JPH1159003A - プリント物改質方法、該方法により改質したプリント物及びプリント物改質装置 - Google Patents

プリント物改質方法、該方法により改質したプリント物及びプリント物改質装置

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JPH1159003A
JPH1159003A JP22965797A JP22965797A JPH1159003A JP H1159003 A JPH1159003 A JP H1159003A JP 22965797 A JP22965797 A JP 22965797A JP 22965797 A JP22965797 A JP 22965797A JP H1159003 A JPH1159003 A JP H1159003A
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Retsu Shibata
烈 柴田
Motokazu Kobayashi
本和 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物の光沢感を所望する状態で再現可能な
プリント物改質方法、該方法により改質したプリント物
及びプリント物改質装置を提供する。 【解決手段】 プリント物改質方法において、原画像の
画質改質する部位を判別する工程として、原画像の対象
物を判別する工程と、対象物の画質改質部を判別する工
程を有し、その部位に画像改質プリントを行うことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白黒および/また
はカラーの画像および/または文字のプリント物の改質
方法である。そのなかでも、近年急速に普及した、イン
クジェットプリント方法および装置に深く関与する。
【0002】
【従来の技術】種々の白黒およびカラーのプリント物の
プリント方法が知られている。たとえば、オフセット印
刷、グラビア印刷、シール印刷、スポンジ印刷等の商業
印刷分野である。また、銀塩写真や電子写真、熱転写、
熱昇華型プリント、インクジェットプリント等のコンシ
ューマープリンティング分野が、一般的である。
【0003】これらのプリント方法のいくつかは、実在
物の質感、光沢感、立体感を、より実在に近似させて、
紙面上に再現するように、研究開発されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印字物
をより実際の物体に近似させて再現する際に、上記に挙
げたようなプリント方法では、いまだ不満があった。
【0005】たとえば、実在物の光沢感を出すために
は、表面に光沢を有する記録媒体を用いるか、記録後に
光沢を付与することが望まれる。しかし、表面に光沢を
有する記録媒体は、記録媒体の全面に光沢があり、実在
物のように部分的に光沢があるものの再現には不向きで
ある。また、記録後に部分的に光沢を付与するには、エ
ナメルペイントのような塗料をスポンジ印刷であると
か、あるいは、刷毛で光沢を付与する部分に塗るという
作業が必要であった。
【0006】また、立体感を出すためには、いくつもの
プリント方法を組み合わせる必要があり面倒であった。
さらには、印刷物の表面を工作することは非常に手間が
かかり、複製することが困難であった。また、たとえ
ば、凹凸面をプリント物の上に形成し、立体視を試みる
工作物もあった。しかしながら、立体視のための凹凸面
は、プリント物の質感を改善するものではなく、疑似的
に立体感を観察者に与えるのみであった。
【0007】これらの質感を出すための技術は、これま
で述べたように、特殊な印刷手法により作成されるため
非常に手間がかかり、コンシューマープリンティング分
野で手軽に扱うことは困難であった。
【0008】またプリント物はプリント面を傷つけるこ
となく、原画像の色再現性を過度に変質を加えることな
しに光線を屈折させる作用のある表面および/または凹
凸面を形成して画像改質部位を決定する必要があるがこ
の決定はプリント操作者の熟練した「カン」によるとこ
ろが多かった。
【0009】そこで本発明は、画質改質インクによる光
線を屈折させる作用のある表面および/または凹凸面を
形成する画像状の部位の、好適な作成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0011】すなわち、本発明は、原画像のプリント手
