JPH1153773A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH1153773A
JPH1153773A JP9210516A JP21051697A JPH1153773A JP H1153773 A JPH1153773 A JP H1153773A JP 9210516 A JP9210516 A JP 9210516A JP 21051697 A JP21051697 A JP 21051697A JP H1153773 A JPH1153773 A JP H1153773A
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recording
layer
recording medium
optical recording
light
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JP9210516A
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Tomoya Yamaho
智也 山舗
Gentaro Obayashi
元太郎 大林
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相変化光記録媒体において、高密度記録時に
発生するクロス消去およびクロストークの両方を低減し
た光記録媒体を提供することを課題とする。 【解決手段】 情報の記録及び消去が、非晶相と結晶相
の間の相変化により行われる事を特徴とする光記録媒体
であって、非晶相のマーク幅W1と記録レーザー光のビ
ーム幅W2が、W1/W2≦0.6を満たすことを特徴
とする光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の照射により、
情報の記録、消去、再生が可能である光情報記録媒体に
関するものである。特に、本発明は、記録情報の消去、
書換機能を有し、情報信号を高速かつ、高密度に記録可
能な光ディスク、光カード、光テープなどの書換可能相
変化型光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】相変化光記録媒体は、レーザー光の照射
により、情報の記録・再生・消去を行なう光記録媒体の
ひとつである。従来の書換可能相変化光記録媒体の技術
は、以下の如きものである。
【0003】上記光記録媒体は、テルルを主成分とする
記録層を有し、記録時は、結晶状態の記録層に集中した
レーザ光パルスを短時間照射し、記録層を部分的に溶融
する。溶融した部分は熱拡散により急冷され、固化し、
アモルファス状態の記録マークが形成される。この記録
マークの光線反射率は、結晶状態より低く、光学的に記
録信号として再生可能である。また、消去時には、記録
マーク部分にレーザ光を照射し、記録層の融点以下、結
晶化温度以上の温度に加熱することによって、アモルフ
ァス状態の記録マークを結晶化し、もとの未記録状態に
戻す。これらの書換可能相変化型光記録媒体の記録層と
しては、Ge2Sb2Te5などの合金(N.Yamada etal.
Proc. Int. Symp. on Optical Memory 1987 p61-66)が
知られている。
【0004】これらTe合金を記録層とした光記録媒体
では、結晶化速度が速く、照射パワーを変調するだけ
で、円形の1ビームによる高速のオーバーライトが可能
である。これらの記録層を使用した光記録媒体では、通
常、記録層の両面に耐熱性と透光性を有する誘電体層を
設け、記録時に記録層に変形、開口が発生することを防
いでいる。さらに、光ビーム入射方向と反対側の誘電体
層に、光反射性のAl等の金属反射層を積層して設け、
光学的な干渉効果により再生時の信号コントラストを改
善するとともに、冷却効果により、非晶状態の記録マー
クの形成を容易にし、かつ消去特性、繰返し特性を改善
する技術が知られている。特に、記録層と反射層の間の
誘電体層を50nm程度よりも薄く構成した「急冷構
成」では、誘電体層を200nm程度に厚くした「徐冷
構成」に比べ、記録の書換の繰返しによる劣化が比較的
少なく、また消去パワーのパワー・マージンが広い点で
優れている(T.Ohta et al,Japanese Journal of Appli
ed Physics, Vol. 28(1989) Suppl. 28-3 pp123-128)。
【0005】こうした相変化光記録媒体は、ランドグル
ーブ記録などの高密度化技術を利用した高品位映像など
の大容量記録媒体となりつつある。特に、赤〜緑〜青の
短波長レーザー光源を用いた記録・再生ビーム径の狭小
