JPH1160909A - 難燃性樹脂組成物、並びにこれを用いたプリプレグおよび積層板 - Google Patents

難燃性樹脂組成物、並びにこれを用いたプリプレグおよび積層板

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JPH1160909A
JPH1160909A JP22651097A JP22651097A JPH1160909A JP H1160909 A JPH1160909 A JP H1160909A JP 22651097 A JP22651097 A JP 22651097A JP 22651097 A JP22651097 A JP 22651097A JP H1160909 A JPH1160909 A JP H1160909A
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flame
compound
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molecule
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JP22651097A
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Mikio Ito
幹雄 伊藤
Sumiya Miyake
澄也 三宅
Kazuhiko Shibata
和彦 芝田
Akihiko Tobisawa
晃彦 飛澤
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0373Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers

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  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化合物を添加することなく高度な難
燃性を有し、かつ樹脂組成物やこれを用いたプリプレグ
の特性が長期間に渡って維持され、一般特性を低下させ
ない積層板を提供する。 【解決手段】 1分子内に少なくとも2個のエポキシ基
を有し、且つハロゲン化されていないエポキシ樹脂
(A)100重量部、1分子内に少なくとも2個のアミ
ノ基を有するアミノ化合物(B1)と、1分子内に少な
くとも1個のマレイミド基を有するマレイミド化合物
(B2)とを反応させて得られる生成物(B)25〜1
70重量部、および、リン原子含有化合物(C)からな
り、(C)成分中のリン成分が、(A)及び(B)成分
の合計100重量部に対して0.5〜5重量部であり、
且つ窒素成分が全組成物100重量部中の2.0〜1
0.0重量部とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン系難燃剤
を使用することなく優れた難燃性を有する難燃性樹脂組
成物、並びにこれを用いたプリプレグおよび積層板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂などに代表される熱硬化性
樹脂は、その優れた特性から電気および電子機器部品な
どに広く使用されているが、火災に対する安全性を確保
するため、難燃性が付与されている例が多い。これらの
樹脂の難燃化には、従来、臭素化エポキシなどのハロゲ
ン含有化合物を用いるのが一般的であった。これらのハ
ロゲン含有化合物は高度な難燃性を与えるが、芳香族臭
素化合物は、熱分解によって腐食性の臭素や臭化水素を
遊離するだけではなく、酸素の存在下で分解した場合に
は、毒性の高いポリブロムジベンゾフランや、ポリジブ
ロムジベンゾオキシンを形成する可能性がある。また、
臭素を含有する老朽廃材やゴミの処理は極めて困難であ
る。
【0003】このような理由から、臭素含有難燃剤に代
わる難燃剤として、リン化合物や窒素化合物が広く検討
されている。リン成分と窒素成分の相乗効果によってリ
ン成分を減らし、特性の悪化を極力小さくすることは周
知の事実である。しかし、窒素成分として脂肪族および
芳香族アミン化合物を使用すると、エポキシ樹脂の硬化
剤としても作用するため、反応性の高いエポキシ樹脂系
においては、樹脂組成物やプリプレグが常温において長
期間保存出来ないことも、当業者に周知の事実である。
このため、この樹脂組成物を用いて積層板を得るために
は、樹脂組成物およびプリプレグの使用期間が、非常に
短い期間に限定されるという欠点を生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本研究は、このような
問題点を解決すべく鋭意検討した結果なされたものであ
り、ハロゲン化合物を添加することなく高度な難燃性を
有し、かつ長期間に渡って樹脂組成物やプリプレグの特
性を保ち、一般特性を悪化させない積層板を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、1分子内
