JPH1156653A - 食品の取り台 - Google Patents

食品の取り台

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JPH1156653A
JPH1156653A JP22830997A JP22830997A JPH1156653A JP H1156653 A JPH1156653 A JP H1156653A JP 22830997 A JP22830997 A JP 22830997A JP 22830997 A JP22830997 A JP 22830997A JP H1156653 A JPH1156653 A JP H1156653A
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olefin resin
weight
antibacterial
cooling
thickness
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JP22830997A
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Katsuyuki Usami
勝幸 宇佐美
Toshiyuki Okada
稔幸 岡田
Mitsuru Saito
満 斉藤
Hiroshi Iguchi
博司 井口
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、且つ食品加工の際に用いるため、衛
生上の観点から、雑菌、黴等の繁殖がなく、簡単に熱湯
消毒等の出来る食品の取り台を提供する。 【解決手段】 スキン層を有するオレフィン系樹脂発泡
シートであって、オレフィン系樹脂100重量部に対し
有機系抗菌防黴剤0.1〜5重量部を含む抗菌防黴性発
泡シートを加工してなる食品の取り台。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品加工の際に用
いる取り台に関する。更に詳しくは、ケーキ、洋菓子、
餅、餅菓子等を製造するに際し、一時保管、或は次工程
への移動等に使用する抗菌防黴性を有する食品の取り台
に関する。
【0002】
【従来の技術】食品加工の際に用いる取り台とは、例え
ば、ケーキ、洋菓子、餅、餅菓子等を製造するに際し、
一時保管、或は次工程への移動等に使用する台であり、
木製の板を加工して用いており、木製ゆえに、少し古く
なると木屑が発生し、製品に混入する恐れがあり問題視
されていた。特に餅の製造に使用する台は保管中に黴が
発生することがあり問題視されていた。又、上記の問題
を解決するため、インジェクション成形されたポリスチ
レン製の取り台が使用されるようになったが、インジェ
クション成形のため、金型を作成するため、大量生産に
はむいているが、多品種少量生産にはむいていなく、且
つ木製に比較して重くなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決するた
め、軽量で、且つ食品加工の際に用いるため、衛生上の
観点から、雑菌、黴等の繁殖がなく、簡単に熱湯・薬品
消毒等の出来る食品の取り台が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。即
ち、本発明は、スキン層を有するオレフィン系樹脂発泡
シートであって、オレフィン系樹脂100重量部に対し
有機系抗菌防黴剤0.1〜5重量部を含む抗菌防黴性発
泡シートを加工してなる食品の取り台である。
【0005】食品用取り台とは例えば、ケーキ、洋菓
子、餅、餅菓子等を製造するに際し、一時保管、或は次
工程への移動等に使用する台である。
【0006】本発明の特徴は、スキン層を有する抗菌防
黴性発泡シートをハンドメイド感覚で加工するため、軽
量であり、且つ、取り台の大きさ、高さ等が自由に決め
られ、多品種少量生産にむいていることにある。更にポ
リプロピレンを主成分としているため、薬品消毒及び熱
湯消毒することができる。
【0007】抗菌防黴性発泡シートの製造は、一般的に
行なわれている方法、例えば、オレフィン系樹脂に抗菌
防黴剤、発泡剤を添加、混合し、押出機等の成形機内で
