JP7039307B2 - 医療用液体収納容器体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、医療用液体収納容器体の製造方法に関する。
医療用容器、例えば、輸液用容器としては、2枚のシートを貼り合わせて作製したもの、筒状のパリソンをブロー成形することにより作製したもの、有底筒状のプリフォームをブロー成形により扁平筒状の立体形状を有するように作製したものなど各種のものがある。
ブロー成形による医療用容器としては、特許第3013200号公報(特許文献1)のものがある。特許文献1の薬液用プラスチック容器は、胴部と、該胴部の上端及び下端に連なる上方肩側部及び下方肩側部と、該上方肩側部を介して形成した吊具と、該下方肩側部を介して形成した口部からなり、円周方向で平坦面と側端面とにより略楕円形状を構成するブロー成形した合成樹脂製の薬液用プラスチック容器において、容器は引張弾性率が100~4000Kg/cmの合成樹脂にて構成し、側端面を薄肉に形成し、且つ、上方肩側部から胴部上端近傍にかけての平坦面と下方肩側部から胴部下端近傍にかけての平坦面とを厚肉に形成し、胴部の上下方向中央部の平坦面を薄肉に形成したものとなっている。
ブロー成形による容器の製造としては、例えば、特開2015-189027号公報(特許文献2)がある。特許文献2には、金型4に装着された樹脂製容器3成形用のプリフォーム1をストレッチロッド9により縦延伸し、かつブローエア14により横延伸する樹脂製容器の成形方法であって、プリフォームは、全体として上下に延びる筒状を呈し、上下両側に形成される口部10,12の間に本体部15を有し、本体部の肉厚は、上下方向における中央部から上下に向かって徐々に減少し、中央部の前後部の肉厚よりも左右部の肉厚が大きく、中央部から上下に向かうに従って前後部の肉厚と左右部の肉厚の差が小さくなっていて、縦延伸が横延伸に先行するようにプリフォームを二軸延伸することにより、本体部を、前後の幅よりも左右の幅の大きい扁平状にすることが開示されている。
また、本願出願人は、WO2015/146338(特許文献3)を提案している。特許文献3では、医療用液体容器作製用筒状プリフォーム1として、熱可塑性樹脂を射出成形することにより形成され、閉塞上端部3と、排出部44を形成する下端部4と、閉塞上端部3と下端部4間を連結する筒状本体部2とを備え、閉塞上端部3は、医療用液体容器10の内方変形可能部を形成するために、上方に向かって肉厚が漸減する肉厚変化部31を備える。肉厚変化部31は、肉厚変化部31の上端における肉厚aが、1.3~1.6mmであり、肉厚変化部の下端における肉厚bが、肉厚aの2.5~4倍となっているものを開示している。
また、プリフォームの加熱方法に関し、特開2005-153181号公報(特許文献4)がある。特許文献4は、プリフォームの加熱に際し、延出部を効率良く保護しつつ、プリフォームの底部も十分に加熱できるようにし、延出部の熱変形や、底部の成形不良が抑制された延出部付き容器の成形方法に関する。そして、特許文献4には、 有底筒状のプリフォーム本体21と、当該プリフォーム本体21の底部22から外方へ延出する延出部23とを有し、加熱後、二軸延伸ブロー成形によって延出部付き容器10に成形されるプリフォーム20の加熱方法であって、前記延出部23ごとにカバー90で覆いながら、前記プリフォーム本体21を加熱する。カバーは、開閉自在なチャック式のカバーとすることに関する開示がある。
特許3013200号公報 特開2015-189027号公報 WO2015/146338 特開2005-153181号公報
上記のようなブロー成形を検討したところ、扁平筒状の立体状に形成した場合、扁平筒状の長軸部側が肉薄となり、強度不足を生じる可能性があることがわかった。特許文献2では、プリフォームは、全体として上下に延びる筒状を呈し、上下両側に形成される口部の間に本体部を有し、本体部の肉厚は、上下方向における中央部から上下に向かって徐々に減少し、中央部の前後部の肉厚よりも左右部の肉厚が大きく、中央部から上下に向かうに従って前後部の肉厚と左右部の肉厚の差が小さくなっていて、縦延伸が横延伸に先行するようにプリフォームを二軸延伸することにより、前記本体部を、前後の幅よりも左右の幅の大きい扁平状に成形している。このため、成形後の樹脂製容器の壁肉厚分布の均一化を図ることができるものとなっている。
しかし、本件発明者が検討したところ、特許文献2では、その図1(C)に示されているように、プリフォームとして、横断面が楕円形であるものを用いている。このため、プリフォームの均一な加熱ができず、成形物が、必ずしも壁肉厚分布が均一なものとならない可能性がある。
そこで、本発明の目的は、樹脂製筒状プリフォームを作製し、このプリフォームを加熱し、軸方向に引き延ばし、かつ、内部にエアーを吹き込むことにより、横方向にも延伸することにより、形成される拡張扁平筒状部を有する医療用液体収納容器体の製造方法であって、拡張扁平筒状部の本体部分の長軸側側部に肉薄部が形成されず、拡張扁平筒状部の本体部分が、全周的にほぼ均一な肉厚を備える医療用液体収納容器体を容易かつ各地に製造することができる医療用液体収納容器体の製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 下端に開口部を有する筒状の排出部と、前記排出部と連続し、かつ上方に延び、上端にて閉塞し、水平断面において長軸と短軸とを有する拡張扁平筒状部とを有する医療用液体収納容器体の製造方法であって、
射出成形され、前記排出部と、前記排出部と連続し、上端が閉塞した筒状本体部とを備える樹脂製の筒状プリフォームを準備するプリフォーム準備工程と、
前記プリフォームの軸延伸方向と直交し、かつ、互いに直交する長軸と短軸とを有する拡張扁平筒状部成形部を備える成形装置を準備する成形装置準備工程と、
前記プリフォームの前記筒状本体部の向かい合う第1の組の側部を強く加熱し、向かい合う第2の組の側部を前記第1の組の側部より低加熱状態とするプリフォーム側部偏重加熱工程と、
