JPH1158551A - 15°テーパ空気入りタイヤ用ビードコア製造方法 - Google Patents

15°テーパ空気入りタイヤ用ビードコア製造方法

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JPH1158551A
JPH1158551A JP9224540A JP22454097A JPH1158551A JP H1158551 A JPH1158551 A JP H1158551A JP 9224540 A JP9224540 A JP 9224540A JP 22454097 A JP22454097 A JP 22454097A JP H1158551 A JPH1158551 A JP H1158551A
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JP
Japan
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bead core
steel wire
winding
bead
tire
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JP9224540A
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Norihiro Shimada
紀寛 島田
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Bridgestone Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/48Bead-rings or bead-cores; Treatment thereof prior to building the tyre
    • B29D2030/487Forming devices for manufacturing the beads

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  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なリム組み性を保持してタイヤのビード
コア断面の外接輪郭線の内側輪郭線のテーパ角度を15
°とすることが可能な15°テーパ空気入りタイヤのビ
ードコア製造方法を提供する。 【解決手段】 1本以上の連続するスチールワイヤをビ
ードコア成形機の回転駆動自在な型形成部に供給してス
チールワイヤの螺旋状密着巻回により複数本の巻回列数
及び複数の巻回段数を有するビードコアを製造するに当
り、複数本のスチールワイヤ横並び螺旋状密着巻回の最
初の段形成に供する型形成部の外周表面に型形成部の回
転軸心に対し13.0〜14.5°の角度のテーパを付
し、この外周表面上にスチールワイヤを複数回螺旋状密
着巻回して第一段目のスチールワイヤ列を形成し、第一
段目の列の上部に第二段目以降のスチールワイヤの螺旋
状密着巻回を順次繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、15°テーパ空
気入りタイヤ用ビードコア製造方法、より詳細にはトラ
ック及びバス用15°テーパ空気入りタイヤに用いるビ
ードコア部材の製造方法に関し、特に、タイヤをその適
用リムに組付けてタイヤの最大負荷能力に対応する最高
空気圧を充てんしたとき、ビードコア直下のビードベー
ス部のリムのビードシートとの接触圧を一様にして、良
好なリム組み性を保持してビード部耐久性を向上させ得
る15°テーパ空気入りタイヤ用ビードコア製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】トラック及びバス用空気入りタイヤ(ラ
ジアルプライタイヤ)は、メイテナンス上の利点や自動
リム組みが可能などの取扱いが容易である点及び走行中
におけるパンクに対する安全性がより高く、チューブ交
換、修理などの手間を必要としない点でチューブ付きタ
イヤに比しより優れる利点を多く備えていることを主な
理由として、最近はチューブレス化が一般化する傾向に
ある。
【0003】しかし上記の利点のうちでも重量が重いタ
イヤの自動リム組み可能な点は車両メーカ側と使用者側
との双方にとり図り知れない利点であり、この自動リム
組みを可能ならしめるは他のタイヤ種に見られない15
°テーパを付したビードシートと、それ故に可能となる
著しく高さが低いフランジとを備えることである。この
