JP2003324829A - ネットワークモールシステム、およびジョイントアダプター - Google Patents

ネットワークモールシステム、およびジョイントアダプター

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JP2003324829A
JP2003324829A JP2002129299A JP2002129299A JP2003324829A JP 2003324829 A JP2003324829 A JP 2003324829A JP 2002129299 A JP2002129299 A JP 2002129299A JP 2002129299 A JP2002129299 A JP 2002129299A JP 2003324829 A JP2003324829 A JP 2003324829A
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molding
cable
wall surface
connector plate
connector
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Akihiro Iwano
明廣 岩野
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MEDIA CONNECT CO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】壁面に新たな貫通穴を設けることなくコネクタ
プレートの取付位置を容易に変更などできるようにする
とともに、その新たなコネクタプレートの位置まで配管
材からのケーブル通し作業を容易に行えるようにする。 【解決手段】ベースモール部20およびモールカバー部
21によって囲まれたモール本体2の空間内にケーブル
を通し、このモール本体2に沿った任意の位置にコネク
タプレート3を着脱できるようにするとともに、壁面裏
側に設けられた配管材6と前記モール本体2とを湾曲し
た中空部401を有するジョイントアダプター4で連結
してケーブルの通し作業を行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に壁面裏側の配
管材に通された各種ケーブルをモール本体に沿って室内
空間に導き出し、任意の位置にそのケーブルのコネクタ
プレートを取り付けられるようにしたネットワークモー
ルシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、新築建物へ取り付けられるコン
セントプレートは、壁面造作工程で壁面裏にケーブルを
配線しておき、内装工事終了後設計段階でこのケーブル
に対応した壁面表面に取り付けられる。その作業手順は
コネクタプレートの取付位置の裏側にケーブルを導き、
その位置の壁面に貫通穴を空けてその内部のケーブルを
引き出す作業から着手する。
【0003】その作業方法は数通りあるがここでは最も
一般的な方法である壁面裏側に配管材やスイッチボック
スを設ける方法について説明する。
【0004】新築建物へコネクタプレートを取り付ける
場合、壁面造作工程で配管材を配設し、設計段階で指定
した位置に埋込用のスイッチボックスを取り付けてそれ
ぞれをジョイントする。そして、この埋込用のスイッチ
ボックスの表面に壁面ボードなどを張り込んで壁面を仕
上げ、内装工事終了後配管材にワイヤーを通してスイッ
チボックスまで到達させ、壁面からワイヤーの先端部分
を引き出す。そして、そのワイヤーの先端部分に通信ケ
ーブルなどの一端を取り付け、ワイヤーを引き戻すこと
によって配管材内にケーブルを通し込む。そして、スイ
ッチボックス側のケーブル露出長さ40cm〜50cm
を残して切断し、そのケーブルの切断部分に各種端末の
コネクタを接続できるようにする。次に、コンセントプ
レート取付枠をケーブルに通して埋込用のスイッチボッ
クスにビス止めし、また、ケーブルの先端にコネクタを
接続した後、そのコネクタをコンセントプレートに装着
する。その後、このコネクタプレートをコンセントプレ
ート取付枠にビス止めするが、その際、コネクタの接続
作業に必要とした40cm〜50cmのケーブルを埋込
用のスイッチボックス内に押し込みながらコネクタプレ
ートをコンセントプレート取付枠にビス止めする。そし
て、最後にコネクタプレートに合った表装プレートカバ
ーを取り付けて完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の電子