側部が偏重加熱された前記筒状プリフォームを、前記プリフォームの中心軸方向に延伸する軸延伸と前記筒状プリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸とを行い、前記第1の組の加熱側部により形成される向かい合う肉薄側部と、前記第2の組の側部により形成される向かい合う肉厚側部とを有するプリフォーム拡張体を形成するプリフォーム拡張体作製工程と、
前記拡張扁平筒状部成形部の前記長軸側に前記プリフォーム拡張体の前記肉厚側部が位置し、かつ、前記拡張扁平筒状部成形部の前記短軸側に前記プリフォーム拡張体の前記肉薄側部が位置するように、前記プリフォーム拡張体を前記成形装置内に配置するプリフォーム拡張体配置工程と、
前記プリフォーム拡張体配置工程後、前記プリフォーム拡張体に空気を送り込み、前記プリフォーム拡張体を拡張させ、前記成形装置の扁平成形用内面部の内面に当接させて前記拡張扁平筒状部を成形する拡張扁平筒状部成形工程とを行うものであり、
前記成形装置準備工程は、二つ割りの金型を備え、それぞれの前記金型の内面には、前記医療用液体収納容器体の拡張扁平筒状部の側面の半部を形成するための凹部を備える成形装置を準備するものであり、
前記プリフォーム拡張体作製工程は、前記第1の組の加熱側部により形成された向かい合う肉薄側部における外径が、前記医療用液体収納容器体の前記拡張扁平筒状部の短軸長より大きいものとなるように拡張するものであり、
前記プリフォーム拡張体配置工程は、前記二つ割りの金型が開いた状態の前記成形装置内に、前記プリフォーム拡張体を配置するものであり、
前記拡張扁平筒状部成形工程は、前記二つ割りの金型を閉じ、前記金型の前記凹部により、前記プリフォーム拡張体の前記向かい合う肉薄側部を押圧し、前記向かい合う肉薄側部側を押しつぶした状態とした後、前記プリフォーム拡張体に空気を送り込むものである医療用液体収納容器体の製造方法。
(2) 前記医療用液体収納容器体の前記拡張扁平筒状部は、前記排出部と連続し、かつ上方に延びる筒状下部と、前記筒状下部と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状胴部と、前記扁平筒状胴部と連続し、かつ上方に延びる筒状上部とを備え、前記扁平筒状胴部は、水平断面において長軸と短軸とを有する扁平形状を備え、かつ、全周においてほぼ均一な肉厚を有するものとなっている上記(1)に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
(3) 前記プリフォーム拡張体作製工程は、側面が部分的に偏重加熱された筒状プリフォームの前記筒状本体部の全長が、前記医療用液体収納容器体の前記拡張扁平筒状部の全長となるまで中心軸方向に延伸するものである上記(1)または(2)に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
(4) 前記拡張扁平筒状部成形工程では、前記プリフォーム拡張体の前記肉薄側部に由来する部分の外面が、前記プリフォーム拡張体の前記肉厚側部に由来する部分の外面よりも先に前記金型の前記凹部に当接して冷却される上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
(5) 前記拡張扁平筒状部成形工程では、前記二つ割りの金型を閉じた際に、前記プリフォーム拡張体の前記肉薄側部に由来する部分の外面が、前記金型の前記凹部により押しつぶされるとともに冷却される上記(4)に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
(6) 前記医療用液体収納容器体の製造方法は、前記プリフォーム側部偏重加熱工程の前に、前記プリフォームの筒状本体部の全体を均一に加熱するプリフォーム均一予備加熱工程を行うものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
(7) 前記プリフォーム均一予備加熱工程は、向かい合う熱源を有する加熱装置内に前記プリフォームを配置し、前記プリフォームを回転させて行うものであり、前記プリフォーム側部偏重加熱工程は、前記向かい合う熱源を有する加熱装置内にて、前記予備加熱されたプリフォームの回転を停止させた状態にて行うものである上記(6)に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
(8) 前記プリフォーム準備工程は、前記筒状本体部が、閉塞上端部の下端における肉厚と同じ肉厚にて、下端部に向かって所定長延びる均一肉厚部を有するものを準備するものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
本発明の医療用液体収納容器体の製造方法は、下端に開口部を有する筒状の排出部と、排出部と連続し、かつ上方に延び、上端にて閉塞した拡張扁平筒状部とを有する医療用液体収納容器体の製造方法である。そして、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法は、射出成形され、排出部と、排出部と連続し、上端が閉塞した筒状本体部とを備える樹脂製の筒状プリフォームを準備するプリフォーム準備工程と、プリフォームの軸延伸方向と直交し、かつ、互いに直交する長軸と短軸とを有する拡張扁平筒状部成形部を備える成形装置を準備する成形装置準備工程と、プリフォームの筒状本体部の向かい合う第1の組の側部を強く加熱し、向かい合う第2の組の側部を第1の組の側部より低加熱状態とするプリフォーム側部偏重加熱工程と、側部が偏重加熱された筒状プリフォームを、プリフォームの中心軸方向に延伸する軸延伸と筒状プリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸とを行い、第1の組の加熱側部により形成される向かい合う肉薄側部と、第2の組の側部により形成される向かい合う肉厚側部とを有するプリフォーム拡張体を形成するプリフォーム拡張体作製工程と、拡張扁平筒状部成形部の長軸側にプリフォーム拡張体の肉厚側部が位置し、かつ、拡張扁平筒状部成形部の短軸側にプリフォーム拡張体の肉薄側部が位置するように、プリフォーム拡張体を成形装置内に配置した後、プリフォーム拡張体に空気を送り込み、プリフォーム拡張体を拡張させ、成形装置の扁平成形用内面部の内面に当接させて拡張扁平筒状部を成形する拡張扁平筒状部成形工程とを行うものである。