段と、原画像の画質改質画像プリント手段とを、少なく
とも有し、原画像プリントしたプリント物の表面に、原
画像から求められる画像状の画質改質プリントを画質改
質インクで行うプリント物改質方法において、原画像の
画質改質する部位を判別する工程として、原画像の対象
物を判別する工程と、対象物の画質改質部を判別する工
程を有し、その部位に画質改質プリントを行うプリント
物改質方法を提案するものであり、前記の画質改質する
部位を判別する工程は、対象物のデジタル画像データの
グレースケール画像の階調値の、最明部から少なくとも
10%以上60%以下の画像領域を判別すること、前記
のプリント方法が、インクをノズルから吐出してプリン
トするプリント方法であって、そのインクジェット吐出
素子が、ノズルに熱を印加し、気泡の発生による作用力
によりインクを吐出する、インクジェット吐出素子であ
ること、前記画質改質インクが少なくとも水溶性高分子
化合物および/または熱発泡性樹脂粒子を含むことを含
む。
【0012】また本発明は、前記の方法により改質した
ことを特徴とするプリント物及び原画像のプリント手段
と、原画像の画質改質画像プリント手段を少なくとも具
備したプリント物改質装置において、原画像の入力画像
データの対象判別画像処理部と画像改質部判別画像処理
部とを設けたことを特徴とするプリント物改質装置を提
案するものである。
【0013】本発明によれば、印刷物の光沢感を所望す
る状態で再現可能であり、更に、印刷物の質感を容易に
変更し、所望する状態の印字物を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。
【0015】上記、プリント物の質感、光沢感、立体感
等の再現性に対する要求に鑑み、本発明者らは以下のプ
リント物改質方法を考案した。
【0016】原画像のプリント手段と、原画像の画質改
質プリント手段とを、少なくとも有し、原画像をプリン
トしたプリント物の表面に、原画像から求められる画像
状の画質改質プリントを行うのである。
【0017】さらに、原画像をプリントしたプリント物
の表面に、画質改質で、光線を屈折させる作用のある表
面および/または凹凸面を、原画像をプリントしたプリ
ント物の表面に、原画像から求められる画像状の画質改
質プリントを行うことによって、質感、光沢感、立体感
等の再現性を向上する可能性を提案した。
【0018】この、光線を屈折させる作用のある表面お
よび/または凹凸面をプリントする方法は、種々のプリ
ント方法から選択できる。好適なプリント方法として
は、たとえば、常温で固体のインクを加熱して液体化し
吐出させるインクジェット記録を用いることができる。
また、常温で液体のインクをインク吐出素子から吐出さ
せて記録することができる。たとえば、ノズルに熱を印
可し気泡の発生による作用力によりインクを吐出する、
インクジェットプリント方法が、容易かつ簡便に、原画
像と原画像から求められる画像状の画質改質プリントを
行うことができる。これらの方法により原画像のプリン
ト物のプリント面を傷つけることなく、また原画像の色
再現性を過度に変質させることなしに、容易に光線を屈
折させる作用のある表面および/または凹凸面を形成で
きる。
【0019】すなわち、光線を屈折させる作用のある表
面および/または凹凸面とは、原画像のプリントにかか
る着色されたプリント媒体表面を、実質的に色再現性に
変質を加えることなく、プリント媒体の表面における光
沢度を変質しうる面の形成を指すのである。
【0020】このうち、常温で液体のインクをインク吐
出素子から吐出させて記録する場合において、インクは
水溶性のものが、無害性や、安全性から、一般に用いら
れている。このインク吐出素子によるプリント方法を、
本発明で利用する場合には、つぎのような画質改質イン
クを用意することが可能である。
【0021】ここで画質改質インクとは、原画像のプリ
ントにかかる色処理に基づく、原画像の色再現性にかか
るプリントのための色材を含有しないインクを指す。す
なわち、通常、カラーの原画像は、RGBの三色のデジ
タル画像データとして与えられるが、プリントの際に
は、CMYまたはCMYKの三色あるいは四色に色分刷
され、各色の色材を含有するインクによってプリントさ
れる。また、これらの三色あるいは四色以外にも特色と
称せられる特別な色材をさらに加えてプリントされるこ
ともあるが、この場合は、特色にかかる色材のプリント
量は、あらかじめ前述の色分刷の算術時に考慮される。