化と、トラックピッチの狭小化により、面内での記録密
度の向上がはかられている。
【0006】しかし、トラックピッチの狭小化により隣
接トラックへの影響、すなわち隣接信号の漏れにより発
生するクロストーク及びクロス消去の問題が発生する。
これらの課題を解決する方法として、例えば、ランドグ
ルーブ記録に使用する際の媒体基板のランド/グルーブ
段差を深くする、ディープグルーブの提案がなされてい
る。例えば、第8回相変化記録研究会シンポジウム講演
予稿集(1996)p.77〜81には、従来のランド
/グルーブ段差とディープグルーブでの性能比較が述べ
られている。ここでは、従来のグルーブ深さ(光学的深
さ:λ/6 λ:使用光源波長)とディープグルーブ
(λ/3)で、ほとんど同じクロストーク量としつつ、
クロス消去を大幅に低減できることが述べられている。
【0007】クロス消去は、光吸収による発熱を利用し
て記録層を結晶−非晶相変化させるため、媒体中に発生
した熱源が隣接トラック方向へ拡がり、この拡がった熱
が、隣接トラックの記録マークを消去するという形で発
生する。
【0008】一方、クロストークは、隣接トラックにあ
る記録マークが、再生ビームの一部分と重なることによ
り発生する、隣接トラックからの漏れ信号量である。
【0009】ディープグルーブ方式によるクロス消去低
減対策は、隣接トラックで発生した熱による記録信号領
域の温度上昇を、グルーブ深さを深くすることで、少な
くしようとするものである。この方式では、隣接トラッ
クからの熱流入による温度上昇を防ぐことができ、クロ
ス消去耐性を向上することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録密度の向
上に従って、トラックピッチが小さくなってくると、デ
ィープグルーブ化したとしても、集光ビーム径によって
限界となるトラックピッチが決まってきてしまう。なぜ
なら、相変化記録媒体においては、記録層の結晶−非晶
間の相変化を利用するため、記録マークの大きさは、記
録する集光ビーム径によって支配されてしまうからであ
る。また、ディープグルーブ化では、クロストークを低
減することはできない。
【0011】つまり、本発明では、高密度記録時に発生
するクロス消去およびクロストークの両方を低減し、さ
らに現状の基板、ドライブを用いた場合でも成立しうる
光記録媒体を提供することが課題である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の構成からなる。すなわち、基板上に
形成された記録層に光を照射することによって、情報の
記録、消去、再生が可能であり、情報の記録及び消去
が、非晶相と結晶相の間の相変化により行われる事を特
徴とする光記録媒体であって、非晶相のマーク幅W1と
記録に使用したレーザー光のビーム幅W2との関係が、 W1/W2≦0.6 を満たすことを特徴とする光記録媒体である。
【0013】また、本発明は以下の構成からなる。すな
わち、基板上に形成された記録層に光を照射することに
よって、情報の記録、消去、再生が可能であり、情報の
記録及び消去が、非晶相と結晶相の間の相変化により行
われる事を特徴とする光記録媒体であって、記録時にお
ける溶融領域幅W3と非晶相マーク幅W1との関係が、 W1/W3≦0.85 を満たすことを特徴とする光記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明においていう基板とは、光
記録媒体を担持するもののことを指す。基板としては、
特に限定するものではないが、例えば、透明な各種の合
成樹脂、透明ガラスなどが使用できる。ほこりや基板の
傷などの影響を避ける目的で、透明基板を用い、収束し
た光ビームで基板側から記録を行うこととなる。このよ
うな透明基板としては、ガラス、ポリカーボネート、ポ
リメチル・メタクリレート、ポリオレフィン樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂などがあげられる。特に、光
学的複屈折が小さく、吸湿性が小さく、成形が容易であ
ることからポリカーボネート樹脂、アモルファス・ポリ
オレフィン樹脂が好ましい。また、耐熱性が要求される
場合にはエポキシ樹脂が好ましい。基板はフレキシブル
なものでもよいし、リジッドなものでもよい。フレキシ
ブルな基板は、テープ状、シート状、カード状で使用す
る。リジッドな基板は、カード状あるいはディスク状で
使用する。また、これらの基板は、記録層などを形成し
た後、2枚の基板を用いて、エアーサンドイッチ構造、
エアーインシデント構造、密着張合わせ構造としてもよ
い。基板の厚さは、特に限定するものではないが、0.
