JPH115431A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH115431A
JPH115431A JP15874197A JP15874197A JPH115431A JP H115431 A JPH115431 A JP H115431A JP 15874197 A JP15874197 A JP 15874197A JP 15874197 A JP15874197 A JP 15874197A JP H115431 A JPH115431 A JP H115431A
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JP
Japan
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air
heater core
outlet
mode
case
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Withdrawn
Application number
JP15874197A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Taihichi
由延 対比地
Mitsuru Endo
充 遠藤
Eishin Arakawa
英信 荒川
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットのコンパクト化を図りつつ、複合モ
ード時におけるエアーミックス性の向上を図ると同時
に、デフロストモード時の風量を増加させ得る「自動車
用空気調和装置」を提供する。 【解決手段】 スライド式のミックスドア5を有する自
動車用空気調和装置であって、ヒータコア4の下流側
に、当該ヒータコア4により加熱され下部通路6を流れ
る温風をミックスゾーン7に向けて導く温風ガイド9
を、その略下端側の軸9aを支点として揺動可能に設け
たことを特徴とする。また、温風ガイド9は、その上端
側をヒータコア4から離間する方向に最大限揺動させた
場合に、フット吹出口Ffに至る流路を閉鎖する構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭小な部分内でス
ライドして空気流を制御する板状のミックスドアを有す
る自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置は、内外
気を導入するインテークユニット、この導入空気を冷却
するクーラユニット、および導入空気を加熱するヒータ
ユニットを有しており、これら3つのユニットを車両の
左右方向に直列的に合体し、車室内のインストルメント
パネルの内部という狭小な空間に設置されていることは
周知である。
【0003】しかし、この自動車用空気調和装置は、3
つのユニットを直列的に連結するため、装置全体が大型
化し、小型の車両に搭載すると、狭小な車室内空間をよ
り狭小にすることから好ましくない。特に、助手席の足
元にまでユニットが置かれるので狭くなる。
【0004】したがって、図7に示すように、ケースC
内にエバポレータ3やヒータコア4が車両の前後方向に
並べて立設するように設けられた縦置き型と称されるも
のがある。図示の装置は、クーラユニット1とヒータユ
ニット2とを一体化し、エバポレータ3とヒータコア4
とをさらに近接して配置することにより一層コンパクト
なものとしている。すなわち、ケースCの側方に配置し
た図示しないインテークユニットのファンを作動させる
ことにより導入口Oから導入された空気を、エバポレー
タ3により冷却し、ミックスドア5により上下に2分し
て流すようにしているが、このエバポレータ3とヒータ
コア4との間に設けられるミックスドア5を、1つの支
点で支持されたドアを当該支点を中心として回動する構
成とするとスペース的に大きくなることから、さらにエ
バポレータ3とヒータコア4との距離を短くし前後方向
のスペースを小さくするために、これを偏平な板状ドア
とし、略上下にスライドさせることにより温調制御を行
なうようにしたものである。
【0005】2分された空気流の内の下部の空気流は、
ヒータコア4により加熱されて温風となり下部通路6を
通って流れ、上部の空気流(冷風)は、このヒータコア
4をバイパスするバイパス通路Bを通って流れ、前記温
風とミックスゾーン7でミックスされる。ミックスされ
た空気は、所定の温度となって種々の配風モードに応じ
て各種吹出口F(ベント吹出口Fv、デフ吹出口Fd、
