JPH1157625A - 紙葉類搬送方法 - Google Patents

紙葉類搬送方法

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JPH1157625A
JPH1157625A JP21494697A JP21494697A JPH1157625A JP H1157625 A JPH1157625 A JP H1157625A JP 21494697 A JP21494697 A JP 21494697A JP 21494697 A JP21494697 A JP 21494697A JP H1157625 A JPH1157625 A JP H1157625A
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unit
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JP21494697A
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Yasutomo Kosugi
康智 小杉
Yasuo Okuma
康雄 大熊
Yasushi Shibata
靖史 芝田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送中の紙葉類が途中で脱落したり、センサが
紙葉類以外のものを誤検出しても、各情報間の対応にず
れを生じることなく、正しく宛先を印刷することがで
き、正しく区分箱に格納することができるようにする。 【解決手段】紙葉情報,認識情報,印字情報,区分先情
報の各情報間において,紙葉に唯一に付与された紙葉識
別情報を用いて関連付けを行い、主制御部から宛先読取
部3、および印字・区分先情報生成部に対して紙葉毎の
紙葉識別情報を教示するとともに、紙葉識別情報を用い
て搬送されてくる紙葉に応じた印字情報を印字部4に伝
達し、紙葉に応じた区分先情報を搬送制御部に伝達す
る。また、搬送紙葉類に異常を検出したときには、主制
御部は紙葉識別情報として正常とは別の情報を付与す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送路上のセンサ
を用いて搬送される紙葉類の状態を監視しながら紙葉類
を搬送する搬送方法に関し、特に郵便物区分装置や宅急
便区分装置等において、紙葉類の宛先を読み取り、読み
取った宛先の宛先コードを紙葉類に印刷し、その宛先に
適合した区分先に区分するための紙葉類搬送方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、郵便区分装置や宅急便区分装置の
搬送方法としては、例えば特開平05−314291号
公報に記載されているような搬送方法がある。この方法
によれば、紙葉類が光電検知器に到達すると、ここでメ
ール番号を与えた後、文字読取部の走査部が郵便番号と
住所を読み取り、次に読み取り結果をコード変換して区
分箱の番号に変換する。このとき、読み取り不可能な紙
葉類があると、その走査イメージがオンライン表示さ
れ、操作者はそのイメージを見ながらキー操作で郵便番
号あるいは住所をコード入力している。このようにし
て、搬送中の紙葉類と文字読取部との対応をとってい
た。しかし、この方法では、紙葉類識別情報と区分先情
報の関連付けを区分先情報の記憶位置によって行う方法
について記載されているが、文字読取部から得られた情
報と搬送される紙葉類の対応がとれない場合には、紙葉
類を誤って区分したり、郵便物に誤って住所宛先を印刷
してしまう危険がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
搬送方法は、搬送される紙葉類の宛先を読み取り、複数
の区分箱に区分するための搬送装置であるが、宛先の認
識処理の遅延や装置全体が大きい等の理由から搬送路が
長くなり、搬送中に紙葉類の脱落(フライアウト)やゴ
ミ等によるセンサの誤検知(湧き出し)などの障害が発
生する機会が多くなっていた。このような装置におい
て、紙葉情報,認識情報,印字情報,区分先情報等の情
報をそれぞれ個別に扱うと、上述のような障害が発生し
たときに各情報間の対応にずれが生じるため、紙葉類に
対して誤った印刷を行ったり、あるいは紙葉類を誤って
区分してしまうという問題がある。そこで、本発明の第
1の目的は、このような従来の課題を解決し、搬送され
る紙葉類の紙葉情報と認識情報の関連付けを行って、紙
葉情報と認識情報の同期をとることができ、センサが誤
検知した場合でも紙葉類と周辺機器から得られる種々の
