JPH1154391A - パターン検査装置 - Google Patents

パターン検査装置

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JPH1154391A
JPH1154391A JP9203304A JP20330497A JPH1154391A JP H1154391 A JPH1154391 A JP H1154391A JP 9203304 A JP9203304 A JP 9203304A JP 20330497 A JP20330497 A JP 20330497A JP H1154391 A JPH1154391 A JP H1154391A
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JP
Japan
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pattern
circuit
pattern data
data
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JP9203304A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Watanabe
利之 渡辺
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計データを展開したパターンデータと測定
データとを比較してパターンの欠陥検査を行なう際、マ
スク製造プロセス上の理由によるパターンの微妙な変化
に対応したデータの合わせを行なう。 【解決手段】 多値階調のパターンデータに展開する多
値階調パターン展開回路78と、このパターンデータに
対しリサイズ処理を行うリサイズ回路77と、を有し、
このリサイズ処理されたデータと測定データとを比較し
て欠陥を検出する。リサイズ回路は、パターンデータ反
転回路10,14と、パターンデータ内特定領域の最大
値を検出する最大値検出回路11,パターンデータの形
状を認識する斜辺検出回路12およびリサイズ処理を行
うパターンデータ拡大回路13を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体検査装置に関
し、詳しくは半導体製造に使用されるフォトマスク等の
試料に形成されたパターンの欠陥を検査する装置に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】大規模集積回路(LSI)の製造におけ
る歩留まりの低下の大きな原因の一つとして、デバイス
をフォトリソグラフィ技術で製造する際に使用されるフ
ォトマスクに生じているパターンの欠陥があげられてお
り、かかる欠陥を検査するための種々の装置が開発され
実用化されている。
【0003】このような従来技術に係るフォトマスクの
パターン欠陥検査装置において検査の対象となるフォト
マスクのパターンは、クロム等の金属膜をガラス基板上
に蒸着した後、露光、エッチングプロセスにより形成さ
れる。特にウェットエッチングでパターニングしたか、
ドライエッチングでパターニングしたか、あるいはどの
ような条件でエッチングしたかにより、パターンのアン
ダーカット量、異方度、パターン変換差等は異なる。現
実のマスクパターンの側壁は完全な垂直側壁とは限られ
ず、その光学的な測定像は完全な白黒の色分けパターン
にはならず、その境界部はぼかしパターンとなり、エッ
ジの位置が不明確となることもある。このためパターン
の大きさ、線幅あるいはパターンエッジの位置等が検査
の基準である設計データのパターンデータに比べ多少変
化するため欠陥と指摘してしまう。
【0004】この問題を解決する方法として、従来は図
8に示すようなパターン検査装置では、パターンの設計
データをパターンデータに展開しリサイズ処理を施し、
フォトマスクのパターンにパターンデータを合わせてい
る。図8において光源2によりパターンが形成されたフ
ォトマスク1を照射し、フォトマスク1を透過した光
は、対物レンズ4を介してセンサ3にパターンの光学像
として結像し、センサ回路5はパターンの像を測定す
る。こうして測定されたセンサデータは、センサ回路5
中でA/D変換され欠陥判定回路6に送られる。A/D
変換された後のデータは観測光学系で発生するぼやけを
反映して、マスクパターンのエッジがシャープであって
も完全な矩形波データとはならず、丸みを帯びたデータ
となっている。一方、パターンの設計データは、計算機
9よりパターン展開回路8に送られ“1”および“0”
の2値パターンデータに展開される。パターン展開回路