フット吹出口Ffの総称)から車室内に向けて配風され
たり、あるいは前記ミックスが行なわれることなく冷風
や温風のまま吹出される。
【0006】なお、各吹出口Fから吹出される冷風ある
いは温風の温度は、ミックスドア5の位置により制御さ
れる。
【0007】ここに、「エバポレータ」とは、周知のよ
うに冷房サイクル中の膨脹弁などで減圧された低温低圧
冷媒が内部を流通し、ここに導入された空気を冷媒との
熱交換により冷却するものである。また、「ヒータコ
ア」とは、高温のエンジン冷却水が内部を流通し、ここ
に導入された空気を高温のエンジン冷却水との熱交換に
より加熱するものである。
【0008】前記種々の配風モードは、ベントモード
(乗員の上半身に冷風を吹き出すモード)、バイレベル
モード(乗員の上半身に冷風を、下半身に温風を吹き出
す、いわゆる頭寒足熱のモード)、デフロストモード
(フロントおよびサイドの窓ガラスの曇りを晴らすモー
ド)、フットモード(乗員の下半身に温風を吹き出すモ
ード)あるいはデフ−フットモード(フロントおよびサ
イドの窓ガラスの曇りを晴らしつつ乗員の下半身に温風
を吹き出すモード)等がある。
【0009】このようなモードの内、ベントモード、デ
フロストモードの場合は、車室内の上部に冷風や温風を
配風することから、ダクトを短くできるためベント吹出
口Fvやデフ吹出口FdはケースCの上部に設けること
が好ましく、また、フットモードの場合には、車室内の
下部に温風を配風するので、フット吹出口Ffは、ケー
スCの下部に設けることが好ましい。
【0010】したがって、車室内の前部のインストルメ
ントパネル内に設置される縦置き型自動車用空気調和装
置では、ケースCの上部にベント吹出口Fvやデフ吹出
口Fdである上部吹出口を、下部にフット吹出口Ffで
ある下部吹出口を設けている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、縦置き型の
自動車用空気調和装置においては、上部吹出口は、冷風
が流れる側の近傍に開設されることになり、下部吹出口
は、ヒータコア4により加熱された温風が流れる側の近
傍に開設されることになるので、バイレベルモードやデ
フ−フットモードのように上部と下部の吹出口からそれ
ぞれ冷風や温風を吹き出す複合モードの場合には、一般
に上下の差温が大きくなる傾向がある。
【0012】このため図7に示す装置にあっては、ヒー
タコア4の下流側に立壁8を形成して、この立壁8とケ
ースCの側壁Caとの間にフット吹出口Ffを形成し、
ヒータコア4により加熱され下部通路6を流れる温風
を、立壁8を温風ガイドとして一旦冷風側に上昇させ、
バイパス通路Bを通った冷風と衝突させて、エアーミッ
クス性を高めるようにしている。
【0013】しかしながら、図示の装置のようにスライ
ド式のミックスドア5を採用してケースCの前後寸法を
詰める構成とした場合には、ケースC内において冷風と
温風とを混合するミックスゾーン7に対して十分なスペ
ースを確保することが困難となるため、良好なエアーミ
ックス性が得られないという問題があった。
【0014】また、エアーミックス性を高めるために温
風ガイドとして立壁8を形成する構成を採用すること
は、一方では、狭小なケースC内において温風が流れる
下部通路6を狭くすることにもなる。このため、窓の曇
りを急いで晴らしたい場合に、デフロストモードに設定
しても十分な風量が得られないという問題もある。
【0015】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
ためになされたものであり、ユニットのコンパクト化を
図りつつ、複合モード時におけるエアーミックス性の向
上を図ると同時に、デフロストモード時の風量を増加さ
せ得る自動車用空気調和装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、ケース内を流れる冷却され
た空気を、板状のミックスドアをスライド移動させるこ
とにより、選択的に上部冷風若しくは下部冷風として流
すかあるいは上部冷風と下部冷風に所定の比率で分け、
下部冷風をヒータコアを通して加熱し温風として下部通
路に送り、上部冷風を前記ヒータコアをバイパスして流
すバイパス通路に導き、ケースの上部にデフ吹出口とベ
ント吹出口とからなる上部吹出口を開設すると共に、ケ
ースの下部にフット吹出口である下部吹出口を開設し、
前記バイパス通路からの冷風と前記下部通路からの温風
とをミックスゾーンでミックスして前記各種吹出口より
車室内に配風するようにした自動車用空気調和装置にお