情報との対応をとることが可能な紙葉類搬送方法を提供
することにある。また、本発明の第2の目的は、搬送さ
れる紙葉類の紙葉情報と印字情報,区分先情報の関連付
けを行い、紙葉情報と印字情報,区分先情報の同期をと
ることができる紙葉類搬送方法を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、紙葉毎に唯一に付与され
ている紙葉識別情報で関連付けられた紙葉情報と印字情
報を用いて、搬送されてくる紙葉に応じた正しい印字情
報を印字部に指示することができる紙葉類搬送方法を提
供することにある。また、本発明の第4の目的は、紙葉
毎に唯一に付与されている紙葉識別情報で関連付けられ
た紙葉情報と区分先情報を用いて、搬送されてくる紙葉
に応じた正しい区分先情報を搬送制御部に指示すること
ができる紙葉類搬送方法を提供することにある。さら
に、本発明の第5の目的は、紙葉識別情報を付与する場
合に、異常な紙葉類に関しては正常な紙葉に付与するも
のとは別の情報を付与することができ、異常な紙葉に対
する処理を正常な紙葉に対する処理と区別して行うこと
が可能な紙葉類搬送方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の紙葉類搬送方法では、主制御部から宛先読
取り部に対して紙葉識別情報を教示することにより、紙
葉情報と認識情報の関連付けを行う。また、同じように
して、主制御部から印字・区分先情報生成部に対して紙
葉識別情報を教示することにより、紙葉情報と印字情
報,区分先情報の関連付けを行う。また、同じようにし
て、主制御部から紙葉識別情報を用いて搬送されてくる
紙葉に応じた印字情報を印字部に伝える。また、主制御
部から紙葉識別情報を用いて搬送されてくる紙葉に応じ
た区分先情報を搬送制御部に伝える。さらに、主制御部
は、搬送される紙葉類に異常を検出したとき、紙葉識別
情報を正常な紙葉類に付与する情報とは別の情報を付与
することにより、紙葉類の正常と異常を区別する。これ
により、紙葉類を搬送している途中で紙葉類が脱落した
り、あるいはセンサが誤認識した場合でも、紙葉類と印
字情報、区分先情報の同期がとれているため、紙葉類に
誤った印刷を行ったり、紙葉類を誤って区分したりする
ことがなく、操作員の作業の手間を減少させることが可
能であり、装置の信頼性を向上することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示
す郵便区分装置の構成図である。この郵便区分装置で
は、分離部1から分離された郵便物を宛地別になってい
る目的の区分箱まで搬送し、そこに格納する。以下に、
その動作を詳述する。先ず、係員によって郵便物が分離
部1にセットされると、分離部1は1枚ずつ郵便物を分
離し、搬送路37上に郵便物を繰り出す。繰り出された
郵便物は、搬送路37上を搬送されながら、形状測定部
2で郵便物の長さ,幅,厚さ,硬さ,搬送方向に対する
スキュー,シフトが計測される。次に、宛先読取り部3
では、郵便物に記載されている郵便番号と住所が読み取
られ、次の印字部4では、郵便物の宛先をコード化した
バーコードが印刷され、次のゲート20〜27により郵
便物の区分先に応じて進路が変えられることにより、目
的の区分箱まで搬送され、そこに格納される。なお、5
〜9,11〜19は通過を確認するセンサであり、10
は区分先指示センサである。また、28〜36は宛地別
の区分箱である。
【0006】図2は、図1における郵便区分装置の制御
ブロック図である。図1に示す郵便区分装置は、図示さ
れていない通信装置から通信線を介して主制御部38に
接続されている。主制御部38は、記憶部44を内蔵す
るとともに、信号バスを介して印字・区分先情報生成部
39と搬送制御部43に接続されており、さらに搬送制
御部43を介して搬送数制御部42とセンサ制御部40
とゲート制御部41に接続されている。なお、形状測定
部2と宛先読取り部3と印字部4とは郵便区分装置に配
置されており、主制御部38とは通信線、通信装置を介
して接続されている。宛先読取り部3は、郵便物が搬送
されてくるとその郵便物に記載された郵便番号と住所を
読み取り、宛先の文字認識処理を行って、得られた認識
情報を主制御部38に報告する。また、印字・区分先情
報生成部39は、主制御部38から受け取った認識情報
から印字情報,区分先情報を作成し、主制御部38に報
告する。また、印字部4は、郵便物が搬送されてくると
主制御部38から受け取った印字情報をその郵便物に印
刷する。また、センサ制御部40は、搬送路上の郵便物