加熱、混練、溶融、押出することにより得られる。更
に、スキン層を厚くする場合は、本発明者らが、先に提
案した方法(特願平8−27650号)で好適に製造さ
れる。例えば、オレフィン系樹脂に抗菌防黴剤、発泡剤
を添加、混合し、押出機等の成形機内で加熱、混練、溶
融することにより膨張可能なオレフィン系樹脂が得られ
る。膨張可能なオレフィン系樹脂は、押出機等の成形機
先端のダイリップからシート状に押出され、ダイの先端
に装着された冷却プレートの冷却面によりシートの表面
が冷却され、スキン層が形成される。冷却プレートによ
り冷却されないシート内部は発泡して発泡層を形成す
る。得られた発泡シートは、好ましくは冷却ロールによ
り更に冷却されながら引き取られ、製品となる。
【0008】抗菌防黴性発泡シートを加工して、取り台
を作成する方法は、一般的に行なわれている方法でよ
い。一例を示すと、上記の方法で製造した厚さ10m
mの発泡シートを、裁断機を用いて所望のサイズにカッ
トする。所望のサイズにカットした発泡シートにスベ
リ止め用のミゾを作成する。厚さ20mmの発泡シー
トを加工して足ゲタを作製する。前記で加工した反
対面に、作製した足ゲタを取付け、で加工した面よ
り、タッピングネジで固定する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いるオレフィン系樹脂として、ポリプ
ロピレン及びプロピレン−他のオレフィン共重合体、高
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−他
のオレフィン共重合体等のポリオレフィン、等が挙げら
れる。これらの樹脂の内ポリプロピレンを単独で用いて
もよいし、混合して用いてもよい。混合して用いる場合
は、オレフィン系樹脂100重量部中にポリプロピレン
を少なくとも65〜100重量部含有することが好まし
い。ポリプロピレンが65重量部未満であると耐熱性が
悪くなる傾向にある。
【0010】抗菌剤としては、有機系、ヒドロキシアパ
タイト−銀、ゼオライト−銀、シリカ−アルミナ−銀、
リン酸ジルコニウム−銀等の無機系が挙げられる。有機
系の抗菌剤には、抗菌性と防黴性を有するものがあり、
無機系の抗菌剤には、抗菌性と防黴性を同時に満足する
ものは少ない。有機系抗菌防黴剤として、チアゾリン
系、安息香酸系、10−10’−オキシビスフェノキシ
ルシン系、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾー
ル系、N(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミ
ド系、3−メチルカーボニールアミノベンズイミダゾー
ル系等が挙げられるが、安全性等を考慮して安息香酸系
が好ましい。更に好ましくは、アモルデンSK−30シ
リーズ(商品名:大和化学工業製)である。抗菌防黴剤
の添加量は、オレフィン系樹脂100重量部に対し、
0.1〜5重量部の範囲であり、好ましくは0.1〜3
重量部である。抗菌防黴剤の添加量が少ないと抗菌防黴
性が得られず、多いとコストが高くなる。
【0011】発泡剤として、チッソ、炭酸ガス、エタ
ン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、エチレン、プロピレン、水、石油エーテル、塩化メ
チル、モノクロルトリフルオルメタン、ジクロルジフル
オルメタン、ジクロルテトラフルオルエタン、重炭酸ナ
トリウム、重炭酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム、アゾジカルボンアミド、N,N−ジニトロソペンタ
メチレンテトラミン、p,p−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジッド)アゾビスイソブチロニトリル、
パラトルエンスルホニルヒドラジッド等が挙げられる。
発泡剤の添加量には特に制限はなく、通常、発泡樹脂シ
ートの製造に使用される程度の量で差支えない。発泡剤
の添加量は、シートの発泡倍率により変わるが、通常、
オレフィン系樹脂100重量部に対して0.1〜5重量
部程度である。