ことはトラック及びバス用タイヤの特異性である。
【0004】リムのフランジ高さが著しく低いのはビー
ド部耐久性確保にとって不利ではあるが、この不利を補
うのはタイヤビード部のビードベース部とリムのビード
シートとの間の著しく大きな締め代であり、この締め代
のありさまを図3のタイヤビード部とリム外側離隔との
要部断面図に例示する。
【0005】図3において、トラック及びバス用15°
テーパ空気入りタイヤ(但しラジアルプライタイヤ)
は、一対のビード部1(片側のみ示す)は一対のサイド
ウォール部2(片側のみ示す)に連なり、ビード部1内
部に埋設したビードコア3相互間にわたり1プライ以上
(図示例は1プライ)のカーカス4をタイヤの補強とし
て有し、ビード部1にはビード補強コード層5とビード
コア3の外周面からタイヤ半径方向外側に向け先細り状
に延びるスティフナゴム6を備える。符号7はチューブ
レス(以下T/Lと略す)タイヤとして充てん空気圧を
保持する、空気不透過性ゴムのインナーライナである。
【0006】図3に示すT/Lタイヤはその適用リム9
に組付けて、JATMA規格(1997年)が定める最
大負荷能力に対応する最高空気圧を充てんした状態にあ
る。リム9のビードシート9Bsは、リム9(タイヤ)
の回転軸心に対しα≒15°のテーパ角度を有し、これ
に対しリム組付け前のタイヤビード部1のビードベース
1Bs(二点鎖線で示す)もほぼリム9のビードシート
9Bsと同じテーパ角度を有し、ビードベース1Bsと
リム9のビードシート9Bsとの間の距離が締め代であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すビードコア
3は1本の連続したスチールワイヤの螺旋状巻回の複数
列、複数段の構成(ワイヤの図示省略)になり、互いに
隣り合うスチールワイヤはほぼ密着状態にあり、ビード
コア3断面の外接輪郭線が六角形をなす、いわゆる六角
ビードコア3である。従来タイヤの六角ビードコア3の
外接輪郭線のうちリム9のビードシート9Bsと対向す
る外接輪郭線部分のテーパ角度βは、リム9のビードシ
ート9Bsのテーパ角度α≒15°より大きい。その理
由を以下、図4に基づき説明する。
【0008】図4は、図3に示すビードコア3近傍の要
部を取り出した拡大断面図であり、ビードコア3を構成
するスチールワイヤのうちリム9のビードシート9Bs
に最も近い配列のスチールワイヤw11〜w16の断面を示
す。
【0009】ビードコア3の未加硫部材は、その成形機
の回転駆動される型形成部(フォーマ)に1本以上の連
続するスチールワイヤを供給して該ワイヤの螺旋状密着
巻回を順次繰り返して、所定回数の横並び巻回により必
要とするスチールワイヤ本数の列を形成し、このスチー
ルワイヤの列を必要とする段数だけ重ね合わせて得る。
このとき15°テーパ空気入りタイヤ用ビードコア未加
硫部材の内周面は、適用リム9のビードシート9Bsの
テーパ角度15°と同じテーパ角度を有する。そのため
ビードコア部材成形機の型形成部のスチールワイヤ巻回
表面に15°のテーパ角度を付す。
【0010】上記のようにして準備したビードコア部材
を成型に適用した未加硫タイヤを加硫機に取付けた金型
に装填して加硫成型する際、タイヤビード部1(図3参
照)を形成するための金型のビードリングのビードベー
ス1Bs(図4参照)成型表面にも15°のテーパ角度
を設けている。
【0011】上記のようなビードリングを用いた金型に
より未加硫タイヤを加硫成型すると、図4を代用参照し
て、ビードコア3は矢印Zの方向に落ち込むような“ず
れ”動作が生じる。この“ずれ”動作は、タイヤビード
部1のヒール側(タイヤ外側)のスチールワイヤw11
直径を変えずに、スチールワイヤw11からタイヤビード
部1のトウ側(タイヤ内側)のスチールワイヤw16に向
かうにつれスチールワイヤの直径を小さくする作用をも
たらす。
【0012】その結果、図4を参照して、ビードコア3
の部材段階からみれば元来スチールワイヤw11〜w16
内側に接する直線OIL と、スチールワイヤw11に接し
てタイヤ回転軸心(図示省略)と平行な直線Y2 との交
角αは、リム9のビードシート9Bsのリム回転軸心
(図示省略)に平行な直線Y1 となす角度α、すなわち
テーパ角度α=15°と一致する筈のところ、実際上の
ビードコア3におけるスチールワイヤw11〜w16の内側
に接する直線AIL と直線Y1 となす角度βは、β>α
となり、実際の角度βは約16〜17°となる。
【0013】上記のようにテーパ角度がβ>αとなり、
