JPH1158841A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH1158841A
JPH1158841A JP9243443A JP24344397A JPH1158841A JP H1158841 A JPH1158841 A JP H1158841A JP 9243443 A JP9243443 A JP 9243443A JP 24344397 A JP24344397 A JP 24344397A JP H1158841 A JPH1158841 A JP H1158841A
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JP
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voltage
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control signal
printing
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JP9243443A
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English (en)
Inventor
Toshiro Suemune
俊郎 末宗
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 上位装置1から印字品質調整のためのコ
マンドが入力すると、ヘッド駆動用電圧変換部11が印
字ヘッド7に供給する駆動電圧を増減する。駆動電圧が
高ければ印字ドット径が大きくなり、全体として濃度が
高まる。駆動電圧が低ければ逆に濃度が下がる。印字速
度を高めてドット密度を低くしたときは、印字ドット径
を大きくして濃度の低下を防ぐ。 【効果】 ユーザの簡単な操作によって、簡単な回路で
印字濃度を増減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ、サーマルプリンタ、ワイヤドットプリンタのよ
うに、印字ヘッドを所定の電圧で駆動して用紙等の印刷
を行う構成のプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ、サーマルプリ
ンタ、ワイヤドットプリンタ等は、いずれも用紙上に多
数のドットを印字しながら、要求される文字や画像の印
刷を行う。印字ドットは白色または黒色であって、黒ド
ットの集合によって文字や図形を描く。こうしたプリン
タでは、印字ヘッドが各印字ドットをむらなく均一の大
きさで印字することが要求される。ところが、環境温度
の変化等によって、例えばインクジェットプリンタであ
ればインクの粘度が下がり、印字ドット径が大きくなる
ことがある。サーマルプリンタ等も周囲温度の上昇によ
って基板温度が上昇し、これまでより印字ドット径が大
きくなることがある。こうした際の印字品質を維持する
ために、従来、印字ヘッドを駆動する時間を最適化制御
するようにしている。これによって、印字ドット径の均
一化を図り、画像品質が維持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
従来、パーソナルコンピュータ等の上位装置に接続され
て駆動されるプリンタは、上位装置のプリンタドライバ
により設定された条件で、常に一定の基準に従って印字
品質を維持するように動作する。ところが、ユーザの要
求の多様化によって、簡単な操作によって印字品質を調
整できるような機構の要求が高まっている。特に、ハー
フトーン等の中間色を印刷するプリンタにおいては、ユ
ーザの好みに応じた濃度での印刷をすることが望まし
い。しかしながら、濃淡制御のために信号処理を更に複
雑にすることはコストアップにつながり、そのプログラ
ム開発等も容易でない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉印字品質を要求値に調整するためのコマンド
を上位装置から受信して、その要求値に対応する印字電
圧調整信号を出力するプリンタ制御回路と、この印字電
圧制御信号と、実際に印字ヘッドに供給される駆動電圧
を検出した検出信号とを受け入れて、両者を比較して、
印字電圧を要求値に調整するための出力電圧制御信号を
出力する電源制御回路と、上記出力電圧制御信号を受け
入れて、上記印字ヘッドに対して、出力電圧制御信号に
より調整された駆動電圧を供給するヘッド駆動用電圧変
