JPH1159647A - 絞り延伸容器 - Google Patents

絞り延伸容器

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JPH1159647A
JPH1159647A JP9244798A JP24479897A JPH1159647A JP H1159647 A JPH1159647 A JP H1159647A JP 9244798 A JP9244798 A JP 9244798A JP 24479897 A JP24479897 A JP 24479897A JP H1159647 A JPH1159647 A JP H1159647A
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JP
Japan
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container
drawn
draw
stretched
polyethylene
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JP9244798A
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English (en)
Inventor
Tsunemi Yoshioka
常己 吉岡
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Hanshin Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hanshin Kasei Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2949/00Indexing scheme relating to blow-moulding
    • B29C2949/07Preforms or parisons characterised by their configuration
    • B29C2949/081Specified dimensions, e.g. values or ranges
    • B29C2949/0811Wall thickness
    • B29C2949/0817Wall thickness of the body
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2949/00Indexing scheme relating to blow-moulding
    • B29C2949/07Preforms or parisons characterised by their configuration
    • B29C2949/0861Other specified values, e.g. values or ranges
    • B29C2949/0862Crystallinity

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Tubes (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出性および減容性に極めて優れ、そして、
輸液容器や食品容器として好適な絞り延伸容器を提供す
る。 【解決手段】 容器1(C)は、軸線に直交する断面形
状が略楕円形になされた胴部(10)と、胴部(10)
下端に形成された扁平なシール部(13)を備えてい
る。容器1(C)は、結晶質のポリプロピレン又はポリ
エチレンから成り、かつ、胴部(10)は、無底パリソ
ン(1A)を絞り延伸成形して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り延伸容器に関
するものであり、詳しくは、輸液容器や食品容器として
使用される容器であって、絞り延伸によって成形され、
排出性および減容性が極めて優れた絞り延伸容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】飲料を含む液状の食品などを主に収容す