機器設備の増加に伴って電子機器の使用位置が変更、増
設されることが多く、これに伴って、室内でのコネクタ
プレートの取付位置を変更、増設しなければならない場
合がある。しかし、従来のコネクタプレートは壁面に貫
通穴を設けて取り付けられるものであるため、大掛かり
なリフォームをしない限り一度設置したコネクタプレー
トの位置を変更したり、増設や撤去をしたりすることが
できず、また、一旦壁面に装着したコネクタプレートを
撤去した場合には、壁面に貫通穴とコネクタプレートの
取り付け跡が残ってしまうのが現状である。
【0006】一方、既存物件の各種コネクタプレートの
取付位置を変更、増設する場合、ケーブルを汎用モール
配管材で露出配線し、露出用のスイッチボックスを壁面
にビス止めする方法なども考えられるが、このように露
出用のスイッチボックスを直接壁面に取り付ける場合も
同様、コネクタプレートの取付位置を変更する場合はそ
の作業が極めて面倒になるうえ、露出用スイッチボック
スの撤去後はその壁面に露出用スイッチボックスのビス
孔などが残ってしまう。
【0007】そこで、本発明はかかる不具合に着目して
なされたものであり、コネクタプレートの取付位置を変
更、増設する際、壁面に新たな貫通穴を設けることなく
容易にその取付位置を変更できるようなシステムを提供
することを第一の目的とするものである。
【0008】また、このようにコネクタプレートの取付
位置を変更、増設する場合、その変更されたコネクタプ
レートの取付位置まで配管材を通して新たにケーブルを
引き込まなければならない。通常この作業は、まず、配
管材にワイヤーを押し込んで反対側から突出させ、その
先端にケーブルを結びつけて引き戻すことから始められ
る。しかし、その配管材にワイヤーを押し込む際、その
ワイヤーの出口側である配管材の先端部分が壁面裏側で
切断されたままの状態であると、ワイヤーの先端部分が
壁面内で出過ぎてしまい、そのワイヤーを壁面の貫通穴
から取り出せなくなる。このため、特に一人で作業する
ことの多い作業現場においては、挿入されたワイヤーの
先端位置をちょうど貫通穴の位置にくるように調節しな
がら作業しなければならず、非常に時間を要してしまう
ことになる。
【0009】そこで、本発明は更に、コネクタプレート
の取付位置を変更などできるようなシステムにおいて、
配管材へ容易にケーブルを通せるようにしてコネクタプ
レート位置までケーブルを導けるようにしたシステムを
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は上記
課題を解決すべく、壁面もしくは床面に沿って各種ケー
ブルを室内空間に導くためのモール本体を設け、このモ
ール本体の任意の位置にコネクタプレートを取り付けら
れるようにするとともに、このモール本体と壁面裏側の
配管材とに湾曲したジョイントアダプターを連結して配
管材からコネクタプレートまでケーブルを覆えるように
構成したものである。このように構成することによっ
て、壁面に新たな貫通穴を設ける必要なくコネクタプレ
ートの取付位置を変更などすることができ、また、その
コネクタプレートの取付位置までケーブルを引き込む
際、湾曲したジョイントアダプターによってワイヤーの
先端部分をモール本体側に導き出すことができるため、
容易にケーブルの引き込み作業などを行うことができる
ようになる。
【0011】また、コネクタプレートをモール本体に取
り付ける際、モールカバーを取り付けるための取付部に
コネクタプレートを取り付けるようにする。このように
構成すれば、新たにコネクタプレート専用の取付部を設
ける必要がなくなり、モール本体の構成を簡素化するこ
とができるようになる。
【0012】更に、コネクタプレートをモール本体に取
り付ける場合、コネクタの差込口をコネクタプレートの
側面部に設けるようにする。このように構成すれば、コ
ネクタなどを横向きに挿入することができるため、コネ
クタの差込口をコネクタプレートの上面部に設ける場合
に比べてモール本体の出っ張りを小さくすることができ
るようになる。
【0013】また、このコネクタの差込口をモール本体
に収納されるケーブルの延長方向上に設けるようにすれ
ば、コネクタプレート内でケーブルを直角方向に曲げず
にすみ、コネクタの奥行きに影響されることなくコネク
タプレート厚を薄く抑えることができるようになる。
【0014】加えて、このコネクタプレートにケーブル
を収納するための収納空間を設けるように構成する。こ