8により2値パターンデータに展開された後、リサイズ
回路7に送られ、フォトマスク上に形成されるパターン
のエッチングプロセスによって生じるパターンの変化に
対応した2値パターンデータの合わせ行ない欠陥判定回
路6に送られる。欠陥判定回路6の前段ではリサイズ回
路7の出力を「ぼやけ補正」し、現実のセンサデータが
有する観測光学系に起因したデータの丸まりを近似する
処理を行う。そして欠陥判定回路6の後段では、センサ
回路5より送られるA/D変換されたセンサデータとリ
サイズ回路7より送られる設計データのぼやけ補正後の
パターンデータが比較され、フォトマスク1上の欠陥が
判定される。
【0005】このリサイズ回路7によるリサイズ処理方
法は、パターンを描画する際に用いられたパターンの設
計データを“1”,“0”の2値パターンデータに展開
した後、図9に示すようなn×n個の画素の配列15の
うち周辺に位置する各周辺画素21の内容(“1”また
は“0”)の論理和を行い、その結果によってn×n個
の画素の配列15の中心に位置する中心画素22の内容
を“1”または“0”に修正を行い、これにより基準と
なる設計データのパターンデータの大きさ、あるいは線
幅等をフォトマスク上のパターンに合わせた後、フォト
マスク上に形成されたパターンに応じた透過光をセンサ
で検出した観測値と適切な欠陥検出手段によって比較し
て欠陥の検出が行われていた。
【0006】上記従来技術でパターンデータとフォトマ
スク上のパターンの合わせを行う際に、センサ画素とパ
ターンデータの画素寸法が同一の場合、パターンデータ
1画素単位にリサイズ処理を行うため、パターンデータ
の合わせは、画素寸法に依存した量の合わせしか行うこ
とができない。したがってフォトマスク上のパターンエ
ッジがエッチングプロセス上の理由から画素の1/2分
変化していた場合などにパターンエッジの位置ずれを誤
検出しやすくなる。誤検出を避けるためには、たとえば
欠陥判定しきい値を甘くする必要が生じ、本来検出すべ
き欠陥を見逃す恐れが生じる。また、境界部の微妙に変
化した測定データを用いて、設計データとの微妙な合わ
せを行うためには、パターンデータの展開画素寸法をセ
ンサ画素より小さくする必要があるため、パターンデー
タのデータ量が増大し、より高速なデータ処理回路が必
要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、フォトマ
スクにパターンを描画する際に用いられた設計データを
パターン展開回路で展開したパターンデータとフォトマ
スクに描かれたパターンを光学的に走査して得られたパ
ターンの測定データとを比較する従来の欠陥検査装置の
リサイズ処理では、フォトマスク上に形成されるパター
ンのエッチングプロセスによって生じるパターンエッジ
の微妙な変化に対応したパターンデータの合わせを行う
ことが出来ないという問題があった。
【0008】そこで本発明は以上の従来技術の有する問
題点を解決することを目的とする。すなわち、本発明は
フォトマスクにパターンを描画する際に用いられた設計
データをパターン展開回路で展開したパターンデータと
フォトマスクに描かれたパターンを光学的に走査して得
られたパターンの測定データとを比較してフォトマスク
に描かれたパターンの欠陥検査を行なう装置において、
現実のフォトマスク上に形成されるパターンのエッチン
グプロセスによって生じるパターンエッジの位置の微妙
な変化がある場合の測定データに対してパターンデータ
の合わせを行うことが可能なパターン欠陥検査装置を提
供するを目的とする。
【0009】より具体的にはパターンの白黒境界部が一
画素分の寸法に満たない分だけ微妙に変化した場合であ
っても設計データと観測値との合わせが正確にできるパ
ターン検査装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明によるパターン検査装置は光学的に測定し
て得られらた検査対象の測定データと、設計データから
得られたパターンデータとを比較する装置であって、設
計データを多値階調パターンデータに展開し、多値階調
パターンデータ内の特定領域の最大値を検出することに
よりパターンデータのリサイズ処理を行うリサイズ回路
を具備したことを特徴とする。すなわち本発明は、フォ
トマスクにパターンを描画する際に用いられた設計デー
タを多値階調パターンデータに展開する多値階調パター
ン展開回路と、展開して得られた多値階調パターンデー
タに対しリサイズ処理を行うリサイズ回路と、フォトマ
スク上に形成されたパターンに応じた透過光を検出し、
A/D変換して得られた観測値(センサデータ)とリサ
イズ回路の出力データとを比較してフォトマスク上の欠