【0012】オレフィン系樹脂には、必要に応じて、発
泡剤の他、滑剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、顔料、染料
等の他の添加剤を抗菌防黴性を損なわない範囲で添加し
てもよい。
【0013】スキン層とは、発泡体は、中央部の発泡層
と表層の非発泡層(樹脂層)からなり、表層の冷却速度
を変えることにより、非発泡層の厚みを調節することが
できる。この非発泡層(極低発泡層を含む)をスキン層
という。
【0014】尚、膨張可能なオレフィン系樹脂とは、オ
レフィン系樹脂、抗菌防黴剤と発泡剤とを押出機等の成
形機内で加熱、混練、溶融することにより形成される、
発泡剤及び/または発泡ガスを含む溶融状のオレフィン
系樹脂を意味する。
【0015】次いで、冷却プレートの一例を図面に示し
て説明する。〔図1〕は、Tダイの先端に装着された冷
却プレートの側面の断面図である。押出機の先端に装着
されたTダイ1の先端に冷却プレート2、2’が装着さ
れる。Tダイ1の内部には偏平状の樹脂の流路が入口か
らリップ4に向かって貫通して形成され、流路はマニホ
ールド3を経てリップ4、4’に通じている。冷却プレ
ート2、2’は上冷却面5及び下冷却面6を有する。冷
却プレート2は、その上冷却面5の一端がリップ4の内
表面と同一水平面となるように、また、冷却プレート
2’は、その下冷却面6の一端がリップ4’の内表面と
同一水平面となるようにそれぞれ装着され、ボルト7、
7’でTダイ1に取り付られる。冷却プレート2、2’
の内部には温度調節用媒体の通路8、8’が設けられ
る。Tダイ1と冷却プレート2、2’の取り付け面には
断熱材9、9’を挟み込むことが好ましい。
【0016】冷却プレート2、2’の上冷却面5と下冷
却面6のなす角度θ(樹脂の流れ方向に向かって開く角
度)は、5〜35°の範囲にあることが好ましい。さら
に好ましくは8〜30°である。角度θは、得られるオ
レフィン系樹脂発泡シートのスキン層の厚み、スキン層
の表面状態、押出成形性等に影響を及ぼす。角度θが大
きくなり過ぎるとリップ4、4’から吐出した膨張可能
なオレフィン系樹脂が冷却プレート2、2’の上冷却面
5及び下冷却面6と密着し難くなり、厚いスキン層の形
成が困難となる。逆に、小さくなり過ぎると、冷却プレ
ート2、2’を通過する膨張可能なオレフィン系樹脂の
流動性が低下し、表面状態が良好な発泡シートが得難く
なる。
【0017】冷却プレート2、2’の長さ(水平方向の
長さ、以下同様)は樹脂流動の圧損が大きくなり過ぎな
い程度であることが好ましい。また、短か過ぎると内部
に温度調節用媒体の通路9等の加工が困難となる。かか
る点を考慮すると、冷却プレート2、2’の長さは10
〜50mm程度が好ましい。冷却プレート2、2’の上
冷却面5及び下冷却面6により形成される空間の左右両
側面は開放しておいてもよいし、また、金属板等を取り
つけて密封してもよい。
【0018】押出機内で加熱、混練、溶融された発泡剤
を含むオレフィン系樹脂は、膨張可能なオレフィン系樹
脂となってTダイ1のマニホールド3を経てリップ4、
4’から吐出され、次いで、冷却プレート2,2’の上
冷却面5と下冷却面6によりその両表面が冷却され、シ
ートの両面にスキン層が形成される。スキン層が形成さ
れた膨張可能なオレフィン系樹脂は、内部において膨張
して発泡層を形成する。発泡剤を含むオレフィン系樹脂
を押出機内で混練、溶融する温度は、樹脂の種類により
変化するが、通常、120〜250℃程度である。
【0019】冷却プレートの温度は、スキン層の厚さ、
スキン層の表面状態等に影響を及ぼす。温度が高いと、
スキン層の表面状態は良好であるがスキン層が薄くな
り、温度が低いとスキン層の表面状態が悪くなる。これ
らを考慮すると、冷却プレートの温度は、上冷却面5及
び下冷却面6の温度が20〜100℃となるように制御
することが好ましい。さらに好ましくは50〜80℃で
ある。冷却プレートの角度θ及び温度を上記範囲に制御
することにより厚みが0.3〜2mmのスキン層がシー
ト両表面に形成される。
【0020】冷却プレートで冷却されて両表面にスキン
層が形成されたオレフィン系樹脂発泡シートは、内部が
膨張するので、更に、対をなす小ロール群等の冷却ロー