のように構成すれば、コネクタの取付作業時に必要とさ
れる余剰なケーブルをこの収納空間に納めることができ
るようになる。
【0015】また、壁面や床面にベースモールを取り付
けた状態でコネクタプレートを着脱できるように構成す
る。このように構成すれば、ベースモール部を壁面に取
り付けた後であっても、任意にコネクタプレートのみを
着脱して、その取付位置などを自由に選択することがで
きるようになる。
【0016】また、このベースモールに複数のケーブル
をそれぞれ配線するための間仕切り壁を設け、この間仕
切り壁にジョイントアダプターを連結するための連結部
を設ける。このように間仕切り壁を利用して連結部を構
成することによって、別途新たに連結部を設ける必要が
なくなり、ベースモールの構成をより簡素化することが
できるようになる。
【0017】また、このジョイントアダプターとして、
壁面外側へ向かって広がるテーパー部を設けるようにす
る。このようなテーパー部を設けるようにすることによ
って、壁面貫通穴からケーブルが導き出される際、急激
なケーブルの曲げを防止することができ、ケーブルの曲
げ反発によるベースモールからモールカバーの浮きやモ
ールカバーの外れなどを防止できるようになる。
【0018】また、ジョイントアダプターを配管材に連
結する際、配管材の内側に挿入し、配管材の内側壁面を
押し広げて係合させるような連結部を設けて構成する。
一般的施工では、ジョイントアダプターを貫通穴に装着
する場合、工程的にこの段階では既に壁面が塞がれてい
るため、壁面外側からの連結作業は不可能となる。この
ため、ジョイントアダプターの中空部に指を入れてその
内側からジョイントアダプターの連結部を押し広げて配
管材と係合させ、これによって壁面外側からの連結作業
を容易に行えるようにする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1および図2は本発明の
一実施形態を示すネットワークモールシステム1の取付
状態を示したものであり、図3に示されるモール本体2
にコネクタプレート3およびジョイントアダプター4を
取り付けた状態を示したものである。この実施形態にお
けるネットワークモールシステム1は、固着部材(接着
剤、感圧性接着剤等から適宜手段を選択する)を用いて
壁面5や床面等に貼り付けられる扁平状のベースモール
部20とその開放面をカバーする扁平状のモールカバー
部21とによって構成されるモール本体2と、コンセン
トやコネクタを取り付けるためのボックス状のコネクタ
プレート3と、モール本体2および壁面裏側の配管材6
とを連結するジョイントアダプター4とを具備して構成
される。そして、このモール本体2にコネクタプレート
3を取り付ける際、モール本体2に取り付けられていた
モールカバー部21を部分的に取り外し、そのモールカ
バー部21が係合していたベースモール部20の取付部
22にコネクタプレート3を係合させるとともに、ジョ
イントアダプター4を用いて配管材6とモール本体2と
を連結して、配管材6からこのジョイントアダプター4
およびモール本体2を介してコネクタプレート3まで連
続的にケーブルを覆えるようにしている。以下、このネ
ットワークモールシステム1の構成について詳細に説明
する。
【0020】ベースモール部20およびモールカバー部
21によって構成されるモール本体2は、合成樹脂等に
よって押出成型されるものであり、ともに通常のノコギ
リや金切りノコギリなどで直角方向(短手方向)に切断
可能に構成される。
【0021】このベースモール部20は、壁面5や床面
に固着部材を介して固着し、その開放面側をモールカバ
ー部21でカバーするようにしたものであり、壁面5や
床面等に沿って固着されるベース部23と、ケーブルを
クランプするための間仕切り壁24と、このベースモー
ル部20の開放面にモールカバー部21を取り付けるた
めの取付部22を設けて構成している。
【0022】このベースモール部20のベース部23
は、壁面5や床面などに両面テープで固着できるように
するための平面部230を設け、その長手方向中央部分
に沿って接着剤を取り付けられるようにしている。通
常、このベースモール部20は両面テープを用いて壁面
等に固着されるが、両面テープの粘着力が弱まった場合
や壁面等が両面テープの固着に適していない場合には、
接着剤を用いたり、もしくは、間欠的に壁面裏側まで貫
通孔を設けてボードアンカーなどを挿入して取り付けた
りしても良い。
【0023】間仕切り壁24は、左右のフック専用突起
である取付部22の間の配線空間240をケーブル毎に