実際の角度βが約16〜17°となると、ビードコア3
のタイヤヒール側のトウ側に対する直径比の相対的な値
がより一層大きくなり、スチールワイヤw11とリム9の
ビードシート9Bsとの間の距離G1 が、スチールワイ
ヤw16とリム9のビードシート9Bsとの間の距離G 6
より大きく、G6 >G1 なる。スチールワイヤw11とス
チールワイヤw16との間のスチールワイヤとリム9のビ
ードシート9Bsとの間の距離についても同様であり、
その結果、ビードベース1Bsのリム9のビードシート
9Bsとの間の接触圧が、タイヤヒール側でより高く、
タイヤトウ側でより低くなり、不均一な接触圧分布を示
す。
【0014】このことは、タイヤの荷重負荷転動下でタ
イヤビード部1のヒール側の動きがトウ側の動きに比し
より大きくなることを意味し、図3を参照して、カーカ
ス4の折返し部端及び折返しに沿う補強コード層5の終
端部のひずみを増大させることとなり、結局タイヤのビ
ード部耐久性を損なう。またリム9のビードシート9B
sに対する締め代を十分大きな値にしてビード部1の動
きを抑制しようとすれば、ビード部1のトウ側の締め代
が過大になりタイヤのリム9へのリムフィット性が悪く
なり、いわゆるリム組み性が低下する。
【0015】従ってこの発明の請求項1〜5に記載した
発明は、未加硫タイヤに加硫成型を施した後の製品タイ
ヤにおけるビード部のビードコアの最内側で横並び配列
とする列の複数本のスチールワイヤの共通内側接線のテ
ーパ角度がほぼ15°となり、良好なリム組み性を保持
してビード部耐久性の向上に貢献することが可能な、1
5°テーパ空気入りタイヤ用ビードコア製造方法の提供
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、1本以上の
連続するスチールワイヤをビードコア成形機の回転駆動
自在な型形成部に供給してスチールワイヤの螺旋状密着
巻回を順次繰り返し、複数本の巻回列数及び複数の巻回
段数を有する、15°テーパ空気入りタイヤ用ビードコ
アの製造方法において、複数本のスチールワイヤ横並び
螺旋状密着巻回の最初の段形成に供する、ビードコア成
形機の型形成部の外周表面に、該型形成部の回転軸心に
対し13.0〜14.5°の範囲内角度のテーパを付
し、先ず該テーパを有する型形成部の外周表面上にスチ
ールワイヤを複数回螺旋状密着巻回して第一段目のスチ
ールワイヤ列を形成し、その後この第一段目の列の上部
に第二段目以降のスチールワイヤの螺旋状密着巻回を順
次繰り返すことを特徴とする、15°テーパ空気入りタ
イヤ用ビードコア製造方法である。
【0017】請求項1に記載した発明を実施するに当
り、好適には請求項2に記載した発明のように、上記型
形成部の外周表面のテーパが13.5〜14.0°の範
囲内角度であるのが良い。またビードコア成型から未加
硫タイヤの加硫成型に至る間のビードコア断面形状を所
定の形状に保持するためには、請求項3に記載した発明
のように、連続するスチールワイヤの表面に、ゲージが
0.05〜0.20mmの範囲内の極く薄い未加硫ゴム
を被覆するのが良い。
【0018】またこの発明による15°テーパ空気入り
タイヤに適合するビードコアは、請求項4に記載した発
明のように、スチールワイヤ巻回完了後のビードコア
は、その断面の最外側に位置するスチールワイヤの外接
輪郭線が六角形状をなすもの、又は請求項5に記載した
発明のように、スチールワイヤ巻回完了後のビードコア
は、その断面の最外側に位置するスチールワイヤの外接
輪郭線がほぼ平行四辺形状をなすのが適合する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図1及び図2に基づき説明する。図1は、ビードコ
ア成形機の型形成部の要部及びこの型形成部に巻き取り
完了したビードコアそれぞれの断面図であり、図2は、
極く薄い未加硫ゴムを被覆した連続するスチールワイヤ
の断面図である。
【0020】図1に示すビードコア成形機(図示省略)
の型形成部10は先に触れた六角ビードコアを成型する
フォーマであり、この種のフォーマは、図2に示す1本
以上、この例では1本の連続するスチールワイヤw(図
2参照)の巻回体、すなわちビードコア13を形成する
ため、断面が傾いた六角形の下半形状の凹部を備え、図
示を省略した回転駆動装置によりフォーマ10は回転自
在である。
【0021】フォーマ10の凹部は外周表面S1 と両側
の側壁表面S2 、S3 とにより構成し、フォーマ10を
回転駆動させながら1本の連続したスチールワイヤwを
フォーマ10の凹部外周表面S1 上で側壁表面S2 に沿