ルを用いて室温近傍の温度まで冷却しながら所定の厚み
にすることができる。この場合、発泡シートの厚み調整
は、対をなす少なくとも1対の冷却ロールの表面間隙と
引取速度を調整することによって行うことができる。冷
却ロール群の対の数の上限は特に制限されないが、10
対程度あればよい。
【0021】オレフィン系樹脂発泡シートの厚み(表裏
スキン層と内部発泡層の合計)は、冷却プレートの形状
によっても異なるが、通常、5〜50mm程度である。
〔図1〕示した角度θが大きいものは厚い発泡シート、
逆に角度θが小さいものは薄い発泡シートの製造に適用
することが好ましい。例えば、角度θが17度である冷
却プレートを使用した場合、厚みが8〜20mmである
発泡シートが容易に製造可能である。
【0022】対をなす冷却ロールの表面間隙と引取速度
を調整することにより、同一の製造設備(冷却プレー
ト)で広範囲の厚みのスキン層を有する発泡シートが製
造できる。本発明では、冷却ロールの表面間隙としては
5〜50mm、引取速度としては10〜500mm/m
in程度である。発泡シートの引取方法としては、ゴム
ロール、キャタピラー等を使用する方法が挙げられる。
【0023】上記のようにして製造されたスキン層を有
するオレフィン系樹脂発泡シートは、幅と長さを所定の
サイズにカットして製品となる。通常、幅は20〜20
00mm、長さは0.2〜5m程度である。
【0024】尚、冷却プレートとダイの間は、ダイが冷
却されないよう断熱することが好ましい。断熱の方法と
しては、PES、PEEK等の熱伝導度の小さい物をダ
イと冷却プレートの間に介在させる方法、ダイ又は冷却
プレートを凹に削りダイと冷却プレートの接触面積を少
なくする方法などを挙げることができる。また、冷却プ
レートの上下両冷却面はテフロン加工等により発泡樹脂
の滑り性を良くしておくことが好ましい。
【0025】抗菌防黴性発泡シートの厚みは特に限定し
ないが、通常5〜50mm、好ましくは10〜30mm
である。厚みが薄いと剛性が弱くなり、厚いと重量が重
くなる。
【0026】発泡倍率は1.3〜4倍であり、発泡倍率
が低いと製品が重くなり、また高いとシートの剛性弱く
なるので好ましくない。
【0027】スキン層の厚みは、表裏共0.2〜2mm
程度が好ましい。表裏のスキン層の厚みが大きく異なる
と長期間使用中にソリがでる可能性があるので、ほぼ同
一の厚みが好ましい。厚みが薄いと、耐久性が悪くなる
傾向にあり、厚くなると重くなる。
【0028】食品の取り台としてのサイズは特に限定し
ないが、扱う食品により異なるが、100×200〜1
000×2000mm程度である。
【0029】足ゲタの高さ及び幅は取り扱う食品の重量
及び大きさにより異なるが、通常高さが10〜300m
m、幅が10〜50mm程度である。また、食品用取り
台を積み重ねない場合は足ゲタはなくてもよい足ゲタの
形状は、特に特定の形状のものではないが、安定性がよ
く、足ゲタ自身が重くならないように工夫することは何
ら差し支えない。さらに足ゲタの歯の部分の形状は四角
でも丸でも加工し易さ、耐久性等を考慮して決めて差し
支えない。
【0030】スベリ止め用ミゾの形状は前記足ゲタの歯
の部分の形状と同一形状でよく、足ゲタの歯の部分は四
角であれば、ミゾの形状も四角でよく、サイズは、足ゲ
タの歯の部分が入るサイズでよい。また、ミゾの深さは
最大でもシートの厚みの半分以下がよい。足ゲタとスベ
リ止め用ミゾをかみ合わせることにより、多段に積み重
ねても安定性が良くなる。また、食品用取り台を積み重
ねない場合はスベリ止め用ミゾはなくてもよいこのよう
な方法で加工する事により、多品種少量生産が可能にな
る。又、樹脂をポリプロピレン系にすることにより、薬
品消毒及び熱湯消毒が可能になる。
【0031】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について詳細に
説明する。 実施例 発泡シートの製造1 ポリプロピレン(三井東圧化学(株)製、商品名ノーブ
レン:BJHH−G)100重量部、抗菌防黴剤アモル
デンSK−30W(大和化学工業製)2重量部、アゾジ
カルボンアミド(以下、ADCAという)系発泡剤0.