いて、前記ヒータコアの下流側に、当該ヒータコアによ
り加熱され前記下部通路を流れる温風を前記ミックスゾ
ーンに向けて導く温風ガイドを、その略下端側を支点と
して揺動可能に設けたことを特徴とする。
【0017】この発明にあっては、複合モードの場合に
は、温風ガイドは、その上端側をヒータコアから離間す
る方向に所定量揺動された位置にセットされる。ヒータ
コアにより加熱され下部通路を流れる温風は、この温風
ガイドに沿って上昇し、バイパス通路からの冷風とミッ
クスされる。ここで、温風ガイドが前記位置にセットさ
れているため、冷風と温風とが混合されるミックスゾー
ンが拡大して形成されることとなり、両者が混ざり合う
のに十分なスペースが与えられる。これにより結果的
に、ミックスゾーンにおいて冷風と温風とが十分に混合
され、両者のエアミックス性が向上する。一方、デフロ
ストモードの場合には、温風は、上端側がヒータコアか
ら離間する方向に揺動された温風ガイドに沿うと共に、
大きく広げられた風路を通ってデフ吹出口から吹き出さ
れることになる。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の自動車用空気調和装置において、前記温風
ガイドは、その上端側を前記ヒータコアから離間する方
向に最大限揺動させた場合に、前記フット吹出口に至る
流路を閉鎖することを特徴とする。
【0019】この発明にあっては、温風ガイドをその上
端側がヒータコアから離間する方向に最大限揺動させた
場合には、フット吹出口に空気が流れ込まないようにす
ることができる。このように、温風ガイドは、フット吹
出口を開閉するフットドアの機能と、温風をミックスゾ
ーンに向けて導く機能との双方の機能を果たすこととな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施の形態に係る自動
車用空気調和装置を示す概略断面図、図2〜図6は、本
装置の各モード時におけるドア位置および空気の流れを
説明するための図である。なお、図7に示す部材と共通
するものには同一符号を付している。
【0022】図1に示す本実施の形態に係る縦置き型の
自動車用空気調和装置は、クーラユニット1とヒータユ
ニット2とを一体化し、車両の前後方向の寸法を短くし
たケースCを有し、このケースCの上流側風路内にはエ
バポレータ3が設けられ、下流側風路内にはヒータコア
4が設けられる。車幅方向(図1の紙面に垂直な方向)
から導入口Oを通って導入された空気は、ケースC内で
車両の前後方向に曲げられ、エバポレータ3を通って冷
却されるようになっている。また、空気の取り込みを行
うインテークユニットは、ケースCの側面に配置され、
車両前後方向の装置の長さが短くされている。
【0023】そして、上流側風路から流下した空気流
は、エバポレータ3とヒータコア4との間に設けられた
ミックスドア5が図示しないスライド駆動機構により図
中矢印方向に動作することにより、ヒータコア4側と、
当該ヒータコア4をバイパスするバイパス通路B側に選
択的に流されたり、あるいはヒータコア4側とバイパス
通路B側という各風路に所定の比率で流される。
【0024】2分された空気流の内の下部冷風は、ヒー
タコア4により加熱されて温風となり、ヒータコア4の
下流側に形成される下部通路6を通って流れ、一方、上
部冷風は、このヒータコア4をバイパスするバイパス通
路Bを通って流れ、下部通路6からの温風とミックスゾ
ーン7にて混合される。
【0025】ここに、ミックスドア5の上流側と下流側
には、エバポレータ3とヒータコア4が近接して設けら
れる。ミックスドア5は、エバポレータ3とヒータコア
4間で上流側風路からの空気流を遮断する方向に伸延さ
れかつ所定の曲率半径で下流側に膨出するような円弧状
を呈している。このミックスドア5は、図1に示すよう
に、上下方向が上流側風路と下流側風路との開口部11
のほぼ半分程度であり、幅方向がケースCの一側から他
側まで設けられたものである。
【0026】ミックスドア5を作動するためのスライド
駆動機構は、例えば、ミックスドア5の両側端近傍に形
成された歯部に噛合する一対の歯車をモータ等で駆動す
る構成とされる。なお、このスライド駆動機構は、場合
によってはコントローラとワイヤーケーブルを介して連
結された手動操作機構としても良い。
【0027】ケースCの上部には、ミックスゾーン7の
上方に位置して、ベント吹出口Fvとデフ吹出口Fdと
が開設され、これらを開閉するベントドアDvおよびデ
フドアDdがそれぞれ設けられている。