陥を検出する欠陥判定回路を少なくとも具備するパター
ン検査装置であって、リサイズ回路が多値階調パターン
データ内の特定領域内の最大値を検出することよりリサ
イズ処理を行うことができる。欠陥判定回路ではリサイ
ズ処理された多値階調パターンデータに対し、点広がり
分布関数を用いて「ぼやけ補正」を行ない、ぼやけ補正
後の多値階調パターンデータと観測値(センサデータ)
とを比較する。なぜならA/D変換後のセンサデータは
レンズの開口特性やセンサにおける隣接画素の干渉等に
より「ぼやけ」を有し、丸まりを有したデータとなって
おり、このセンサデータの丸まりに対する近似をしてお
く必要があるからである。
【0011】上記構成であれば、多値階調パターンデー
タの1画素単位でリサイズ処理を行うのではないのでエ
ッチングプロセスによって生じるフォトマスク上のパタ
ーンエッジの微妙な明度の変化に対応したパターンデー
タの合わせが可能となり、より実用性の高いパターンの
欠陥検査を行なうことができる。
【0012】ここで、リサイズ回路は、さらに多値階調
パターンデータの傾きを検出することが望ましい。
【0013】より具体的には、リサイズ回路を、リサイ
ズ回路の入力端に接続された第1のパターンデータ反転
回路と;第1のパターンデータ反転回路に接続された特
定領域の最大値を検出する最大値回路と;第1のパター
ンデータ反転回路に接続されたパターンの傾きを検出す
るための斜辺検出回路と;第1のパターンデータ反転回
路、最大値検出回路および斜辺検出回路に接続されたパ
ターン拡大回路と;パターン拡大回路に接続された第2
のパターンデータ反転回路を少なくとも含むようにして
構成すればよい。
【0014】さらに、リサイズ回路は、多値階調パター
ンデータの形状を認識し、垂直、水平の多値階調パター
ンデータと斜めの多値階調パターンデータとを個別に処
理することが好ましい。また、リサイズ回路は、多値階
調パターンデータの形状にかかわらず等方的に多値階調
パターンデータの拡大/縮小を行うようにしてもよい。
「等方的」とはパターンの有する各辺の垂直方向に同じ
量だけリサイズ量を変化させるという意味である。すな
わち三角ならば三角形を相似的に拡大/縮小する意であ
る。
【0015】以上のように構成すれば、マスクパターン
の製造上の種々の理由により微妙にパターンが変化し、
パターンエッジが画素の中央付近の位置にある場合であ
っても、本来検出すべき欠陥を見逃すことなく、正確に
パターンの検査ができる。したがって様々な検査の要求
に合わせた、より実用性の高いパターン検査装置を提供
することができる。またパターンデータの展開画素寸法
をセンサ画素寸法より小さくする必要もなく、必要以上
のパターンデータのデータ量の増大を抑制することがで
きるので高速なデータ処理が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本発明の実施の形態に係るパター
ン検査装置は概略の構成としては図8に示した従来のパ
ターン検査装置とほぼ共通している。すなわち本発明の
実施の形態に係るパターン検査装置は図1(a)に示す
ように検査対象となるフォトマスク1を載置するXYテ
ーブルと、フォトマスク1に対して検査用の光を照射す
る光源2と、フォトマスク1を通過した光を検出するフ
ォトダイオードアレイ等のセンサ3とを主とする光学的
測定系を具備している。この光学的測定系には、さらに
フォトマスク1に光を集光するための集光レンズがXY
テーブルの上部に、センサ3に光を集光するための対物
レンズ4がXYテーブルの下部に配置されている。セン
サ3はセンサ回路5に接続され、センサ回路5は欠陥判
定回路6に接続されている。
【0017】一方、本発明のパターン検査装置はさら
に、計算機9を具備し、計算機9には多値階調パターン
展開回路78が接続され、多値階調パターン展開回路7
8はリサイズ回路77に接続されている。このリサイズ
回路77は図1(b)に示すような構成であり図8に示
すリサイズ回路7とは異なる。リサイズ回路77につい
ては後で詳述する。リサイズ回路77は欠陥判定回路6
に接続されている。計算機9はパターンの設計データを
格納した磁気ディスク装置が接続されているが簡単化の
ため図示を省略している。計算機9には、さらに磁気テ
ープ装置、フロッピーディスク装置、オートローダ制御
回路、テーブル制御回路、オートフォーカス制御回路、
位置回路、コンソール、パターンモニタ、磁気カード装
置、ミニプリンタ等が接続されているがこれらも図示を
省略している。
【0018】図1(a)に示す構成において光源2によ
りパターンが形成されたフォトマスク1を照射し、フォ