に少なくとも2個のエポキシ基を有し、且つハロゲン化
されていないエポキシ樹脂(A)100重量部、1分子
内に少なくとも2個のアミノ基を有するアミノ化合物
(B1)と、1分子内に少なくとも1個のマレイミド基
を有するマレイミド化合物(B2)とを反応させて得ら
れる生成物(B)25〜170重量部、および、リン原
子含有化合物(C)からなり、(C)成分中のリン成分
が、(A)及び(B)成分の合計100重量部に対して
0.5〜5重量部であり、且つ窒素成分が全組成物10
0重量部中の2.0〜10.0重量部であることを特徴
とする難燃性樹脂組成物である。またさらには、この難
燃性樹脂組成物用いたプリプレグ、および積層板に関す
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】前述のように、リン成分と窒素成
分の相乗効果によって、ハロゲン含有化合物を用いるこ
となく難燃化を実現することが出来る。しかしその際
に、窒素成分として脂肪族および芳香族アミン化合物を
使用すると、反応性の高いエポキシ樹脂系においては、
樹脂組成物やプリプレグが常温において長期間保存出来
ないという欠点が生ずる。
【0007】本発明においてはこのような問題を解決す
るため、アミノ基とマレイミド基のマイケル付加反応に
よって、活性の高い1級アミンを2級アミンに変え、エ
ポキシ樹脂との常温での反応を抑制することで、長期間
に渡って樹脂組成物やプリプレグの特性を保つことを可
能にした。そして、リン化合物との相乗効果により、ハ
ロゲン含有化合物を用いることなく、積層板の高度な難
燃性と耐熱性を発現させることを技術骨子とするもので
ある。
【0008】本発明における、1分子内に少なくとも2
個のエポキシ基を有し、且つハロゲン化されていないエ
ポキシ樹脂(A)としては、ビスフェノールA型エポキ
シ、ビスフェノールF型エポキシ、ビスフェノールS型
エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ、クレゾー
ルノボラック型エポキシ、ナフタレン型エポキシ、ビフ
ェニル型エポキシ、芳香族アミンおよび複素環式窒素塩
基からのN−グリシジル化合物、例えば、N,N−ジグ
リシジルアニリン、トリグリシジルイソシアヌレート、
N,N,N’,N’−テトラグリシジル−ビス(p−
アミノフェニル)−メタンなどが例示されるが、特にこ
れらに限定されるものではない。これらは何種類かを併
用して用いることもできる。ただし、本発明がハロゲン
系難燃剤を用いない樹脂組成物を目的とする以上、臭素
化ビスフェノールAエポキシや臭素化ノボラックエポキ
シなどの、含ハロゲンエポキシは除外するが、エポキシ
樹脂の製造工程上、エピクロルヒドリンを起源とする通
常のエポキシ樹脂に含まれる塩素は、やむを得ず混入す
ることになる。ただしその量は当業者に公知のレベルで
あり、加水分解性塩素にて数百ppmのオーダーであ
る。
【0009】本発明で用いる(B)成分を合成するため
の、1分子内に少なくとも2個のアミノ基を有するアミ
ノ化合物(B1)としては、エチレンジアミン、トリメ
チレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミンなどのC2〜C20の直鎖脂肪族ジアミン、
m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、o
−キシレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルフォン、4,4’−ジアミノジシクロ
ヘキサン、ビス(4−アミノフェニル)フェニルメタ
ン、1,5−ジアミノナフタレン、m−キシリレンジア
ミン、p−キシリレンジアミン、1,1−ビス(4−ア
ミノフェニル)シクロヘキサンなど例示されるが、特に
これらに限定されるものではない。耐熱性や価格、供給
安定性、汎用性などの点から、含芳香族ジアミンが好ま
しく、さらに具体的には、 4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、 p−フェニレンジアミンなどが好まし
い。
【0010】また、(B)成分を合成するための、1分
子内に少なくとも1個のマレイミド基を有するマレイミ
ド化合物(B2)としては、 N−メチルマレイミド、
N−ブチルマレイミド、 N−オクチルマレイミド、 N
−ドデシルマレイミド、 N−ステアリルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミド、 N−フェニルマレイ
ミド、 N−(o−トリル)マレイミド、 N−ドデシル
フェニルマレイミド、N−(o−またはp−ヒドロキシ
フェニル)マレイミド、 N−(o−またはm−メトキ
シフェニル)マレイミド、 N−(m−ヒドロキシカル
ボニルフェニル)マレイミド、 N−(m−ニトロフェ
ニル)マレイミド、1−メチル−2,4−ビスマレイミ
ドベンゼン、N,N’−m−フェニレンビスマレイミ
ド、 N,N’−p−フェニレンビスマレイミド、 N,