の通過や滞留を監視する複数の通過センサ5〜19の情
報を読み取り、搬送制御部43に連絡する。
【0007】また、ゲート制御部41は、搬送制御部4
3からの指示によって搬送路上の複数のゲート20〜2
7を動作させ、搬送されてくる郵便物の進路を切り替え
る。また、形状測定部2は、搬送されてくる郵便物の長
さ,幅,厚さ,硬さ,搬送方向に対するスキュー,シフ
トを計測し、搬送制御部43に連絡する。また、搬送制
御部43は、センサ制御部40から通過センサ5〜19
の情報を受けることにより、郵便物の搬送状態を監視
し、主制御部38によって指定された区分先情報に基づ
きゲート制御部41に指示を出し、郵便物を目的の区分
箱に格納するまでの郵便物の搬送の制御を行う。また、
記憶部44は、郵便物の印字情報,区分先情報をそれぞ
れの情報が必要になるまで格納しておく。また、搬送数
制御部42は、現在の搬送路の移動量を搬送路に取り付
けられたエンコーダの出力から読み取り、宛先読取り部
3,印字部4,搬送制御部43に連絡する。最後に、主
制御部38は、宛先読取り部3,印字部4,搬送制御部
43ならびに印字・区分先情報生成部39との間で情報
の授受を行うとともに、それらの情報の管理を行う。
【0008】図3および図4は、図1および図2に示す
構成の郵便区分装置および制御ブロックにおいて、郵便
物の形状などの情報が含まれる紙葉情報(以下,メール
情報)と認識情報の関連付けを行う方法を示す動作フロ
ーチャートとその動作説明図である。郵便物が分離部1
から繰り出され、通過センサ5で郵便物の先端を搬送制
御部43で検知すると(ステップ101)、搬送制御部
43は、その郵便物に関する長さ,幅等の情報を格納す
るための紙葉情報(以下、メール情報)を確保し(ステ
ップ102)、各郵便物に唯一付与される紙葉識別情報
として、1から始まり郵便物が繰り出される毎にカウン
トアップされる通番(以下、メール番号)を16ビット
データで作成し(ステップ102)、作成したメール番
号をメール情報に登録する(ステップ103)。搬送制
御部43は、郵便物が繰り出される毎に、同様にしてメ
ール情報を確保し、メール番号をメール情報に登録する
処理を繰り返す。郵便物は分離部1直後の通過センサ5
を通過した後、ある一定の速度,例えば3.4m/sで
動く搬送路上を搬送され、形状測定部2で長さ,幅,厚
さ,硬さ,搬送方向に対するスキュー,シフトについて
計測される。搬送制御部43は、形状測定部2からこれ
らの計測値の報告を受ける毎に、その郵便物のメール情
報に計測値を登録する(ステップ104)。これらの動
作は、図3(b)に示す通りである。
【0009】通過センサ6は、宛先読み取り開始の契機
センサであり、宛先読取り部3は、図4(b)に示すよ
うに、通過センサ6で郵便物の先端を検知した後、搬送
数制御部42から得られる搬送路の移動量(1カウント
/mm)をカウントし、所定のカウント数(10カウン
ト)に達すると、搬送されてきた郵便物の郵便番号と住
所の読み取り動作を開始する。搬送制御部43は、通過
センサ6に郵便物の先端が到達したのを検知すると(ス
テップ105)、到達した郵便物のメール情報からメー
ル番号を取り出し、主制御部38に報告する(ステップ
106)。主制御部38は,メール番号の連絡を受ける
と、直ちに宛先読取り部3にそのメール番号を報告する
(ステップ107)。宛先読取り部3は、通過中の郵便
物に記載されている郵便番号と住所を読み取り、郵便物
が通過した後に郵便番号と住所の文字をコード化する処
理を行う。宛先読取り部3は、認識処理が終了し認識結
果を生成すると(ステップ108)、主制御部38が連
絡したメール番号に処理結果の文字認識コードを付加し
て、主制御部38に連絡する(ステップ109)。上述
のようにして、各郵便物に唯一に付与されたメール番号
を主制御部38,搬送制御部43,宛先読取り部3の各
部の間で伝達することにより、搬送制御部43が持つメ
ール情報と宛先読取り部3が持つ認識情報の関連付けを
行うことができる。これらの動作は、図4(b)に示す
通りである。
【0010】図5は、図1の郵便区分装置において、メ
ール情報と印字情報,区分先情報の関連付けを行う方法
を示す動作フローチャートとその説明図である。主制御
部38は、宛先読取り部3からメール番号が付加された
文字認識コードを受け取ると、直ちに印字・区分先情報
生成部39にこれを報告する(ステップ201)。印字
・区分先情報生成部39は、報告されたメール番号の付
加された文字認識コードから、郵便物の宛先をコード化
して作成する印字情報のバーコードデータと、郵便物の