る所謂ペットボトルやペット缶などの薄肉で且つ耐圧性
に優れた合成樹脂製容器に関する技術が特公平1−24
045号および特公平3−80090号の各公報に開示
されている。
【0003】特公平1−24045号公報に記載された
技術は、「チューブ状物品を製造する方法及び装置」に
関するものであり、主に、非晶質のポリエチレンから成
る有底ブランクを絞り延伸によって薄肉に成形し、円形
断面のチューブ状物品を製造する技術である。得られた
チューブ状物品は、最終的に容器をブロー成形するため
のプリフォームである。また、特公平3−80090号
公報に記載された技術は、「容器の製造方法」に関する
ものであり、上記ブランクを絞り延伸する際に特定の温
度に加熱することにより、延伸中に生じる内部応力を除
去し、そして、得られたチューブ状物品(プリフォー
ム)をブロー成形することにより容器として最終成形す
る技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、医療用の輸
液容器などの液体容器においては、一層高い排液性と非
透水性が要求される。また、液状の食品容器などにおい
ては、排出性と共に、保存性の問題から高いガスバリヤ
ー性が要求される。そして、何れの用途の樹脂容器にお
いても、使用後の処理コストを低減するため、一層高い
減容性が求められる。
【0005】斯かる観点からすると、上記の各公報に記
載された技術は、肉厚の薄い容器を成形できる点におい
て優れているが、排液性および減容性が要求される輸液
容器や食品容器には直ちに適用し難いと言う問題があ
る。本発明の目的は、絞り延伸によって薄肉に成形され
た容器であって、排出性および減容性に極めて優れ、そ
して、輸液容器や食品容器として好適な絞り延伸容器を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、絞り延伸成形
法を有効に利用することにより、容器の肉厚を薄く且つ
延伸配向し、しかも、特定の材料を使用し且つ特定の形
状に容器を形成することにより、優れた排液性と良好な
減容性を実現する。
【0007】すなわち、本発明は2つの要旨から成り、
その第1の要旨は、軸線に直交する断面形状が略楕円形
になされた胴部と、胴部上端の肩部から突設された口頚
部と、胴部下端に形成された扁平なシール部とを備えた
容器であって、当該容器は、結晶質のポリプロピレン又
はポリエチレンから成り、かつ、胴部は、無底パリソン
を絞り延伸成形して形成されていることを特徴とする絞
り延伸容器に存する。
【0008】また、本発明の第2の要旨は、軸線に直交
する断面形状が略楕円形になされた胴部と、胴部上端の
肩部から突設された口頚部と、胴部下端に形成された扁
平なシール部とを備えた容器であって、当該容器は、ポ
リプロピレン又はポリエチレン/接着性ポリマー/エチ
レン−ビニルアルコール共重合体またはポリアミド/接
着性ポリマー/ポリプロピレン又はポリエチレンの層構
成を有する樹脂から成り、かつ、胴部は、無底パリソン
を絞り延伸成形して形成されていることを特徴とする絞
り延伸容器に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る絞り延伸容器の実施
形態を図面に基づいて説明する。図1は、最終製品とし
ての絞り延伸容器の一例を示す斜視図である。図2は、
無底パリソン(前駆体)を示す斜視図である。図3は、
絞り延伸成形された中間体を示す斜視図である。図4〜
図8は、各々、絞り延伸成形使用される金型装置および
成形工程の一部を示す断面図である。以下、実施形態に
おいては絞り延伸容器を「容器」と略記する。
【0010】本発明の容器は、図1に符号(1C)で示
されており、軸線に直交する断面形状が略楕円形になさ
れた胴部(10)と、胴部(10)上端の肩部(11)
から突設された口頚部(12)と、胴部(10)下端に
形成された扁平なシール部(13)とを備えている。斯
かる容器(1C)は、結晶質のポリプロピレン又はポリ
エチレンから成り、かつ、無底パリソン(1A)(図2
