JPH1160089A - 駆動の調節方法および装置 - Google Patents
駆動の調節方法および装置Info
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- JPH1160089A JPH1160089A JP10161128A JP16112898A JPH1160089A JP H1160089 A JPH1160089 A JP H1160089A JP 10161128 A JP10161128 A JP 10161128A JP 16112898 A JP16112898 A JP 16112898A JP H1160089 A JPH1160089 A JP H1160089A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/24—Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration
- B66B1/28—Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B19/00—Mining-hoist operation
- B66B19/007—Mining-hoist operation method for modernisation of elevators
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Elevator Control (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コスト面で有利な、昇降装置、クレーン、ま
たは車両等を急加速始動せずに駆動する調節方法および
装置を提供する。 【解決手段】 この駆動調節方法および装置において
は、従属する回転速度およびトルク調節を設けた既存の
駆動調節装置(1)に加えて、付加された回転速度急速
調節装置(2)を設けることにより保持ブレーキ解除後
の荷重保持を行う。さらに、処理装置(3)と目標トル
ク値(TMSOLL)および実回転速度値(Vist)と
により、昇降機ケージ(5)内の荷重の計算が可能であ
る。したがって、駆動の調節が実質的努力をほとんど要
せずにでき、急加速のない始動が可能となる。さらに、
昇降機ケージ(5)に荷重測定装置等の追加のハードウ
ェアを必要としないため、著しいコスト節減となる。そ
のうえ、昇降機構築が簡素化され、昇降機設備更新時の
出費の多いケージ改造はもはや無用となる。
たは車両等を急加速始動せずに駆動する調節方法および
装置を提供する。 【解決手段】 この駆動調節方法および装置において
は、従属する回転速度およびトルク調節を設けた既存の
駆動調節装置(1)に加えて、付加された回転速度急速
調節装置(2)を設けることにより保持ブレーキ解除後
の荷重保持を行う。さらに、処理装置(3)と目標トル
ク値(TMSOLL)および実回転速度値(Vist)と
により、昇降機ケージ(5)内の荷重の計算が可能であ
る。したがって、駆動の調節が実質的努力をほとんど要
せずにでき、急加速のない始動が可能となる。さらに、
昇降機ケージ(5)に荷重測定装置等の追加のハードウ
ェアを必要としないため、著しいコスト節減となる。そ
のうえ、昇降機構築が簡素化され、昇降機設備更新時の
出費の多いケージ改造はもはや無用となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇降装置、クレー
ン、または車両等を急加速始動せずに駆動する調節方法
および装置に関する。
ン、または車両等を急加速始動せずに駆動する調節方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精密に計測でき急加速しない始動動作が
可能な駆動装置は米国特許第4995478号以来知ら
れている。駆動調節は、一方で昇降機ケージに配置した
荷重測定装置により供給され他方で駆動モータの回転速
度を測定しそれに比例して速度に変換する速度センサに
よって供給されるデータに基づいて行われる。上下方向
に急加速せずに始動するためには、摩擦値を補償する必
要もある。
可能な駆動装置は米国特許第4995478号以来知ら