しかしながら、ここで画質改質インクとは、原画像のプ
リントの色再現にかかる色材を含有しないものであるか
ら、色分刷時に考慮されることはない。ただし、プリン
ト媒体の表面性にかかる、光沢感に起因するプリントの
ための算術においては十分考慮されることはいうまでも
ない。
【0022】この画質改質インクの組成としては、水、
界面活性剤、その他の保湿、防腐、酸化防止の添加剤に
加えて、水溶性の高分子材料を加えたものを用いること
ができる。
【0023】水溶性高分子材料としては、たとえば、ポ
リビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンオキシド、カゼイン、コラーゲン、澱粉類、酢
酸ビニルアルコール、セルロース類、ゼラチン類、アラ
ビアゴム、ポリビニルピロリドン、アクリル酸(または
メタアクリル酸)エステル共重合体のアルカリ塩、スチ
レン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、アクリル
アマイド共重合体等が挙げられる。
【0024】ただし、高分子材料は、これらに限定され
るものでなく、また、単独でも、また2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0025】またさらに熱発泡性樹脂粒子を加えたもの
を用いることもできる。熱発泡性樹脂粒子とは、例えば
ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル、塩化ビ
ニリデン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート等
の熱可塑性樹脂をカプセル壁とする中空粒子に、イソブ
タン、n−ペンタン等の揮発性膨張剤を内包し、加熱に
より膨張するものである。その具体例としては、例えば
マツモトマイクロスフェアーF−20、F−30、F−
40、F−80(松本油脂製薬株式会社製)、エクスバ
ンセル551、642(ケマノーベル株式会社製)等が
ある。
【0026】またスチレン系樹脂やビニール系樹脂ある
いは合成ゴムなどの高分子材料をキシレンなどの溶剤に
溶解させそれに発泡剤を加えて作ることもできる。発泡
剤としては無機系、有機系のものがあるが例えば、過酸
化亜鉛、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過酸化ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、ア
ジ化カルシウム、ジアゾアミノベンゼン、アゾイソブチ
ロジニトリル、ベンゼンスルホヒドラジン、ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミン等がある。
【0027】上記熱発泡性樹脂粒子を画像改質インクと
して用いる場合は、画像改質インクを媒体上に吐出後に
媒体を所望の温度に加熱し熱発泡性樹脂粒子を発泡させ
る必要がある。加熱温度は熱発泡性樹脂粒子の材質によ
って異なるが、概ね100℃〜200℃である。加熱時
間は数秒から数十秒でかまわない。
【0028】さらに、光線を屈折させる作用のある表面
および/または凹凸面の形成方法は、上述以外の方法を
用いても、簡略なものであれば、好適に応用することが
可能である。
【0029】さらに、画質改質する部位を判別する工程
は、対象物のデジタル画像データのグレースケール画像
の階調値の、最明部から少なくとも10%以上60%以
下の画像領域とするプリント物改質方法および装置、そ
のプリント物である。
【0030】ここで、対象画像とは、原画像内の着目す
る対象物の画像領域を他の非対象物の画像領域から区
別、分別された画像領域のことで、たとえば、原画像内
の対象物を非対象物となる背景画像部から、切り抜いた
画像を指す。
【0031】また、画質改質部の判別には、対象画像と
して判別された対象物が有するデジタル画像データのグ
レイスケール画像の階調値のもっとも明るい階調値(最
明部)から、0%から100%除した階調値にわたって
任意に設定することができる。プリント物を改質する目
的や対象画像にもよるが、好ましくは10%ないしは6
0%が、より好ましくは20%ないしは50%の範囲
が、光沢感を再現するためには好適である。光沢感を再
現する部位が少なくては、その効果が期待できず、また
多すぎては、対象物のもつ質感を好適に再現できなくな
る可能性がある。より具体的に説明すると、たとえば、
