JPH116124A - 走行式クレーンの基礎構造 - Google Patents

走行式クレーンの基礎構造

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JPH116124A
JPH116124A JP16238797A JP16238797A JPH116124A JP H116124 A JPH116124 A JP H116124A JP 16238797 A JP16238797 A JP 16238797A JP 16238797 A JP16238797 A JP 16238797A JP H116124 A JPH116124 A JP H116124A
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JP
Japan
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foundation
rail
side rail
caisson
earthquake
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Pending
Application number
JP16238797A
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English (en)
Inventor
Koji Sekiguchi
宏二 関口
Toshihiko Nanbu
俊彦 南部
Sadao Shiozaki
禎郎 塩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震によってケーソンが海側に移動する場合
でも、レール間隔をある一定値あるいは許容値以下に保
持し、クレーンの脱輪や損傷を防ぐことのできる走行式
クレーンの基礎構造を提供する。 【解決手段】 海側レール13を支持する海側レール基
礎11をケーソン5の上部に設置し、陸側レール14を
支持する陸側レール基礎12を鋼管杭10の上部を連結
する支持梁または連続壁基礎により構築し、海側レール
基礎11と陸側レール基礎12をタイロッド等からなる
間隔保持部材15で連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岸壁における荷役
に用いられる走行式クレーンの耐震性に優れた基礎構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】港湾荷役設備としての走行式クレーンが
いわゆる阪神大震災で甚大なる被害を被ったことについ
て、文献1[地盤工学会、阪神大震災調査委員会:阪神
・淡路大震災調査報告書(資料Vol.1)、p.653,1996.10
]には、神戸市ポートアイランドの場合の被害状況が
紹介されており、ここに紹介されている走行式クレーン
の基礎構造は図6に示すようなものとなっている。図
中、1は支持地盤、2は現地盤、3は改良地盤、4は捨
石マウンド、5はケーソン、6は中詰砂、7は裏込石、
8は蓋コンクリート、9は埋土、10は杭、11は海側
レール基礎、12は陸側レール支持梁、13は海側レー
ル、14は陸側レールである。すなわち、この方法は、
海側レール13を支持する海側レール基礎11をケーソ
ン5上部に設置し、また陸側レール14を岸壁法線より
一定距離の位置に所定の間隔で打設された鋼管杭10上
部を連結する陸側レール支持梁(地中梁)12上に設置
するものである。ケーソン5は現地盤2の一部を改良し
た改良地盤3上の捨石マウンド4上に設置され、内部に
は砂6を詰め込み、コンクリート8で蓋をしたものであ
る。ケーソン5の背面には裏込石7を積載する。この方
法は、構造が簡単なため、施工が容易であり、経済的で
あるという長所を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来法においては、地震時において、海側と陸側のレー
ル間隔を、ある一定値、あるいは許容値以下に保持する
という機能が付与されていない。そのため、地震時ある
いは地震後に、ケーソンの海側への移動に伴いレール間
隔が広がった場合に、クレーン脚部が座屈したり、クレ
ーンがレールより脱輪するなどの問題点があった(例え
ば、文献2[田中祐人・他7名:兵庫県南部地震による
コンテナクレーンの被災状況と地震時の応答について、
土木学会、阪神・淡路大震災に関する学術講演論文集、
pp.413,1996.1 ])。なお、地震時にケーソンが海側へ
移動する原因については、基礎地盤や捨石マウンドの
剪断変形、ケーソンの捨石マウンド上での滑動などが
考えられる。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、地震によってケーソンが海
側に移動する場合でも、レール間隔をある一定値あるい
は許容値以下に保持し、したがってクレーンの脱輪や損
傷を防ぐことのできる走行式クレーンの基礎構造を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る走行式クレ
ーンの基礎構造は、海側レールを支持する海側レール基
礎をケーソン上部に設置し、陸側レールを支持する陸側
レール基礎を杭基礎または連続壁基礎にて構築してなる
走行式クレーンの基礎構造において、前記海側レール基
礎と前記陸側レール基礎を線状の間隔保持部材にて連結
することを特徴とするものである。ここで、杭基礎は、
鋼管杭、H型鋼杭などからなるものであり、連続壁基礎
は、鋼管矢板式、RC地中連続壁式、鋼製地中連続壁式
などからなるものである。また、間隔保持部材には、タ
イロッド、タイワイヤー、鋼管、合成樹脂製ロープ、グ
ラスファイバーロッド、カーボンファイバーロッドなど
を使用することができる。この間隔保持部材にあそび
(またはクリアランス)を設けることにより、レール間
隔にある一定値以下の変位を許容するものとする。
【0006】本発明においては、海側レール基礎と陸側