れている。駆動調節は、一方で昇降機ケージに配置した
荷重測定装置により供給され他方で駆動モータの回転速
度を測定しそれに比例して速度に変換する速度センサに
よって供給されるデータに基づいて行われる。上下方向
に急加速せずに始動するためには、摩擦値を補償する必
要もある。
【0003】前述の駆動装置の場合は、ケージ内の荷重
測定を調節プロセスに含めるためには昇降機ケージに荷
重測定装置を配置してその荷重を測定しなければならな
い。調節に要する正確な荷重の値を得るには一般に高価
な荷重測定装置を昇降機ケージに取り付けかつ配線しな
ければならないし、また比較的に多量の作業をしなけれ
ばならない。
測定を調節プロセスに含めるためには昇降機ケージに荷
重測定装置を配置してその荷重を測定しなければならな
い。調節に要する正確な荷重の値を得るには一般に高価
な荷重測定装置を昇降機ケージに取り付けかつ配線しな
ければならないし、また比較的に多量の作業をしなけれ
ばならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の欠点
がなく、しかもコスト面で有利な形で急加速しない始動
を可能とする、始めに述べた種類の駆動の調節方法と装
置を提唱するためのものである。
がなく、しかもコスト面で有利な形で急加速しない始動
を可能とする、始めに述べた種類の駆動の調節方法と装
置を提唱するためのものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は請求項1の特
徴による本発明によって達成される。
徴による本発明によって達成される。
【0006】本発明によって達成される長所は、要する
に、回転速度とトルクを調節する既存の駆動調節装置に
加えるに、最小限の技術努力で実現が可能な付加された
回転速度急速調節装置によって保持ブレーキ解除後の荷
重を保持する点にある。
に、回転速度とトルクを調節する既存の駆動調節装置に
加えるに、最小限の技術努力で実現が可能な付加された
回転速度急速調節装置によって保持ブレーキ解除後の荷
重を保持する点にある。
【0007】請求項1に示す駆動の調節方法および装置
の有利な開発と改良は従属請求項に述べる処置によって
可能となる。目標トルク値と実回転速度値とのさらなる
処理によって昇降機ケージの荷重を測定することがで
き、それによってほとんど実質的な努力を要せずに駆動
を調節でき、急加速の無い始動を可能とする。したがっ
て、昇降機ケージに荷重測定器等のハードウェアを追加
する必要がないため、かなりのコスト節減となる。その
うえ、昇降機ケージの構築が簡素化され、昇降機設備を
更新する場合に出費の多いケージの改造はもはや無用と
なる。
の有利な開発と改良は従属請求項に述べる処置によって
可能となる。目標トルク値と実回転速度値とのさらなる
処理によって昇降機ケージの荷重を測定することがで
き、それによってほとんど実質的な努力を要せずに駆動
を調節でき、急加速の無い始動を可能とする。したがっ
て、昇降機ケージに荷重測定器等のハードウェアを追加
する必要がないため、かなりのコスト節減となる。その
うえ、昇降機ケージの構築が簡素化され、昇降機設備を
更新する場合に出費の多いケージの改造はもはや無用と
なる。
【0008】本発明の一実施形態の一例を図面に示し、
以下にさらに詳細に説明する。
以下にさらに詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、目標トルク値と実回転速
度値を用いて昇降機ケージ5内の荷重を計算するため
の、既存の駆動調節装置1、付加された回転速度急速調
節装置2および処理装置3を備えた昇降機施設を例とす
る全体的概略ブロック図を示す。図にはさらに駆動モー
タ6、駆動プーリ7、カウンターウエイト8ならびに偏
向ローラ10により走行し昇降機ケージ5に固定した速
度制限装置ケーブル9を模式的に示す。この昇降機を例
として、荷重保持方法および昇降機ケージ5内の荷重の
計算方法を以下に詳細に説明する。
度値を用いて昇降機ケージ5内の荷重を計算するため
の、既存の駆動調節装置1、付加された回転速度急速調
節装置2および処理装置3を備えた昇降機施設を例とす
る全体的概略ブロック図を示す。図にはさらに駆動モー
タ6、駆動プーリ7、カウンターウエイト8ならびに偏
