JPH1155387A - 表示器付電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話装置の電話帳を検索する際の検索効率を
向上する。 【解決手段】 電話帳エリア１５Ａを複数頁に分割して
各頁毎にそれぞれ発信先名と対応の電話番号を順次登録
し、電話帳検索時には１回目のダイヤルキー８の操作に
より、複数頁の電話帳のうちその操作ダイヤルで示す頁
の先頭の発信先名と対応の電話番号を表示回路１２に表
示する。続いてダイヤルの「＊」または「＃」の押下毎
に、現在表示中の発信先に対しマイナス１またはプラス
１した発信先を電話帳エリアから読み出して表示回路に
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電話帳機能を有し
発信時に電話帳の中の所望の相手（発信先）を検索して
検索した発信先名やその電話番号などを表示器に表示す
る表示器付電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電話帳機能を有する電話装置では、利用
者が予め発信先である相手氏名と対応する電話番号を入
力すると、電話装置側では入力された相手氏名を五十音
順にしたがって対応する電話番号とともに電話帳に登録
する。ここで利用者がその電話装置を用いて相手に発信
する場合は、その所望の相手の氏名の先頭文字を入力し
て検索キーを押下する。すると、電話装置側では電話帳
の中から利用者の検索入力による該当の相手氏名と対応
の電話番号を順次表示器に表示する。その後、利用者が
表示されている所望の相手名及び番号を確認し発信操作
を行うと、電話装置側では表示器に表示されている相手
番号を電話回線へ送出する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の電話装置では電
話帳を用いて相手に発信する場合、例えば発信頻度の高
い相手に電話をかけるときでも、五十音順にしたがって
相手番号を検索しなければならないため、使い勝手が悪
いという問題があった。即ち、この種の電話帳は、例え
ば「ア」行には３名、「イ」行には８名といった具合に
それぞれ登録件数が異なっているのが一般的である。一
方、電話装置では、電話帳検索のための専用のキーを設
けることがスペース的あるいはコスト的に困難であるた
め、例えばダイヤルキー「１」と文字「ア」、ダイヤル
キー「２」と文字「カ」、ダイヤルキー「３」と文字
「サ」といった具合にダイヤルキーと兼用させている。

【０００４】ここで、例えば「ウ」行に該当する相手の
検索を行う場合、まず文字「ア」に相当するダイヤルキ
ー「１」を押下したのち、検索キーを押下する。そして
その検索キーを３回押下すると、「イ」行の先頭に登録
された氏名及び電話番号が表示され、さらに検索キーを
８回押下すると、はじめて「ウ」行の先頭に登録された
氏名及び電話番号が表示される。また、この場合、例え
ば「イ」行に該当する五十音順の最後の相手氏名を検索
する場合は、文字「ア」に相当するダイヤルキー「１」
を押下したのち、検索キーを２回押下し、さらに検索キ
ーを８回押下しなければならない。このように、従来の
電話装置側では所望の相手を検索するのにかなりのキー
操作回数が必要であり、装置が使いにくくなるという問
題があった。

【０００５】また、五十音順に登録する上記のような装
置の他に、登録位置をダイヤルキーで指定して、例えば
ダイヤル「１０」〜「１９」で指定される位置には友人
関係の氏名及び電話番号を登録し、ダイヤル「２０」〜
「２９」で指定される位置には会社関係の氏名及び電話
番号を登録するような装置もあるが、このような装置で
も登録件数が多くなると、上記の五十音順に登録する装
置と同様に所望の相手を検索するのに時間がかかるとい
う問題がある。従って本発明は、電話装置の電話帳を検
索する際の操作性を向上させることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、発信先を指示する発信先名と発信先
の電話番号とを関連づけてデータとして記憶する電話帳
を有し、電話帳のデータを検索して所望の発信先を表示
器に表示する表示器付電話装置において、電話帳の検索
時には所定数の発信先を１単位として任意の単位で検索
する検索手段と、検索手段により検索された発信先を表
示器に表示する表示制御手段とを設けたものである。ま
た、検索手段により検索された発信先が表示されている
ときに所定の操作が行われると順次発信先の変更表示を
行う手段を設けたものである。また、電話帳の検索時に
電話帳に登録されている電話帳データを発信先名を基準
にソートするソート手段と、ソート手段によりソートさ
れた所定数の発信先を１単位として任意の単位で検索す
る検索手段と、検索手段により検索された発信先を表示
器に表示する表示制御手段とを設けたものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図１は本発明を適用した電話装置の構成
を示すブロック図である。図１において、この電話装置
には、本装置全体を制御するＣＰＵ１と、電話回線（以
下、回線）Ｌ１，Ｌ２に接続されるダイオードブリッジ
ＤＢ１，ＤＢ２と、ダイオードブリッジＤＢ１に接続さ
れ回線Ｌ１，Ｌ２の直流ループの開閉を行うトランジス
タＱ２と、トランジスタＱ２を制御するトランジスタＱ
１と、トランジスタＱ２に接続されるとともに送話器Ｔ
及び受話器Ｒが接続される通話回路２と、ダイオードブ
リッジＤＢ２に接続され回線Ｌ１，Ｌ２に到来する着信
信号を検出する１６Ｈｚ検出回路３と、１６Ｈｚ検出回
路３からの着信信号をＣＰＵ１に報知するフォトカプラ
４と、回線Ｌ１，Ｌ２にダイヤル信号を送出するダイヤ
ル回路５とが設けられている。