わせた、図で見て左隅に供給する。この左隅のスチール
ワイヤw11(添字は第一段目の第一列をあらわす)を巻
回した後、引き続きスチールワイヤw11に密着させるよ
うにして連続するスチールワイヤwを螺旋状に巻回し、
この密着巻回を繰り返して最後に右隅の側壁表面S3
接してスチールワイヤw16を巻回し、図示例では6本か
らなる第一段目のスチールワイヤwの列をまず形成す
る。
【0022】次いで、休止せずに引き続いて側壁表面S
3 に沿わせスチールワイヤw16の上にスチールワイヤw
21を巻回し、このスチールワイヤw21に密着させるよう
にして連続するスチールワイヤwを螺旋状に巻回し、こ
の密着巻回を繰り返して最後に左隅の側壁表面S2 と接
するようにスチールワイヤw27を巻回し、図示例で7本
からなる第二段目のスチールワイヤwの列を形成する。
これらスチールワイヤw21、w27の間のスチールワイヤ
wは第一段目の2本のスチールワイヤw上に巻回する。
【0023】同様にして第三段目の8本のスチールワイ
ヤw31〜w38の列を、第四段目の9本のスチールワイヤ
41〜w49の列を形成する。側壁表面S2 、S3 に沿わ
せるスチールワイヤwの巻回は第四段目までであり、そ
の後は直下の2本のスチールワイヤwを跨いだ上に直に
巻回を継続し、最後の第七段目のスチールワイヤw71
76の列を形成して、断面の外接輪郭線Evが六角形を
なすビードコア13の成型を完了させる。完了の後、図
示を省略したがフォーマ10を縦割りに分割してビード
コア13を取り出す。取り出した後のビードコア13は
その断面の外接輪郭線Evを保持する。
【0024】成型フォーマ10の回転軸心Xに関し、フ
ォーマ10の凹部の外周表面S1 のテーパ角度θは1
3.0〜14.5°の範囲内にあることが必要であり、
望ましくは13.5〜14.0°の範囲内である。なぜ
なら、未加硫タイヤの加硫成型の際のビードコア3のタ
イヤ内部に向かう“ずれ”移動を阻止することはでき
ず、よってこの“ずれ”移動を前提として、ビードコア
13の第一段目のスチールワイヤw11〜w16の内側外接
輪郭線Evに上記テーパ角度θを付与すれば、加硫成型
後のビードコア3のテーパ角度β(図3、図4参照)は
約15°となり、リム9のビードシート9Bsのテーパ
角度α≒15°とほぼ一致する。
【0025】未加硫タイヤの加硫成型後のビードコアの
テーパ角度βが約15°となれば、図4に示す距離G1
と距離G6 とはほぼ同一であるから、少なくともビード
コア3直下のビードベース1Bbと、リム9のビードシ
ート9Bsとの間の接触圧は一様となり、ビード部耐久
性をより一層向上させることができる。さらにビードベ
ース1Bb部のゴムの締め代を適正な値に設定すること
ができるので、良好なリム組み性を保持することが可能
となる。
【0026】また図2に示すように十分なタッキネス特
性を備える極く薄い未加硫ゴムcgをスチールワイヤs
wに被覆したスチールワイヤwを使用すれば、ビードコ
ア13の型崩れを未加硫タイヤの成型から加硫成型に至
るまで防止することができ、上記のビードコア3のテー
パ角度βを約15°に保持させるのに有効である。この
被覆未加硫ゴムのゲージは0.05〜0.20mmの範
囲内とするのが適合し、ゴム破れ、乃至剥がれが生じな
い範囲内で薄ければ薄い程良い。
【0027】以上はスチールワイヤwを丸線として断面
の外接輪郭線が六角形をなすビードコア13について述
べたが、その他に断面が平行四辺形の外接輪郭線を有す
るビードコアとすることができ、その場合、断面が四角
形をなすスチールワイヤを適用することもできる。
【0028】
【実施例】トラック及びバス用15°テーパラジアルプ
ライタイヤで、サイズが11R22.5であり、ビード
部1の構成は図3に従い、カーカス4は1プライのラジ
アル配列スチールコードのゴム被覆になる。ビードコア
3に用いたスチールワイヤwのスチール部分は#15
(15番線)で直径dは1.55mmであり、未加硫ゴ
ム被覆後の直径Dは1.72mm(ゲージが0.085
mm)である。
【0029】スチールワイヤwによるビードコア3(部
材13)の構成は図1に従う、段列6−9−6の六角ビ
ードコアになり、このビードコア13の成型フォーマ1
0の凹部外周表面S1 のテーパ角度θは回転軸心Xに関
し14.0°とした。これに対し従来例のビードコア3
の成型フォーマ10の凹部外周表面S1 のテーパ角度は
15.0°である。未加硫タイヤの加硫成型後の製品タ
イヤで測定したビードコア3の最内側スチールワイヤ列
の外接輪郭線のテーパ角度はそれぞれ、実施例で15.