向ローラ10により走行し昇降機ケージ5に固定した速
度制限装置ケーブル9を模式的に示す。この昇降機を例
として、荷重保持方法および昇降機ケージ5内の荷重の
計算方法を以下に詳細に説明する。
【0010】駆動モータ6においてディジタル回転計等
の回転計DT1により測定した実回転速度値Vistおよ
び昇降機ケージ5の速度制限装置ケーブル9の運動に基
づいて回転計DT2により測定した実運動値Sistが既
存の駆動調節装置1に送られ、目標走行値REFと、第
一の調節器S−REGおよび第二の調節器V−REGか
ら得られる目標駆動トルク値TMSOL10とにより、
目標トルク値TMSOLLが確定される。目標トルク値
TMSOLLおよび実電流値Iistが従属トルク調節装
置12に送られ、最後に駆動モータ6のインバータUR
に伝達される。
の回転計DT1により測定した実回転速度値Vistおよ
び昇降機ケージ5の速度制限装置ケーブル9の運動に基
づいて回転計DT2により測定した実運動値Sistが既
存の駆動調節装置1に送られ、目標走行値REFと、第
一の調節器S−REGおよび第二の調節器V−REGか
ら得られる目標駆動トルク値TMSOL10とにより、
目標トルク値TMSOLLが確定される。目標トルク値
TMSOLLおよび実電流値Iistが従属トルク調節装
置12に送られ、最後に駆動モータ6のインバータUR
に伝達される。
【0011】本発明で提唱する方法は、保持ブレーキ解
除後の駆動モータ6の回転計DT1の運動を用いてブレ
ーキにおけるトルクを検出する方法である。
除後の駆動モータ6の回転計DT1の運動を用いてブレ
ーキにおけるトルクを検出する方法である。
【0012】原則として、駆動モータ6は回転速度急速
調節装置2によって目標値REFによる走行開始前に目
標回転速度値ゼロに調節される。時間TSW(たとえば
0.1秒未満)の間に目標トルク値TMSOL1に相当
する保持モーメントが生じ、定常最終値に調節される。
調節装置2によって目標値REFによる走行開始前に目
標回転速度値ゼロに調節される。時間TSW(たとえば
0.1秒未満)の間に目標トルク値TMSOL1に相当
する保持モーメントが生じ、定常最終値に調節される。
【0013】実回転速度値Vistはディジタル調節器2
0により1ミリ秒サイクルで急速検出および処理され、
その結果目標トルク値TMSOL1が直ちに従属トルク
調節装置12あるいは直流駆動の場合は電流調節装置に
送出される。この回転速度急速調節装置2は時間TSW
の間、昇降機ケージ5の走行中作動しかつ10ミリ秒サ
イクルで作動する既存の駆動調節装置1に並行して作動
する。あるいは、プロセッサの演算能力が十分である場
合には、調節器パラメータの切換機能のある急速調節器
を用いて両方の調節を行うことができる。時間TSWの
経過後、この調節装置による出力信号TMSOL1が最
終状態に維持され、目標走行値REFによる走行が開始
する。
0により1ミリ秒サイクルで急速検出および処理され、
その結果目標トルク値TMSOL1が直ちに従属トルク
調節装置12あるいは直流駆動の場合は電流調節装置に
送出される。この回転速度急速調節装置2は時間TSW
の間、昇降機ケージ5の走行中作動しかつ10ミリ秒サ
イクルで作動する既存の駆動調節装置1に並行して作動
する。あるいは、プロセッサの演算能力が十分である場
合には、調節器パラメータの切換機能のある急速調節器
を用いて両方の調節を行うことができる。時間TSWの
経過後、この調節装置による出力信号TMSOL1が最
終状態に維持され、目標走行値REFによる走行が開始
する。
【0014】回転速度調節装置2をゼロ以外の実回転速
度Vistに迅速に反応させるため、調節器20は安定性
ぎりぎりの大きい初期増幅で作動する。既存の駆動調節
装置1に比べて整数倍の大きい増幅を選択できるのは、
走査時間がより短い(10ミリ秒に対して1ミリ秒)か
らであり、かつ極度に速い調節処理の場合は駆動モータ
6および駆動プーリ7の直結された回転質量のみが調節
の安定性の決め手となるからである。
度Vistに迅速に反応させるため、調節器20は安定性
ぎりぎりの大きい初期増幅で作動する。既存の駆動調節
装置1に比べて整数倍の大きい増幅を選択できるのは、
走査時間がより短い(10ミリ秒に対して1ミリ秒)か