換部とを備えたことを特徴とするプリンタ。
【0005】〈構成2〉印字品質を要求値に調整するた
めのコマンドを、オペレータにより操作されるモードス
イッチから受け入れて、その要求値に対応する印字電圧
調整信号を出力するプリンタ制御回路と、この印字電圧
制御信号と、実際に印字ヘッドに供給される駆動電圧を
検出した検出信号とを受け入れて、両者を比較して、印
字電圧を要求値に調整するための出力電圧制御信号を出
力する電源制御回路と、上記出力電圧制御信号を受け入
れて、上記印字ヘッドに対して、出力電圧制御信号によ
り調整された駆動電圧を供給するヘッド駆動用電圧変換
部とを備えたことを特徴とするプリンタ。
【0006】〈構成3〉印字ドットの密度が粗くなるほ
ど、印字ヘッドの駆動電圧を高くするように、印字電圧
調整信号を出力するプリンタ制御回路と、この印字電圧
制御信号と、実際に印字ヘッドに供給される駆動電圧を
検出した検出信号とを受け入れて、両者を比較して、印
字電圧を要求値に調整するための出力電圧制御信号を出
力する電源制御回路と、上記出力電圧制御信号を受け入
れて、上記印字ヘッドに対して、出力電圧制御信号によ
り調整された駆動電圧を供給するヘッド駆動用電圧変換
部とを備えたことを特徴とするプリンタ。
【0007】〈構成4〉構成1から3までのいずれかに
記載のプリンタにおいて、ヘッド駆動用電圧変換部は、
印字ヘッドに供給される直流駆動電圧を生成する整流回
路と、電源制御回路の出力する出力電圧制御信号を受け
入れて、上記整流回路の出力をオンオフ制御して印字電
圧を要求値に調整するスイッチングコントローラを備え
たことを特徴とするプリンタ。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例〉図1は、本発明によるヘッド駆動電圧変換部
と周辺回路の結線図である。この回路はプリンタの主要
部を示す。従って、予めこの回路を利用するプリンタ全
体の構成について次の図2を用いて説明する。図2は、
プリンタ全体の構成を示す回路ブロック図である。図に
示すように、このプリンタは、上位装置1と通信回線2
を介して接続され、上位装置1から所定の印刷用データ
を受け入れて印刷動作を行う。プリンタ全体はプリンタ
制御回路3により制御され、このプリンタには、I/O
回路4、モードスイッチ5、コマンド制御対応テーブル
6、ヘッド駆動用電圧変換部11、モータ駆動用電圧変
換部12、ロジック回路用電圧変換部13、電源制御回
路14,15,16等が設けられている。
【0009】プリンタ制御回路3は、上位装置1から通
信回線2及びI/O回路4を介して印字用データ及び印
字制御用のコマンドを受信し、回路各部を制御する。モ
ードスイッチ5は、オペレータが所定のコマンドを入力
してプリンタを制御するためのスイッチである。コマン
ド制御対応テーブル6は、上位装置1やモードスイッチ
5から受け入れたコマンドとその具体的な処理内容とを
対応付けたデータを格納するテーブルである。プリンタ
制御回路3は、このコマンド制御対応テーブル6を参照
してそのコマンドを認識し、所定の処理を実行する。
【0010】ヘッド駆動用電圧変換部11と、モータ駆
動用電圧変換部12と、ロジック回路用電圧変換部13
は、いずれも商用電源を受け入れて装置各部に所定の電
力を供給するための回路である。ヘッド駆動用電圧変換
部11は、商用電源を変換し、ヘッドドライバ17を介
して印字ヘッド7に電力を供給する回路である。モータ
駆動用電圧変換部12は、モータドライバ18を介して
モータ8に所定の駆動電力を供給する回路である。モー
タ8は、印字ヘッド7のスペーシングや印刷用の用紙を
搬送するためのものである。ロジック回路用電圧変換部
13は、この図に示す各回路に対しいわゆるTTLレベ
ルのロジック回路用電力を供給する回路である。
【0011】ここで、本発明においては、上記ヘッド駆
動用電圧変換部11が印字ヘッド7に供給する印字電圧
を、高いものから低いものまで例えば数段階用意し、こ
れを切り換えることによって印字品質を調整する。
【0012】例えば、インクジェットプリンタの場合、
印字電圧を高めるとインクを吐出するノズル部分での吐
出エネルギーが高まる。従って、より多くのインクが吐
出され印字ドット径が大きくなる。サーマルプリンタの
場合、個々の発熱素子に供給される電力が増大し、印字
ドット径が大きくなる。ワイヤドットプリンタの場合に
も、インクリボンをたたく力が増して転写インク量が増
え、ドット径が増大する。逆に印字電圧を下げると、い