この製造方法によれば、向かい合う第1の組の肉薄側部と向かい合う第2の組の肉厚側部とを有するプリフォーム拡張体が確実に形成される。そして、成形装置内に、拡張扁平筒状部成形部の長軸側にプリフォーム拡張体の肉厚側部が位置し、かつ、拡張扁平筒状部成形部の短軸側にプリフォーム拡張体の肉薄側部が位置した状態にて、プリフォーム拡張体の再拡張が行われる。再拡張時において、肉薄側部は、短軸側内面に早期に当接するため、実質的に拡張しないもしくは低拡張のため、成形時の肉厚をほぼ維持する。これに対して、肉厚側部は、成形装置の内面の長軸側端部に当接するまで、拡張されることにより、肉厚が減少する。これにより、形成される医療用液体収納容器体の拡張扁平筒状部の本体部分は、全周的にほぼ均一な肉厚を備えるものとなる。
図1は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法により製造される医療用液体収納容器体の一例の正面図である。 図2は、図1に示した医療用液体収納容器体の縦断面図である。 図3は、図1に示した医療用液体収納容器体のA-A線断面図である。 図4は、図1のB-B線断面図である。 図5は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法に使用される筒状プリフォームの一例の正面図である。 図6は、図5のC-C線断面図である。 図7は、図5に示した筒状プリフォームの斜視図である。 図8は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法におけるプリフォーム拡張体の成形工程を説明するための説明図である。 図9は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法におけるプリフォーム拡張体の成形工程を説明するための説明図である。 図10は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法におけるプリフォーム拡張体の成形工程を説明するための説明図である。 図11は、図10におけるプリフォーム拡張体のD-D線断面図である。 図12は、本発明の他の実施例の医療用液体収納容器体の製造方法におけるプリフォーム拡張体の成形工程を説明するための説明図である。 図13は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法を説明するための説明図である。 図14は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法を説明するための説明図である。 図15は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法を説明するための説明図である。 図16は、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法を説明するための説明図である。
本願発明の医療用液体収納容器体の製造方法を図面を用いて説明する。
本発明の医療用液体収納容器体の製造方法は、下端に開口部を有する筒状の排出部と、排出部と連続し、かつ上方に延び、上端にて閉塞した拡張扁平筒状部とを有する医療用液体収納容器体の製造方法である。
本発明の医療用液体収納容器体の製造方法は、射出成形され、排出部と、排出部と連続し、上端が閉塞した筒状本体部とを備える樹脂製の筒状プリフォームを準備するプリフォーム準備工程と、プリフォームの軸延伸方向と直交し、かつ、互いに直交する長軸と短軸とを有する拡張扁平筒状部成形部を備える成形装置を準備する成形装置準備工程と、プリフォームの筒状本体部の向かい合う第1の組の側部を強く加熱し、向かい合う第2の組の側部を第1の組の側部より低加熱状態とするプリフォーム側部偏重加熱工程と、側部が偏重加熱された筒状プリフォームを、プリフォームの中心軸方向に延伸する軸延伸と筒状プリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸とを行い、第1の組の加熱側部により形成される向かい合う肉薄側部と、第2の組の側部により形成される向かい合う肉厚側部とを有するプリフォーム拡張体を形成するプリフォーム拡張体作製工程と、拡張扁平筒状部成形部の長軸側にプリフォーム拡張体の肉厚側部が位置し、かつ、拡張扁平筒状部成形部の短軸側にプリフォーム拡張体の肉薄側部が位置するように、プリフォーム拡張体を成形装置内に配置した後、プリフォーム拡張体に空気を送り込み、プリフォーム拡張体を拡張させ、成形装置の扁平成形用内面部の内面に当接させて拡張扁平筒状部を成形する拡張扁平筒状部成形工程とを行うものである。
本発明の医療用液体収納容器体の製造方法により製造される一例の医療用液体収納容器体は、図1ないし図4に示すような形態を備えている。
容器体1は、下端に開口部を有する筒状の排出部21と、排出部21と連続し、かつ上方に延び、上端にて閉塞した拡張扁平筒状部2とを備える。拡張扁平筒状部2の内部には、扁平状の薬剤収納室20が形成されている。容器体1は、射出成形された樹脂製の筒状プリフォームを二軸延伸ブローすることにより成形されている。二軸延伸ブロー成形は、試験管状のプリフォームを成形し、このプリフォームを成形樹脂のガラス転移点(Tg)以上の温度にて延伸ブロー成形する成形法である。
図1ないし図4に示す医療用液体収納容器体1は、下端に開口部を有する筒状の排出部21と、排出部21と連続し、かつ上方に延びる筒状下部22と、筒状下部22と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状胴部23と、扁平筒状胴部23と連続し、かつ上方に延びる筒状上部24とを備える。扁平筒状胴部23は、水平断面において長軸と短軸とを有する扁平形状を備える。さらに、扁平筒状胴部23は、図4に示すように、全周においてほぼ均一な肉厚を有するものとなっている。