7重量部及び流動パラフィン0.2重量部をヘンシエル
ミキサーで混合して樹脂組成物を得た。押出機(シリン
ダー径:100mm、L/D:28)のシリンダー先端
にTダイ(リップ開口部の幅:1300mm、リップの
開き間隔:0.7mm)を取付け、更に、Tダイ先端に
〔図1〕に示したものと同様の形状の冷却プレート
(θ:17度、水平長さ:20mm、側面:開放型)を
0.2mm厚みのポリエーテルエーテルケトン製シート
を間に挟んで装着し、冷却プレート内部に温水を循環し
て冷却プレートの冷却面温度を80℃に制御した。更
に、冷却プレートの後に、対になった小ロール群(直
径:80mm、対ロールの表面間隙:10mm)を6対
取付けた。上記成形装置を用いて、押出機シリンダー温
度180℃、ダイ温度190℃、の条件下で、得られた
樹脂組成物を加熱、混練、溶融してTダイから押出し、
冷却面温度が80℃の冷却プレートで溶融シートの両表
面を冷却し、さらに、6対の小ロール群で室温まで冷却
しながら速度50mm/minで引取り、両面にスキン
層を有するポリプロピレン発泡シートを製造した。得ら
れた発泡シートの厚みは10mm、幅1000mm、長
さ2200mm、見掛密度は0.3g/cm 3、スキン
層の厚みは表裏共に0.3mmであった。
【0032】発泡シートの製造2 ポリプロピレン(三井東圧化学(株)製、商品名ノーブ
レン:BJHH−G)100重量部、抗菌防黴剤アモル
デンSK−30W(大和化学工業製)2重量部、アゾジ
カルボンアミド(以下、ADCAという)系発泡剤0.
7重量部及び流動パラフィン0.2重量部をヘンシエル
ミキサーで混合して樹脂組成物を得た。押出機(シリン
ダー径:50mm、L/D:28)のシリンダー先端に
Tダイ(リップ開口部の幅:600mm、リップの開き
間隔:0.7mm)を取付け、更に、Tダイ先端に〔図
1〕に示したものと同様の形状の冷却プレート(θ:1
7度、水平長さ:20mm、側面:開放型)を0.2m
m厚みのポリエーテルエーテルケトン製シートを間に挟
んで装着し、冷却プレート内部に温水を循環して冷却プ
レートの冷却面温度を80℃に制御した。更に、冷却プ
レートの後に、対になった小ロール群(直径:80m
m、対ロールの表面間隙:10mm)を6対取付けた。
上記成形装置を用いて、押出機シリンダー温度180
℃、ダイ温度190℃、の条件下で、得られた樹脂組成
物を加熱、混練、溶融してTダイから押出し、冷却面温
度が80℃の冷却プレートで溶融シートの両表面を冷却
し、さらに、6対の小ロール群で室温まで冷却しながら
速度30mm/minで引取り、両面にスキン層を有す
るポリプロピレン発泡シートを製造した。得られた発泡
シートの厚みは20mm、幅450mm、長さ1000
mm、見掛密度は0.3g/cm3、スキン層の厚みは
表裏共に0.5mmであった。
【0033】発泡シートの製造1〜2で製造した発泡シ
ートの抗菌試験 発泡シートの抗菌試験を発育阻止法(ハロー法)で行な
い効果を確認した。発育阻止法(ハロー法):滅菌シャ
ーレに、細菌の菌液を含む寒天培地を20ml(培地1
5ml、菌液5ml)入れ、寒天が固まる前に試験試料
(発泡シート)を培地に垂直に埋め込み、細菌は37℃
で24時間培養し、判定する。効果が見られると、試料
の周囲に細菌を寄せ付けず、発育を阻止した輪ができる
のでその幅を測定する。 供試細菌:Escherichia coli IFO 3301(大腸菌) Staphylococcus aureus ATCC 6538P(ブドウ球菌) 試験試料:ブランク 本発明の発泡シート 判定方法:発育阻止幅のmm数 試験結果: 大腸菌 ブドウ球菌 0 0 6 11 考察:大腸菌及びブドウ球菌に対して抗菌効果が得られた。
