JPH1154226A - 延長コード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁や床に簡単に止め付けられる延長コードを
提供する。 【解決手段】 コード本体２の両端にテーブルタップ３
と差込プラグ４とを備えている。コード本体２の外被体
６は、扁平な裏面６ａをもつ平帯形状に形成する。外被
体６の裏面６ａおよびテーブルタップ３の裏面３ａに、
両面接着テープ７をそれぞれ貼り付け、各両面接着テー
プ７の接着面に剥離紙９を剥離自在に貼り合わせてあ
る。両面接着テープ７から剥離紙９を剥がして、両面接
着テープ７を壁や床に押し付けるだけで簡単に止め付け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、壁や床等に這わし
て据え付けるのに便利な延長コードに関する。

【０００２】

【従来の技術】たとえば、一般家庭において電気冷蔵庫
やクーラーなど電気機器側の電源コードと、コンセント
とを延長コードでつなぐ場合、延長コードは壁や床に這
わすことになる。その際、延長コードを壁や床の上に動
かぬように据え付けるにはステープルで押さえたり、配
線用保護ダクトなどに通していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、ステープル
は多数本、壁や床に打ち込まなければならず、配線用保
護ダクトは壁や床にビスや接着剤で止め付けなければな
らず、いずれにしても延長コード以外にステープルや配
線用保護ダクトを用意する必要があり、しかも煩わしい
止め付け手数を要する。またステープルはコンクリート
製の壁や床には使用できないという制約がある。

【０００４】そこで本発明の目的は、いずれの壁や床に
も簡単にしかも要領よく止め付けることのできる延長コ
ードを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、コード本体２
の一端にテーブルタップ３を、他端に差込プラグ４をそ
れぞれ備えている延長コードにおいて、コード本体２は
２本の芯線５・５が扁平な裏面６ａをもつ平帯形状の可
撓性の外被体６で被覆されており、外被体６の裏面６ａ
には、その長手方向全長にわたって連続状もしくは断続
的に両面接着テープ７を、またテーブルタップ３の扁平
な裏面にも両面接着テープ７をそれぞれ貼り付け、各両
面接着テープ７の接着面に剥離紙９を剥離自在に貼り合
わせてある。

【０００６】

【作用】上記構成の延長コードによれば、外被体６の裏
面６ａおよびテーブルタップ３の裏面３ａの両面接着テ
ープ７から剥離紙９を剥がして、両面接着テープ７を壁
や床に押し付けるだけで簡単に要領よく止め付けられ
る。外被体６の裏面６ａおよびテーブルタップ３の裏面
３ａは扁平であるため、壁や床に対し両面接着テープ７
を介して面接触状態に強固に止め付けられる。外被体６
は可撓性を有するので、取り扱い易く、また壁や床に凹
凸がある場合も外被体６の全長をその凹凸に沿わせて貼
り付けることができる。壁や床がコンクリート製の場合
も難なく貼り付けることができる。

【０００７】外被体６の裏面６ａのみならず、テーブル
タップ３の裏面３ａも接着固定してあるので、テーブル
タップ３に対し電気機器側の電源コード先端のプラグを
容易に抜き差しできるし、また、それを抜き出すときに
剥がれることもない。壁に対しテーブルタップ３が上側
になるよう延長コード全体を縦方向に、あるいは壁に対
し延長コード全体を横方向に貼り付ける場合も、外被体
６の裏面６ａのみならず、テーブルタップ３の裏面３ａ
をも接着固定することで、テーブルタップ３が垂れ下が
り、その重さで剥がれるという問題もない。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明に係る延長コードの一実施
例を図１ないし図３に基づき説明する。図１および図２
において、１は延長コードで、コード本体２の一端にテ
ーブルタップ３を、他端に差込プラグ４をそれぞれ備え
ている。コード本体２は、両端がテーブルタップ３およ
び差込プラグ４の内部の接点と電気的に接続され、かつ
チューブ８で絶縁被覆された２本の芯線５が、塩化ビニ
ル樹脂などの可撓性材料からなる外被体６で被覆されて
いる。その外被体６は、テーブルタップ３および差込プ
ラグ４の各裏面と面一で扁平な裏面６ａをもつ平帯形状
に形成されており、この裏面６ａに両面接着テープ７を
その全長にわたって連続的に、または断続的に貼り付け
てある。両面接着テープ７の接着面には剥離紙９を剥離
自在に貼り合わせて、使用前するまでの接着面保護を図
っている。