参照)の絞り延伸によって成形される。そして、容器
(1C)は、主に、液体や液状物を収容する容器として
使用され、優れた排出性と良好な減容性を発揮する。
【0011】本発明の容器(1C)は、結晶質のポリプ
ロピレン又はポリエチレンから構成される。これらの材
料は、化学的に極めて安定であり、かつ、非透水性に優
れている。特に、低密度ポリエチレンは、上記の性質を
備えると共に柔軟性に富んでいるため、低密度ポリエチ
レンで構成された容器(1C)は、優れた排出性と減容
性を発揮する。そして、絞り延伸成形における材料の流
動性を利用して一層薄肉に成形するため、ポリプロピレ
ンの場合、その結晶化度は37〜65%、好ましくは4
9〜62%とされ、ポリエチレンの場合、その結晶化度
は34〜76%、好ましくは44〜65%とされる。
【0012】上記の結晶化度は、差動熱量計( Differe
ntial Scanning Calorimeter )を使用した次の様な測
定方法によって測定できる。すなわち、結晶化度の測定
においては、先ず、試料を20℃/分の割合で室温から
200℃まで昇温した後、この状態を5分間保持して試
料の熱履歴を取る。次いで、ポリプロピレンの場合は、
10℃/分の割合で200℃から50℃まで降温し、ま
た、ポリエチレンの場合は、10℃/分の割合で200
℃から40℃まで降温して試料の熱履歴を一様にする。
そして、降温した試料を再び10℃/分の割合で200
℃まで昇温すると共に、その際の結晶融解熱を測定する
ことにより次式に基づいて結晶化度を算出する。
【0013】
【数1】結晶化度(%)=(dc /d)×{(d−da
)/(dc −da )}×100 但し、dc:結晶質の密度 ポリプロピレン→0.936g/cm3 ポリエチレン →1.014g/cm3 da:非晶質の密度 ポリプロピレン,ポリエチレン→0.850g/cm3 d :材料の密度(差動熱量計により算出)
【0014】そして、結晶化度が上記の各域値となる様
な材料の密度(d)は、通常、ポリプロピレンの場合で
0.880〜0.904g/cm3 、ポリエチレンの
場合で0.900〜0.970g/cm3 であり、例え
ば、前記の密度のポリプロピレンとしては、プロピレン
とエチレンのコポリマー又はプロピレン・ホモポリマー
とエチレンプロピレンラバーの混合物が挙げられる。ま
た、プロピレン・エチレン・コポリマーには、ジベンジ
リデンソルビトール系、パラターシャルブチルベンゾイ
ックアシドのアルミニウム塩、その他の造核剤が含まれ
ていてもよい。
【0015】また、本発明の容器(1C)は、ポリプロ
ピレン又はポリエチレン/接着性ポリマー/エチレン−
ビニルアルコール共重合体またはポリアミド/接着性ポ
リマー/ポリプロピレン又はポリエチレンの層構成を有
する樹脂から構成されていてもよい。接着性ポリマーと
しては、無水マレイン酸などを分子鎖に取り込んだポリ
マーが使用される。上記の層構成を有する材料は、化学
的に安定であり且つガスバリヤー性に優れている。
【0016】容器(1C)は、内容物が排出される際の
内圧の減少または外部からの圧力によって容易に変形し
得る様に、胴部(10)及び肩部(11)を略楕円形に
形成され、胴部(10)下端の底部を扁平なシート状に
形成される。すなわち、本発明の容器(1C)は、略上
半部(口頚部(12)側)がいわゆる容器の形態を有
し、略下半部がバッグの形態を有する。
【0017】容器(1C)の胴部(10)の断面形状と
は、常態(内容物が充填された状態)における胴部(1
0)の最も厚い部分または肩部(11)近傍の断面形状
を言い、斯かる断面形状は、適度な剛体構造になされた
肩部(11)によって決定される。そして、胴部(1
0)の断面における長軸と短軸の比は、減容性を高める
ため、2:1〜6:1に設定されるが、減容性および排
液性をより向上させ、成形性を高める観点からは、3.
5:1〜5.0:1に設定するのが好ましい。なお、容
器(1C)の肩部(11)及び口頚部(12)は、後述
の絞り延伸成形に使用される無底パリソン(1A)にお
いて形成される。
【0018】容器(1C)の肩部(11)は、軸線に直
交する断面形状(平面形状)を上記の様に略楕円形とさ