分離できるようにしたものであり、この間仕切り壁24
の先端部を皿ネジ頭部断面形状のように広げることでケ
ーブル収納口を狭くし、ケーブルクランパー機能となっ
て一度収納したケーブルの離脱防止と作業性の向上等を
図るようにしている。この間仕切り壁24の先端部は、
押出成型時に他の部分に比べて相対的に軟質の材料を使
用してケーブルの収納を容易にできるように形成しても
よく、同一素材としても良い。また、これらの間仕切り
壁24は、電源ノイズや電磁波ノイズなどを抑制するた
めのノイズフィルター装着スペースとして使える機能を
有しており、具体的には、フェライトの収納スペースと
したり、また、フェライト塗料を塗布することによって
も電源ノイズや電磁波ノイズの影響を抑制する手段に発
展させることができる。
【0024】左右のフック専用突起である取付部22
は、一般的なモール配管材のように外カバーの左右外側
壁に装備されてなく、ベース部23の側端部232の内
側に長手方向全体にわたって装備している。このため左
右の取付部22はモールカバー部21を係合させても側
端部から更に外方に広がらず、側端部232を壁面5や
床面のコーナ部分に密着させてもモールカバー部21を
取り付けることができる。また、この取付部22は、そ
の内側を間仕切り壁24として機能させるとともにモー
ル本体2を切断した際に生じるモール本体2の端部を塞
ぐためのエンドキャップ8(図4参照)の装着受け部と
機能させている。また、この取付部22の内側には、ジ
ョイントアダプター4を連結するための連結部25を設
けている。このジョイントアダプター4の連結部25
は、対向する取付部22の内側に設けられた連続する溝
部250および爪部251によって構成され、このジョ
イントアダプター4をベースモール部20に連結する
際、複数の間仕切り壁24を切除してフラットスペース
252を設け、ジョイントアダプター4の先端部分を挿
入するための穴部253(図2参照)を空けるととも
に、その穴部253にジョイントアダプター4の先端を
挿入して連結させるようにする。
【0025】モールカバー部21は、ベースモール部2
0の開放面をカバーするカバー部210と、ベースモー
ル部20の取付部22に係合する取付部たるフック部2
12と、カバー部210の端部に連続して設けられるス
カート部214によって構成される。このカバー部21
0は、取付状態において先端部213が壁面5などに接
触するように構成され、ベースモール部20を壁面5な
どに固着した状態で着脱できるように構成される。ま
た、フック部212はカバー部210の内側に設けられ
ており、このように内側にフック部212を設けること
によってベースモール部20との係合時に生じるフック
部212の膨らみを外部に表出させないようにしてい
る。スカート部214は、比較的軟質な片状の部材によ
ってカバー部210と一体成型されるもので、モールカ
バー部21を装着した状態で先端部分を床面に接触さ
せ、これによって、床面の凹凸や多少の傾斜を吸収して
モールを水平状態に保てるようにするとともに、床面と
モール本体2との間を塞いでその部分に塵などを入り込
ませないようにしたものである。
【0026】一方、コネクタプレート3は、可撓性を有
する合成樹脂等によって底面を開口させたボックス形状
に成型したものであり、図1および図5に示すようにこ
のコネクタプレート3をベースモール部20に取り付け
るためのフック部30と、コンセントやコネクタなどを
取り付けるためのコネクタ取付部31と、装着状態で床
面との隙間を覆うスカート部36とを設け、このコネク
タプレート3をベースモール部20に取り付けた状態で
モールカバー部21よりも若干突出した位置にその上面
部33が位置するように構成している。そして、そのコ
ネクタプレート装着箇所の間仕切り壁24を部分的に切
除した状態で、ベース部23上に大きなケーブル収納空
間34を設け、コネクタプレート内側のケーブル収納ス
ペースと合体させることで、例えば、40cm〜70c
m程度のLANケーブルを巻き込んで収納できるように
している。
【0027】このフック部30は、ベースモール部20
の取付部22をモールカバー部21の取付部として兼用
できるように側面部32の内側に内向きの爪部300を
設けて構成され、ベースモール部20に取り付けられて
いるモールカバー部21の一部を取り外してその位置に
係合させるようにしている。そして、このフック部30
をベースモール部20の取付部22に係合させた状態で
このボックス状のコネクタプレート3にケーブルの収納