01mm以上5mm以下が実用的である。0.01mm
未満では、基板側から収束した光ビームで記録する場合
でも、ごみの影響を受けやすくなり、5mm以上では、
対物レンズの開口数を大きくすることが困難となり、照
射光ビームスポットサイズが大きくなるため、記録密度
をあげることが困難となる。
【0015】また本発明においていう記録層とは、光の
照射によって、結晶相と非晶相との相変化を繰り返すこ
とができる材料からなる層のことを指す。例えば、以下
のような順序で結晶相と非晶相の相変化を繰り返すこと
ができるもののことを指す。即ち、情報記録時は、集中
したレーザ光パルスを短時間照射し、記録層を部分的に
溶融する。溶融した部分は熱拡散により急冷され、固化
し、アモルファス状態の記録マークが形成される。ま
た、消去時には、記録マーク部分にレーザ光を照射し、
記録層の融点以下、結晶化温度以上の温度に加熱するこ
とによって、アモルファス状態の記録マークを結晶化
し、もとの未記録状態に戻す。記録層の材料の組成、構
成については、特に限定するものではないが、Teを成
分とする記録層材料は、結晶−非晶間の体積変動が少な
い等の理由から、好適に使用することができる。こうし
た記録層材料しては、例えばPd−Ge−Sb−Te合
金、Nb−Ge−Sb−Te合金、Pd−Nb−Ge−
Sb−Te合金、Ni−Ge−Sb−Te合金、Ge−
Sb−Te合金、Co−Ge−Sb−Te合金、In−
Sb−Te合金、Ag−In−Sb−Te合金、In−
Se合金などがある。
【0016】また本発明においていう、非晶相のマーク
幅W1及び、記録に使用したレーザー光のビーム幅W2
とは、以下の定義による数値を指す。すなわち、 W1:記録層の非晶化されたマークの形状のうち、記録
に使用した光ビームの進行方向に対して垂直な方向の最
大幅 W2:記録に使用された光ビームの記録層表面でのビー
ムの強度半値幅であって、その光ビームの進行方向に対
して垂直な方向の最大幅 である。これを説明する簡単な図として図1をあげる。
【0017】ここで、W1/W2≦0.6を満たすこと
が必要である。W1を小さくすることにより、隣接トラ
ックでの再生、記録、消去時に再生及び記録ビームが、
隣の非晶相マーク上に重なる領域を狭くすることで、ク
ロストークやクロス消去といった高密度化時の問題を解
決することができるからである。W1の測定方法につい
ては、特に限定するものではないが、例えば、TEM
(透過型電子顕微鏡)などで明確に測定することができ
る。
【0018】また、非晶相のマーク幅W1と記録に使用
したレーザー光のビーム幅W2との関係が、0.2≦W
1/W2≦0.4を満たすとさらに好ましい。なぜな
ら、近年ランドグルーブ記録などの面密度向上に従っ
て、トラックピッチTpが狭小化される傾向にあり、隣
接トラックの信号の影響を受けにくくするためには、W
1/W2≦0.4とすることがより有効であるからであ
る。また、W1を小さくしすぎると、再生時に信号強度
が落ちることが懸念される。相変化光記録媒体におい
て、記録層が非晶状態である場合と結晶状態である場合
の反射率差を信号量として読みとるため、非晶状態の信
号を再生するためには、少なくとも0.2≦W1/W2
で示される、非晶領域幅が好ましいからである。
【0019】さらに、記録ビーム照射時における溶融領
域幅W3と照射終了後の非晶相マーク幅W1との関係
が、W1/W3≦0.85を満たすと、なお好ましい。
ここに言う、溶融領域幅W3は、以下の定義による。
【0020】W3:記録層が記録ビーム照射によって溶
融された領域の記録ビームの進行方向に対して垂直方向
の最大幅 この領域の定義について、簡単な図として図2をあげ
る。
【0021】上記範囲とすることによって、溶融されて
しまう記録層領域よりも実際に非晶相として固定される
マーク領域を小さくすることができる。この効果によっ
て、実質的に記録ビームの大きさを小さくするのと同じ
効果を得ることができ、その結果、隣接トラックからの
影響を小さくすることが可能となるからである。また、
溶融領域中の非晶相マーク領域に含まれない部分は、溶
融後再結晶化された領域であり、結晶領域によって非晶
領域が覆われることで、記録領域のコントラストを上昇
させることが可能となり、その結果、非晶相領域の大き
さが小さくなるにも関わらず、再生信号強度を大きくす
ることが可能となるからである。このときの再結晶化領
域の確認、測定方法は特に限定するものではないが、例
えばTEMを使用することで、非晶マーク周囲に形成さ
れた再結晶領域を判定することができる。
【0022】また、再結晶化領域の大小を調整する手段
として、記録層における温度パラメータ、ΔT=Tl−
Ts(ここで、Tl:液相温度、Ts:固相温度)を変
化させることが、より好ましい。なぜなら、一度溶融さ
れた状態の記録層が、温度変化を伴いながら結晶相また
は、非晶相へと固化していく過程においては、過冷却状
態が現れることが一般的に知られている。過冷却の状態
では、ΔT=Tl−Tsが小さくなるようにすると、再
結晶化領域の大きさが拡大することを利用することで、
精密に、再結晶化領域の大きさを変化させることができ
るからである。
【0023】ここで、ΔTを制御する方法として、いく
つかの方法をあげることができるが、たとえば、 ・記録層の結晶化温度を変化させることにより、ΔTを
調整する ・記録層及び複数の構成層の膜厚を変化させることによ
り、ΔTを調節するなどが有効である。
【0024】前者の方法のうち、前記したようにGe−