具体的には、容器体1は、下端に開口部を有するほぼ円筒状の排出部21と、この円筒状排出部21と連続し、かつ上方に延びる拡張扁平筒状部2を備える。拡張扁平筒状部2は、円筒状排出部21と連続する扁平筒状下部22と、筒状下部22と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状胴部23と、筒状胴部23と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状上部24とを備える。そして、図4に示すように、筒状胴部23は、水平断面において長軸と短軸とを有する扁平形状となっている。同様に、筒状下部22、筒状上部24も水平断面において長軸と短軸とを有する扁平形状となっている。
円筒状排出部21は、ほぼ同一内径にて所定長延びる筒状部であり、また、非延伸部であり、筒状プリフォームの成形形態を維持している。このため、容器体1の下端部は、非延伸部となっている。また、排出部21は、下端開口と、ポート部材接合用のフランジ21aとフランジ21aより上方に形成された補強用フランジ21bを備えている。また、容器体1(拡張扁平筒状部2)は、閉塞した上面部28を有しており、この上面部28には、上方に突出する突出部29が形成されている。突出部29は、吊下用部材(図示せず)の装着保持部として機能する。
容器体1は、排出部21と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状下部22を備えている。扁平筒状下部22は、図1ないし図4に示すように、下端部(排出部の上端)では、ほぼ円筒形であるものが、上方に向かって幅が急激に広がるとともに、厚さも徐々に広くなるように形成されている。このため、扁平筒状下部22は、上方に向かって長軸長が急激に長くなる方向に変化し、短軸長も徐々に長くなる方向に変化している。しかし、長軸長の変化量が、短軸長の変化量よりかなり多いため、変形筒状下部22は、下端から上端に向かって、急激に扁平化が進行するものとなっている。
そして、容器体1は、扁平筒状下部22の長軸側の両端部に設けられた2つの下部側部27a,27bを備えている。2つの下部側部27a,27bは、排出部21に向かって急激に近接するものとなっている。また、下部側部27a,27bは、外方に向かって略円弧状に突出する湾曲部となっている。
さらに、容器体1は、筒状下部22の長軸側(長軸を挟んで対向する)の正面および裏面にそれぞれ設けられた下部中央部22a、22bを備え、下部中央部は、下端から上端に向かって肉厚が徐々に薄くなっている。
また、容器体1は、扁平筒状下部22の上端と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状胴部23を備える。また、扁平筒状胴部23は、下部側部27a,27bの上端と連続し、上方に延びる2つの胴部側部26a,26bを備えている。胴部側部26a,26bは、外方に向かって略円弧状に突出する湾曲部となっている。扁平筒状胴部23は、図4に示す中央部位がもっと長軸長が長い(幅が広い)最長長軸部位となっている。なお、扁平筒状胴部23は、所定長軸方向に延びるものの長軸長(幅)および短軸長(厚さ)の変化が少ないものとなっている。
そして、この容器体1では、胴部側部26a,26bを含め、扁平筒状胴部23の全周方向の肉厚(上下方向の直交断面における肉厚)は、ほぼ均一なものとなっている。また、図2および図3に示すように、筒状胴部23は、肉厚変化が少ない部分となっている。また、筒状下部22および筒状上部24は、筒状胴部23に向かって、徐々に肉薄となっている。
また、容器体1は、扁平筒状胴部23の上端と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状上部24を備える。また、扁平筒状上部24は扁平筒状上部24の長軸の両端に設けられた2つの肩側部25a,25bと連続し、肩側部25a,25bは胴部側部26a,26bの上端と連続し、閉塞した上面部28まで延びるものとなっている。扁平筒状上部24は、図1ないし図3に示すように、上方(上面部28)に向かって幅が減少するとともに、厚さも徐々に薄くなるように形成されている。このため、扁平筒状上部24は、上方に向かって長軸長、短軸長ともに減少方向に変化している。肩側部25a,25bは、外方に向かって略円弧状に突出する湾曲部となっている。
容器体1の内容積としては、50~1600mlが好ましく、突出部29の直径は2~5mm程度が好ましい。また、容器体1の拡張扁平筒状部2の厚さは、0.1~0.5mmが好ましく、拡張扁平筒状部2の長軸幅は、60~150mm、拡張扁平筒状部2の短軸幅は、長軸幅の1/4~1/2倍、拡張扁平筒状部2の軸方向長さは110~250mmであることが好ましい。容器体1は、熱可塑性樹脂により形成されている。
次に、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法を実施例を用いて説明する。
この実施例の製造方法により、上述した医療用液体収納容器体1が製造される。
この実施例の医療用液体収納容器体の製造方法では、プリフォーム準備工程と、成形装置準備工程と、プリフォーム側部偏重加熱工程と、プリフォーム拡張体作製工程と、拡張扁平筒状部成形工程が行われる。
プリフォーム準備工程では、射出成形され、排出部と、排出部と連続し、上端が閉塞した筒状本体部とを備える樹脂製の筒状プリフォームを準備する。
筒状プリフォームとしては、例えば、図5ないし図7に示すような筒状プリフォーム5を準備することが好ましい。この筒状プリフォーム5は、上方に突出する把持用突出部55を有する閉塞上端部53と、排出部を形成する下端部54と、閉塞上端部53と下端部54間を形成する筒状本体部50とを備えている。
よって、この実施例の筒状プリフォーム5は、肉厚変化部の上端から上方に突出した把持用突出部55を二軸延伸ブロー時に把持し引き上げることにより、プリフォームの軸方向に延伸することが容易なものとなっている。
閉塞上端部53は、外面および内面が、半球状に形成されており、その外面の中心に、外方に延びる把持用突出部55が形成されている。把持用突出部55は、柱状体であり、若干先端に向かって縮径するテーパー状のものとなっている。