らであり、かつ極度に速い調節処理の場合は駆動モータ
6および駆動プーリ7の直結された回転質量のみが調節
の安定性の決め手となるからである。
【0015】駆動プーリ7がきわめて速く運動する場
合、その間わずか数ミリ秒であるが、昇降機ケージ5お
よびカウンタウエイト8の弾性的に結合されかつ弱く減
衰された質量は事実上静止したままである。このことは
また駆動プーリ7の補償運動は昇降機ケージ5内ではほ
とんど感じられないことを意味する。
合、その間わずか数ミリ秒であるが、昇降機ケージ5お
よびカウンタウエイト8の弾性的に結合されかつ弱く減
衰された質量は事実上静止したままである。このことは
また駆動プーリ7の補償運動は昇降機ケージ5内ではほ
とんど感じられないことを意味する。
【0016】調節振動によって生じる昇降機ケージ5へ
の擾乱反応および動力設定部材の過負荷を回避するた
め、調節器20の増幅は高い初期値から1ミリ秒間隔毎
に一定量減少し、調節振動はプリセット時間経過後にゼ
ロに減衰する。増幅の下限値は調節ループが非周期的安
定挙動を示すように選択される。
の擾乱反応および動力設定部材の過負荷を回避するた
め、調節器20の増幅は高い初期値から1ミリ秒間隔毎
に一定量減少し、調節振動はプリセット時間経過後にゼ
ロに減衰する。増幅の下限値は調節ループが非周期的安
定挙動を示すように選択される。
【0017】わずかな不安定、すなわち昇降機ケージ5
内が部分負荷の場合には、1ミリ秒サイクル中に得られ
る回転速度信号が振幅分解能が低いために駆動プーリ7
の運動を検出しない可能性がある。実回転速度値Vist
が調節解除後の設定可能時間中にゼロのままの場合に
は、フラグ「imbalance small」が設定される。このフ
ラグは振幅分解能の高い10ミリ秒サイクルからの回転
速度信号のみを調節で処理する効果がある。
内が部分負荷の場合には、1ミリ秒サイクル中に得られ
る回転速度信号が振幅分解能が低いために駆動プーリ7
の運動を検出しない可能性がある。実回転速度値Vist
が調節解除後の設定可能時間中にゼロのままの場合に
は、フラグ「imbalance small」が設定される。このフ
ラグは振幅分解能の高い10ミリ秒サイクルからの回転
速度信号のみを調節で処理する効果がある。
【0018】さらに、二つの回転速度信号の一方が駆動
プーリ7の運動を示すや否や目標値TMKORがトルク
調節に付加される。目標値の方向は運動の方向に対抗す
るトルクが生じるように選択される。その量は、最大所
要保持トルクのほぼ50%を生成する程度である。
プーリ7の運動を示すや否や目標値TMKORがトルク
調節に付加される。目標値の方向は運動の方向に対抗す
るトルクが生じるように選択される。その量は、最大所
要保持トルクのほぼ50%を生成する程度である。
【0019】部分的に定時シーケンスにより制御される
急速調節プロセスが実回転速度値Vistの干渉信号によ
って既に開始してるということがないように、応答しき
い値が設けられる。上述の調節プロセスは実回転速度値
信号Vistの絶対値がプリセットしきい値を超えかつ保
持ブレーキ解除コマンドが存在するときに限り開始され
る。
急速調節プロセスが実回転速度値Vistの干渉信号によ
って既に開始してるということがないように、応答しき
い値が設けられる。上述の調節プロセスは実回転速度値
信号Vistの絶対値がプリセットしきい値を超えかつ保
持ブレーキ解除コマンドが存在するときに限り開始され
る。
【0020】処理装置3による昇降機ケージ5の負荷の
計算プロセスを以下に詳細に説明する。いくつかの昇降
機の制御を能率的に行うには、個々の昇降機ケージ5の
負荷状態を知ることが必要である。とくに、「空」、
「満員」および「過負荷」状態を、「過負荷」状態は調
節による状態をも比較的正確に検出できなければならな
い。この目的を達成するには、以下に説明する方法を適
用することにより一定の境界条件が満たされなければな
らない。その境界条件とは、−摩擦が大きすぎないこ
と、および−静摩擦が滑り摩擦をいちじるしく超えない
こと、である。
計算プロセスを以下に詳細に説明する。いくつかの昇降
機の制御を能率的に行うには、個々の昇降機ケージ5の
負荷状態を知ることが必要である。とくに、「空」、
「満員」および「過負荷」状態を、「過負荷」状態は調