Sb−Te合金からなる記録層材料を使用した場合、G
e、Sb、Te以外の少なくとも1種類の添加元素群M
を与えることによって、合金中の原子間距離を調整し、
その結果、ΔTを制御することが可能となる。特に、下
記式の領域を使用することで、適切なΔTを得ることが
可能となる。
【0025】 Mα(SbxTe1-x1-y-α(Ge0.5Te0.5y 0.4≦x≦0.6 0.3≦y≦0.5 0≦α≦0.05 また、添加元素群Mは、Pd、Nb、Au、Ag、N
i、Coから選ばれることが好ましい。なぜなら、これ
らの材料は記録層合金の保存安定性などに寄与し、それ
自身が、経時変化に強く、安定に存在しうるからある。
また、上記元素以外にも、窒素を含有させることもきわ
めて有効である。特に、記録層中の窒素元素と記録層を
構成する窒素以外の原子の少なくとも1種類との平均原
子間距離を0.17nm以上0.25nm以下の範囲で
制御することによって、ΔTを変化させることができ
る。
【0026】ΔTを制御する、もう一つの方法としてあ
げた後者の手法としては、なんら構成や構成層の膜厚を
限定するものではないが、たとえば、記録ビーム照射時
に、記録ビームを吸収し発熱する層として、記録層以外
に少なくとも1つの構成層を含むことが制御の上から望
ましい。なぜなら、多くの場合、光記録媒体を構成する
層のうち大きな発熱層となる部分は、記録層であり、そ
のために、急激に記録層中から発生した熱が流出・拡散
するため、もう一つの発熱層を設けることで、記録媒体
中の温度勾配を比較的容易に制御しやすくなるからであ
る。
【0027】上記の構成の中でも、基板、第1保護層、
記録層、第2保護層、光吸収量制御層、光量制御層、オ
ーバーコート層の順番で積層されていることが好まし
い。一般的な相変化光記録媒体の構成(基板、第1保護
層、記録層、第2保護層)に、(光吸収量制御層、光量
制御層)を加えるという、従来構成への要素付与という
形で、媒体構成を実現きるからである。ここにいう光吸
収量制御層とは、記録ビームの波長において、光吸収を
行い発熱する層のことを指す。また、光量制御層は、記
録層及び光吸収量制御層で使用した後の余剰光を、媒体
外に光の干渉効果を用いて取り出してしまう機能をもつ
層のことをさす。
【0028】これらの層構成において使用する材料とし
ては、特に限定するものではないが、以下の組み合わせ
であればなお好ましい。
【0029】第1保護層の主成分が、誘電体であること
が好ましい。なぜなら、誘電体は基板への熱損傷を防ぐ
ために、好適に使用することができるからである。特
に、第1保護層の主成分として、Si3x(3<X≦
4)、SiOx(0<X≦2)、ZnSのうち少なくと
も1種類を含むことが、なお好ましい。なぜなら、記録
層との接着性を制御する上で、これらの材料は好適に使
用できるからである。
【0030】また、第2保護層の主成分は第1保護層に
ついての前記内容と同じく、誘電体であることが好まし
く、さらに、Si3x(3<X≦4)、SiOx(0<
X≦2)、ZnSのうち少なくとも1種類を含むことが
より好ましい。
【0031】また、光吸収量制御層の主成分として、T
i、Cr、Fe、Ni、Zn、Zr、Nb、Mo、Wの
うち少なくとも1種類を含むことが好ましい。なぜなら
ば、これらの元素は比較的安定であり、薄膜形成法とし
てスパッタリングなどの手法を用いて容易に他の材料な
どの上に形成することができるからである。また、屈折
率、消衰係数が比較的高く、吸収量制御の効果を大きく
取りやすいからである。
【0032】また、光吸収量制御層において、熱伝導制
御添加物として、Ag、Al、Au、Bi、C、Co、
Cu、Fe、Ga、Ge、Hf、In、Mo、N、N
b、Ni、O、Pb、Si、Sn、Ti、W、Zn、Z
rのうち1種類もしくは複数種類を使用することが好ま
しい。これらの添加元素は比較的容易に、上記の光吸収
量制御層に加えることができ、安定な状態で存在するか
らである。
【0033】また、光量制御層の主成分が、誘電体であ
ることが好ましい。なぜなら、スパッタリング等の薄膜
形成法により、比較的、剛直で安定な層を形成すること
が容易である。さらに、光学的にも安定な材料が多く、
前記したような、光量制御層を最後の薄膜層とする構成
においては、より好適に使用することができるからであ
る。さらに、光量制御層の主成分として、Si3x(3
<X≦4)、SiOx(0<X≦2)、ZnSのうち少
なくとも1種類を含むことが好ましい。これは、第1保
護層の項で前記したように、なぜなら、各層との接着性
を制御する上で、これらの材料は好適に使用できること
に加えて、外界と最も接触する可能性があることから適
当な硬度や安定性が求められるからである。
【0034】好適に用いることのできる光吸収量制御層
の熱伝導率としては、1.5≦S≦25(Sは熱伝導
率、単位はW/mK)とすることができる。前記したよ
うな、Teを成分のひとつとする記録層材料を使用する
場合、それぞれ固有の熱伝導率をもっている。例えば、
Ge2Sb2Te5などに代表される相変化記録材料の場
合、その熱伝導率は、約0.5W/mKである。この固
有の熱伝導率の状態で、適切に情報の記録・消去を行う
ためには、相変化を行わせるに十分な熱を記録層部分に
保持するとともに、余剰な発生熱を速やかに除去する必
要がある。光吸収量制御層の熱伝導率が上記範囲内であ
れば、この背反する要請を満足しやすいからである。
【0035】また、光吸収量制御層の光学特性として、
記録に使用する光の中心波長において、2≦n≦4.