ずれの印字ヘッドにおいても印字ドット径が小さくな
る。多数の等間隔に配列された印字ドットの集合によっ
て用紙上に文字や画像が形成されるから、各印字ドット
の径が大きくなると、全体として濃度が濃く印刷された
ように感じられ、逆に印字ドット径が小さくなると、全
体として薄く印刷されたように感じられる。こうした性
質を利用して本発明では、印字ヘッドに供給する印字電
圧を切り換え、印字品質を調整する。印字電圧の変更
は、以下に説明するように、印字データそのものを処理
して濃淡を制御する場合に比べて非常に簡単である。
【0013】図1には、こうした印字電圧制御のための
具体的な回路を図示した。上位装置1から印字品質を要
求値に調節するためのコマンドがプリンタ制御回路3に
入力すると、プリンタ制御回路3は印字電圧調整信号3
Aを出力する。これを受け入れて、印字ヘッド7に所定
の印字電圧を供給するために、電源制御回路14とヘッ
ド駆動用電圧変換部11とが設けられている。
【0014】ヘッド駆動用電圧変換部11は、商用電源
21を降圧して所定の交流電圧を得るトランスTと、ト
ランスTの二次側で交流を直流に変換する整流回路22
と、整流回路22の出力から所定の印字電圧を生成する
スイッチングコントローラ23により構成される。スイ
ッチングコントローラ23には、回路に直列にエミッタ
とコレクタを接続したトランジスタTrと、ダイオード
D、コイルL、コンデンサC及び抵抗R1,R2が設け
られている。
【0015】トランジスタTrのベースには、電源制御
回路14から出力電圧制御信号25Aが入力するように
構成されている。トランジスタTrは、出力電圧制御信
号25Aによってオンオフ制御され、整流回路22の出
力を断続して目的とする直流電圧を出力するように構成
されている。ダイオードDはこの回路出力に並列接続さ
れ、トランジスタTrがスイッチオフの間、順方向の電
流を維持するために設けられている。コイルLとコンデ
ンサCは出力電圧平滑用の素子である。また、抵抗R
1,R2は直列に接続されて出力端子に並列に挿入され
ている。これにより、抵抗R1,R2の接続点から出力
電圧に対応する検出信号11Aを分圧して取り出す構成
となっている。
【0016】電源制御回路14には、D/A変換回路2
4と比較回路25とが設けられている。D/A変換回路
24は、プリンタ制御回路3から出力される印字電圧調
整信号3Aをアナログ信号に変換して比較回路25に入
力する回路である。比較回路25には、D/A変換回路
24の出力と検出信号11Aとが入力する。そして、両
者が比較され、D/A変換回路24の出力信号よりも検
出信号11Aの電圧が高い場合には、スイッチングコン
トローラ23のトランジスタTrをオフし、その逆の場
合には、トランジスタTrをオンするように制御するた
めの、出力電圧制御信号25Aが、比較回路25から出
力される構成となっている。
【0017】図3には、プリンタの回路動作説明図を示
す。この図を用いて本発明によるプリンタの回路動作の
概略を説明する。まず、図2に示す上位装置1からプリ
ンタ制御回路3に対し印字品質調整コマンド1Aが入力
する。このコマンド1Aは、プリンタ制御回路3の内部
に設けられた図3に示すプロセッサ27によって処理さ
れる。このとき、コマンド制御対応テーブル6が参照さ
れて、そのコマンドの内容が判断される。これによっ
て、そのコマンドが要求するディジタル出力電圧値27
AがD/A変換回路24に向けて出力される。この信号
は、これまで説明した印字電圧調整信号のことである。
D/A変換回路24は、ディジタル出力電圧値27Aを
アナログ出力電圧値Vaに変換して比較回路25に供給
する。
【0018】一方、比較回路25には、実測したアナロ
グ検出信号Vdが入力する。ここで、比較回路25は、
VaがVdよりも大きい場合に出力電圧を低電位Lにす
る。これにより、図1に示したトランジスタTrのベー
ス電流が増大し、トランジスタTrのコレクタ電流が流
れて、スイッチがオンする。一方、図3に示すVaがV
d以下の場合には、比較回路25の出力が高電位Hとな
る。図1に示すトランジスタTrは、ベース電位が高く
なるためベース電流が減少し、スイッチオフの状態にな
る。
【0019】このように、実測した駆動電圧が要求され
た駆動電圧より低い場合にはトランジスタTrをオンさ
せて、出力電圧を高め、それ以外の場合にはトランジス
タをオフさせるようにすれば、プロセッサ27の出力す
るディジタル出力電圧値27Aに対応する直流電圧が印
字ヘッド7に供給されるよう制御できる。
【0020】図4には、プリンタ制御回路の動作フロー