区分先となる区分先情報の区分箱番号を作成する(ステ
ップ202)。郵便物が搬送されて、通過センサ8で搬
送制御部43が郵便物の先端を検知したならば(ステッ
プ203)、搬送制御部43は、その郵便物のメール情
報からメール番号を取り出し主制御部38に報告する
(ステップ204)。主制御部38は、受け取ったメー
ル番号を印字・区分先情報生成部39に連絡する(ステ
ップ205)。主制御部38からメール番号の報告を受
けた印字・区分先情報生成部39は、受け取ったメール
番号に対応した印字情報(バーコードデータ),区分先
情報(区分箱番号)をメール番号を付加した形式で主制
御部38に連絡する(ステップ206)。主制御部38
は、受け取った印字情報(バーコードデータ),区分先
情報(区分箱番号)を記憶部44に格納する(ステップ
207)。
【0011】ここで、記憶部44の大きさを、供給する
郵便物の枚数だけ確保することは不可能であるため、搬
送路上に入る郵便物の枚数を搬送路の距離から計算し、
記憶部44の容量を決定する。例えば、主制御部38が
印字・区分先情報生成部39に印字情報,区分先情報の
要求を行う契機の通過センサ8から、印字情報が必要に
なる通過センサ9までの距離が1740mm,区分先情
報が必要になる区分先指示センサ10までの距離が95
15mm,通常扱う郵便物の長さが140mm以上で、
後続の郵便物との間隔が40mm以上である場合には、
搬送路上に存在する郵便物の枚数は、9515/(14
0+40)≒52.9(枚)となる。このように、これ
らの通過センサ間に存在しうる郵便物の数を求めると、
最大で53枚となるので、記憶部44は、例えば、郵便
物64枚分を確保しておけば十分である。主制御部38
が印字・区分先情報生成部39から印字情報(バーコー
ドデータ)と区分先情報(区分箱番号)を受け取ったな
らば、各情報に付加されているメール番号の下位6ビッ
トの値の場所に、それぞれの情報を格納する。これらの
動作は、図5(b)に示す通りである。上述のようにし
て、各郵便物に唯一に付与されたメール番号を主制御部
38,搬送制御部43,印字・区分先情報生成部39の
各部の間で伝達することにより、搬送制御部43がもつ
メール情報と印字・区分先情報生成部39がもつ印字情
報,区分先情報の関連付けを行うことができる。
【0012】図6は、図1の郵便区分装置において、各
々の郵便物について関連付けられたメール情報と印字情
報を用いて、印字部に印字情報を伝える方法を示す動作
フローチャートおよびその説明図である。図6(b)
は、郵便物が搬送路37上を搬送されてきて、印字部4
を通過するときの処理と郵便物の搬送位置を示してい
る。通過センサ9は印字部4の印刷開始の契機センサで
あって、印字部4は、通過センサ9で郵便物を検知した
後、搬送数制御部42から得られる搬送路の移動量をカ
ウントし、所定のカウント数(10カウント)に達する
と、印字情報(郵便番号と住所をコード化したバーコー
ド)を郵便物に印刷する。搬送制御部43は、通過セン
サ9に郵便物の先端が到達したのを検知すると(ステッ
プ301)、到達した郵便物のメール番号をメール情報
から取り出し、主制御部38に連絡する(ステップ30
2)。主制御部38は、受け取ったメール番号の下位6
ビットの値の記憶部44の場所に、そのメール番号に対
応した印字情報があるときには(ステップ303,30
4)、印字部4にその印字情報(バーコードデータ)を
送る(ステップ305)。印字部4は、搬送されてきた
郵便物に主制御部38から送られてきた印字情報を印刷
する(ステップ306,307)。もし、搬送制御部4
3から受け取ったメール番号に対応した印字情報が記憶
部44にないときには、搬送されてくる郵便物に印刷し
ないように印字部4にデータを送る(ステップ30
8)。この場合、郵便物が印字部4を通過しても、その
郵便物には何も印刷されない。
【0013】図7は、図1の郵便区分装置において、各
々の郵便物について関連付けられたメール情報と区分先
情報を用いて、搬送制御部43に区分先情報を伝える方
法を示す動作フローチャートおよびその説明図である。
図7(b)は、郵便物が搬送路37上を搬送されてき
て、郵便物の区分先を指示する通過センサ10に郵便物
の先端が到達したときの処理と郵便物の搬送位置を示し
ている。搬送制御部43は、通過センサ10に郵便物の
先端が到達したのを検知すると(ステップ401)、到
達した郵便物のメール番号をメール情報から取り出し、
主制御部38に報告する(ステップ402)。主制御部
38は、報告されたメール番号の下位6ビットの値の記