5、かつ0.2≦k≦4(nは屈折率、kは消衰係数)
を満たすと、なお好適に使用することができる。やはり
Teを成分のひとつとする相変化記録材料を用いた場
合、固有の光学定数を持つが、この光学定数に応じた光
学定数をもつ光吸収量制御層を使用することにより、よ
り効果的な吸収量制御を行うことが可能となるからであ
る。例えば、Ge2Sb2Te5系材料の場合、 n〜4.0、k〜2.0(非晶状態) n〜4.0、k〜3.0(結晶状態) である。例えば、光吸収量の厚みを変化させ媒体内部で
の光干渉によって記録層中の光吸収量制御を行う場合、
干渉に適した光学定数が存在するが、前記した範囲の光
学定数は好適に干渉の制御を行いやすい。
【0036】また光量制御層の光学特性についても、
1.2≦n≦2.2、かつ0≦k≦0.1(nは屈折
率、kは消衰係数)を満たすことによりより好適に用い
ることができる。これは、光吸収量制御層について前述
したのと同様に、Teを成分のひとつとする相変化記録
材料の場合、適当な光吸収量制御層の光学定数を選択す
ることができ、その結果、特に干渉によって光量制御を
行う場合、上記した光吸収量制御層の好適な光学定数条
件との関係が存在するからである。
【0037】次に、本発明の光記録媒体の製造方法につ
いて述べる。光吸収量制御層、記録層、反射層などを基
板状に形成する方法としては、真空中での薄膜形成法、
例えば真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ
リング法などがあげられる。特に、組成、膜厚のコント
ロールが容易であることから、スパッタリング法が好ま
しい。
【0038】形成する記録層などの膜厚制御は、水晶振
動子膜厚計などで堆積状態をモニタリングすることで、
容易に行える。
【0039】記録層などの形成は、基板を固定したま
ま、あるいは移動、回転した状態のどちらでもよい。膜
厚の面内の均一性に優れることから、基板を自転させる
ことが好ましく、さらに公転を組み合わせることがより
好ましい。
【0040】また、本発明の効果を著しく損なわない範
囲において、光吸収量制御層あるいは反射層などを形成
した後、傷、変形の防止などのため、ZnS、Si
2、ZnS−SiO2、などの誘電体層、あるいは/お
よび、紫外線硬化樹脂などの保護層などを必要に応じて
設けてもよい。また、基板にはハブなどを必要に応じて
設けてもよい。さらにまた、光吸収量制御層あるいは反
射層などを形成した後、あるいはさらに前述の樹脂保護
層を形成した後、2枚の基板を対向して、接着剤で貼り
合せてもよい。
【0041】記録層は、実際に記録を行う前に予めレー
ザ光、キセノンフラッシュランプなどの光を照射し、結
晶化させておくことが望ましい。
【0042】また、他の方式でのクロス消去低減対策と
の併用も可能である。例えばディープグルーブ方式は、
トラックの断面形状によるクロス消去低減策であり、本
発明と併用することも可能である。
【0043】
【実施例】以下、本発明について、実施例により説明す
る。但し、本発明は以下の実施例により限定されるもの
ではない。
【0044】但し、吸収量補正部、記録層、反射層の組
成は、ICP発光分析(セイコー電子工業(株)製)に
より確認した。また、C/N及び消去率(記録後と消去
後の再生キャリア信号強度の差)は、スぺクトラムアナ
ライザにより測定した。
【0045】(実施例1)厚さ0.6mm、直径120
mm、0.6μmトラックピッチ(ランド/グルーブ比
=1.0)のスパイラルグルーブ付ポリカーボネート製
基板を40rpmで回転させながら、高周波スパッタ法
により、記録層、誘電体層、及び光吸収量制御層を形成
した。ただし、グルーブ深さは72nmであった。
【0046】まず、真空容器内を1×10-5Paまで排
気した後、2×10-1PaのArガス雰囲気中でSiO
2を20mol%添加したZnSをスパッタし、基板状
に膜屈折率約2.2の厚さ100nmの第1誘電体層を
形成した、続いて、Pd、Nb、Ge、Sb、Teから
なる合金ターゲットをスパッタして膜厚25nmの記録
層を形成した。
【0047】さらに、第1誘電体層と同じ材質の第2誘
電体層を20nm形成し、この上に膜厚20nmのTi
光吸収量制御層を形成した。さらに、その上に膜厚10
0nmのSiO2光量制御層を形成した。
【0048】さらに、これらの光記録媒体を真空容器よ
り取り出した後、この光量制御層上にアクリル系紫外線
硬化樹脂をスピンコートし、紫外線照射により硬化させ
て、膜厚10μmの樹脂層を形成し、さらに同一構成の
光記録媒体とホットメルト接着剤で、貼り合せて、本発
明の光記録媒体を得た。
【0049】この光記録媒体を一定の線速度12m/s
にて回転させ、半径40mmのトラックに、対物レンズ
の開口数0.6、半導体レーザの波長680nmの光学
ヘッドを使用して、ウィンドウ時間Tw=18.6n
s、(1−7)変調、duty=50%にて、信号の記