【０００８】また、本電話装置には、回線Ｌ１，Ｌ２の
保留中に保留音をアンプ７及び通話回路２を介して回線
Ｌ１，Ｌ２またはスピーカＳＰ２へ送出する保留音発生
回路６と、ダイヤルキー８と、機能キー９と、回線Ｌ
１，Ｌ２側からのＤＴＭＦ信号を受信するＤＴＭＦレシ
ーバ１０とが設けられている。さらに、時計回路１１、
表示回路１２、フックスイッチ１３1 ，１３2 、ＣＰＵ
１の実行するプログラムを格納するＲＯＭ１４、及び電
話帳エリア１５Ａを有し、電池Ｅによりその内容がバッ
クアップされるＲＡＭ１５が設けられている。

【０００９】以上のように構成された本電話装置におい
て、着信信号が回線Ｌ１，Ｌ２に到来すると、この着信
信号はダイオードブリッジＤＢ２を介して１６Ｈｚ検出
回路３で検出されその検出出力によりスピーカＳＰ１が
鳴動する。ここで利用者が着信に気づいて着信応答のた
めにオフフックすると、フックスイッチ１３の接点が閉
結することでトランジスタＱ１，Ｑ２がオンして回線Ｌ
１，Ｌ２の直流ループが閉結する。これにより利用者の
着信応答通話が行われる。

【００１０】一方、利用者が発信時にオフフックする
と、同様にフックスイッチ１３の接点が閉結することで
トランジスタＱ１，Ｑ２がオンして回線Ｌ１，Ｌ２の直
流ループが閉結する。これにより回線捕捉が行われる。
続いて利用者のダイヤルキー８による相手番号の発信操
作が行われると、ＣＰＵ１はダイヤルキー８の操作を検
出してダイヤル回路５に対応のダイヤル番号を与え、こ
れによりダイヤル回路からダイヤル操作に応じたダイヤ
ル信号が回線Ｌ１，Ｌ２側へ送出される。なお、ダイヤ
ル信号がＤＴＭＦの場合は通話回路２を経由して回線Ｌ
１，Ｌ２側へ送出され、ダイヤルパルス（ＤＰ）信号の
場合は、ダイヤル回路５によりトランジスタＱ１のオン
・オフが制御されることで回線側へダイヤル信号が出力
される。こうして回線Ｌ１，Ｌ２側へダイヤル信号が送
出されることで相手の呼出が行われ、相手の応答により
利用者の発信通話が行われる。

【００１１】このような本電話装置のＲＡＭ１５には、
上述したように電話帳エリア１５Ａが設けられている。
この電話帳エリア１５Ａには、利用者の機能キー９及び
ダイヤルキー８の操作により予め発信先名と対応する電
話番号とが登録され、利用者が発信時に所定操作を行う
と、電話帳エリア１５Ａに登録されている対応の発信先
名及びその電話番号がＣＰＵ１により読み出され表示回
路１２に表示される。そして利用者が表示回路１２の内
容を確認して発信操作を行うと、ＣＰＵ１は表示回路１
２に表示されている相手電話番号をダイヤル回路５に順
次送出することで電話帳発信が行われる。

【００１２】ここで、電話帳エリア１５Ａに登録する登
録件数を本実施の形態では１００件とする。そして登録
時にダイヤルキー８を操作して、１００件の登録件数の
うち例えば２桁の操作ダイヤルの「００」〜「０９」が
示す電話帳番号００番台には勤務先関係の人々の氏名及
びその電話番号を１頁目のデータとして登録し、２桁の
操作ダイヤルの「１０」〜「１９」が示す電話帳番号１
０番台には各友人の氏名及び電話番号を２頁目のデータ
として登録するようにする。さらに、２桁の操作ダイヤ
ルの「２０」〜「２９」が示す電話帳番号２０番台は親
戚の人々の氏名及び電話番号を３頁目のデータとして登
録するようにする。このように発信先名及び電話番号を
電話帳に登録するときには、利用者が自身の勤務先関係
の人々はその１頁目に、友人関係はその２頁目としてそ
れぞれ予め区分して登録することにより、電話帳検索時
の検索件数の絞り込みが可能になり、したがって電話帳
の検索を容易にすることができる。