空間34を確保できるようにしており、コネクタの取り
付け作業時に必要となるケーブルの余剰長さ分をこの収
納空間34に収納できるようにしている。
【0028】また、コネクタの差込口を有するコネクタ
取付部31は、フック部30を有していない側面部32
であって、ベースモール部20に対してコネクタプレー
ト3を取り付けた状態におけるケーブル延長方向上に設
けている。コネクタ等の差込口を上面部33に設けた場
合は、コネクタの部品を起立させてその縦長さ分だけ壁
面5からコネクタ取付部まで厚くしなければならない。
また、このように上面部33に差込口を設けた場合は、
コネクタの抜き取り時に生じる上方への引き上げ力によ
ってコネクタプレート3がベースモール部20から外れ
やすくなる。更に、コネクタプレート3とベースモール
部20との係合を強くした場合であっても今度はベース
モール部20の固着部分が壁面5などから剥がれてしま
う可能性がある。このため、コネクタ取付部31を側面
部32に設けてコネクタプレート3の厚みを相対的に薄
くするとともに、コネクタの抜き取り時に生じる外力に
よってもコネクタプレート3が外れないようにしてい
る。また、このようにコネクタ取付部31をケーブル延
長方向上に設けた場合は、コネクタの挿抜時にコネクタ
プレート3やモールカバー部21がその挿抜方向にずれ
てしまう可能性がある。このため、コネクタプレート3
と壁面5との接触部分に突起部35を設けて壁面5に食
い込ませ、これによってコネクタ挿抜方向へのずれを防
止するようにしている。なお、このコネクタ取付部31
は、始めに約18mm×16mmのLANコネクタ開口
寸法に対応した穴部を複数カ所設けておき、その穴部に
他のコネクタが取り付けられるキャップを表面から取り
付けて、ジャンルの異なる多くのコネクタを自由に装着
できるようにしても良く、もしくは、既にコネクタが接
続されているようなケーブルを取り付けた場合は、その
穴部から直にケーブルを引き出してコネクタを直接電子
機器に接続できるようにしても良い。
【0029】スカート部36は、モールカバー部21の
スカート部214と同様に比較的軟質な片状の部材によ
って成型され、コネクタプレート3を装着した状態でそ
の先端部分を床面に接触させて床面の凹凸や多少の傾斜
を吸収し、モールを水平状態に保てるようにするととも
に、床面とコネクタプレート3との間を塞いでその部分
に塵などを入り込ませないようにしたものである。この
スカート部36は、ベースモール部20に装着した状態
でモールカバー部21のスカート部214の表面と面一
となるように設けられる。
【0030】一方、ジョイントアダプター4は、壁面裏
側に設けられた配管材6とモール本体2におけるベース
モール部20とに連結されるように構成され、具体的に
は、図6に示すように、モール本体2側に連結されるモ
ール本体側連結部材40と、配管材6側に連結される配
管材側連結部材41とに分離して構成される。
【0031】このモール本体側連結部材40は、ベース
モール部20に設けられた溝部250に係合される正方
形状の平面部400と、この平面部400の中央開口部
から湾曲する中空部401とを設けて構成される。この
平面部400は、厚みをベースモール部20の溝部25
0に係合しうる厚さに形成するとともに、対向する各辺
までの長さをベースモール部20の取付部22の内側壁
面に合わせた正方形状に形成し、これによって、ベース
モール部20への取付方向を任意に選択できるようにし
ている。一方、中空部401は、配管材側連結部材41
から滑らかに湾曲させて構成したものであり、その中空
部401の一端側に配管材側連結部材41のフック部4
10を係合させる穴部402を設け、また、他端側であ
る平面部400側に漸次外側に向かってテーパー状に拡
開するテーパー部403を設けて構成している。このテ
ーパー部403は、ジョイントアダプター4からケーブ
ルを湾曲させてモール本体2側に導けるようにしたもの
であるが、直線上にテーパー面を形成してケーブルをモ
ール本体2側に導けるようにするに限らず、テーパー面
を湾曲させてケーブルをモール本体2側に導けるように
構成しても良い。
【0032】一方、配管材側連結部材41は、直線円筒
状に構成されたものであり、モール本体側連結部材40
にそのモール本体側連結部材40と係合するフック部4
10と、配管材6の内側に挿入される連結部411を設
けて構成される。この連結部411は、配管材6の内側
壁面を押圧して係合させるように構成したものであり、
配管材6へ挿入される先端側を基部としてその他端側を