録特性を調べた。測定は、以下の要領で行った。
【0050】(1)8TのCNR 信号duty=50%で、最小周波数である3.36M
Hz(8T)で、ピークパワー4〜15mW、ボトムパ
ワー2〜8mWの各条件に変調した半導体レーザ光で1
00回オーバーライトした後、再生パワー1mWの半導
体レーザ光を照射してバンド幅30kHzの条件でラン
ド/グルーブ両方でのC/Nを測定した。それぞれのパ
ワーを変化させて、測定した結果のうち最大のC/Nを
得られたパワー設定を標準記録条件とした。8TのCN
Rとして、ランド、グルーブのそれぞれの標準記録条件
における8TのCNRの平均値を選んだ。
【0051】(2)クロストーク 未記録のトラックの両側隣接トラックに、8T信号を
(1)で決めた標準記録条件で記録し、中央のトラック
で8T信号の漏れ信号量(キャリア値)を測定した。ラ
ンド、グルーブそれぞれ測定を行い、その平均値をクロ
ストークとした。
【0052】(3)クロス消去 中央のトラックに7T信号(3.84MHz)を記録し
て、そのキャリア値を測定する。その後、両側隣接トラ
ックに8T信号を1回ずつ記録して、再び、中央トラッ
クの7Tキャリア値を測定する。クロス消去量として、
(隣接トラック記録後の7Tキャリア値)−(初めの7
Tキャリア値)と定義し、ランド、グルーブそれぞれで
測定した値の平均値を代表値とした。また、記録後のマ
ーク形状は、TEM(透過型電子顕微鏡)を用いて観察
計測した。
【0053】上記の測定を行うにあたり、フォーカスビ
ームとディスク位置を調整することで、ビームスポット
の形状を変化させて、ディスクの諸特性を測定、評価し
た。その結果、光記録媒体の特性は以下の表1の通りと
なった。
【0054】
【表1】
【0055】上記結果にみるように、W2/W1が、
0.6より小さい条件では、クロストーク量が、−26
dB以下となり、隣接トラックの影響を受けにくくなっ
ているいることがわかる。加えて、クロス消去量も、W
2/W1を小さくしていくにつれて、0.0にすること
ができる。クロス消去量として、−0.1dB以上とな
るのは、W2/W1が0.4以下となる領域であること
がわかった。さらに、8TのCNRは、W2/W1が
0.2より小さくなると、43dB程度となり、信号強
度そのものが小さくなってしまうことがわかった。
【0056】これらの結果、W2/W1≦0.6、好ま
しくは0.2≦W2/W1≦0.4とすることで、隣接
トラックの影響を除去し、高密度化が可能であることが
わかった。
【0057】(実施例2)次に、実施例1で作製したも
のと同じディスク構成で、記録層の組成のみを変化させ
た試料を作製した。作製にあたって、Pd、Nb、G
e、Sb、Teの5元素の組成を表2に示すように変化
させ、それぞれの結晶化温度を測定した。ただし、今回
の測定では、0.67μmトラックピッチ(ランド/グ
ルーブ比=1.0)の基板を使用した。また、光学系と
ディスクとの位置を、ビームスポット幅が約1.0μm
になるように設定して、実施例1と同様の測定を行っ
た。その結果、表3に示す結果を得た。
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】実施例1での結果と同じように、W2/W
1≦0.6、好ましくは0.2≦W2/W1≦0.4と
することで、隣接トラックの影響を除去し、高密度化が
可能であることがわかった。
【0061】また、マーク領域をTEMを用いて観察し
た。測定結果を表2に示す。W1/W3≦0.85にお
いて、良好な特性を示すことがわかった。
【0062】さらに、表2において、マーク幅W2が、
0.32μmであったものについて、観察を行ったとこ
ろ、TEMによる観察像によって、記録マークの外の溶
融領域は、ドメインの大きい再結晶化領域と判定でき
た。X線マイクロアナリシスの結果、この領域で強い結
晶性が見られた。その結果、再結晶化領域が形成される
ことによって、記録マークの狭小化が達成されているこ
とが明らかとなった。
【0063】(実施例3)次に、ディスクの構成による
マーク幅の変化を調べた。特に記録層以外に吸収をもつ
層の有無によって性能を比較することとした。そこで、
実施例1と同様のサンプルディスク作製を行ったが、こ
こで、以下に示す3つの構成について比較検討を行っ
た。
【0064】 サンプルA 第1誘電体層/記録層/第2誘電体層/反
射層 サンプルB 第1誘電体層/記録層/第2誘電体層/光
吸収量制御層/反射層 サンプルC 第1誘電体層/記録層/第2誘電体層/光
吸収量制御層/光量制御層 各ディスクのうちサンプルCは、実施例1で使用した構
成と同じである。また、各層の材質は、実施例1に準ず
る。ただし、サンプルBで用いた反射層としては、Al
を主成分とする合金を使用した。それぞれのディスク構
成を、クロス消去特性が最良になるように調整した結
果、表4のような結果を得た。