チャートを示す。図1に示すプリンタ制御回路3は、具
体的にはこの図に示すようなプログラムによって動作す
る。この図のステップS1〜ステップS3は上位装置側
の動作であって、ステップS4〜ステップS9はプリン
タ側の動作を示す。
【0021】まず、図のステップS1において、上位装
置側でメニュー画面が表示される。即ち、上位装置を操
作するオペレータは上位装置の画面に表示されたメニュ
ーを見ながら好みのモード等を選択する。ステップS2
では、印字品質調整ボタンがマウス等によってクリック
されたかどうかを判断する。即ち、図示しないメニュー
画面上の印字品質調整ボタンがクリックされ、所定の濃
度が要求された場合にはステップS3に進み、本発明の
処理が進められる。その他の場合には別処理に移る。ス
テップS3では、印字用データとコマンドが上位装置か
らプリンタ側に送信される。ステップS4では、プリン
タが印字用データとコマンドを受信し、図示しない印字
バッファ等に格納する。
【0022】ステップS5では、受信データが入力バッ
ファにあるかどうかの判断がされる。即ち、ここでは受
信待ちの状態にあり、受信データが入力バッファに格納
されると、プリンタの各種の制御動作が開始される。次
のステップS6では、受信コマンドの読み出しが行われ
る。そして、ステップS7で、コマンド制御対応テーブ
ルが参照される。その結果、ステップS8で、コマンド
が印字品質調整コマンドであると判断されるとステップ
S9に進み、そのコマンドに対応するディジタル出力電
圧値がプリンタ制御回路3から出力されることになる。
ステップS8で印字品質調整コマンド以外のコマンドと
判断されると別処理に移る。
【0023】ステップS9でプリンタ制御回路がディジ
タル出力電圧値を印字電圧調整信号として出力する場合
には、このデータは、例えば出力電圧そのものを示すデ
ィジタル値であればよい。このような信号はそのままア
ナログ変換され、対応するアナログ電圧値として比較回
路に入力される。また、プリンタ制御回路は、例えば図
1に示すスイッチングコントローラ23のトランジスタ
Trを直接制御するようなパルス幅変調された信号を生
成するようにしてもよい。この場合には、プリンタ制御
回路3が検出信号を受け入れ、プリンタ制御回路3の出
力する印字電圧調整信号はスイッチングコントローラ2
3のトランジスタTrに直接供給される。
【0024】図5は、上記のような制御の結果動作する
スイッチングコントローラの動作タイムチャートを示
す。本発明により、例えば印字ヘッドの駆動電圧が40
ボルト,30ボルト,20ボルトの3段階に切り換え制
御される。図の(a)は駆動電圧が40ボルト、(b)
は駆動電圧が30ボルト、(c)は駆動電圧が20ボル
トの場合の、スイッチングコントローラのトランジスタ
Trが出力する電流パルスを示している。駆動電圧が3
0ボルトの場合には中間程度の濃度で、駆動電圧が40
ボルトの場合にはやや濃い濃度、駆動電圧が20ボルト
の場合にはやや薄い濃度の印刷がされる。
【0025】ここで、駆動電圧40ボルトの(a)の例
では、制御パルスの周期T0が50μ秒の場合に、トラ
ンジスタTrをT1秒間オンする。この場合のデューテ
ィ比は、例えば80パーセントとする。また、30ボル
トの場合にはT2秒間トランジスタをオンする。この場
合のデューティ比は60パーセントとする。また、駆動
電圧が20ボルトの場合にはT3秒間トランジスタTr
をオンする。この場合のデューティ比は40パーセント
とする。スイッチングコントローラのトランジスタがこ
の図に示すような動作をすると、その出力がコイルLと
コンデンサCによって平滑化され、平均化された安定な
直流電圧が印字ヘッド7に供給される。上記のように、
デューティ比を増減することによって、印字ヘッドに供
給される印字電圧が簡単に要求値に調整される。
【0026】また、このように、ヘッド駆動用電圧変換
部11において、整流回路22の出力をスイッチングコ
ントローラ23によって制御し、出力電圧を要求値に調
整するよう構成すると、電源制御回路14を含む電圧制
御のための回路構成が極めて簡単になり、しかも印字用
データは、濃淡制御のための特別な信号処理演算をする
必要がない。従って、簡便に印字濃度を段階的に切り換
える制御が可能となる。
【0027】図6には、本発明の別の具体例を示すモー
ドスイッチ操作による制御フローチャートを図示した。
上記の例では、上位装置側でオペレータのウインドウ操
作に従って印字品質を要求値に調整するコマンドが生成
