JPH1158023A - 抵抗溶接方法及びその装置 - Google Patents

抵抗溶接方法及びその装置

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JPH1158023A
JPH1158023A JP9235358A JP23535897A JPH1158023A JP H1158023 A JPH1158023 A JP H1158023A JP 9235358 A JP9235358 A JP 9235358A JP 23535897 A JP23535897 A JP 23535897A JP H1158023 A JPH1158023 A JP H1158023A
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JP
Japan
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workpiece
welding
welded
projection
pressing
Prior art date
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Withdrawn
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JP9235358A
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English (en)
Inventor
Koji Sasaki
佐々木  広治
Masakazu Kiko
正和 喜古
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Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第1の被溶接物が比較的大きな電気抵抗をもつ
電気抵抗層を挟んで積層される金属板からなる場合で
も、現在広く行われている通常の抵抗溶接方法によって
これら金属板と第2の被溶接物とを良好に抵抗溶接でき
ること。 【構成】電気抵抗層を介して積層された複数枚の金属板
からなる第1の被溶接物と第2の被溶接物とを抵抗溶接
する方法において、前記第1の被溶接物の溶接する部分
をプレスすることにより段差を形成し、該段差による低
い部分に前記第2の被溶接物のプロジェクションを突き
合わせ、加圧力を加えながら前記第1の被溶接物と第2
の被溶接物との間に溶接電流を通流させて抵抗溶接する
ことを特徴とする抵抗溶接方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は,電気抵抗層を介して
積層された複数枚の金属板からなる第1の被溶接物に第
2の被溶接物をプロジェクション溶接する方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】 一般に金属材料の溶接のプロセスは、
溶接電流が被溶接物を通流する際にそれらの接触抵抗な
どによって発熱し、その熱で金属材料が溶融して固化す
ることにより溶接接合が行われるものである。
【0003】 しかし、2枚の金属板の間に樹脂層を挟
んだ制振鋼板などにあっては、その樹脂層がある程度の
導電性を有するものの比較的高い抵抗層あるために、そ
の制振鋼板に別の被溶接物を抵抗溶接したいとき、別の
被溶接物が直接突き合わされる制振鋼板の一方の金属板
と別の被溶接物との溶接は簡単であるが、樹脂層を挟ん
だ反対側の金属板まで所定量の溶接電流を流すのは困難
であり、したがって別の被溶接物を反対側の金属板まで
直接溶接することは非常に困難とされている。
【0004】 したがって、このような場合、量産ライ
ンに採用される接合方法としては、前記積層してなる被
溶接物の外周に別途スポット溶接を一点一点何カ所も行
って電流路を予め確保し、その後でその電流路に長時間
電流を流して発熱させ、樹脂層を溶融させることにより
プロジェクション部分に溶接電流を流し、リングプロジ
ェクション溶接を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、上記方法は
被溶接物の外周に沿って複数箇所スポット溶接を行うた
めに、作業工数がかかる上に、品質が不安定であった。
さらに、プロジェクション溶接機の他にスポット溶接機
も必要であり、経済性の面でも問題もあった。
【0006】 本発明はこのような従来の問題点を解決
し,制振鋼板のような電気抵抗層を介して積層してなる
第1の溶接物の各金属板と第2の被溶接物とを通常の抵
抗溶接によって溶接できる方法及び装置を提供すること