【0028】ヒータコア4の下流側には、当該ヒータコ
ア4により加熱され下部通路6を流れる温風をミックス
ゾーン7に向けて導く温風ガイド9が設けられている。
したがって、ヒータコア4により加熱され下部通路6を
流れる温風は、温風ガイド9に案内されて一旦冷風側に
上昇し、バイパス通路Bを通った冷風とミックスゾーン
7において衝突して混合されるようになっている。
【0029】本実施の形態では特に、温風ガイド9は、
軸9aを支点として、ケースCの側壁Caの内面とスト
ッパSとの間を図中矢印方向に揺動可能となるように構
成されている。したがって、温風ガイド9の上端側をヒ
ータコア4から離間する方向に揺動させることにより、
ヒータコア4の下流側に形成される下部通路6の流路断
面積を増加させることが可能である。これにより結果的
に、冷風と温風とが混合されるミックスゾーン7が拡大
して形成されることとなる。
【0030】また、温風ガイド9は、その上端側をヒー
タコア4から離間する方向に最大限揺動させた場合に、
ケースCの下部に設けられるフット吹出口Ffに至る流
路を閉鎖するように構成される。つまり、図1におい
て、温風ガイド9を反時計まわりに揺動させてその上端
側をケースCの側壁Caの内面に当接させた場合には、
フット吹出口Ffに空気が流れ込まないようになってい
る。
【0031】このように、温風ガイド9は、フット吹出
口Ffを開閉するフットドアの機能と、前述した温風を
ミックスゾーン7に向けて導く機能との双方の機能を果
たすものである。換言すれば、フット吹出口Ffを開閉
するドアのみで、温風をミックスゾーン7に向けて導く
ガイド機能をも果たすことができるので、別途新たに部
品を追加することなく、エアーミックス性および風量の
向上を図ることができ、ユニットのコンパクト化および
低コスト化を一層図ることができる。
【0032】なお、レイアウトや風量等の設計仕様によ
っては、温風ガイド9の上端側がヒータコア4から離間
する方向に最大限揺動したときでもケースCの側壁Ca
の内面にまで達することのないようにして、フット吹出
口Ffを開閉するフットドアを別途設ける構成とするこ
とも勿論可能である。
【0033】なお、この温風ガイド9は、図外のコント
ローラからの信号によりアクチュエータ等の駆動部を動
作し、軸9aを回動して開閉するようになっているが、
この開閉動作は、各種モードドアD(ベントドアDv,
デフドアDd、フットドアDfの総称)と連動するよう
に構成しても良く、独立して作動するようにしても良
い。
【0034】次に、実施の形態の作用を説明する。 《ベントモード》ベントモードは、車室内を冷房するモ
ードである。このベントモードにおいては、図2に示す
ように、ベントドアDvは「開」、デフドアDdは
「閉」にセットされる。
【0035】また、温風ガイド9は、図外のコントロー
ラからの信号により反時計まわりに揺動され、その上端
側がケースCの側壁Caの内面に当接される。これによ
り、ケースCの下部に設けられるフット吹出口Ffに至
る流路が閉鎖される。
【0036】このベントモードにおいて、冷風を全量加
熱せず車室内に吹き出すフルクールモードの場合には、
ミックスドア5は、図2に示すように下端位置にセット
される。なお、中間の温度状態とする場合には、ミック
スドア5は上下方向中間位置にセットされる。
【0037】エバポレータ3により冷却された空気流
は、フルクールモード時は全量バイパス通路Bを通って
流れた後にベント吹出口Fvに向かい、ベントダクト
(図示せず)を通って車室内に向かって配風される。
【0038】《バイレベルモード》このモードは、冷風
をベント吹出口Fvよりベントダクトを通って車室内の
乗員の上半身に向かって配風し、温風をフット吹出口F
fよりフットダクトを通って車室内の乗員の足元に向か
って配風するモードである。
【0039】このモードにおいては、図3に示すよう
に、ミックスドア5は、上下方向中間位置にセットさ
れ、ベントドアDvは「開」、デフドアDdは「閉」に
セットされる。また、温風ガイド9は、その上端側がケ
ースCの側壁Caの内面とストッパSとの中間位置にセ
ットされる。
【0040】エバポレータ3により冷却された空気流
は、一部がミックスドア5の上部を通って流れ、バイパ
ス通路Bよりミックスゾーン7に至り、残りの空気流
は、ミックスドア5の下部を通ってヒータコア4により
加熱され、下部通路6を通ってミックスゾーン7に至
る。
【0041】ここで、ヒータコア4により加熱され下部
通路6を流れる温風は、温風ガイド9に沿って上昇し、