トマスク1を透過した光は、対物レンズ4を介してセン
サ3にパターンの光学像として結像し、センサ回路5は
当該パターンの像を測定する。こうして測定された測定
データ(センサデータ)は、センサ回路5中でA/D変
換され欠陥判定回路6に送られる。A/D変換後のセン
サデータは観測光学系で発生するぼやけに起因して、フ
ィルターが作用したデータとなっている。すなわち、マ
スクパターンのエッジがシャープであってもセンサデー
タは完全な矩形波に対応したデータではなく、丸まりを
有したデータとなっている。観測光学系で発生するぼや
けは、レンズの解像度、開口特性やセンサにおける隣接
画素の干渉(アパーチャ効果)等に起因している。一
方、パターンの設計データは、計算機9より多値階調パ
ターン展開回路78に送られ多値階調パターンデータに
展開される。多値階調パターン展開回路78により多値
階調パターンデータに展開された後、リサイズ回路77
に送られ、フォトマスクのエッチングプロセスによって
生じるパターンエッジの位置の微妙な変化に対応した多
値階調パターンデータの合わせを行ない欠陥判定回路6
に送られる。欠陥判定回路6の前段では、リサイズ処理
された設計データをセンサデータの丸まりに対応すべ
く、ぼやけ補正を行う。すなわち、点広がり分布関数を
用いて、リサイズ処理されたデータに対し重み付け加
算、多値化処理を行ない観測光学系で発生するぼやけに
よるセンサデータの丸まりの近似を行う。こうして、セ
ンサ回路5より送られるフォトマスク1の測定データ
(パターン像)とリサイズ回路77より送られる設計デ
ータのぼやけ補正後のパターンデータとを欠陥判定回路
6の後段で比較し、フォトマスク1上の欠陥を判定す
る。
【0019】本発明の実施の形態に係るパターン検査装
置の最大の特徴は設計データを多値階調パターンデータ
に展開する多値階調パターン展開回路78を有する点と
図1(b)に示すリサイズ回路77を有する点にある。
本実施の形態のリサイズ回路77は、図1(b)に示す
ように、第1のパターンデータ反転回路10、第2のパ
ターンデータ反転回路14、最大値検出回路11、斜辺
検出回路12、およびパターンデータ拡大回路13から
構成されている。
【0020】図1(b)においてパターンデータの縮小
あるいは拡大処理の違いにより、第1のパターンデータ
反転回路10は、“A”あるいは“B”、を選択する。
同様にパターンデータの縮小あるいは拡大処理に応じ
て、第2のパターンデータ反転回路14は、“C”ある
いは“D”を選択する。パターンデータの縮小処理が選
択された場合に第1のパターンデータ反転回路10は、
“A”が選択され、第2のパターンデータ反転回路14
は、“C”が選択され、パターン展開回路8により展開
される多値階調パターンデータの最大値が例えば“1
6”の場合、“0”を“16”、“1”を“15”〜
“16”を“0”にそれぞれ反転処理が行われる。
【0021】最大値検出回路11は、たとえば図2に示
す「3×3走査ウィンド」23と称されるパターンデー
タの特定領域内の周辺画素の最大値を検出し最大値Eを
出力し、さらに、最大値Eを検出するパターンデータの
特定領域より大きい領域内(例えば「5×5走査ウィン
ド」24)の周辺画素の最大値を検出し最大値Gを出力
する。「周辺画素」は3×3走査ウィンドでは右下がり
斜線で示した3×3走査ウィンドの周辺の画素を意味す
る(図9参照)。
【0022】斜辺検出回路12は、パターンデータの3
×3走査ウィンド23内の周辺画素のパターンデータを
2値化し、論理演算を行い3×3走査ウィンド23内の
パターンデータの傾きを検出しパターンデータが斜辺の
ときに“1”、パターンデータが垂直、水平のとき
“0”の斜辺フラグFを出力し、さらに、斜辺フラグF
の“1”の数が1個以上存在し、3×3走査ウィンド2
3内にパターンデータが1画素存在するとき“1”の斜
辺フラグHを出力する。
【0023】パターンデータ拡大回路13は、第1のパ
ターンデータ反転回路10あるいは、多値階調パターン
展開回路78より送られる多値階調パターンデータと最
大値検出回路11より送られる最大値E、Gと斜辺検出
回路12から送られる斜辺フラグF、Hと計算機9より
指示されるリサイズ量Rをもとにパターンデータの拡大
処理を行う。リサイズ量Rはマスクの製造プロセスによ
って決まるので、あらかじめ特定の製造プロセスに対応
したリサイズ量Rを決定しておき、検査対象に応じて対
応するリサイズ量を選択すればよい。
【0024】次に本発明のリサイズ処理の動作を図3お
よび図4を用いて説明する。垂直、水平のパターンデー
タを3×3走査ウィンド23および5×5走査ウィンド
24により走査し、最大値検出回路11より3×3走査