デジタル画像データにおいて、もっとも明るい部分を2
55値もっとも暗い部分を0値とする、0値から255
値で階調を表現する場合が多い。その場合にあって、対
象画像として判別された対象物が有する階調値が200
値から50値である場合は、この範囲のもっとも明るい
側の階調値である200値から、10%減じた場合の2
00値から180値の範囲の画像データ、ないしは、6
0%減じた200値から80値までの画像データを画質
改質が像データとする事ができる。
【0032】ここでいうグレイスケール画像とは、原画
像が白黒の階調画像であれば、そのデジタル画像データ
を指し、原画像がカラー画像であれば、そのデジタル画
像データをグレイスケール画像に変換したものを用いる
ことができる。
【0033】また、本発明は、プリント方法として、イ
ンクをノズルから吐出してプリントするプリント方法で
あって、そのインクジェット吐出素子が、ノズルに熱を
印可し、気泡の発生による作用力によりインクを吐出す
る、インクジェット吐出素子であるプリント物改質方法
および装置、そのプリント物である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的な実施形態
を図面を参照して説明する。
【0035】
【実施例】
実施例1 図2は本発明の一実施例にかかるインクジェットプリン
ト装置の概略斜視図である。
【0036】図中キャリッジ1上に記録ヘッド2−1、
2−2が装着される。各記録ヘッドは、図4に示すよう
に64個の吐出口20を一構成単位(チップ)としたも
のを4個を有し、これにより、後述のように8個のヘッ
ドチップから8種類のインクを吐出する事ができる。す
なわち、それぞれの記録ヘッドは吐出口20を360d
pi(ドット/インチ)の密度で配列しているものを用
い、これらの記録ヘッドにおいては、それぞれ、シアン
の同系色のインクについて低い濃度のインクから2−1
−1、2−1−2に、マゼンタの同系色のインクについ
て濃度の低いインクから2−1−3、2−1−4に、イ
エローのインクを2−2−1に、ブラックの同系色のイ
ンクについて低い濃度から2−2−2−、2−2−3
に、さらに、後述の画質改質インクを2−2−4によっ
て吐出させるものである。
【0037】それぞれのヘッドに対しては、それぞれに
対応して設けられたインクタンク4からそれぞれのイン
クが供給される。キャリッジ1はガイドシャフト3によ
り摺動自在に案内支持され、駆動ベルト6を介したキャ
リッジモータ7の駆動により上記ガイドシャフト3に沿
って往復運動させられる。記録ヘッド2−1、2−2に
は多数の導線を配した可撓性絶縁ベルト5を介して駆動
信号を供給する。さらに被プリント媒体は、不図示の搬
送モータを駆動源とする搬送ローラおよび排紙ローラ8
によって、各図中矢印方向に搬送され、記録ヘッドの移
動に伴って、記録ヘッドから吐出されたインクにより画
像の記録が行われる。
【0038】キャリッジ1の移動による記録領域外に設
定されたホームポジションには、キャップ部9を持つ回
復ユニット10が配設され、この回復ユニットによる吐
出回復処理により各記録ヘッドのインク吐出特性の安定
化を行うことができる。
【0039】図3は上述のインクジェットプリント装置
の制御構成を示すブロック図である。
【0040】図において、101はパーソナルコンピュ
ータやビデオ機器等のホスト装置から画像信号を入力す
る画像入力部を示し、102は各種パラメータの設定及
び記録開始を指示する各種キーを備えている操作部であ
る。103は、後述のROMに格納される各種プログラ
ムに従って本記録装置全体を制御するCPUを示す。1
04は、本記録装置を制御動作させるプログラムを格納
するROMを示す。このROM104は後述する、入力
画像データから画質改質インクの画像状の印字出力デー
タを生成するプログラムを格納している。
【0041】また、105−1は、後述する入力画像デ
ータの対象判別画像処理部Aを示し、105−2は画質
改質部判別画像処理部Bを示す。106は、ROM10
4中の各種プログラムの実行の際のワークエリアおよび
エラー時の一時退避エリア、そしてプリンタ部に送る画
像出力データの格納エリアとして用いるRAMを示す。
さらに107は画像出力データに基づき画像をプリント
するプリンタ部を示し、主に図2に示した構成を有す
る。108は本記録装置内のアドレス信号、データ、制
御信号を伝送するバスラインである。
【0042】次に、上記構成に基づく、本実施例の画質