バイパス通路Bからの冷風とミックスされるが、温風ガ
イド9が前記中間位置にセットされ冷風と温風とが混合
されるミックスゾーン7が拡大して形成されているの
で、両者が混ざり合うのに十分なスペースを与えること
ができる。これにより結果的に、ミックスゾーン7にお
いて冷風と温風とが十分に混合され、両者のエアミック
ス性が向上する。したがって、所望の温度特性となり、
違和感のない快適なバイレベル状態となる。
【0042】また、このように、フット吹出口Ffを開
閉するドアのみで、温風をミックスゾーン7に向けて導
くガイド機能をも果たすことができるので、ユニットの
コンパクト化および部品の省略化を一層実現することが
可能となる。
【0043】なお、図3中において、破線の矢印は冷風
の流れ、実線の矢印は温風の流れ、一点鎖線の矢印は温
調された空気の流れを示している(他の図において同
じ)。また、このバイレベルモードにおいて、温風ガイ
ド9の設定位置を適宜若干変更することも可能である。
【0044】《フットモード》フットモードは、車室内
を暖房するモードである。このモードにおいては、図4
に示すように、ベントドアDvは「閉」、デフドアDd
は「閉」にセットされる。また、温風ガイド9は時計ま
わりに揺動され、その上端側がストッパSに当接され
る。これにより、ケースCの下部に設けられるフット吹
出口Ffに至る流路が確保される。
【0045】このフットモードにおいて、エバポレータ
3からの冷風を全量ヒータコア4により加熱して車室内
に吹き出すフルホットモードの場合には、ミックスドア
5は上端位置にセットされる。なお、中間の温度状態と
する場合には、ミックスドア5は上下方向中間位置にセ
ットされる。
【0046】フルホットモードの場合には、エバポレー
タ3により冷却された空気流は、ヒータコア4により全
量加熱されて温風となり、この温風は、下部通路6を通
ってフット吹出口Ffに流入し、フットダクト(図示せ
ず)より乗員の足元に向かって配風される。
【0047】また、ベントモードの場合と同様に、この
モードにおいても、冷却された空気は、ミックスドア5
の円弧状の表面に沿ってスムーズにヒータコア4の方向
に向くように流れ方向が変えられる。
【0048】《デフ−フットモード》デフ−フットモー
ドは、図5に示すように、デフドアDdを「開」とし、
ベントドアDvを「閉」とした状態である。また、温風
ガイド9は、その上端側がケースCの側壁Caの内面と
ストッパSとの中間位置にセットされる。このモードに
おいては、ミックスドア5は、上下方向中間位置にセッ
トされる。
【0049】このようにすれば、前記バイレベルモード
の場合と同様に、拡大形成されたミックスゾーン7にお
いて冷風と温風とが十分に混合されて所望の温度特性と
なった空気流が、デフ吹出口Fdおよび吹出口Ffに導
かれることになり、これにより快適性の向上を図ると共
に、足元暖房しつつ窓の曇りを防止するモードが実現で
きる。
【0050】《デフロストモード》デフロストモード
は、フロントガラス等の曇りの防止と晴らしを行うモー
ドである。
【0051】このモードにおいては、図6に示すよう
に、ベントドアDvは「閉」、デフドアDdは「開」に
セットする。また、温風ガイド9は反時計まわりに揺動
され、その上端側がケースCの側壁Caの内面に当接さ
れる。これにより、ケースCの下部に設けられるフット
吹出口Ffに至る流路が閉鎖される。
【0052】デフ吹出口Fdに接続されるデフダクトよ
り高温風を吹き出す場合には、図示のように、ミックス
ドア5を上端まで移動する。なお、中温風を吹き出す場
合には、ミックスドア5を中間位置にセットする。
【0053】高温風を吹き出す場合には、ヒータコア4
により加熱された温風は、下部通路6を流れ、温風ガイ
ド9に沿って上昇し、デフ吹出口Fdに導かれ、デフダ
クトを介してフロントガラス等に向かって配風される。
【0054】このように、温風は、反時計まわりに揺動
された温風ガイド9に沿うと共に、大きく広げられた風
路を通ってデフ吹出口Fdから吹き出されるため、風量
の大幅な増加を図ることができる。
【0055】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにお
いて種々変形することができる。例えば、上記実施の形
態は、クーラユニットを有するものであるが、このクー
ラユニットは必須のものではなく、クーラユニットを後
付けする自動車用空気調和装置のように、クーラユニッ
トを有していないものに対しても適用することができ
る。また、寒冷地で使用される自動車の場合には必ずし