ウィンド23および5×5走査ウィンド24内周辺画素
の最大値EおよびG、斜辺検出回路12よりパターンデ
ータの傾きを示す斜辺フラグFおよびHが求められ、ス
テップ30に進む。以下においては3×3走査ウィンド
を単に「走査ウィンド」と呼び5×5走査ウィンドと区
別する。ステップ30において斜辺フラグが判断されパ
ターンデータが斜辺の場合は図4のステップ50に進
み、垂直、水平のパターンデータの場合は、図3のステ
ップ31に進む。パターンデータが斜辺の場合について
は後述する。ステップ31において走査ウィンド23の
中心画素と多値階調パターンデータの最大値を比較し、
中心画素が多値階調パターンデータの最大値より大きい
場合ステップ37に進み、走査ウィンド23の中心画素
を多値階調パターンデータの最大値にする。「中心画
素」とは走査ウィンドの中央に位置する画素の意である
(図9参照)。中心画素が多値階調パターンデータの最
大値より小さい場合はステップ32に進み、最大値Eと
多値階調パターンデータの最大値を比較する。最大値E
が多値階調パターンデータの最大値より大きい場合は、
ステップ38に進み、走査ウィンド23の中心画素とリ
サイズ量Rを加算し、多値階調パターンデータの最大値
と比較する。走査ウィンド23の中心画素とリサイズ量
Rを加算した値が多値階調パターンデータの最大値より
大きい場合は、走査ウィンド23の中心画素を多値階調
パターンデータの最大値にする。(ステップ39)多値
階調パターンデータの最大値とリサイズ量Rを加算した
値が多値階調パターンデータの最大値より小さい場合
は、走査ウィンド23の中心画素を走査ウィンド23の
中心画素とリサイズ量Rを加算した値にする。
【0025】ステップ32において多値階調パターンデ
ータの最大値が最大値Eより小さい場合は、ステップ3
3に進み、最大値Eと“0”を比較する。最大値Eが
“0”の場合は、走査ウィンド23の中心画素を“0”
にする(ステップ41)。最大値Eが“0”でない場合
はステップ34に進み、走査ウィンド23の中心画素と
“0”を比較し、走査ウィンド23の中心画素が“0”
の場合は、ステップ42に進む。最大値Eとリサイズ量
Rを加算した値と多値階調パターンデータの最大値を比
較する。最大値Eとリサイズ量Rを加算した値が多値階
調パターンデータの最大値より大きい場合は、走査ウィ
ンド23の中心画素を最大値Eとリサイズ量Rを加算し
た値から多値階調パターンデータの最大値を減算した値
にする。最大値Eとリサイズ量Rを加算した値が多値階
調パターンデータの最大値より小さい場合は、走査ウィ
ンド23の中心画素を“0”にする。
【0026】ステップ34において走査ウィンド23の
中心画素が“0”でない場合は、ステップ35に進み、
走査ウィンド23の中心画素とリサイズ量Rを加算した
値と多値階調パターンデータの最大値を比較する。走査
ウィンド23の中心画素とリサイズ量Rを加算した値が
多値階調パターンデータの最大値より大きい場合は、ス
テップ45に進み走査ウィンド23の中心画素を多値階
調パターンデータの最大値にする。走査ウィンド23の
中心画素とリサイズ量Rを加算した値が多値階調パター
ンデータの最大値より小さい場合は、ステップ36に進
み走査ウィンド23の中心画素を走査ウィンド23の中
心画素とリサイズ量Rを加算した値にする。
【0027】次に、図5に示すようにパターンデータが
斜辺の場合について本発明のリサイズ処理の動作につい
て説明する。図4に示すようにステップ50においてリ
サイズ量Rと最大値Eから斜辺のリサイズ量R3を求
め、次にステップ51においてリサイズ量Rと最大値G
から斜辺のリサイズ量R5を求める。ここでリサイズ量
R3とは3×3走査ウィンド23に対応したリサイズ量
のことで、リサイズ量R5とは5×5走査ウィンド24
に対応したリサイズ量と定義する。図6に計算機から予
め指示されるリサイズ量Rと最大値E(5×5走査ウィ
ンドの場合は最大値Eを最大値Gと読みかえるものとす
る)の関係から定められる新たなリサイズ量NRの値の
一例を示す。ステップ52において斜辺フラグHと図6
によって新たに定められたリサイズ量NR(=R5)と
しきい値Kを比較し、斜辺フラグHが“1”でリサイズ
量R5がしきい値Kより大きい場合にリサイズ量R3を
1/2する(ステップ56)。ここでしきい値Kは予め
与えられた所定の値である。斜辺フラグHが“0”ある
いはリサイズ量R5がしきい値Kより小さい場合は、ス
テップ53に進み、図6によって決定された新たなリサ
イズ量NRと走査ウィンド23の中心画素から斜辺部の
リサイズ量Sを求める。図7に図6によって決定された
新たなリサイズ量NRと走査ウィンド23の中心画素の