れ、また、外周側が口頚部(12)から若干離間する方
向(下がる方向)に傾斜したなだらかな形状とされても
よい。口頚部(12)は、キャップを螺着するための螺
子が外周に形成された構造など、最終製品としての容器
(1C)に取り付けられる蓋などに対応した適宜の形態
に構成できるが、例えば、シート状の蓋を溶着するた
め、フランジ(12f)が上端部に張出した構造になさ
れる。また、シール部(13)は、後述の中間体(1
B)(図3参照)の胴部(10)の下端を溶着して形成
される。
【0019】本発明の容器(1C)は、図2に示す無底
パリソン(1A)の絞り延伸によって成形される。詳し
くは、本発明の容器(1C)は、主に、図2に示す無底
パリソン(1A)を作製する工程(前駆体の成形工
程)、図3に示す中間体(1B)を作製する工程(絞り
延伸成形工程)、そして、図1に示す最終製品としての
容器(1C)を作製するシール工程(充填シール工程)
の3つの工程を経て製造される。
【0020】本発明において、無底パリソン(1A)と
は、絞り延伸成形を行うための前駆体を意味し、前駆体
の成形工程において、無底パリソン(1A)は、射出成
形などの一般的な金型成形により製造される。図2に示
す様に、無底パリソン(1A)は、封止可能な構造の口
頚部(12)と、略楕円形の平面形状を有する肩部(1
1)と、絞り延伸成形される短軸の胴部(10)とから
成り、胴部(10)の下端は開口している。上述の容器
(1C)における口頚部(12)及び肩部(11)は、
無底パリソン(1A)の金型成形において形成される。
【0021】無底パリソン(1A)の胴部(10)にお
ける肉厚および軸長は、次工程で得られる中間体(1
B)の胴部(10)(図3参照)における肉厚と延伸長
さを勘案して設定される。特に、無底パリソン(1A)
の胴部(10)の肉厚は、後述する様に、中間体(1
B)の胴部(10)における肉厚の1.5〜5倍の範囲
に予め設定される。
【0022】絞り延伸による成形は、上述した特公平1
−23045号および特公平3−80090号の各公報
に記載の成形法の一部を有効に利用するものである。す
なわち、特公平1−23045号公報に記載された「チ
ューブ状物品を製造する方法」は、非晶質材料(主にポ
リエチレン等の熱可塑性樹脂材料)の有底のチューブ状
ブランクから絞り延伸によって薄肉の有底円筒状プレフ
ォーム(ブロー成形用の中間体)を製造する方法であ
り、また、特公平3−80090号公報に記載された
「容器の製造方法」は、前記の方法によってプレフォー
ムを作製した後、得られたプレフォームをブロー成形す
る方法である。そして、上記の公報には、絞り延伸成形
を実施するための「チューブ状物品を製造する装置」が
記載されている。
【0023】上記の「チューブ状物品を製造する装置」
は、有底のチューブ状ブランクから薄肉の有底円筒状プ
レフォーム(中間体)を製造する装置であり、外周にブ
ランクが配置されるマンドレル(成形デバイス)と、マ
ンドレルを囲む状態でブランクの出発トラック(予め形
成された環状の薄肉部分)に外周側から配置されるクラ
ンピングデバイス及び引抜リングと、引抜リング及び/
又はマンドレルをブランクの軸方向に当該ブランクに対
して相対移動させる駆動デバイスと、マンドレル及び引
抜リングの各内部に設けられた加熱用液体の流路とを備
えている。そして、引抜リング及びマンドレルを所定温
度に加熱しつつ、駆動デバイスを駆動させることにより
引抜リングを相対移動させ、引抜リングとマンドレルの
間の微小間隙(スリット)によってブランクを薄肉に延
伸成形する。また、絞り成形においては、チューブ状ブ
ランクを絞り延伸する際に特定の温度に加熱することに
より、延伸中に生じる内部応力を除去する。
【0024】本発明の容器の製造においては、上記の公
報に記載された装置の一部の機能を利用した金型装置に
より、無底パリソン(1A)を絞り延伸して中間体(1
B)を成形する。具体的には、図4に示す様な金型装置
を使用して絞り延伸成形工程を行う。図4に示す金型装
置は、概略、先端側に無底パリソン(1A)を保持する
マンドレル(2)、マンドレル(2)と協働して無底パ
リソン(1A)に絞り延伸を施す成形リング(3)、成