自由端として撓ませうる可撓片414を設け、この可撓
片414の自由端側を中空部401内部から指などで押
し広げることによって配管材6の凹凸部60に係合させ
る凹凸部412を設けて構成したものである。なお、こ
の可撓片414の自由端側を逆向き設けるようにしても
良いが、このように構成した場合は可撓片414の自由
端側を押し広げる際、指がその自由端側まで届かなくな
る可能性がある。このため、本実施形態においては、可
撓片414の自由端側を下側に設けるようにしている。
【0033】次に、このように構成されたモール本体
2、コネクタプレート3、ジョイントアダプター4を取
り付ける場合の作業方法について説明する。
【0034】まず、壁面裏側などから導き出された電源
ケーブルや通信ケーブルなどの各種ケーブルを配線する
場合、必要な長さ分だけベースモール部20やモールカ
バー部21を通常ノコギリや金切りノコギリで切断する
とともに、ベースモール部20の適所の間仕切り壁24
を切除してジョイントアダプター4を連結するためのフ
ラットスペース252と穴部253を設け、その後、こ
のベースモール部20を所望の壁面位置に取り付ける。
そして、ジョイントアダプター4の配管材側連結部材4
1とモール本体側連結部材40とをフック410で係合
させて一体化し、この配管材側連結部材41をベースモ
ール部20の穴部253に通してその先端部分を配管材
6の内側に挿入する。その際、ジョイントアダプター4
の中空部401に指を入れてそれぞれの可撓片414を
内側から押し広げて係合させ、配管材6の内側に連結さ
せる。そして、配管材6へ連結させた後、今度はジョイ
ントアダプター4のモール本体側連結部材40をベース
モール部20に連結すべく、ジョイントアダプター4の
平面部400をベースモール部20に形成されたフラッ
トスペース252に押し込み、その平面部400の両対
向辺を連結部25に係合させる。
【0035】このようにして配管材6とベースモール部
20を連結した後、今度は配管材6にワイヤーを挿入し
てジョイントアダプター4側まで押し込む。この際、そ
のワイヤーの先端部が配管材6およびジョイントアダプ
ター4の中空部401に沿って壁面外側まで導き出さ
れ、その壁面5から露出しているワイヤーの先端部分に
ケーブルの先端部分を接続してワイヤーを引き込めるよ
うにする。そして、引き込まれたケーブルを壁面5から
必要な長さ分残し、一方、そのケーブルをベースモール
部20の間仕切り壁24で囲まれた配線空間240にク
ランプする。そして、モールカバー部21のフック部2
12をベースモール部20の取付部22に係合させて配
線空間240をカバーする。
【0036】次に、このように構成されたモール本体2
にコネクタプレート3を取り付ける場合、モール本体2
に沿った所望の取付位置を選択してその部分のモールカ
バー部21を取り外し、コネクタプレート3の取付位置
を確保すべくモールカバー部21の該当部分を一部切除
するとともに、その位置におけるベースモール部20の
間仕切り壁24も切除してケーブルの収納空間34を設
ける。そして、ケーブルをコネクタプレート3に取り付
けるのに適した長さ分だけ配線空間240からケーブル
を引き出してケーブルにコネクタを接続する。この際、
モールカバー部21を外して作業すればケーブルをあえ
て引き出す必要がなくなる。そして、コネクタとケーブ
ルの接続作業が完了した後、ケーブルを配線空間240
内にクランプさせるとともに、余分なケーブルが存在す
る場合は、その余剰部分をコネクタプレート3の収納空
間34に納める。そして、そのコネクタ取付部31をケ
ーブルの延長方向上に位置させるようにしてフック部3
0を係合させるとともにモールカバー部21やモール本
体2の端部をモールキャップ8で塞いでコネクタプレー
ト3の取付作業を完了する。
【0037】このように上記実施形態によれば、ベース
モール部20およびモールカバー部21によって囲まれ
たモール本体2の空間内にケーブルを通し、このモール
本体2に沿った任意の位置にコネクタプレート3を着脱
できるようにするとともに、壁面裏側に設けられた配管
材6と前記モール本体2とを湾曲した中空部401を有
するジョイントアダプター4で連結するようにしたの
で、壁面5に新たな貫通穴を設けることなくコネクタプ
レート3の取付位置を任意に変更などすることができる
とともに、そのコネクタプレート3の位置までケーブル
を引き込む際、湾曲した中空部を有するジョイントアダ
プター4によってワイヤーの先端部分を外側に導き出し
