JPH1155975A - 熱発電装置 - Google Patents

熱発電装置

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JPH1155975A
JPH1155975A JP9217175A JP21717597A JPH1155975A JP H1155975 A JPH1155975 A JP H1155975A JP 9217175 A JP9217175 A JP 9217175A JP 21717597 A JP21717597 A JP 21717597A JP H1155975 A JPH1155975 A JP H1155975A
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JP
Japan
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heating plate
thermoelectric generator
heat
burner
water supply
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Application number
JP9217175A
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English (en)
Inventor
Katsuya Kitayama
勝也 北山
Masanori Enomoto
正徳 榎本
Shingo Kimura
新悟 木村
Hiroshi Kikuchi
啓 菊地
Hisataka Yakabe
久孝 矢加部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Gastar Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Gastar Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な給熱量が得られず、かつ高熱源の接触
面を高温化できず、さらに給熱量が変動して安定な電力
が得られなかった。 【解決手段】 温度差に基づいて起電力を発生する導電
性の高い熱発電素子22を、低熱源24としての冷却プ
レートと、高熱源23としての加熱プレート28とで挟
持しており、加熱プレート28が火炎の熱を吸収する吸
熱手段27を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性の高い熱発
電素子を電気絶縁物を介して高・低熱源で挟持する熱発
電装置に係り、特に高熱源側が吸熱構造を有するように
改良した熱発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱発電素子は熱エネルギーを電気エネル
ギーに変換する半導体であり、熱起電力が大きくて電気
伝導度が大きく、かつ熱伝導度が小さいことが要求され
る。このような熱発電素子としては、Bi2 Te3 系,
PbTe系,SiGe系,FeSi2 系などが挙げられ
る。
【0003】図9は、従来の熱発電装置の一形態を示す
概略図である。図において、この種の熱発電装置1は、
熱発電素子2を高熱源3と低熱源4とに接触させる構造
を有している。この熱発電素子2は、不純物ドーピング
による過剰電子のN型半導体と、不足電子のP型半導体
とによって構成されている。
【0004】低熱源4は、熱発電素子2の一方に直接接
触して、これを冷却するようになっている。また、高熱
源3は、熱発電素子2の他方をバーナ5の火炎で直接加
熱するように成っている。このように熱発電素子2を直
火で加熱する形式の熱発電装置1は、熱ガスGが通り抜
けずに、なるべく熱発電素子2の周囲に接するように、
熱発電素子2の加熱部の上方にカバー6を取り付けてい
た。
【0005】しかし、Bi2 Te3 系の熱発電素子は、
摂氏400度以上の温度に耐え得ないので、このように
直火で加熱することは避けなければならない。
【0006】また、図10は、従来の熱発電装置の他形
態を示す概略図である。図において、この種の熱発電装
置11の熱発電素子12は、高熱源13と低熱源14と
によって挟持されている。低熱源14は冷却プレートに
よって形成され、この冷却プレートには給水管17を接
触させている。また、高熱源13は加熱プレートによっ
て形成され、この加熱プレートはバーナ15によって加
熱されるように成っている。
【0007】即ち、この熱発電装置11の場合は、熱発
電素子12を加熱プレート13を介してバーナ15で加
熱しているので、図9に示した熱発電素子2を直火で加
熱する場合に比べて、熱発電素子12が摂氏400度以
上の温度に上昇することはない。
【0008】尚、これらの熱発電装置1,11によれ
ば、N型半導体とP型半導体との間に閉回路を形成する
