浚渫土砂を土運船
に積載し、前記土砂固化処理設備により前記浚渫土砂に
固化剤を添加して攪拌混合する処理を前記土運船に積載
した状態で行い、処理した前記浚渫土砂を前記土運船に
積載した状態で養生して強度発現させ、養生した前記浚
渫土砂を前記埋立作業船に移して投下することを特徴と
する埋立工法。 - 【請求項2】 土砂固化処理設備は、土運船を係留する
係留部に近接して配置された桟橋、岸壁等の固定構造物
と、前記固定構造物上に移動自在に設置され、前記係留
部上に突出した移動支持機と、前記移動支持機上に設置
され、超音波等により前記土運船の高さの変動を検出す
る非接触検出器と、前記移動支持機上に昇降自在に設置
され、前記非接触検出器の検出結果に基づいて昇降さ
れ、前記土運船に積載された浚渫土砂を攪拌する攪拌機
とを備えた請求項1に記載の浚渫土砂による埋立工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15674297A JP3896556B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 浚渫土砂による埋立工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15674297A JP3896556B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 浚渫土砂による埋立工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH116131A true JPH116131A (ja) | 1999-01-12 |
JP3896556B2 JP3896556B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=15634332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15674297A Expired - Fee Related JP3896556B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 浚渫土砂による埋立工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3896556B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115637749A (zh) * | 2021-07-20 | 2023-01-24 | 浙江嘉润环保科技有限公司 | 一种智能水下清淤设备及其方法 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP15674297A patent/JP3896556B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115637749A (zh) * | 2021-07-20 | 2023-01-24 | 浙江嘉润环保科技有限公司 | 一种智能水下清淤设备及其方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3896556B2 (ja) | 2007-03-22 |
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