下端部54は、このプリフォームを用いて製造される医療用液体収納容器体1の排出部21を形成するための部位である。そして、この実施例のプリフォーム5では、製造される医療用液体収納容器体1に下端部54の形態がほぼそのまま移行し、排出部21となるように形成されている。このため、下端部54は、下端に開口部56を有するほぼ同一内径にて延びる筒状部となっており、さらに、排出部21に取り付けられるポート部材接合用のフランジ58、フランジ58より上方に形成された補強用フランジ57と、フランジ58より下方に延びるポート部材装着部59を備えている。
筒状本体部50は、閉塞上端部53と下端部54間に位置し、それらを接続する筒状部である。筒状本体部50は、閉塞上端部53の下端における肉厚と同じ肉厚にて、下端部に向かって所定長延びる所定肉厚部(言い換えれば、均一肉厚部)51を有している。さらに、筒状本体部50は、下部に、下端部54に向かって外径が縮径しかつ肉薄となるテーパー部52を備えている。特に、このプリフォーム5は、ほぼ同一外径にて延びる同径部となっている肉厚部51と、肉厚部(同径部)51の下端と下端部54間に位置し、下端部54に向かって縮径するテーパー部52とを備えるものとなっている。
肉厚部(同径部)51の長さ(高さ)は、40~70mmが好適であり、特に、45~60mmであることが好ましい。肉厚部51の外径は、20~40mmが好適であり、肉厚部51の肉厚は、3.25~5.2mmが好適であり、特に、3.5~4.5mmであることが好ましい。また、テーパー部52の長さ(高さ)は、10~20mmが好適であり、テーパー部52の最小径部(下端部の上端)の外径は、13~30mmが好適であり、特に、18~25mmであることが好ましい。また、テーパー部52の最小径部(下端部の上端)の肉厚は、1~3mmが好適である。
この実施例の筒状プリフォーム5は、下端より上端までほぼ同一内径にて延びる内腔60を備えている。内腔60の先端は、半球状の終端部となっている。また、内腔60は、若干先端に向かって縮径するテーパー状のものとなっている。そして、プリフォーム5は、閉塞上端部53の把持用突出部55の下端近傍から筒状本体部の下端間により形成された被二軸延伸部を有している。言い換えれば、プリフォーム5において、下端部54部分を除き、上記の内腔60が位置する部分が、被二軸延伸部を構成している。
そして、筒状プリフォーム5の形成材料としては、熱可塑性合成樹脂が使用される。樹脂材料としては、特に制限されないが、成形性の観点から、ポリオレフィン樹脂が好ましい。
ポリオレフィン樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレン樹脂;プロピレン単独重合体(ホモPP)、プロピレン-エチレンランダム共重合体(ランダムコポリマーPP)、プロピレン-エチレンブロック共重合体(ブロックコポリマーPP)、またはプロピレンと1-ブテン、1-ペンテン、1-へキセン、1-オクテン、1-ヘプテン、4-メチル-ブテン-1、4-メチル-ペンテン-1、および4-メチル-ヘキセン-1からなる群より選択される少なくとも1種のα-オレフィンとのランダム共重合体、ブロック共重合体、もしくはグラフト共重合体等のポリプロピレン樹脂;エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)、エチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン-メチルアクリレート(EMA)共重合体、エチレン-エチルアクリレート-無水マレイン酸共重合体(E-EA-MAH)、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)等のエチレン系共重合体;エチレン-アクリル酸共重合体のアイオノマー、エチレン-メタクリル酸共重合体のアイオノマー;環状オレフィンコポリマー(COC)、環状オレフィンポリマー(COP)などが挙げられる。これらポリオレフィン樹脂は、単独でもまたは2種以上組み合わせても用いることができる。
成形装置準備工程では、プリフォームの軸延伸方向と直交し、かつ、互いに直交する長軸と短軸とを有する拡張扁平筒状部成形部を内面に備える成形装置を準備する。成形装置80としては、例えば、図9、図10、図13ないし図16に示すようなものが準備される。この例の成形装置80は、二つ割りの金型81,82を備えており、それぞれの金型81,82の内面には、容器体1の拡張扁平筒状部の側面の半部を形成するための凹部81a,82aを備えている。また、成形装置80は、プリフォーム起立載置部84と、起立載置部84に起立状態にて載置されたプリフォーム内に空気を圧入するため空気注入部85と、プリフォーム5の突出部55を把持し、上方に引き上げるためのプリフォーム引き上げ部83を備えている。
そして、使用される金型81,82は、排出部を成形する排出部成形部と、2つの肩側部を有する筒状上部を成形する筒状上部成形部と、扁平筒状胴部を成形する胴部成形部と、排出部の上端と連続する筒状下部を成形する筒状下部成形部と、容器の上下方向の中心軸と一致する成形装置中心軸とを備えている。
次に、プリフォーム側部偏重加熱工程について説明する。
このプリフォーム側部偏重加熱工程では、筒状プリフォームの筒状本体部の全体をある程度加熱するとともに、筒状本体部の向かい合う第1の組の側部を強く加熱、言い換えれば、偏重加熱する。このため、向かい合う第1の組の側部と筒状本体部の中心軸に対して約90度ずれた向かい合う第2の組の側部は、上記の向かい合う第1の組の側部に比べて、低加熱状態(加熱程度が十分に低いもの)となる。具体的には、図8に示すように、筒状プリフォーム5の筒状本体部50(閉塞上端部53、テーパー部52を含む)を向かい合う熱源71、72を有する加熱装置70内に配置し、プリフォーム5を回転させずに加熱する。これにより、向かい合う第1の組の側部50a、50bは、強加熱され、筒状本体部50の中心軸に対して約90度ずれた向かい合う第2の組の側部50cは、加熱装置70内に配置されているので加熱されるが、向かい合う第1の組の側部50a,50bに比べ、加熱程度は十分に低いものとなる。