関係から定められる斜辺部のリサイズ量Sの値の一例を
示す。ステップ54において最大値Eと多値階調パター
ンデータの最大値と比較し、最大値Eが多値階調パター
ンデータの最大値より大きい場合は、ステップ57に進
み走査ウィンド23の中心画素を図7で定められるリサ
イズ量Sにする。最大値Eが多値階調パターンデータの
最大値より小さい場合は、ステップ55に進み走査ウィ
ンド23の中心画素をリサイズ量R3にする。
【0028】図1(b)に示すリサイズ回路77を用い
て、パターンデータを拡大する場合のリサイズ処理の具
体例を図2および図5を用いて説明する。図2(a)〜
図2(i)は、パターンデータが垂直、水平の場合で、
図5(a)および(b)はパターンデータが斜辺の場合
である。まず図2(a)〜図2(i)のパターンデータ
が垂直、水平の場合について示す。センサ3の画素寸法
が例えば1μmに設定され、リサイズ寸法が例えば1μ
mの半分の0.5μmの場合、および多値階調パターン
データの最大値が“16”とする。また計算機9から予
め指定されるリサイズ量Rは“8”とする。図2(a)
において最大値検出回路11より出力される最大値Eは
“16”、斜辺検出回路12から出力される斜辺フラグ
Fは“0”、走査ウィンド23の中心画素は“0”とな
り、ステップ40において走査ウィンド23の中心画素
に“8”が設定される。そして、図2(b)に示すよう
にパターンデータのエッジ部に“8”が設定され拡大処
理の結果として、図2(c)に示すパターンデータが得
られる。
【0029】次に、パターンデータが図2(d)に示す
ような場合について説明する。図2(d)において最大
値検出回路11より出力される最大値Eは“16”、斜
辺検出回路12から出力される斜辺フラグFは“0”、
走査ウィンド23の中心画素は“12”となり、ステッ
プ39において走査ウィンド23の中心画素に“16”
が設定される。走査ウィンド23が1画素走査が進み、
パターンデータに対し走査ウィンド23の位置関係が図
2(g)に示す位置となる。図2(g)において最大値
検出回路11より出力される最大値Eは“12”、斜辺
検出回路12から出力される斜辺フラグFは“0”、走
査ウィンド23の中心画素は“0”となり、ステップ4
2、43に進み、(12+8)−16=4であるから、
走査ウィンド23の中心画素に“4”が設定され、拡大
処理の結果として、図2(i)に示すパターンデータが
得られる。
【0030】図5は、パターンデータが斜辺の場合であ
る。図5(a)の走査ウィンド23がの位置において
最大値検出回路11より出力される最大値Eおよび最大
値Gは“16”、斜辺検出回路12から出力される斜辺
フラグFは“1”、斜辺フラグHは“0”となる。図4
のステップ50およびステップ51において、図6に示
すように計算機から予め指示されるリサイズ量Rを8と
すれば、最大値E、Gは16であるから新たなリサイズ
量NRとなるR3、R5は“4”となる。画素の対角線
の位置に直角3角形の斜辺が位置するように、画素を2
等分する場合は中心画素に“8”が設定される。中心画
素を“8”とすれば、ステップ53において走査ウィン
ド23の中心画素と新たなリサイズ量NR(=R3)の
関係から斜辺のリサイズ量Sが定められる。すなわち図
7に明らかなように中心画素が“8”、新たなリサイズ
量NR(=R3)が“4”のときリサイズ量Sは“1
2”となり、ステップ57において走査ウィンド23の
中心画素は“12”が設定される。図5(a)の走査ウ
ィンド23がの位置において同様に、中心画素が
“0”で新たなリサイズ量NR(=R3)が“4”であ
るから、図7からリサイズ量Sは“4”となる。したが
ってステップ57において走査ウィンド23の中心画素
は“4”が設定され、図5(b)に示すようにパターン
データの拡大処理が行われる。
【0031】パターンデータを縮小するリサイズ処理
は、多値階調パターン展開回路78から送られるパター
ンデータを第1のパターンデータ反転回路10により反
転処理を行い、反転処理されたパターンデータに対し前
述したパターンデータを拡大するリサイズ処理を施し、
第2のパターンデータ反転回路14により、再びパター
ンデータ反転処理を行いパターンデータを縮小するリサ
イズ処理が行われる。
【0032】なお、上記説明においては、パターンデー
タを1画素の縮小、拡大処理するリサイズ処理について
説明したが、1画素以上の縮小、拡大処理するリサイズ
処理を行う場合は、同じ処理を繰り返することで可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るパター