【００１３】このようにして登録された電話帳に基づく
発信時のＣＰＵ１の動作を、図２のフローチャートに基
づき詳細に説明する。ステップＳ１では機能キー９中の
コールキーの押下の有無を判断する。ここでコールキー
の押下が検出されると、ステップＳ２ではまず電話帳の
１頁目の先頭を示す電話帳番号「００」を表示回路１２
に表示する。この際には電話帳番号「００」に対応する
発信先名とその電話番号も電話帳エリア１５Ａから読み
出して表示回路１２に表示する。

【００１４】次に、ステップＳ３ではダイヤルキー８の
押下の有無を判断し、ダイヤルキー８の押下が検出され
ると、ステップＳ４に移行してその押下されたダイヤル
が「０」〜「９」の何れかであるかを判断する。そし
て、ステップＳ４の判定が「Ｙ」となるとその押下ダイ
ヤルｎ（ｎは、「０」〜「９」の何れかのダイヤル）と
ダイヤル「０」とからなるｎ頁の先頭を示す電話帳番号
「ｎ０」を表示回路１２に表示する。この際には電話帳
番号「ｎ０」に対応する発信先名とその電話番号も表示
回路１２に表示される。

【００１５】このような状態で、ダイヤルキー８中の
「＊」が押下されると、ステップＳ３の「Ｙ」及びステ
ップＳ４の「Ｎ」を経てステップＳ６の判定が「Ｙ」と
なる。この場合、ＣＰＵ１はステップＳ７で現在の表示
回路１２の電話帳番号表示をマイナス１して表示する。
即ち、表示回路１２の現在表示が例えば電話帳番号「９
０」表示となっている場合は、この電話帳番号から１を
マイナスした「８９」を表示し、かつこの番号に対応す
る発信先名及び電話番号を電話帳エリア１５Ａから読み
出して表示回路１２に表示する。つづいて、この状態で
さらにダイヤル「＊」が押下されると、電話帳番号「８
８」及びその番号に対応する発信先名及び電話番号が表
示される。

【００１６】一方、ダイヤルキー８中の「＃」が押下さ
れると、ステップＳ３の「Ｙ」及びステップＳ４の
「Ｎ」を経てステップＳ６の判定が「Ｎ」となる。この
場合、ＣＰＵ１はステップＳ８で現在の表示回路１２の
電話帳番号表示をプラス１して表示する。即ち、表示回
路１２の現在表示が例えば電話帳番号「９０」表示とな
っている場合は、この電話帳番号に１をプラスした「９
１」を表示し、かつこの番号に対応する発信先名及び電
話番号を電話帳エリア１５Ａから読み出して表示回路１
２に表示する。つづいて、この状態でさらにダイヤル
「＃」が押下されると、電話帳番号「９２」及びその番
号に対応する発信先名及び電話番号が表示される。

【００１７】このようにして電話帳エリア１５Ａに登録
されている所望の相手が検索されると、利用者は例えば
機能キー９中の発信キーを押下するなどの所定の発信操
作を行う。すると、ＣＰＵ１はこれを検出してステップ
Ｓ９の「発信操作」を「Ｙ」と判定し、ステップＳ１０
でダイヤル回路５を制御してトランジスタＱ１をオンす
ることでトランジスタＱ２をオンさせて外線捕捉を行
う。続いてＣＰＵ１は表示回路１２に表示中の相手番号
を電話帳エリア１５Ａから読み出してステップＳ１１で
ダイヤル回路５へ与えることで表示ダイヤル発信処理を
行う。このようにして所望の相手へのダイヤル発信が行
われ相手の応答により通話状態となる。

【００１８】このように電話帳検索を行う場合には、ま
ずダイヤル「０」〜「９」の何れかを押下してそのダイ
ヤル数字で示される電話帳内の該当ページの先頭部分を
選択し、次いでダイヤル「＊」または「＃」を押下する
毎に選択した部分の前後に登録されている相手番号及び
その電話番号を１件づつ表示回路１２に表示するように
したものである。この結果、電話帳エリア１５に多くの
発信先が登録されていても、電話帳の検索回数を少なく
して容易に所望の発信先名及び電話番号を検索すること
が可能になる。

【００１９】なお、登録件数が少ない場合は、その登録
件数を例えば第１〜第３の各登録部に３分割して、まず
第１〜第３の何れかの登録部を指定し、続いてその指定
した登録部から１件づつ検索するように構成することも
可能である。