憶部44の場所に、該当する区分先情報があるときには
(ステップ403,404)、搬送制御部43にその区
分先情報を指示する(ステップ405)。一方、搬送制
御部43から報告されたメール番号に対応する区分先情
報が、記憶部44にないときには(ステップ404)、
区分先をオーバーフロービン36として指示する(ステ
ップ406)。搬送制御部43は、指示された区分先に
従いゲートを動作させ、郵便物の進路を変更しながら目
的の区分箱まで搬送する(ステップ407)。
【0014】図8は、本発明における異常な郵便物に対
する処理フローチャートである。形状測定部2で郵便物
の長さ,幅,スキュー,シフトを計測した結果(ステッ
プ501)、宛先読取り部3で正常に宛先読み取りがで
きない場合、印字部4で郵便物に正常に印刷ができない
場合には、搬送制御部43はその郵便物のメール番号を
通常使用しない番号,一例としてゼロとする(ステップ
503)。以下、メール番号ゼロの郵便物を異常郵便物
とする。図8では、一例として郵便物が印字部4を通過
するときの処理が示されている。郵便物が通過センサ9
を通過したとき(ステップ504)、搬送制御部43は
主制御部38にメール番号を報告する(ステップ50
5)。主制御部38は、搬送制御部43から報告された
メール番号がゼロでなければ(ステップ506)、搬送
されてきた郵便物を正常とみなし、図6で示した処理を
行う(ステップ507〜511)。一方、搬送制御部4
3から報告されたメール番号がゼロのときには(ステッ
プ506)、搬送されてきた郵便物を異常とみなし、印
字部4にその郵便物に対して印刷をしないように伝える
処理を行う(ステップ512)。同様にして、郵便物が
宛先読取り部3を通過するとき(図4)、及び通過セン
サ8を通過するとき(図5)、その郵便物が異常郵便物
(メール番号ゼロ)であった場合には(ステップ50
6)、主制御部38は異常処理として、搬送制御部43
からメール番号の報告を受けた後の処理を行わないよう
にする(ステップ512)。以上のように、宛先読取り
部3,印字部4,搬送制御部43と主制御部38におけ
る情報の伝達にメール番号をキーとして用いることによ
り、搬送の途中にメールが搬送路上から脱落した場合に
おいても、郵便物と印字情報,区分先情報の対応にずれ
を生じることがないため、間違った情報を郵便物に印刷
したり、間違った区分箱に区分されることを防ぐことが
できる。
【0015】このように、郵便物の区分作業あるいは宅
急便の区分作業を行う場合には、郵便物や宅急便送達物
を搬送する搬送部に加えて、宛先読取り部、印刷部等の
周辺機器を併せて使用しており、これらの周辺機器から
得られる情報と搬送される郵便物あるいは送達物の対応
がとれないと、郵便物や送達物を誤って区分したり、郵
便物や送達物に誤って印刷を施してしまう原因となる。
しかし、本発明においては、主制御部38から宛先読
取り部3に対して、紙葉毎に唯一に付与されている紙葉
識別情報を教示することにより、搬送される紙葉類の紙
葉情報と認識情報の関連付けを行うので、これらの間の
同期をとることができる。また、主制御部38から印
字・区分先情報生成部39に対して、紙葉毎に唯一に付
与されている紙葉識別情報を教示することにより、紙葉
情報と印字情報・区分先情報の関連付けを行うので、こ
れらの間の同期をとることができる。また、紙葉識別
情報を用いて関連付けられた紙葉情報と印字情報を用い
て、搬送されてくる紙葉に応じた正しい印字情報を印字
部に指示するので、正しく印字することができる。ま
た、紙葉識別情報を用いて関連付けられた紙葉情報と区
分先情報を用いて、搬送されてくる紙葉に応じた正しい
区分先情報を搬送制御部に指示するので、目的の区分箱
まで搬送して正しく格納することができる。さらに、
紙葉識別情報を異常な紙葉類に関して、正常な紙葉に付
与するものとは別の情報を付与するので、異常な紙葉に
対する処理を正常な紙葉に対する処理と区別して行うこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紙葉を搬送している途中で紙葉類が脱落しても、あるい
はセンサが誤検知しても、紙葉類と印字情報,区分先情
報の同期がとれているため、紙葉類に誤った印字を行っ
たり、紙葉類を誤って区分することがなくなり、その結
果、係員が誤りを確認する作業の手間を減少させること
ができ、装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す郵便区分装置の配置図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す郵便区分装置の制御ブ