また、このプリフォーム側部偏重加熱工程では、プリフォーム5の全体が、加熱されるのではなく、少なくとも、排出部54、把持用突出部55を除く部分である筒状本体部50が加熱される。
プリフォームの加熱方法は、プリフォームの側部を部分的に偏重加熱できるものであればよく、例えば、赤外線ヒーター、加熱板などが好適に使用できる。偏重加熱される部分の加熱温度としては、プリフォーム5を形成する樹脂材料の全体質量に対して35質量%の樹脂材料が溶融する温度を下限とし、最も高温側の吸熱ピークのピーク温度よりも5℃低い温度を上限とすることが好ましい。また、プリフォームを回転させながら、熱源のオン・オフをプリフォームの回転と同期させることで、プリフォームを偏重加熱してもよい。
なお、本発明の医療用液体収納容器体の製造方法では、上述のプリフォーム側部偏重加熱工程の前に、プリフォームの筒状本体部の全体を均一に加熱するプリフォーム均一予備加熱工程を行うことが好ましい。
プリフォーム均一予備加熱工程は、筒状プリフォーム5の筒状本体部50(均一肉厚部51、テーパー部52)を加熱装置70付近に配置し、プリフォーム5を回転させた状態にて加熱することにより行うことが好ましい。そして、このプリフォーム均一予備加熱工程により、プリフォーム5の筒状本体部50がほぼ均一に加熱される。なお、プリフォーム均一予備加熱工程は、上記のようにプリフォームを回転させて行うことが好ましいが、これに、限定されるものではなく、プリフォームの筒状本体部の全体を均一に加熱できればよい。例えば、プリフォームを回転させることなく、プリフォームの側面全周から加熱するものなどでもよい。
そして、上記のプリフォーム均一予備加熱工程は、上述したように、向かい合う熱源を有する加熱装置内にプリフォームを配置し、前記プリフォームを回転させて行うものであり、そして、プリフォーム側部偏重加熱工程は、向かい合う熱源を有する加熱装置内にて、予備加熱されたプリフォームの回転を停止させた状態にて行うものであることが好ましい。このようにすることにより、プリフォーム均一予備加熱工程とプリフォーム側部偏重加熱工とを連続して、かつ良好に行うことができる。
次に、プリフォーム拡張体作製工程について説明する。
プリフォーム拡張体作製工程では、側面が部分的に偏重加熱された筒状プリフォームを、プリフォームの中心軸方向に延伸する軸延伸と筒状プリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸とを行う。これにより、強加熱された向かい合う第1の組の加熱側部により形成される向かい合う肉薄側部と第2の組の側部により形成される肉厚側部とを有するプリフォーム拡張体が形成される。
この工程では、最初に、側部偏重加熱されたプリフォーム5を図9に示すように、成形装置80内に配置する側部偏重加熱プリフォーム配置工程を行う。具体的には、側部偏重加熱プリフォーム5を図9に示すように、成形装置80内に、下端部54(排出部形成部)を起立載置部84上に配置し、突出部55をプリフォーム引き上げ部83により把持させた状態とする。このとき、プリフォーム5が直立した形態を維持しているため、プリフォーム引き上げ部83による突出部55の把持作業は容易である。
次に、筒状プリフォームの把持用突出部を摘んで引き上げる引上延伸とプリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸とにより延伸物を作製し、かつ成形装置の内面に押し当てる延伸物成形工程を行う。
延伸成形工程では、軸方向延伸と軸に直交する方向への横方向延伸が行われる。具体的には、図10に示すように、側部偏重加熱プリフォーム5内に空気を送り込みながら、突出部55を把持したプリフォーム引き上げ部83を上方に移動させて、プリフォーム5を軸方向(縦方向)に延伸する。また、この工程では、側部偏重加熱筒状プリフォーム5の筒状本体部50の全長が、医療用液体収納容器体1の拡張扁平筒状部2の全長となるまで中心軸方向に延伸する。
これにより、プリフォーム5は、医療用液体収納容器体1の全長と同じ長さに引き伸ばされたプリフォーム軸延伸物となる。プリフォーム軸延伸物では、加熱された本体部が伸ばされ、延伸本体部となる。また、プリフォームを成形装置中心軸方向に延伸する軸延伸と、プリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸とがほぼ同時に開始されるため、側部偏重加熱プリフォームは横方向にもある程度延伸されながら軸方向に延伸される。このため、延伸本体部は、横方向にもある程度延伸され、かつ、下端および上端から中央に向けて拡径した円筒状となったプリフォーム拡張体5aが形成される。
この工程における軸方向の延伸倍率は、好ましくは1~7倍、より好ましくは2~5倍である。また、横方向(周方向)の延伸倍率は、好ましくは、1~5倍、より好ましくは、2~4倍である。延伸倍率は、プリフォーム引き上げ部83の上方への移動距離、プリフォーム軸延伸物内へのエアーなどの流体の吹き込み圧等により制御される。延伸ブロー成形初期における流体の圧力は、0.01~0.3MPaの範囲であることが好ましい。
そして、拡張延伸時に、強加熱された向かい合う第1の組の加熱側部50a,50bは、向かい合う第2の組の側部50cに比べ、延伸が進む。このため、形成されるプリフォーム拡張体5aは、図11に示すように、強加熱された向かい合う第1の組の加熱側部により形成される向かい合う肉薄側部51a,51bと他の組の側部により形成される肉厚側部51c、51dとを有し、断面が楕円形となる。また、プリフォーム拡張体5a内には、拡張空間60aが形成される。肉厚側部51c、51dの肉厚は、肉薄側部51a,51bの肉厚の1.5~4.0倍であることが好ましく、特に、1.8~3.0倍であることが好ましい。また、肉厚側部51c、51dの肉厚は、肉薄側部51a,51bの肉厚よりも、0.05~0.3mm大きいことが好ましく、特に、0.08~0.2mm大きいことが好ましい。
そして、プリフォーム拡張体5aは、図13および図14に示すように、第1の組の加熱側部により形成された向かい合う肉薄側部51a,51bにおける外径が、医療用液体収納容器体の拡張扁平筒状部の短軸長より大きいものとなるように拡張される。このため、図14に示し、後述するように、成形装置80の2つの金型81,82を閉じ、成形装置の内面(凹部81a,82aの内面)により、プリフォーム拡張体5aの肉薄側部51a,51bを押圧し、肉薄側部51a,51b側(プリフォーム拡張体5aの楕円部の長軸側)は押しつぶされた状態となる。