節による状態をも比較的正確に検出できなければならな
い。この目的を達成するには、以下に説明する方法を適
用することにより一定の境界条件が満たされなければな
らない。その境界条件とは、−摩擦が大きすぎないこ
と、および−静摩擦が滑り摩擦をいちじるしく超えない
こと、である。
【0021】この方法には歯車装置のない昇降機および
セルフロッキングのない歯車装置を持つ昇降機がとくに
適している。
セルフロッキングのない歯車装置を持つ昇降機がとくに
適している。
【0022】平均値TMMITは、安定最終値に至る過
渡時間にほぼ相当する一定時間間隔にわたる走査サイク
ル毎の目標トルク値TMSOLLを加算し、かつ定数K
1を乗算して形成される。次いでこの平均値に第二の定
数K2が乗算され負荷測定値TMMITkgにキログラ
ム単位で変換される。定数因子K2には駆動モータ6の
トルクから相当する昇降機ケージ5内の負荷への換算が
含まれる。すなわち、あり得る歯車装置および/または
ケーブルルーピングの伝動比率、駆動プーリ7の半径、
および重力定数が含まれる。その上に、昇降機ケージ5
内の有用な負荷を始め、駆動モータ6においてトルクを
生成するすべての影響を及ぼす量が量UNBALによっ
て把握される。それらの量は、以下のものである。
渡時間にほぼ相当する一定時間間隔にわたる走査サイク
ル毎の目標トルク値TMSOLLを加算し、かつ定数K
1を乗算して形成される。次いでこの平均値に第二の定
数K2が乗算され負荷測定値TMMITkgにキログラ
ム単位で変換される。定数因子K2には駆動モータ6の
トルクから相当する昇降機ケージ5内の負荷への換算が
含まれる。すなわち、あり得る歯車装置および/または
ケーブルルーピングの伝動比率、駆動プーリ7の半径、
および重力定数が含まれる。その上に、昇降機ケージ5
内の有用な負荷を始め、駆動モータ6においてトルクを
生成するすべての影響を及ぼす量が量UNBALによっ
て把握される。それらの量は、以下のものである。
【0023】−カウンタウエイト8、 −補償要素で充分に補償されない運搬ケーブル25の重
量、および −懸垂ケーブル そのうち後の二つの影響を及ぼす量は昇降機ケージ5の
通路内における位置によって決まる。通路での位置は昇
降機制御部で既知であり、したがって相当する値が計算
できる。
量、および −懸垂ケーブル そのうち後の二つの影響を及ぼす量は昇降機ケージ5の
通路内における位置によって決まる。通路での位置は昇
降機制御部で既知であり、したがって相当する値が計算
できる。
【0024】前述のようにして計算された負荷測定値T
MMITkgにはシステム内の摩擦の一部が含まれてお
り、そのために急速調節プロセス中の運動の方向に基づ
く結果に誤差が生じる。しかしながら、(はじめに回転
速度急速調節装置2について説明したように)振動の方
向が変わり、振幅が減衰し、かつ平均値が振動の期間に
相当する時間間隔でのみ形成されるならば、摩擦成分の
平均値はほぼゼロに等しい。したがって駆動モータ6、
歯車装置および駆動プーリ7における摩擦による測定誤
差は概ね除去される。したがって、振動の減衰はこの負
荷測定方法の重要な要素である。
MMITkgにはシステム内の摩擦の一部が含まれてお
り、そのために急速調節プロセス中の運動の方向に基づ
く結果に誤差が生じる。しかしながら、(はじめに回転
速度急速調節装置2について説明したように)振動の方
向が変わり、振幅が減衰し、かつ平均値が振動の期間に
相当する時間間隔でのみ形成されるならば、摩擦成分の
平均値はほぼゼロに等しい。したがって駆動モータ6、
歯車装置および駆動プーリ7における摩擦による測定誤
差は概ね除去される。したがって、振動の減衰はこの負
荷測定方法の重要な要素である。
【0025】昇降機ケージ5の負荷の状態および通路内
の位置により、上述の振動プロセスは駆動プーリ7に対
するケーブル力の反作用による影響を受け得る。極端な
場合には、この望ましくない振動はまったく起こらな
い。これらの場合に上述のように形成された測定値の摩
擦による成分を検出するため、回転計信号IVT10な
らびに回転計信号IVT10の絶対値が積分される。そ
の結果、二つの値IVTSおよびABSIVTSならび
に商IVTQ=IVTS/ABSIVTSが得られる。