改質インクの画像出力データの生成方法について説明す
る。
【0043】本実施例の画質改質インク用の画像出力デ
ータは、原画像を入力した入力画像データから、少なく
とも次の処理フロー(図1)に従って生成される。
【0044】ステップS1で、画像入力部101より原
画像の画像データを入力する。本実施例においては、デ
ジタル画像データとして、もっとも明るい部分を255
値もっとも暗い部分を0値とし、0値から255値で階
調を表現する。
【0045】ステップS2で、RAM106に入力画像
データを蓄積し、入力画像データから対象物を判別す
る。本実施例においては、入力画像データとして口唇部
を含む頚顎部を原画像とし、画質改質を行う画像部とし
て口唇部を判別する事を目的としているため、パラメー
タとして、口唇部の階調値および肌部の階調値を対象物
判別にもちいた。判別した口唇部画像(図5)は対象画
像データとしてRAM106に格納した。
【0046】ステップS3で、対象画像データより画質
改質部を判別する。対象画像データである口唇部をグレ
ースケール画像に変換し、もっとも明るい側の階調値2
00値より、30%減じた階調値140値までを画質改
質部とした。この画質改質画像データ(図7)をRAM
106に格納した。
【0047】ステップS4で、記録ヘッド2に搭載され
ているインク群により、原画像のプリントを行う。
【0048】ステップS5で、原画像のプリント物の対
象とする対象画像部である口唇部の画質改質画像部を、
下記の画質改質インクによりプリントした。
【0049】 画質改質インク組成1:水 70重量部 ジエチレングリコール 10重量部 尿素 5重量部 グリセリン 10重量部 PVA 10重量部 画質改質インク組成としては、本実施形態に示したよう
に、少なくとも高分子材料を含有することが好ましい。
【0050】高分子材料の好例としては、本実施例で用
いているポリビニルアルコールをはじめとした水溶性高
分子材料が挙げられる。しかし、インクジェットプリン
トにおいて本発明を実施する場合において、インクジェ
ット吐出口から吐出されればよく、水溶性高分子材料限
定されるものでなく、分散可能な無白色顔料や、種々の
高分子材料に可能性がある。
【0051】画質改質インクを印字しないプリント物に
比べて、口唇部に光沢感の増大した質感あふれる画像を
得ることができた。
【0052】同様に画質改質部の判別に最明部から5%
の範囲、最明部から10%の範囲、最明部から50%の
範囲、最明部から60%、最明部から70%の範囲を選
択し、画質改質プリントを試みた。最明部から5%の範
囲により判別した画質改質プリントでは光沢感の効果が
感じられなかった。また、最明部から70%の範囲を選
択した画質改質プリントでは、全面に画質改質プリント
しているのとあまり変わりなく、好適な結果をもたらさ
なかった。
【0053】本実施例においては特に口唇に着目して光
沢感の増大を目的としたが、口唇のみならず、歯を着目
することによってもよい。さらには、質感で強調したい
部分があればどこを、画質改質プリント部分として対象
物として選択してもよい。 実施例2 実施例1において画像改質インクを下記のものとした。
【0054】 水 60重量部 ジエチレングリコール 10重量部 尿素 5重量部 グリセリン 10重量部 マツモトマイクロスフェアーF−20 15重量部 上記画像改質インクを実施例1と同様に用いた後、媒体
を150℃に30秒間放置した。得られた画像は同様に
口唇部に光沢感の増大した質感あふれる画像を得ること
ができた。
【0055】本発明では、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックで画像を形成し、その上に光線を屈折させ
る作用のある表面および/または凹凸物を、画像の上
に、画像状に、形成したが、単色画像でも複合色画像で
あっても、本発明は有効に適合できる。
【0056】さらに、プリント物はインクジェットプリ
ント媒体上に形成されたものであっても、また、一般の
印刷物の表面に形成されたものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、画像改質部位とプリン
ト操作者の「カン」に頼ることなく決定でき、さらに印
刷物の光沢感を所望する状態で再現することができ、印
刷物の質感を容易に変更し所望する状態の印字物を得る
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施例1で実行される処理の処