レール基礎を線状の間隔保持部材にて連結しているの
で、ケーソンが地震により海側へ移動する場合でも、陸
側レール基礎は杭基礎または連続壁基礎との間に相対的
変位を起こさず、海側レール基礎のみがケーソン上面に
て相対的に滑動し、ケーソンとは独立した動きをする。
そのため、所定のレール間隔が地震後も保持される。ま
た、陸側レール基礎が連続壁基礎の場合には、陸側レー
ル基礎の直線性、したがって海側レール基礎の直線性が
杭基礎の場合に比べてより良く保たれるので、地震後も
クレーンが直ちに使用可能か、きわめて軽微な補修で復
旧できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明による走行式クレー
ンの基礎構造の一例を示す断面図である。符号1〜14
は図6に示した従来のものと同一である。この実施形態
は、杭基礎10の上部を連結する地中梁等で構成された
陸側レール基礎12とケーソン5上部に設置された海側
レール基礎11とをタイロッドなどからなる間隔保持部
材15で連結したものである。間隔保持部材15は所定
の間隔で設けられる。16、17は間隔保持部材15に
固着されたストッパーである。
【0008】間隔保持部材15の設置方法は、該間隔保
持部材15に発生する張力が海側レール基礎11および
陸側レール基礎12に有効に伝達されるように設置す
る。その一例として、図2に海側レール基礎の断面図
を、また図3に、図2のA−A線における断面図を示
す。ここに、18は海側レール基礎11に予め設けられ
た貫通孔である。この貫通孔18内に間隔保持部材15
を通し、端部に海側ストッパー16を取り付ける。
【0009】一方、図4は陸側レール基礎の断面図で、
図5は図4のB−B線における断面図である。ここに、
19は陸側レール基礎12に予め設けられた貫通孔であ
る。間隔保持部材15の他方側の端部は貫通孔19内を
挿通し、陸側ストッパー17を端部に取り付ける。この
とき、陸側ストッパー17と陸側レール基礎12との間
のクリアランス20は、地震時あるいは地震後において
許容されるレール間隔の拡大量よりも小さいものとす
る。もちろんクリアランス20はゼロでも良い。また、
クリアランス20は海側レール基礎11の端面を基準に
して設定しても良い。かかるクリアランスのような「あ
そび」を間隔保持部材15に設けることによって、レー
ル間隔にある一定値以下の許容範囲を設けるものとし、
地震時あるいは地震後におけるクレーンの脱輪などを極
力防止することができる。
【0010】前出の文献2では、1995年兵庫県南部
地震におけるコンテナクレーンのレール間隔の拡大率は
1〜12%(レール間隔が30mとすれば、30〜36
0cm)であったと報告されている。これに対して、本
発明者らの試算によれば、本発明をこの事例に適用した
場合、レール間隔の拡大率は0.1%以下に収めること
が可能である。 試算例:間隔保持部材として、鋼製棒部材を用いた場
合、ヤング係数E=210GPa、許容応力σa=21
0MPaと仮定すれば、許容ひずみεaは、 εa=σa/E=210MPa/210GPa=0.0
01=0.1%
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ケーソ
ン上部に設置された海側レール基礎と、杭基礎または連
続壁基礎で構成される陸側レール基礎とを、線状の間隔
保持部材で連結した構成であるため、地震時、あるいは
地震後においてケーソンが海側へ移動するようなことが
生じても、海側レール基礎がケーソンとは独立に変位
し、しかもその変位量がレール間隔の許容範囲内に収め
られるものであるため、所定のレール間隔を保持するこ
とができ、クレーンの脱輪、損傷などを極力防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行式クレーンの基礎構造を示す断面
図である。
【図2】海側レール基礎の断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】陸側レール基礎の断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】従来の走行式クレーンの基礎構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 支持地盤 2 現地盤 3 改良地盤 4 捨石マウンド 5 ケーソン 6 中詰砂 7 裏込石 8 蓋コンクリート 9 埋土 10 杭 11 海側レール基礎 12 陸側レール基礎(支持梁) 13 海側レール 14 陸側レール 15 間隔保持部材 16 海側ストッパー 17 陸側ストッパー 18 海側レール基礎の貫通孔 19 陸側レール基礎の貫通孔 20 クリアランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海側レールを支持する海側レール基礎を
    ケーソン上部に設置し、陸側レールを支持する陸側レー
    ル基礎を杭基礎または連続壁基礎にて構築してなる走行
    式クレーンの基礎構造において、 前記海側レール基礎と前記陸側レール基礎を線状の間隔
    保持部材にて連結することを特徴とする走行式クレーン
    の基礎構造。
  2. 【請求項2】 前記間隔保持部材にあそびを設けること
    により、レール間隔にある一定値以下の変位を許容する
    ことを特徴とする請求項1記載の走行式クレーンの基礎
    構造。
JP16238797A 1997-06-19 1997-06-19 走行式クレーンの基礎構造 Pending JPH116124A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100505089B1 (ko) * 2001-08-01 2005-08-31 원 회 양 케이슨 및 엘형 선반식 혼용안벽
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