N’−m−トルイレンビスマレイミド、 N,N’−
4,4’−ビフェニレンビスマレイミド、 N,N’−
4,4’−[3,3’−ジメチル−ビフェニレン]ビス
マレイミド、 N,N’−4,4’−[3,3’−ジメ
チル−ジフェニルメタン]ビスマレイミド、 N,N’
−4,4’−[3,3’−ジエチルジフェニルメタン]
ビスマレイミド、 N,N’−4,4’−ジフェニルメ
タンビスマレイミド、 N,N’−4,4’−ジフェニ
ルエーテルビスマレイミド、 N,N’−3,3’−ジ
フェニルスルホンビスマレイミド、 N,N’−4,
4’−ジフェニルスルホンビスマレイミド、2,2−ビ
ス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロ
パン、2,2−ビス[3−t−ブチル−4−(4−マレ
イミドフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス
[3−s−ブチル−4−(4−マレイミドフェノキシ)
フェニル]プロパン、1,1−ビス[4−(4−マレイ
ミドフェノキシ)フェニル]デカン、1,1−ビス[2
−メチル−4−(4−マレイミドフェノキシ)−5−t
−ブチルフェニル]−2−メチルプロパン、4,4’−
シクロヘキシリデン−ビス[1−(4−マレイミドフェ
ノキシ)−2−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼ
ン]、4,4’−メチレン−ビス[1−(4−マレイミ
ドフェノキシ)−2,6−ビス(1,1−ジメチルエチ
ル)ベンゼン]、4,4’−メチレン−ビス[1−(4
−マレイミドフェノキシ)−2,6−ジ−s−ブチルベ
ンゼン]、4,4’−シクロヘキシリデン−ビス[1−
(4−マレイミドフェノキシ)−2−シクロヘキシルベ
ンゼン]、4,4’−メチレン−ビス[1−(マレイミ
ドフェノキシ)−2−ノニルベンゼン]、4,4’−
(1−メチルエチリデン)−ビス[1−(マレイミドフ
ェノキシ)−2,6−ビス(1,1−ジメチルエチル)
ベンゼン]、4,4’−(2−エチルヘキシリデン)−
ビス[1−(マレイミドフェノキシ)−ベンゼン]、
4,4’−(1−メチルヘプチリデン)−ビス[1−
(マレイミドフェノキシ)−ベンゼン]、4,4’−シ
クロヘキシリデン−ビス[1−(マレイミドフェノキ
シ)−3−メチルベンゼン]、2,2’−ビス[4−
(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、
2,2’−ビス[3−メチル−4−(4−マレイミドフ
ェノキシ)フェニル]プロパン、2,2’−ビス[3,
5−ジメチル−4−(4−マレイミドフェノキシ)フェ
ニル]プロパン、2,2’−ビス[3−エチル−4−
(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、ビ
ス[3−メチル−(4−マレイミドフェノキシ)フェニ
ル]メタン、ビス[3,5−ジメチル−(4−マレイミ
ドフェノキシ)フェニル]メタン、ビス[3−エチル−
(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]メタン、3,
8−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニ
ル]−トリシクロ−[5,2,1,O2.6]デカン、
4,8−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェ
ニル]−トリシクロ−[5,2,1,O2.6]デカン、
3,9−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェ
ニル]−トリシクロ−[5,2,1,O2.6]デカン、
4,9−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェ
ニル]−トリシクロ−[5,2,1,O2.6]デカンな
ど例示されるが、特にこれらに限定されるものではな
い。耐熱性や価格、供給安定性、汎用性などの点から、
含芳香族ビスマレイミドやN−置換含芳香族モノマレイ
ミドが好ましく、さらに具体的には、 N−フェニルマ
レイミドなどが好ましい。
【0011】さらに、1分子内に少なくとも2個のアミ
ノ基を有するアミノ化合物(B1)と1分子内に少なく
とも1個のマレイミド基を有するマレイミド化合物(B
2)との反応は、公知の方法(JAMES V.CRI
VELLO,JOUNALOF POLYMER SC
IENCE Polymer ChemistryEd
ition,VOL.11,1185−1200(19
73))により、容易にマイケル付加反応を行うことが
できる。なお、得られた生成物(B)は、エポキシ樹脂
の硬化剤として作用するが、ジシアンジアミドなど当業
者に公知のほかの硬化剤と併用することもできる。
【0012】本発明で用いるリン原子含有化合物(C)
としては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフ
ェート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘ
キシルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニ
ルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、
2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリス
(2,6ジメチルフェニル)ホスフェート、レゾルシン
ジフェニルホスフェートなどのリン酸エステル、ポリリ
ン酸アンモニウム、ポリリン酸アミド、赤リン、リン酸
グアニジン、ジアルキルヒドロキシメチルホスホネート
などの縮合リン酸エステルなどが例示されるが、特にこ
れらに限定されるものではない。これらは何種類かを併
用して用いることもできる。
【0013】本発明の難燃性樹脂組成物は、1分子内に
少なくとも2個のエポキシ基を有し、且つハロゲン化さ
れていないエポキシ樹脂(A)、1分子内に少なくとも
2個のアミノ基を有するアミノ化合物(B1)と、1分
子内に少なくとも1個のマレイミド基を有するマレイミ
ド化合物(B2)を反応させて得られる生成物(B)、
およびリン原子含有化合物(C)を配合してなるもので
あるが、これらの配合割合は、成分(A)100重量部
に対して、成分(B)が25〜170重量部で、成分
(C)中のリン成分が、(A)及び(B)成分の合計1
00重量部に対して0.5〜5重量部、且つ窒素成分が
全組成物100重量部中の2.0〜10.0重量部であ
ることが好ましい。成分(B)が、成分(A)100重
量部に対して25重量部未満であると、難燃化に対する
効果が小さく耐熱性も低下し、170重量部を越える
と、接着性の低下を招くので好ましくない。成分(C)
中のリン成分が、成分(A)及び(B)成分の合計10
0重量部に対して0.5重量部未満であると、難燃化に
対する効果が小さく、5重量部を越えると耐熱性の低下
を招くので好ましくない。さらに、窒素成分が全組成物
100重量部中の2.0重量部未満であると、難燃性に
対する効果が小さく、10.0重量部を越えると耐湿性
を損なうので好ましくない。
【0014】また、本発明の難燃性樹脂組成物は種々の
形態で利用されるが、基材に含浸する際には通常溶剤が
用いられる。用いられる溶剤は、組成の一部あるいはす
べてに対して良好な溶解性を示すことが必要であるが、
悪影響を及ぼさない範囲で貧溶媒を加えて用いることが
できる。用いられる溶剤の例を挙げると、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン系溶剤、トルエン、キシレン、メ
シチレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、イソブチル
セロソルブ、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロ
ピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどの各
種グリコールエーテル系溶剤、メチルセロソルブアセテ
ート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブ
アセテート、酢酸エチルなどのエステル系溶剤、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエー
テルなどのジアルキルグリコールエーテル系溶剤、N,
N−ジメチルアセトアミド、 N,N−ジメチルホルム
アミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド系溶
剤、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶剤が
あり、これらは何種類かを併用して用いることもでき
る。
【0015】本発明の樹脂組成物を上記溶剤に溶解して
得られるワニスは、コーティングや積層板の製造などに
用いられる。積層板の製造には、このワニスを、紙、ガ
ラス織布、ガラス不織布、あるいはガラス以外を成分と
する布などの基材に、塗布、含浸させ、乾燥炉中で80
〜200℃の範囲内で乾燥させることにより、プリプレ
グを調製する。これを加熱・加圧して、積層板あるいは
プリント配線板用の金属張り積層板などを製造する。本
発明の樹脂は、ハロゲン化合物を添加することなく高度
な難燃性を有し、かつ製品の特性が長期に渡って保持さ
れる熱硬化性樹脂組成物であり、積層板などに好適に使
用されるものである。
【0016】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるも
のではない。先ず、前記のアミノ化合物(B1)とマレ
イミ化合物(B2)からの成分(B)の合成例1〜4に
ついて述べ、次に、得られたこれらの成分(B)を配合
してワニスを調製し、プリプレグおよび積層板を作製す
る実施例1〜7、及び比較例1〜7について述べる。