【0034】発泡シートの加工1 前記発泡シートの製造1で得られた厚さ10mm、幅
1000mm、長さ2200mmの抗菌防黴性発泡シー
トを、イトーテック(株)製ジャッカル断截機FCを用
いて10×450×600mmのサイズにカットする。 前記でカットしたシートに、庄田鉄工(株)製NC
ルータ(NC−516−J)を使用して5mm×22m
m×22mmのスベリ止め用のミゾを加工する。 前記発泡シートの製造2で得られた厚さ20mm、幅
450mm、長さ1000mmの抗菌防黴性発泡シート
を、70mm×450mmのサイズに切出し、庄田鉄工
(株)製NCルータ(NC−516−J)を使用して足
ゲタ用に加工する。長手方向の両端から20mmを残
し、幅方向に10mmを切削加工する 前記で作成したシートのミゾを作成した面の反対面
に、で作成した足ゲタを取りつける。取付けは、ステ
ンレス製タッピングネジで止める。 上記のようにして作成した食品用取り台をスポンジケー
キをオーブンで焼いた後、取り出し、食品用取り台に載
せ(8段に積み)、5℃で24時間冷蔵した、その後デ
コレーションを施し、デコレーションケーキとした。デ
コレーションケーキをショウケースに移し、食品用取り
台を簡単にアルコール消毒し、繰り返し使用した。1ケ
月使用しても木屑のような屑の発生は無く、また、積み
重ねても安定性がよかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の食品用取り台は、木製の取り台
のように、木屑の発生がなく、且つ、オレフィン系樹脂
の発泡体とすることにより軽量になり、雑菌、黴等の繁
殖がなく、熱湯、薬品消毒等が出来る。またスキン層を
厚くすることにより、耐久性もよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、ダイの先端に装着された冷却プレートの側
面断面図である。
【図2】は、食品用取り台の斜視図である
【図3】は、足ゲタの斜視図である
【符号の説明】
1 Tダイ 2、2’冷却プレート 3 マニホールド 4、4’リップ 5 上冷却面 6 下冷却面 7、7’ボルト 8、8’温度調節用媒体の通路 9、9’断熱材 θ 上冷却面と下冷却面がなす角度 11 取り板 12 スベリ止め用ミゾ 13 足ゲタ 14 足ゲタの歯部 15 タッピングネジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキン層を有するオレフィン系樹脂発泡
    シートであって、オレフィン系樹脂100重量部に対し
    有機系抗菌防黴剤0.1〜5重量部を含む抗菌防黴性発
    泡シートを加工してなる食品の取り台。
  2. 【請求項2】 有機系抗菌防黴剤が、安息香酸エステル
    系であることを特徴とする請求項1記載の食品の取り
    台。
  3. 【請求項3】 オレフィン系樹脂がオレフィン系樹脂1
    00重量部中にポリプロピレン65〜100重量部を含
    む事を特徴とする請求項1記載の食品の取り台。
  4. 【請求項4】 表裏各スキン層の厚みが0.2〜2m
    m、発泡倍率が1.3〜4倍、発泡シートの全厚みが5
    〜50mmであることを特徴とする請求項1記載の食品
    の取り台。
JP22830997A 1997-08-25 1997-08-25 食品の取り台 Pending JPH1156653A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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