された。しかしながら、例えばプリンタ側にこうした印
字品質を直接制御する機能を設けるようにしてもよい。
この場合には、図2に示したモードスイッチ5を操作し
て同様の処理を行う。即ち、モードスイッチ5の該当す
るキーを押すと、これまでの例で説明した上位装置から
送られてくるコマンドと同一のコマンドがプリンタ制御
回路3に供給されるようにする。これによって、これま
でと同様の制御が可能となる。
【0028】まず、図6ステップS1において、モード
スイッチの押下が行われると、ステップS2において、
コマンド制御対応テーブルを参照する。そして、ステッ
プS3では、印字品質調整コマンドであるかどうかが判
断され、印字品質調整コマンドであればステップS9に
進み、ディジタル出力電圧値を設定し、これを出力す
る。その他の動作はこれまでの具体例と全く同様であ
る。こうして、プリンタを操作するオペレータにより印
字濃度の段階的なあるいは適当な制御が可能となる。
【0029】次に、本発明の更に別の具体例を説明す
る。プリンタに高速印字モードと低速印字モードの2種
のモードで動作する機能を備えたものがある。こうした
プリンタでは、印字される画像の内容に応じてあるいは
要求する印字品質に応じて自由に印字速度を選択でき
る。また、印字速度を高めた場合には、印字ヘッドの駆
動能力を考慮して、印字ドットの密度が粗くなるよう制
御する。印字速度を低くした場合には、印字ドットの密
度を高める。こうした制御を行う場合に、印字ドット径
を一律に設定しておくと、印字ドットの密度が粗くなっ
た場合には、全体として画像が薄くなり、良好な印字品
質が得られないことがある。この具体例では上記の機能
を利用し、印字速度に応じた印字電圧を設定する。即
ち、印字ドットの密度が粗くなるほど印字ドットの駆動
電圧を高くして印字ドットを大きくするように上記印字
電圧調整信号を制御する。
【0030】図7には、印字ドットの密度による制御フ
ローチャートを示す。まず、ステップS1において、印
字速度指定コマンドが読み出されると、ステップS2に
おいて、印字速度が高いかどうかの判断がされる。印字
速度が高い場合にはステップS3に進み、300dpi
(ドット/インチ)のモードで印刷し、印字速度が低い
場合には600dpiのモードで印字する。印字速度が
高い場合には、ステップS4で印字電圧を高く設定し、
印字速度が低い場合には、ステップS6で印字電圧を低
く設定する。
【0031】図8には、こうした制御の結果得られる印
字密度と印字電圧との関係説明図を示す。図に示すよう
に、ここでは印字速度を制御する2種のコマンドESC
300とECC600に対応する動作例が示されてい
る。ESC300は印字速度が速い場合、ECC600
は印字速度が遅い場合のコマンドである。ESC300
のコマンドが認識されると300dpiのモードで印字
が行われる。また、そのときのドット径は通常より大き
く、印字電圧は高く設定される。また、ECC600の
コマンドが入力されると600dpiのモードで印字が
行われる。そして、そのときのドット径は通常より小さ
く、印字電圧は低く設定される。こうして、いずれの場
合においても適切な印字品質が得られる。
【0032】図9には、印字電圧制御信号波形図を示
す。上記のように印字電圧が高くなるよう設定をする場
合には、例えば図の(a)に示すように制御する。
(a)に示すように、制御パルス周期を100μ秒とし
たときトランジスタTrをオンする時間を80μ秒と設
定する。即ち、デューティ比が80パーセントになるよ
うに制御する。また、印字電圧を低くする場合には、図
の(b)に示すように、制御パルスの周期を100μ秒
としたときトランジスタTrをオンする時間を60μ秒
にする。即ち、デューティ比を60パーセントに設定す
る。こうして印字品質を制御する。なお、図9に示した
信号は、例えばTTLレベルでプリンタ制御回路3から
出力される制御信号とする。この信号を後で説明するA
/D変換回路に供給し、その回路の出力を図1に示した
トランジスタTrのベースに供給すれば、この図に示す
ような印字電圧の切換え制御が容易にできる。しかも、
回路構成は極めて簡単で安価に設定できる。
【0033】図10には、A/D変換回路の結線図を示
す。この回路は、入力抵抗R3と、プルアップ抵抗R4
及び平滑コンデンサC1により構成される。入力抵抗R
3の一端から図9に示したような信号が入力すると、プ
ルアップ抵抗R4によって直前に入力したパルスのピー
ク電圧が維持される。また、コンデンサC1は、アナロ
グ出力電圧を平滑化する。従って、この出力が図2に示