値IVTQを因数とし、これに駆動プーリ7の円周とル
ーピングの因数を参照して測定した摩擦力および重力定
数K3が乗算される。その結果が、極性を勘案して負荷
測定値TMMITkgに加算される。これらの値から、
昇降機ケージ5内の負荷が最終的にキログラム単位で得
られる。
の位置により、上述の振動プロセスは駆動プーリ7に対
するケーブル力の反作用による影響を受け得る。極端な
場合には、この望ましくない振動はまったく起こらな
い。これらの場合に上述のように形成された測定値の摩
擦による成分を検出するため、回転計信号IVT10な
らびに回転計信号IVT10の絶対値が積分される。そ
の結果、二つの値IVTSおよびABSIVTSならび
に商IVTQ=IVTS/ABSIVTSが得られる。
値IVTQを因数とし、これに駆動プーリ7の円周とル
ーピングの因数を参照して測定した摩擦力および重力定
数K3が乗算される。その結果が、極性を勘案して負荷
測定値TMMITkgに加算される。これらの値から、
昇降機ケージ5内の負荷が最終的にキログラム単位で得
られる。
【0026】摩擦ならびに位置に依存する不安定の測定
は昇降機設備の就役中の全昇降高さにわたる上下行程を
学習して行われる。
は昇降機設備の就役中の全昇降高さにわたる上下行程を
学習して行われる。
【0027】図2および図3は、処理装置3のある場合
とない場合の負荷計算時の始動動作の信号の経過を示
す。グラフはモータトルクTMH、昇降機ケージの加速
度AKおよび昇降機ケージの速度VKを示す。処理装置
3を含む場合の方が加速度のピークがきわめて低くかつ
過渡プロセスが一段と速いことと相俟って始動動作がよ
り円滑であることがとりわけて明白である。
とない場合の負荷計算時の始動動作の信号の経過を示
す。グラフはモータトルクTMH、昇降機ケージの加速
度AKおよび昇降機ケージの速度VKを示す。処理装置
3を含む場合の方が加速度のピークがきわめて低くかつ
過渡プロセスが一段と速いことと相俟って始動動作がよ
り円滑であることがとりわけて明白である。
【0028】図4は、目標トルク値TMSOLL、回転
計信号IVT10から負荷計算時の処理装置3の信号の
経過および関連して得られる目標値TMSならびに積算
回転計信号IVTSの経過を示す。
計信号IVT10から負荷計算時の処理装置3の信号の
経過および関連して得られる目標値TMSならびに積算
回転計信号IVTSの経過を示す。
【図1】既存の駆動調節装置、付加された回転速度急速
調節装置および昇降機ケージの荷重計算を示す概略ブロ
ック図である。
調節装置および昇降機ケージの荷重計算を示す概略ブロ
ック図である。
【図2】荷重測定をしない場合の始動動作信号の経過を
示す図である。
示す図である。
【図3】荷重測定を行った場合の始動動作信号の経過を
示す図である。
示す図である。
【図4】荷重測定中の信号の経過を示す図である。
1 駆動調節装置 2 付加された回転速度急速調節装置 3 処理装置 5 昇降機ケージ 6 駆動モータ 7 駆動プーリ 8 カウンタウエイト 9 速度制限装置ケーブル 10 偏向ローラ 12 トルク調節装置 25 運搬ケーブル Vist 実回転速度値
Claims (8)
- 【請求項1】 昇降機ケージ(5)に加えて駆動モータ
(6)、駆動プーリ(7)、カウンタウエイト(8)、
速度制限装置ケーブル(9)、偏向ローラ(10)およ
び運搬ケーブル(25)を含み、駆動モータ(6)は駆
動調節装置(1)およびトルク調節装置(12)により
調節される昇降機等を急加速せずに始動するための駆動
の調節方法において、駆動調節装置(1)の駆動トルク
目標値(TMSOL10)および付加された回転速度急
速調節装置(2)のトルク目標値(TMSOL1)を得
てトルク調節装置(12)のための目標トルク値(TM
SOLL)を決定することにより、荷重を保持すること
を特徴とする方法。 - 【請求項2】 昇降機ケージ(5)内の荷重が処理装置
(3)により実回転速度値(Vist)および目標トルク
値(TMSOLL)に基づいて確定されることを特徴と
する請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 回転速度急速調節装置(2)が、ある時
間(TSW)中駆動調節装置(1)に並行して作動し、