を主目的としている。
【0007】
【問題を解決するための手段】 前述のような問題を解
決するため,第1の発明では、電気抵抗層を介して積層
された複数枚の金属板からなる第1の被溶接物と第2の
被溶接物とを抵抗溶接する方法において、前記第1の被
溶接物の溶接する部分をプレスすることにより段差を形
成し、該段差による低い部分に前記第2の被溶接物のプ
ロジェクションを突き合わせ、加圧力を加えながら前記
第1の被溶接物と第2の被溶接物との間に溶接電流を通
流させて抵抗溶接することを特徴とする抵抗溶接方法を
提供するものである。
【0008】 前述のような問題を解決するため,第2
の発明では、電気抵抗層を介して積層された複数枚の金
属板からなる第1の被溶接物と第2の被溶接物とを抵抗
溶接する装置において、前記第1の被溶接物の溶接する
部分をプレスすることにより段差を形成するプレス手段
と、該段差による低い部分に前記第2の被溶接物のプロ
ジェクションを突き合わせ、加圧力を加えながら前記第
1の被溶接物と第2の被溶接物との間に溶接電流を通流
させて溶接するプロジェクション溶接部とからなること
を特徴とする抵抗溶接装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施をするための形態】 以下図面により発明
の実施をするための形態について説明する。先ずこの発
明は、比較的薄い電気抵抗層を介して積層された複数枚
の金属板からなる第1の被溶接物における第2の被溶接
物とを抵抗溶接する部分に加圧力を掛けて押し潰して段
差を形成することにより、その電気抵抗層の抵抗を小さ
くした後、第1の被溶接物の段差Sによる低い部分に第
2の被溶接物のプロジェクションを加圧した状態で電流
を流し、第1の被溶接物の複数枚の金属板と第2の被溶
接物とを抵抗溶接するものである。
【0010】 図1(A)は第1の被溶接物1の一部分
を示しており、第1のプレス手段2と第2のプレス手段
3とで第1 の被熔接物の所定箇所をプレスして押し潰し
た後の状態を示している。第1の被溶接物1は比較的薄
い電気抵抗層1Aとこれを挟んで積層された金属板1
B、1Cとからなる、中央に円形窓部1Dを有する積層
板である。第1のプレス手段2はプレス面に、第1の被
溶接物1の窓部1Dの直径よりも大きい直径をもつリン
グ状のプロジェクション部分2Aを有し、第2のプレス
手段3のプレス面は平坦面である。このプレス時の加圧
力は、電気抵抗層1A、金属板1Bと1Cの材質や厚み
によって異なるので一概に範囲を決められないが、この
実施例では1平方cm当たり数十トンとした。
【0011】 このような加圧力で第1の被溶接物1を
プレスすると、第1の被溶接物1はその窓部1Dの周縁
近傍に沿って押し潰されて段差1Sが形成され、凹む。
この凹み1Rを拡大した図が図1(B)である。凹み1
Rでは電気抵抗層1Aが湾曲するために機械的応力が働
き、電気抵抗層1Aは凹み1Rでは厚みが薄くなるなど
の理由で、電気抵抗が減少する。ここで凹み1Rは、第
1の被溶接物1に溶接される第2の被溶接物(例えば図
2の記号4)のリングプロジェクション(同図の記号4
A)の高さに比べて、浅い深さを有するよう形成され
る。
【0012】 また、図1(B)のように凹み1Rとせ
ずに、図1(C)に示すようにプレスにより段差1Sを
形成して低レベル部分1Lとしても、段差1Sの部分で
電気抵抗層1Aは薄くなるので、その電気抵抗が減少
し、溶接電流を流し易くなる。
【0013】 本発明における第1の被溶接物1の段差
1Sは、その段差1S部分の機械的強度にさほど悪影響
を与えず、溶接した後の溶接部分の機械的強度をさほど
低下させないよう形成されるのが良い。このような理由
から、ほぼ垂直部分をもつ段差は好ましくなく、ある傾
斜で、又は弦あるいは弧状で降下する段差が好ましい。
【0014】 次に図2により本発明の実施例について
説明する。図2(A)に示すように、通常の上部溶接電
極5と下部溶接電極6との間に、図1(C)で説明した
段差1Sをもつ第1の被溶接物1とその段差1Sの高さ
よりも大きい高さのプロジェクシヨン4Aの形成された
第2の被溶接物4とが突き合わされる。このとき第2の
被溶接物4のプロジェクシヨン4Aは第1の被溶接物1
の段差1Sによる低レベル部分1Lに当接される。
【0015】 上部溶接電極5と下部溶接電極6間に所
定の加圧力を掛けた状態で、あるいは加圧力を上昇させ
ながら、図2(B)に示す溶接回路から上部溶接電極5
と下部溶接電極6間に溶接電流を流す。交流電源ACか
らの交流電力はトランスT1で変成され、整流器Reで
整流された後、半導体スイッチS1を通してコンデンサ