す比較回路25に入力され制御される。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、印字ヘッ
ドの駆動電圧を上位装置から入力するコマンドやプリン
タに設けられたモードスイッチから入力するコマンドに
よって変更し、印字品質を要求値に制御するので、簡単
な回路構成で印字濃度の調整が可能となる。また、印字
速度を切り換えることによって印字ドットの密度が粗く
なるような場合に、印字ドットの密度が粗くなるほど印
字ヘッドの駆動電圧を高くするように切換えを行うと、
速度切換えによる印字品質の変動を抑え、高画質な印字
を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッド駆動用電圧変換部と周辺回路の結線図で
ある。
【図2】プリンタ全体の構成を示すブロック図である。
【図3】プリンタの回路動作説明図である。
【図4】プリンタ制御回路の動作フローチャートであ
る。
【図5】スイッチングコントローラの動作タイムチャー
トである。
【図6】モードスイッチ操作による制御フローチャート
である。
【図7】印字ドットの密度による制御フローチャートで
ある。
【図8】印字密度と印字電圧との関係説明図である。
【図9】印字電圧制御信号波形図である。
【図10】D/A変換回路の結線図である。
【符号の説明】
1 上位装置 3 プリンタ制御回路 7 印字ヘッド 11 ヘッド駆動用電圧変換部 14 電源制御回路 21 商用電源 22 制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字品質を要求値に調整するためのコマ
    ンドを上位装置から受信して、その要求値に対応する印
    字電圧調整信号を出力するプリンタ制御回路と、 この印字電圧制御信号と、実際に印字ヘッドに供給され
    る駆動電圧を検出した検出信号とを受け入れて、両者を
    比較して、印字電圧を要求値に調整するための出力電圧
    制御信号を出力する電源制御回路と、 前記出力電圧制御信号を受け入れて、前記印字ヘッドに
    対して、出力電圧制御信号により調整された駆動電圧を
    供給するヘッド駆動用電圧変換部とを備えたことを特徴
    とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 印字品質を要求値に調整するためのコマ
    ンドを、オペレータにより操作されるモードスイッチか
    ら受け入れて、その要求値に対応する印字電圧調整信号
    を出力するプリンタ制御回路と、 この印字電圧制御信号と、実際に印字ヘッドに供給され
    る駆動電圧を検出した検出信号とを受け入れて、両者を
    比較して、印字電圧を要求値に調整するための出力電圧
    制御信号を出力する電源制御回路と、 前記出力電圧制御信号を受け入れて、前記印字ヘッドに
    対して、出力電圧制御信号により調整された駆動電圧を
    供給するヘッド駆動用電圧変換部とを備えたことを特徴
    とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 印字ドットの密度が粗くなるほど、印字
    ヘッドの駆動電圧を高くするように、印字電圧調整信号
    を出力するプリンタ制御回路と、 この印字電圧制御信号と、実際に印字ヘッドに供給され
    る駆動電圧を検出した検出信号とを受け入れて、両者を
    比較して、印字電圧を要求値に調整するための出力電圧
    制御信号を出力する電源制御回路と、 前記出力電圧制御信号を受け入れて、前記印字ヘッドに
    対して、出力電圧制御信号により調整された駆動電圧を
    供給するヘッド駆動用電圧変換部とを備えたことを特徴
    とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    プリンタにおいて、 ヘッド駆動用電圧変換部は、 印字ヘッドに供給される直流駆動電圧を生成する整流回
    路と、 電源制御回路の出力する出力電圧制御信号を受け入れ
    て、前記整流回路の出力をオンオフ制御して印字電圧を
    要求値に調整するスイッチングコントローラを備えたこ
    とを特徴とするプリンタ。
JP9243443A 1997-08-25 1997-08-25 プリンタ Pending JPH1158841A (ja)

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