また、この実施例では、筒状プリフォーム5の閉塞上端部53およびテーパー部52が拡張した部分にも、上記と同様に、強加熱された向かい合う第1の組の加熱側部により形成される向かい合う肉薄側部と向かい合う第2の組の側部により形成される肉厚側部が形成される。
なお、プリフォーム拡張体作製工程は、図12に示すような、プリフォーム拡張体作製用成形型90を用いて行ってもよい。成形型90は、二つ割りの金型91,92を備えており、それぞれの金型91,92の内面には、プリフォーム拡張体の外面形状を形成するための凹部91a,92aを備えている。金型91,92の凹部91a,92aにより形成される空間は、図12に示すように、軸方向に直交する断面が、楕円状に形成されている。そして、この成形型90を用いる場合には、プリフォーム5の強加熱された第1の組の側部50a,50bが、凹部91a,92aの中央部に向かい合うように、加熱されたプリフォーム5が配置される。そして、その状態において、上述した側部偏重加熱筒状プリフォームを成形型中心軸方向に延伸する軸延伸と、加熱筒状プリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸を行うことにより、図12に示すような向かい合う第1の組の側部により形成される向かい合う肉薄側部51a,51bと、第2の組の側部により形成される肉厚側部51c、51dとを有し、断面が楕円形となったプリフォーム拡張体5aを形成することができる。
次に、拡張扁平筒状部成形工程について説明する。
拡張扁平筒状部成形工程では、成形装置内に、拡張扁平筒状部成形部の長軸側にプリフォーム拡張体の肉厚側部が位置し、拡張扁平筒状部成形部の短軸側にプリフォーム拡張体の肉薄側部が位置し、かつ、肉薄部が、成形装置の内面により押しつぶされた状態となるようにプリフォーム拡張体を配置した後、プリフォーム拡張体に空気を送り込み、プリフォーム拡張体を拡張させ、成形装置の扁平成形用内面部の内面に当接させて拡張扁平筒状部を成形する。
この拡張扁平筒状部成形工程では、最初に、プリフォーム拡張体の成形装置への配置を行う。具体的には、図13に示すように、成形装置80内に、拡張扁平筒状部成形部(金型81、82の凹部81a,82a)の長軸側に、プリフォーム拡張体5aの肉厚側部51c,51dが位置し、拡張扁平筒状部成形部(凹部81a,82a)の短軸側(言い換えれば、凹部81a,82aの中央部)に、プリフォーム拡張体5aの肉薄側部51a,51bを配置する。続いて、図14に示すように、成形装置80の2つの金型81,82を閉じ、成形装置の内面(凹部81a,82aの内面)により、プリフォーム拡張体5aの肉薄側部51a,51bを押圧し、肉薄側部51a,51b側(プリフォーム拡張体5aの楕円部の長軸側)を押しつぶした状態とする。
これにより、成形装置80内において、プリフォーム拡張体は、図14に示すように、プリフォーム拡張体5aの肉薄側部51a,51bは、ある程度の長さをもって、金型81、82の凹部81a,82aに当接したものとなる。また、プリフォーム拡張体5aの肉厚側部51c,51dは、ある程度の長さをもって、金型81、82の凹部81a,82aと離間したものとなる。すなわち、プリフォーム拡張体の肉薄側部51a,51bに由来する部分の外面が、プリフォーム拡張体の肉厚側部51c,51dに由来する部分の外面よりも先に、成形装置の内面(凹部81a,82aの内面)に当接した状態となる。
このように、拡張扁平筒状部成形工程では、プリフォーム拡張体の肉薄側部51a,51bに由来する部分の外面が、プリフォーム拡張体の肉厚側部51c,51dに由来する部分の外面よりも先に拡張扁平筒状部成形部の内面に当接して冷却されるものとすることが好ましい。
さらには、拡張扁平筒状部成形工程では、プリフォーム拡張体を成形装置内に配置した際に、プリフォーム拡張体の肉薄側部51a,51bに由来する部分の外面が、拡張扁平筒状部成形部の内面により押しつぶされるとともに冷却されるものであってもよい。
次に、プリフォーム拡張体を再拡張させて拡張扁平筒状部を成形する。
この工程では、プリフォーム拡張体に空気を送り込み、プリフォーム拡張体を拡張させ、成形装置の扁平成形用内面部の内面に当接させて拡張扁平筒状部を成形する。
具体的には、図14に示す状態において、プリフォーム拡張体5a内に高い圧力で空気を送り込み、図15および図16に示すように、プリフォーム拡張体の外面全体を金型81,82の内面(凹部)81a,82aに密着させる。これにより、プリフォーム拡張体の筒状本体部は、軸に直交する方向に完全に横延伸され、拡張扁平筒状部を有する容器体5bとなる。そして、プリフォーム拡張体の筒状本体部の軸に直交する方向への横延伸により、プリフォーム拡張体5aの肉厚側部51c,51dは、薄肉化した側部51e,51fとなる。
プリフォーム拡張体5aの肉薄側部51a,51bは、この工程において、実質的に延伸されないので、そのままの肉厚を保持する。これにより、図16に示すように、形成される拡張扁平筒状部は、全周において、ほぼ均一な肉厚を有するものとなる。
この工程における横方向(周方向)の延伸倍率は、好ましくは1~6倍、より好ましくは2~5倍である。また、この工程における流体の圧力は、0.1~1.0MPaの範囲であることが好ましい。
なお、拡張扁平筒状部成形工程において、成形装置80の2つの金型81,82を閉じた際に、プリフォーム拡張体の肉薄側部51a,51bが、成形装置の内面(凹部81a,82aの内面)から離間していてもよい。この場合、プリフォーム拡張体5aの肉厚側部51c,51dは、プリフォーム拡張体の肉薄側部51a,51bのよりも、成形装置の内面(凹部81a,82aの内面)から離間しているものとなる。さらに、プリフォーム拡張体を再拡張させた際には、プリフォーム拡張体の肉薄側部51a,51bに由来する部分の外面が、プリフォーム拡張体の肉厚側部51c,51dに由来する部分の外面よりも先に、成形装置の内面(凹部81a,82aの内面)に当接して冷却される。これにより、プリフォーム拡張体5aの肉薄側部51a,51bは、肉厚側部51c,51dよりも延伸されず、図16に示すような、全周においてほぼ均一な肉厚を有する拡張扁平筒状部が形成される。