バンクCoに流れ、このコンデンサバンクCoを充電す
る。コンデンサバンクCoが所定の値まで充電される
と、サイリスタ又はパワーMOSFETなどからなる高
速半導体スイッチS2がオンすることにより、コンデン
サバンクCoの充電電荷は溶接用トランスT2を介して
放電され、溶接電極5、6間にパルス状の電流波形の溶
接電流を流す。
【0016】 ここで溶接電流はコンデンサバンクC
o、溶接トランスT2及び溶接電極5、6などを含む放
電回路のインピーダンスによって決まる放電時定数に従
って減少する波形のパルス状電流となる。この発明で
は、電気抵抗が小さくされた電気抵抗層1Aを通して溶
接電流を流し、第1の被溶接物1の金属板1B、1Cと
第2の被溶接物4の溶接箇所を発熱させて溶融すること
により溶接するが、電気抵抗層1Aは必ずしも場所によ
って均一な抵抗値を呈さないから、第1の被溶接物1の
金属板1B、1Cと第2の被溶接物4とを均一に溶接す
るためには、溶接箇所がほぼ均一に溶融する時間を確保
ために前記放電時定数を長くするのが好ましい。つま
り、溶接電流のピーク値はさほど大きくなくとも、その
波尾を長くすることが良好な溶接結果を得ることにつな
がる。
【0017】 本発明では比較的溶接電流を長く流した
方が良好な溶接結果が得られることから、商用周波数の
溶接電流を供給する通常の抵抗溶接、あるいは高周波イ
ンバータにより高周波化した溶接電流を流す抵抗溶接に
よっても同様に良好な溶接が行える。
【0018】 なお、第1の被溶接物を電気抵抗層を挟
んで金属板を積層したものとして説明したが、このよう
な構造の金属板を加工してケース、容器、タンクなどの
形状にしたものも含むことはも勿論のことである。
【0019】
【発明の効果】 以上述べたように,本発明によれば,
第1の被溶接物が比較的大きな電気抵抗をもつ電気抵抗
層を挟んで積層される金属板からなる場合でも、現在広
く行われている通常の抵抗溶接方法によってこれら金属
板と第2の被溶接物とを良好に抵抗溶接することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するための形態を説明するため
の図である。
【図2】 本発明の一実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1・・・第1の被溶接物 1A・・・第1の被溶接物の電気抵抗層 1B、1C・・・第1の被溶接物の金属板 1L・・・第1の被溶接物の低レベル部分 1R・・・第1の被溶接物の凹み 1S・・・第1の被溶接物の段差 2、3・・・プレス手段 4・・・第2の被溶接物 5、6・・・溶接電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気抵抗層を介して積層された複数枚の
    金属板からなる第1の被溶接物と第2の被溶接物とを抵
    抗溶接する方法において、前記第1の被溶接物の溶接す
    る部分をプレスすることにより段差を形成し、該段差に
    よる低い部分に前記第2の被溶接物のプロジェクション
    を突き合わせ、加圧力を加えながら前記第1の被溶接物
    と第2の被溶接物との間に溶接電流を通流させて抵抗溶
    接することを特徴とする抵抗溶接方法。
  2. 【請求項2】 電気抵抗層を介して積層された複数枚の
    金属板からなる第1の被溶接物と第2の被溶接物とを抵
    抗溶接する装置において、前記第1の被溶接物の溶接す
    る部分をプレスすることにより段差を形成するプレス手
    段と、該段差による低い部分に前記第2の被溶接物のプ
    ロジェクションを突き合わせ、加圧力を加えながら前記
    第1の被溶接物と第2の被溶接物との間に溶接電流を通
    流させて溶接するプロジェクション溶接部とからなるこ
    とを特徴とする抵抗溶接装置。
JP9235358A 1997-08-15 1997-08-15 抵抗溶接方法及びその装置 Withdrawn JPH1158023A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7175745B2 (en) 2000-09-08 2007-02-13 Asahi Kasei Chemicals Corporation Method of manufacturing electrolyzer unit, and method and system for welding electrolyzer unit and electrolyzer unit rib

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20041102