その間に目標トルク値(TMSOL1)の保持トルクが
生じることを特徴とする請求項1および2のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項4】 駆動プーリ(7)の運動の方向に対抗す
るトルクに相当する目標トルク値(TMKOR)が回転
速度急速調節装置(2)において目標トルク値(TMS
OL1)に付加されることを特徴とする請求項1から3
のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項5】 カウンタウエイト(8)、バランス要素
によって充分にバランスされない運搬ケーブル(25)
の重量ならびに懸垂ケーブル等の、トルクを生じる影響
を及ぼす量が因子(UNBAL)によって把握され、か
つ昇降機ケージ(5)内の荷重の計算のために処理装置
(3)で勘案されることを特徴とする請求項1から4の
いずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 昇降機ケージ(5)に加えて駆動モータ
(6)、駆動プーリ(7)、カウンタウエイト(8)、
速度制限装置ケーブル(9)、偏向ローラ(10)およ
び運搬ケーブル(25)を含み、駆動モータ(6)は駆
動調節装置(1)およびトルク調節装置(12)により
調節される昇降機等を急加速せずに始動するための駆動
の調節装置において、トルク調節装置(12)を伴う駆
動調節装置(1)に加え、駆動モータ(6)の調節に付
加された回転速度急速調節装置(2)が含まれることを
特徴とする装置。 - 【請求項7】 昇降機ケージ(5)内の荷重を実回転速
度値(Vist)および目標トルク値(TMSOLL)に
基づいて確定する処理装置(3)を設けることを特徴と
する請求項6に記載の装置。 - 【請求項8】 回転速度計(DT1)を駆動モータ
(6)に配置し、かつ回転速度計(DT2)を速度制限
装置ケーブル(9)に配置して実回転速度値(Vist)
および実運動値(Sist)を駆動調節装置(1)、回転
速度急速調節装置(2)および処理装置(3)に提示す
ることを特徴とする請求項6および7のいずれか一項に
記載の装置。
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---|---|---|---|
CH97810358.8 | 1997-06-09 | ||
EP97810358 | 1997-06-09 |
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JPH1160089A true JPH1160089A (ja) | 1999-03-02 |
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ID=8230254
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10161128A Pending JPH1160089A (ja) | 1997-06-09 | 1998-06-09 | 駆動の調節方法および装置 |
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JP (1) | JPH1160089A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1998-06-08 CN CN 98109589 patent/CN1201753A/zh active Pending
- 1998-06-09 CA CA 2240106 patent/CA2240106A1/en not_active Abandoned
- 1998-06-09 JP JP10161128A patent/JPH1160089A/ja active Pending
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CN102311023A (zh) * | 2011-08-18 | 2012-01-11 | 上海交通大学 | 一种在线检测载重的矿井提升机附加启动力矩给定方法 |
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