形された中間体(1B)をマンドレル(2)から引き離
す引抜治具(4)(図7参照)から構成される。
【0025】マンドレル(2)は、先端側が中間体(1
B)と同一形状に形成され且つ前記先端側に無底パリソ
ン(1A)を保持する略円柱状の部材である。マンドレ
ル(2)は、その内部に高温流体の流路(図示省略)が
設けられており、保持した無底パリソン(1A)を所定
の温度に加熱可能に構成される。また、成形リング
(3)は、マンドレル(2)と協働して機能することに
より無底パリソン(1A)の胴部(10)を加熱し且つ
延伸する加熱ブッシュ(31)と、加熱ブッシュ(3
1)と同軸状に設けられ且つ延伸成形された胴部(1
0)を冷却する冷却ブッシュ(32)とを備えている。
【0026】加熱ブッシュ(31)は、楕円筒状の金型
であり、その内部は、無底パリソン(1A)の胴部(1
0)の外径と略同一径に形成された案内部と、胴部(1
0)を絞るためにテーパー状に縮径された絞り部(31
c)と、成形後の胴部(10)の外径と略同一径に形成
された引抜部とを順次に構成して成る。図示した加熱ブ
ッシュ(31)は、絞り部(31c)を2段に連続させ
た2段絞り用であり、1段絞り用の場合は、1つの絞り
部が設けられる。加熱ブッシュ(31)は、その内部に
高温流体の流路(図示省略)が設けられており、無底パ
リソン(1A)を成形する際に所定の温度に加熱可能に
構成される。
【0027】冷却ブッシュ(32)は、加熱ブッシュ
(31)の最小の内径と同一内径、すなわち、加熱ブッ
シュ(31)の上記の引抜部と同一内径に形成された楕
円筒状の金型である。冷却ブッシュ(32)の内部に
は、絞り成形した無底パリソン(1A)を冷却するた
め、低温流体の流路(図示省略)が設けられており、当
該冷却ブッシュの温度を加熱ブッシュ(31)の温度よ
りも低い所定の温度に保持する様に構成される。また、
加熱ブッシュ(31)と冷却ブッシュ(32)は、熱を
遮断するための環状の断熱部材(33)を介して接続さ
れる。
【0028】上記の成形リング(3)は、マンドレル
(2)と同軸状に配置され、そして、マンドレル(2)
と成形リング(3)は、軸線方向に沿って互いに相対移
動可能に構成されることにより、マンドレル(2)の先
端側に保持した無底パリソン(1A)を成形リング
(3)に挿通し得る様になされている。通常は、シリン
ダ装置を含む駆動機構により、マンドレル(2)に対し
て成形リング(3)が接近離間可能に構成される。
【0029】また、図7に示す引抜治具(4)は、無底
パリソン(1A)から成形された中間体(1B)をマン
ドレル(2)より引き離すための治具であり、成形リン
グ(3)に対し、成形された中間体(1B)の引き抜き
側に同軸状に配置される。引抜治具(4)は、略円筒状
に形成され、かつ、その内周部には、口頚部(12)の
フランジ(12f)下方に外周から嵌合する小径部(4
1)と、後述のブローノズル(5)が係合するノズル装
着部(42)とが形成される。そして、その軸線に沿っ
て左右2つのパーツに分割され、かつ、外周側に配置さ
れた一対のシリンダ装置(図示省略)の同期作動によ
り、互いのパーツが接近離間可能に構成される。すなわ
ち、引抜治具(4)は、成形された中間体(1B)をマ
ンドレル(2)より引き離す場合、その2つのパーツが
一体化して口頚部(12)を挟持する。しかも、成形リ
ング(3)に対し、引抜治具(4)は、シリンダ装置
(図示省略)により軸線に沿って接近離間可能に構成さ
れる。
【0030】更に、図7に示す様に、引抜治具(4)に
は、成形された中間体(1B)をマンドレル(2)より
引き離す際に中間体(1B)の内部から引抜方向の操作
力を与えるため、中間体(1B)に空気を吹き込むブロ
ーノズル(5)が付設される。ブローノズル(5)の先
端には、傘状に拡径され且つ上記ノズル装着部(42)
に係合する固定部(52)が設けられ、若干先鋭に形成
された固定部(52)の先端には、当該ブローノズルの
軸芯に形成された流路(51)が開口している。流路
(51)の基端は、コンプレッサーから配管された圧縮
空気の管路(図示省略)に接続される。ブローノズル