0°、従来例で16.5°であった。
【0030】実施例及び従来例の各タイヤのビード部耐
久性テストを実施した結果は、従来例を100とする指
数にてあわすと実施例では120であり、しかも従来例
対比実施例のリムフィット性(リム組み性)は若干では
あるが良好であった。
【0031】
【発明の効果】この発明の請求項1〜5に記載した発明
によれば、コストを要さずビードコアの成型フォーマの
テーパ角度を適正化することにより、ビードベース部と
リムのビードシートとの間の、少なくともビードコア直
下における接触圧を一様化することができ、これにより
タイヤの良好なリム組み性を保持した上でビード部耐久
性を向上させることが可能な、15°テーパ空気入りタ
イヤ用ビードコア製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例を示す要部断面図で
ある。
【図2】この発明に用いるスチールワイヤの断面図であ
る。
【図3】タイヤのビード部とリム輪郭線の一部とを合わ
せ示す説明図である。
【図4】図3に示す説明図の要部拡大図である。
【符号の説明】
1、ビード部 1Bb ビードベース 2 サイドウォール部 3、13 ビードコア 4 カーカス 5 ビード部補強コード層 6 スティフナゴム 7 インナーライナ 9 適用リム 9Bs リムのビードシート 9F リムのフランジ 10 ビードコア成形機のフォーマ w スチールワイヤ S1 フォーマの外周表面 S2 、S3 フォーマの側壁表面 θ フォーマの外周表面のテーパ角度 X フォーマの回転軸心 Ev ビードコア断面の外接輪郭線 α リムのビードシートのテーパ角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本以上の連続するスチールワイヤをビ
    ードコア成形機の回転駆動自在な型形成部に供給してス
    チールワイヤの螺旋状密着巻回を順次繰り返し、複数本
    の巻回列数及び複数の巻回段数を有する、15°テーパ
    空気入りタイヤ用ビードコアの製造方法において、 複数本のスチールワイヤ横並び螺旋状密着巻回の最初の
    段形成に供する、ビードコア成形機の型形成部の外周表
    面に、該型形成部の回転軸心に対し13.0〜14.5
    °の範囲内角度のテーパを付し、先ず該テーパを有する
    型形成部の外周表面上にスチールワイヤを複数回螺旋状
    密着巻回して第一段目のスチールワイヤ列を形成し、そ
    の後この第一段目の列の上部に第二段目以降のスチール
    ワイヤの螺旋状密着巻回を順次繰り返すことを特徴とす
    る、15°テーパ空気入りタイヤ用ビードコア製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記型形成部の外周表面のテーパが1
    3.5〜14.0°の範囲内角度である請求項1に記載
    した製造方法。
  3. 【請求項3】 連続するスチールワイヤの表面に、ゲー
    ジが0.05〜0.20mmの範囲内の薄い未加硫ゴム
    を被覆する請求項1又は2に記載した製造方法。
  4. 【請求項4】 スチールワイヤ巻回完了後のビードコア
    は、その断面の最外側に位置するスチールワイヤの外接
    輪郭線が六角形状をなす請求項1〜3に記載した製造方
    法。
  5. 【請求項5】 スチールワイヤ巻回完了後のビードコア
    は、その断面の最外側に位置するスチールワイヤの外接
    輪郭線がほぼ平行四辺形状をなす請求項1〜3に記載し
    た製造方法。
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