て配管材へのケーブルの引き込み作業と配線作業を容易
に行うことができるようになる。
【0038】また、この実施形態では、モールカバー部
21を取り付けるための取付部22を利用してコネクタ
プレート3を取り付けるようにしたので、コネクタプレ
ート3を取り付けるための別途独立した取付部を設ける
必要がなく、モール本体2をより簡素に構成することが
できるようになる。
【0039】更に、この実施形態ではコネクタプレート
3のコネクタ取付部31を側面部32に設けるようにし
ているため、コネクタ取付部31の近傍におけるケーブ
ルの屈曲を少なくすることができ、これに伴って、これ
らのケーブルを収納するための収納空間も小さくするこ
とができる。
【0040】加えて、コネクタ取付部31の内側にもケ
ーブルを収納するための収納空間34を設けるようにし
たので、コネクタの接続作業時に引き出されたケーブル
の余剰部分をこの部分に収納することができるようにな
る。また、モール本体2の間仕切り壁24を切除したス
ペースとコネクタプレート内側のスペースとを合体して
大きな収納空間34を確保するようにしたので、本来そ
れぞれ数巻きずつしかケーブルを収納できなかったスペ
ースに、相乗効果としてそれぞれの巻数以上のケーブル
を収納することができるようになる。
【0041】また、壁面5にベースモール部20を取り
付けた状態でコネクタプレート3を着脱できるようにし
たため、ベースモール部20を壁面5に取り付けた後で
あっても、任意にコネクタプレート3のみを着脱して、
その取付位置を変更することができるようになる。
【0042】また、ジョイントアダプター4とベースモ
ール部20とを連結する際、ベースモール部20に設け
られた間仕切り壁24にそのジョイントアダプター4を
連結するための連結部25を設けるようにしたので、別
途独立した連結部を設ける必要がなくなり、ベースモー
ル部20の構成をより簡素化することができるようにな
る。
【0043】また、このジョイントアダプター4とし
て、壁面5の外側へ向かって広がるテーパー部403を
設けるようにしたので、ジョイントアダプター4からケ
ーブルが導き出される際、急激なケーブルの曲げを防止
することができ、ケーブルの曲げ反発によるモールカバ
ーの浮きやモールカバーの外れを防止することができ
る。
【0044】また、ジョイントアダプター4を配管材6
に連結する際、配管材6の内側にその先端部分を挿入
し、配管材6の内側壁面を押し広げて係合させるように
構成したので、このジョイントアダプター4の中空部4
01に指を入れてその内側からジョイントアダプター4
の可撓片414を押し広げて係合させることができるよ
うになる。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々変更することができる。例えば、本実施の
形態では、壁面5にモール本体2などを取り付けるよう
にしたが、これに限らず床面にモール本体2を取り付け
るようにしても良い。
【0046】また、上記実施形態におけるモール本体2
などを壁面の幅木と兼用できるようにその表面を装飾す
るようにしても良い。このように幅木と兼用すれば、室
内空間にモール本体2を目立たせることがなくなり、か
つ、室内空間における任意の位置にコネクタプレート3
を取り付けることができるようになる。
【0047】更に、ジョイントアダプターの連結方法と
しても、凹凸部60や溝部250を設けそれぞれに係合
させる場合に限らず、ケーブル通路を配管材からモール
本体まで連続して覆うような他の方法を採用するように
しても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明では、壁面もしくは床面に沿って
ケーブルを室内空間に導くためのモール本体の任意の位
置にコネクタプレートを取り付けられるようにするとと
もに、このモール本体と壁面裏側の配管材との間に湾曲
した中空部を有するジョイントアダプターを連結するよ
うにしたので、壁面に新たな貫通穴を設けることなくコ
ネクタプレートの取付位置を任意に変更することがで
き、また、そのコネクタプレートの取付位置まで新たな
ケーブルを引き込む際、そのジョイントアダプターによ
ってケーブルの引き込み作業や配線作業を容易に行うこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すネットワークモー
ルシステムの概略斜視図
【図2】同形態におけるネットワークモールシステムの
取付状態を示す断面図
【図3】同形態におけるベースモール部を示す図