1 医療用液体収納容器体
2 拡張扁平筒状部
21 排出部
5 筒状プリフォーム
5a プリフォーム拡張体
50a、50b 強加熱側部
51a、51b 肉薄側部
51c、51d 肉厚側部
50 筒状本体部
53 閉塞上端部
54 下端部
55 把持用突出部
80 成形装置

Claims (8)

  1. 下端に開口部を有する筒状の排出部と、前記排出部と連続し、かつ上方に延び、上端にて閉塞し、水平断面において長軸と短軸とを有する拡張扁平筒状部とを有する医療用液体収納容器体の製造方法であって、
    射出成形され、前記排出部と、前記排出部と連続し、上端が閉塞した筒状本体部とを備える樹脂製の筒状プリフォームを準備するプリフォーム準備工程と、
    前記プリフォームの軸延伸方向と直交し、かつ、互いに直交する長軸と短軸とを有する拡張扁平筒状部成形部を備える成形装置を準備する成形装置準備工程と、
    前記プリフォームの前記筒状本体部の向かい合う第1の組の側部を強く加熱し、向かい合う第2の組の側部を前記第1の組の側部より低加熱状態とするプリフォーム側部偏重加熱工程と、
    側部が偏重加熱された前記筒状プリフォームを、前記プリフォームの中心軸方向に延伸する軸延伸と前記筒状プリフォーム内に空気を送り込む拡張延伸とを行い、前記第1の組の加熱側部により形成される向かい合う肉薄側部と、前記第2の組の側部により形成される向かい合う肉厚側部とを有するプリフォーム拡張体を形成するプリフォーム拡張体作製工程と、
    前記拡張扁平筒状部成形部の前記長軸側に前記プリフォーム拡張体の前記肉厚側部が位置し、かつ、前記拡張扁平筒状部成形部の前記短軸側に前記プリフォーム拡張体の前記肉薄側部が位置するように、前記プリフォーム拡張体を前記成形装置内に配置するプリフォーム拡張体配置工程と、
    前記プリフォーム拡張体配置工程後、前記プリフォーム拡張体に空気を送り込み、前記プリフォーム拡張体を拡張させ、前記成形装置の扁平成形用内面部の内面に当接させて前記拡張扁平筒状部を成形する拡張扁平筒状部成形工程とを行うものであり、
    前記成形装置準備工程は、二つ割りの金型を備え、それぞれの前記金型の内面には、前記医療用液体収納容器体の拡張扁平筒状部の側面の半部を形成するための凹部を備える成形装置を準備するものであり、
    前記プリフォーム拡張体作製工程は、前記第1の組の加熱側部により形成された向かい合う肉薄側部における外径が、前記医療用液体収納容器体の前記拡張扁平筒状部の短軸長より大きいものとなるように拡張するものであり、
    前記プリフォーム拡張体配置工程は、前記二つ割りの金型が開いた状態の前記成形装置内に、前記プリフォーム拡張体を配置するものであり、
    前記拡張扁平筒状部成形工程は、前記二つ割りの金型を閉じ、前記金型の前記凹部により、前記プリフォーム拡張体の前記向かい合う肉薄側部を押圧し、前記向かい合う肉薄側部側を押しつぶした状態とした後、前記プリフォーム拡張体に空気を送り込むものであることを特徴とする医療用液体収納容器体の製造方法。
  2. 前記医療用液体収納容器体の前記拡張扁平筒状部は、前記排出部と連続し、かつ上方に延びる筒状下部と、前記筒状下部と連続し、かつ上方に延びる扁平筒状胴部と、前記扁平筒状胴部と連続し、かつ上方に延びる筒状上部とを備え、前記扁平筒状胴部は、水平断面において長軸と短軸とを有する扁平形状を備え、かつ、全周においてほぼ均一な肉厚を有するものとなっている請求項1に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
  3. 前記プリフォーム拡張体作製工程は、側面が部分的に偏重加熱された筒状プリフォームの前記筒状本体部の全長が、前記医療用液体収納容器体の前記拡張扁平筒状部の全長となるまで中心軸方向に延伸するものである請求項1または2に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
  4. 前記拡張扁平筒状部成形工程では、前記プリフォーム拡張体の前記肉薄側部に由来する部分の外面が、前記プリフォーム拡張体の前記肉厚側部に由来する部分の外面よりも先に前記金型の前記凹部に当接して冷却される請求項1ないし3のいずれかに記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
  5. 前記拡張扁平筒状部成形工程では、前記二つ割りの金型を閉じた際に、前記プリフォーム拡張体の前記肉薄側部に由来する部分の外面が、前記金型の前記凹部により押しつぶされるとともに冷却される請求項4に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
  6. 前記医療用液体収納容器体の製造方法は、前記プリフォーム側部偏重加熱工程の前に、前記プリフォームの筒状本体部の全体を均一に加熱するプリフォーム均一予備加熱工程を行うものである請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
  7. 前記プリフォーム均一予備加熱工程は、向かい合う熱源を有する加熱装置内に前記プリフォームを配置し、前記プリフォームを回転させて行うものであり、前記プリフォーム側部偏重加熱工程は、前記向かい合う熱源を有する加熱装置内にて、前記予備加熱されたプリフォームの回転を停止させた状態にて行うものである請求項6に記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
  8. 前記プリフォーム準備工程は、前記筒状本体部が、閉塞上端部の下端における肉厚と同じ肉厚にて、下端部に向かって所定長延びる均一肉厚部を有するものを準備するものである請求項1ないし7のいずれかに記載の医療用液体収納容器体の製造方法。
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