(5)は、上記の引抜治具(4)と共に成形リング
(3)に対して接近離間し且つ当該ブローノズル自体も
その軸線方向に独立して移動可能に構成される。
【0031】中間体(1B)を作製する絞り延伸成形工
程において、上述の金型装置は、図4〜図8に示す順序
で操作される。先ず、図4に示す様に、上記の無底パリ
ソン(1A)を金型装置のマンドレル(2)の先端に取
り付ける。無底パリソン(1A)のセットは、手作業で
行うことも出来るが、通常は自動供給装置を使用して行
われる。その際、マンドレル(2)においては、例えば
油などの高温流体を内部に流通させ、無底パリソン(1
A)が溶融しない程度の温度に表面を加熱しておく。
【0032】次いで、図5に示す様に、マンドレル
(2)の方向へ成形リング(3)を移動させることによ
り、成形リング(3)の一端側、すなわち、加熱ブッシ
ュ(31)の一端側からマンドレル(2)の先端側を相
対的に挿入する。その際、予め、加熱ブッシュ(31)
の内部に高温流体を流通させておき、無底パリソン(1
A)を溶融しない程度の温度に加熱する。そして、マン
ドレル(2)を更に相対的に挿入させると、図6に示す
様に、加熱ブッシュ(31)の絞り部(31c,31
c)は、無底パリソン(1A)の胴部(10)を延伸し
て薄肉に成形する。
【0033】マンドレル(2)の相対的移動により、無
底パリソン(1A)を冷却ブッシュ(32)まで挿入す
ると、冷却ブッシュ(32)は、薄肉に成形された胴部
(10)を冷却し、延伸された樹脂を固定化させる。そ
して、マンドレル(2)を更に相対的移動させると、成
形リング(3)によって絞り成形された無底パリソン
(1A)が成形リング(3)の他端側から中間体(1
B)として押し出される(図7参照)。
【0034】また、上記の様なマンドレル(2)の相対
的移動、すなわち、成形リング(3)の移動の操作に伴
い、図7に示す様に、引抜治具(4)及びブローノズル
(5)がマンドレル(2)の先端部に位置する。斯かる
位置において、ブローノズル(5)は、更に微動前進
し、マンドレル(2)の先端に支持された中間体(1
B)の口頚部(12)のフランジ(12f)に当接す
る。続いて、引抜治具(4)は、その2つのパーツが合
体することにより、小径部(41)によって中間体(1
B)の口頚部(12)を挟持し、同時に、フランジ(1
2f)に当接したブローノズル(5)の固定部(52)
をノズル装着部(42)によって係止する(図8参
照)。
【0035】次いで、図8に示す様に、一体化した引抜
治具(4)及びブローノズル(5)は、中間体(1B)
の口頚部(12)を挟持した状態で後退する。その際、
ブローノズル(5)は、流路(5)を通じ、圧縮空気を
中間体(1B)の内部に供給する。すなわち、引抜治具
(4)の後退および中間体(1B)内部への空気の供給
操作は、マンドレル(2)の先端に密着した中間体(1
B)をマンドレル(2)から引き離す様に作用する。そ
して、引抜治具(4)の2つのパーツを離間操作し且つ
ブローノズル(5)を更に後退させることにより、成形
された中間体(1B)を金型装置から取り出すことが出
来る。
【0036】上記の絞り延伸成形工程においては、成形
リング(3)の加熱ブッシュ(31)によって絞り成形
する際、マンドレル(2)にセットした無底パリソン
(1A)を融点以下の温度で予備加熱して絞り延伸成形
されるのが好ましい。融点を越える温度に予備加熱した
場合には、製品に波目が出たり、強度が低下すると言う
問題が生じる。そして、無底パリソン(1A)を融点よ
りも5〜20℃低い温度で予備加熱して絞り延伸成形さ
れるのが特に好ましい。無底パリソン(1A)の具体的
な予備加熱温度は、ポリプロピレン又はポリエチレンの
場合で150〜90℃であり、ポリプロピレン又はポリ
エチレン/接着性ポリマー/エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体またはポリアミド/接着性ポリマー/ポリプ
ロピレン又はポリエチレンの層構成を有する樹脂の場合
で155〜95℃である。
【0037】また、絞り延伸成形工程においては、無底
パリソン(1A)の肉厚に対し、スリット比が1/1.