ロックの配置図である。
【図3】本発明におけるメール情報と認識情報の関連付
け処理を示す動作フローチャートの一部および説明図で
ある。
【図4】図3における動作フローチャートの残りと動作
説明図である。
【図5】本発明におけるメール情報と印字情報,区分先
情報の関連付け処理を示す動作フローチャートおよび説
明図である。
【図6】本発明における郵便物が印字部を通過するとき
の処理フローチャートおよび動作説明図である。
【図7】本発明における郵便物が区分先指示センサを通
過するときの処理フローチャートおよびその説明図であ
る。
【図8】本発明における異常な郵便物が通過センサを通
過するときの処理フローチャートである。
【符号の説明】
1…分離部、2…形状測定部、3…宛先読取り部、4…
印字部、5〜19…通過センサ、10…区分先指示セン
サ、20〜27…ゲート、28〜36…区分箱、36…
オーバーフロービン、37…搬送路、38…主制御部、
39…印字・区分先情報生成部、40…センサ制御部,
41…ゲート制御部、42…搬送数制御部、43…搬送
制御部、44…記憶部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離部から紙葉類を繰り出して、搬送路
    上に搬送するとともに、該紙葉類の通過を通過センサに
    より検出し、該紙葉類の形状を形状測定部により測定
    し、該紙葉類に記載された宛先を宛先読取り部により読
    み取り、印字部により該紙葉類に印刷を施し、該紙葉類
    の進路を複数のゲートにより切り替えることにより、搬
    送された該紙葉類を複数の区分箱の1つに格納する紙葉
    類搬送方法において、 搬送制御部は、上記形状測定部の前の通過センサで紙葉
    の先端を検知する毎に、該紙葉情報を記憶する領域を確
    保し、該領域に各紙葉に唯一に付与される紙葉識別情報
    を登録し、形状測定部で測定された情報を該紙葉情報に
    加え、次に、上記宛先読取り部の前の通過センサで紙葉
    の先端を検知する毎に、上記紙葉情報から紙葉識別情報
    を順次取り出して主制御部に報告すると、 該主制御部は、受け取った該紙葉識別情報を上記宛先読
    取り部に通知することにより、上記搬送制御部による紙
    葉情報と上記宛先読取り部による認識情報との関連付け
    を行うことを特徴とする紙葉類搬送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の紙葉類搬送方法におい
    て、 前記主制御部は、宛先読取り部から受け取った認識情報
    を印字・区分先情報生成部に通知し、 該印字・区分先情報生成部は、受け取った認識情報から
    印字情報および区分先情報を作成し、 前記搬送制御部は、印字・区分先情報を要求するための
    通過センサで紙葉の先端を検知する毎に、上記主制御部
    に対して該紙葉の紙葉識別情報を報告すると、 該主制御部は、受け取った紙葉識別情報を該印字・区分
    先情報生成部に通知することにより、搬送制御部による
    紙葉情報と印字・区分先情報生成部による印字情報、区
    分先情報との関連付けを行うことを特徴とする紙葉類搬
    送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の紙葉類搬送方法におい
    て、 前記搬送制御部は、印字部の前の通過センサで紙葉の先
    端を検知する毎に、主制御部に対して該紙葉情報内の各
    紙葉に唯一に付与される紙葉識別情報を報告すると、 該主制御部は、受け取った紙葉識別情報に対応する記憶
    領域に印字情報があるか否かを検索し、あるときには、
    該印字部に対して該印字情報を通知することを特徴とす
    る紙葉類搬送方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の紙葉類搬送方法におい
    て、 前記搬送制御部は、切り替えゲートの前の通過センサで
    紙葉の先端を検知する毎に、主制御部に対して該紙葉情
    報内の各紙葉に唯一に付与される紙葉識別情報を報告す
    ると、 該主制御部は、受け取った紙葉識別情報に対応する記憶
    領域に区分先情報があるか否かを検索し、あるときに
    は、該搬送制御部に対して該区分先情報を通知すること
    を特徴とする紙葉類搬送方法。
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