ことにより、高熱源3,13と低熱源4,14との温度
差に基づいて、熱発電素子2,12から起電力が得られ
るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の熱発
電装置11では、熱発電素子12を加熱プレート13を
介してバーナ15で間接的に加熱しているので、熱発電
素子12が過剰に温度上昇するのを避けることができ、
Bi2 Te3 系の熱発電素子に適用することも可能であ
る。
【0010】しかし、加熱プレート13が平板状である
ため、十分な給熱量が得られず、プレート高温面の高温
化を図ることができないという問題があった。また、バ
ーナ15の燃焼量の変動に伴い、加熱プレート13の給
熱量が変動するため、安定な電力が得られないという問
題があった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、熱発電素子を直火加熱することなく、十分
な給熱量を得ることができると共に、高熱源の高温面の
高温化を図ることができ、かつ給熱量の変動を吸収して
安定な電力を得ることができる熱発電装置を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、温度差に基づいて起電力を発生する導電性の高い
熱発電素子を、低熱源としての冷却プレートと、高熱源
としての加熱プレートとで挟持しており、この加熱プレ
ートが火炎の熱を吸収する吸熱手段を備えている熱発電
装置により、達成される。
【0013】好ましくは、上記吸熱手段が火炎によって
加熱される複数のフィンであり、これらフィンが加熱プ
レートに一体的に取り付けられている熱発電装置によ
り、達成される。
【0014】また、好ましくは、上記吸熱手段が、給湯
器又は風呂釜のバーナで加熱され、上記低熱源が、給湯
器又は風呂釜の給水管によって冷却される熱発電装置に
より、達成される。
【0015】さらに、好ましくは、上記吸熱手段が、給
湯器又は風呂釜の運転用バーナと別個に設けられた専用
バーナで加熱される熱発電装置により、達成される。
【0016】本発明によれば、熱発電素子は、冷却プレ
ートと加熱プレートとで挟持されているが、この加熱プ
レートが火炎の熱を吸収する吸熱手段を備えている。従
って、この吸熱手段を火炎の上方に設ければ、その熱を
吸収して加熱プレートに伝えるので、十分な給熱量を得
ることができ、プレート高温面を高温化することができ
る。このようにプレート高温面を高温化しても、加熱プ
レートを介して間接的に熱発電素子を加熱するので、過
剰に温度上昇させることがなく、Bi2 Te3 系熱発電
素子にも適用することができる。
【0017】上記吸熱手段を火炎によって加熱される複
数のフィンにより形成し、これらフィンを加熱プレート
に一体的に取り付けることにより、簡単な構造で効果的
に火炎の熱を吸収して加熱プレートに伝えることができ
る。そして、これらフィンは、燃焼量の変動に伴う給熱
変動を吸収するクッションとなるので、安定した電力を
得ることができる。
【0018】また、吸熱手段を給湯器又は風呂釜のバー
ナで加熱し、低熱源を給湯器又は風呂釜の給水管によっ
て冷却するように構成すれば、これらの温度差に基づい
て熱発電素子から得られる起電力を、給湯器又は風呂釜
の排気ファンを駆動させる予備電力として積極的に使用
することができる。
【0019】さらに、給湯器又は風呂釜の運転用バーナ
とは別個に専用バーナを設けて、この専用バーナで上記
吸熱手段を加熱するようにすれば、燃焼量が給湯器又は
風呂釜の運転によって変動しないので、給熱量の変動が
なく、安定した電力を得ることができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術
的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範
囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記
載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0021】図1は、本発明に係る熱発電装置の第1実
施形態を示す概略図である。図において、本実施形態の
熱発電装置21に採用する熱発電素子22は、電気抵抗
が小さく、素子同士を直列接続すると高出力の得られる
Bi2 Te3 系熱発電素子である。Bi2 Te3 系熱発
電素子22は、不純物ドーピングによる過剰電子のN型
半導体と、不足電子のP型半導体とによって構成されて
いる。
【0022】この熱発電素子22を高熱源23と低熱源
24との間に挟持すると、高熱源23と低熱源24との
温度差に基づいて、熱発電素子22からゼーベック効
果、ペルチェ効果又はトムソン効果による熱と電気の相
互作用によって起電力が得られる。しかし、熱発電素子
22を高熱源23と低熱源24との間に挟持するに際し