5〜1/5の金型装置により絞り延伸成形されるのが好
ましい。スリット比とは、無底パリソン(1A)の最初
の肉厚(胴部(10)の肉厚)に対する絞り間隙距離を
意味する。具体的には、上記スリット比は、図5又は図
6に示す状態の金型装置において、成形リング(3)の
加熱ブッシュ(31)の案内部および絞り部(31c)
がマンドレル(2)の外周面との間にそれぞれ形成する
隙間距離の比率に相当する。
【0038】作製された中間体(1B)は、図3に示す
様に、軸線に直交する断面形状が略楕円形になされ且つ
下端が開口した薄肉の胴部(10)と、胴部(10)上
端の肩部(11)から突設された口頚部(12)とを備
えて成る。そして、中間体(1B)、すなわち、本発明
の容器においては、金型装置における上記の特定のスリ
ット比の設定により、胴部(10)における肉厚が0.
1〜0.5mm、好ましくは0.15〜0.35mmに
形成される。
【0039】絞り延伸成形工程で得られた中間体(1
B)は、充填シール工程において最終製品としての容器
(1C)に製造される。すなわち、充填シール工程にお
いては、延伸成形された中間体(1B)の口頚部(1
2)のフランジ(12f)に蓋が溶着され、そして、胴
部(10)の下端を溶着されることにより直ちに容器
(1C)に構成される。
【0040】通常、充填シール工程においては、中間体
(1B)に対して内容物(例えば輸液)を充填した後、
超音波溶着または熱溶着されることによって胴部(1
0)の下端にシール部(13)が形成される。そして、
斯かる工程においては、溶着の前もしくは後または溶着
と同時に端部が切り揃えられ、その結果、図1に示す様
な形状の容器(1C)が得られる。本発明の容器(1
C)は、特定の樹脂材料を絞り延伸成形して製造される
ため、薄肉に形成でき且つ中間体(1B)を更にブロー
成形などする必要がなく、絞り延伸成形後に直ちに容器
として構成し得る。
【0041】更に、本発明の容器(1C)においては、
輸液容器または食品容器としての機能を高めるため、シ
ール部(13)に吊下げ穴(14)が設けられるのが好
ましい。吊下げ穴(14)は、最終の工程として加工し
てもよいが、通常、溶着操作と同時にパンチングして設
けられる。吊下げ穴(14)が設けられた本発明の容器
(1C)は、適当な吊り具に転倒状態で掛止することに
より、内容物を自重で取り出すことが出来る。
【0042】本発明の容器(1C)は、胴部(10)の
断面形状が略楕円形になされ、かつ、特定の樹脂材料か
ら構成されている。しかも、無底パリソン(1A)の絞
り延伸成形によって薄肉に成形され、かつ、胴部(1
0)の下端を扁平なシール部(13)に構成されてい
る。すなわち、口頚部(12)側が容器の形態を有し、
底部がバッグの形態を有している。従って、本発明の容
器(1C)は、十分な内容積を確保し得ると共に、内容
物の排出性および容器自体の減容性に極めて優れてい
る。
【0043】特に、結晶質のポリプロピレン又はポリエ
チレンから成る容器(1C)は、高い非透水性を備えて
いるため、医療用の輸液容器などの液体を収容する容器
として好適である。また、ポリプロピレン又はポリエチ
レン/接着性ポリマー/エチレン−ビニルアルコール共
重合体またはポリアミド/接着性ポリマー/ポリプロピ
レン又はポリエチレンの層構成を有する樹脂から成る容
器(1C)は、化学的に安定であると共にガスバリヤー
性に優れているため、食品の保存性に優れており、例え
ば、液状、練り状などの流動性を有する食品の包装容器
として好適である。
【0044】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の絞り延伸容
器によれば、胴部の断面形状が略楕円形になされ、か
つ、特定の樹脂材料から構成されている。しかも、無底
パリソンの絞り延伸によって薄肉に成形され、かつ、胴
部の下端を扁平なシール部に構成されている。従って、
内容物の排出性および容器自体の減容性に極めて優れて
いる。そして、結晶質のポリプロピレン又はポリエチレ
ンから成る容器は、高い非透水性を備えているため、医