【0065】
【表4】
【0066】上記の結果から、上記の構成においては、
クロス消去、クロストークともに良好な特性を示すこと
がわかった。クロストークをなるべく小さくした方が、
再生時に隣接トラックからの影響を小さくできるため、
サンプルCの構成が、好ましい構成であると言える。
【0067】(実施例4)実施例1に示す構成におい
て、第1保護層の材料として、Si34、SiO2、Z
nS−SiO2を使用した場合の特性について比較し
た。ただし、第1保護層材料以外は、全て実施例1と同
じである。結果を表5に示す。
【0068】
【表5】 上記のように、いずれにおいても、隣接トラックからの
影響を小さくすることができていることを確認した。
【0069】(実施例5)第2保護層の主成分として、
Si34、SiO2、ZnS−SiO2を使用した場合の
特性について比較した。ただし、第2保護層材料以外
は、全て実施例1と同じである。結果を表6に示す。
【0070】
【表6】 上記のように、いずれにおいても、隣接トラックからの
影響を小さくすることができていることを確認した。
【0071】(実施例6)次に実施例1の構成のうち、
光吸収量制御層の材質による特性変化を調べた。使用し
た材料としては、Ti、Cr、Ni、Zn、Nb、M
o、Wを使用した。その他の構成については、実施例1
と同じとし、反射率などの基本的な光学特性について
は、ほぼ同じとした。測定結果を表7に示す。
【0072】
【表7】 上記のように、いずれにおいても、隣接トラックからの
影響を小さくできている。
【0073】(実施例7)実施例6で使用した、Tiを
光吸収量制御層に、熱伝導制御添加物として、Ag、A
l、N、Nb、Zn、Zrを使用した場合の特性変化を
調べた。添加物と添加した量、及び特性変化について表
8の結果を得た。
【0074】
【表8】 上記に示すように、いずれの添加物を使用した場合にお
いても、クロス消去及びクロストークの低減ができてい
ることがわかった。
【0075】(実施例8)次に、実施例1に示した構成
のうち、光量制御層の材質を変化させて測定を行った。
光量制御層の材料として、Si34、SiO2、ZnS
−SiO2を使用した場合について比較した。光量制御
層の材料以外は、実施例1に示す構成と同一である。そ
の結果を表9に示す。
【0076】
【表9】 上記に示すように、いずれの組み合わせにおいても、ク
ロス消去及びクロストークを低減できていることがわか
った。
【0077】(実施例9)実施例7に示した、異なる熱
伝導特性をもつ光吸収量制御層について、各種添加物及
び添加量を変化させた時の特性変化を調べた。この際、
Tiを光吸収量制御層とし、これに熱伝導率を変化させ
る添加物を使用して、ディスク評価を行った。表10に
使用した材料の熱伝導率と特性の差異を示す。
【0078】
【表10】
【0079】上記したように、熱伝導率変化によって、
クロス消去、クロストークともに変化することがわか
る。特に、1.5以上25.0以下(W/mK)におい
て、クロス消去を押さえることができ、狭いトラックピ
ッチでは特に有効に使うことができることがわかった。
【0080】
【発明の効果】本発明においては、記録ビームの大きさ
に対して、記録される非晶相領域、すなわち記録マーク
の大きさをより小さくすることにより、高密度記録時に
発生するクロス消去およびクロストークの両方を低減す
ることがきわめて容易となり、その結果、相変化記録媒
体の記録密度を飛躍的に上昇させることが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 W1、W2の定義を示す図である。
【図2】 W1、W3の定義を示す図である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された記録層に光を照射する
    ことによって、情報の記録、消去、再生が可能であり、
    情報の記録及び消去が、非晶相と結晶相の間の相変化に
    より行われる事を特徴とする光記録媒体であって、非晶
    相のマーク幅W1と記録に使用したレーザー光のビーム
    幅W2との関係が、 W1/W2≦0.6 を満たすことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】非晶相のマーク幅W1と記録に使用したレ
    ーザー光のビーム幅W2との関係が、 0.2≦W1/W2≦0.4 を満たすことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】基板上に形成された記録層に光を照射する
    ことによって、情報の記録、消去、再生が可能であり、
    情報の記録及び消去が、非晶相と結晶相の間の相変化に
    より行われる事を特徴とする光記録媒体であって、記録
    時における溶融領域幅W3と非晶相マーク幅W1との関