て、Bi2 Te3 系熱発電素子は導電性が高いので、高
熱源23及び低熱源24と直接に接触させることはでき
ない。
【0023】従って、熱発電素子22と高熱源23又は
低熱源24との間には、固体の電気絶縁物25,25を
介設している。この固体絶縁物25には、例えばアルミ
ナセラミックス(Al2 3 )を採用する。アルミナセ
ラミックスは電気絶縁性及び耐熱性に優れているので、
高温下で熱発電素子22の電気絶縁性を保持するのに適
している。さらに、アルミナセラミックスの厚さ0.3
mm程度の薄板であれば、電気絶縁性は十分であり、か
つこのアルミナセラミックスの薄板を介設しても、高熱
源23又は低熱源24から熱発電素子11への熱伝導は
さほど妨げられない。尚、本実施形態にあっては、固体
絶縁物25としてアルミナセラミックスを採用したが、
これに限るものではなく、固体であって電気絶縁性、耐
熱性及び熱伝導性に優れていれば、他の絶縁物を採用し
ても良い。
【0024】本実施形態では、低熱源24は、熱発電素
子22よりも大きな面積を有する矩形の銅製冷却プレー
トによって形成されている。この冷却プレート24は、
後述する給水管等によって水冷されるように成ってい
る。一方、高熱源23は、バーナ26の輻射熱によって
加熱される吸熱手段27を備えた加熱プレート28によ
って形成されている。この加熱プレート28は、熱発電
素子22よりも大きな面積を有する矩形平板状の銅製プ
レートによって形成され、この加熱プレート28の下面
に直角に、吸熱手段27としての複数の銅製フィンが一
体的に取り付けられている。即ち、高熱源23は、フィ
ン付き加熱プレートとして形成されている。尚、本実施
形態にあっては、冷却プレート24及びフィン付き加熱
プレート23を銅により形成しているが、これに限るも
のではなく、熱伝導性に優れていれば他の金属を採用し
ても良い。
【0025】第1実施形態の熱発電装置21は以上のよ
うに構成されているが、固体絶縁物25,25を介設し
ても、高・低熱源23,24から熱発電素子22への熱
伝導は妨げられないので、N型半導体とP型半導体との
間に閉回路を形成すれば、高熱源23と低熱源24との
温度差に基づいて、熱発電素子22から起電力が得られ
るものである。
【0026】このように第1実施形態の熱発電装置21
において、熱発電素子22は冷却プレート24と加熱プ
レート28とによって挟持されているが、この加熱プレ
ート28にはバーナ火炎の輻射熱を吸収する吸熱手段2
7としての複数のフィンが一体的に取り付けられてい
る。即ち、このフィン付き加熱プレート23をバーナ火
炎の上方に設ければ、複数のフィン27がその輻射熱を
吸収して加熱プレート28に伝えることになる。従っ
て、十分な給熱量を得ることができ、加熱プレート28
の高温面28aを高温化することができる。このように
加熱プレート28の高温面28aは高温化されるが、熱
発電素子22を直火で加熱するのではなく、加熱プレー
ト28を介して間接的に加熱しているので、熱発電素子
22が過剰に温度上昇することがなく、本発明の対象で
あるBi2 Te3 系熱発電素子に有効である。
【0027】本実施形態にあっては、吸熱手段27を火
炎の輻射熱を吸収し易い複数のフィンにより形成し、且
つこれらフィン27を加熱プレート28に一体的に取り
付けているので、簡単な構造で効果的に火炎の輻射熱を
吸収して加熱プレート28に伝えることができる。この
場合、複数のフィン27は、バーナ26の燃焼量の変動
に伴う給熱変動を吸収するクッションとなり得るので、
電力供給を安定して行うことができる。
【0028】また、図2は、第2実施形態の熱発電装置
を組み込んだ給湯器の構造を示す概略図である。図示す
る給湯器30において、水が供給される給水管31の一
部は、下方に湾曲するU字管状に形成されており、この
U字管状部の直状下面が銅製の冷却プレート32に接触
するように設けられている。また、この給水管31は、
給湯用熱交換器33を経て、給湯管34に接続されてい
る。さらに、図示していないが、給水管31にはフロー
センサと、入水サーミスタとが接続されており、給湯管
34には給湯サーミスタが接続されている。
【0029】上記給湯用熱交換器33は、U字状の通水
管33aと、この通水管33aに取り付けられた複数枚
のフィン33bとから構成され、給湯用バーナ35を収
容する燃焼室36の上部に設けられている。給湯用バー
ナ35の一方には、この給湯用バーナ35を着火させる
際の種火となるパイロットバーナ37が設けられてい
る。
【0030】上記燃焼室36の一方には、パイロットバ
ーナ37及び給湯用バーナ35に臨むようにフィン付き
加熱プレート38が取り付けられている。図3に示すよ
うに、このフィン付き加熱プレート38は、先端部39
aを下方へ屈曲させ、その後部両側部39b,39cを
上方へ屈曲させた矩形帯状の銅製加熱プレート39と、