【０００９】テーブルタップ３は扁平な裏面３ａを有
し、この裏面３ａにも両面接着テープ７を貼り付け、こ
の両面接着テープ７の接着面に剥離紙９を剥離自在に貼
り合わせている。テーブルタップ３の表面側には１口ま
たは２口以上の差込口１０を有するほか、スイッチ１１
を設けている。スイッチ１１は差込口１０内の接点を開
閉するものであって、差込口１０にプラグ１２（図３参
照）を差し込んだままでも該スイッチ１１を開閉操作す
ることで該プラグ１２への通電状態を断接可能にする。

【００１０】次に、上記構成の延長コード１の使用例を
挙げる。図３では、壁Ｗの上方に据え付けるクーラーな
ど電気機器１３から導出する電源コード１４が、壁Ｗの
下方に配設されたコンセント１５に届かないため、延長
コード１を用いてそれら電源コード１４とコンセント１
５とをつなぐ場合を例示している。その際、延長コード
１は、コード本体２の外被体６の裏面６ａおよびテーブ
ルタップ３の裏面３ａの両面接着テープ７・７から剥離
紙９・９を剥がし、テーブルタップ３と差込プラグ４が
上下に位置するように両面接着テープ７・７を壁Ｗに強
く押し付けることで壁Ｗ上に縦方向に接着固定される。
そして差込プラグ４をコンセント１５に差し込み、電源
コード１４の先端のプラグ１２をテーブルタップ３の差
込口１０に差し込む。

【００１１】コード本体２のみならず、テーブルタップ
３をも接着固定してあるので、該テーブルタップ３の差
込口１０に電源コード１４のプラグ１２を容易に抜き差
しできるが、この抜き差しが頻繁に繰り返される場合は
テーブルタップ３が壁Ｗから剥がれるおそれが生じる。
こうした場合、前述のようにテーブルタップ３の表面側
にスイッチ１１を設けてあると、電源コード１４のプラ
グ１２を差込口１０に差し込んだままで、抜き差ししな
くとも該スイッチ１１の開閉操作で該プラグ１２への通
電状態を断接可能にするため、テーブルタップ３の壁Ｗ
からの剥がれ防止に有効である。

【００１２】勿論、延長コード１は壁Ｗに縦方向に這わ
す以外に、横方向にも這わすことができ、また壁Ｗ以外
に、鴨居や床などにも同様に這わすことができる。差込
プラグ４のプラグ刃４ａは変向自在な回転式にすると、
壁Ｗに対する縦向き、横向きのいずれの貼り付けにも適
用できて便利である。上記実施例ではそれぞれがチュー
ブ８で絶縁被覆された芯線５・５を外被体６で被覆して
あるが、これに代えて裸の芯線５・５を適当な間隔に離
して塩化ビニル樹脂など可撓性絶縁材料の外被体６で被
覆することもできる。

【００１３】

【発明の効果】本発明の延長コードによれば、コード本
体２の外被体６の裏面６ａおよびテーブルタップ３の裏
面３ａの両面接着テープ７・７を壁や床に押し付けるだ
けで、簡単にかつ要領よく止め付けられて施工性に優れ
る。とくに、外被体６の裏面６ａおよびテーブルタップ
３の裏面３ａは扁平であるため、壁や床に対し両面接着
テープ７で面接触状態に強固に止め付けることができて
有利である。しかも、外被体６の裏面６ａのみならず、
テーブルタップ３の裏面３ａをも接着固定するので、テ
ーブルタップ３に対し電気機器側の電源コード先端のプ
ラグを抜き差しし易く、また、それを抜き出すときに剥
がれることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例を示す延長コードの斜視図である。

【図２】図１に示す延長コードのコード本体の断面図で
ある。

【図３】図１に示す延長コードの使用例を示す縦断側面
図である。

【符号の説明】

１ 延長コード ２ コード本体 ３ テーブルタップ ４ 差込プラグ ５ 芯線 ６ 外被体 ７ 両面接着テープ ８ チューブ ９ 剥離紙 １０ 差込口 １１ スイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コード本体２の一端にテーブルタップ３
   を、他端に差込プラグ４をそれぞれ備えており、 コード本体２は、２本の芯線５・５が扁平な裏面６ａを
   もつ平帯形状の可撓性の外被体６で被覆されており、 外被体６の裏面６ａには、その長手方向全長にわたって
   連続状もしくは断続的に両面接着テープ７を、テーブル
   タップ３の扁平な裏面３ａにも両面接着テープ７をそれ
   ぞれ貼り付け、各両面接着テープ７の接着面に剥離紙９
   を剥離自在に貼り合わせてある延長コード。
2. 【請求項２】 テーブルタップ３には、差込口１０とは
   別に該差込口１０内の接点を開閉するスイッチ１１を備
   えている請求項１記載の延長コード。