理フローを示すフローチャート図である。
【図2】本発明にかかる実施例1のインクジェットプリ
ント装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】インクジェットプリント装置の制御構成を示す
ブロック図である。
【図4】記録ヘッドのインク吐出口面を模式的に示す図
である。
【図5】本発明にかかる実施例1の原画像の一例であ
る。
【図6】本発明にかかる実施例1の対象画像の一例であ
る。
【図7】本発明にかかる実施例1の画質改質インクがプ
リントされる画像領域の一例である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2−1 記録ヘッド 2−2 記録ヘッド 2−1−1〜2−2−4 ヘッドチップ 3 ガイドシャフト 4 インクタンク 5 可撓性絶縁ベルト 6 駆動ベルト 7 キャリッジモータ 8 排紙ローラ 9 キャップ部 10 回復ユニット 101 画像入力部 102 操作部 103 CPU 104 ROM 105−1 画像処理部A 105−2 画像処理部B 106 RAM 107 プリンタ部 108 バスライン 501 頚顎部 502 口唇部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像のプリント手段と、原画像の画質
    改質画像プリント手段とを、少なくとも有し、原画像プ
    リントしたプリント物の表面に、原画像から求められる
    画像状の画質改質プリントを画質改質インクで行うプリ
    ント物改質方法において、原画像の画質改質する部位を
    判別する工程として、原画像の対象物を判別する工程
    と、対象物の画質改質部を判別する工程を有し、その部
    位に画質改質プリントを行うことを特徴とするプリント
    物改質方法。
  2. 【請求項2】 前記画質改質する部位を判別する工程
    は、対象物のデジタル画像データのグレースケール画像
    の階調値の、最明部から少なくとも10%以上60%以
    下の画像領域を判別する請求項1に記載のプリント物改
    質方法。
  3. 【請求項3】 前記のプリント方法が、インクをノズル
    から吐出してプリントするプリント方法であって、その
    インクジェット吐出素子が、ノズルに熱を印加し、気泡
    の発生による作用力によりインクを吐出する、インクジ
    ェット吐出素子である請求項1または2に記載のプリン
    ト物改質方法。
  4. 【請求項4】 前記画質改質インクが少なくとも水溶性
    高分子化合物および/または熱発泡性樹脂粒子を含む請
    求項1乃至3のうち、いずれか1項に記載のプリント物
    改質方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうち、いずれか1項に
    記載の方法により改質したことを特徴とするプリント
    物。
  6. 【請求項6】 原画像のプリント手段と、原画像の画質
    改質画像プリント手段を少なくとも具備したプリント物
    改質装置において、原画像の入力画像データの対象判別
    画像処理部と画像改質部判別画像処理部とを設けたこと
    を特徴とするプリント物改質装置。
JP22965797A 1997-08-26 1997-08-26 プリント物改質方法、該方法により改質したプリント物及びプリント物改質装置 Pending JPH1159003A (ja)

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JP (1) JPH1159003A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001225459A (ja) * 2000-02-16 2001-08-21 Funai Electric Co Ltd インクジェットプリンタによる立体画像の作成方法

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JP2001225459A (ja) * 2000-02-16 2001-08-21 Funai Electric Co Ltd インクジェットプリンタによる立体画像の作成方法

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