この加熱プレート39に備えた吸熱手段40とによって
形成されている。吸熱手段40は、加熱プレート39の
先端部近傍の下面に直角に、その長手方向に沿って複数
の銅製フィンを一体的に取り付けたものである。
【0031】すなわち、図4に示すように、フィン付き
加熱プレート38は、複数のフィン40をパイロットバ
ーナ37の火炎を直上に位置させるように設けられてい
る。その際、加熱プレート39の先端部39aは、パイ
ロットバーナ37の火炎をフィン40に向ける役目を果
たし、その後部両側部39b,39cは、パイロットバ
ーナ37の火炎をフィン40の幅方向に広がらせる役目
を果たしている。
【0032】この給湯器30において、熱発電装置21
は、熱発電素子22を冷却プレート32とフィン付き加
熱プレート38の加熱プレート39との間に挟持して構
成されている。即ち、冷却プレート32が低熱源24、
フィン付き加熱プレート38の加熱プレート39が高熱
源23の役目を果たし、これらの温度差に基づいて、熱
発電素子22から起電力が得られる。
【0033】また、上記燃焼室36上には排気ダクト4
1が設けられており、この排気ダクト41の排気口41
aには外部へ向けて送風する排気ファン42が設けられ
ている。そして、この排気ファン42の給電配線43は
中継基板44を介して熱発電装置21の熱発電素子22
と接続されている。
【0034】即ち、本実施形態の熱発電装置21を給湯
器30に組み込む場合には、冷却プレート32とフィン
付き加熱プレート38の加熱プレート39との温度差に
基づいて、熱発電装置21の熱発電素子22から得られ
る起電力により、排気ダクト41の排気口41aに設け
られた排気ファン42を駆動させるものである。
【0035】また、図5は、第2実施形態の熱発電装置
を組み込んだ給湯器の外観構成を示す分解斜視図であ
る。図において、35は、給湯器30の底面部に設けら
れる給湯用バーナであり、37は、給湯用バーナ35の
一方に設けられるパイロットバーナである。また、45
は、給湯用バーナ35の外観側壁を区画するハウジング
である。
【0036】このハウジング45内には、上記給湯用バ
ーナ35の燃焼室36を区画する燃焼側壁36aと、そ
の上部に取り付けられた給湯用熱交換器33とが装入さ
れるように成っている。この燃焼側壁36aには、これ
に接触するように、給湯用熱交換器33に接続される給
水管31が巻き付けられている。上述したように、この
給水管31のU字管状部の直状下面が、熱発電装置21
の冷却プレート32の上面に接触するように成ってい
る。そして、熱発電素子22は、この冷却プレート32
とフィン付き加熱プレート38とに挟持されている。
【0037】さらに、46は、上記ハウジング45及び
給湯用熱交換器33の上部を覆うカバーであり、このカ
バー46の開口部46aには排気ダクト41が取り付け
らるように成っている。
【0038】また、図6は、 第3実施形態の熱発電装
置を組み込んだ給湯器の構造を示す概略図である。図示
する給湯器50において、水が供給される給水管51に
は、これによって水冷される冷却プレート52が取り付
けられている。また、この給水管51は、給湯用熱交換
器53を経て、給湯管54に接続されている。さらに、
図示していないが、給水管51にはフローセンサと、入
水サーミスタとが接続されており、給湯管54には給湯
サーミスタが接続されている。
【0039】上記給湯用熱交換器53は、上述したよう
にU字状の通水管53aと、複数枚のフィン53bとか
ら構成され、給湯用バーナ55を収容する燃焼室56の
上部に設けられている。この燃焼室56の一側壁には、
給湯用バーナ55に臨むようにフィン付き加熱プレート
57が取り付けられている。このフィン付き加熱プレー
ト57は、矩形平板状の銅製加熱プレートと、この加熱
プレートの一平面に直角に取り付けられた複数の銅製フ
ィンとから成っており、銅製フィンを給湯用バーナ55
に臨ませている。尚、このフィン付き加熱プレート57
の詳細については、図8において後述する。
【0040】この給湯器50において、熱発電装置21
の熱発電素子22は、上記冷却プレート52とフィン付
き加熱プレート57との間に挟持されている。即ち、冷
却プレート22が低熱源24、フィン付き加熱プレート
57が高熱源23の役目を果たし、これらの温度差に基
づいて、熱発電素子22から起電力が得られる。
【0041】また、燃焼室56上には排気ダクト58が
設けられており、この排気ダクト58の排気口58aに
は外部へ向けて送風する排気ファン59が設けられてい
る。そして、この排気ファン59の給電配線60は中継
基板61を介して熱発電装置21の熱発電素子22と接
続されている。
【0042】即ち、本実施形態の熱発電装置21を給湯
器50に組み込む場合には、冷却プレート52とフィン
付き加熱プレート57との温度差に基づいて、熱発電素
子22から得られる起電力により、排気ダクト58の排