【図4】同形態におけるコネクタプレートを示す図
【図5】同形態におけるベースモール部にモールカバー
部、コネクタプレート、エンドキャップを取り付ける状
態を示す図
【図6】同形態におけるジョイントアダプターと配管材
の連結状態を示す図
【図7】同形態におけるジョイントアダプターの配管材
側連結部材の中央断面図
【符号の説明】
1・・・ネットワークモールシステム 2・・・モール本体 3・・・コネクタプレート 4・・・ジョイントアダプター 20・・・ベースモール部 21・・・モールカバー部 22・・・取付部 25・・・連結部 30・・・フック部 31・・・コネクタ取付部 34・・・収納空間 212・・・フック部 401・・・中空部 403・・・テーパー部 411・・・連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/22 H02G 3/28 B Fターム(参考) 2E002 MA09 MA47 5G357 DA06 DB01 DB02 DC03 DD01 DD02 DD05 DD06 DD10 DD14 DE03 DE05 DE08 DF02 DG05 5G363 AA16 BA01 BA07 CB11 DB09 DB17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースモールおよびモールカバーによって
    囲まれた空間内にケーブルを通し、壁面もしくは床面に
    沿って当該ケーブルを室内空間に導くためのモール本体
    と、 このモール本体に沿った任意の位置に着脱可能に取り付
    けられ、このモール本体内に通されたケーブルに対して
    コネクタを取り付けるためのコネクタプレートと、 壁面裏側に設けられた配管材と前記モール本体とに連結
    され、配管材から引き出されたケーブルをモール本体に
    導くための湾曲した中空部を有するジョイントアダプタ
    ーと、を具備してなることを特徴とするネットワークモ
    ールシステム。
  2. 【請求項2】前記コネクタプレートが、モールカバーを
    ベースモールに取り付けるための取付部に取り付けられ
    るものである請求項1に記載のネットワークモールシス
    テム。
  3. 【請求項3】前記コネクタプレートのコンセントもしく
    はコネクタの差込口を側面部に設けてなる請求項1に記
    載のネットワークモールシステム。
  4. 【請求項4】コンセントもしくはコネクタの差込口を、
    ケーブルの延長方向の側面部に設けてなる請求項3に記
    載のネットワークモールシステム。
  5. 【請求項5】前記コネクタプレートに、ケーブルを収納
    するための収納空間を設けた請求項1に記載のネットワ
    ークモールシステム。
  6. 【請求項6】壁面や床面にベースモール部を取り付けた
    状態でコネクタプレートを着脱可能に構成した請求項1
    に記載のネットワークモールシステム。
  7. 【請求項7】前記ベースモールに、各ケーブルを配線す
    るための間仕切り壁を設け、その少なくとも一部の間仕
    切り壁にジョイントアダプターを連結するための連結部
    を設けた請求項1に記載のネットワークモールシステ
    ム。
  8. 【請求項8】前記ジョイントアダプターが、ベースモー
    ルとの連結部分に壁面外側に向かって広がるテーパー部
    を設けたものである請求項1に記載のネットワークモー
    ルシステム。
  9. 【請求項9】前記ジョイントアダプターが、配管材の内
    部に挿入されその配管材の内側壁面に係合する連結部を
    設けたものである請求項1に記載のネットワークモール
    システム。
  10. 【請求項10】壁面裏側に設けられた配管材に連結する
    ための配管材側連結部と、この配管材から導出されたケ
    ーブルを壁面外側に湾曲させて導くための中空部と、任
    意の位置にコネクタプレートを取り付けるためのモール
    本体に連結されるモール本体側連結部と、を具備してな
    ることを特徴とするジョイントアダプター。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102694895B1 (ko) 2024-05-03 2024-08-13 (주)선명테크 벨트라인 커버 탈착형 파티션

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