【0017】(合成例1)4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン198g(1mol)とN−フェニルマレイミ
ド364g(2mol)とを、JOUNAL OF P
OLYMER SCIENCE Polymer Ch
emistry Edition,VOL.11,11
85−1200(1973)に記載の方法に準じて、1
30℃で1時間反応させ、4,4’−(N−フェニルア
スパルトイミド)ジフェニルメタンを合成した。
【0018】(合成例2)合成例1における4,4’−
ジアミノジフェニルメタンの代わりに、p−キシレンジ
アミン108g(1mol)を用いた以外は、合成例1
と同様に操作して、1,4−(N−フェニルアスパルト
イミド)ベンゼンを合成した。
【0019】(合成例3)合成例1におけるN−フェニ
ルマレイミドの代わりに、ケイアイ化成社製のN,N’
−4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド(BMI
−H)716g(1.8mol)を用いた以外は、合成
例1と同様に操作して、付加生成物を得た。
【0020】(合成例4)合成例1における4,4’−
ジアミノジフェニルメタンの代わりに、p−キシレンジ
アミン108g(1mol)を用い、N−フェニルマレ
イミドの代わりに、ケイアイ化成社製のN,N’−4,
4’−ジフェニルメタンビスマレイミド716g(1.
5mol)を用いた以外は、合成例1と同様に操作し
て、付加生成物を得た。
【0021】(実施例1)大日本インキ化学社製のフェ
ノールノボラックエポキシ(エピクロンN−770)1
00重量部、合成例1で得られた化合物4,4’−(N
−フェニルアスパルトイミド)ジフェニルメタン143
重量部、およびトリフェニルホスフェート64重量部を
混合し、N,N−ジメチルホルムアミド/メチルエチル
ケトン=1/1の混合溶媒を加えて、不揮発分濃度50
%となるようにワニスを調製した。このとき、エポキシ
樹脂と合成例1の化合物の合計100重量部に対して、
リン成分は2.5重量部になった。
【0022】このワニスを用いて、ガラスクロス(厚さ
0.18mm、日東紡績(株)製)100部に、ワニス
固形分で80部含浸させ、150℃ の乾燥炉で4分間
乾燥させて、樹脂含有量44.4%のプリプレグを作製
した。得られたプリプレグ8枚を重ね、その両側に厚さ
35μmの電解銅箔を重ねて、圧力40kgf/c
2、温度170℃で120分加熱加圧成形を行い、厚
さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。さらに、前記
のプリプレグを、23℃の環境下で30日間放置した
後、上記と同様に操作して両面銅張り積層板を作製し
た。
【0023】得られた積層板について、UL−94規格
に従い垂直法により耐燃性を評価した。また、JIS−
C6481に準じて、半田耐熱性およびピール強度を測
定した。半田耐熱性は、煮沸2時間の吸湿処理を行った
後、260℃の半田槽に180秒間浮かべた後の、外観
の異常の有無を調べた。
【0024】(実施例2〜7)フェノールノボラックエ
ポキシ(エピクロンN−770)、合成例1〜4で得ら
れた生成物、およびその他の各成分を、表1に従って配
合した以外は、実施例1と同様に操作して両面銅張り積
層板を作製し、耐燃性、半田耐熱性、およびピール強度
を測定、評価した。尚、PX−200は、大八化学工業
社製の縮合リン酸エステルである。
【0025】(比較例1〜7)各成分を表2に従って配
合した以外は、実施例1と同様に操作して両面銅張り積
層板を作製し、耐燃性、半田耐熱性、およびピール強度
を測定、評価した。尚、比較例3〜7においては、BM
I−Hと4,4’ジアミノジフェニルメタンは予め反応
させることなく、そのまま配合してワニスを調製した。
【0026】実施例1〜7及び比較例1〜7の評価結果
を、それぞれ表1及び表2にまとめて示した。表中のリ
ン成分は、エピクロンN−770、およびアミノ化合物
とマレイミド化合物、または両者の反応生成物の、合計
100重量部に対するリン成分の量を示し、窒素含量
は、全組成物100重量部中の窒素成分の量を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例1〜7の銅張り積層板はいずれも、
優れた耐燃性、半田耐熱性、及び密着性(ピール強度)
を示した。また、プリプレグを23℃で30日間放置し
た後に、加熱加圧成形して得られた積層板についても、
特性の変化は見られず、プリプレグの特性が安定してい
て、室温で長期間に渡って保存可能なことが分かる。こ
れに対して、比較例1と比較例3では、リン化合物の添
加量が少ないために耐燃性が劣り、V−1を達成出来な
かった。また、比較例1以外は、半田耐熱試験でフクレ
を生じ、ピール強度も低い値を示した。特に、アミノ化
合物とマレイミド化合物を予め反応させずに用いた比較
例3〜7では、プリプレクを室温で放置した後に積層成
形した場合、ピール強度の低下が大きい。プリプレクの