気口58aに設けられた排気ファン59を駆動させるも
のである。
【0043】さらに、図7は、第3実施形態の熱発電装
置を組み込んだ複合型風呂釜の構造を示す概略図であ
る。この複合型風呂釜70は、給湯機能を備えた複合器
としての自動風呂釜を構成している。図において、風呂
釜70は、本体内に給湯用熱交換器71と、風呂用熱交
換器72とを備えており、図示していないが、給湯管7
3から分岐して追焚き管路74に接続された分岐管路を
備えている。
【0044】追焚き管路74は、図示していないが、浴
槽の循環金具に接続されて追焚き循環管路を形成してお
り、その戻り管には追焚き流水スイッチと、温水循環用
ポンプとを備えている。この循環管路74の戻り管に
は、風呂用熱交換器72の入側に風呂サーミスタを備え
ている。
【0045】一方、水が供給される給水管75には、こ
れによって水冷される冷却プレート76が取り付けられ
ている。また、この給水管75は、給湯用熱交換器71
を経て、給湯管73に接続されている。さらに、図示し
ていないが、給水管71にはフローセンサと、入水サー
ミスタとが接続されており、給湯管73には給湯サーミ
スタが接続されている。尚、給湯管73から分岐した分
岐管路には、注湯電磁弁と、水位検出手段としての圧力
センサとが接続されている。
【0046】上記給湯用熱交換器71は、上述したよう
に、U字状の通水管71aと複数枚のフィン71bとか
ら構成され、給湯用バーナ77を収容する給湯用燃焼室
78の上部に設けられている。この燃焼室78上には給
湯用排気ダクト79が設けられている。
【0047】また、上記風呂用熱交換器72は、給湯用
熱交換器71と同様に、U字状の通水管72aと複数枚
のフィン72bとから構成され、風呂用バーナ80を収
容する風呂用燃焼室81の上部に設けられている。この
燃焼室81上には風呂用排気ダクト82が設けられてお
り、その延出端部は上記給湯用排気ダクト79に連通さ
れている。
【0048】さらに、この給湯用排気ダクト79には、
補助バーナ83上に設けられた補助排気ダクト84が連
通されている。この補助排気ダクト84の一側壁には、
補助バーナ83に臨むようにフィン付き加熱プレート5
7が取り付けられている。即ち、この補助バーナ83
は、フィン付き加熱プレート57を加熱するための専用
バーナとして、給湯用バーナ77及び風呂用バーナ80
とは別個に設けられている。
【0049】図8に示すように、このフィン付き加熱プ
レート85は、矩形平板状の銅製加熱プレート86と、
この加熱プレート86の一平面上に直角に取り付けられ
た複数の銅製フィン87とから成っている。本実施形態
の熱発電装置21は、熱発電素子22及び冷却プレート
76が補助排気ダクト84の外側に設けられており、フ
ィン付き加熱プレート85がそのフィン87を補助バー
ナ83に臨ませて設けられている。即ち、熱発電素子2
2、冷却プレート76及び加熱プレート86は、各平面
を鉛直方向に沿って位置させており、加熱プレート86
に一体的に取り付けられた複数のフィン87を水平方向
に延出させて、補助バーナ83に臨ませるように成って
いる。尚、図6に示したフィン付き加熱プレート57
も、図8に示したフィン付き加熱プレート85と同様に
形成されている。
【0050】この複合型風呂釜70に組み込んだ熱発電
装置21おいて、熱発電素子22は、冷却プレート76
とフィン付き加熱プレート85の加熱プレート86との
間に挟持されている。上述したように、この冷却プレー
ト76が低熱源24、フィン付き加熱プレート85の加
熱プレート86が高熱源23の役目を果たし、これらの
温度差に基づいて、熱発電素子22から起電力が得られ
る。
【0051】また、給湯用排気ダクト79、風呂用排気
ダクト82及び補助排気ダクト84を連通して排気する
排気口88には、外部へ向けて送風する排気ファン89
が設けられている。そして、この排気ファン89の給電
配線90は中継基板91を介して熱発電装置21の熱発
電素子22と接続されている。
【0052】即ち、本実施形態の熱発電装置21を複合
型風呂釜70に組み込む場合には、冷却プレート76と
フィン付き加熱プレート85の加熱プレート86との温
度差に基づいて、熱発電素子22から得られる起電力に
より、給湯用排気ダクト79、風呂用排気ダクト82及
び補助排気ダクト84を連通して排気する排気口88に
設けられた排気ファン89を駆動させるものである。
【0053】このように、吸熱手段としての複数のフィ
ンを給湯器30,50又は風呂釜70のバーナで加熱
し、低熱源24を給湯器30,50又は風呂釜70の給
水管によって冷却するように構成すれば、これらの温度
差に基づいて熱発電素子22から得られる起電力を、給
湯器30,50又は風呂釜70の排気ファンを駆動させ
る予備電力として積極的に使用することができるので、
電気供給のない地域における給湯器30又は複合型風呂
釜50の使用を可能にするものである。