もエバポレータを設けないものもある。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、複合モードの場合には、温風ガイドがその上
端側がヒータコアから離間する方向に所定量揺動されて
セットされるので、冷風と温風とが混合されるミックス
ゾーンが拡大して形成されることとなり、両者が混ざり
合うのに十分なスペースを確保することができる。これ
により結果的に、ミックスゾーンにおいて冷風と温風と
が十分に混合され、両者のエアミックス性が向上する。
したがって、所望の温度特性となり、違和感のない快適
なバイレベル状態となる。一方、デフロストモードの場
合には、大きく広げられた風路を通ってデフ吹出口から
吹き出されるため、風量の大幅な増加を図ることができ
る。
【0057】請求項2に記載の発明では、フット吹出口
を開閉するドアのみで、温風をミックスゾーンに向けて
導くガイド機能をも果たすことができるので、別途新た
に部品を追加することなく、エアーミックス性および風
量の向上を図ることができ、ユニットのコンパクト化お
よび低コスト化を一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る自動車用空気調
和装置を示す概略断面図である。
【図2】 同装置のベントモード時を説明するための図
である。
【図3】 同装置のバイレベルモード時を説明するため
の図である。
【図4】 同装置のフットモード時を説明するための図
である。
【図5】 同装置のデフ−フットモード時を説明するた
めの図である。
【図6】 同装置のデフロストモード時を説明するため
の図である。
【図7】 従来の自動車用空気調和装置を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
3…エバポレータ、 4…ヒータコア、 5…ミックスドア、 6…下部通路、 7…ミックスゾーン、 9…温風ガイド、 B…バイパス通路、 C…ケース、 Fv…ベント吹出口、 Fd…デフ吹出口、 Ff…フット吹出口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(C)内を流れる冷却された空気
    を、板状のミックスドア(5)をスライド移動させること
    により、選択的に上部冷風若しくは下部冷風として流す
    かあるいは上部冷風と下部冷風に所定の比率で分け、下
    部冷風をヒータコア(4)を通して加熱し温風として下部
    通路(6)に送り、上部冷風を前記ヒータコア(4)をバイ
    パスして流すバイパス通路(B)に導き、ケース(C)の上
    部にデフ吹出口(Fd)とベント吹出口(Fv)とからなる上部
    吹出口を開設すると共に、ケース(C)の下部にフット吹
    出口(Ff)である下部吹出口を開設し、前記バイパス通路
    (B)からの冷風と前記下部通路(6)からの温風とをミッ
    クスゾーン(7)でミックスして前記各種吹出口(F)より
    車室内に配風するようにした自動車用空気調和装置にお
    いて、 前記ヒータコア(4)の下流側に、当該ヒータコア(4)に
    より加熱され前記下部通路(6)を流れる温風を前記ミッ
    クスゾーン(7)に向けて導く温風ガイド(9)を、その略
    下端側を支点として揺動可能に設けたことを特徴とする
    自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記温風ガイド(9)は、その上端側を前
    記ヒータコア(4)から離間する方向に最大限揺動させた
    場合に、前記フット吹出口(Ff)に至る流路を閉鎖するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装
    置。
JP15874197A 1997-06-16 1997-06-16 自動車用空気調和装置 Withdrawn JPH115431A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6991027B2 (en) * 2001-03-16 2006-01-31 Calsonic Kansei Corporation Automotive air conditioner

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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