ン欠陥検査装置では、エッチングプロセスによって生じ
るフォトマスク上の微妙なパターンの変化に対応したパ
ターンデータの合わせが可能となり、様々な検査の要求
に合わせた、より実用性の高いパターン欠陥検査装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパターン検査装置の
概略ブロック図である。
【図2】本発明のリサイズ回路の処理方法を説明する図
である(垂直、水平の場合)。
【図3】本発明の実施の形態に係るリサイズ回路の処理
方法を説明するフローチャートである(その1)。
【図4】本発明の実施の形態に係るリサイズ回路の処理
方法を説明するフローチャートである(その2)。
【図5】本発明のリサイズ回路の処理方法を説明する図
である(斜辺の場合)。
【図6】パターンデータが斜辺の場合に、本発明のリサ
イズ回路における新たなリサイズ量を決定するためのル
ックアップテーブルの一例を示す図である。
【図7】パターンデータが斜辺の場合に、本発明のリサ
イズ回路における斜辺のリサイズ量を決定するためのル
ックアップテーブルの一例を示す図である。
【図8】従来のパターン検査装置の概略ブロック図であ
る。
【図9】従来のリサイズ処理方法を示す図である。
【符号の説明】
1 フォトマスク 2 光源 3 センサ 4 対物レンズ 5 センサ回路 6 欠陥判定回路 7、77 リサイズ回路 8 2値パターン展開回路 9 計算機 10 パターンデータ反転回路 11 最大値検出回路 12 斜辺検出回路 13 パターン拡大回路 14 パターンデータ反転回路 15 画素の配列 21 周辺画素 22 中心画素 23 走査ウィンド(3×3走査ウィンド) 24 5×5走査ウィンド 74 集光レンズ 78 多値階調パターン展開回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に測定して得られらた検査対象の
    測定データと、設計データから得られたパターンデータ
    とを比較する装置であって、 設計データを多値階調パターンデータに展開する多値階
    調パターン展開回路と、 該多値階調パターンデータ内の特定領域の最大値を検出
    してパターンデータのリサイズ処理を行うリサイズ回路
    とを少なくとも具備したことを特徴とするパターン検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記リサイズ回路は、さらに前記多値階
    調パターンデータの傾きを検出することを特徴とする請
    求項1記載のパターン検査装置。
  3. 【請求項3】 前記リサイズ回路は、前記リサイズ回路
    の入力端に接続された第1のパターンデータ反転回路
    と、 該第1のパターンデータ反転回路に接続された前記特定
    領域の最大値を検出する最大値回路と、 該第1のパターンデータ反転回路に接続された、前記傾
    きを検出する斜辺検出回路と、 該第1のパターンデータ反転回路、最大値検出回路およ
    び斜辺検出回路に接続されたパターン拡大回路と、 該パターン拡大回路に接続された第2のパターンデータ
    反転回路を少なくとも含むことを特徴とする請求項2記
    載のパターン検査装置。
  4. 【請求項4】 前記リサイズ回路は、前記多値階調パタ
    ーンデータの形状を認識し、垂直、水平の多値階調パタ
    ーンデータと斜めの多値階調パターンデータとを個別に
    処理することを特徴とする請求項2又は3記載のパター
    ン検査装置。
  5. 【請求項5】 前記リサイズ回路は、多値階調パターン
    データの形状にかかわらず等方的に多値階調パターンデ
    ータの拡大/縮小を行うことを特徴とする請求項2又は
    3記載のパターン検査装置。
JP9203304A 1997-07-29 1997-07-29 パターン検査装置 Pending JPH1154391A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002298124A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Toshiba Corp パターン欠陥検査装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002298124A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Toshiba Corp パターン欠陥検査装置

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