安定性が悪く、長期間の保存が出来ないことが分かる。
【0030】
【発明の効果】本発明の難燃性樹脂組成物は、ハロゲン
化合物を添加することなく高度な難燃性を有し、樹脂組
成物やこれを用いたプリプレグを長期間にわたって保存
出来、かつ優れた半田耐熱性と密着性を兼ね備えてお
り、今後要求されるノンハロゲン材料としての新規熱硬
化性樹脂組成物を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B32B 15/08 B32B 15/08 J C08J 5/24 CFC C08J 5/24 CFC (72)発明者 飛澤 晃彦 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子内に少なくとも2個のエポキシ基
    を有し、且つハロゲン化されていないエポキシ樹脂
    (A)100重量部、1分子内に少なくとも2個のアミ
    ノ基を有するアミノ化合物(B1)と、1分子内に少な
    くとも1個のマレイミド基を有するマレイミド化合物
    (B2)とを反応させて得られる生成物(B)25〜1
    70重量部、および、リン原子含有化合物(C)からな
    り、(C)成分中のリン成分が、(A)及び(B)成分
    の合計100重量部に対して0.5〜5重量部であり、
    且つ窒素成分が全組成物100重量部中の2.0〜1
    0.0重量部であることを特徴とする難燃性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 成分(B)を合成するための1分子内に
    少なくとも2個のアミノ基を有するアミノ化合物(B
    1)が、含芳香族ジアミンであることを特徴とする、請
    求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 成分(B)を合成するための1分子内に
    少なくとも2個のアミノ基を有するアミノ化合物(B
    1)が、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、また
    は、p−フェニレンジアミンであることを特徴とする、
    請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 成分(B)を合成するための1分子内に
    少なくとも1個のマレイミド基を有するマレイミド化合
    物(B2)が、含芳香族ビスマレイミドおよび/または
    N−置換含芳香族モノマレイミドであることを特徴とす
    る、請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 成分(B)を合成するための1分子内に
    少なくとも1個のマレイミド基を有するマレイミド化合
    物(B2)が、N−フェニルマレイミドであることを特
    徴とする、請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 リン原子含有化合物(C)が有機リン化
    合物であることを特徴とする、請求項1記載の難燃性樹
    脂組成物。
  7. 【請求項7】 リン原子含有化合物(C)がリン酸エス
    テル、または、縮合リン酸エステルであることを特徴と
    する、請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載
    の、難燃性樹脂組成物と基材とで基本的に構成されるこ
    とを特徴とするプリプレグ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載
    の、難燃性樹脂組成物と基材とで基本的に構成されるこ
    とを特徴とする銅張積層板。
JP22651097A 1997-08-22 1997-08-22 難燃性樹脂組成物、並びにこれを用いたプリプレグおよび積層板 Pending JPH1160909A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049051A (ja) * 2001-08-02 2003-02-21 Hitachi Chem Co Ltd 難燃性樹脂組成物及びその用途
JP2015168744A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 日立化成株式会社 熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いたプリプレグ、積層板、並びにプリント配線板

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JP2003049051A (ja) * 2001-08-02 2003-02-21 Hitachi Chem Co Ltd 難燃性樹脂組成物及びその用途
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