    係が、 W1/W3≦0.85 を満たすことを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】記録時に、レーザー光を吸収し発熱する層
    として、記録層以外に少なくとも1つの構成層を含むこ
    とを特徴とする請求項1または請求項3記載の光記録媒
    体。
  5. 【請求項5】光記録媒体の構成層が、基板、第1保護
    層、記録層、第2保護層、光吸収量制御層、光量制御
    層、オーバーコート層の順番で積層されていることを特
    徴とする請求項4記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】記録層の主成分として、少なくともTeを
    含む合金からなることを特徴とする請求項5記載の光記
    録媒体。
  7. 【請求項7】記録層の主成分として、Ge、Sb、Te
    を含むことを特徴とする請求項6記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】記録層の組成が以下の組成式で表されるこ
    とを特徴とする請求項7記載の光記録媒体。 Mα(SbxTe1-x1-y-α(Ge0.5Te0.5y 0.4≦x≦0.6 0.3≦y≦0.5 0≦α≦0.05 M:Pd、Nb、Au、Ag、Ni、Coから選ばれた
    少なくとも1種
  9. 【請求項9】第1保護層の主成分として、Si3x(3
    <X≦4)、SiOx(0<X≦2)、ZnSのうち少
    なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項5記載の
    光記録媒体。
  10. 【請求項10】第2保護層の主成分として、Si3
    x(3<X≦4)、SiOx(0<X≦2)、ZnSのう
    ち少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項5記
    載の光記録媒体。
  11. 【請求項11】光吸収量制御層の主成分として、Ti、
    Cr、Fe、Ni、Zn、Zr、Nb、Mo、Wから選
    ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項5
    記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】光吸収量制御層に添加物として、Ag、
    Al、Au、Bi、C、Co、Cu、Fe、Ga、G
    e、Hf、In、Mo、N、Nb、Ni、O、Pb、S
    i、Sn、Ti、W、Zn、Zrから選ばれた少なくと
    も1種を含むことを特徴とする請求項11記載の光記録
    媒体。
  13. 【請求項13】光吸収量制御層の熱伝導率が、 1.5≦S≦25 (Sは熱伝導率、単位はW/mK)であることを特徴と
    する、請求項5記載の光記録媒体。
  14. 【請求項14】光吸収量制御層の光学特性が記録に使用
    する光の中心波長において、 2≦n≦4.5、かつ0.2≦k≦4 (nは屈折率、kは消衰係数)を満たすことを特徴とす
    る請求項5記載の光記録媒体。
  15. 【請求項15】光量制御層の主成分として、Si3
    x(3<X≦4)、SiOx(0<X≦2)、ZnSのう
    ち少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項5記
    載の光記録媒体。
  16. 【請求項16】光量制御層の光学特性として、少なくと
    も記録に使用する光の中心波長において、 1.2≦n≦2.2、かつ0≦k≦0.1 (nは屈折率、kは消衰係数)を満たすことを特徴とす
    る、請求項5記載の光記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100436723B1 (ko) * 2000-03-29 2004-06-22 삼성전기주식회사 크로스 이레이즈 억제장치
US7618768B2 (en) 2003-08-04 2009-11-17 Sharp Kabushiki Kaisha Method of forming micropattern, method of manufacturing optical recording medium master copy, optical recording medium master copy, optical recording medium stamper, and optical recording medium
JP2011150297A (ja) * 2009-12-25 2011-08-04 Keio Gijuku 導波路型光ゲートスイッチ

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