【0054】特に、図7に示した風呂釜70にあって
は、運転用バーナとは別個に専用バーナ83を設けて、
この専用バーナ83で上記吸熱手段を加熱するようにし
たので、燃焼量が風呂釜70の運転によって変動しない
ので、給熱量の変動がなく、安定した電力を得ることが
できるものである。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る熱発電
装置によれば、熱発電素子を直火加熱することなく、十
分な給熱量を得ることができると共に、高熱源の高温面
の高温化を図ることができ、かつ給熱量の変動を吸収し
て安定な電力を得ることができるという優れた効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱発電装置の第1実施形態を示す
概略図である。
【図2】第2実施形態の熱発電装置を組み込んだ給湯器
の構造を示す概略図である。
【図3】第2実施形態の熱発電装置におけるフィン付き
加熱プレートを示す斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】第2実施形態の熱発電装置を組み込んだ給湯器
の外観構成を示す分解斜視図である。
【図6】第3実施形態の熱発電装置を組み込んだ給湯器
の構造を示す概略図である。
【図7】第3実施形態の熱発電装置を組み込んだ複合型
風呂釜の構造を示す概略図である。
【図8】図7の要部を示す拡大斜視図である。
【図9】従来の熱発電装置の一形態を示す概略図であ
る。
【図10】従来の熱発電装置の他形態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
21 熱発電装置 22 熱発電素子 23 高熱源 24 低熱源 25 固体の電気絶縁物 26 バーナ 27 吸熱手段 28 加熱プレート 28a プレート高温面 30 給湯器 31 給水管 32 冷却プレート 33 給湯用熱交換器 33a 通水管 33b フィン 34 給湯管 35 給湯用バーナ 36 燃焼室 37 パイロットバーナ 38 フィン付き加熱プレート 39 加熱プレート 39a 加熱プレートの先端部 39b,c 加熱プレートの両側部 40 吸熱手段 41 排気ダクト 42 排気ファン 43 給電配線 44 中継基板 45 ハウジング 46 カバー 46a カバーの開口部 50 給湯器 51 給水管 52 冷却プレート 53 給湯用熱交換器 53a 通水管 53b フィン 54 給湯管 55 給湯用バーナ 56 燃焼室 57 フィン付き加熱プレート 58 排気ダクト 58a 排気口 59 排気ファン 60 給電配線 61 中継基板 70 複合型風呂釜 71 給湯用熱交換器 71a 通水管 71b フィン 72 風呂用熱交換器 72a 通水管 72b フィン 73 給湯管 74 追焚き管路 75 給水管 76 冷却プレート 77 給湯用バーナ 78 給湯用燃焼室 79 給湯用排気ダクト 80 風呂用バーナ 81 風呂用燃焼室 82 風呂用排気ダクト 83 補助バーナ 84 補助排気ダクト 85 フィン付き加熱プレート 86 加熱プレート 87 フィン 88 排気口 89 排気ファン 90 給電配線 91 中継基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 新悟 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 菊地 啓 神奈川県川崎市多摩区宿河原2−20−25− 105 (72)発明者 矢加部 久孝 東京都墨田区緑2−13−7−911

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度差に基づいて起電力を発生する導電
    性の高い熱発電素子を、低熱源としての冷却プレート
    と、高熱源としての加熱プレートとで挟持しており、該
    加熱プレートが火炎の熱を吸収する吸熱手段を備えてい
    ることを特徴とする、熱発電装置。
  2. 【請求項2】 前記吸熱手段が火炎によって加熱される
    複数のフィンであり、該フィンが加熱プレートに一体的
    に取り付けられていることを特徴とする、熱発電装置。
  3. 【請求項3】 前記吸熱手段が、給湯器又は風呂釜のバ
    ーナで加熱され、前記低熱源が、給湯器又は風呂釜の給
    水管によって冷却されることを特徴とする、請求項1ま
    たは請求項2に記載の熱発電装置。
  4. 【請求項4】 前記吸熱手段が、給湯器又は風呂釜の運
    転用バーナと別個に設けられた専用バーナで加熱される
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の熱発電装置。
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