【００２０】本装置の電話帳エリア１５Ａには、発信先
名及び対応の電話番号を五十音順に登録することもでき
る。このように発信先名及び対応の電話番号が五十音順
に登録されている場合の検索動作を以下に説明する。電
話帳エリア１５Ａに発信先名及び電話番号が五十音順に
登録され、その中から所望の相手を検索する場合、例え
ば先頭文字が「ウ」行の相手を検索する際には、「ウ」
行は通常電話帳の先頭部分に登録されていることから、
１回目の操作でダイヤル「１」を入力すれば、図２のス
テップＳ３の「Ｙ」及びステップＳ４の「Ｙ」を経てス
テップＳ５で電話帳番号１０の表示が行われ、「ウ」行
相当部分を検索できる。また、例えば先頭文字が「タ」
行の相手を検索する際には、「タ」行は通常電話帳の中
間部分に登録されていることから、１回目の操作で例え
ばダイヤル「５」を入力すれば図２のステップＳ３の
「Ｙ」及びステップＳ４の「Ｙ」を経てステップＳ５で
電話帳番号５０の表示が行われ、該当「タ」行部分を検
索できる。

【００２１】なお、１回目の操作でダイヤル「５」を入
力し先頭文字が「タ」行の発信先を検索した際に、先頭
文字が例えば「ナ」行に該当する発信先名が表示された
場合は、ダイヤル「５」より１つ少ないダイヤル「４」
を入力することで所望の「タ」行の発信先名を表示させ
ることができる。その後、ダイヤル「＊」またはダイヤ
ル「＃」の押下毎に、現在の電話帳表示からマイナス１
した表示（図２のステップＳ７）、あるいは現在の電話
帳表示からプラス１した表示（図２のステップＳ８）が
同様に行われて、所望の発信先名及びその電話番号を検
索することができる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
話帳の検索時には所定数の発信先を１単位として任意の
単位で検索し、検索した発信先を表示器に表示するよう
にしたので、電話帳に多くの発信先が登録されている場
合でも容易に所望の発信先を検索することが可能にな
り、この結果、電話帳検索時の操作性が向上する。ま
た、検索手段により検索された発信先が表示されている
ときに所定の操作が行われると順次発信先の変更表示を
行うようにしたので、少ない検索回数で所望の発信先を
的確に検索できる。また、電話帳の検索時に電話帳に登
録されている電話帳データを発信先名を基準にソートす
るソートし、ソートされた所定数の発信先を１単位とし
て任意の単位で検索する検索し、検索された発信先を表
示器に表示するようにしたので、電話帳に発信先が五十
音順に登録されている場合でも、同様に少ない検索回数
で容易に所望の発信先を検索できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の表示器付電話装置の構成を示すブロ
ック図である。

【図２】 上記装置の要部動作を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】 １…ＣＰＵ、２…通話回路、５…ダイヤル回路、８…ダ
イヤルキー、９…機能キー、１２…表示回路、１５…Ｒ
ＡＭ、１５Ａ…電話帳エリア、Ｑ１，Ｑ２…トランジス
タ、Ｌ１，Ｌ２…電話回線。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示器と、発信先を指示する発信先名と
   前記発信先の電話番号とを関連づけてデータとして記憶
   する電話帳とを有し、前記電話帳のデータを検索して所
   望の発信先を前記表示器に表示する表示器付電話装置に
   おいて、 前記電話帳の検索時には所定数の発信先を１単位として
   任意の単位で検索する検索手段と、前記検索手段により
   検索された発信先を前記表示器に表示する表示制御手段
   とを備えたことを特徴とする表示器付電話装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記検索手段により検索された発信先が表示されている
   ときに所定の操作が行われると順次発信先の変更表示を
   行う手段を備えたことを特徴とする表示器付電話装置。
3. 【請求項３】 表示器と、発信先を指示する発信先名と
   前記発信先の電話番号とを関連づけてデータとして記憶
   する電話帳とを有し、前記電話帳のデータを検索して所
   望の発信先を表示器に表示する表示器付電話装置におい
   て、 前記電話帳の検索時には前記電話帳に登録されている電
   話帳データを発信先名を基準にソートするソート手段
   と、ソート手段によりソートされた所定数の発信先を１
   単位として任意の単位で検索する検索手段と、前記検索
   手段により検索された発信先を前記表示器に表示する表
   示制御手段とを備えたことを特徴とする表示器付電話装
   置。
4. 【請求項４】 請求項３において、 前記検索手段により検索された発信先が表示されている
   ときに所定の操作が行われると順次発信先の変更表示を
   行う手段を備えたことを特徴とする表示器付電話装置。