療用の輸液容器などの液体を収容する容器として好適で
ある。また、特定の層構成を有する樹脂から成る容器
は、高いガスバリヤー性を備えているため、液状などの
流動性を有する食品の包装容器として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】最終製品としての絞り延伸容器の一例を示す斜
視図
【図2】無底パリソン(前駆体)を示す斜視図
【図3】絞り延伸成形された中間体を示す斜視図
【図4】絞り延伸成形使用される金型装置および成形工
程の一部を示す断面図
【図5】絞り延伸成形使用される金型装置および成形工
程の一部を示す断面図
【図6】絞り延伸成形使用される金型装置および成形工
程の一部を示す断面図
【図7】絞り延伸成形使用される金型装置および成形工
程の一部を示す断面図
【図8】絞り延伸成形使用される金型装置および成形工
程の一部を示す断面図
【符号の説明】
1A :無底パリソン 1B :容器の中間体 1C :容器 10 :口頚部 11 :肩部 12 :胴部 12f:フランジ 13 :シール部 14 :吊下げ穴 2 :マンドレル(金型装置) 3 :成形リング(金型装置) 31 :加熱ブッシュ 32 :冷却ブッシュ 33 :断熱部材 4 :引抜治具 5 :ブローノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00 23:00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線に直交する断面形状が略楕円形にな
    された胴部(10)と、胴部(10)上端の肩部(1
    1)から突設された口頚部(12)と、胴部(10)下
    端に形成された扁平なシール部(13)とを備えた容器
    (1C)であって、当該容器は、結晶質のポリプロピレ
    ン又はポリエチレンから成り、かつ、胴部(10)は、
    無底パリソン(1A)を絞り延伸成形して形成されてい
    ることを特徴とする絞り延伸容器。
  2. 【請求項2】 結晶化度が37〜65%のポリプロピレ
    ン又は結晶化度が34〜76%のポリエチレンから成る
    請求項1に記載の絞り延伸容器。
  3. 【請求項3】 軸線に直交する断面形状が略楕円形にな
    された胴部(10)と、胴部(10)上端の肩部(1
    1)から突設された口頚部(12)と、胴部(10)下
    端に形成された扁平なシール部(13)とを備えた容器
    (1C)であって、当該容器は、ポリプロピレン又はポ
    リエチレン/接着性ポリマー/エチレン−ビニルアルコ
    ール共重合体またはポリアミド/接着性ポリマー/ポリ
    プロピレン又はポリエチレンの層構成を有する樹脂から
    成り、かつ、胴部(10)は、無底パリソン(1A)を
    絞り延伸成形して形成されていることを特徴とする絞り
    延伸容器。
  4. 【請求項4】 胴部(10)の断面形状における長軸と
    短軸の比が2:1〜6:1に設定された1〜3の何れか
    に記載の絞り延伸容器。
  5. 【請求項5】 無底パリソン(1A)を融点以下の温度
    で予備加熱して絞り延伸成形された請求項1〜4の何れ
    かに記載の絞り延伸容器。
  6. 【請求項6】 無底パリソン(1A)を融点よりも5〜
    20℃低い温度で予備加熱して絞り延伸成形された請求
    項5に記載の絞り延伸容器。
  7. 【請求項7】 無底パリソン(1A)の肉厚に対し、ス
    リット比が1/1.5〜1/5の金型装置により絞り延
    伸成形された請求項1〜6の何れかに記載の絞り延伸容
    器。
  8. 【請求項8】 胴部(10)における肉厚が0.1〜
    0.5mmに形成された請求項1〜7の何れかに記載の
    絞り延伸容器。
  9. 【請求項9】 シール部(13)に吊下げ穴(14)が
    設けらた請求項1〜8の何れかに記載の絞り延伸容器。
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